JPH082021B2 - A/d変換器 - Google Patents
A/d変換器Info
- Publication number
- JPH082021B2 JPH082021B2 JP62249448A JP24944887A JPH082021B2 JP H082021 B2 JPH082021 B2 JP H082021B2 JP 62249448 A JP62249448 A JP 62249448A JP 24944887 A JP24944887 A JP 24944887A JP H082021 B2 JPH082021 B2 JP H082021B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- output
- converter
- input
- white noise
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Analogue/Digital Conversion (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、信号帯域に比べてかなり速いサンプリング
レートで低ビット数のデジタル信号を符号化するA/D変
換器に関する。
レートで低ビット数のデジタル信号を符号化するA/D変
換器に関する。
〔従来の技術〕 従来、低周波のアナログ信号をデジタル信号に変換す
るとき、被変換アナログ信号の最大周波数の2倍から3
倍程度のサンプリング周波数で、分解能の高いA/D変換
を行うのが通常であった。このときサンプリング周波数
の1/2以上の周波数を有する信号成分は雑音としてデジ
タル信号に混入するため、変換に際してあらかじめ高精
度の帯域制限フィルタを通してサンプリング周波数の1/
2以上の信号を十分減衰させてからA/D変換が行われてき
た。しかしこの帯域制限フィルタを集積回路上に精度良
く作ることは非常に困難である。そこで近年簡単なA/D
変換器で信号周波数より十分高いサンプリング周波数で
A/D変換したのちデジタルフィルタにより信号帯域内の
信号だけを抽出する方法が試みられている。デジタルフ
ィルタは、クロック周波数が安定であれば精度も良く、
再現性も非常によい。このためのA/D変換方式としてデ
ルタ変調方式が知られている。
るとき、被変換アナログ信号の最大周波数の2倍から3
倍程度のサンプリング周波数で、分解能の高いA/D変換
を行うのが通常であった。このときサンプリング周波数
の1/2以上の周波数を有する信号成分は雑音としてデジ
タル信号に混入するため、変換に際してあらかじめ高精
度の帯域制限フィルタを通してサンプリング周波数の1/
2以上の信号を十分減衰させてからA/D変換が行われてき
た。しかしこの帯域制限フィルタを集積回路上に精度良
く作ることは非常に困難である。そこで近年簡単なA/D
変換器で信号周波数より十分高いサンプリング周波数で
A/D変換したのちデジタルフィルタにより信号帯域内の
信号だけを抽出する方法が試みられている。デジタルフ
ィルタは、クロック周波数が安定であれば精度も良く、
再現性も非常によい。このためのA/D変換方式としてデ
ルタ変調方式が知られている。
デルタ変調器は、第1図に示すブロッ図において破線
で囲まれたAの部分で示されるように、予測器4、端子
1からの入力信号と前記予測器からの出力信号の差をと
る手段5、前記差をとる手段5の出力の正負を判定する
比較器6とを連結して構成される。予測器には通常、積
分器が用いられる。この積分器をデジタル回路で構成し
てもよく、この場合にはデジタル積分器と前記差をとる
手段の間にはD/A変換器が必要である。かかるA/D変換器
でサンプリング周波数が高いため、従来の方式に比べて
分解能が粗くても最終的に得る信号帯域で評価した時高
いS/N比を実現することが出来る。しかし、入力信号が
小さいときには分解能が粗いことに起因するS/Nおよび
入出力負幅特性が劣化する欠点を有することが知られて
いる。そこで、来は入力に一定の直流バイアスを加える
か、もしくはサンプリングレートに対して1/2P(Pは整
数)になり且つ信号帯域より高い周波数の正弦波もしく
は方形波を印加することによりこの劣化を防止できるこ
とが知られていた。
で囲まれたAの部分で示されるように、予測器4、端子
1からの入力信号と前記予測器からの出力信号の差をと
る手段5、前記差をとる手段5の出力の正負を判定する
比較器6とを連結して構成される。予測器には通常、積
分器が用いられる。この積分器をデジタル回路で構成し
てもよく、この場合にはデジタル積分器と前記差をとる
手段の間にはD/A変換器が必要である。かかるA/D変換器
でサンプリング周波数が高いため、従来の方式に比べて
分解能が粗くても最終的に得る信号帯域で評価した時高
いS/N比を実現することが出来る。しかし、入力信号が
小さいときには分解能が粗いことに起因するS/Nおよび
入出力負幅特性が劣化する欠点を有することが知られて
いる。そこで、来は入力に一定の直流バイアスを加える
か、もしくはサンプリングレートに対して1/2P(Pは整
数)になり且つ信号帯域より高い周波数の正弦波もしく
は方形波を印加することによりこの劣化を防止できるこ
とが知られていた。
上述した従来の技術によるA/D変換器の問題点は、上
述のような信号を加える方法によれば、この加えた信号
の振幅及び周波数により決まるある入力信号振幅で信号
対雑音比に著しい劣化を生じてしまいA/D変換器として
要求される性能を満足しなくなってしまうという点に有
る。
述のような信号を加える方法によれば、この加えた信号
の振幅及び周波数により決まるある入力信号振幅で信号
対雑音比に著しい劣化を生じてしまいA/D変換器として
要求される性能を満足しなくなってしまうという点に有
る。
従って、本発明の目的は、従来知られていたかかる劣
化をなくし、小信号でも良好なS/N特性および入出力振
幅特性を有するデルタ変調器を再現性良く集積回路上に
実現する手段を提供することにある。
化をなくし、小信号でも良好なS/N特性および入出力振
幅特性を有するデルタ変調器を再現性良く集積回路上に
実現する手段を提供することにある。
本発明は、アナログ信号を入力する端子と、変換され
たデジタル出力から前記入力信号を予測する手段と、前
記入力信号と前記予測する手段の出力を比較してデジタ
ル出力とする手段とを有するデジタル変調型のA/D変換
器であって、1ビットの白色雑音を発生する手段と、前
記1ビットの白色雑音の連続する2つのサンプリング時
点での値の差を入力に重畳する手段とを有して構成され
る。
たデジタル出力から前記入力信号を予測する手段と、前
記入力信号と前記予測する手段の出力を比較してデジタ
ル出力とする手段とを有するデジタル変調型のA/D変換
器であって、1ビットの白色雑音を発生する手段と、前
記1ビットの白色雑音の連続する2つのサンプリング時
点での値の差を入力に重畳する手段とを有して構成され
る。
本発明の一実施例の構成と作動に対する説明を第1図
を用いて説明する。端子1から入力された信号は予測器
4の出力3の信号分だけ加減算器5において減算され、
その結果は比較器6により正負が判定される。即ち入力
信号と予測信号の大小が判定される。もし入力信号の方
が大きいときには出力信号を得る端子2にデジタルコー
ド“1"を出力して予測器の予測電圧を大きくする。ここ
でD型フリップフロップ7はサンプリング周期の1周期
出力を保持する回路である。以上説明した部分は、通常
よく知られたデルタ変調回路Aである。
を用いて説明する。端子1から入力された信号は予測器
4の出力3の信号分だけ加減算器5において減算され、
その結果は比較器6により正負が判定される。即ち入力
信号と予測信号の大小が判定される。もし入力信号の方
が大きいときには出力信号を得る端子2にデジタルコー
ド“1"を出力して予測器の予測電圧を大きくする。ここ
でD型フリップフロップ7はサンプリング周期の1周期
出力を保持する回路である。以上説明した部分は、通常
よく知られたデルタ変調回路Aである。
この回路に1ビットの白色雑音発生手段8と、この出
力9を1サンプリングタイム遅らせるD型フリップフロ
ップ10と、インバータ11と、加算器12とを付加し、白色
雑音発生手段8の出力とインバータ11の出力との和を取
ることにより白色雑音発生手段8の出力の連続する2つ
のサンプリング時点での差を信号13に作り、これを入力
の端子1からの信号に重畳する。信号13でのデータは0,
1,2の3種の値を取り得るが、これを入力信号に重畳す
る場合には0は−1に、1は0に、2は1に対応する。
出力13を重畳する時、出力コード1に対して予測器4の
最小分解能の1/2から1/8の大きさで信号に加えるのがも
っとも望ましい。
力9を1サンプリングタイム遅らせるD型フリップフロ
ップ10と、インバータ11と、加算器12とを付加し、白色
雑音発生手段8の出力とインバータ11の出力との和を取
ることにより白色雑音発生手段8の出力の連続する2つ
のサンプリング時点での差を信号13に作り、これを入力
の端子1からの信号に重畳する。信号13でのデータは0,
1,2の3種の値を取り得るが、これを入力信号に重畳す
る場合には0は−1に、1は0に、2は1に対応する。
出力13を重畳する時、出力コード1に対して予測器4の
最小分解能の1/2から1/8の大きさで信号に加えるのがも
っとも望ましい。
白色雑音を発生する回路は種々あるが、その一例とし
て第2図にモデムに良く用いられるいわゆるスクランブ
ラと呼ばれる回路を示す。この回路は、7段のシフトレ
ジスタ100の6段目の出力と7段目の出力との排他的論
理和にさらに比較器6の出力(すなわち端子2の出力)
との排他的論理和をとってシフトレジスタ100の入力側
に戻すと共にこれを白色雑音源(すなわち信号9)とす
ることで実現できる。
て第2図にモデムに良く用いられるいわゆるスクランブ
ラと呼ばれる回路を示す。この回路は、7段のシフトレ
ジスタ100の6段目の出力と7段目の出力との排他的論
理和にさらに比較器6の出力(すなわち端子2の出力)
との排他的論理和をとってシフトレジスタ100の入力側
に戻すと共にこれを白色雑音源(すなわち信号9)とす
ることで実現できる。
本方式による雑音を印加することは、この雑音の電力
スペクトラムを評価することにより予測できる。いま印
加する雑音の振幅の実効電力をD2、サンプリング周期を
T、信号の角周波数をωとすると信号13の電力スペクト
ラムはD2sin2(ωT/2)で表され低い周波数成分が非常
に小さくて信号帯域外のスペクトラムが大きい性質を持
っている。発明者は、このA/D変換器の出力をデジタル
フィルタを通して信号帯域成分だけを得ることにしてい
るから、この雑音成分を加えても信号帯域外の雑音が量
子化雑音に対して3dB程度増加するだけで、信号帯域内
に対するA/D変換器の性能は劣化しない。一方この雑音
成分を加えることにより入力信号の小さいときも、良好
なS/N特性を実現することが出来る。さらに、従来の方
法で問題であったS/N特性のへこみも生じない利点を持
っている。従って、本発明は様々な規格を満たすA/D変
換器が実現できるという効果がある。
スペクトラムを評価することにより予測できる。いま印
加する雑音の振幅の実効電力をD2、サンプリング周期を
T、信号の角周波数をωとすると信号13の電力スペクト
ラムはD2sin2(ωT/2)で表され低い周波数成分が非常
に小さくて信号帯域外のスペクトラムが大きい性質を持
っている。発明者は、このA/D変換器の出力をデジタル
フィルタを通して信号帯域成分だけを得ることにしてい
るから、この雑音成分を加えても信号帯域外の雑音が量
子化雑音に対して3dB程度増加するだけで、信号帯域内
に対するA/D変換器の性能は劣化しない。一方この雑音
成分を加えることにより入力信号の小さいときも、良好
なS/N特性を実現することが出来る。さらに、従来の方
法で問題であったS/N特性のへこみも生じない利点を持
っている。従って、本発明は様々な規格を満たすA/D変
換器が実現できるという効果がある。
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、第
2図は本発明の白色雑音を発生する手段の一例の構成を
示すブロック図。 4……予測器、6……比較器、8……白色雑音発生手
段、100……シフトレジスタ、A……デルタ変調回路。
2図は本発明の白色雑音を発生する手段の一例の構成を
示すブロック図。 4……予測器、6……比較器、8……白色雑音発生手
段、100……シフトレジスタ、A……デルタ変調回路。
Claims (1)
- 【請求項1】アナログ信号を入力する端子と、変換され
たデジタル出力から前記入力信号を予測する手段と、前
記入力信号と前記予測する手段の出力を比較してデジタ
ル出力とする手段とを有するデルタ変調型のA/D変換器
であって、1ビットの白色雑音を発生する手段と、前記
1ビットの白色雑音の連続する2つのサンプリング時点
での値の差を入力に重畳する手段とを有することを特徴
とするA/D変換器。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62249448A JPH082021B2 (ja) | 1987-10-01 | 1987-10-01 | A/d変換器 |
EP88115804A EP0308982B1 (en) | 1987-09-25 | 1988-09-26 | Analog-to-digital converter having an excellent signal-to-noise ratio for small signals |
US07/249,158 US5010347A (en) | 1987-09-25 | 1988-09-26 | Analog-to-digital converter having an excellent signal-to-noise ratio for small signals |
DE3854414T DE3854414T2 (de) | 1987-09-25 | 1988-09-26 | AD-Wandler mit ausgezeichnetem Störabstand für kleine Signale. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62249448A JPH082021B2 (ja) | 1987-10-01 | 1987-10-01 | A/d変換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0191533A JPH0191533A (ja) | 1989-04-11 |
JPH082021B2 true JPH082021B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=17193118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62249448A Expired - Lifetime JPH082021B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-10-01 | A/d変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082021B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06132825A (ja) * | 1992-10-16 | 1994-05-13 | Nippon Precision Circuits Kk | 信号生成回路 |
JP5429952B2 (ja) | 2008-03-05 | 2014-02-26 | パナソニック株式会社 | 電子機器、パスワード削除方法およびプログラム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5023512A (ja) * | 1973-06-29 | 1975-03-13 |
-
1987
- 1987-10-01 JP JP62249448A patent/JPH082021B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0191533A (ja) | 1989-04-11 |
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