JPH08199692A - 外装部材の固定構造 - Google Patents

外装部材の固定構造

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JPH08199692A
JPH08199692A JP1107995A JP1107995A JPH08199692A JP H08199692 A JPH08199692 A JP H08199692A JP 1107995 A JP1107995 A JP 1107995A JP 1107995 A JP1107995 A JP 1107995A JP H08199692 A JPH08199692 A JP H08199692A
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JP
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hook
wall
hook receiving
fixed
exterior
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JP1107995A
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English (en)
Inventor
Ginichi Shigaraki
銀一 信楽
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外装部品の種類に関わらず同一の部品を用い
た取付構造とすること、および外装部品を予め工場で完
成品に近づけて現場での組立作業の軽減を図ることにあ
る。 【構成】 建物の外壁(10)に固定される引掛け受け材(3
0)と、外装部材(20)に固定されて引掛け受け材(30)に引
掛けられる引掛け部材(40)とを備える。引掛け受け材(3
0)は、外壁(10)に当接する板状の基板部(31)と、引掛け
受け部(32)と、基板部(31)および引掛け受け部(32)がな
す略クランク状の垂直断面形状を変形させないように補
強するための補強部(33)とを備える。引掛け部材(40)
は、外装部材(20)の外壁(10)側に固定される基部(41)
と、引掛け受け材(30)の引掛け受け部(32)に引掛けるこ
とができる引掛け部(42)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は外装部材の固定構造、
更に詳しくは、建物の外壁から外に突出して固定される
バルコニー、フラワーボックス、庇などを固定するため
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の従来技術の説明に当たり、本出
願人は、予め日本特許情報機構(JAPIO)の先行技
術調査(パトリス)の利用により、以下の検索式で昭和
55年以後の特許出願、実用新案登録出願を調査し、そ
の結果、特許出願約120件、実用新案登録出願約20
0件を抽出した。
【0003】検索式 : E04B1/00B : E04B1/00V そして、本出願人は前期調査結果を踏まえ、先行技術に
ついて鋭意検討した結果、関連技術として次の2件の技
術を抽出した。従来の技術につき、図6および図7を参
照させながら説明する。ここで図6は、実開昭59−3
2002号の技術内容を示す縦断面図である。図7は、
実開昭61−39737号の技術内容を示す縦断面図で
ある。
【0004】第一の技術としての実開昭59−3200
2号は、上記した検索式のうち、E04B1/00Bに
よって抽出されたものであり、バルコニーの取付構造に
関するものである。その要旨は、その実用新案登録請求
の範囲で明らかなように、壁パネル等の躯体2aの外面
にモルタル等の外装材3aを固定した外壁体1aの外側
に、該外壁体1aを貫通するボルト5aにより取付金物
6aを固定し、該取付金物6aを介してバルコニー4a
を取り付けたバルコニーの取付構造であって、上記外装
材3aにおける上記ボルト5aの貫通部の周辺部のみを
切り欠き除去して切り欠き部を形成し、該切り欠き部
に、該切り欠き部の大きさに適合し且つ上記ボルト5a
の貫通されるスペーサー8aを嵌合したことである。こ
の技術によれば、壁パネル等の躯体2aの外面に予め工
場段階でモルタル等の外装材3aを固定した外壁体の外
側に、バルコニー4aを取り付けるに際し、上記躯体2
aを小さく切り欠き除去し、そこにスペーサー8aを嵌
合させるだけで、ボルト5aおよび取り付け金物6aを
介してバルコニー4aを取り付けることができるから、
バルコニー4aの取付を容易且つ確実に行うことができ
るという効果を奏する。
【0005】第二の技術としての実開昭61−3973
7号は、上記した検索式のうち、E04B1/00Vに
よって抽出されたものであり、霧除け庇の取付構造に関
するものである。その要旨は、その実用新案登録請求の
範囲で明らかなように、外壁下地材22bを乾式外壁材
23bで仕上げる建物外壁部2bに霧除け庇1bを取り
付けた構造であって、上記乾式外壁材23bの庇取付面
と上記外壁下地材22bとの間に補強板24bを介設
し、該補強板24bの外側の乾式外壁材23bに一対の
取付金具4bを横方向に所定間隔をあけて突出固定し、
背面側上部に取り付け片を有する霧除け庇1bを、その
背面部に上記一対の取付金具4bを嵌入させて上記一対
の取付金具4bに固定し、且つ、上記取付片4bを上記
建物外壁部2bに固定することである。この技術によれ
ば、乾式外壁材23bの外側から霧除け庇1bを取り付
けたにも関わらず霧除け庇1bを高い取付強度で取り付
けることができるとともに、乾式外壁材23bの外側か
ら霧除け庇1bを取り付けてあるため、コーキング材が
損傷しても雨水等が外壁下地材22bまで届かず、防水
上、さらには防火の問題もない、という効果を奏する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、バルコ
ニー、フラワーボックス、庇などの取付構造を標準化
し、外装部品の種類に関わらず、同一の部品を用いた取
付構造とすることによって総部品点数を軽減したいとい
う第一の要請がある。また、バルコニーや庇などの外装
部品を予め工場で組み立てて完成品に近づけて現場での
組立作業の軽減を図りたいという第二の要請がある。そ
のため、外装部品の工場での組立は、現場における作業
者が持ち運びできる程度の重さや大きさの限度に近づけ
たり、クレーンなどを利用することを前提に作業者が持
ち運べる以上の重さや大きさにすることもある。
【0007】こうした現状を踏まえて従来の技術を検討
する。まず、第一の要請に対しては、前記した二つの技
術および先行調査した技術では応えていない。すなわ
ち、フラワーボックスや庇と人が乗ることができる強度
を必要とするバルコニーとを同一の取付構造とすること
ができる技術は、提供されていない。
【0008】続いて、第二の要請に対して検討する。前
述の霧除け庇の取付構造の技術にあっては、庇を支えて
固定作業が終わるまで維持するという作業が必要ない場
合がある。すなわち、ほぼ完成品に近い状態の霧除け庇
であっても作業者一人で楽に運べる重さであるし、取付
金具4bが一対設けられているので、この取付金具4b
に庇1bを差し込むことによって位置決めおよび固定作
業が終わるまでの維持できれば、固定作業までを一人の
作業者で行えるのである。
【0009】しかしながら、前述のバルコニーの取付構
造に対して、霧除け庇の取付構造の技術をそのままバル
コニーの取付構造の技術に移行しようとすると、バルコ
ニーの構成部品が重いので、取り付けるべきバルコニー
の完成度は、完成品からはほど遠い部品になってしま
う。したがって、霧除け庇の取付構造の技術をそのまま
使おうとしてもひとつの腕金物だけを取り付ける場合く
らいにしか使えない。したがって第二の要請を満たせな
い。クレーンなどを使うこととして工場での完成度を高
めた部品としても、霧除け庇の取付構造の技術を移行し
た場合、現場での取付作業に水平方向への移動が伴うの
で、作業者の数を減らせない。
【0010】本発明が解決すべき課題は、外装部品の種
類に関わらず同一の部品を用いた取付構造とすること、
および外装部品を予め工場で完成品に近づけて現場での
組立作業の軽減を図ることにある。ここで、請求項1記
載の発明の目的は、外装部品の種類に関わらず同一の部
品を用いた取付構造とすること、および外装部品を予め
工場で完成品に近づけて現場での組立作業の軽減を図る
ことができる外装部材の固定構造を提供することであ
る。
【0011】また、請求項2記載の発明の目的は、更
に、仕上げ外壁材の固定作業を予め済ませておける外装
部材の固定構造を提供することである。また、請求項3
記載の発明の目的は、更に、外装部材の固定作業をより
簡易化できる外装部材の固定構造を提供することであ
る。また、請求項4記載の発明の目的は、更に、構成部
材の製造が簡単な外装部材の固定構造を提供することで
ある。
【0012】なお、上記の課題を解決する技術は、前記
した先行技術調査によっては発見できなかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
建物の外壁(10)から突出して固定される外装部材(20)の
固定構造であって、建物の外壁(10)に固定される引掛け
受け材(30)と、外装部材(20)に固定されて引掛け受け材
(30)に引掛けられる引掛け部材(40)とを備え、引掛け受
け材(30)は、外壁(10)に当接する板状の基板部(31)と、
その基板部(31)から建物外方向および上方向に延設され
ることによって基板部(31)から連続してなす垂直断面形
状が略クランク状をなす引掛け受け部(32)と、基板部(3
1)および引掛け受け部(32)がなす略クランク状の垂直断
面形状を変形させないように補強するための補強部(33)
とを備え、引掛け部材(40)は、外装部材(20)の外壁(10)
側に固定される基部(41)と、その基部(41)から延設され
て引掛け受け材(30)の引掛け受け部(32)に引掛けること
ができる引掛け部(42)とを備えたことを特徴とする。
【0014】ここで、外壁(10)とは、例えば、建物の壁
を形成する壁材(11)およびその壁材(11)の外側に固定さ
れる仕上げ外壁材(12)を含む。また、仕上げ外壁材(12)
と壁材(11)とを一体化した仕上げ壁付き壁材(13)も含
む。請求項2記載の外装部材の固定構造は、請求項1記
載の外装部材の固定構造を技術的に限定したものであ
り、引掛け受け材(30)は、建物の外壁(10)を貫通するボ
ルト(35)およびそのボルト(35)に螺合するナット(36)を
用いて固定するとともに、基板部(31)と外壁(10)との間
には引掛け受け材(30)側から外壁(10)内方に向かおうと
する水の浸入を防ぐための防水部材(38)を備えたことを
特徴とする。
【0015】請求項3記載の外装部材の固定構造は、請
求項1または請求項2記載の外装部材の固定構造を技術
的に限定したものであり、引掛け受け材(30)の引掛け受
け部(32)の水平方向寸法は、引掛け部材(40)の引掛け部
(42)の水平方向寸法よりもやや大きくしたことを特徴と
する。請求項4記載の外装部材の固定構造は、請求項
1、請求項2または請求項3記載の外装部材の固定構造
を技術的に限定したものであり、引掛け受け材(30)は、
その基板部(31)および引掛け受け部(32)を、金属製の板
材を断面クランク状に折曲することによって形成すると
ともに、補強部(33)を、断面クランク状に折曲されてな
る基板部(31)および引掛け受け部(32)の両側端に金属製
の板材(33,33)を溶接することによって形成したことを
特徴とする。
【0016】
【作 用】請求項1記載の外装部材の固定構造の作用に
ついて説明する。まず、引掛け受け材(30)を、その引掛
け受け部(32)が上に位置するように基板部(31)を外壁(1
0)に当接させ、固定する。一方、引掛け部材(40)を、そ
の引掛け部(42)が引掛け受け材(30)の引掛け受け部(32)
に引掛けることができるように基部(41)を外装部材(20)
の外壁(10)側に固定する。
【0017】そして、引掛け部材(40)の引掛け部(42)を
引掛け受け材(30)の引掛け受け部(32)に引掛け、適宜の
手段を用いて外装部材(20)を外壁(10)に固定する。する
と外装部材(20)は、建物の外壁(10)から突出して固定さ
れる。外装部材(20)は、その重量を、曲げモーメントと
して引掛け部材(40)の引掛け部(42)を介して引掛け受け
材(30)の引掛け受け部(32)に与えることとなるので、引
掛け受け材(30)は変形しようとするが、補強部(33)の存
在によりその変形は防止される。
【0018】次に、請求項2記載の外装部材の固定構造
の作用について、請求項1記載の外装部材の固定構造の
作用とは異なる点を説明する。引掛け受け材(30)は、基
板部(31)と外壁(10)との間に防水部材(38)を介在させて
から、建物の外壁(10)を貫通するボルト(35)およびその
ボルト(35)に螺合するナット(36)とを用いて固定する。
すると、引掛け受け材(30)側から外壁(10)内方に向かお
うとする水の浸入は、防水部材(38)によって阻止でき
る。
【0019】次に、請求項3記載の外装部材の固定構造
の作用について、請求項2記載の外装部材の固定構造の
作用とは異なる点を説明する。引掛け受け材(30)の引掛
け受け部(32)の水平方向寸法が、引掛け部材(40)の引掛
け部(42)の水平方向寸法よりもやや大きいので、引掛け
部材(40)の引掛け部(42)を引掛け受け材(30)の引掛け受
け部(32)に引掛けやすく、引っかけた後に位置決めをし
て固定すればよいので、一連の固定作業が楽になる。
【0020】次に、請求項4記載の外装部材の固定構造
の作用について、請求項3記載の外装部材の固定構造の
作用とは異なる点を説明する。すなわち、引掛け受け材
(30)は、金属製の板材の折曲および溶接によって形成で
きるので、素早く簡単に製造できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例及び図面に基づいて、
更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1乃至
図5である。図1は、本発明の第一の実施例を示す縦断
面図である。図2は、本発明の第二の実施例を示す縦断
面図である。図3および図4は、本発明における構成要
件の実施例を示す三面図および斜視図である。図5は、
本発明における構成要件の実施例を示す斜視図である。
【0022】まず、図1、図3、図4および図5を参照
させながら、第一の実施例の構成について説明する。こ
の実施例は、建物の外壁10から突出して固定される外
装部材20の固定構造であって、建物の外壁10に固定
される引掛け受け材30と、外装部材20に固定されて
引掛け受け材30に引掛けられる引掛け部材40とを備
えている。
【0023】建物の外壁10は、この実施例の場合に
は、パネル状の壁材11と仕上げ外壁材12とを一体化
した仕上げ壁付き壁材13であり、その壁材11は、四
角枠状の枠芯材11Aとその枠芯材11Aの両側に固定
される面材11B,11Bとから形成されている。外壁
10は、図2に示すように建物の壁を形成する壁材11
およびその壁材11の外側に固定される仕上げ外壁材1
2でもよい。
【0024】引掛け受け材30は、建物の外壁10を貫
通するボルト35およびそのボルト35に螺合するナッ
ト36およびワッシャー37を用いて固定するととも
に、基板部31と外壁10との間には引掛け受け材30
側から外壁10内方に向かおうとする水の浸入を防ぐた
めの防水部材38を備えている。また、引掛け受け材3
0と引掛け部材40とを固定するための位置決め固定ボ
ルト45が、引掛け受け材30および引掛け部材40の
下部に固定可能となっている。
【0025】図2に示す第二の実施例の場合には、壁材
11に対して引掛け受け材30を固定した後に仕上げ外
壁材12を固定してもよいし、仕上げ外壁材12におけ
る引掛け受け材30の対応箇所に穴をあけておき、仕上
げ外壁材12を引掛け受け材30よりも先に固定しても
よい。いずれの場合も、面材11Bと防水部材30との
間には木製板状の当て材39を介在させる。
【0026】なお、仕上げ外壁材12と外装部材20と
の境目にはバックアップ材19およびコーキング18を
用いた防水部材17を固定して、防水性を担保する。引
掛け受け材30は、外壁10に当接する板状の基板部3
1と、その基板部31から建物外方向および上方向に延
設されることによって基板部31から連続してなす垂直
断面形状が略クランク状をなす引掛け受け部32と、基
板部31および引掛け受け部32がなす略クランク状の
垂直断面形状を変形させないように補強するための補強
部33とを備えている。また、引掛け部材40は、外装
部材20の外壁10側に固定される基部41と、その基
部41から延設されて引掛け受け材30の引掛け受け部
32に引掛けることができる引掛け部42とを備えてい
る。
【0027】第一および第二の実施例においては、引掛
け受け材30は、その基板部31および引掛け受け部3
2を、厚さ4.5ミリメートルの鉄鋼板を断面クランク
状に折曲するとともに、断面クランク状に折曲されてな
る基板部31および引掛け受け部32の両側端に厚さ
4.5ミリメートルの鉄鋼板の板材33,33を溶接す
ることによって形成した。
【0028】同じく、引掛け部材40も、厚さ4.5ミ
リメートルの鉄鋼板を断面クランク状に折曲することに
よって基部41を形成するとともに、その基部41の上
端から更に2度折曲することによって引掛け部42を形
成した。このような引掛け受け材30および引掛け部材
40の製造は、折曲および溶接のみで製造できるので簡
単である。
【0029】また、引掛け受け材30の引掛け受け部3
2の水平方向寸法は60ミリメートルとし、引掛け部材
40の引掛け部42の水平方向寸法たる50ミリメート
ルよりもやや大きくした。このように形成した引掛け受
け材30および引掛け部材40によれば、壁材11の芯
からの突出寸法が455ミリメートルで横寸法が910
ミリメートルの庇のユニット部品を引っかけて固定する
のには、引掛け受け材30および引掛け部材40が両端
に1組ずつで足りるほどの強度があった。なお、クレー
ンを用いる場合には外装部材20の工場における完成度
を高めておくが、クレーンを用いることができないよう
な施行現場にあっては、作業者が持ち運びできる程度の
完成度にとどめておく。
【0030】なお、外装部材20が庇ではなくバルコニ
ーのような重いものであっても、引掛け受け材30およ
び引掛け部材40の大きさ、材質、数などを調整すれ
ば、同一の形状をした引掛け受け材30および引掛け部
材40が採用できる。次に、上記した実施例の作用およ
び効果について説明する。まず、引掛け受け材30を、
その引掛け受け部32が上に位置するように基板部31
を外壁10に当接させ、固定する。一方、引掛け部材4
0を、その引掛け部42が引掛け受け材30の引掛け受
け部32に引掛けることができるように基部41を外装
部材20の外壁10側に固定する。そして、引掛け部材
40の引掛け部42を引掛け受け材30の引掛け受け部
32に引掛け、仮置きする。仮置きまでの作業は引掛け
部材40を引掛け受け材30へ引っかけるという動きで
あり、実開昭61−39737号などに示された技術を
用いた場合よりも単純なので、作業者の数は少なくて済
む。これは、クレーンを用いなければならないほど外装
部材が重くても同様である。
【0031】その仮置きの後、ボルト、釘など適宜の手
段を用いて外装部材20を外壁10に固定する。すると
外装部材20は、建物の外壁10から突出して固定され
る。外装部材20は、その重量を、曲げモーメントとし
て引掛け部材40の引掛け部42を介して引掛け受け材
30の引掛け受け部32に与えることとなるので、引掛
け受け材30は変形しようとするが、補強部33,33
の存在によりその変形は防止される。
【0032】引掛け受け材30は、基板部31と外壁1
0との間に防水部材38を介在させてから、建物の外壁
10を貫通するボルト35およびそのボルト35に螺合
するナット36とを用いて固定する。すると、引掛け受
け材30側から外壁10内方に向かおうとする水の浸入
は、防水部材38によって阻止できる。引掛け受け材3
0の引掛け受け部32の水平方向寸法が、引掛け部材4
0の引掛け部42の水平方向寸法よりもやや大きいの
で、引掛け部材40の引掛け部42を引掛け受け材30
の引掛け受け部32に引掛けやすく、引っかけた後に位
置決めをして位置決め固定ボルト45にて固定すればよ
いので、一連の固定作業が楽になる。例えば、外装部材
20として前記のような寸法の庇を用いた場合、一人の
作業者で仮置きと位置決め固定とを行える。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、外装部品
の種類に関わらず同一の部品を用いた取付構造とするこ
と、および外装部品を予め工場で完成品に近づけて現場
での組立作業の軽減を図ることができる外装部材の固定
構造を提供することができた。また、請求項2記載の発
明によれば、更に、仕上げ外壁材の固定作業を予め済ま
せておける外装部材の固定構造を提供することができ
た。
【0034】また、請求項3記載の発明によれば、更
に、外装部材の固定作業をより簡易化できる外装部材の
固定構造を提供することができた。また、請求項4記載
の発明によれば、更に、構成部材の製造が簡単な外装部
材の固定構造を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第二の実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明における構成要件の実施例を示す三面図
および斜視図である。
【図4】本発明における構成要件の実施例を示す三面図
および斜視図である。
【図5】本発明における構成要件の実施例を示す斜視図
である。
【図6】実開昭59−32002号の技術内容を示す縦
断面図である。
【図7】実開昭61−39737号の技術内容を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
10 外壁 11 壁材 11A 枠芯材 11B 面材 12 仕上げ外壁材 13 仕上げ外
壁付き壁材 17 防水部材 18 コーキン
グ 19 バックアップ材 20 外装部材 30 引掛け受け材 31 基板部 32 引掛け受け部 33 補強部 35 ボルト 36 ナット 37 ワッシャー 38 防水板材 39 当て材 40 引掛け部材 41 基部 42 引掛け部 45 位置決め固定ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の外壁から突出して固定される外装部
    材の固定構造であって、 建物の外壁に固定される引掛け受け材と、外装部材に固
    定されて引掛け受け材に引掛けられる引掛け部材とを備
    え、 引掛け受け材は、外壁に当接する板状の基板部と、その
    基板部から建物外方向および上方向に延設されることに
    よって基板部から連続してなす垂直断面形状が略クラン
    ク状をなす引掛け受け部と、基板部および引掛け受け部
    がなす略クランク状の垂直断面形状を変形させないよう
    に補強するための補強部とを備え、 引掛け部材は、外装部材の外壁側に固定される基部と、
    その基部から延設されて引掛け受け材の引掛け受け部に
    引掛けることができる引掛け部とを備えたことを特徴と
    する外装部材の固定構造。
  2. 【請求項2】引掛け受け材は、建物の外壁を貫通するボ
    ルトおよびそのボルトに螺合するナットを用いて固定す
    るとともに、基板部と外壁との間には引掛け受け材側か
    ら外壁内方に向かおうとする水の浸入を防ぐための防水
    部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の外装部材
    の固定構造。
  3. 【請求項3】引掛け受け材の引掛け受け部の水平方向寸
    法は、引掛け部材の引掛け部の水平方向寸法よりもやや
    大きくしたことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の外装部材の固定構造。
  4. 【請求項4】引掛け受け材は、その基板部および引掛け
    受け部を、金属製の板材を断面クランク状に折曲するこ
    とによって形成するとともに、補強部を、断面クランク
    状に折曲されてなる基板部および引掛け受け部の両側端
    に金属製の板材を溶接することによって形成したことを
    特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の外
    装部材の固定構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014163134A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd 横板の取付構造
GB2527289A (en) * 2014-06-12 2015-12-23 Ig Grp Ltd An attachment means for a building component
CN114000627A (zh) * 2021-11-05 2022-02-01 吴有喜 一种挂钩件及其制作方法

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