JPH08197265A - 基板のレーザ洗浄装置およびこれを用いた基板洗浄装置 - Google Patents

基板のレーザ洗浄装置およびこれを用いた基板洗浄装置

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JPH08197265A
JPH08197265A JP2464595A JP2464595A JPH08197265A JP H08197265 A JPH08197265 A JP H08197265A JP 2464595 A JP2464595 A JP 2464595A JP 2464595 A JP2464595 A JP 2464595A JP H08197265 A JPH08197265 A JP H08197265A
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JP
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substrate
cleaning
laser
liquid
laser light
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JP2464595A
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English (en)
Inventor
Shuji Nagara
修治 長良
Kiyoshi Akao
喜代志 赤尾
Yasuhiro Tanaka
康博 田中
Yoichi Usui
洋一 臼井
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板のレーザ洗浄装置における安全性、洗浄
効果の均一性、洗浄効率を高める。 【構成】 基板を洗浄処理するチャンバ10と、チャン
バ10内で基板Wを略垂直姿勢で支持する昇降自在の基
板支持機構12と、これに支持された基板Wの少なくと
も洗浄処理面に液体を噴射する液体噴射機構14と、チ
ャンバ10に光導管16を介して接続され、基板Wの洗
浄処理面をレーザ光LBで水平走査するレーザ光源18
と、基板Wの洗浄処理面へのレーザ光の照射位置近傍に
気体を集中的に吹きつけるとともに、レーザ光LBの水
平走査に同期して気体の吹き付け位置を水平変位させる
気体噴射機構20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハ、液晶表
示器用ガラス基板、フォトマスク(レチクル)などの基
板の洗浄装置に係り、特に、基板表面に液体を接触させ
た状態で基板表面と液体との界面近傍にレーザ光を集束
照射することによって、基板表面の異物を除去する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の基板洗浄装置として、例
えば特開平1−286425号公報に開示されたものが
ある。この装置の概略構成を図24に示す。この装置
は、上部が開口した容器1を備えている。この容器1の
上面に処理対象であるガラス基板Wが、その処理面を容
器内部に向けた状態で載置される。容器1に連通接続さ
れた液供給管2を介して容器内部に液体が充填され、基
板Wと液体とが接する状態にされる。この容器1の上方
にレーザ光源3と対物レンズ4とが配備されている。レ
ーザ光源3から照射されたレーザ光LBは対物レンズ4
で集光されて、基板Wと液体との界面近傍に集束照射さ
れる。基板Wと液体との界面近傍にレーザ光LBが集束
照射されると、その界面近傍の液体がレーザ光LBの高
いエネルギによって瞬時に気化膨張し、その際の衝撃で
基板Wの処理面に付着していた異物が機械的に取り除か
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。 (1) 密閉された容器内で液体が急激に気化膨張する
ので、容器内の圧力変動が激しく、安全性の確保に難点
がある。 (2) 液体の気化により発生した気泡が、基板と液体
との界面に滞留するので、気泡で覆われた基板表面の一
部が液体と接触しなくなり、その部分で洗浄効果が得ら
れなくなる。 (3) 基板から除去された異物が容器内の液体中に滞
留するので、その異物が基板面に再付着するおそれがあ
る。 (4) 基板の処理面と反対側の面からレーザ光を照射
しているので、非透光性基板に対して適用することがで
きない。また、透光性基板であっても、基板面にパター
ンが形成されていると、その部分でレーザ光が反射・吸
収されるので、処理面を均一に洗浄することができな
い。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、安全性が高く、均一で高い洗浄効果を
得ることができ、基板への異物の再付着のおそれがな
く、非透光性基板にも適用することができる基板のレー
ザ洗浄装置およびこれを用いた基板洗浄装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。
【0006】すなわち、請求項1に記載の基板のレーザ
洗浄装置は、基板の洗浄処理面に液体の層状の流れ(液
膜流)を形成する液膜流形成手段と、前記液膜流を介し
て基板の洗浄処理面にレーザ光を照射するレーザ光源
と、前記基板と前記レーザ光とを2次元的に相対移動さ
せる移動手段と、を備えたものである。
【0007】請求項2に記載の基板のレーザ洗浄装置
は、請求項1に記載された液膜流形成手段が、略垂直姿
勢の基板の洗浄処理面に液体を吹き付ける液噴射機構
と、基板の洗浄処理面に気体を吹き付ける気体噴射機構
とから構成されるものである。
【0008】請求項3に記載の基板のレーザ洗浄装置
は、請求項2に記載された気体噴射機構が、基板の洗浄
処理面へのレーザ光の照射位置近傍に気体を集中的に吹
き付けるエアーノズルと、前記基板と前記レーザ光との
2次元的な相対移動に伴うレーザ光の照射位置の変位に
伴って、気体の吹き付け位置が変位するようにエアーノ
ズルを移動させるエアーノズル移動機構とから構成され
たものである。
【0009】請求項4に記載の基板のレーザ洗浄装置
は、請求項1に記載された液膜流形成手段が、傾斜姿勢
の基板の上辺に沿って液体を供給し、その液体を基板の
洗浄処理面に沿って流下させるものである。
【0010】請求項5に記載の基板のレーザ洗浄装置
は、基板を洗浄処理するチャンバと、前記チャンバ内で
基板を略垂直姿勢で支持する昇降自在の基板支持手段
と、前記基板支持手段に支持された基板の少なくとも洗
浄処理面に液体を噴射する液体噴射機構と、前記チャン
バに光導管を介して接続され、基板の洗浄処理面をレー
ザ光で水平走査するレーザ光源と、基板の洗浄処理面へ
のレーザ光の照射位置近傍に気体を集中的に吹きつける
とともに、前記レーザ光の水平走査に同期して気体の吹
き付け位置を水平変位させる気体噴射機構と、を備えた
ものである。
【0011】請求項6に記載の基板のレーザ洗浄装置
は、請求項5に記載されたチャンバに接続された光導管
の途中に、その管軸を横切る方向にエアーカーテンを形
成するエアーカーテン形成手段を付設したものである。
【0012】請求項7に記載の基板のレーザ洗浄装置
は、請求項5に記載された前記基板支持手段が、鉛直軸
周りに基板を少なくとも180度回転させる回転機構を
備えたものである。
【0013】請求項8に記載の基板洗浄装置は、請求項
5に記載の基板のレーザ洗浄装置に、前記基板のレーザ
洗浄装置に搬入される基板を前もって湿式洗浄して基板
面の不要な有機物を溶解除去する処理槽を付設したもの
である。
【0014】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。請求項1に
記載の発明によれば、液膜流形成手段によって液膜流が
形成された基板の洗浄処理面に、レーザ光源からのレー
ザ光が照射されると、照射位置近傍の液膜部分が急激に
気化膨張し、そのときの衝撃力により照射位置近傍の洗
浄処理面に付着していた異物が機械的に除去される。そ
して、移動手段によって基板とレーザ光とが2次元的に
相対移動されることにより、洗浄処理面全体にわたって
異物が除去される。処理面から離脱した異物は、液膜流
の流れに乗って基板外へ排出される。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、液噴射機
構が略垂直姿勢の基板の洗浄処理面に向けて液体を噴射
するとともに、気体噴射機構が気体を前記洗浄処理面に
吹き付けるので、気体が吹き付けられた洗浄処理面の個
所に均一で薄い液膜流が形成される。また、レーザ光の
照射により洗浄処理面から離脱した異物は、略垂直姿勢
の基板面をつたって速やかに流下排出される。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、基板の洗
浄処理面に気体を集中的に吹き付けるエアーノズルが、
エアーノズル移動機構によって、レーザ光の照射位置の
変位に伴って移動するので、レーザ光の照射位置に常に
液膜流が形成される。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、傾斜姿勢
の基板の上辺から液体を供給して基板の洗浄処理面を流
下させることにより、洗浄処理面に均一な液膜流が形成
される。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、基板支持
手段によってチャンバ内で略垂直姿勢で支持された基板
の洗浄処理面に液体が噴射されるとともに、その洗浄処
理面へ気体噴射機構から気体が吹き付けられることによ
り、洗浄処理面に液膜流が形成される。この液膜流の部
分へレーザ光源からレーザ光が照射されることにより、
照射位置近傍の異物が除去される。そして、レーザ光が
水平走査されると、これに同期して気体の吹き付け位置
が水平変位されることにより、基板の洗浄処理面が水平
ラインに沿って洗浄される。次に、基板支持手段が基板
を若干上昇させることにより、次の水平ラインが同様に
洗浄される。以下、レーザ光の水平走査と、これに同期
した気体噴射の水平変位、および基板の上昇により、基
板の洗浄処理面全体が洗浄される。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、チャンバ
とレーザ光源とを接続する光導管の途中に形成されたエ
アーカーテンにより、チャンバからレーザ光源への湿気
の侵入が阻止されるとともに、レーザ光源が設置された
雰囲気からチャンバ内への塵埃の侵入も阻止される。
【0020】請求項7に記載の発明によれは、基板支持
手段が基板を180°回転させることにより、基板の表
裏がレーザ洗浄される。
【0021】請求項8に記載の発明によれば、まず基板
面の不要な有機物が化学的に溶解除去され、その処理で
残留した異物が次のレーザ洗浄で機械的に除去される。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、本発明に係る基板のレーザ洗浄装置の一実
施例を図1ないし図5を参照して説明する。図1は基板
のレーザ洗浄装置の要部破断正面図、図2は図1のA−
A矢視破断図、図3は要部破断平面図、図4は基板支持
機構の破断側面図、図5は基板支持機構の破断正面図で
ある。
【0023】この基板のレーザ洗浄装置は、例えばフォ
トマスクのような角形の基板Wを洗浄するための装置
で、大きく分けて、レーザ洗浄を行うチャンバ10と、
チャンバ10内で基板Wを略垂直姿勢で支持する昇降お
よび回転自在の基板支持機構12と、基板支持機構12
に支持された基板Wの両面に硫酸過水(硫酸と過酸化水
素水の混合液)や純水等の液体を噴射する4個の液体噴
射機構14と、チャンバ10に光導管16を介して連結
され、基板Wの洗浄処理面(以下、単に『処理面』とい
う)をレーザ光LBで水平走査するレーザ光源18と、
基板Wの処理面へのレーザ光の照射位置近傍に窒素ガス
等の気体を集中的に吹き付けるとともに、レーザ光LB
の水平走査に同期して気体の吹き付け位置を水平変位さ
せる気体噴射機構20とから構成されている。以下、各
部の構成を説明する。
【0024】チャンバ10は、その上部に開閉自在の上
蓋22を備えている。基板搬入時には、この上蓋22を
開放し、図示しない基板搬送機構で搬送されてきた基板
Wを、角部を下端にした垂直姿勢でチャンバ10内に搬
入するようになっている。チャンバ10の下部には、チ
ャンバ10内を排気する排気管23が連通接続されてい
る。また、チャンバ10の内壁にはレーザ光吸収板24
が取り付けられている。
【0025】基板支持機構12は、昇降・回転駆動部2
6に連結支持されたベース板28を備えている。このベ
ース板28に、チャンバ10に搬入された基板Wを、角
部を下端にした略垂直姿勢で支持する一対の支持部材3
0が取り付けられている。
【0026】各液体噴射機構14は、支持部材30で支
持された基板Wの側方上側から基板Wの表裏面にそれぞ
れ液体Lを噴射する液ノズル32を備えている(図6参
照)。各液ノズル32は、支持棒34を介してベース板
28に固定設置されている。
【0027】図4、図5を参照する。昇降・回転駆動部
26は、ベース板28に連結された内軸36と、この内
軸36を内包して回転自在に支持する外軸38とを備え
ている。外軸38の下端は昇降部材40に立設固定され
ている。この昇降部材40は、フレーム41に配備され
たガイドレール42に嵌め付けられて昇降自在に構成さ
れている。ガイドレール42と平行に螺軸44がフレー
ム41に回転自在に取り付けられており、この螺軸44
の一端が昇降用モータ46に連動連結されている。螺軸
44にナット48が螺合し、このナット48が昇降部材
40に連結されている。昇降用モータ46が正転駆動さ
れると、ナット48と一体となって昇降部材40が上昇
する。その結果、昇降部材40に内軸36および外軸3
8を介して連結されたベース板28も上昇して、基板W
が上昇するようになっている。
【0028】昇降部材40には回転用モータ50が搭載
されている。この回転用モータ50の出力軸は、無端ベ
ルト52を介して、外軸38の基端部から導出された内
軸36の一端に連動連結されている。回転用モータ50
が回転駆動されると、内軸36と一体となってベース板
28が回転することにより、基板Wが鉛直軸周りで少な
くとも180°回転変位するようになっている。
【0029】内軸36には、液ノズル32に液体を供給
するための液流路36aが軸心に沿って形成されてい
る。内軸36の下端は、柔軟な螺旋管54の一端に連通
接続されており、この螺旋管54を介して図示しない液
体供給源から硫酸過水や純水等の液体が供給されるよう
になっている。内軸36の上部には配管56が連通接続
されている。液流路36aを流通した液体は、各配管5
6を介して各液ノズル32に供給されるようになってい
る。
【0030】本発明の基板のレーザ洗浄装置はさらに、
基板Wの洗浄処理面に向けて気体ARを噴出するエアー
ノズル58を備えている(図7参照)。エアーノズル5
8は配管60に連通接続されている。この配管60は、
ガイドレール62に摺動自在に嵌め付けられた移動部材
64に支持されている。この移動部材64から導出され
た配管60の一端が、図示しない気体供給源に連通接続
されることにより、エアーノズル58に窒素ガス等の気
体が供給されるようになっている。図3に示すように移
動部材64は、一対のプーリー66a,66bに架設さ
れた無端ベルト68に連結されている。一方のプーリー
66aに水平駆動用モータ70の出力軸が連動連結され
ており、このモータ70を正逆転駆動することにより、
移動部材64と一体となってエアーノズル58が水平往
復動するようになっている。上述した移動部材64やモ
ータ70等は、本発明におけるエアーノズル移動機構に
相当する。
【0031】レーザ光源18としては、例えばCO2
ーザが用いられる。このレーザ光源18は、レーザ光L
Bを集束させる光学系や、レーザ光LBを水平走査させ
る走査光学系を含む。チャンバ10とレーザ光源18と
の間に介在する光導管16の中間部位にエアーカーテン
形成機構72が配備されている。スリット状噴出部74
から噴出された気流(エアーカーテン)ACは、光導管
16を管軸を横切って、対向する排気管76から排気さ
れる。このエアーカーテンACでレーザ光LBを減衰さ
せることなくチャンバ10内の洗浄室とレーザ光源18
とを分離している。その結果、チャンバ10内の湿気が
レーザ光源18側に侵入しなくなるので、湿気によるレ
ーザ光源18の劣化や故障を防止することができる。ま
た、レーザ光源18が配備される雰囲気にあった塵埃が
チャンバ10内に侵入することも阻止され、基板Wの汚
染を防止することもできる。
【0032】以上の説明から明らかなように、実施例装
置における液体噴射機構14と気体噴出機構20とは、
本発明における液膜流形成手段に相当する。また、基板
支持機構12の昇降・回転駆動部26とレーザ光源18
の走査光学系とは、本発明における移動手段に相当す
る。
【0033】次に、上述した基板のレーザ洗浄装置の動
作を図6〜図8も参照して説明する。図示しない基板搬
送機構で搬送されてきた基板Wは、チャンバ10内で上
昇位置にある支持部材30に受渡されて、略垂直姿勢で
支持される。続いて昇降用モータ46が逆転駆動される
ことによりベース板28が下降し、基板Wが下限位置
(図2中の符号LLで示す位置)に設定される。
【0034】各液ノズル32に液体が供給されることに
より、図6に示すように基板Wの両面に液体Lが噴射さ
れる。これとともに、エアーノズル58から気体を噴出
する。このときエアーノズル58は基板Wの略中央位置
(図8中の位置P1 )に設定されている。続いてレーザ
光源18からレーザ光LBを照射し、エアーノズル58
からの気体が集中的に噴射されている基板Wの処理面の
位置P1 に入射させる。
【0035】図7に示すように、垂直姿勢の基板Wの処
理面を流れ落ちる液体Lは必ずしも平滑でなく、また、
その厚みも相当あるが、エアーノズル58からの気体A
Rが集中的に噴射されている部分には、比較的均一で薄
い膜状の流れ(液膜流L0 )が形成される。厚みの非常
に薄い液膜流L0 を介してレーザ光LBが基板Wの処理
面に照射されるので、液膜流L0 を通過する際のレーザ
光LBの減衰量は僅かである。例えば、液膜流L0 の厚
みは0.1mm程度に設定される。
【0036】基板Wの処理面と液膜流L0 との界面にレ
ーザ光LBが照射されると、照射位置近傍の液体がレー
ザ光LBの高エネルギによって急激に気化膨張する。こ
のときの衝撃力により、処理面に付着していた異物が処
理面から離脱除去される。除去さた異物Qは、垂直姿勢
の基板Wを流下する液体Lと共に速やかに流下排出され
るので、処理面に再付着することはない。また、液体の
気化ガスも処理面に滞留することがないので、均一で高
いレーザ洗浄の効果を得ることができる。さらに、チャ
ンバ10内は気圧的には大気に開放されているので、液
体が急激に気化してもチャンバ10内の圧力が急激に上
がることもない。
【0037】レーザ洗浄の開始とともに、レーザ光源1
8によってレーザ光LBが水平走査される。このレーザ
光LBの水平走査に同期して、水平駆動用モータ70が
駆動されてエアーノズル58が水平変位される。その結
果、レーザ光LBの照射位置に気体が常に噴射されて液
膜流が形成されるので、基板Wの処理面全体にわたって
均一な洗浄効果が得られる。レーザ光およびエアーノズ
ル58の水平変位とともに、昇降用モータ46が正転駆
動されて基板Wが上昇変位することにより、基板Wの処
理面は図8に示すようにジグザグ状に洗浄されていく。
なお、本実施例装置では、基板Wの上昇変位とともに、
液ノズル32も上昇させて基板Wの全面に液体を噴射さ
せることにより、基板Wに乾燥ムラが生じないようにし
ている。
【0038】基板Wが上限位置(図2中に符号ULで示
す位置)に達すると、レーザ光の照射が停止されるとと
もに、気体および液体の噴射も停止される。そして、上
蓋22が開放され、基板搬送機構によってチャンバ10
内から基板Wが搬出される。なお、基板Wの裏面側もレ
ーザ洗浄する場合は、基板Wが上限位置に達した時点
で、回転用モータ50を駆動してベース板28を180
°回転変位させることにより基板Wを反転させ、以下、
基板Wを下降させることにより、上述と逆方向にレーザ
洗浄すればよい。
【0039】本発明に係る基板のレーザ洗浄装置は、上
述の実施例に限定されず、以下のように種々変更実施可
能である。 (1)図9に示すように、基板Wを傾斜姿勢に設定し、
この基板Wの上辺に沿ってスリット状液ノズル78を配
備し、このノズル78から液体Lを基板Wの処理面に供
給する。基板Wの処理面に液体Lを流下させながらレー
ザ光LBを走査することにより、基板Wの処理面をレー
ザ洗浄する。
【0040】(2)図10に示すように、液貯留容器8
0から液体Lをオーバーフローさせて、傾斜姿勢の基板
Wに供給しながらレーザ洗浄する。
【0041】(3)図11に示すように、液貯留容器8
2から基板Wをゆっくり引き上げながら、液面近くの基
板Wの処理面にレーザ光LBを照射する。液面近くの基
板Wには、薄い液膜流L0 が形成されているので、この
液膜流L0 を介してレーザ光LBが基板Wの処理面に照
射される。
【0042】以上の(1)ないし(3)のいずれの例に
よっても、上述した実施例のような気体噴射機構を用い
ることなく、比較的均一で薄い液膜流L0 を形成するこ
とができる。
【0043】(4)なお、上述した実施例、あるいは上
記各変形例(1)ないし(3)において、液体中に界面
活性剤を入れることにより、基板Wと液体との濡れ性を
向上させるようにしてもよい。
【0044】(5)さらに、上述の実施例装置におい
て、基板Wの表裏面に対向して2台のレーザ光源に設置
して、各レーザ光源によって基板Wの表裏面をレーザ洗
浄してもよい。また、一台のレーザ光源とミラーの組合
せにより、基板Wを反転させることなく、基板Wの表裏
面をレーザ洗浄するように構成してよい。
【0045】次に、上述したような基板のレーザ洗浄装
置を用いた本発明に係る基板洗浄装置の実施例を説明す
る。
【0046】図12は基板洗浄装置の概略平面図であ
る。図12に示すように、本実施例に係る基板洗浄装置
は、大きく分けて、ローダ部84と洗浄処理部86とア
ンローダ部88と後述する起立搬送装置とで構成されて
いる。
【0047】ローダ部84には、洗浄前の基板Wを収納
したローダカセット90と、基板姿勢変換装置92と、
ローダカセット90と基板姿勢変換装置92との間で基
板Wの受渡しを行う水平搬送装置94とが配備されてい
る。図13に示すように、水平搬送装置94はそれぞれ
独立して回動自在の多関節アーム95を備えている。こ
の多関節アーム95の先端部には基板Wを吸着保持する
吸着機構が設けられている。この多関節アーム95を伸
縮させてローダカセット90内の基板Wを水平姿勢で吸
着保持して取り出し、その基板Wを基板姿勢変換装置9
2に受渡す。基板姿勢変換装置92は回動変位可能な基
板支持部材93を備えている。水平姿勢にある基板支持
部材93に基板Wが載置された後、基板支持部材93が
略90度回動駆動される。その結果、図14に示すよう
に、基板Wは角部を上下にした垂直姿勢に姿勢変換され
る。
【0048】図14に示した起立搬送装置96は、昇降
自在の装置本体98に吊り下げ支持された開閉自在の一
対の挟持アーム100を備えている。この挟持アーム1
00で垂直姿勢の基板Wの両側の角部を挟持して、装置
本体98が上昇することにより基板姿勢変換装置92か
ら基板Wを受け取る。この起立搬送装置96は、図12
に示した搬送路102に沿って移動可能に構成されてお
り、挟持した基板Wを洗浄処理部86の各処理槽に順に
搬送していく。
【0049】アンローダ部88には、洗浄された基板W
を収納するアンローダカセット104と、ローダ部84
と同様の基板姿勢変換装置106と、この基板姿勢変換
装置106から受け取った基板Wをアンローダカセット
104に収納する回動自在の多間接アームを備えた水平
搬送装置108とが配備されている。基板姿勢変換装置
106は、起立搬送装置96から垂直姿勢で受け取った
洗浄済みの基板Wを水平姿勢に変換するためのものであ
る。
【0050】洗浄処理部86には、ローダ部84とアン
ローダ部88との間において、基板Wの洗浄/乾燥等を
行なうための処理槽86a〜86gと、レーザ洗浄を行
なうためのレーザ洗浄装置110とが並設さている。具
体的には、処理槽86aは図示しない起立搬送機構を洗
浄するための処理槽であり、処理槽86b〜86fは基
板Wに付着していた有機物(例えば、フォトレジスト
等)をレーザ洗浄前に化学的に溶解除去するための洗浄
装置であって、処理槽86bには硫酸過水、処理装置8
6cには純水、処理槽86d,86eには硫酸過水、処
理槽86fには純水が、それぞれ収容されている。処理
槽86gは、レーザ洗浄された基板Wの水洗と、純水か
ら基板Wを引き上げながら基板Wを乾燥させるためのも
のである。処理槽86fと86gとの間に介在するレー
ザ洗浄装置110は、図1ないし図5で説明した実施例
装置と同様の構成であるので、ここでの説明は省略す
る。
【0051】次に、上述した基板洗浄装置の動作を説明
する。水平搬送装置94によってローダカセット90か
ら取り出された基板Wは、基板姿勢変換装置92に水平
姿勢で受渡される。この基板姿勢変換装置92で垂直姿
勢に変換された基板Wは、起立搬送機構96に受渡され
て、処理槽86a〜86fに順に送られる。各処理槽8
6a〜86fに送られた基板Wは、各処理槽に備えられ
た基板支持具に受渡され、この基板支持具によって処理
液中に浸漬されて、基板Wに付着していた有機物が溶解
除去される。
【0052】処理槽86a〜86fで有機物が溶解除去
された基板Wは、レーザ洗浄装置110に送られる。起
立搬送機構96から基板Wを受け取ったレーザ洗浄装置
110の基板支持機構12は、ベース板28を90°回
転変位させて、基板Wの処理面をレーザ光LBの入射方
向に向け、この状態で上述したレーザ洗浄を行う。本実
施例では基板Wの一方面のみの洗浄を行う。レーザ洗浄
が終わると、ベース板28は同方向にさらに90°回転
変位させる。これにより基板Wの表裏を基板搬入時に対
して反転させた状態にする。ここで基板Wを反転させる
のは、アンローダ部88の基板姿勢変換装置106で、
洗浄済みの基板Wを垂直姿勢から水平姿勢に変換したと
きに、洗浄された基板Wの処理面が上側になるようにす
るためである。
【0053】レーザ洗浄された基板Wは、起立搬送機構
96によって洗浄槽86gに送られて、ここで水洗およ
び水切り乾燥される。乾燥された基板Wはアンローダ部
88に送られ、基板姿勢変換装置106で水平姿勢に変
換された後、水平搬送装置108によってアンローダカ
セット104に収納される。
【0054】次に、上述した基板洗浄装置の各処理槽8
6a〜86gに備えられた基板支持具について説明す
る。この基板支持機構の構成を図15ないし図18を参
照して説明する。図に示すように、この基板支持具11
2は、支持枠114に、4個の支持部材116a〜11
6dを付設した構成である。支持枠114は、錨型の形
状をしており、図16に示すように、背板部114aの
上端の折り返し部114bが、例えば処理槽86bの側
壁の上面に固設され、また、図15、図17に示すよう
に、背板部114aの下端部から左右の腕部114c、
114dが延びている。この腕部114c、114dに
は、支持部材116a〜116dがそれぞれ2個ずつ、
基板Wの下側両側辺の所定個所を左右対称に支持するよ
うに付設されている。なお、各支持部材116a〜11
6dの内、基板Wの下側両側辺の上方部分を支持する支
持部材116a、116dは、図17に示すように、起
立搬送機構96との基板Wの受渡しの際に、挟持アーム
100と干渉しない位置で基板Wを支持するように構成
されている。また、各支持部材116a〜116dに
は、略V字形状のV溝が設けられており、基板Wは、図
18に示すように、このV溝にエッジ部分EGが接触し
て支持されている。
【0055】次に、この基板支持具112を用いた洗浄
について説明する。まず、起立搬送機構96は、挟持ア
ーム100で基板Wの対向する一対の角部を挟持した状
態で、基板支持具112の各支持部材116a〜116
dの上方から、基板Wを降下させ、基板Wを各支持部材
116a〜116dのV溝に載置し、挟持アーム100
を開いて基板Wの挟持を解除し、挟持アーム100を上
昇させて処理槽86bより退避させる。
【0056】そして、基板支持具112の各支持部材1
16a〜116dで、基板Wの下方両側辺の4個所が支
持された状態で、基板Wの洗浄が行なわれる。このと
き、基板Wの裏面と支持枠114の表面との間の距離D
(図16参照)は、基板Wの裏面と支持枠114の表面
との間に洗浄液が流れ難くならない程度に設定され、支
持部材116a〜116dが、支持枠114に取り付け
られている。なお、このような適宜の距離Dを取るため
に、図19に示すように、各支持部材116a〜116
dを芯出しするように構成してもよい。このように、適
宜の距離Dを設定することにより、基板Wの裏面と支持
枠114の表面との間に洗浄液が流れ易くなるので、基
板Wの裏面の洗浄効果が低下しない。
【0057】また、各支持部材116a〜116dには
V溝が形成されているので、基板Wの下方両側辺の下方
からの洗浄液の流れは、図20に示すようになり、各支
持部材116a〜116dが、この洗浄液の流れを邪魔
するのを低減でき、基板Wの洗浄効果を低下させない。
【0058】さらに、基板Wは左右対称に4個所で支持
されているので、基板Wは安定した状態で洗浄される。
また、仮に、基板Wの下方からの洗浄液の流れにより、
基板Wが、図21に示すように、傾いたとしても図の矢
印MJで示すモーメント力により、基板Wは元の状態に
復元するように作用し易くなる。また、このように基板
Wが変位しても、基板Wは各支持部材116a〜116
dにエッジ部分EGが接触して支持されているので、基
板Wと各支持部材116a〜116dとの摺動する部分
が少なく、基板Wと各支持部材116a〜116dとの
摺動によるパーティクルの発生を低減でき、基板Wの汚
染を低減させることができる。
【0059】基板Wの洗浄が終了すると、起立搬送機構
96は挟持アーム100を降下させ、基板Wの対向する
一対の角部を挟持して、基板Wを持ち上げ、処理槽86
bから取り出す。
【0060】ここで、基板支持具112は以下のように
変形実施することも可能である。まず、支持枠114
は、上述した錨型のものに限らず、例えば、図22に示
すような「V」の字型の形状のものであってもよい。
【0061】また、各支持部材116a〜116dは、
上述した構成のものに限らず、例えば、図23に示すよ
うに、直方体の上面にV溝を構成したものであってもよ
い。但し、このとき、基板Wの裏面と支持枠114との
間の距離Dが適宜に設定されるように構成し、また、基
板Wの下方からの洗浄液の流れを邪魔しないように、各
支持部材116a〜116dの幅wdは、なるべく小さ
い方が好ましい。
【0062】基板支持機構112はその他種々変形実施
できるが、少なくとも、各支持部材116a〜116d
による基板Wの支持は、左右対称に4個所で支持し、各
支持部材116a〜116dにV溝を形成し、このV溝
で基板Wのエッジ部分を支持するように(基板Wと各支
持部材116a〜116dの接触部分をなるべく小さく
して)構成することが好ましい。
【0063】なお、上述した実施例では、基板支持具1
12で基板Wを支持した状態で処理槽に浸漬したが、本
発明に係る基板洗浄装置はこれに限定されず、起立搬送
機構96の挟持アーム100で基板Wを挟持した状態で
処理装置に浸漬して洗浄するようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の
発明によれば、基板の洗浄処理面に接しているのは液膜
流であるので、レーザ光の照射によって液膜部分が急激
に気化膨張しても、気化した気体は液膜外(大気中)へ
速やかに放出される。したがって、従来装置のように、
容器内の圧力増加を配慮する必要がなく、安全性が高め
られる。また、同様の理由により、基板の洗浄処理面
が、気化膨張した気体で覆われることもないので、均一
で高い洗浄効果を得ることができる。さらに、レーザ光
は洗浄処理面側から入射するので、基板にパターンが形
成されていても、そのパターンによってレーザ光が反射
・吸収されることもない。同様の理由により、基板が半
導体ウエハ等の非透光性基板であっても洗浄処理が可能
である。また、基板が離脱した異物は液膜流に乗って基
板外へ流出されるので、異物が基板へ再付着することも
ない。さらに、基板の洗浄処理面に到達するレーザ光
は、薄い液膜流を通過するだけであるので、液膜流によ
るレーザ光の減衰は僅かであり、効率のよいレーザ洗浄
を行うことができる。
【0065】請求項2に記載の発明によれば、略垂直姿
勢の基板の洗浄処理面に液体を噴射するとともに、その
洗浄処理面に気体を吹き付けているので、洗浄処理面に
均一で薄い液膜流が形成され、レーザ洗浄効果の均一性
や効率がより一層高められる。また、洗浄処理面から離
脱した異物は垂直姿勢の基板面をつたって基板外へ速や
かに流下排除される。
【0066】請求項3に記載の発明によれば、エアーノ
ズルからの気体の吹き付け位置が、レーザ光の照射位置
の変位に伴って移動することにより、レーザ光の照射位
置に均一な液膜流が常に形成されるので、レーザ洗浄効
果の均一性や効率が一層高められる。
【0067】請求項4に記載の発明によれは、傾斜姿勢
の基板の上辺から液体を供給して基板の洗浄処理面を流
下させているので、基板の洗浄処理面に均一な液膜流を
比較的簡単な構成によって実現することができる。
【0068】請求項5に記載の発明によれば、略垂直姿
勢の基板の洗浄処理面に液体を噴射するとともに、レー
ザ光源によるレーザ光の水平走査と、これに同期した気
体噴射機構による気体噴射の水平変位、および基板の昇
降変位により、基板の洗浄処理面の全体を均一かつ効率
よく洗浄することができるとともに、洗浄処理面から離
脱した異物を速やかに基板外へ排出することができ、離
脱した異物が洗浄処理面に再付着することもない。
【0069】請求項6に記載の発明によれば、チャンバ
とレーザ光源とを連結する光導管の途中にエアーカーテ
ンを形成しているので、チャンバからレーザ光源への湿
気の侵入によるレーザ光源の劣化や故障を防止できると
ともに、レーザ光源が設置された雰囲気からチャンバ内
への塵埃の侵入による基板の汚染も防止することができ
る。
【0070】請求項7に記載の発明によれは、基板支持
手段が基板を180°回転させることにより、基板の表
裏を容易にレーザ洗浄することができる。
【0071】請求項8に記載の発明によれば、まず基板
面の不要な有機物が化学的に溶解除去され、その処理で
残留した異物が次のレーザ洗浄で機械的に除去されるの
で、基板を一層効果的に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板のレーザ洗浄装置の一実施例
の要部破断正面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】実施例装置の要部破断平面図である。
【図4】基板支持機構の一部破断側面図である。
【図5】基板支持機構の一部破断正面図である。
【図6】液ノズルの拡大平面図である。
【図7】レーザ洗浄の作用説明図である。
【図8】レーザ光の走査経路の説明図である。
【図9】液膜流形成手段の別実施例である。
【図10】液膜流形成手段の別実施例である。
【図11】液膜流形成手段の別実施例である。
【図12】本発明に係る基板洗浄装置の一実施例の概略
平面図である。
【図13】水平搬送装置と基板姿勢変換装置の概略平面
図である。
【図14】基板姿勢変換装置と起立搬送機構の概略側面
図である。
【図15】処理槽に備える基板支持具の構成を示す斜視
図である。
【図16】処理槽に備える基板支持具の構成を示す側面
図である。
【図17】処理槽に備える基板支持具の構成を示す正面
図である。
【図18】処理槽に備える基板支持具の支持部材による
基板の支持状態を説明するための図である。
【図19】処理槽に備える基板支持具の支持部材の芯出
しを行なった状態を示す図である。
【図20】処理槽に備える基板支持具を用いた基板の洗
浄状態を説明するための図である。
【図21】処理槽に備える基板支持具で基板が傾いた状
態を示す図である。
【図22】処理槽に備える基板支持具の変形例の構成を
示す図である。
【図23】処理槽に備える基板支持具の変形例の構成を
示す図である。
【図24】従来の基板のレーザ洗浄装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
W…基板 LB…レーザ光 10…チャンバ 12…基板支持機構 14…液体噴射機構 16…光導管 18…レーザ光源 20…気体噴射機構 26…昇降・回転駆動部 30…支持部材 32…液ノズル 58…エアーノズル 72…エアーカーテン形成機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/304 M 21/68 N H01S 3/00 A (72)発明者 田中 康博 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内 (72)発明者 臼井 洋一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の洗浄処理面に液体の層状の流れ
    (液膜流)を形成する液膜流形成手段と、 前記液膜流を介して基板の洗浄処理面にレーザ光を照射
    するレーザ光源と、 前記基板と前記レーザ光とを2次元的に相対移動させる
    移動手段と、 を備えたことを特徴とする基板のレーザ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 前記液膜流形成手段は、略垂直姿勢の基板の洗浄処理面
    に液体を吹き付ける液噴射機構と、基板の洗浄処理面に
    気体を吹き付ける気体噴射機構とから構成される基板の
    レーザ洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の装置において、 前記気体噴射機構は、基板の洗浄処理面へのレーザ光の
    照射位置近傍に気体を集中的に吹き付けるエアーノズル
    と、前記基板と前記レーザ光との2次元的な相対移動に
    伴うレーザ光の照射位置の変位に伴って、気体の吹き付
    け位置が変位するようにエアーノズルを移動させるエア
    ーノズル移動機構とから構成される基板のレーザ洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置において、 前記液膜流形成手段は、傾斜姿勢の基板の上辺に沿って
    液体を供給し、その液体を基板の洗浄処理面に沿って流
    下させるものである基板のレーザ洗浄装置。
  5. 【請求項5】 基板を洗浄処理するチャンバと、 前記チャンバ内で基板を略垂直姿勢で支持する昇降自在
    の基板支持手段と、 前記基板支持手段に支持された基板の少なくとも洗浄処
    理面に液体を噴射する液体噴射機構と、 前記チャンバに光導管を介して接続され、基板の洗浄処
    理面をレーザ光で水平走査するレーザ光源と、 基板の洗浄処理面へのレーザ光の照射位置近傍に気体を
    集中的に吹きつけるとともに、前記レーザ光の水平走査
    に同期して気体の吹き付け位置を水平変位させる気体噴
    射機構と、 を備えたことを特徴とする基板のレーザ洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置において、 前記チャンバに接続された光導管の途中に、その管軸を
    横切る方向にエアーカーテンを形成するエアーカーテン
    形成手段を付設した基板のレーザ洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の装置において、 前記基板支持手段は、鉛直軸周りに基板を少なくとも1
    80度回転させる回転機構を備える基板のレーザ洗浄装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の基板のレーザ洗浄装置
    に、前記基板のレーザ洗浄装置に搬入される基板を前も
    って湿式洗浄して基板面の不要な有機物を溶解除去する
    処理槽を付設した基板洗浄装置。
JP2464595A 1995-01-18 1995-01-18 基板のレーザ洗浄装置およびこれを用いた基板洗浄装置 Pending JPH08197265A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236088A (ja) * 2009-03-09 2010-10-21 Hitachi High-Technologies Corp マスク部材のクリーニング装置及びクリーニング方法並びに有機elディスプレイ
CN106735890A (zh) * 2017-03-01 2017-05-31 王莉萍 一种激光切割机保养用除尘设备

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