JPH08196011A - ケーブル保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ボルトで固定する必要がなく、迅
速に組立てることができる連結されたケーブルのアーマ
ーパイプ部分を提供することを目的とする。 【解決手段】 第１のシェル部分Ａと第２のシェル部分
Ｂからなり、それらはそれぞれ第１および第２の端部部
分において終端する半管状の断面を有する細長い中間部
分1 を具備しており、各端部部分2, 3は、切取られた中
空の半球形の形状であり、各シェル部分の前記第１の端
部部分2 は、相互に回動可能に結合する軸体7, 8とフッ
ク18,18aのような回動可能な取付け手段によって第１の
シェル部分Ａを第２のシェル部分Ｂにクランプし、それ
によってその一端において開放端部の第１の中空の球形
部分を有し、他方の一端において開放端部の第２の中空
の球形部分を有するパイプを形成し、ケーブルの一部分
をそのパイプの中を通った状態で収容することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、パイプ、
またはケーブル、特に絶対ではないが海底ケーブル等の
細長い部品の機械的な保護に関する。

【０００２】

【従来の技術】ケーブルがケーブル設置船から繰り出さ
れたときに、接合された鋳鉄パイプ部分を手動でケーブ
ルに取付けることによって、または、ケーブルが配置さ
れた後にダイバーによって、水位が５０メートル以内の
浅い所に配置される海底ケーブルの部分を機械的に保護
する方法が知られている。約５００ミリメートルの長さ
の各パイプ部分は、ケーブルの周囲で長手方向に結合さ
れたときにケーブルを収容し、パイプ部分の各端部にお
いて中空のバルブを形成する２個の結合シェルを具備
し、それによって１つの部分は先行する部分と連結さ
れ、ケーブルの周囲に連続的なアーマーが形成される。
各部分は、そのシェルを一緒にボルトで締めることによ
ってクランプされる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述の既知の装置の欠
点は、各部分を組立てて一緒にボルトで締めるのに１分
近くかかり、それによってケーブルを設置するための全
コストが追加されてしまうことである。ケーブル設置船
の進行は、部分を組立てるのに必要な時間に適合するた
めに遅くされなければならない。さらに、シェルをボル
トで固定するためのボルトは通常鋼で作られており、腐
食し易い。本発明の目的は、ボルトで固定する必要がな
く、従って迅速に組立てることができる連結されたアー
マーパイプ部分を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、細長い
部品を保護するための保護パイプ部分が提供され、そこ
において前記パイプ部分は、第１のシェル部分と第２の
シェル部分とを具備し、各シェル部分は、第１および第
２の端部部分において終端する半管状の断面を有する細
長い中間部分を具備しており、各端部部分は、切取られ
た中空の半球の形状であり、各シェル部分の前記第１の
端部部分は、相互に回動可能に結合するための回動可能
取付け手段を備え、第１のシェル部分を第２のシェル部
分にクランプし、それによってその一端において開放端
部の第１の中空の球形部分を有し、他方の一端において
開放端部の第２の中空の球形部分を有するパイプを形成
し、前記細長い部品の一部分をそのパイプの中を通った
状態で収容する。

【０００５】本発明の別の見地によれば、前記複数のパ
イプ部分が始まる点に前記ケーブルを把持して取付ける
ケーブル把持手段を含んでいる前述の種類の関節連結さ
れたパイプ部分の配置が提供され、前記ケーブル把持手
段は、連結した第１のパイプ部分の中空の球形部分の内
部表面と関節連結して協同して動作する球形の素子を含
んでいる。

【０００６】本発明が容易に効果的に実行されるため
に、添付された図面に関して実施例が説明される。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１において、つがいの半分のシ
ェルA およびシェルB の２つが示されている。シェルA
は、中空円筒形の断面を有する中間部分1 を具備してい
る。中間部分1 の各端部において、開口部5 および6 に
よって切取られた中空の半球形部分2および3 がある。
半球形部分2 は、共通軸で外部に向かって延在している
２個の鋼製の軸体7 および8 が設けられており、その側
面は、切取られて平坦な表面9および10を形成する。軸
体7 および8 の中心軸は、シェルA の上部縁部11と同一
平面上に位置し、軸体7 および8 の平坦な表面9 および
10は、上部縁部11と１５°の角度を形成する平面上に位
置する。２個の補強側面ウェブ12および13と中央ウェブ
（図示されていない）は、半球形部分2 の後方に位置し
ている。側面ウェブのそれぞれから位置ピン14および15
が突出し、各側面ウェブにおいて、ボルト孔16および17
が設けられている。

【０００８】シェルB は、シェルA のスタブ軸体7 およ
び8 と協同するような寸法の１対のフック18および18a
を設けられ、また、側面ウェブ19および19a がシェルA
のピン14および15と協同動作するソケット（そのうちの
１つ20が図示されている）を設けられていること以外は
シェルB はシェルA と同一である。側面ウェブ19および
19a はまた、シェルA のボルト孔16および17に挿入され
るボルトと協同動作するためのねじ穴（図示されていな
い）を設けられている。

【０００９】パイプ部分は、シェルB のフック18および
18a を協同するようにスタブ軸体9および8 とそれぞれ
結合させ、シェルA およびB を回動させて一緒にするこ
とによって形成される。シェルA のピン14および15は、
シェルの整列を維持するために協同動作するソケット
（20）にはめられる。シェルは、プラスティックまたは
金属等の適切な材料から作られるが、海底ケーブルの保
護の場合、鋳鉄、特に、球晶黒鉛鉄（ＳＧＩ）から作ら
れることが好ましい。各シェルの厚さは例えば９ミリメ
ートルであり、長さは５００ミリメートルであり、組立
てられたシェルは、ケーブルのために約８０ミリメート
ルの直径に定められる。

【００１０】使用において、図２に示すように、複数の
パイプ部分がケーブル21の周囲に別々に組立てられ、各
パイプ部分が先行するパイプ部分をロックしている状態
で連結されている。球形部分2 の内部境界と、先行する
パイプ部分をロックしている連続したパイプ部分の球形
部分3 の外部境界とによってボールジョイントが形成さ
れ、連結された部分に関節接合部分が設けられる。

【００１１】配置した後にパイプ部分が損傷を受けた場
合、それは、ボルトを使用してボルト孔16および17に挿
入して締められることができる。

【００１２】図３に示されているように、ケーブルクラ
ンプは、連続して連結されている部分に“アンカー”が
設置され始めるケーブルの点上にクランプされる。ケー
ブルクランプは、直線的な中間部分25によって接合され
る２つの向かい合った半球形部分23および24を有する２
つのつがいの半分C およびD を具備している。つがいの
半分C およびD がケーブル（図示されていない）の周囲
にボルトで締めて固定された際に、それは、ケーブルを
把持するような予め定められた内径を有するパイプ部分
を形成する。半球形部分23および24は、ケーブルクラン
プの各端部において切取られた球形部分を形成する。そ
の後、パイプ部分を連結した第１のパイプ部分は、ケー
ブルクランプの切取られた球形部分の周囲に組立てられ
て連結を固定し、ケーブル長に沿った連結の移動を避け
る。ケーブルクランプは、ＳＧＩで作られることが好ま
しい。連結における１以上のパイプ部分が損傷された場
合、または連結が遮断された場合、連結の遮断された端
部を結合するために図４に示された接合装置が使用され
る。

【００１３】この接合装置は、半円の断面を有する２つ
の端部部分26および27を有する２つのつがいの半分E お
よびF と、端部部分の直径よりも大きい直径を有する半
円の断面を有する中間部分28とを具備している。２つの
遮断されたパイプ部分の周囲に組立てられる際に、接続
装置の端部部分はカラーを形成し、パイプ部分の中間部
分1 が接合されて連結を接合部分の各側にロックするよ
うに把持する。

【００１４】本発明は、任意の特定の実施例に関して説
明されてきたが、本発明の技術的範囲から逸脱せずにこ
れに相当するものに置換できることが理解されるべきで
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるパイプ部分の斜視図。

【図２】ケーブルの周囲に個々に組立てられて連結され
た２個のパイプ部分の側面図。

【図３】パイプ部分を連結するように組立てる際に使用
されるケーブルクランプの斜視図。

【図４】分離した連結パイプ部分を接合する接合装置の
分解斜視図。

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 細長い部品を機械的に保護するための保
   護パイプ部分において、 前記パイプ部分は、第１のシェル部分と第２のシェル部
   分とを具備し、各シェル部分は、第１および第２の端部
   部分において終端する半管状の断面を有する細長い中間
   部分を具備しており、各端部部分は、切取られた中空の
   半球形の形状であり、各シェル部分の前記第１の端部部
   分は、相互に回動可能に結合するための回動可能な取付
   け手段を備えて第１のシェル部分を第２のシェル部分に
   クランプし、それによってその一端において開放端部の
   第１の中空の球形部分を有し、他方の一端において開放
   端部の第２の中空の球形部分を有するパイプを形成し、
   前記細長い部品の一部分をそのパイプの中を通った状態
   で収容することを特徴とする保護パイプ部分。
2. 【請求項２】 第１の端部部分のそれぞれに含まれた前
   記回動可能な取付け手段は、前記パイプ部分を横断する
   共通の軸を有している、間隔を隔てられて外側に突出し
   ている同一直線上の１対のスタブ軸体を第１の端部部分
   の一方において具備し、また、前記棒状の軸体の共通の
   軸に垂直な平面にそれぞれ位置し、間隔を有して後方に
   延在している１対のフックを第１の端部部分の他方にお
   いて具備している請求項１記載の保護パイプ部分。
3. 【請求項３】 前記各スタブ軸体の断面は、切取られて
   前記パイプ部分の長手方向の軸に関して予め定められた
   角度を有する平面をその側面上に形成されている請求項
   ２記載の保護パイプ部分。
4. 【請求項４】 前記パイプ部分が形成されるときに前記
   第１のシェル部材と前記第２のシェル部材との整列を維
   持する手段を含んでいる請求項１乃至３のいずれか１項
   記載の保護パイプ部分。
5. 【請求項５】 前記整列を維持する手段は、一方のシェ
   ル部分から突出し、前記パイプ部分が形成されるときに
   他方のシェル部分にある協同して動作するソケットに位
   置されて収容されるように配置される１以上のピンを具
   備している請求項４記載の保護パイプ部分。
6. 【請求項６】 各シェルの前記第１の端部部分をその関
   連した中間部分に接合する１以上のウェブ部分を含んで
   いる請求項５記載の保護パイプ部分。
7. 【請求項７】 前記１以上のピンは前記一方のシェル部
   分の前記１以上のウェブ部分から突出し、前記協同して
   動作するソケットは他方のシェル部分の前記１以上のウ
   ェブ部分に位置されている請求項６記載の保護パイプ部
   分。
8. 【請求項８】 一方のシェル部分の前記ウェブ部分は、
   固定ボルトを受けるための１以上の貫通孔を含んでいる
   請求項６または７記載の保護パイプ部分。
9. 【請求項９】 鋳鉄で作られている請求項１または２記
   載の保護パイプ部分。
10. 【請求項１０】 球晶黒鉛鉄で作られている請求項１ま
    たは２記載の保護パイプ部分。
11. 【請求項１１】 前記ケーブルは海底ケーブルである請
    求項１または２記載の保護パイプ構造。
12. 【請求項１２】 最初のパイプ部分は連続して組立てら
    れるパイプ部分によって後続される前記ケーブルの一部
    分を収容するために組立てられ、それによって、１つの
    パイプ部分の前記第１の中空の球形部分の内部表面と、
    次のパイプ部分の第２の中空の球形部分の外部表面とに
    よってボールジョイントが形成され、それによってパイ
    プ部分の関節連結が形成される請求項１または２記載の
    複数のパイプ部分を具備している連結されたパイプ部分
    の配置。
13. 【請求項１３】 前記複数のパイプ部分が始まる点にお
    いて前記ケーブルに把持するように取付けられたケーブ
    ル把持手段を含み、前記ケーブル把持手段は連結した第
    １のパイプ部分の中空の球形部分の内部表面と関節連結
    して協同動作するための球形の素子を含んでいる請求項
    １２記載の連結されたパイプ部分の配置。
14. 【請求項１４】 遮断されたパイプ部分の連結の２つの
    端部を接合する接合手段を含み、前記接合手段は前記連
    結されたパイプ部分の遮断によって露出されたケーブル
    の部分を収容するように配置されたケースと、前記ケー
    スを前記遮断された部分に近接したパイプ部分に固定
    し、それによって前記パイプ部分をロックする固定手段
    とを具備している請求項１３または１４記載の連結され
    たパイプ部分の配置。
15. 【請求項１５】 前記パイプ部分は鋳鉄で作られている
    請求項１３記載の連結されたパイプ部分の配置。
16. 【請求項１６】 前記パイプ部分は球晶黒鉛鉄で作られ
    ている請求項１３記載の連結されたパイプ部分の配置。
17. 【請求項１７】 前記保護パイプ部分のそれぞれは前記
    パイプ部分が形成されるときに前記第１のシェル部材と
    第２のシェル部材の整列を維持する手段を含んでいる請
    求項１３記載の連結されたパイプ部分の配置。