JPH08198679A - 3次元繊維強化複合材料部品の製造方法 - Google Patents

3次元繊維強化複合材料部品の製造方法

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JPH08198679A
JPH08198679A JP7005480A JP548095A JPH08198679A JP H08198679 A JPH08198679 A JP H08198679A JP 7005480 A JP7005480 A JP 7005480A JP 548095 A JP548095 A JP 548095A JP H08198679 A JPH08198679 A JP H08198679A
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JP
Japan
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dimensional
composite material
fiber
sic
reinforced composite
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JP7005480A
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Takeshi Ishihara
豪 石原
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温強度が高く、高温で無冷却で使用するこ
とができ、3次元応力にも強く、3軸応力状態で使用し
ても剥離しにくく、かつ加工の際にマトリックスが剥離
/脱落しにくい3次元繊維強化複合材料部品の製造方法
を提供する。 【構成】 互いに交差する2方向のSiC繊維に、これ
らに垂直方向のSiC繊維を織り込んで3次元織物を成
形する3次元織り工程10と、3次元織物の繊維の表面
に加熱・減圧下でSiCの被膜を蒸着させる蒸着工程1
2と、蒸着後の3次元織物の表面及び空隙に接着剤を含
浸させる含浸工程14と、含浸後の3次元織物を加熱し
て接着剤を蒸発させる蒸発工程18とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3次元繊維強化複合材
料部品の製造方法に係わり、更に詳しくは、FRC(繊
維強化セラミック)を構成する繊維とマトリックスの両
方が炭化けい素(SiC)であるFRC部品の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、航空エンジンの熱効率向上のた
め、タービン入口温度を例えば1,400℃以上まで高
めることが要望されている。しかし、タービン入口温度
がかかる高温になると、タービン翼のみならず、タービ
ンディスクも高温(例えば700℃以上)になり、従来
の金属材料では高温強度が不足し、またタービンブレー
ドとダービンディスク間の連結が熱膨張差等により困難
となる問題があった。また、タービンの上流側に位置す
るタービンノズルや、下流側に位置するフラップやジェ
ットノズルのスロートも高温ガスに曝されるため、従来
の耐熱合金(例えばニッケル合金等)では高温強度が不
足し、冷却空気等で冷却する必要があり、構造が複雑と
なり、重量が低減できず、エンジン性能(例えば比推
力)の向上に限界がある。
【0003】かかる問題を解決するため、耐熱性の高い
FRC(繊維強化セラミック)を用いて、タービンブレ
ードとディスクの一体部品であるブリスク(BLIS
C)やタービンノズル、フラップ、ジェットノズルのス
ロート、スラスタ等の高温エンジン部品(FRC部品)
を製造することが各国で鋭意研究されている。これらの
高温エンジン部品は無冷却で使用でき、金属材料に比べ
て約40%の重量低減が可能であり、これにより構造が
簡単になり、かつ比推力を大幅に高めることができる。
【0004】かかるFRC部品としては、耐熱性、耐食
性、耐酸化性等に優れた炭化けい素(以下、SiC)の
繊維とマトリックス(母材)からなる繊維強化型炭化け
い素複合材料部品(以下、SiC複合材料部品)が最も
有力視されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、SiC繊維
は、靱性が比較的低いため、従来3次元織りが困難であ
る問題点があった。そのため、従来は2次元織りのSi
C繊維を積層・接合してSiC複合材料部品の製造をし
ていたが、かかるSiC複合材料部品は3次元応力(Z
軸方向の応力)に弱く、3軸応力状態で使用中に各層が
剥離しやすい問題点があった。また、SiCは硬度が高
く(例えばHv約2,400)、通常の工具では加工で
きず、かつ加工時の負荷により加工の際に、SiCのマ
トリックスが剥離/脱落しやすく、SiC複合材料部品
の強度や形状精度が低下する問題点もあった。
【0006】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、高温
強度が高く、高温で無冷却で使用することができ、3次
元応力に強く、3軸応力状態で使用しても剥離しにく
く、かつ加工の際にマトリックスが剥離/脱落しにくい
3次元繊維強化複合材料部品の製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、互いに
交差する2方向のSiC繊維に、これらに垂直方向のS
iC繊維を織り込んで3次元織物を成形する3次元織り
工程と、前記3次元織物の繊維の表面に加熱・減圧下で
SiCの被膜を蒸着させる蒸着工程と、蒸着後の3次元
織物の表面及び空隙に接着剤を含浸させる含浸工程と、
含浸後の3次元織物を加熱して接着剤を蒸発させる蒸発
工程と、を備えることを特徴とする3次元繊維強化複合
材料部品の製造方法が提供される。
【0008】本発明の好ましい実施例によれば、更に、
含浸後の3次元織物を接着剤の融点以下で研削加工する
加工工程を備える。また、前記3次元織物の成形は、
縦、横、垂直方向のSiC繊維を互いに絡せることなく
交差させることによる。蒸着工程において、メチルトリ
クロロシランを含む水素ガスを流通させ、反応によりS
iCを繊維の表面に沈積させる。また、3次元織物の繊
維間に隙間が残るように部分的にSiCを蒸着させる。
更に、蒸着工程における反応温度は約950℃、反応圧
力は約5torrである、ことが好ましい。
【0009】また、含浸工程において、融点が300℃
以上かつ蒸発温度が600℃以下の接着剤を用いる。更
に、加工工程において、ダイヤモンド砥石及び蒸着砥石
を用い、470m/min以上の周速で研削加工する。
また、前記蒸発工程は還元雰囲気で行い、接着剤の蒸発
温度以上に加熱する、ことが好ましい。
【0010】
【作用】上記本発明の方法によれば、3次元織り工程に
おいて、互いに交差する2方向の繊維に、垂直方向の繊
維を織り込んで3次元織物を成形し、蒸着工程で繊維の
表面にSiCの被膜を蒸着させるので、製造した3次元
繊維強化複合材料部品は、3軸方向のいずれの方向に対
しても各繊維で荷重を直接或いは分担して受けることが
でき、3次元応力に強く3軸応力状態で使用しても剥離
しにくい。また、含浸工程で3次元織物の空隙に接着剤
を含浸させ、加工工程で3次元織物を接着剤の融点以下
で研削加工するので、接着剤によりマトリックス及び繊
維に作用する力が分散され、加工の際にマトリックスが
剥離/脱落しにくい。更に、繊維とマトリックスの両方
に耐熱強度の高いSiCを用いているので、熱膨張差が
生じにくく、例えば1,300℃以上の高温においても
無冷却で使用することができる。
【0011】また、3次元織り工程において、SiC繊
維を互いに絡せることなく縦、横、垂直方向に交差させ
ることにより、靱性、熱衝撃性が比較的低いSiC繊維
を用いて3次元織りを行うことができる。この3次元織
物の成形は、SiC繊維の多くを連続して用いることが
でき、かつ緻密に織ることができる。更に、蒸着工程に
おいて、メチルトリクロロシランを含む水素ガスを流通
させ、反応によりSiCを繊維の表面に沈積させること
により、緻密なSiCにより繊維表面を覆うことがで
き、繊維の強度を高め、かつ複雑な形状にも被覆するこ
とができる。また、3次元織物の繊維間に隙間が残るよ
うに部分的にSiCを蒸着させることにより、3軸応力
状態における歪みをこの隙間で吸収することができ、3
次元応力に対する強度を高めることができる。
【0012】また、含浸工程において、融点が300℃
以上かつ蒸発温度が600℃以下の接着剤を用いること
により、加工の際にマトリックスを保持し、かつ複合材
料部品を劣化させることなく接着剤を除去することがで
きる。更に、加工工程において、ダイヤモンド砥石及び
蒸着砥石を用い、470m/min以上の周速で研削加
工することにより、研削抵抗を低く抑えながら硬度の高
いSiCを効率的に加工でき、かつ加工時の接着剤温度
を融点以下に維持することができる。また、蒸発工程を
還元雰囲気で行い、接着剤の蒸発温度以上に加熱するこ
とにより、複合材料部品の酸化を防止して劣化させるこ
となく接着剤を除去することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。なお、各図において、共通する部分には
同一の符号を付して使用する。図1は、本発明による3
次元繊維強化複合材料部品の製造方法の工程ブロック図
である。この図において、本発明の方法は、3次元織り
工程10、蒸着工程12、含浸工程14、加工工程1
6、及び蒸発工程18からなる。
【0014】3次元織り工程10では、互いに交差する
2方向のSiC繊維(X糸とY糸)からなる2次元織り
を行い、同時にこれらSiC繊維に垂直方向のSiC繊
維(Z糸)を織り込んで3次元織物を成形する。かかる
成形法により、SiC繊維の多くを連続して用いること
ができ、かつ繊維含有率の高い緻密な織物を織ることが
できる。なお、互いに交差する3方向の繊維は、必ずし
も直交する必要はなく、斜めに交差してもよい。また、
使用するSiC繊維は、好ましくは連続した長繊維であ
り、特に単結晶繊維であるのがよい。
【0015】かかる方法により、SiC繊維の3次元織
りを行うことができ、かつ製造した3次元繊維強化複合
材料部品は、3次元方向(縦、横、及び垂直方向、或い
は、円周方向の2成分と半径方向)のいずれの方向に対
しても各繊維で荷重を直接或いは分担して受けることが
できる。なお、かかる方法で成形する3次元織物は、で
きる限り所望の3次元繊維強化複合材料部品、すなわ
ち、タービンブレードとディスクの一体部品であるブリ
スク(BLISC)やタービンノズル、フラップ、ジェ
ットノズルのスロート、スラスタ等の高温エンジン部品
の完成状態に近い形状(いわゆるNear Net Shape)とす
るのがよい。
【0016】図2は、3次元織り工程10で成形した3
次元織物Aの構成図である。この図に示すように、3次
元織物Aの成形は、縦、横、垂直方向(図でX、Y、Z
方向)のSiC繊維1、2、3を互いに絡せることなく
交差させることによる。この方法により、靱性、熱衝撃
性が比較的低いSiC繊維を用いて3次元織りを行うこ
とができ、これに更にマトリックスBを蒸着させること
により3次元繊維強化複合材料部品を製造することがで
きる。
【0017】蒸着工程12では、3次元織り工程10で
形成した3次元織物Aの繊維の表面に加熱・減圧下でS
iCの被膜を蒸着させる。この工程では、化学蒸着装置
すなわちCVD(Chemical Vapour Deposition)装置を
使用する。表1は、実施したCVDの反応条件とその結
果である。この表において、MTSはメチルトリクロロ
シランであり、SLMはNl/minの略である。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示すように、蒸着工程において、メ
チルトリクロロシランを含む水素ガスを流通させ、反応
によりSiCを繊維の表面に沈積させる。蒸着工程にお
ける反応温度は約950℃、反応圧力は約5torrで
あるのがよい。メチルトリクロロシラン(CH3 SiC
3 )は、水素(H2 )と反応してSiCを析出し、こ
れをSiC繊維の表面に沈積させることができる。かか
る方法により、緻密なSiCにより繊維表面を覆うこと
ができ、繊維の強度を高め、かつ複雑な形状にも被覆す
ることができる。
【0020】また、表1から明らかなように、反応時間
が長いほど、重量の増加率(すなわちSiCの蒸着量)
を増すことができる。
【0021】含浸工程14では、蒸着後の3次元織物の
表面及び空隙に接着剤を含浸させる。接着剤には、融点
が300℃以上かつ蒸発温度が600℃以下の接着剤
(例えばアロンアルファ:商品名)を用いるのがよい。
この方法により、加工の際にマトリックスを保持し、か
つ複合材料部品を劣化させることなく接着剤を除去する
ことができる。
【0022】加工工程16では、含浸後の3次元織物を
接着剤の融点以下で研削加工する。この加工工程におい
て、ダイヤモンド砥石及び蒸着砥石を用い、470m/
min以上の周速で研削加工するのがよい。ダイヤモン
ド砥石及び蒸着砥石の使用により、所望の加工形状に合
った砥石を比較的容易に製作することができ、かつ例え
ばHv約2,400以上の高いSiCを効率的に加工で
きる。表2は、かかる研削加工における周速と研削性能
とを比較した試験結果である。
【0023】
【表2】
【0024】表2から明らかなように、周速を470m
/min以上とすることにより、切削抵抗及び砥石の磨
耗が低減し、研削抵抗を低く抑えながら硬度の高いSi
Cを効率的に加工でき、加工時の接着剤温度を融点以下
に維持することができる。
【0025】図3は、接着剤を用いず上述した含浸工程
14を省いて側面を研削加工した試験片(A)と、接着
剤を使用し上述した含浸工程14及び加工工程16によ
り側面を研削加工した試験片(B)と、を比較した図で
ある。なお、この試験では、3次元織りではなく2次元
織りのFRC材を使用した。図3(A)で右上の白い円
弧部分が研削加工面であり、左下部分が2次元織りのF
RC部分である。FRC部分の研削加工面に近い部分が
図で濃く見えており、この部分で剥離が発生した。な
お、この他にも、表3に示す種々の条件で加工試験を行
ったがいずれの場合でも、剥離が発生した。
【0026】
【表3】
【0027】図3(B)で左上の白い円弧部分が研削加
工面であり、右下の白い部分が接着剤、その間の部分が
FRC部分である。図3(B)では、FRC部分が主に
接着剤で支持されているにもかかわらず剥離がなく、条
件を変えた他の場合でも、剥離は全く発生しなかった。
従って、この方法により、接着剤によりマトリックス及
び繊維に作用する力が分散され、加工の際にマトリック
スを剥離/脱落しにくくすることができることがわか
る。
【0028】蒸発工程18では、加工後の3次元織物を
加熱して接着剤を蒸発させる。この蒸発工程18は還元
雰囲気で行い、接着剤の蒸発温度以上に加熱する、こと
が好ましい。これにより、複合材料部品の酸化を防止し
て劣化させることなく接着剤を除去することができる。
【0029】上述したように、本発明の方法によれば、
互いに交差する2方向の繊維に、垂直方向の繊維を織り
込んで3次元織物を成形し、蒸着工程で繊維の表面にS
iCの被膜を蒸着させるので、製造した3次元繊維強化
複合材料部品は、3次元方向のいずれの方向に対しても
各繊維で荷重を直接或いは分担して受けることができ、
3次元応力に強く3軸応力状態で使用しても剥離しにく
い。また、含浸工程で3次元織物の表面及び空隙に接着
剤を含浸させ、加工工程で3次元織物を接着剤の融点以
下で研削加工するので、接着剤によりマトリックスに作
用する力が繊維まで分散され、加工の際にマトリックス
が剥離/脱落しにくい。更に、繊維とマトリックスの両
方に耐熱強度の高いSiCを用いているので、熱膨張差
が生じにくく、例えば1,300℃以上の高温において
も無冷却で使用することができる。
【0030】また、3次元織り工程において、SiC繊
維を互いに絡せることなく縦、横、垂直方向に交差させ
ることにより、靱性が比較的低いSiC繊維を用いて3
次元織りを行うことができる。この3次元織物の成形を
機械織りによることにより、SiC繊維の多くを連続し
て用いることができ、かつ緻密に織ることができる。更
に、蒸着工程において、メチルトリクロロシランを含む
水素ガスを流通させ、反応によりSiCを繊維の表面に
沈積させ、緻密なSiCにより繊維表面を覆うことがで
き、繊維の強度を高め、かつ複雑な形状にも被覆するこ
とができる。また、3次元織物の繊維間に隙間が残るよ
うに部分的にSiCを蒸着させることにより、3軸応力
状態における歪みをこの隙間で吸収することができ、3
軸応力に対する強度を高めることができる。
【0031】また、含浸工程において、融点が300℃
以上かつ蒸発温度が600℃以下の接着剤を用いること
により、加工の際にマトリックスを保持し、かつ複合材
料部品を劣化させることなく接着剤を除去することがで
きる。更に、加工工程において、ダイヤモンド砥石及び
蒸着砥石を用い、470m/min以上の周速で研削加
工することにより、研削抵抗を低く抑えながら硬度の高
いSiCを効率的に加工でき、かつ加工時の接着剤温度
を融点以下に維持することができる。また、蒸発工程を
還元雰囲気で行い、接着剤の蒸発温度以上に加熱するこ
とにより、複合材料部品の酸化を防止して劣化させるこ
となく接着剤を除去することができる。
【0032】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変更できることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】上述したように、本発明の3次元繊維強
化複合材料部品の製造方法は、高温強度が高く、高温で
無冷却で使用することができ、3次元応力に強く、3軸
応力状態で使用しても剥離しにくく、かつ加工の際にマ
トリックスが剥離/脱落しにくい、等の優れた特徴を有
する3次元繊維強化複合材料部品を製造することができ
る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による3次元繊維強化複合材料部品の製
造方法の工程ブロック図である。
【図2】3次元織り工程で形成した3次元織物の構成図
である。
【図3】接着剤を使用しない研削加工の試験片(A)
と、接着剤を使用した研削加工の試験片(B)との比較
図である。
【符号の説明】
A 3次元織物 B マトリックス 1 縦方向繊維(X糸) 2 横方向繊維(Y糸) 3 垂直方向繊維(Z糸) 10 3次元織り工程 12 蒸着工程 14 含浸工程 16 加工工程 18 蒸発工程
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】 接着剤を使用しない研削加工の試験片(A)
と、接着剤を使用した研削加工の試験片(B)の顕微鏡
写真である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差する2方向のSiC繊維に、
    これらに垂直方向のSiC繊維を織り込んで3次元織物
    を成形する3次元織り工程と、前記3次元織物の繊維の
    表面に加熱・減圧下でSiCの被膜を蒸着させる蒸着工
    程と、蒸着後の3次元織物の表面及び空隙に接着剤を含
    浸させる含浸工程と、含浸後の3次元織物を加熱して接
    着剤を蒸発させる蒸発工程とを備えることを特徴とする
    3次元繊維強化複合材料部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 更に、含浸後の3次元織物を接着剤の融
    点以下で研削加工する加工工程を備えることを特徴とす
    る3次元繊維強化複合材料部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記3次元織物の成形は、縦、横、垂直
    方向のSiC繊維を互いに絡ませることなく交差させる
    ことによる、ことを特徴とする請求項1に記載の3次元
    繊維強化複合材料部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記3次元織物の成形は、機械織りによ
    る、ことを特徴とする請求項1に記載の3次元繊維強化
    複合材料部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 蒸着工程において、メチルトリクロロシ
    ランを含む水素ガスを流通させ、反応によりSiCを繊
    維の表面に沈積させる、ことを特徴とする請求項1に記
    載の3次元繊維強化複合材料部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 蒸着工程において、3次元織物の繊維間
    に隙間が残るように部分的にSiCを蒸着させる、こと
    を特徴とする請求項1に記載の3次元繊維強化複合材料
    部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 蒸着工程における反応温度は約950
    ℃、反応圧力は約5torrである、ことを特徴とする
    請求項1に記載の3次元繊維強化複合材料部品の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 含浸工程において、融点が300℃以上
    かつ蒸発温度が600℃以下の接着剤を用いる、ことを
    特徴とする請求項1に記載の3次元繊維強化複合材料部
    品の製造方法。
  9. 【請求項9】 加工工程において、ダイヤモンド砥石及
    び蒸着砥石を用い、470m/min以上の周速で研削
    加工する、ことを特徴とする請求項2に記載の3次元繊
    維強化複合材料部品の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記蒸発工程は還元雰囲気で行い、接
    着剤の蒸発温度以上に加熱する、ことを特徴とする請求
    項1に記載の3次元繊維強化複合材料部品の製造方法。
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