JPH082012A - カラープリンタの較正方法及びカラープリンタ - Google Patents
カラープリンタの較正方法及びカラープリンタInfo
- Publication number
- JPH082012A JPH082012A JP7137741A JP13774195A JPH082012A JP H082012 A JPH082012 A JP H082012A JP 7137741 A JP7137741 A JP 7137741A JP 13774195 A JP13774195 A JP 13774195A JP H082012 A JPH082012 A JP H082012A
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- JP
- Japan
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- color
- printer
- signal
- response characteristic
- mapping
- Prior art date
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-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N1/00—Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
- H04N1/40—Picture signal circuits
- H04N1/40006—Compensating for the effects of ageing, i.e. changes over time
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N1/00—Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
- H04N1/46—Colour picture communication systems
- H04N1/56—Processing of colour picture signals
- H04N1/60—Colour correction or control
- H04N1/603—Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
- H04N1/6033—Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Color, Gradation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プリンタの色較正測定時に、個々の変換テー
ブルから単一のルックアップテーブルを生成して、色混
合ルックアップテーブルによる色較正を行なうこと。 【構成】 カラープリンタにより印刷された色見本を測
定してプリンタ信号に対するプリンタの最初の表色系の
応答を決定し、最初の測定された表色系の応答を用いて
表色系の値をプリンタ信号にマッピングし、最初の測定
された表色系の応答、もしくは、引き続いて測定された
表色系の応答を用いて、表色系の値を少なくとも1回プ
リンタ信号へ付加的にマッピングし、最初にマッピング
したもの及び付加的にマッピングしたものを色変換用記
憶装置に記憶し、色変換用記憶装置に格納されている最
初にマッピングされたもの及び付加的にマッピングされ
たものの関数として、色の定義を、最初の色空間から、
カラープリンタにおいて対応する応答を生成するに適し
たプリンタ信号に変換することにより較正される。
ブルから単一のルックアップテーブルを生成して、色混
合ルックアップテーブルによる色較正を行なうこと。 【構成】 カラープリンタにより印刷された色見本を測
定してプリンタ信号に対するプリンタの最初の表色系の
応答を決定し、最初の測定された表色系の応答を用いて
表色系の値をプリンタ信号にマッピングし、最初の測定
された表色系の応答、もしくは、引き続いて測定された
表色系の応答を用いて、表色系の値を少なくとも1回プ
リンタ信号へ付加的にマッピングし、最初にマッピング
したもの及び付加的にマッピングしたものを色変換用記
憶装置に記憶し、色変換用記憶装置に格納されている最
初にマッピングされたもの及び付加的にマッピングされ
たものの関数として、色の定義を、最初の色空間から、
カラープリンタにおいて対応する応答を生成するに適し
たプリンタ信号に変換することにより較正される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタの特性を代表
するルックアップテーブルを編集して、最初の色空間で
定義された色を、プリンタの色空間で定義された色に変
換することを可能とするものであって、更に詳しくは、
かかるルックアップテーブルによって表される特性を、
混合もしくは結合する方法に関する。
するルックアップテーブルを編集して、最初の色空間で
定義された色を、プリンタの色空間で定義された色に変
換することを可能とするものであって、更に詳しくは、
かかるルックアップテーブルによって表される特性を、
混合もしくは結合する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー文書の作成は、2段階の処理であ
ると考えることができる。先ず最初の段階では、原稿を
カラー画像入力用端末器またはスキャナ等で走査して画
像を生成するか、或いは、カラー画像生成プログラムに
従って動作しているワークステーションでカラー画像を
生成する。次に、それらの画像を、スキャナが読み取っ
た、もしくは、コンピュータが生成した画像により定義
された色に従ってカラープリンタで出力する。スキャナ
出力は、通常の場合、三刺激値、即ち、RGB(赤−緑
−青)値の色空間に変換される。これらの値は、通常、
CIE色空間の標準XYZ座標に対して線形に変換され
たものであるか、さもなくば、それらの値に修正変換を
加えた値となっている。コンピュータによって生成され
る画像の場合、ユーザーがワークステーション上のユー
ザーインターフェース上で定義する色は、最初に三刺激
値を使用して定義することができる。これらの色は、ど
のような特定の機種であっても無関係に定義されるの
で、「非装置依存性(device independ
ent)」の情報として参照することが可能である。
ると考えることができる。先ず最初の段階では、原稿を
カラー画像入力用端末器またはスキャナ等で走査して画
像を生成するか、或いは、カラー画像生成プログラムに
従って動作しているワークステーションでカラー画像を
生成する。次に、それらの画像を、スキャナが読み取っ
た、もしくは、コンピュータが生成した画像により定義
された色に従ってカラープリンタで出力する。スキャナ
出力は、通常の場合、三刺激値、即ち、RGB(赤−緑
−青)値の色空間に変換される。これらの値は、通常、
CIE色空間の標準XYZ座標に対して線形に変換され
たものであるか、さもなくば、それらの値に修正変換を
加えた値となっている。コンピュータによって生成され
る画像の場合、ユーザーがワークステーション上のユー
ザーインターフェース上で定義する色は、最初に三刺激
値を使用して定義することができる。これらの色は、ど
のような特定の機種であっても無関係に定義されるの
で、「非装置依存性(device independ
ent)」の情報として参照することが可能である。
【0003】プリンタは、通常、CMYK(シアン−マ
ゼンタ−イエロー−キーすなわち黒)と呼ばれる色空間
内に存在しているとして定義することができる出力を有
しており、これはプリンタ毎にその性能と着色剤により
独自に定義される。プリンタは、ページに対して複数の
インキの層や着色剤を層状に付加することにより動作す
る。このため、プリンタの応答特性は、比較的非線形に
なりがちである。これらの色は、特定のプリンタ毎に定
義されるので、この情報は「装置依存性」であるとして
参照される。かくして、プリンタは、非装置依存性の色
情報を受信すると、その情報を、プリンタの色再現域す
なわち色再現可能範囲を反映する装置依存性の色空間で
印刷するために変換しなければならない。また、プリン
タは、各種の特殊な目的のために、また、装置の色再現
域を拡張するために、CMYK以外の色を印刷してもよ
い。
ゼンタ−イエロー−キーすなわち黒)と呼ばれる色空間
内に存在しているとして定義することができる出力を有
しており、これはプリンタ毎にその性能と着色剤により
独自に定義される。プリンタは、ページに対して複数の
インキの層や着色剤を層状に付加することにより動作す
る。このため、プリンタの応答特性は、比較的非線形に
なりがちである。これらの色は、特定のプリンタ毎に定
義されるので、この情報は「装置依存性」であるとして
参照される。かくして、プリンタは、非装置依存性の色
情報を受信すると、その情報を、プリンタの色再現域す
なわち色再現可能範囲を反映する装置依存性の色空間で
印刷するために変換しなければならない。また、プリン
タは、各種の特殊な目的のために、また、装置の色再現
域を拡張するために、CMYK以外の色を印刷してもよ
い。
【0004】非装置依存性の色空間を、その後、装置依
存性の色空間に変換する際の操作の必要性は、シュライ
バーの米国特許第4,500,919号、ノイゲバウワ
ーの米国特許第2,790,844号、ならびに、サカ
モトの米国特許第4,275,413号に示されている
ように良く知られている。色空間の間の変換には多くの
方法が有るが、それらの全てが最初に行うことは、或る
入力値に対するプリンタの応答特性の測定である。一般
に、プリンタは、プリンタの色再現域の全域にわたる色
見本を反映する一組の色の入力値によって駆動され、こ
の色見本はプリンタの通常動作によって印刷される。既
に述べたように、殆どのプリンタの応答特性は非線形な
ものである。
存性の色空間に変換する際の操作の必要性は、シュライ
バーの米国特許第4,500,919号、ノイゲバウワ
ーの米国特許第2,790,844号、ならびに、サカ
モトの米国特許第4,275,413号に示されている
ように良く知られている。色空間の間の変換には多くの
方法が有るが、それらの全てが最初に行うことは、或る
入力値に対するプリンタの応答特性の測定である。一般
に、プリンタは、プリンタの色再現域の全域にわたる色
見本を反映する一組の色の入力値によって駆動され、こ
の色見本はプリンタの通常動作によって印刷される。既
に述べたように、殆どのプリンタの応答特性は非線形な
ものである。
【0005】サカモトの米国特許第4,275,413
号においては、得られた色情報は、恐らくROM記憶装
置かまたはラムRAM記憶装置である記憶装置の中に記
憶されたルックアップテーブルの中に置かれ、ルックア
ップテーブルは入力色空間を出力色空間に関連付ける。
このルックアップテーブルは、色が3個の変数で定義さ
れることから、一般に、3次元テーブルとなっている。
RGB空間では、スキャナもしくはコンピュータにおい
て、空間は、黒を3次元座標系の原点0,0,0とし、
白を8ビット系では、255,255,255に位置す
ることになる3次元座標系の最大値とする3次元として
定義することができる。したがって、原点から放射状に
延伸する3本の軸のそれそれが、赤、緑、及び青を定義
している。しかしながら、提案されたような8ビット系
においては、可能性のある色が1600万(2563 )
以上存在する。RGBをCMYKに1:1でマッピング
する場合には、値が多くなり過ぎるのは明かである。こ
のために、ルックアップテーブルの値は、幾つかの値を
1組に纏めたものとなっており、それは、立方体を積み
重ねた時の接合部の値であるということができる。各立
方体の内部に包含される色は、要求精度に応じて、トリ
・リニアー(tri−linear)補間法、4面体補
間法、多項式補間法および線形補間法を始めとする多数
の補間法を使用して、測定された値から補間することが
できる。
号においては、得られた色情報は、恐らくROM記憶装
置かまたはラムRAM記憶装置である記憶装置の中に記
憶されたルックアップテーブルの中に置かれ、ルックア
ップテーブルは入力色空間を出力色空間に関連付ける。
このルックアップテーブルは、色が3個の変数で定義さ
れることから、一般に、3次元テーブルとなっている。
RGB空間では、スキャナもしくはコンピュータにおい
て、空間は、黒を3次元座標系の原点0,0,0とし、
白を8ビット系では、255,255,255に位置す
ることになる3次元座標系の最大値とする3次元として
定義することができる。したがって、原点から放射状に
延伸する3本の軸のそれそれが、赤、緑、及び青を定義
している。しかしながら、提案されたような8ビット系
においては、可能性のある色が1600万(2563 )
以上存在する。RGBをCMYKに1:1でマッピング
する場合には、値が多くなり過ぎるのは明かである。こ
のために、ルックアップテーブルの値は、幾つかの値を
1組に纏めたものとなっており、それは、立方体を積み
重ねた時の接合部の値であるということができる。各立
方体の内部に包含される色は、要求精度に応じて、トリ
・リニアー(tri−linear)補間法、4面体補
間法、多項式補間法および線形補間法を始めとする多数
の補間法を使用して、測定された値から補間することが
できる。
【0006】非装置依存性の色の仕様に対する装置依存
性の色値すなわち仕様の索引を作ることは極めて容易で
あるが、その必要性は無い。その代わりに、非装置依存
性の仕様を、装置依存性の仕様にマッピングしなければ
ならない。この場合には、幾つかの問題が発生する。勿
論、第一番目に問題となるのは、プリンタの応答特性が
線形応答特性ではないことである。第2の問題は、色空
間、したがって、色空間内で定義された座標は、或る補
間法で最大効率を得るために、均一な格子として維持さ
れなければならない。
性の色値すなわち仕様の索引を作ることは極めて容易で
あるが、その必要性は無い。その代わりに、非装置依存
性の仕様を、装置依存性の仕様にマッピングしなければ
ならない。この場合には、幾つかの問題が発生する。勿
論、第一番目に問題となるのは、プリンタの応答特性が
線形応答特性ではないことである。第2の問題は、色空
間、したがって、色空間内で定義された座標は、或る補
間法で最大効率を得るために、均一な格子として維持さ
れなければならない。
【0007】従って、多次元のルックアップテーブル
(LUT)を、非装置依存性の入力値を予測可能な格子
状配列(グリッドパターン:grid patter
n)に配置するものとして構成することができる。この
ことを達成する一つの方法は、希望する場所における値
を全ての(もしくは、殆どの)測定された値の関数とし
て導出する補間法手順によるものである。この補間法手
順は、シェパード(Shepard)法として知られて
いる(例えば、マセマティックス オブ コンピューテ
ーション(Mathematics of Compu
tation)誌のVol.32,No.141,Ja
nuary 1978,pp.253−264に掲載さ
れた、ダブリュー・ゴードン(W.Gordon)及び
ジェイ・ウィクソム(J.Wixom)共著の「She
pard’s Method of’Metric I
nterpolation’ to Bivariat
eand Multivariate Interpo
lation」参照)。シェパード法によれば、ベクト
ル(vector)とは、印刷された色と、プリンタが
印刷するように指示された色との差を定義しているもの
と解釈される。従って、対象とする色空間の他の何れの
点にもベクトル量が観測されることになるので、対象空
間の全域のベクトルの平均値を求めることになる。個々
のベクトルには、色観測点から遠くに離れるに従って、
その及ぼす影響が減衰する作用を有する関数によって重
み付けが行われる。ここに適用される有用な関数の一つ
は、1/d4 で、この値を関数として各ベクトルに重み
付けが行われる。
(LUT)を、非装置依存性の入力値を予測可能な格子
状配列(グリッドパターン:grid patter
n)に配置するものとして構成することができる。この
ことを達成する一つの方法は、希望する場所における値
を全ての(もしくは、殆どの)測定された値の関数とし
て導出する補間法手順によるものである。この補間法手
順は、シェパード(Shepard)法として知られて
いる(例えば、マセマティックス オブ コンピューテ
ーション(Mathematics of Compu
tation)誌のVol.32,No.141,Ja
nuary 1978,pp.253−264に掲載さ
れた、ダブリュー・ゴードン(W.Gordon)及び
ジェイ・ウィクソム(J.Wixom)共著の「She
pard’s Method of’Metric I
nterpolation’ to Bivariat
eand Multivariate Interpo
lation」参照)。シェパード法によれば、ベクト
ル(vector)とは、印刷された色と、プリンタが
印刷するように指示された色との差を定義しているもの
と解釈される。従って、対象とする色空間の他の何れの
点にもベクトル量が観測されることになるので、対象空
間の全域のベクトルの平均値を求めることになる。個々
のベクトルには、色観測点から遠くに離れるに従って、
その及ぼす影響が減衰する作用を有する関数によって重
み付けが行われる。ここに適用される有用な関数の一つ
は、1/d4 で、この値を関数として各ベクトルに重み
付けが行われる。
【0008】一方、ポー・チー・ハン(Po−Chie
Hung)氏法は、SPIE、Vol.1448、
「カメラ及び入力用スキャナ装置(Camera an
d Input Scanner System)」
(1991)に掲載された論文「スキャナ及び媒体の測
色的較正(Colorimetric Calibra
tion for Scanners and Med
ia)」によって発表されたもので、逆4面体補間法に
ついて説明しており、前述のシェパード法と同様の効果
が得られる、と記述されている。
Hung)氏法は、SPIE、Vol.1448、
「カメラ及び入力用スキャナ装置(Camera an
d Input Scanner System)」
(1991)に掲載された論文「スキャナ及び媒体の測
色的較正(Colorimetric Calibra
tion for Scanners and Med
ia)」によって発表されたもので、逆4面体補間法に
ついて説明しており、前述のシェパード法と同様の効果
が得られる、と記述されている。
【0009】実際に色較正の実験を行って見た結果、重
み付け平均値法で生成された色ルックアップテーブルを
使用すると、色空間の或る領域部分(明るい色の部分)
については良好な色の再現性が得られたが、他の領域部
分(暗い色の部分)では良い結果は得られなかった。ま
た、逆4面体法では、これとは逆、すなわち、重み付け
平均法で良好な色の再現性が得られなかった暗い領域の
部分の色について良好な色の再現性が得られ、重み付け
平均法で良好な色の再現性が得られた部分(明るい色の
領域部分)については、色の再現性が劣っていた。
み付け平均値法で生成された色ルックアップテーブルを
使用すると、色空間の或る領域部分(明るい色の部分)
については良好な色の再現性が得られたが、他の領域部
分(暗い色の部分)では良い結果は得られなかった。ま
た、逆4面体法では、これとは逆、すなわち、重み付け
平均法で良好な色の再現性が得られなかった暗い領域の
部分の色について良好な色の再現性が得られ、重み付け
平均法で良好な色の再現性が得られた部分(明るい色の
領域部分)については、色の再現性が劣っていた。
【0010】また、上述の問題以外に、以下のような問
題点がしばしば発生することがある。即ち、経過時間に
よる処理パラメータの変化、材料の変更、トナーの補充
等の後では、較正内容の変更が必要となるが、その変更
はプリンタの全ての色再現域の中の一部分においてのみ
必要であるということである。色空間の全域に亙って再
較正を実施することは、実行時間に多大な負担を課する
ことになる。従って、色空間の一部分についてのみ較正
を行うか、代わりに、色空間マッピングの中の最も良好
な部分のみを使用することが望ましい。
題点がしばしば発生することがある。即ち、経過時間に
よる処理パラメータの変化、材料の変更、トナーの補充
等の後では、較正内容の変更が必要となるが、その変更
はプリンタの全ての色再現域の中の一部分においてのみ
必要であるということである。色空間の全域に亙って再
較正を実施することは、実行時間に多大な負担を課する
ことになる。従って、色空間の一部分についてのみ較正
を行うか、代わりに、色空間マッピングの中の最も良好
な部分のみを使用することが望ましい。
【0011】本発明は上記に鑑みなされたものであり、
その目的は、プリンタの色較正測定時に、個々の変換テ
ーブルから単一のルックアップテーブルを生成して、色
混合ルックアップテーブルによる色較正装置を備えたカ
ラープリンタ及びその色較正方法を提供するものであ
る。
その目的は、プリンタの色較正測定時に、個々の変換テ
ーブルから単一のルックアップテーブルを生成して、色
混合ルックアップテーブルによる色較正装置を備えたカ
ラープリンタ及びその色較正方法を提供するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、プリン
タ信号に応答して、受信したプリンタ信号に従ってプリ
ンタ着色剤を媒体上に付着させるカラープリンタは、プ
リンタに色見本を媒体上に印刷させるように選択された
プリンタ信号によりカラープリンタを動作させ、色見本
を測定してプリンタ信号に対するプリンタの最初の表色
系の応答特性を決定し、最初の測定された表色系の応答
特性を用いて表色系の値をプリンタ信号にマッピング
し、最初の測定された表色系の応答特性、もしくは、引
き続いて測定された表色系の応答特性を用いて、表色系
の値を少なくとも1回プリンタ信号へ付加的にマッピン
グし、最初にマッピングしたもの及び付加的にマッピン
グしたものを色変換用記憶装置に記憶し、色変換用記憶
装置に格納されている最初にマッピングされたもの及び
付加的にマッピングされたものの関数として、色の定義
を、最初の色空間から、カラープリンタにおいて対応す
る応答特性を生成するに適したプリンタ信号に変換する
ことにより較正される。
タ信号に応答して、受信したプリンタ信号に従ってプリ
ンタ着色剤を媒体上に付着させるカラープリンタは、プ
リンタに色見本を媒体上に印刷させるように選択された
プリンタ信号によりカラープリンタを動作させ、色見本
を測定してプリンタ信号に対するプリンタの最初の表色
系の応答特性を決定し、最初の測定された表色系の応答
特性を用いて表色系の値をプリンタ信号にマッピング
し、最初の測定された表色系の応答特性、もしくは、引
き続いて測定された表色系の応答特性を用いて、表色系
の値を少なくとも1回プリンタ信号へ付加的にマッピン
グし、最初にマッピングしたもの及び付加的にマッピン
グしたものを色変換用記憶装置に記憶し、色変換用記憶
装置に格納されている最初にマッピングされたもの及び
付加的にマッピングされたものの関数として、色の定義
を、最初の色空間から、カラープリンタにおいて対応す
る応答特性を生成するに適したプリンタ信号に変換する
ことにより較正される。
【0013】本発明のもう一つの特徴について述べる
と、表色系の値をカラープリンタの応答特性にマッピン
グする2つ(もしくはそれ以上)のルックアップテーブ
ルの選択された領域或すなわち一部分が混合される。こ
の混合されたテーブルからのどの表色系に記述に対する
出力応答特性は、個別のテーブルの出力応答特性の線形
に結合したものであり、この線形関数は、表色系の色空
間内での表色系の記述の一部の関数として調整される。
と、表色系の値をカラープリンタの応答特性にマッピン
グする2つ(もしくはそれ以上)のルックアップテーブ
ルの選択された領域或すなわち一部分が混合される。こ
の混合されたテーブルからのどの表色系に記述に対する
出力応答特性は、個別のテーブルの出力応答特性の線形
に結合したものであり、この線形関数は、表色系の色空
間内での表色系の記述の一部の関数として調整される。
【0014】本発明の更にもう一つの特徴について述べ
ると、同じ組の色見本を使用したとしても、その生成方
法に起因して2番目のルックアップテーブルが最初のル
ックアップテーブルと異なってよく、また、異なる組の
色見本を使用することに起因して2番目のルックアップ
テーブルが最初のルックアップテーブルと異なってもよ
い。
ると、同じ組の色見本を使用したとしても、その生成方
法に起因して2番目のルックアップテーブルが最初のル
ックアップテーブルと異なってよく、また、異なる組の
色見本を使用することに起因して2番目のルックアップ
テーブルが最初のルックアップテーブルと異なってもよ
い。
【0015】
【実施例】図1及び図2は共に、本発明の使用を見出す
ことができるカラー印刷装置の全体構成を示すブロック
図の説明図で、図3は説明された混合されたマッピング
を示す。
ことができるカラー印刷装置の全体構成を示すブロック
図の説明図で、図3は説明された混合されたマッピング
を示す。
【0016】ここに掲示した図面はすべて、本発明を具
体的に説明するためのもので、これに限定されるもので
はない。図1は本発明を実現するための基本構成を示し
ている。このような装置構成において、スキャナ10
は、ゼロックス(Xerox)5775型デジタルカラ
ー複写機に使用されているカラースキャナとほぼ同等の
もので、原画像12を示す1組のデジタル化された表色
系データすなわち非装置依存性データを生成して出力す
るように、較正することが可能なカラースキャナであっ
て、原画像12を読み取ると、rgb空間表色系の形態
で定義される色信号Ro,Go,Boに分解して出力す
る。スキャナの操作を行うと、一組のスキャナ画像信号
Rs,Gs,Bsが出力されるが、これらの信号は、ス
キャナ固有の装置依存性のものである。これらの信号
は、スキャナと一体に、或いは、別の信号経路にスキャ
ナ後処理装置14が設けられており、このスキャナ後処
理装置14により、スキャナからの画像信号Rs,G
s,Bsに修正が施され、デジタル方式で一般的に使用
されるRc,Gc,Bc表色系の表現になる。これらの
数値は、CIE色空間(rgb)形式、または、L* a
* b* 形式、もしくは、輝度−クロミナンス色空間(L
C1 C2 )形式で記述されていても構わない。色空間変
換器20は、サカモトの米国特許第4,275,413
号に記載されているものと同様のもので、非装置依存性
のデータを装置依存性データに変換する装置である。色
空間変換器20の出力は、装置依存性の形式、すなわ
ち、プリンタの着色剤信号Cp,Mp,Yp,Kpに変
換されており、プリンタ30が駆動される。可能性のあ
る一例を挙げると、着色剤信号は、これもまたゼロック
ス5775型デジタルカラー複写機のような電子写真式
プリンタにおいて所与の領域に対して付着させるべき、
シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのトナーの
相対的配分量を表す。印刷された出力画像は、Rp,G
p,Bpに変換されているが、印刷された出力画像が表
色的に原画像と同様である色を有するように、Ro,G
o,Boと関連付けされているのが望ましいが、どれだ
け近いものになるかは、最終的には、印刷装置の色再現
域によって左右される。
体的に説明するためのもので、これに限定されるもので
はない。図1は本発明を実現するための基本構成を示し
ている。このような装置構成において、スキャナ10
は、ゼロックス(Xerox)5775型デジタルカラ
ー複写機に使用されているカラースキャナとほぼ同等の
もので、原画像12を示す1組のデジタル化された表色
系データすなわち非装置依存性データを生成して出力す
るように、較正することが可能なカラースキャナであっ
て、原画像12を読み取ると、rgb空間表色系の形態
で定義される色信号Ro,Go,Boに分解して出力す
る。スキャナの操作を行うと、一組のスキャナ画像信号
Rs,Gs,Bsが出力されるが、これらの信号は、ス
キャナ固有の装置依存性のものである。これらの信号
は、スキャナと一体に、或いは、別の信号経路にスキャ
ナ後処理装置14が設けられており、このスキャナ後処
理装置14により、スキャナからの画像信号Rs,G
s,Bsに修正が施され、デジタル方式で一般的に使用
されるRc,Gc,Bc表色系の表現になる。これらの
数値は、CIE色空間(rgb)形式、または、L* a
* b* 形式、もしくは、輝度−クロミナンス色空間(L
C1 C2 )形式で記述されていても構わない。色空間変
換器20は、サカモトの米国特許第4,275,413
号に記載されているものと同様のもので、非装置依存性
のデータを装置依存性データに変換する装置である。色
空間変換器20の出力は、装置依存性の形式、すなわ
ち、プリンタの着色剤信号Cp,Mp,Yp,Kpに変
換されており、プリンタ30が駆動される。可能性のあ
る一例を挙げると、着色剤信号は、これもまたゼロック
ス5775型デジタルカラー複写機のような電子写真式
プリンタにおいて所与の領域に対して付着させるべき、
シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのトナーの
相対的配分量を表す。印刷された出力画像は、Rp,G
p,Bpに変換されているが、印刷された出力画像が表
色的に原画像と同様である色を有するように、Ro,G
o,Boと関連付けされているのが望ましいが、どれだ
け近いものになるかは、最終的には、印刷装置の色再現
域によって左右される。
【0017】次に、図2の色空間変換及び色補正器20
について説明する。最初に、Rc,Gc,Bcの色信号
は、ルックアップテーブル及び補間装置40に導かれ
る。この装置は、内部に、RAMもしくは、アドレス可
能なメモリー素子を3次元に配列した記憶装置を装備し
ており、これらの記憶装置は、特定の素子に対応する高
速性とメモリー機能を有している。色信号Rc,Gc,
Bcは、テーブルの指定されたアドレスに導かれる。そ
の場所には一組の変換係数が収納されており、信号R
c,Gc,BcはCx,Mx,Yxの着色剤信号もしく
は、他の多次元色空間信号(その中には勿論CMYKや
分光データが含まれる)に変換されることが可能であ
る。マッピングされなかった値は、補間法によって値を
決定することが可能である。ロールストン(Rolle
ston)の米国特許第5,305,119号に、「カ
ラープリンタ較正技術」(Color Printer
Calibration Architectur
e)の表題で説明されているように、下色除去とグレー
バランスのために、黒を付加する機能部分を、色空間変
換要素に付加することが可能である。これらの機能は本
発明にとって不可欠のものでは無いが、望ましいもので
はあるので、図中に付加したものである。表色空間を参
照する場合、CIE XYZ(1931)変換表示法に
基づいている。しかし、ここで取り扱う色空間は装置依
存性の空間であるから、それを使用する装置の内部での
み通用する色の定義付けに過ぎない。多くの色空間は3
次元(3原色)で表示されるが、3次元よりも少ない次
元で表示することもまた、3次元よりも多い次元で表示
することも可能であって、同様にプリンタにおいても、
3色よりも少ない着色剤を使用するもの、もしくは、4
色以上の着色剤を用いるものも可能である。
について説明する。最初に、Rc,Gc,Bcの色信号
は、ルックアップテーブル及び補間装置40に導かれ
る。この装置は、内部に、RAMもしくは、アドレス可
能なメモリー素子を3次元に配列した記憶装置を装備し
ており、これらの記憶装置は、特定の素子に対応する高
速性とメモリー機能を有している。色信号Rc,Gc,
Bcは、テーブルの指定されたアドレスに導かれる。そ
の場所には一組の変換係数が収納されており、信号R
c,Gc,BcはCx,Mx,Yxの着色剤信号もしく
は、他の多次元色空間信号(その中には勿論CMYKや
分光データが含まれる)に変換されることが可能であ
る。マッピングされなかった値は、補間法によって値を
決定することが可能である。ロールストン(Rolle
ston)の米国特許第5,305,119号に、「カ
ラープリンタ較正技術」(Color Printer
Calibration Architectur
e)の表題で説明されているように、下色除去とグレー
バランスのために、黒を付加する機能部分を、色空間変
換要素に付加することが可能である。これらの機能は本
発明にとって不可欠のものでは無いが、望ましいもので
はあるので、図中に付加したものである。表色空間を参
照する場合、CIE XYZ(1931)変換表示法に
基づいている。しかし、ここで取り扱う色空間は装置依
存性の空間であるから、それを使用する装置の内部での
み通用する色の定義付けに過ぎない。多くの色空間は3
次元(3原色)で表示されるが、3次元よりも少ない次
元で表示することもまた、3次元よりも多い次元で表示
することも可能であって、同様にプリンタにおいても、
3色よりも少ない着色剤を使用するもの、もしくは、4
色以上の着色剤を用いるものも可能である。
【0018】非装置依存性のデータを装置依存性のデー
タに変換する方法は無数に存在することは疑う余地が無
い。サカモトの米国特許第4,275,413号は、そ
の一方法について述べたものであるが、その方法そのも
のを変更することが出来るのである。一度変換テーブル
が作成されていれば、後は補間法として何を使っても良
く、トリ−リニアー補間法であろうと立方体法であろう
と、限られた数の入力値から補間法演算を適用して、出
力すべき値を生成すれば良いのである。
タに変換する方法は無数に存在することは疑う余地が無
い。サカモトの米国特許第4,275,413号は、そ
の一方法について述べたものであるが、その方法そのも
のを変更することが出来るのである。一度変換テーブル
が作成されていれば、後は補間法として何を使っても良
く、トリ−リニアー補間法であろうと立方体法であろう
と、限られた数の入力値から補間法演算を適用して、出
力すべき値を生成すれば良いのである。
【0019】テーブルを作成するために、一組のカラー
パッチが作られ、その時に必要に応じて直線性補正や黒
色の付加が行われる。この時、色空間の全域に対して分
布する1000〜4000個のパッチが印刷され、測定
される。つまり、C,M,Y,K、もしくはその他のプ
リンタ色の濃度の組み合わせを変えながら、多数組のプ
リンタ駆動信号が生成されて、プリンタを駆動するため
に使用される。各パッチの色が分光測光計を用いて測定
され、Rc,Gc,Bcに分解して決定される。これら
のパッチの測定された色の値は、Rc,Gc,Bcで定
義された色をCxMxYxで定義された色に関連付ける
多次元ルックアップテーブル(LUT)を作成する際に
使用される。マッピングされず測定出来ない点について
は、内挿或いは外挿される。ここに参照した文献は、1
993年10月29日に出願されたローレストンの米国
特許出願第08/144,987号で、「カラープリン
タ較正用テストパターン(Color Printer
CalibrationTest Patter
n)」と題するもので、この目的に適合した較正用テス
トパターンについて示したものである。
パッチが作られ、その時に必要に応じて直線性補正や黒
色の付加が行われる。この時、色空間の全域に対して分
布する1000〜4000個のパッチが印刷され、測定
される。つまり、C,M,Y,K、もしくはその他のプ
リンタ色の濃度の組み合わせを変えながら、多数組のプ
リンタ駆動信号が生成されて、プリンタを駆動するため
に使用される。各パッチの色が分光測光計を用いて測定
され、Rc,Gc,Bcに分解して決定される。これら
のパッチの測定された色の値は、Rc,Gc,Bcで定
義された色をCxMxYxで定義された色に関連付ける
多次元ルックアップテーブル(LUT)を作成する際に
使用される。マッピングされず測定出来ない点について
は、内挿或いは外挿される。ここに参照した文献は、1
993年10月29日に出願されたローレストンの米国
特許出願第08/144,987号で、「カラープリン
タ較正用テストパターン(Color Printer
CalibrationTest Patter
n)」と題するもので、この目的に適合した較正用テス
トパターンについて示したものである。
【0020】ここで再び図1の説明に戻ると、較正画像
データは、便宜上例えば色較正用ROM60、RAM、
フロッピーまたは同等の装置等の記憶装置に収納された
り、或いは、所定の生成用関数等によって過渡的(on
the fly)に生成されたりすることがある。こ
れらの記憶された信号は、プリンタ制御装置65の制御
を受けて、プリンタに入力される。濃度計、分光測光
計、もしくは表色補正されたスキャナ70は、較正ター
ゲットを走査して、読み取った濃度の関数として信号値
Rc,Gc,Bcを生成して、色パッチの走査によって
得られた個々の色を表す。パッチ間相関プロセッサ80
は、濃度計70から供給される、較正ターゲットの各点
に対する応答特性信号を読み取って、この応答特性を入
力着色剤信号と関連付けるので、その結果として、R
c,Gc,Bcから着色剤信号へのマッピングが行なわ
れる。
データは、便宜上例えば色較正用ROM60、RAM、
フロッピーまたは同等の装置等の記憶装置に収納された
り、或いは、所定の生成用関数等によって過渡的(on
the fly)に生成されたりすることがある。こ
れらの記憶された信号は、プリンタ制御装置65の制御
を受けて、プリンタに入力される。濃度計、分光測光
計、もしくは表色補正されたスキャナ70は、較正ター
ゲットを走査して、読み取った濃度の関数として信号値
Rc,Gc,Bcを生成して、色パッチの走査によって
得られた個々の色を表す。パッチ間相関プロセッサ80
は、濃度計70から供給される、較正ターゲットの各点
に対する応答特性信号を読み取って、この応答特性を入
力着色剤信号と関連付けるので、その結果として、R
c,Gc,Bcから着色剤信号へのマッピングが行なわ
れる。
【0021】非装置依存性の値を、装置依存性の空間に
マッピングすることも、以下の文献によれば、恐らく可
能であると思われる。その文献とは、1994年4月5
日に出願された、米国特許出願第08/223,494
号で、その表題は「直線性を改善したカラーマッピング
によるカラープリンタの較正(Color Print
er Calibration with Impro
ved ColorMapping Linearit
y)」である。 また、ポー・チー・ハンの方法は、
「スキャナ及び媒体の測色的較正(Colorimet
ric Calibration for Scann
ers and Media)」、SPIE,Vol.
1448、「カメラ及び入力用スキャナ装置(Came
ra and Input Scanner Syst
em)」(1991)であり、逆4面体補間法によって
シェパード法による結果と同一の効果を得る方法が説明
されている。
マッピングすることも、以下の文献によれば、恐らく可
能であると思われる。その文献とは、1994年4月5
日に出願された、米国特許出願第08/223,494
号で、その表題は「直線性を改善したカラーマッピング
によるカラープリンタの較正(Color Print
er Calibration with Impro
ved ColorMapping Linearit
y)」である。 また、ポー・チー・ハンの方法は、
「スキャナ及び媒体の測色的較正(Colorimet
ric Calibration for Scann
ers and Media)」、SPIE,Vol.
1448、「カメラ及び入力用スキャナ装置(Came
ra and Input Scanner Syst
em)」(1991)であり、逆4面体補間法によって
シェパード法による結果と同一の効果を得る方法が説明
されている。
【0022】ルックアップテーブルが作られると、LU
T及び補間装置40に格納されて、画像生成装置から受
け取った装置依存性の値を、非装置依存性のプリンタ信
号に変換するために使用される。
T及び補間装置40に格納されて、画像生成装置から受
け取った装置依存性の値を、非装置依存性のプリンタ信
号に変換するために使用される。
【0023】本発明によれば、例えどのような理由にせ
よ、測色値からプリンタ信号への2組目のマッピングが
行われると、すぐにその効果が現れて、ある1組の値
は、他の1組よりもより良い色になることが判る。しか
し、より確かなことは、ある1組の色が他の1組の色よ
りも良くなったと云っても、それは、色空間の中の、ご
く限られた一部分のことに過ぎない、と云うことであろ
う。かくして、それらの2組のデータを両方共利用する
ことが最適状態を生成する要件となるのである。
よ、測色値からプリンタ信号への2組目のマッピングが
行われると、すぐにその効果が現れて、ある1組の値
は、他の1組よりもより良い色になることが判る。しか
し、より確かなことは、ある1組の色が他の1組の色よ
りも良くなったと云っても、それは、色空間の中の、ご
く限られた一部分のことに過ぎない、と云うことであろ
う。かくして、それらの2組のデータを両方共利用する
ことが最適状態を生成する要件となるのである。
【0024】従って、ここで図3について説明するよう
に、LUT及び補間装置40は、複合ルックアップテー
ブルであって、加重用テーブル100、ならびに102
と番号が付けられたルックアップテーブル群LUT1〜
LUTNが含まれている。説明の便宜上、これらのテー
ブルは、RAMもしくは同様の機能を有する記憶装置に
記憶されているものとして説明する。これらのテーブル
は、各テーブルに対する索引すなわち入力値として測色
的な色に記述Rc,Gc,Bを提供するようにフォーマ
ットされる。係数テーブル100には、出力係数A1〜
ANが書きこまれている。係数A1〜ANのそれぞれの
値は、色空間の中の測色値を記述した位置の関数として
導くことが出来、しかも、それぞれのLUTの値は、色
空間の中の領域もしくは部分に関連して相対的な重み付
けが行われているために、それぞれに異なったものとな
っている。具体的に一例を示すと、ここにLUT1〜L
UTNに対応する一組の係数群、A1〜ANが在るもの
とする。これらの値は、LUTプロセッサ100から送
信されたもので、係数テーブル100とルックアップテ
ーブルLUT1〜LUTNにそれぞれ書き込まれ記憶さ
れる。係数テーブル100に記憶された係数群は、ま
た、オペレーターもしくはユーザーが独自に生成して、
ユーザーインターフェースを介して係数テーブル100
に入力することも可能である。
に、LUT及び補間装置40は、複合ルックアップテー
ブルであって、加重用テーブル100、ならびに102
と番号が付けられたルックアップテーブル群LUT1〜
LUTNが含まれている。説明の便宜上、これらのテー
ブルは、RAMもしくは同様の機能を有する記憶装置に
記憶されているものとして説明する。これらのテーブル
は、各テーブルに対する索引すなわち入力値として測色
的な色に記述Rc,Gc,Bを提供するようにフォーマ
ットされる。係数テーブル100には、出力係数A1〜
ANが書きこまれている。係数A1〜ANのそれぞれの
値は、色空間の中の測色値を記述した位置の関数として
導くことが出来、しかも、それぞれのLUTの値は、色
空間の中の領域もしくは部分に関連して相対的な重み付
けが行われているために、それぞれに異なったものとな
っている。具体的に一例を示すと、ここにLUT1〜L
UTNに対応する一組の係数群、A1〜ANが在るもの
とする。これらの値は、LUTプロセッサ100から送
信されたもので、係数テーブル100とルックアップテ
ーブルLUT1〜LUTNにそれぞれ書き込まれ記憶さ
れる。係数テーブル100に記憶された係数群は、ま
た、オペレーターもしくはユーザーが独自に生成して、
ユーザーインターフェースを介して係数テーブル100
に入力することも可能である。
【0025】ルックアップテーブルLUT1〜LUTN
は、上記の手順を経て作成されたもので、第1の色空間
から第2の色空間への変換によって生成されたものであ
る。これらは、また、測色値であるRc,Gc,Bcの
値を記述して、テーブルを索引したり、値を入力するこ
とが出来るように、フォーマットされているが、出力さ
れるのは、例えば、CMYK信号である。LUTからの
出力信号は、それぞれに、対応する係数掛算器1201
〜120N に入力される。これらの係数掛算器は、ま
た、それぞれに第2の入力端子を備えており、テーブル
100からそれぞれに対応する係数A1〜ANの値を得
ている。係数掛算器1201〜120Nの各出力は、加
算器もしくは積算器130に導入され、加算が実行さ
れ、出力されて、記憶装置の他の場所にLUTNEW 13
4として格納される。補間装置140は、記憶装置中の
この場所から、記憶された情報を読み出して、その色変
換値を生成する。補間装置140は、例えばトリ・リニ
アー補間法もしくは4面体補間法を採用しており、(サ
カモトの米国特許第4,275,413号が例として教
示しているように)記憶されているLUTの値を利用し
て、補間された出力値を得ている。(図3は、図1中の
ブロック40示したもので、ブロックのラベルを「LU
T及び補間」としている。従って、4面体補間法もしく
はトリ・リニアー補間法の機能は、図中の「補間装置1
40」に代表されている。)
は、上記の手順を経て作成されたもので、第1の色空間
から第2の色空間への変換によって生成されたものであ
る。これらは、また、測色値であるRc,Gc,Bcの
値を記述して、テーブルを索引したり、値を入力するこ
とが出来るように、フォーマットされているが、出力さ
れるのは、例えば、CMYK信号である。LUTからの
出力信号は、それぞれに、対応する係数掛算器1201
〜120N に入力される。これらの係数掛算器は、ま
た、それぞれに第2の入力端子を備えており、テーブル
100からそれぞれに対応する係数A1〜ANの値を得
ている。係数掛算器1201〜120Nの各出力は、加
算器もしくは積算器130に導入され、加算が実行さ
れ、出力されて、記憶装置の他の場所にLUTNEW 13
4として格納される。補間装置140は、記憶装置中の
この場所から、記憶された情報を読み出して、その色変
換値を生成する。補間装置140は、例えばトリ・リニ
アー補間法もしくは4面体補間法を採用しており、(サ
カモトの米国特許第4,275,413号が例として教
示しているように)記憶されているLUTの値を利用し
て、補間された出力値を得ている。(図3は、図1中の
ブロック40示したもので、ブロックのラベルを「LU
T及び補間」としている。従って、4面体補間法もしく
はトリ・リニアー補間法の機能は、図中の「補間装置1
40」に代表されている。)
【0026】従って、複数のテーブルについて色混合結
果を与える特性式は、色空間の各場所において次式のよ
うに表される。即ち、 LUTNEW ( r,g,b)=A1(r,g,b)×LU
T1(r,g,b)+A2(r,g,b)×LUT2
(r,g,b)+A3(r,g,b)×LUT3(r,
g,b)+・・・・・+AN(r,g,b)×LUTN
(r,g,b) 但し、 A1(r,g,b)+A2(r,g,b)+A3(r,
g,b)+・・・+AN(r,g,b)=1 とする。
果を与える特性式は、色空間の各場所において次式のよ
うに表される。即ち、 LUTNEW ( r,g,b)=A1(r,g,b)×LU
T1(r,g,b)+A2(r,g,b)×LUT2
(r,g,b)+A3(r,g,b)×LUT3(r,
g,b)+・・・・・+AN(r,g,b)×LUTN
(r,g,b) 但し、 A1(r,g,b)+A2(r,g,b)+A3(r,
g,b)+・・・+AN(r,g,b)=1 とする。
【0027】上式において、テーブルを2枚だけにする
と興味深い結果が得られる。この場合、LUT1とLU
T2のみが残る(通常の用途では、このような使い方に
なると思われる)が、特別な形に式を変形することが出
来る。即ち、今、LUT1に対する重みをA1=Aと設
定したとすると、LUT2に対する重みは、A2=1−
Aとなり、A1とA2を個別に記憶する必要が無くなる
のである。従って、LUTが2枚の場合の特殊ケースで
は、上式は、次式のように書き変えることが出来る。即
ち、 LUTNEW ( r,g,b)=A(r,g,b)×LUT
1(r,g,b)+[1−A(r,g,b)]×LUT
2(r,g,b) ここに、LUT1()及びLUT2()は、それぞれ
に、1枚目と2枚目のテーブル中の、或る場所(即ち、
r、g、bの何れかを示す)における値を示しており、
また、A()はテーブル中の各場所に関する関数であ
る。但し、Aの値は0<=A<=1の範囲内である。勿
論、この結果は、テーブル数がN枚となっても、重みを
N−1とすることによって、一般化が可能である。
と興味深い結果が得られる。この場合、LUT1とLU
T2のみが残る(通常の用途では、このような使い方に
なると思われる)が、特別な形に式を変形することが出
来る。即ち、今、LUT1に対する重みをA1=Aと設
定したとすると、LUT2に対する重みは、A2=1−
Aとなり、A1とA2を個別に記憶する必要が無くなる
のである。従って、LUTが2枚の場合の特殊ケースで
は、上式は、次式のように書き変えることが出来る。即
ち、 LUTNEW ( r,g,b)=A(r,g,b)×LUT
1(r,g,b)+[1−A(r,g,b)]×LUT
2(r,g,b) ここに、LUT1()及びLUT2()は、それぞれ
に、1枚目と2枚目のテーブル中の、或る場所(即ち、
r、g、bの何れかを示す)における値を示しており、
また、A()はテーブル中の各場所に関する関数であ
る。但し、Aの値は0<=A<=1の範囲内である。勿
論、この結果は、テーブル数がN枚となっても、重みを
N−1とすることによって、一般化が可能である。
【0028】ここで、場所に関する関数という用語を使
用しているが、この関数はLUTの線形な混合を必要と
しないので、便利な使用法が出来る。特に価値があるの
は、色空間の全ての位置に対して、LUTは1枚使用す
るだけで、全てが表現出来るという事実である。かくし
て、N枚のLUTによって、最良の状態が、AN=1で
実現出来ることになり、この時、他のすべてのLUTの
中の値は、A=0となる。
用しているが、この関数はLUTの線形な混合を必要と
しないので、便利な使用法が出来る。特に価値があるの
は、色空間の全ての位置に対して、LUTは1枚使用す
るだけで、全てが表現出来るという事実である。かくし
て、N枚のLUTによって、最良の状態が、AN=1で
実現出来ることになり、この時、他のすべてのLUTの
中の値は、A=0となる。
【0029】これまで、LUTNEW と名付けられた新し
いLUTの生成法について、具体的に説明して来た。し
かし、ルックアップテーブル群、LUT1〜LUTNか
ら、過渡的に、つまり、記憶装置への格納や新しいLU
Tの作成過程を経ずに色混合した値を生成する方法は、
本発明の特許請求範囲内に属するものである。従って、
係数テーブル100及びLUTテーブル102に導かれ
ていた、各RcGcBcの値に対する加算器130の出
力を、直接に補間装置140に導くような構成図とした
としても、同様な結果が得られるとする意見があるかも
知れない。
いLUTの生成法について、具体的に説明して来た。し
かし、ルックアップテーブル群、LUT1〜LUTNか
ら、過渡的に、つまり、記憶装置への格納や新しいLU
Tの作成過程を経ずに色混合した値を生成する方法は、
本発明の特許請求範囲内に属するものである。従って、
係数テーブル100及びLUTテーブル102に導かれ
ていた、各RcGcBcの値に対する加算器130の出
力を、直接に補間装置140に導くような構成図とした
としても、同様な結果が得られるとする意見があるかも
知れない。
【0030】しかし、だからと言って、色混合はどのよ
うな色空間でも、また、どのような座標系においても実
現可能とする議論や、過渡的にLUTを使用して、線形
な色混合を行うアイデアには制限を受けない、とする考
えは無意味である。本発明の新規性は、複数枚の異なる
LUT群を、1枚だけのLUTに集約する機能性に優れ
ていることに在る。本発明の技術は、既に実用化され、
上記例に見られるように、重み係数をA=1として、
R,G,B,C,M,Y及びW(白を含む全ての色)の
値を決定し、また、A=0として、K(黒)の値を得て
いる。更に、係数Aの中間値は、補間装置によって計算
されて、この立方体の中に書き込まれる。従って、LU
T1は重み付き変換テーブルから生成されたLUTであ
り、また、LUT2は4面体補間法による補間法を適用
して得られている。
うな色空間でも、また、どのような座標系においても実
現可能とする議論や、過渡的にLUTを使用して、線形
な色混合を行うアイデアには制限を受けない、とする考
えは無意味である。本発明の新規性は、複数枚の異なる
LUT群を、1枚だけのLUTに集約する機能性に優れ
ていることに在る。本発明の技術は、既に実用化され、
上記例に見られるように、重み係数をA=1として、
R,G,B,C,M,Y及びW(白を含む全ての色)の
値を決定し、また、A=0として、K(黒)の値を得て
いる。更に、係数Aの中間値は、補間装置によって計算
されて、この立方体の中に書き込まれる。従って、LU
T1は重み付き変換テーブルから生成されたLUTであ
り、また、LUT2は4面体補間法による補間法を適用
して得られている。
【図1】 カラープリンタ印刷装置の全体構成を示すブ
ロック図の説明図である。
ロック図の説明図である。
【図2】 カラープリンタ印刷装置の全体構成を示すブ
ロック図中の色空間変換及び色補正器の部分を抽出した
説明図である。
ロック図中の色空間変換及び色補正器の部分を抽出した
説明図である。
【図3】 色混合後のマッピングされた状態の説明図で
ある。
ある。
【符号の説明】 10…スキャナ、12…原画像、14…スキャナ補正
器、20…色空間変換及び色補正器、30…プリンタ、
40…ルックアップテーブル及び補間装置、60…色較
正用ROM、65…プリンタ制御装置、70…濃度計、
80…パッチ間相関プロセッサ、100…係数テーブ
ル、101…ルックアップテーブル用プロセッサ、10
2…ルックアップテーブル(LUT)、120…掛算
器、130…加算器、134…LUTNEW 、140…補
間装置
器、20…色空間変換及び色補正器、30…プリンタ、
40…ルックアップテーブル及び補間装置、60…色較
正用ROM、65…プリンタ制御装置、70…濃度計、
80…パッチ間相関プロセッサ、100…係数テーブ
ル、101…ルックアップテーブル用プロセッサ、10
2…ルックアップテーブル(LUT)、120…掛算
器、130…加算器、134…LUTNEW 、140…補
間装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 S H04N 1/46
Claims (2)
- 【請求項1】 プリンタ信号に応答して、受信したプリ
ンタ信号に従ってプリンタ着色剤を媒体上に付着させる
カラープリンタの較正方法であって、 プリンタに色見本を媒体上に印刷させるように選択され
たプリンタ信号によりカラープリンタを動作させるステ
ップと、 色見本を測定してプリンタ信号に対するプリンタの最初
の表色系の応答特性を決定するステップと、 最初の測定された表色系の応答特性を用いて表色系信号
をプリンタ信号にマッピングするステップと、 最初の測定された表色系の応答特性、もしくは、引き続
いて測定された表色系の応答特性を用いて、表色系の値
を少なくとも1回プリンタ信号へ付加的にマッピングす
るステップと、 最初にマッピングしたもの及び付加的にマッピングした
ものを色変換用記憶装置に記憶するステップと、 色変換用記憶装置に格納されている最初にマッピングさ
れたもの及び付加的にマッピングされたものの関数とし
て、色信号を、最初の色空間から、カラープリンタにお
いて対応する応答特性を生成するに適したプリンタ信号
に変換するステップとを含むカラープリンタの較正方
法。 - 【請求項2】 供給されたプリンタ信号に応答して、受
信したプリンタ信号に従ってプリンタ着色剤を媒体上に
付着させる較正システムを含むカラープリンタであっ
て、 プリンタに色見本を媒体上に印刷させるように選択され
たプリンタ信号を発生する手段と、 色見本からのプリンタ信号に対するプリンタの最初の測
色系の応答特性を測定する手段と、 最初の測定された表色系の応答特性を用いて表色系の値
をプリンタ信号へマッピングする手段と、 最初の測定された表色系の応答特性、もしくは、引き続
いて測定された表色系の応答特性を用いて、表色系の値
を少なくとも1回プリンタ信号へ付加的にマッピングす
る手段と、 色変換用記憶装置と、 最初にマッピングしたもの及び付加的にマッピングした
ものを色変換用記憶装置に記憶するプリンタ制御手段
と、 色変換用記憶装置に格納されている最初にマッピングし
たもの及び付加的にマッピングしたもの関数としてプリ
ンタ信号を生成するために、色の定義を、最初の色空間
から、カラープリンタにおいて対応する応答特性を生成
するに適したプリンタ信号に変換する重み付け手段とを
含むカラープリンタ。
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