JPH08197691A - 伸縮性のある透湿防水シート及びその製造方法 - Google Patents

伸縮性のある透湿防水シート及びその製造方法

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JPH08197691A
JPH08197691A JP7025949A JP2594995A JPH08197691A JP H08197691 A JPH08197691 A JP H08197691A JP 7025949 A JP7025949 A JP 7025949A JP 2594995 A JP2594995 A JP 2594995A JP H08197691 A JPH08197691 A JP H08197691A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
moisture permeability
carrier
nonwoven fabric
waterproof sheet
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Withdrawn
Application number
JP7025949A
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English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
孝 鈴木
Sachiko Nakano
佐知子 中野
Chiaki Tsukamoto
千秋 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮性があり透湿性、快適感のあるおむつの
材料を得る。 【構成】 ゴム弾性体を有する熱可塑性樹脂溶液を離型
性のある担体の上にコーティングし、その残存溶剤量が
50〜90%の湿潤・半乾燥状態で押さえロールで不織
布と圧着し、貼り合わせ乾燥後、担体からはずすことに
より得られる。透湿度が1000g/m2・24hr以
上、耐水圧が100mmH2 O以上、伸長率50%までの
全範囲において伸長回復率が50%以上である伸縮性の
ある透湿防水シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】紙おむつ等の衛生材料、衣料等に
使用される透湿性防水シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来紙おむつ用防水シートとして知られ
ているものは、次のものがある。 1)ポリエチレンフィルムを使用する。 2)ポリエチレンフィルムを微孔質にしたフィルムを使
用する。 3)ポリオレフィン系エラストマーを使用する。 4)特開平6−134000号においては、透湿性ポリ
ウレタンフィルムを不織布とラミネートして用いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の技術にお
いては、それぞれ下記のような欠点がある。 1)透湿性、通気性及び伸縮性がなく、むれたり、柔軟
性、快適性に欠ける欠点。 2)伸縮性及び柔軟性がなく、身体にぴったりそわない
欠点。 3)透湿性、通気性がなくむれるという欠点。 4)透湿性ポリウレタンは樹脂が特殊で高価。
【0004】
【課題を解決するための手段】透湿性のある特殊な樹脂
を使わなくても一般的なゴム弾性のある熱可塑性樹脂を
用いて透湿性を付与し、また伸縮性も付与させるために
鋭意研究した結果本発明に到達したものである。すなわ
ち本発明はゴム弾性を有する熱可塑性樹脂皮膜に、不織
布の毛羽を食い込ませて、物理的に透湿性を付与したも
のであり、例えばこの伸縮性のある透湿シートは、ゴム
弾性を有する熱可塑性樹脂溶液を離型性のある担体の上
にコーティングし、その残存溶剤量が50〜90%の湿
潤・半乾燥状態で押さえロールで不織布と圧着し、貼り
合わせ乾燥後担体からはずすことによって得られる。
尚、本発明の伸縮性のある透湿防水シートは透湿度が1
000g/m2・24hr以上、耐水圧が100mmH2
以上、伸長率50%までの全範囲において伸長回復率が
50%以上である。
【0005】本発明を詳細に説明する。本発明はゴム弾
性を有するが透湿性の無い熱可塑性樹脂を、ラミネート
する不織布の毛羽を利用して透湿性を付与する方法を示
している。ゴム弾性を有するが透湿性のない熱可塑性樹
脂を溶剤中に溶解させたものを離型性のある担体の上に
薄くコーティングし、完全乾燥前の湿潤状態で不織布を
貼り合わせ乾燥し担体からはずすことによって伸縮性が
ありかつ透湿性、通気性に優れた防水シートを得ること
ができる。該工法はフィルムを湿潤状態で不織布と直接
貼り合わせるため、接着剤が不要で、接着工程も省け、
安価に製造できる。また不織布の上に直接溶液を塗工す
ると樹脂が不織布層に含浸して硬くなり風合いが損なわ
れるが、該工法はコーティングする樹脂の膜厚及び不織
布と貼り合わせる時の押さえロール間隔の調整で、透湿
性、防水性伸縮性のバランスを調整することができる。
本工法の湿潤状態とは、塗膜の樹脂中に溶剤分が残って
いる半乾燥状態のことをいうが、具体的には溶剤分が5
0%以上残存した状態のことで、50%未満であるとロ
ール間隔を狭くして押さえ圧を強くしても不織布の毛羽
が塗膜に食い込まない。すなわち残存溶剤分の割合と押
さえロール間隔とで耐水圧、透湿性を制御するのであ
る。
【0006】本発明に用いられるゴム弾性体を有する熱
可塑性樹脂としては一般的に熱可塑性エラストマーとし
て知られている柔軟性、伸縮性、耐久性にすぐれ、安価
であるスチレン系、塩化ビニール系、オレフィン系、ウ
レタン系、エステル系、ポリアミド系があげられる。
【0007】これらの樹脂より作成されるフィルムの厚
みは乾燥状態で5〜50μが好ましく、5μ未満では薄
すぎて強度、伸縮性に劣る欠点があり、50μより厚い
と不織布と貼り合わせた時に透湿性を出すために押さえ
圧を調整すると風合いが硬くなる。
【0008】また溶剤としては、該樹脂を溶解させるも
のなら特に限定されず例えばスチレン系エラストマーを
溶解させる溶剤として脂肪族、芳香族、炭化水素系のト
ルエン、キシレン、石油エーテル等があげられ、溶液と
しての固形分は10〜50%、粘度は500〜5000
0CPS/30℃が好ましい。
【0009】本発明で樹脂をコーティングするために使
用される離型性のある担体とは紙、プラスチックフィル
ム、あるいは紙とプラスチックフィルムのラミネート
品、あるいはそれらに離型処理を施したものや、離型処
理したベルトやドラム等のことを言う。
【0010】本発明で使用される不織布は用いられる繊
維素材として、綿、羊毛などの天然繊維、レーヨンなど
の半合成繊維あるいはポリエステル、ポリオレフィン、
ポリアミド、及びポリウレタンなどの合成繊維又はこれ
らの複合体のいずれでもよく、製法としては湿式法、乾
式法、スパンレース、スパンボンド、メルトブロー等の
いずれでもよいが、比較的、柔軟性のあるものが好まし
い。また、ここで言う毛羽とは不織布の短繊維・長繊維
にかかわらず、成形された不織布の表層の凹凸を言う。
【0011】本発明を図面に基づいて説明すると、図
1、図2、図3、図4及び図5は本発明を説明するため
の概略断面図で、図1は離型性担体3に熱可塑性樹脂溶
液1aをコーティングした状況、図2は熱可塑性溶液1
aが湿潤状態1bになったとき不織布2に貼り合わせて
いる状況、図3は熱可塑性樹脂(湿潤)1bに不織布を
貼り合わせた図で、図4(実施例1、2及び3参照)は
離型性担体3をはがした状態を示している。本発明の特
徴は不織布の表面の毛羽を熱可塑性樹脂溶液の湿潤・半
乾燥状態で塗膜に食い込ませ、物理的に透湿性を付与す
るものである。
【0012】
【作用】本発明の伸縮性のある透湿性シートを用いた使
い捨ておむつは透湿性にすぐれるためむれず、フィット
性にすぐれるためはきごこちもよく快適である。
【0013】
【実施例】
実施例1 SBS樹脂(カリフレックスTR110 シェル化学
製)をトルエンで固形分30%溶液になるように溶解す
る。その溶液を厚み100μの離型紙上にコーティング
装置を用いて湿潤厚み50μ塗布し、その上に目付30
g/m2見掛け厚み800μ横方向の50%伸長時の伸長
回復率が30%のポリプロピレン製のスパンレース不織
布をのせ、押さえロール間の間隔900μの間を通過さ
せ80℃で5分乾燥によりラミネートしたあと離型紙を
はずしたものを実施例1とする。ラミネート品の透湿
度、耐水圧及び50%伸長時の回復率を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】実施例2 不織布をのせ通過させる押さえロール間の間隔500μ
とすること以外は実施例1と同様にする。
【0016】実施例3 溶剤残存率50%、不織布をのせ通過させる押さえロー
ル間の間隔700μとすること以外は実施例1と同様に
する。
【0017】実施例4 熱可塑性ウレタン樹脂をDMF7:MEK3の溶剤で固
形分25%溶液になるように溶解する。その溶液を厚み
100μの離型紙上にコーティング装置を用いて60μ
塗布し、その上に目付30g/m2見掛け厚み700μ横
方向の50%伸長時の伸長回復率が60%のポリエステ
ル製のスパンレース不織布をのせ、押さえロール間の間
隔800μの間を通過させることによりラミネートした
ものを実施例4とする。
【0018】比較例1 実施例1と同じ不織布にSBR系ホットメルト接着剤を
目付5g/m2となるように散布した後厚み30μの微多
孔質ポリエチレンフィルムを加熱ロールによって圧着し
貼り合わせたものを比較例1とする。 比較例2 実施例1と同じ不織布にSBR系ホットメルト接着剤を
目付5g/m2となるように散布した後厚み15μのSB
Sフィルムを加熱ロールによって圧着し貼り合わせたも
のを比較例2とする。 比較例3 不織布を通過させる押さえロールの間隔を700μとす
る以外は実施例1と同様にする。(図5参照) 比較例4 不織布を通過させる押さえロールの間隔を940μとす
る以外は実施例1と同様にする。(図6参照) 物理特性測定方法としては ・透湿度は JIS Z−0208B法に準ずる。 ・耐水圧は JIS L−1092法に準ずる。 ・伸長回復率は50%伸長時の回復率は幅2.5cm、長
さ14cmの試験片を用いてつかみ間隔10cm、引っ張り
速度50mm/min で5cm伸長させ、1分間放置後50mm
/min で弛緩させ、応力が0になった時点での残留のび
(amm)を測定し下式により求める。 {1−(a/50)}×100
【0019】実施例と比較例それぞれの結果を表1に示
している。その表1より、実施例1〜3と比較例3、4
では、塗膜に溶剤が残存している状態で不織布を押さえ
ロールの間隔を調整することで、透湿性と耐水性を持ち
伸縮性のあるシートが得られることが判る。一方で、ロ
ール間隔が狭すぎると耐水性が劣り、ロール間隔が広す
ぎると毛羽の食い込みが少なく、透湿性が劣る。比較例
1では、透湿性、耐水性が得られても、ポリエチレンフ
ィルムのため弾性を持たない伸縮性のないシートにな
る。比較例2では実施例1〜3に用いた透湿性を持たな
いSBSフィルムの影響で透湿性が劣るシートとなって
いる。
【0020】
【発明の効果】本発明により不織布自身では得られない
伸縮性、快適感及び防水性を付与し、透湿性のある特定
な樹脂を使わなくても一般的なゴム弾性の有る樹脂を用
いて透湿性を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の離型性担体に熱可塑性樹脂溶液
をコーティングした断面図。
【図2】図2は本発明の熱可塑性樹脂溶液上に不織布を
貼り合わせる断面図。
【図3】図3は本発明の熱可塑性樹脂溶液上に不織布を
貼り合わせ終了後の断面図。
【図4】図4は本発明の離型性担体をはがした伸縮性の
ある透湿防水シートの断面図。
【図5】図5は従来の透湿性シート部分断面図。(比較
例3参照)
【図6】図6は従来の透湿性シート部分断面図。(比較
例4参照)
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂 1a 熱可塑性樹脂溶液 1b 熱可塑性樹脂塗膜(湿潤) 1c 熱可塑性樹脂フィルム(乾燥) 2 不織布 3 離型性担体 4 押さえロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61F 13/15 (72)発明者 塚本 千秋 兵庫県加古郡稲美町六分一字内ヶ池1176番 地 東洋ゴム工業株式会社兵庫事業所兵庫 工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム弾性を有する熱可塑性樹脂皮膜と不
    織布の毛羽を該熱可塑性樹脂皮膜に食い込ませて、物理
    的に透湿性を付与した伸縮性のある透湿防水シート。
  2. 【請求項2】 透湿度が1000g/m2・24hr以
    上、耐水圧が100mmH2 O以上、伸長率50%までの
    全範囲において伸長回復率が50%以上である請求項1
    記載の伸縮性のある透湿防水シート。
  3. 【請求項3】 ゴム弾性を有する熱可塑性樹脂溶液を離
    型性のある担体の上にコーティングし、該コーティング
    層の残存溶剤量が50〜90%の湿潤・半乾燥状態で、
    押さえロールで不織布と圧着し、貼り合わせ乾燥後担体
    から外した請求項1記載の伸縮性のある透湿防水シート
    の製造方法。
JP7025949A 1995-01-20 1995-01-20 伸縮性のある透湿防水シート及びその製造方法 Withdrawn JPH08197691A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004096536A1 (ja) * 2003-04-28 2004-11-11 Kuraray Co., Ltd. 透湿性エラストマーシート
CN102615904A (zh) * 2012-03-31 2012-08-01 厦门银华祥环保科技有限公司 一种防液体透气型面料及其制备方法
CN106183247A (zh) * 2016-07-19 2016-12-07 安徽贵谷电子商务有限公司 一种香味羽绒服面料

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Effective date: 20020402