JPH08196937A - 塩分を含む砂の脱塩方法 - Google Patents

塩分を含む砂の脱塩方法

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JPH08196937A
JPH08196937A JP2187393A JP2187393A JPH08196937A JP H08196937 A JPH08196937 A JP H08196937A JP 2187393 A JP2187393 A JP 2187393A JP 2187393 A JP2187393 A JP 2187393A JP H08196937 A JPH08196937 A JP H08196937A
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JP
Japan
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sand
salt
membrane
ion
exchange resin
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JP2187393A
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English (en)
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Masayuki Sato
正之 佐藤
Hirobumi Tamaru
博文 田丸
Hiroaki Bando
宏明 板東
Atsushi Yanaka
惇 谷中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】海砂に含まれている塩分を簡単に除去すること
でセメント等に混入する砂として使用できるようにす
る。 【構成】塩分を含んだ砂に水を投入して対峙する電極間
に配し、その後、前記電極に直流電流を流して砂内の塩
分を電気分解することで、砂の中に含まれている塩分
(NaCl) を、NaイオンとClイオンとに電気分解して、Na
イオンの方を陰極の方へ、Clイオンを陽極の方へ吸引さ
せて砂からその塩分を分離し除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セメントモルタルや
セメントコンクリートに使用される砂にから塩分を除去
することで海砂の使用を可能にした塩分を含む砂の脱塩
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントモルタル又はセメントコンクリ
ートに使用される砂は、通常川砂を使用している。
【0003】ところが、近年、その川砂が不足してきて
いて、やむをえず、海砂を使用せざるを得ない現状であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ここで使用
する海砂は、塩分が含有しているので建築物に使用する
と、鉄筋の腐食の原因となる。そのため、この海砂の使
用に際しては真水にて洗浄する必要があった。
【0005】ところが、この洗浄に際しては、大量の真
水と、砂と水との十分な攪拌とを必要とする。そのた
め、無駄な真水の使用と無駄な作業が加わるので砂のコ
ストアップにつながり、又、この作業には騒音がともな
い、機械を作動させる関係で無人化を図ることは困難
で、更には、無駄な真水の使用を少なくするとなると、
洗浄、脱水、洗浄の繰り返し作業を行わなくてはならな
いから、作業が間欠的となり、作業を効率良く行えない
という種々の大きな問題点があった。
【0006】そこで、この発明は、上述した問題点等に
鑑み、簡単な操作で、海砂の如き塩分を含む砂の塩分を
効率良く確実に除去することを課題として創出されたも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、塩分を含ん
だ砂に水を投入して対峙する電極間に配し、その後、前
記電極に直流電流を流して砂内の塩分を電気分解するこ
とにより、上述した課題を解決する。
【0008】又、塩分を含んだ砂に水を投入してそれら
を適宜イオン透過性の膜にて区画して対峙する電極間に
配し、その後、前記電極に直流電流を流して砂内の塩分
を電気分解することにより、上述した課題を解決する。
【0009】その場合に、イオン透過性の膜を、イオン
交換樹脂膜、或いはイオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆
した材料にて形成したことにより、上述した課題を解決
する。
【0010】同じく、そのイオン透過性の膜として、陽
極電極側に位置するものを、アニオン交換樹脂膜、或い
はアニオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料にて形
成したことにより、上述した課題を解決する。
【0011】更に、そのイオン透過性の膜として、その
陰極電極側に位置するものを、カチオン交換樹脂膜、或
いはカチオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料にて
形成したことにより、上述した課題を解決するものであ
る。
【0012】
【作用】この発明に係る塩分を含む砂の脱塩方法は、ま
ず、塩分を含んだ砂に水を投入して対峙する電極間に配
し、その後、前記電極に直流電流を流して砂内の塩分を
電気分解する。
【0013】そうすると、砂の中に含まれている塩分
(NaCl) は、NaイオンとClイオンとに電気分解され、Na
イオンの方は陰極の方へ、Clイオンは陽極の方へ吸引さ
れ、砂から分離する。
【0014】又、塩分を含んだ砂に水を投入してそれら
を適宜イオン透過性の膜にて区画して対峙する電極間に
配し、その後、前記電極に直流電流を流して砂内の塩分
を電気分解する。
【0015】そうすると、前述同様に、Naイオンの方は
陰極の方へ、Clイオンは陽極の方へ吸引され、砂から分
離するが、その場合に、適宜イオン透過性の膜にて区画
されているから、そのイオンのみが透過して水分は通過
せず、各電極では確実に水と分離して塩分を取り除ける
ものである。
【0016】その際に、イオン透過性の膜を、イオン交
換樹脂膜、或いはイオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆し
た材料にて形成したことにより、そのイオン交換樹脂
膜、或いはイオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料
を透過したイオンは逆流せずに各電極側にそれぞれ移動
し、塩分を確実に除去するものである。
【0017】その際に、そのイオン透過性の膜として、
陽極電極側に位置するものを、アニオン交換樹脂膜、或
いはアニオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料にて
形成したこと、或いは、そのイオン透過性の膜として、
その陰極電極側に位置するものを、カチオン交換樹脂
膜、或いはカチオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材
料にて形成したことにより、イオンの透過性を極めて良
好にして且つ逆流を確実に防ぎ、塩分の除去をより確実
に行うものである。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明すると次の通
りである。
【0019】すなわち、この発明は、基本的には、塩分
を含んだ砂に水を投入して対峙する電極間に配し、その
後、前記電極に直流電流を流して砂内の塩分を電気分解
するものである。
【0020】又、その時に、その水と塩分を含んだ砂と
の混合物を、適宜イオン透過性の膜にて区画してそれぞ
れ層状に配し、その後、前記電極に直流電流を流して砂
内の塩分を電気分解するものである。
【0021】つまり、水と塩分を含んだ砂との混合物
を、イオン透過性の膜を介して両電極方向に並列に配し
た層状となるようにし、その状態で、前記電極に直流電
流を流して砂内の塩分を電気分解するものである。
【0022】そして、その場合に、前記イオン透過性の
膜を、イオン交換樹脂膜、或いはイオン交換樹脂膜を多
孔質膜で被覆した材料にて形成するものであり、そのイ
オン透過性の膜として、具体的には、陽極電極側に位置
するものを、アニオン交換樹脂膜、或いはアニオン交換
樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料にて形成したり、或い
は、そのイオン透過性の膜として、その陰極電極側に位
置するものを、カチオン交換樹脂膜、或いはカチオン交
換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料にて形成したりする
ものである。
【0023】そうすると、砂の中に含まれているの塩分
(NaCl) は、NaイオンとClイオンとに電気分解され、Na
イオンの方は陰極の電極の方へ、Clイオンは陽極の電極
の方へ移動する。そして、塩分が電気分解されてNaイオ
ンとClイオンとは、Naイオンの方が水酸化ナトリウム
(NaOH)となり、Clイオンの方は塩素ガスとなって排出
されるのである。
【0024】その場合に、前述したように、イオン透過
性の膜を、イオン交換樹脂膜、或いはイオン交換樹脂膜
を多孔質膜で被覆した材料にて形成したことにより、そ
のイオン交換樹脂膜、或いはイオン交換樹脂膜を多孔質
膜で被覆した材料を透過したイオンは逆流せずに各電極
側にそれぞれ移動し、塩分を確実に除去するものであ
る。
【0025】又、そのイオン透過性の膜として、陽極電
極側に位置するものを、アニオン交換樹脂膜、或いはア
ニオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料にて形成し
たこと、或いは、そのイオン透過性の膜として、その陰
極電極側に位置するものを、カチオン交換樹脂膜、或い
はカチオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料にて形
成したことにより、イオンの透過性を極めて良好にして
且つ逆流を確実に防ぎ、塩分の除去をより確実に行うも
のである。
【0026】尚、電流、電圧、通電時間は、それぞれ砂
に含まれている塩分の割合、或いは、一度に脱塩する砂
の量等によって適宜設定するものであり、その他にも、
前述した実施例に限定されることがないことはいうまで
もない。
【0027】
【発明の効果】上述の如く構成したこの発明は、まず、
塩分を含んだ砂に水を投入して対峙する電極間に配し、
その後、前記電極に直流電流を流して砂内の塩分を電気
分解すると、砂の中に含まれている塩分(NaCl) は、Na
イオンとClイオンとに電気分解され、Naイオンの方は陰
極の方へ、Clイオンは陽極の方へ吸引され、砂から分離
することができ、その時に、塩分を含んだ砂に水を投入
してそれらを適宜イオン透過性の膜にて区画して対峙す
る電極間に配し、その後、前記電極に直流電流を流して
砂内の塩分を電気分解すると、適宜イオン透過性の膜に
て区画されているから、そのイオンのみが透過して水分
は通過せず、各電極では確実に水と分離して塩分を取り
除くことができる。
【0028】その際に、イオン透過性の膜を、イオン交
換樹脂膜、或いはイオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆し
た材料にて形成したことにより、そのイオン交換樹脂
膜、或いはイオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料
を透過したイオンは逆流せずに各電極側にそれぞれ移動
し、塩分を確実に除去するものである。
【0029】その時に、そのイオン透過性の膜として、
陽極電極側に位置するものを、アニオン交換樹脂膜、或
いはアニオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料にて
形成したこと、或いは、そのイオン透過性の膜として、
その陰極電極側に位置するものを、カチオン交換樹脂
膜、或いはカチオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材
料にて形成することにより、イオンの透過性を極めて良
好にして且つ逆流を確実に防ぎ、塩分の除去をより確実
に行うことができるものである。
【0030】このように、この発明によれば、作業には
騒音がなく、無駄な真水の使用もなく、簡単な操作で、
海砂の如き塩分を含む砂の塩分を効率良く確実に除去す
ることができる等の種々の優れた効果を奏する。
フロントページの続き (71)出願人 591114283 谷中 惇 神奈川県横浜市西区岡野1−1−6−702 (72)発明者 佐藤 正之 東京都世田谷区代田2−12−13 (72)発明者 田丸 博文 東京都練馬区上石神井4−29−22 (72)発明者 板東 宏明 福岡県福岡市中央区舞鶴1−3−31 ハイ ラーク舞鶴212 (72)発明者 谷中 惇 神奈川県横浜市西区岡野1−1−6−702

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩分を含んだ砂に水を投入して対峙する
    電極間に配し、その後、前記電極に直流電流を流して砂
    内の塩分を電気分解することを特徴とする塩分を含む砂
    の脱塩方法。
  2. 【請求項2】 塩分を含んだ砂に水を投入してそれらを
    適宜イオン透過性の膜にて区画して対峙する電極間に配
    し、その後、前記電極に直流電流を流して砂内の塩分を
    電気分解することを特徴とする塩分を含む砂の脱塩方
    法。
  3. 【請求項3】 イオン透過性の膜は、イオン交換樹脂
    膜、或いはイオン交換樹脂膜を多孔質膜で被覆して材料
    にて形成した請求項2記載の塩分を含む砂の脱塩方法。
  4. 【請求項4】 イオン透過性の膜は、その陽極電極側に
    位置するものを、アニオン交換樹脂膜、或いはアニオン
    交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料にて形成した請求
    項2記載の塩分を含む砂の脱塩方法。
  5. 【請求項5】 イオン透過性の膜は、その陰極電極側に
    位置するものを、カチオン交換樹脂膜、或いはカチオン
    交換樹脂膜を多孔質膜で被覆した材料にて形成した請求
    項2記載の塩分を含む砂の脱塩方法。
JP2187393A 1993-01-14 1993-01-14 塩分を含む砂の脱塩方法 Pending JPH08196937A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018199596A (ja) * 2017-05-26 2018-12-20 株式会社ピーエス三菱 脱塩システム及び脱塩工法
CN110143774A (zh) * 2019-05-29 2019-08-20 中实泰广(北京)环保科技有限公司 海砂净化系统
CN110282895A (zh) * 2019-06-26 2019-09-27 中实泰广(北京)环保科技有限公司 海砂净化系统以及海砂净化系统监测控制方法

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JP2018199596A (ja) * 2017-05-26 2018-12-20 株式会社ピーエス三菱 脱塩システム及び脱塩工法
CN110143774A (zh) * 2019-05-29 2019-08-20 中实泰广(北京)环保科技有限公司 海砂净化系统
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