JPH08196109A - 水稲用広幅条播機 - Google Patents

水稲用広幅条播機

Info

Publication number
JPH08196109A
JPH08196109A JP2480595A JP2480595A JPH08196109A JP H08196109 A JPH08196109 A JP H08196109A JP 2480595 A JP2480595 A JP 2480595A JP 2480595 A JP2480595 A JP 2480595A JP H08196109 A JPH08196109 A JP H08196109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seed
tube
seeding
seeds
feeding device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2480595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2699059B2 (ja
Inventor
Katsumi Sasajima
克己 笹島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaido Prefecture
Original Assignee
Hokkaido Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaido Prefecture filed Critical Hokkaido Prefecture
Priority to JP7024805A priority Critical patent/JP2699059B2/ja
Publication of JPH08196109A publication Critical patent/JPH08196109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2699059B2 publication Critical patent/JP2699059B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sowing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 条播であるので収穫時期の稲が倒伏しにく
く、病虫害防除や除草などの管理作業のためトラクタが
水田内へ進入しても稲を踏みつける確率が少ないなどの
効果を有する水稲用広幅条播機の提供を目的とする。 【構成】 種子ホッパー5内の種子をロール式種子繰り
出し装置4に導き、ロール式種子繰り出し装置より繰り
出された種子を逆T形分岐管6の直線部へ落下させ、逆
T形分岐管の直線部に風を送り、種子を当該逆T形分岐
管の風下側につながった種子搬送チューブ8で搬送して
狭幅播種管に導き、田面に落下させるよう構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水稲用広幅条播機に関
するものである。 1.水稲は、我が国では現在「ガット・ウルグワイラウ
ンドの合意」を受けて、一層の低コスト生産が必要とな
っている。このため、現状で殆どを占める移植栽培では
育苗、移植作業に多くの労力を要するとともに育苗箱、
育苗ハウスなどに経費がかかることから、これを省略し
た湛水直播栽培に適した品種を用いて能率的で精密な直
播機の開発が要求されていた。 2.本発明は、水稲の湛水直播用の播種機であり、作業
幅が10mと極めて広く、条播であるので収穫時期の稲
は倒伏しにくく、病虫害防除や除草などの管理作業のた
めトラクタが水田内へ進入しても稲を踏みつける確率が
少ないなどの特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。 1.ブロードキャスタ:散播方式であり、トラクタ直装
式の作業機で通常は粒状化成肥料の散布に用いられてい
る。これを種子用に改良したもので、ホッパーの下にイ
ンペラを装備し、インペラを回転させることにより種子
を後方にばらまく方式である。 2.ミスト機:散播方式である。通常、病虫害防除のた
めの粉状農薬の散布に用いられる背負い式のミスト機で
人力で行う方式と背負い式ミスト機2台を小型専用トラ
クタに搭載する方式がある。ミスト機は小型エンジンで
ファンを駆動し、風とともに種子を長さ1.5〜2.0
mの筒から放出するもので、種子飛散距離(散布幅)は
15〜20mである。専用トラクタ搭載式では2台のミ
スト機の放出筒をそれぞれ左右に向けており、左右合計
の散布幅は30〜40mとなる。 3.トラクタ直装式 A.小型条播機 条播方式で、田植機の走行部に条播装置を後装したもの
であり、条毎に種子繰り出し装置と播種導管および整地
板を設けている。精密で風にも影響されない播種方式で
ある。しかし、高々8条程度であり、作業幅は2.4m
以下と狭い。 B.送風管式散播機 トラクタ後部に左右に広がる1本の筒の一定間隔毎に下
部に穴が開いており、筒の中央部から管内へ風とともに
種子を送り、穴から種子を田面へ落下させる方式であ
る。構造的には条播に近いが、実質的に散播となる。播
種幅は約7mと広い。 C.送風式条播機 トラクタ直装式で、ブロワから排出される空気を一旦空
気槽に貯留し、播種管へ送る一方、種子をホッパー、繰
り出し装置・種子ホースを経て播種管へ供給し、空気と
一緒に播種管下部から噴き出し、田面の表面水を排除し
ながら土中へ種子を貫入させるよう構成されている。 4.ヘリコプタ、航空機による播種 以上の他、無人ヘリコプタ、有人ヘリコプタ及び航空機
による散播方式がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。 1.ブロードキャスタ 散布幅は3〜4m程度で播種分布にむらがある。また、
インペラに種子が衝突するので、その衝撃で胚芽を損傷
し、発芽が不良になる恐れがある。また風に影響され
て、播種むらを生じやすい。 2.ミスト機 種子散布分布にむらがあるとともに、風に影響されて散
布幅が変動する。また、散布の境界が判定しづらい。 3.トラクタ直装式 A.小型条播機 条数は6〜8条であり、作業幅は1.8〜2.4m程度
と狭く能率が低い。 B.送風管式散播機 散布分布にむらが出るのが最大の欠点である。 C.送風式条播機 条間が15cmの12条で作業幅が1.8mと狭い。 4.ヘリコプタ、航空機による播種 無人ヘリコプタの場合、搭載量が20kg程度と少なく
補給のための離着陸が頻繁となる、散播であること、風
に影響されること、などの短所がある。有人ヘリコプ
タ、航空機の場合、散播であること、播種分布が風に影
響されること、播種作業経費が高価であること、面積が
広くないとコスト低下に結びつかないことが短所として
挙げられる。また、土中貫入深さも深くなりやすい。北
海道では、最も深くても土表面から5mm以内が適当と
いう研究結果が報告されている。
【0004】本願は、従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、次のようなことのできるものを提供しようとするも
のである。北海道の稲作栽培の条件から、湛水直播機と
して望まれることは、下記のとおりである。これらを解
決するために、本願の広幅条播機を発明した。 1.1条の播幅が5cm以内の条播であること(散播で
あれば成育したときの倒伏が問題であり、条播とすれば
倒伏が少ない結果が報告されており、また、成育中の防
除、除草などにおける踏みつけ損失が少ない。) 2.1条ごとの播種分布・精度が変動率で10%未満の
精密播種とすること。 3.大面積を能率よく作業するため、可能な限り広幅播
種ができること。 4.風などの影響を受けずに、精密な播種ができるこ
と。 5.播種深さは最も深くても土表面から5mm以内にで
きること。 6.機体の軽量化・操作のしやすさをもたせること。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。 1.水稲の条間は北海道では33cmとなっているが、
尺貫法の名残であり、これを30cmとし、条数を33
条として広幅作業とすることとした(能率の向上)。 2.1条ごとの播種精度を向上させるために容量式の繰
り出し装置を用いた(精度の向上)。 3.軽量化と同時に33条の播種を可能とするために、
繰り出し装置をトラクタ後部の中央に集め、繰り出し装
置から各条への落下口までは多少曲げてもつぶれない針
金入りホースでつなぎ、空気で搬送することとした。ま
た、ブロワの小型化、スムーズな種子の搬送のため、落
下口と繰り出し装置下部との間のホースには傾斜を持た
せた(広幅播種を可能とする機構)。 4.単位面積当たりの播種量を正確に行うため、種子繰
り出し装置の溝付きロールの駆動を接地輪によることと
した。接地輪は左右2個あり、それぞれ中央から左右の
種子繰り出し装置の溝付きロールを駆動するようチェー
ンでつながっている。 5.操作をし易くするために、中央部の繰り出し装置及
びブロワをセットしている架台からはみ出てブームで支
える左右の種子搬送チューブとラッパ状播種管は、ブー
ムと共に架台付け根を支点として前方へ折りたたみでき
るようにした。
【0006】
【作用】作用は効果と共に説明する。
【0007】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。1
は本発明の水稲用広幅条播機である。まず、図10を参
照して、水稲用広幅条播機1の基本的構成を説明すると
下記のとおりである。すなわち、種子ホッパー5の下部
にロール式種子繰り出し装置4があり、接地輪2Aによ
りチェーン及びスプロケットを経て駆動される。ロール
式種子繰り出し装置4の溝付きロールにおける溝の中に
一定量の種子Sが入り、順次、下方に接続された逆T形
分岐管6内へ供給される。逆T形分岐管6には片側から
ブロワ3で発生した空気を送り、種子を逆側の種子搬送
チューブ8へ送る。種子搬送チューブは出口が田面上2
0cm前後に位置する狭幅播種管9を通って、田面に落
とされ湛水下の泥土に落ち着く。
【0008】ついで、水稲用広幅条播機1の実施例の詳
細は下記のとおりである。2は平面方形に構成された架
台で、架台の左右下面には左右の接地輪2Aが設けら
れ、架台の進行側の前方中央にはPTO軸2B、アッパ
ーリンクとロワーリンクからなる3点リンク2Cがそれ
ぞれ配設されている。なお、接地輪2Aはラグ付き鉄車
輪である。2Dは架台の上面に植設された適数本の種子
供給装置用支柱群で、この種子供給装置用支柱群の上面
には正面から見て左右に横長方形に構成された枠2E1
を前後に連結してなる種子供給装置用枠2Eが連設され
ている。図示の場合は、種子供給装置用枠2Eを前後方
向に2個併設した状態になっている。2Fは架台の上面
における後方隅部近傍に植設された左右のチューブ支え
柱で、このチューブ支え柱の上端にはチューブガイド2
F1が連設されている。
【0009】2Gは架台の後方隅部に、当該架台とは垂
直状態のピン2G1を介して前方に折畳自在に連結され
た左右の水平ブームで、この水平ブームの先端とチュー
ブ支え柱2Fの上端に外下方に向け連設されているチュ
ーブ支え梁2F2とは連結されている。当然、このチュ
ーブ支え梁2F2も水平ブームと同様に前方に折畳自在
に構成されている。3は架台の上面における前方側に配
設されたブロワで、ダクト3Aを介してマニフォールド
3Bに連結されている。なお、このブロワはPTO軸2
Bに連結されている。図中、2B1はプーリ、2B2は
ベルトである。
【0010】4は種子供給装置用枠2Eの上面に配設さ
れたロール式種子繰り出し装置で、5はこのロール式種
子繰り出し装置の上面に配設された種子ホッパーであ
る。種子ホッパー5は、平面左右に長い長方形に構成さ
れ、ロール式種子繰り出し装置4は、種子ホッパーの下
部に連設された適数個のロール式種子繰り出し装置単体
4Aから構成されている。ロール式種子繰り出し装置単
体4Aは、種子ホッパーの下部に所定間隔をもって設け
られた山形仕切り4A1と、これら山形仕切りの間にそ
れぞれ設置されたケース4A2と、このケース内に前後
方向に回転自在に設けられた溝付きロール4A3と、ケ
ースの下部に連結された垂直で短いチューブ4A4とか
ら構成されている。4A31は等角度で刻設された溝で
ある。なお、各溝付きロール4A3の軸4A32は共通
しており、それぞれの軸の端部にはスプロケットが付
き、接地輪2Aの軸端にあるスプロケットとチェーンで
つながり、接地輪が回転すると、各溝付きロール4A3
が回転し、種子ホッパー内の種子が下方に繰り出され、
チューブ4A4へ落下することになる。
【0011】6は垂直で短いチューブ4A4に連結され
た逆T形分岐管で、垂直部6Aと、この垂直部に直交状
態で連結された空気の流れる直線部6Bとからなり、か
つ、この直線部6Bは垂直部を中心として一方は給気部
分6B1、他方は排気部分6B2に構成され、給気部分
6B1は垂直部と連結される手前でわずかに細まってお
り、垂直部と連結した後の排気部分6B2は次第に元の
太さになる。そこで、垂直部6Aと直線部6Bとの連結
された部分は負圧となり、種子は吸引される状態で当該
逆T形分岐管6から種子搬送チューブへ入り、水平ブー
ム先端に伸びる出口へと搬送されることになる。
【0012】そして、各給気部分6B1とブロワ3のマ
ニフォールド3Bとは所定数のワイヤ入り送風チューブ
7で連結されていると共に、各排気部分6B2には各種
子搬送チューブ8が連結されている。そして、それぞれ
の種子搬送チューブ8の先端には狭幅播種管9がそれぞ
れ連結されている。そこで、狭幅播種管9は、進行方向
に対しては広く、これと直角な方向には狭いラッパ状の
管に構成されていると共に、このラッパ状の管の断面積
は種子搬送チューブの断面積よりも次第に大きくなって
おり、この部分における空気の拡散を大きくし、種子の
逃げを少なくしている。
【0013】狭幅播種管9や種子搬送チューブ8の配設
状態は下記のとおりである。狭幅播種管9は、架台2
と、水平ブーム2Gにおける前方側面に所定間隔をもっ
て進行方向に対して平行に配設されている。種子搬送チ
ューブ8は、排気部分6B2から種子の出口である狭幅
播種管まで滑らかな勾配(約8°)をつけるよう構成さ
れている。この場合、種子搬送チューブ8の中で先端が
架台2の幅より外方に達するものについては、チューブ
支え柱のチューブガイド2F1を介してチューブ支え梁
2F2に沿って配管されることになる。
【0014】本願の水稲用広幅条播機において、条の間
隔を33条とした場合の実際の構成例は下記のとおりで
ある。 1.本願の水稲用広幅条播機は、30〜40馬力級トラ
クタ用であり、トラクタの3点リンクで直装する。 2.トラクタのすぐ後方に位置する架台2上には、ブロ
ワ3とマニフォールド3B、種子ホッパー5及びロール
式種子繰り出し装置4と、送風チューブ7、種子搬送チ
ューブ8があり、架台の後部には左右に伸びる水平ブー
ム2Gが取付けられている。 3.ブロワの空気排出口側には、33個のニップルを有
するマニフォールドが取付けられている。送風部はブロ
ワとマニフォールド(多岐管)及び33本の送風チュー
ブからなり、ブロワはトラクタのPTO軸で駆動する。 4.種子ホッパーは左右に長い長方形であり、前後に2
個並んでいる。2個の種子ホッパーの下部にはそれぞれ
17個、16個のロール式種子繰り出し装置が付いてお
り、ロール式種子繰り出し装置1個毎に下部の出口に
は、垂直で短いチューブ4A4が付き、その先端には逆
T形分岐管6が取付けられている。
【0015】5.ロール式種子繰り出し装置の駆動は、
作業時に播種機を支える接地輪で駆動する。(通常は、
接地輪の片側1個で駆動する。場合によって前後2組の
ロール式播種部駆動軸をそれぞれ左右の接地輪で駆動し
てもよい。)ロール式種子繰り出し装置は前後に17個
と16個が直線上でつながれ、これらの駆動軸はそれぞ
れ左右の接地輪からチェーン、スプロケットでつながっ
ている。また、動力伝達経路にクラッチを有しており、
左右のロール式種子繰り出し装置はそれぞれ独立して止
めたり、もしくは駆動できる。 6.左右の水平ブームを結ぶ架台後部の直線上には30
cm毎に、広がった口を下向きとしたラッパ状の狭幅播
種管9が付いており(合計33個)、この狭幅播種管の
上部は、ロール式種子繰り出し装置の下部とチューブで
つながっている逆T形分岐管6の直線部の片方に、種子
搬送チューブ(内径約16mm)で接続される。種子搬
送チューブは逆T形分岐管から出口の狭幅播種管まで滑
らかな勾配をつけてあり、逆T形分岐管の直近を除き、
滑らかな下りとして種子の搬送をスムーズにできるよう
にしてある。
【0016】7.前後の種子ホッパーの下部にそれぞれ
17個、16個付いているロール式種子繰り出し装置本
体の軸4A32は共通しており、それぞれの軸の端部に
はスプロケットが付き、トラクタのすぐ後ろに位置する
架台の両端に取付けられた接地輪2Aの軸端にあるスプ
ロケットとチェーンでつながり、接地輪が回転すると、
ロール式種子繰り出し装置の軸が回転し、種子ホッパー
内の種子が下方に繰り出され逆T形分岐管へ落下し、こ
の部分からはブロワからの空気の流れで、狭幅播種管へ
送られ排出される。 8.ブロワとロール式種子繰り出し装置は、トラクタ後
部の3点リンクに装着する架台の上にあり架台幅は約2
mであるが、この幅を越える種子落下口と種子搬送チュ
ーブは水平ブーム2Gで支える。この水平ブームは架台
との付け根の部分を支点として先端部を前方・斜め上に
回転させ、折り畳みできる。この折り畳みは油圧シリン
ダで行うが、トラクタの運転席から操作できる。
【0017】9.種子を田面に落とす種子搬送チューブ
の出口に、進行方向に対しては広く、これと直角な方向
には狭いラッパ状の狭幅播種管をつけ、1条の播種幅を
狭くできるようにしている。1条の播種幅は5cm以内
が可能である。 10.トラクタの車輪が通過した後は溝ができ、その上
に播種した場合、種子が埋没し、発芽不良となり易い。
これを防ぐため、車輪の後方で架台の前部には泥土が均
平となるように均平板10を取付けた。10Aはチェー
ンである。 11.本発明のものはカルパー粉衣種子(種子重量の約
2.3倍の重量の粉衣量)を播種できるが、裸種子も可
能である。また、ロール式種子繰り出し装置の種子繰り
出し性能は、駆動軸の回転数に比例した量を繰り出しで
き、カルパー粉衣種子では1.0m/sの作業速度に対
応して10a当たり約23kgの播種が可能である。
【0018】12.畑における麦類や他の種子の播種に
ついて A.代かき後の湛水田ではなく、畑において耕起後の麦
などの播種に用いる。均平板は外し、各条毎に覆土のた
めの手段を装備する。覆土のための手段としては、例え
ばチェーン11などを引き摺るなどをする。 B.作業幅が広く、緻密な播種と播種の作業能率の向上
に寄与できると同時に、汎用利用とすることにより、利
用経費を安くできるメリットがある。 13.化成肥料、除草剤、石灰などの散布について A.粒状の肥料、薬剤、土壌改良資材などの水田などへ
の施用する作業機として用いる。この場合には、均平板
は外す。施用量に応じたロール式種子繰り出し装置の溝
の大きさ、回転数とする必要があるが、精密な施用量の
設定が可能である。 B.粒状でない材料の場合には、アジテータ12を種子
ホッパー内に装備し、ブリッジができないようにして繰
り出しが円滑に行われるようにする。 C.畑における作業機としても利用できる。 D.作業幅が広く、施用の作業能率の向上に寄与できる
と同時に、汎用利用とすることにより、利用経費を安く
できるメリットがある。
【0019】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.トラクタのPTO軸により、ブロワを駆動し、風を
発生する。 2.ブロワ出口のマニフォールド(分岐管)にワイヤ入
り送風チューブを33本接続し、種子が混入する逆T形
分岐管を挟んで種子搬送チューブを延長し、その出口
は、架台後部左右に広がった左右の水平ブームの30c
mごとの取付金具(図示略)を利用して下向きに固定さ
れる。 3.種子を入れる種子ホッパーの下部で、溝付きロール
4A3を回転させることにより、種子をチューブを経
て、逆T形分岐管へ供給する。 4.ロール式種子繰り出し装置の駆動は、トラクタ3点
リンクを下方に降ろしたとき、地面で支える2つの接地
輪の1個もしくは2個で駆動される。すなわち、車輪が
地面に接しながらトラクタが進行すると、接地輪が回転
し、進行距離に応じた種子量が逆T形分岐管へと供給さ
れる。播種量はスプロケットの歯数を変えることによっ
て可能である。
【0020】5.逆T形分岐管では直線部には空気が流
れ、これにより垂直部にその上方から種子が供給され
る。空気が流れる直線部は、垂直部とつながる手前でわ
ずかに細まっており、垂直部とつながった後は次第に元
の太さになる。そこで、垂直部とつながった部分は負圧
となり、種子は吸引される状態で逆T形分岐管から種子
搬送チューブへ入り、左右の水平ブーム先端に伸びる出
口へと搬送される。 6.逆T形分岐管からの種子搬送チューブの配設状態は
滑らかな勾配が下向きにつけられており、空気による搬
送と重力で相乗効果を持たせている。 7.種子搬送チューブ出口は、進行方向に広がり、進行
方向とは直角な方向には狭くなっているラッパ状の狭幅
播種管を取付け、落下種子が進行方向に対して左右に広
がるのを防いでいる。そして、この狭幅播種管の断面積
は種子搬送チューブの断面積よりも次第に大きくなって
おり、この部分における空気の拡散を大きくし、種子の
逃げを少なくしている。 8.種子搬送チューブの太さは、内径を16mm程度と
し、水平ブームにかかる重量を軽減し、水平ブームの軽
量化と共に操作性を良くしている。架台は幅が約2mで
あり、この後部に水平ブームを取付けているが、この左
右の水平ブームはそれぞれ独立して取付部を支点とし
て、先端側を進行方向に対して前方・斜め上方向に折畳
みトラクタ側方に水平ブームを寄せ、道路における走行
性をよくしている。この折畳みは油圧シリンダによる
が、トラクタ運転席で操作できる。
【0021】9.以上のように、本発明ではロール式種
子繰り出し装置を用い、これを接地輪による駆動とする
ことで、走行距離に応じた緻密な播種量とし、これを滑
らかな下り勾配の種子搬送チューブ内に落下させて空気
により圧送することにより進行方向に対して直角な方向
へ搬送できる構造とし、極めて広い作業幅の播種機を実
現して高作業能率を可能とすることができる。 10.1条毎の播種幅は種子搬送チューブの出口に狭幅
播種管を用いているので、極めて狭くできる。このこと
により播種条における播種密度を高くできるので、収穫
期における倒伏がしにくい栽培法とすることができる。
同時に条と条の間の距離を一定とする条件下では、播種
されていない距離が増えるので、トラクタ作業機が病害
虫防除や除草のために水田内を走行するとき、稲を踏み
つける割合を少なくできる効果を有することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図である。
【図2】平面図である。
【図3】右側面図である。
【図4】前方から見た要部拡大斜視図である。
【図5】後方から見た1部を切り欠いた要部拡大斜視図
である。
【図6】種子ホッパーなどを中心に見た要部拡大斜視図
である。
【図7】ロール式種子繰り出し装置部分の分解斜視図で
ある。
【図8】種子搬送チューブの状態を説明する背面図であ
る。
【図9】同上の平面図である。
【図10】播種機構原理の説明図である。
【図11】他の実施例の正面図である。
【図12】他の実施例の平面図である。
【図13】他の実施例の右側面図である。
【図14】他の実施例の要部拡大斜視図である。
【図15】他の実施例の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 水稲用広幅条播機 2 架台 3 ブロワ 4 ロール式種子繰り出し装置 5 種子ホッパー 6 逆T形分岐管 7 送風チューブ 8 種子搬送チューブ 9 狭幅播種管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種子ホッパー(5)内の種子を当該種子
    ホッパーの下部に1条毎に設けられたロール式種子繰り
    出し装置(4)に導き、このロール式種子繰り出し装置
    より繰り出された種子を、当該ロール式種子繰り出し装
    置の下面に連結された逆T形分岐管(6)の直線部へ落
    下させ、この逆T形分岐管の直線部に風を送り、種子を
    当該逆T形分岐管の風下側につながった種子搬送チュー
    ブ(8)で搬送して、種子搬送チューブの先端に連結さ
    れた狭幅播種管に導き、田面に落下させるよう構成され
    ていることを特徴とする水稲用広幅条播機。
  2. 【請求項2】 平面方形に構成された架台(2)の左右
    下面には左右の接地輪(2A)が設けられ、架台の上面
    における前方側にはブロワ(3)が配設され、架台の上
    方に配設されたロール式種子繰り出し装置(4)の上面
    には種子ホッパー(5)が設けられ、種子ホッパー
    (5)は、平面左右に長い長方形に構成され、ロール式
    種子繰り出し装置(4)は、種子ホッパーの下部に連設
    された適数個のロール式種子繰り出し装置単体(4A)
    から構成され、ロール式種子繰り出し装置単体(4A)
    は、種子ホッパーの下部に所定間隔をもって設けられた
    山形仕切り(4A1)と、これら山形仕切りの間にそれ
    ぞれ設置されたケース(4A2)と、このケース内に前
    後方向に回転自在に設けられた溝付きロール(4A3)
    と、ケースの下部に連結された垂直で短いチューブ(4
    A4)とから構成され、垂直で短いチューブ(4A4)
    に連結された逆T形分岐管(6)は、垂直部(6A)
    と、この垂直部に直交状態で連結された空気の流れる直
    線部(6B)とからなり、かつ、この直線部(6B)は
    垂直部を中心として一方は給気部分(6B1)、他方は
    排気部分(6B2)に構成され、給気部分(6B1)は
    垂直部と連結される手前でわずかに細まっており、垂直
    部と連結した後の排気部分(6B2)は次第に元の太さ
    に構成され、各給気部分(6B1)とブロワ(3)とは
    所定数の送風チューブ(7)で連結されていると共に、
    各排気部分(6B2)には各種子搬送チューブ(8)が
    連結され、それぞれの種子搬送チューブ(8)の先端に
    は狭幅播種管(9)がそれぞれ連結され、狭幅播種管
    (9)は、進行方向に対しては広く、これと直角な方向
    には狭いラッパ状の管に構成されていると共に、このラ
    ッパ状の管の断面積は種子搬送チューブの断面積よりも
    次第に大きくなるよう構成され、狭幅播種管(9)は、
    架台(2)と、水平ブーム(2G)における前方側面に
    所定間隔をもって進行方向に対して平行に配設され、種
    子搬送チューブ(8)は、排気部分(6B2)から種子
    の出口である狭幅播種管まで滑らかな勾配をつけるよう
    構成されている請求項1記載の水稲用広幅条播機。
  3. 【請求項3】 架台の上面における後方隅部近傍に植設
    された左右のチューブ支え柱(2F)の上端にはチュー
    ブガイド(2F1)が連設され、架台の後方隅部に、当
    該架台とは垂直状態のピン(2G1)を介して前方に折
    畳自在に連結された左右の水平ブーム(2G)の先端と
    チューブ支え柱(2F)の上端に外下方に向け連設され
    ているチューブ支え梁(2F2)とが連結され、種子搬
    送チューブ(8)の中で先端が架台(2)の幅より外方
    に達するものについては、チューブ支え柱のチューブガ
    イド(2F1)を介してチューブ支え梁(2F2)に沿
    って配管されている請求項2記載の水稲用広幅条播機。
JP7024805A 1995-01-18 1995-01-18 水稲用広幅条播機 Expired - Fee Related JP2699059B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7024805A JP2699059B2 (ja) 1995-01-18 1995-01-18 水稲用広幅条播機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7024805A JP2699059B2 (ja) 1995-01-18 1995-01-18 水稲用広幅条播機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08196109A true JPH08196109A (ja) 1996-08-06
JP2699059B2 JP2699059B2 (ja) 1998-01-19

Family

ID=12148416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7024805A Expired - Fee Related JP2699059B2 (ja) 1995-01-18 1995-01-18 水稲用広幅条播機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2699059B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200464270Y1 (ko) * 2010-09-03 2013-01-09 황오연 파종기

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015039324A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 株式会社クボタ 水田作業機
JP2015039325A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 株式会社クボタ 水田作業機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3018716U (ja) * 1995-05-29 1995-11-28 賢一 金谷 パレット支持枠構造体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3018716U (ja) * 1995-05-29 1995-11-28 賢一 金谷 パレット支持枠構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200464270Y1 (ko) * 2010-09-03 2013-01-09 황오연 파종기

Also Published As

Publication number Publication date
JP2699059B2 (ja) 1998-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1297735C (en) Fertilizer divider for dual air system
US3631825A (en) Apparatus for distributing and spreading material
JP5577552B2 (ja) 施肥できる農作業機
CA2534794A1 (en) Seed distribution method and apparatus
US20110000409A1 (en) Air pressure dissipator for air seed delivery system
US20170265379A1 (en) Apparatus and methods for dispensing agricultural products
US20220183239A1 (en) Covering soil mulching apparatus having soil clogging prevention function
JP5237754B2 (ja) 種芋植付機
KR20000032460A (ko) 마늘 파종기
BR102018010576B1 (pt) Sistema de entrega de produto agrícola e método de entrega de diversos produtos agrícolas
JPH08196109A (ja) 水稲用広幅条播機
EP0506210B1 (en) A device for spreading material
JP2519818B2 (ja) 田植機
KR102055094B1 (ko) A자형 버킷 컨베이어식 배종장치를 구비한 파종기
JP2613700B2 (ja) 施肥装置付き田植機
KR20210045041A (ko) 중력 정렬식 마늘 파종기
JP2007215460A (ja) 湛水直播機
JP3316477B2 (ja) 畝立て局所散布機
JPH02203707A (ja) 粉・粒状物散布装置
RU2099915C1 (ru) Комбинированный агрегат
JPH0531514U (ja) 側条施肥機付直播機の繰出量調節装置
WO2009072858A1 (en) A row seeder for seeding granular seeds such as paddy or the like
JP2002369608A (ja) 畝立て局所散布機
CN117178706B (zh) 一种可同时施肥和喷药的智能水稻抛秧机及其工作方法
JP3136331B2 (ja) 圃場用資材の成形,散布又は播種方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees