JPH0820395A - 無人ヘリコプタのヘッド構造 - Google Patents

無人ヘリコプタのヘッド構造

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Publication number
JPH0820395A
JPH0820395A JP15335494A JP15335494A JPH0820395A JP H0820395 A JPH0820395 A JP H0820395A JP 15335494 A JP15335494 A JP 15335494A JP 15335494 A JP15335494 A JP 15335494A JP H0820395 A JPH0820395 A JP H0820395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
spindle shaft
rope
spindle
hub grip
Prior art date
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Pending
Application number
JP15335494A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Watanabe
義彦 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aviation Electronics Industry Ltd filed Critical Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Publication of JPH0820395A publication Critical patent/JPH0820395A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長寿命化、軽量化を図る。 【構成】 ラジアルベアリング18を介してハブグリッ
プ15が取付けられるスピンドルシャフト31を中空と
し、そのほぼ軸心位置にロープ34を延長して配し、そ
の一端をヘッド12に固定し、他端をハブグリップ15
に固定する。ローターブレード14の回転による遠心力
はロープ34によって支えられ、ロープ34がねじれる
ことによりローターブレード14のフェザリング回転が
可能とされる。従来構造において、大きな遠心力を受け
るために寿命が短く、信頼性を損なう原因となっていた
スラストベアリングに代えて、ロープ34を用いるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば農薬散布に使用
されているような遠隔操縦方式の産業用無人ヘリコプタ
に関し、特にマストに取付けられてヘリコプタを飛行さ
せるためのローターブレードを支持するヘッドの構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタのヘッド構造には一般にリジ
ッドヘッド構造とフラッピングヘッド構造とがある。図
3は従来のヘッド構造の一例として、リジッドヘッド構
造の外観を示したものである。エンジン(図示せず)か
らの回転駆動力を伝えるマスト11の端部にヘッド12
が取付けられる。ヘッド12の対向する両側面には、軸
心がほぼヘッド12の回転半径方向とされたスピンドル
シャフト13がそれぞれ突設されており、これら各スピ
ンドルシャフト13にヘリコプタを飛行させるためのロ
ーターブレード14(一部分のみ図示する)が固定され
たハブグリップ15がそれぞれ取付けられる。
【0003】図4はヘッド12の一側において取付け構
造の詳細を示したものである。スピンドルシャフト13
はヘッド12の側部12aに形成された取付孔16に挿
通され、その一端に形成されたフランジ13aが側部1
2aの内側面に当接されてヘッド12に取付け固定され
ている。スピンドルシャフト13の突出部はハブグリッ
プ15の一端部15aに貫通形成された取付孔17に挿
通され、一対のラジアルベアリング18を介してハブグ
リップ15の一端部15aがスピンドルシャフト13
に、その軸心回りに回動自在に取付けられる。
【0004】ラジアルベアリング18に隣接して、スピ
ンドルシャフト13の先端部に、ラジアルベアリング1
8より径大とされたスラストベアリング19が取付けら
れ、さらにスピンドルシャフト13の先端面に、スピン
ドルシャフト13の軸心方向に螺合するボルト21がワ
ッシャ22を介して取付けられる。ボルト21の螺合を
進めることにより、スラストベアリング19はワッシャ
22によって押圧され、スラストベアリング19はこの
ワッシャ22とハブグリップ15の一端部15aの内側
面とによって挟持される。
【0005】ハブグリップ15の他端側は取付孔17を
挟んで一端部15aから伸長した相対向する2枚の板部
15bよりなり、これら板部15b間にローターブレー
ド14の一端部が保持される。両板部15bとローター
ブレード14との固定はこれらを貫通するボルト23を
ナット24で固定することによって行われる。上記のよ
うな構成とされたヘッド構造により、マスト11の回転
はローターブレード14に伝達されて、ローターブレー
ド14がマスト11を軸として回転され、さらにハブグ
リップ15とスピンドルシャフト13との間に配された
ラジアルベアリング18及びスラストベアリング19に
より、ローターブレード14の回転による遠心力を受け
つつ、ハブグリップ15がスピンドルシャフト13の軸
心回りに回動可能とされ、即ちローターブレード14の
フェザリング回転が可能とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のヘッド構造においてはローターブレード14のフェ
ザリング回転を可能とすべく、ラジアルベアリング18
とスラストベアリング19とを用いており、ローターブ
レード14の回転による過大な遠心力の全てがスラスト
ベアリング19にかかるものとなっていた。
【0007】ローターブレード14のフェザリング回転
は、ヘッド12が1回転する間に1回のサイクリック回
転をするものであり、その際のスピンドルシャフト13
に対するハブグリップ15の回動角度は例えば低速飛行
においては数度にすぎず、つまりベアリングの両輪は互
いに1回転するに至らず、わずかな角度しか回動しない
ため、ベアリンググリースの片寄りや部分的なグリース
切れ、さらにはベアリングボールの偏摩耗や焼付きなど
が生じやすく、特に過大な荷重を受けるスラストベアリ
ング19においてはその発生は顕著であり、スラストベ
アリング19の寿命は極めて短いものとなっていた。そ
して、このようなスラストベアリング19の短寿命はヘ
リコプタ自体の寿命に悪影響を及ぼし、ヘリコプタに異
常振動が発生する原因ともなっていた。
【0008】この発明の目的は従来の欠点を除去し、寿
命が長く、信頼性に優れ、さらに構造が簡単で軽量かつ
安価に構成することができるヘッド構造を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明はエンジンの回
転力を伝えるマストに取付けられたヘッドと、軸心がほ
ぼヘッドの回転半径方向とされてヘッドの対向する両側
面に突設された一対のスピンドルシャフトと、それら各
スピンドルシャフトに一端部がラジアルベアリングを介
して回動自在に取付けられ、他端側に飛行用のローター
ブレードが取付けられる一対のハブグリップとよりなる
無人ヘリコプタのヘッド構造において、各スピンドルシ
ャフトを中空として、そのほぼ軸心位置にロープを延長
して配し、そのロープの一端をヘッドに固定し、他端を
ハブグリップに固定したものである。
【0010】
【作 用】上記のように構成されたこの発明では、スラ
スト方向の荷重はロープによって支えられ、そのロープ
がねじれることによってローターブレードのフェザリン
グ回転が可能とされる。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例を図1を参照して説明す
る。なお、図4に示した従来のヘッド構造と対応する部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。この発明
ではヘッド12の両側面に突設されてローターブレード
14が取付けられたハブグリップ15を支持する一対の
スピンドルシャフト31(図においては一方のみ示す)
は中空される。スピンドルシャフト31はそのフランジ
31aがヘッド12の側部12aの内側面に当接されて
ヘッド12に突設され、さらにスピンドルシャフト31
を径方向に貫通するピン32が側部12aを通じて取付
けられる。ピン32の両端部はヘッド12の側部12a
に固定され、中央部がスピンドルシャフト31の中空部
31bに露出される。
【0012】ハブグリップ15の一端部15aは一対の
ラジアルベアリング18を介してスピンドルシャフト3
1に取付けられる。この例では、ハブグリップ15の一
端部15aに続く一対の板部15bの基部は、それら板
部15bの幅方向の両端部が互いに連結されて角筒状と
されており、この両連結部15cに両端部が固定され
て、スピンドルシャフト31の軸心の延長線と直交交差
するように、ピン33がハブグリップ15に取付けられ
る。
【0013】スピンドルシャフト31のほぼ軸心位置に
はロープ34が延長して配され、その一端がピン32に
固定され、他端がピン33に固定されて、これらピン3
2,33間にロープ34が架張される。つまり、ハブグ
リップ15はスピンドルシャフト31の軸心方向におい
て、ロープ34によってヘッド12に固定される。ロー
ターブレード14の回転による遠心力はロープ34によ
って支えられ、さらにこのロープ34がねじれることに
よって、スピンドルシャフト31の軸心回りにラジアル
ベアリング18を介して回動自在に取付けられているハ
ブグリップ15の回動が可能とされ、ローターブレード
14のフェザリング回転が行われる。
【0014】ロープ34は遠心力による引張り荷重に対
して充分な引張り強さを有するものとされ、また繰返し
ねじり応力に対しても充分な強度を有するものとされ
る。ロープ34としては例えばワイヤロープが用いられ
る。また、高張力化学繊維系のロープを使用することも
できる。なお、図1においてはハブグリップ15にロー
プ34を固定するために設けたピン33は、その両端が
両連結部15cに固定される構造としているが、例えば
両板部15bに両端が固定される構造としてもよく、こ
の場合には両連結部15cは不要となり、即ち板部15
bの基部を角筒状に構成しなくてもよい。
【0015】また、図1はリジッドヘッド構造におい
て、この発明の実施例を示したものであるが、フラッピ
ングヘッド構造においても同様に実施することができ
る。図2はその構成を示したものである。なお、図2は
フラッピング機構(図示せず)によりスピンドルシャフ
ト31の軸心がヘッド12の回転半径方向に位置されて
いる状態を示している。
【0016】この例ではスピンドルシャフト31の揺動
軸を新たに設けることなく、ロープ34を固定するため
のピン32をその揺動軸として兼用している。なお、ヘ
ッド12の側部12aに形成された取付孔16はその径
が大とされてスピンドルシャフト31を揺動可能とすべ
く、スピンドルシャフト31との間に隙間が形成され、
またスピンドルシャフト31はフランジ31aがないも
のとされている。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明はスピン
ドルシャフトを中空として、そのほぼ軸心位置に配した
ロープによってヘッドとハブグリップとを連結したもの
であり、ローターブレードの回転による遠心力はロープ
によって支えられ、さらにこのロープがねじれることに
よって、ローターブレードのフェザリング回転を行える
ものとなっている。
【0018】つまり、この発明はスピンドルシャフトの
軸心回りに、遠心力に抗してハブグリップをなめらかに
回動させるべく、従来スピンドルシャフトとハブグリッ
プとの間に配設していたスラストベアリングを不要とす
るものであり、寿命が極めて短く、ヘリコプタ自体の寿
命を損なう原因となっていたスラストベアリングがない
ため、信頼性に優れ、寿命の長いヘッド構造を得ること
ができる。
【0019】また、スラストベアリングの代わりにロー
プを使用するものであるため、構造が簡単で、軽量かつ
安価に構成することができる。さらに、スピンドルシャ
フトには引張り荷重がかからず、かつ中空のため、従来
の所要の引張り強さが必要とされた中実のスピンドルシ
ャフトに比し、大幅に軽量化を図ることができ、よって
この点でもヘッド構造の軽量化が図られ、ヘリコプタの
機能向上において重要な課題である重量軽減化に大いに
貢献することができるものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるヘッド構造の一実施例を説明す
るための断面図。
【図2】この発明によるヘッド構造の他の実施例を説明
するための断面図。
【図3】従来のヘッド構造を示す正面図。
【図4】図3の部分拡大断面図。
【符号の説明】
11 マスト 12 ヘッド 13 スピンドルシャフト 14 ローターブレード 15 ハブグリップ 18 ラジアルベアリング 19 スラストベアリング 31 スピンドルシャフト 34 ロープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転力を伝えるマストに取付
    けられたヘッドと、軸心がほぼ上記ヘッドの回転半径方
    向とされて上記ヘッドの対向する両側面に突設された一
    対のスピンドルシャフトと、それら各スピンドルシャフ
    トに一端部がラジアルベアリングを介して回動自在に取
    付けられ、他端側に飛行用のローターブレードが取付け
    られる一対のハブグリップとよりなる無人ヘリコプタの
    ヘッド構造において、 上記各スピンドルシャフトは中空とされており、 それら各スピンドルシャフトのほぼ軸心位置にロープが
    延長して配され、 そのロープの一端が上記ヘッドに固定され、他端が上記
    ハブグリップに固定されていることを特徴とする無人ヘ
    リコプタのヘッド構造。
JP15335494A 1994-07-05 1994-07-05 無人ヘリコプタのヘッド構造 Pending JPH0820395A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15335494A JPH0820395A (ja) 1994-07-05 1994-07-05 無人ヘリコプタのヘッド構造

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JP15335494A JPH0820395A (ja) 1994-07-05 1994-07-05 無人ヘリコプタのヘッド構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0820395A true JPH0820395A (ja) 1996-01-23

Family

ID=15560634

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15335494A Pending JPH0820395A (ja) 1994-07-05 1994-07-05 無人ヘリコプタのヘッド構造

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JP (1) JPH0820395A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016527128A (ja) * 2013-06-25 2016-09-08 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company ブレード取り付けのためのシステム及び方法

Cited By (1)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021015