JPH0819602A - 血液リザーバ - Google Patents
血液リザーバInfo
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- JPH0819602A JPH0819602A JP6153958A JP15395894A JPH0819602A JP H0819602 A JPH0819602 A JP H0819602A JP 6153958 A JP6153958 A JP 6153958A JP 15395894 A JP15395894 A JP 15395894A JP H0819602 A JPH0819602 A JP H0819602A
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- reservoir
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダイナミックプライミングボリューム(DP
V)をきわめて小さくすることができ、もって、貯留部
に貯留された血液の液面レベルの変動をきわめて小さく
することができる血液リザーバを提供することを目的と
する。 【構成】 筒状のケーシング41と、該ケーシング内に
挿入された血液供給管48と、該血液供給管の下流側に
配置され血液が貯留される貯留部61と底面部に血液出
口62を備えた血液リザーバであって、前記血液供給管
の出口48よりも下流に熱交換器53が配置され、か
つ、該熱交換器が前記貯留部に貯留された血液の液面L
下に没し、前記血液供給管の出口も前記液面下に没して
いる。なお、前記熱交換器の下流側に除泡器64が設け
られていることが好ましい。
V)をきわめて小さくすることができ、もって、貯留部
に貯留された血液の液面レベルの変動をきわめて小さく
することができる血液リザーバを提供することを目的と
する。 【構成】 筒状のケーシング41と、該ケーシング内に
挿入された血液供給管48と、該血液供給管の下流側に
配置され血液が貯留される貯留部61と底面部に血液出
口62を備えた血液リザーバであって、前記血液供給管
の出口48よりも下流に熱交換器53が配置され、か
つ、該熱交換器が前記貯留部に貯留された血液の液面L
下に没し、前記血液供給管の出口も前記液面下に没して
いる。なお、前記熱交換器の下流側に除泡器64が設け
られていることが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工肺、ポンプ血液回
路等とともに体外循環装置を構成し血液を一時貯留する
血液リザーバに関する。
路等とともに体外循環装置を構成し血液を一時貯留する
血液リザーバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の血液リザーバとしては、図3に示
すように、ハウジング1内に熱交換器を収納し、熱交換
器の血液流出口2の下流側に最低貯血量に相当する容量
の血液を貯留する貯留部3を設けたものが知られてい
る。なお、貯留部3は透明になっており、目盛りが付さ
れており、外部から貯留部3内に貯留された血液の液面
を目視で確認することができるようになっている。
すように、ハウジング1内に熱交換器を収納し、熱交換
器の血液流出口2の下流側に最低貯血量に相当する容量
の血液を貯留する貯留部3を設けたものが知られてい
る。なお、貯留部3は透明になっており、目盛りが付さ
れており、外部から貯留部3内に貯留された血液の液面
を目視で確認することができるようになっている。
【0003】しかしながら、かかる血液リザーバは、熱
交換器の血液流出口2が貯留部3に貯留された血液の液
面よりも上方であるので、血液流出口2と貯留部3との
間に血液の流れが生じ、ダイナミックプライミングボリ
ューム(DPV)が多くなり、すなわち、ポンプを駆動
して血液リザーバに血液を循環すると、ポンプによる流
量変動により貯留部3に貯留された血液の液面レベルが
大きく変動して、正確な液面レベルの測定ができないと
いった問題があった。
交換器の血液流出口2が貯留部3に貯留された血液の液
面よりも上方であるので、血液流出口2と貯留部3との
間に血液の流れが生じ、ダイナミックプライミングボリ
ューム(DPV)が多くなり、すなわち、ポンプを駆動
して血液リザーバに血液を循環すると、ポンプによる流
量変動により貯留部3に貯留された血液の液面レベルが
大きく変動して、正確な液面レベルの測定ができないと
いった問題があった。
【0004】なお、DPVとは、血液リザーバに供給さ
れる血液の流量及び血液リザーバから流出する血液の流
量がともに0である時の貯留部3に貯留される血液の容
量をAとし、血液リザーバに供給する血液流量と血液リ
ザーバから流出される血液の流量を同じQbとした際
に、貯留部3に貯留される血液の容量をBとしたときA
−Bの容量のことをいう(条件A,Qb)。
れる血液の流量及び血液リザーバから流出する血液の流
量がともに0である時の貯留部3に貯留される血液の容
量をAとし、血液リザーバに供給する血液流量と血液リ
ザーバから流出される血液の流量を同じQbとした際
に、貯留部3に貯留される血液の容量をBとしたときA
−Bの容量のことをいう(条件A,Qb)。
【0005】前記問題を解決すべく、出願人は図4及び
図5に示すような血液リザーバ10を考案した。
図5に示すような血液リザーバ10を考案した。
【0006】すなわち、この血液リザーバ10は、図5
に示すように、有底筒状のケーシング11の内部に同心
状に筒状部材12を設けた構造をしており、この筒状部
材12の下部とケーシング11の底部との間に熱交換器
13が設けられている。ケーシング11の上部開口には
蓋体14が取り付けられており、この蓋体14の中央部
には血液が供給される血液入口15が形成され、この血
液入口15には血液を前記熱交換器13に向けて供給す
る血液供給管28が接続されている。また、ケーシング
11には所定幅のスリット17が形成されており、スリ
ット17を覆うように透明な樹脂から形成された膨出カ
バー16が固定されている。膨出カバー16の下部には
前記熱交換器13から流出する血液を一時貯留するため
の樋状の貯留部18が形成されており、この貯留部18
の底部には血液出口30が形成されている。また貯留部
18の前面に対応する膨出カバー16には貯留部18内
に貯留された血液の液面レベルを目視するための目盛り
が設けられている。さらに、前記スリット17を覆うよ
うに除泡器(例えばスポンジ等からなる。)31が取り
付けられている。図中Lは貯留された血液の液面を示
し、熱交換器13の血液流出口29がこの液面Lの下に
没している。図4は図5の血液リザーバの模式図であ
る。
に示すように、有底筒状のケーシング11の内部に同心
状に筒状部材12を設けた構造をしており、この筒状部
材12の下部とケーシング11の底部との間に熱交換器
13が設けられている。ケーシング11の上部開口には
蓋体14が取り付けられており、この蓋体14の中央部
には血液が供給される血液入口15が形成され、この血
液入口15には血液を前記熱交換器13に向けて供給す
る血液供給管28が接続されている。また、ケーシング
11には所定幅のスリット17が形成されており、スリ
ット17を覆うように透明な樹脂から形成された膨出カ
バー16が固定されている。膨出カバー16の下部には
前記熱交換器13から流出する血液を一時貯留するため
の樋状の貯留部18が形成されており、この貯留部18
の底部には血液出口30が形成されている。また貯留部
18の前面に対応する膨出カバー16には貯留部18内
に貯留された血液の液面レベルを目視するための目盛り
が設けられている。さらに、前記スリット17を覆うよ
うに除泡器(例えばスポンジ等からなる。)31が取り
付けられている。図中Lは貯留された血液の液面を示
し、熱交換器13の血液流出口29がこの液面Lの下に
没している。図4は図5の血液リザーバの模式図であ
る。
【0007】この血液リザーバ10では、患者の静脈か
ら取り出した血液を脱血回路を経由して血液入口15か
ら流入させ、血液供給管28の出口28aから熱交換器
13の上部に供給し、熱交換器13の細管の外面を伝っ
て下方に流し、血液流出口29から貯留部18内に流入
し血液出口30から排出され、図示しない人工肺を通し
て再び人体に還流させるようにしている。この際、膨出
カバー16の目盛りにより血液の液面Lのレベルを目視
して、血液入口15又は血液出口30から流出させる血
液流量を調整するようにしている。
ら取り出した血液を脱血回路を経由して血液入口15か
ら流入させ、血液供給管28の出口28aから熱交換器
13の上部に供給し、熱交換器13の細管の外面を伝っ
て下方に流し、血液流出口29から貯留部18内に流入
し血液出口30から排出され、図示しない人工肺を通し
て再び人体に還流させるようにしている。この際、膨出
カバー16の目盛りにより血液の液面Lのレベルを目視
して、血液入口15又は血液出口30から流出させる血
液流量を調整するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す血液リザーバ10では、血液供給管28の出口28
aが熱交換器13の上部に配置されており、この血液供
給管28の出口28aが貯留部18に貯留された血液の
液面Lよりも上方であるので、やはり、出口28aと貯
留部18との間に血液の流れが生じ、ダイナミックプラ
イミングボリューム(DPV)が多くなり、すなわち、
ポンプを駆動して血液リザーバに血液を循環すると、ポ
ンプの流量変動により貯留部18に貯留された血液の液
面レベルが大きく変動して、正確な液面レベルの測定が
できないといった問題がある。
示す血液リザーバ10では、血液供給管28の出口28
aが熱交換器13の上部に配置されており、この血液供
給管28の出口28aが貯留部18に貯留された血液の
液面Lよりも上方であるので、やはり、出口28aと貯
留部18との間に血液の流れが生じ、ダイナミックプラ
イミングボリューム(DPV)が多くなり、すなわち、
ポンプを駆動して血液リザーバに血液を循環すると、ポ
ンプの流量変動により貯留部18に貯留された血液の液
面レベルが大きく変動して、正確な液面レベルの測定が
できないといった問題がある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、ダイナミックプライミングボリューム(DPV)を
きわめて小さくすることができ、もって、貯留部に貯留
された血液の液面レベルの変動をきわめて小さくするこ
とができる血液リザーバを提供することを目的とする。
で、ダイナミックプライミングボリューム(DPV)を
きわめて小さくすることができ、もって、貯留部に貯留
された血液の液面レベルの変動をきわめて小さくするこ
とができる血液リザーバを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の血液リザーバ
は、筒状のケーシングと、該ケーシング内に挿入された
血液供給管と、該血液供給管の下流側に配置され血液が
貯留される貯留部と底面部に血液出口を備えた血液リザ
ーバであって、前記血液供給管の出口よりも下流に熱交
換器が配置され、かつ、該熱交換器が前記貯留部に貯留
された血液の液面下に没し、前記血液供給管の出口も前
記液面下に没していることを特徴とする。
は、筒状のケーシングと、該ケーシング内に挿入された
血液供給管と、該血液供給管の下流側に配置され血液が
貯留される貯留部と底面部に血液出口を備えた血液リザ
ーバであって、前記血液供給管の出口よりも下流に熱交
換器が配置され、かつ、該熱交換器が前記貯留部に貯留
された血液の液面下に没し、前記血液供給管の出口も前
記液面下に没していることを特徴とする。
【0011】なお、請求項1記載の血液リザーバにおい
て、前記熱交換器の下流側に除泡器が設けられているこ
とが好ましい。
て、前記熱交換器の下流側に除泡器が設けられているこ
とが好ましい。
【0012】
【作用】本発明の血液リザーバによれば、熱交換器が貯
留部の血液の液面下に没し、かつ、血液供給管の出口も
液面下に没しているので、血液供給管内の血液及び熱交
換器間に充填された血液と貯留部とが直接連通される形
となり、ダイナミックプライミングボリュームをきわめ
て少なくすることができ、したがって、貯留部への血液
の供給量を貯留部からの血液の流出量を同じくした場合
には、その流入出量に変動があっても貯留部に貯留され
た血液の液面の変動が極力抑制される。
留部の血液の液面下に没し、かつ、血液供給管の出口も
液面下に没しているので、血液供給管内の血液及び熱交
換器間に充填された血液と貯留部とが直接連通される形
となり、ダイナミックプライミングボリュームをきわめ
て少なくすることができ、したがって、貯留部への血液
の供給量を貯留部からの血液の流出量を同じくした場合
には、その流入出量に変動があっても貯留部に貯留され
た血液の液面の変動が極力抑制される。
【0013】また、熱交換器の下流側に除泡器を設けた
ものでは、万が一熱交換器を通過する際に微細な気泡が
血液中に混入しても、当該除泡器により確実に当該気泡
を除去することができる。
ものでは、万が一熱交換器を通過する際に微細な気泡が
血液中に混入しても、当該除泡器により確実に当該気泡
を除去することができる。
【0014】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
の血液リザーバについて説明する。
の血液リザーバについて説明する。
【0015】本実施例の血液リザーバ40は、図1に示
すように、有底筒状のケーシング41の内部に同心状に
筒状部材42を設けた構造をしており、ケーシング41
の上部開口には蓋体44が取り付けられており、この蓋
体44の中央部には、カバー46が取り付けられてい
る。そして、このカバー46には、患者から脱血した靜
脈血液を供給するための靜脈血入口45が形成され、こ
の靜脈血入口45には下方に向けて供給する血液供給管
48が接続されている。また、前記カバー46には、患
者の胸腔内から吸引した吸引血を供給するための吸引血
入口47が形成されており、この吸引血入口47には、
前記血液供給管48を取り囲むように、管体49が接続
されている。さらに、前記筒状部材42と管体49との
間には同心状にアウターディフォーマ50、フィルタ5
1及びインナーディフォーマ52が配置されている。
すように、有底筒状のケーシング41の内部に同心状に
筒状部材42を設けた構造をしており、ケーシング41
の上部開口には蓋体44が取り付けられており、この蓋
体44の中央部には、カバー46が取り付けられてい
る。そして、このカバー46には、患者から脱血した靜
脈血液を供給するための靜脈血入口45が形成され、こ
の靜脈血入口45には下方に向けて供給する血液供給管
48が接続されている。また、前記カバー46には、患
者の胸腔内から吸引した吸引血を供給するための吸引血
入口47が形成されており、この吸引血入口47には、
前記血液供給管48を取り囲むように、管体49が接続
されている。さらに、前記筒状部材42と管体49との
間には同心状にアウターディフォーマ50、フィルタ5
1及びインナーディフォーマ52が配置されている。
【0016】前記筒状部材42の底部は底板54により
塞がれており、筒状部材42の下部には、前記血液供給
管48及び管体49から供給された血液の出口55が形
成されている。前記底板54は、周縁部から血液供給管
48の出口48aに向かって高さが増加するように傾斜
して形成され、底板54の、前記出口48aの対向する
部分には、皿状部57が形成されており、血液供給管4
8が皿状部57の凹部内に位置するようになっている。
塞がれており、筒状部材42の下部には、前記血液供給
管48及び管体49から供給された血液の出口55が形
成されている。前記底板54は、周縁部から血液供給管
48の出口48aに向かって高さが増加するように傾斜
して形成され、底板54の、前記出口48aの対向する
部分には、皿状部57が形成されており、血液供給管4
8が皿状部57の凹部内に位置するようになっている。
【0017】前記底板54の下方には熱交換器53が配
置されている。この熱交換器53は、内部に加熱用ある
いは冷却用媒体(例えば、水)が流通される細管53a
を多数配置して構成されるものであり、前記出口55か
ら流出した血液を細管53aの外側を充填させつつ下流
に向けて流通させる際に、前記媒体と血液との熱交換を
行うようにしている。なお、細管53aの外径は、金属
製のもののときには、1.5mm〜0.5mm、樹脂製
のもののときには、1.0〜0.2mmの範囲の適宜の
ものを使用することができる。
置されている。この熱交換器53は、内部に加熱用ある
いは冷却用媒体(例えば、水)が流通される細管53a
を多数配置して構成されるものであり、前記出口55か
ら流出した血液を細管53aの外側を充填させつつ下流
に向けて流通させる際に、前記媒体と血液との熱交換を
行うようにしている。なお、細管53aの外径は、金属
製のもののときには、1.5mm〜0.5mm、樹脂製
のもののときには、1.0〜0.2mmの範囲の適宜の
ものを使用することができる。
【0018】前記ケーシング41には所定幅のスリット
59が形成されており、図2に示すように、スリット5
9を覆うように透明な樹脂から形成された膨出カバー6
0が固定されている。膨出カバー60の下部には熱交換
器53から流出する血液を一時貯留するための樋状の貯
留部61が形成されており、この貯留部61の底部には
血液出口62が形成されている。また貯留部61の前面
に対応する膨出カバー60には貯留部61内に貯留され
た血液の液面レベルを目視するための目盛り63が設け
られている。さらに、前記スリット59を覆うように除
泡器(例えばスポンジ等からなる。)64が取り付けら
れている。
59が形成されており、図2に示すように、スリット5
9を覆うように透明な樹脂から形成された膨出カバー6
0が固定されている。膨出カバー60の下部には熱交換
器53から流出する血液を一時貯留するための樋状の貯
留部61が形成されており、この貯留部61の底部には
血液出口62が形成されている。また貯留部61の前面
に対応する膨出カバー60には貯留部61内に貯留され
た血液の液面レベルを目視するための目盛り63が設け
られている。さらに、前記スリット59を覆うように除
泡器(例えばスポンジ等からなる。)64が取り付けら
れている。
【0019】ここで、図1に示すように、貯留部61に
貯留される血液の液面Lは、前記熱交換器53の全部が
液面Lの下に没する状態となっているとともに、前記血
液供給管48の出口48aも液面Lの下に僅かに没する
ようになっている。
貯留される血液の液面Lは、前記熱交換器53の全部が
液面Lの下に没する状態となっているとともに、前記血
液供給管48の出口48aも液面Lの下に僅かに没する
ようになっている。
【0020】前記血液出口62は血液輸送用ポンプ65
を介して血液内に酸素を富化する人工肺(酸素加部)6
6に接続されており、人工肺(酸素加部)66は送血回
路を経由して患者の動脈に接続されている。
を介して血液内に酸素を富化する人工肺(酸素加部)6
6に接続されており、人工肺(酸素加部)66は送血回
路を経由して患者の動脈に接続されている。
【0021】次に、本実施例の血液リザーバの作用につ
いて説明する。
いて説明する。
【0022】本実施例の血液リザーバ40の血液入口4
5を患者の脱血回路に接続し、血液出口62をチュー
ブ、血液輸送用ポンプ65、人工肺(酸素加部)66等
を介して患者の送血回路に接続する。
5を患者の脱血回路に接続し、血液出口62をチュー
ブ、血液輸送用ポンプ65、人工肺(酸素加部)66等
を介して患者の送血回路に接続する。
【0023】次に、体外循環開始により血液は血液入口
45及び血液供給管48を介して血液リザーバ40内に
流入する。すると、血液は血液供給管48の先端から流
出して、底板54の皿状部57を経て、筒状部材42に
形成された出口55から流出して熱交換器53の細管5
3aの外面に供給される。そして、細管53a内を通過
する加熱用あるいは冷却用媒体との間で熱交換されて、
血液の温度調整がされる。そして、このように温度調整
がされた血液は、貯留部61に一時貯留された後に、血
液出口62から排出される。
45及び血液供給管48を介して血液リザーバ40内に
流入する。すると、血液は血液供給管48の先端から流
出して、底板54の皿状部57を経て、筒状部材42に
形成された出口55から流出して熱交換器53の細管5
3aの外面に供給される。そして、細管53a内を通過
する加熱用あるいは冷却用媒体との間で熱交換されて、
血液の温度調整がされる。そして、このように温度調整
がされた血液は、貯留部61に一時貯留された後に、血
液出口62から排出される。
【0024】ここで、貯留部61に定常的に貯留される
血液の容量はほぼ最低貯血量(例えば、200ml)と
なるようになっており、この貯留される血液の液面Lは
図1中で2点鎖線で示す液面レベルとなるようなってい
る。この液面レベルは、その液面下に前記熱交換器53
の全部を没しさせ、かつ、血液供給管48の出口48a
がわずかに液面下に没しさせるレベルとなっている。し
たがって、血液供給管48内に血液及び熱交換器53の
細管53a間に充填された血液と貯留部61血液とが直
接連通される形となり、ダイナミックプライミングボリ
ュームをきわめて少なくすることができる。したがっ
て、貯留部61への血液の供給量を貯留部61からの血
液の流出量を同じくした場合には、その流入出量に変動
があっても貯留部61に貯留された血液の液面Lの変動
を殆どなくすことができる。
血液の容量はほぼ最低貯血量(例えば、200ml)と
なるようになっており、この貯留される血液の液面Lは
図1中で2点鎖線で示す液面レベルとなるようなってい
る。この液面レベルは、その液面下に前記熱交換器53
の全部を没しさせ、かつ、血液供給管48の出口48a
がわずかに液面下に没しさせるレベルとなっている。し
たがって、血液供給管48内に血液及び熱交換器53の
細管53a間に充填された血液と貯留部61血液とが直
接連通される形となり、ダイナミックプライミングボリ
ュームをきわめて少なくすることができる。したがっ
て、貯留部61への血液の供給量を貯留部61からの血
液の流出量を同じくした場合には、その流入出量に変動
があっても貯留部61に貯留された血液の液面Lの変動
を殆どなくすことができる。
【0025】表1に、本実施例(図1参照)の血液リザ
ーバ40と、比較例(図5に示した血液リザーバ10)
との諸特性を示す。
ーバ40と、比較例(図5に示した血液リザーバ10)
との諸特性を示す。
【0026】
【表1】
【0027】これによると、ダイナミックプライミング
ボリュームについては、本実施例のものが比較例のもの
に比べて約1/4.5〜1/6となっていることがわか
り、このダイナミックプライミングボリュームに、人工
肺(酸素加部)66のプライミングボリューム(ここで
は200mlとする。)、リザーバ最低使用レベル及び
熱交換器部に貯留される血液量(ここでは200mlと
する。)を合計した総血液量は、本実施例のものが比較
例のものよりも小さくなっている。
ボリュームについては、本実施例のものが比較例のもの
に比べて約1/4.5〜1/6となっていることがわか
り、このダイナミックプライミングボリュームに、人工
肺(酸素加部)66のプライミングボリューム(ここで
は200mlとする。)、リザーバ最低使用レベル及び
熱交換器部に貯留される血液量(ここでは200mlと
する。)を合計した総血液量は、本実施例のものが比較
例のものよりも小さくなっている。
【0028】また、本実施例の血液リザーバ40では、
除泡器64が熱交換器53の下流に位置し、しかも貯留
部61に貯留された血液の液面下にその一部が没するよ
うに配置されているので、万が一熱交換器53内で血液
に目視不可能な微細な気泡が混入しても、除泡器64か
ら貯留部61へ流入時に気泡を確実に除去することがで
きるので、安全性が非常に高くなる。
除泡器64が熱交換器53の下流に位置し、しかも貯留
部61に貯留された血液の液面下にその一部が没するよ
うに配置されているので、万が一熱交換器53内で血液
に目視不可能な微細な気泡が混入しても、除泡器64か
ら貯留部61へ流入時に気泡を確実に除去することがで
きるので、安全性が非常に高くなる。
【0029】さらに、本実施例の血液リザーバ40によ
れば、血液供給管48の出口48aが皿状部57に臨ん
で配置されるとともに皿状部57内に位置するようにな
っているので、血液の供給が途切れた場合でも血液が皿
状部57の凹部に溜っており、この凹部に溜った血液中
に血液供給管48の先端が没した状態となる。したがっ
て、皿状部57を設けないものでは、再び血液を供給し
たときに、供給された血液に空気が巻き込まれることが
あったが、本実施例のものによれば、血液の液面を叩く
ことが防止され、この結果、気泡の混入を完全に防止す
ることができる。
れば、血液供給管48の出口48aが皿状部57に臨ん
で配置されるとともに皿状部57内に位置するようにな
っているので、血液の供給が途切れた場合でも血液が皿
状部57の凹部に溜っており、この凹部に溜った血液中
に血液供給管48の先端が没した状態となる。したがっ
て、皿状部57を設けないものでは、再び血液を供給し
たときに、供給された血液に空気が巻き込まれることが
あったが、本実施例のものによれば、血液の液面を叩く
ことが防止され、この結果、気泡の混入を完全に防止す
ることができる。
【0030】本実施例の血液リザーバ40では熱交換器
53をケーシング41の下部に接地したので、図5で示
した血液リザーバ10に比べて、その高さ寸法を小さく
することができるといった利点もある。
53をケーシング41の下部に接地したので、図5で示
した血液リザーバ10に比べて、その高さ寸法を小さく
することができるといった利点もある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の血液リザ
ーバによれば、筒状のケーシングと、該ケーシング内に
挿入された血液供給管と、該血液供給管の下流側に配置
され血液が貯留される貯留部と底面部に血液出口を備え
た血液リザーバであって、前記血液供給管の出口よりも
下流に熱交換器が配置され、かつ、該熱交換器が前記貯
留部に貯留された血液の液面下に没し、前記血液供給管
の出口も前記液面下に没しているので、ダイナミックプ
ライミングボリューム(DPV)をきわめて小さくする
ことができ、もって、貯留部に貯留された血液の液面レ
ベルの変動をきわめて小さくすることができる。
ーバによれば、筒状のケーシングと、該ケーシング内に
挿入された血液供給管と、該血液供給管の下流側に配置
され血液が貯留される貯留部と底面部に血液出口を備え
た血液リザーバであって、前記血液供給管の出口よりも
下流に熱交換器が配置され、かつ、該熱交換器が前記貯
留部に貯留された血液の液面下に没し、前記血液供給管
の出口も前記液面下に没しているので、ダイナミックプ
ライミングボリューム(DPV)をきわめて小さくする
ことができ、もって、貯留部に貯留された血液の液面レ
ベルの変動をきわめて小さくすることができる。
【0032】なお、熱交換器の下流側に除泡器を設けた
ものでは、万が一熱交換器を通過する際に目視不可能な
微細な気泡が血液中に混入しても、除泡器により確実に
当該気泡を除去することができるので、安全性が患者に
対して非常に高くなる。
ものでは、万が一熱交換器を通過する際に目視不可能な
微細な気泡が血液中に混入しても、除泡器により確実に
当該気泡を除去することができるので、安全性が患者に
対して非常に高くなる。
【図1】本発明の一実施例の血液リザーバを示す断面図
である。
である。
【図2】図1の血液リザーバを示す斜視図である。
【図3】従来の血液リザーバの一例を示す模式図であ
る。
る。
【図4】従来の血液リザーバの他の例を示す模式図であ
る。
る。
【図5】図4の血液リザーバの詳細を示す図である。
40 血液リザーバ 41 ケーシング 48 血液供給管 48a 出口 53 熱交換器 45 血液入口 61 貯留部 62 血液出口 64 除泡器 L 液面
Claims (2)
- 【請求項1】 筒状のケーシングと、該ケーシング内に
挿入された血液供給管と、該血液供給管の下流側に配置
され血液が貯留される貯留部と底面部に血液出口を備え
た血液リザーバであって、前記血液供給管の出口よりも
下流に熱交換器が配置され、かつ、該熱交換器が前記貯
留部に貯留された血液の液面下に没し、前記血液供給管
の出口も前記液面下に没していることを特徴とする血液
リザーバ。 - 【請求項2】 前記熱交換器の下流側に除泡器が設けら
れていることを特徴とする請求項1記載の血液リザー
バ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6153958A JPH0819602A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | 血液リザーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6153958A JPH0819602A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | 血液リザーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0819602A true JPH0819602A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15573795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6153958A Pending JPH0819602A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | 血液リザーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819602A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000509302A (ja) * | 1996-04-30 | 2000-07-25 | メドトロニック・インコーポレーテッド | 軟質のチップを備えた人工心肺装置用血液リザーバ |
JP2013017806A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | Sorin Group Italia Srl | デュアルチャンバ血液槽 |
US10458833B2 (en) | 2014-05-16 | 2019-10-29 | Sorin Group Italia S.R.L. | Blood reservoir with fluid volume measurement based on pressure sensor |
US11229729B2 (en) | 2009-05-29 | 2022-01-25 | Livanova Deutschland Gmbh | Device for establishing the venous inflow to a blood reservoir of an extracorporeal blood circulation system |
-
1994
- 1994-07-05 JP JP6153958A patent/JPH0819602A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000509302A (ja) * | 1996-04-30 | 2000-07-25 | メドトロニック・インコーポレーテッド | 軟質のチップを備えた人工心肺装置用血液リザーバ |
US11229729B2 (en) | 2009-05-29 | 2022-01-25 | Livanova Deutschland Gmbh | Device for establishing the venous inflow to a blood reservoir of an extracorporeal blood circulation system |
US11844892B2 (en) | 2009-05-29 | 2023-12-19 | Livanova Deutschland Gmbh | Device for establishing the venous inflow to a blood reservoir of an extracorporeal blood circulation system |
JP2013017806A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | Sorin Group Italia Srl | デュアルチャンバ血液槽 |
US10213541B2 (en) | 2011-07-12 | 2019-02-26 | Sorin Group Italia S.R.L. | Dual chamber blood reservoir |
US11389580B2 (en) | 2011-07-12 | 2022-07-19 | Sorin Group Italia S.R.L. | Dual chamber blood reservoir |
US10458833B2 (en) | 2014-05-16 | 2019-10-29 | Sorin Group Italia S.R.L. | Blood reservoir with fluid volume measurement based on pressure sensor |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040323 |