JPH081948A - インクジェットヘッド用インク室本体の製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド用インク室本体の製造方法

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JPH081948A
JPH081948A JP13534194A JP13534194A JPH081948A JP H081948 A JPH081948 A JP H081948A JP 13534194 A JP13534194 A JP 13534194A JP 13534194 A JP13534194 A JP 13534194A JP H081948 A JPH081948 A JP H081948A
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JP
Japan
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ink
ink chamber
chamber body
mask
blank
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Pending
Application number
JP13534194A
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English (en)
Inventor
Mitsutake Nagashima
三剛 長島
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク室の容積を変化させてインクを噴射す
るインクジェットヘッド用インク室本体を、容易に、か
つ精度よく製造すること。 【構成】 熱可塑性樹脂を機械加工あるいは成形加工し
て、平面上に、緩斜面を持つ隆起や凸部、長溝等を設け
たほぼ板状のインク室本体ブランクを製作し、マスクイ
メージング法によるレーザ加工をブランクの平面部およ
び隆起にまたがって行って、加工表面からの深さが一定
である複数の凹部を形成し、次いで平面研削または平面
ラップ加工を行って前記の隆起を除去することにより、
流路の深さが連続的にインク吐出口に向かって減少する
インク室を得る。 【効果】 微細で複雑な形状の複数のインク室を、容易
に、精度よく形成することができ、ドットサイズ、飛翔
速度、距離、方向のばらつきのない、安定した吐出特性
を持つインクジェットヘッドを低コストで製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の圧力発生手段に
選択的に電気信号を印加することによって、ノズルから
インクを吐出させ、液滴記録を行う圧電駆動形のインク
ジェットヘッド用インク室本体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタ装置は、プラテ
ンで支える記録媒体にインクジェットヘッドを対向さ
せ、ヘッド先端部のノズルからインクの粒子を噴射し、
ヘッドをプラテンと平行に移動させて記録媒体に印字を
行うものである。
【0003】従来のインクジェットヘッドには、複数の
ノズルを持つステンレス材などのノズル板と、各ノズル
に対応する圧力室と導通路、それに共通インク室を形成
した基板と、平板状の上板とで構成したものがある。こ
のヘッドでは基板と平板状の上板を重ね合わせたものの
端部に、ノズル板を接着剤を用いて加圧、加熱して固着
していた。
【0004】また、特公昭55−118877号で開示
されたマルチノズル記録ヘッド用溝つきプレートの製造
方法には、目的とする溝つきプレートと同一形状のメ型
をつくり、このメ型から型取りを行ってオ型を製作し、
このオ型をマスターとして、成形加工可能な材料から溝
つきプレートを成形する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
うち前者の方法では、直径が0.04mm〜0.06m
m程度の微細なノズルに接着剤が流れ込んで、目詰まり
が生じ易いという問題があった。
【0006】一方、後者の方法は、しぼりノズル状の吐
出オリフィスを持つ溝つきプレートを、オ型をマスター
として製作する方法で、部品の接着による目詰まりは生
じない。しかし、微細な流路用溝を多数成形するための
オ型の複雑な形状は、目視では欠陥の識別が不可能であ
り、僅かな摩耗、キズが製品である溝つきプレートの不
良につながって、印字時のドットサイズ、飛翔速度、距
離、方向等のばらつきを生じる。従って、この製造方法
には、オ型および製品の形状精度の維持、管理に手間が
かかるという問題があった。
【0007】本発明は、上記の問題を解決し、微細で複
雑な凹部を有するインクジェットヘッド用インク室本体
を、容易に、かつ低いコストで製造する方法を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のインクジェットヘッド用インク室の製造方
法は、まず、熱可塑性樹脂材料を機械加工あるいは成形
加工してインク室本体ブランクを製作する。インク室本
体ブランクはほぼ平面の板状であるが、緩斜面を持つ隆
起や凸部、長溝等を設けてある。次に、マスクイメージ
ング法によるレーザ加工を、このブランクの隆起および
平面部にまたがって施し、加工表面からの深さが一定で
ある複数の凹部を形成する。次いで、平面研削または平
面ラップ加工を行って前記の隆起を除去し、流路の深さ
が連続的にインク吐出口に向かって減少するようなイン
ク室を得るものである。
【0009】
【作用】上記のような本発明の製造方法によれば、複数
のインク室の、微細で複雑な圧力室、流路およびインク
吐出口の形状を均一に形成することができ、製造ライン
では平面形状の抜き取り検査を行うだけでよく、製作が
容易で低コストである。そして、ドットサイズ、飛翔速
度、距離、方向のばらつきのない、安定した吐出特性の
インクジェットヘッドが得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明のインクジェットヘッド用イン
ク室本体の製造方法を、図面を基に説明する。図1は、
本発明におけるインク室本体のブランクを示し、図1
(a)は斜視図、図1(b)は中央部の断面図である。
インク室本体ブランク1は、熱可塑性樹脂を機械加工あ
るいは成形加工したもので、全体としては平面部1aを
持つ板状であるが、一方の長手縁部に緩斜面1bを持つ
隆起であるインク吐出口原形部2を設け、反対側の長手
縁部に凸部3を形成してある。平面部1aからのこれら
の高さはいずれもcである。高さcは、後工程で形成す
る凹部(図2、符号101)の深さと、完成時のインク
吐出口の深さの差であるように選ぶ。また、インク室本
体ブランク1の下面には、ヘッド完成時にインクタンク
(図示せず)に通じるインク供給用の長溝4が形成され
ている。
【0011】次に、図2に示すように、インク室本体ブ
ランク1にマスクイメージング法によるエキシマレーザ
加工を行う。マスク5に設けたマスクパターン5aを、
レーザ光によりイメージングレンズ6を通して、インク
室本体ブランク1の平面部1aおよびインク吐出口原形
部2の斜面1bにまたがるよう投影して、マスクパター
ン5aを縮小した形状の凹部101を所定の深さに加工
する。インク室本体ブランク1を載せた加工テーブル
(図示せず)をX方向にピッチ間隔pだけ移動させて同
様の加工を繰り返すことにより、凹部101を複数箇所
形成する。別法として、マスク5に複数のマスクパター
ン5aを設け、いくつかの凹部を同時に加工することも
可能である。なお、別のマスクを用いて同じくエキシマ
レーザ加工により、インク室本体ブランク1の底部を貫
通して、各凹部101から下面の長溝4(図1)に通じ
るインク供給孔101dを開ける。
【0012】図3は、エキシマレーザ加工後のインク室
本体ブランク1で、図3(a)は断面図、図3(b)は
図3(a)の左側のインク吐出口側から見た側面図であ
る。図2のマスクパターン5aを縮小した形状の凹部1
01が、平面部1aとインク吐出口原形部2に、加工表
面から一定の深さdで形成される。aはインク吐出口の
幅である。
【0013】エキシマレーザ加工の後に、平面研削また
は平面ラップによって、図3(a)左端のインク吐出口
原形部2の高さcの隆起を除去し、平面部1aと同一平
面に仕上げる。平面加工後のインク吐出口の深さはbに
なる。これでインク室本体が完成し、図4のようにな
る。
【0014】図4に見るように、完成したインク室本体
12には同一形状の凹部101が複数個、ピッチpで等
間隔に設けられ、各凹部101は三つの領域に区分され
る。すなわち圧力室101a、流路101b、それにイ
ンク吐出口101cである。
【0015】図5は、本発明の方法で製造されたインク
室本体12を用いて構成した、圧電駆動形インクジェッ
トヘッドの一例で、断面図である。セラミックの基台7
上に積層圧電素子8が接着される。積層圧電素子8は第
1の電極8aを設けた圧電セラミックと、第2の電極8
bを設けた圧電セラミックを交互に積層したものであ
る。第1の電極8aは、一方の側壁の第3の電極9に接
続し、第2の電極8bは他方の側壁の第4の電極10に
接続している。積層圧電素子8の上面には、隔壁11を
接着剤13で接合し、隔壁11の上面に、本発明の製造
方法によるインク室本体12を接着する。
【0016】図示してない駆動回路から電極9、10に
駆動電圧を与えて、積層圧電素子8を厚さ方向に変形さ
せることにより、隔壁10が変形し、インクが充填され
た圧力室101aの容積が変化してインクに圧力が加わ
り、インクは吐出口に向かって断面積の減少する流路1
01bを経て、インク室本体12の端面のインク吐出口
101cから吐出される。この例では、インク室の圧力
発生手段は積層圧電素子であるが、他の圧力発生手段を
用いてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明の製造方法を用いれば、複雑で微
細な複数個の圧力室、流路およびインク吐出口を備えた
インク室本体を、容易に精度よく製作することができ、
製品には形状寸法のばらつきがなく、抜き取り検査を行
うだけで済むので、製造コストを安くできる。このよう
にして製造されたインク室本体を用いたインクジェット
ヘッドでは、インクのドットサイズ、飛翔速度、距離、
方向のばらつきのない、安定した吐出特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるインク室本体のブランクを示
し、図1(a)は斜視図、図1(b)は中央部の断面図
である。
【図2】本発明におけるマスクイメージング法によるイ
ンク室本体のエキシマレーザ加工を示す。
【図3】本発明によるエキシマレーザ加工後のインク室
本体ブランクを示し、図3(a)は断面図、図3(b)
は図3(a)の左側面図である。
【図4】本発明の製造方法により完成したインク室本体
の斜視図である。
【図5】本発明の製造方法によるインク室本体を用いて
構成した圧電駆動形インクジェットヘッドの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 インク室本体ブランク 1a 平面部 1b 斜面 2 インク吐出口原形部 3 凸部 5 マスク 5a マスクパターン 12 インク室本体 101 凹部 101a 圧力室 101b 流路 101c インク吐出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械加工あるいは成形加工により、長手
    縁部に緩斜面の隆起であるインク吐出口原形部を持つ板
    状のインク室本体ブランクを製作し、 該インク室本体ブランクに、マスクイメージング法によ
    りエキシマレーザ加工を、前記インク吐出口原形部の隆
    起および平面部にまたがって行い、表面からの深さが一
    定の凹部を複数箇所形成し、 平面研削または平面ラップ加工によりインク吐出口原形
    部の隆起を除去することにより、流路の深さがインク吐
    出口に向かって減少するインク室を形成することを特徴
    とするインクジェットヘッド用インク室本体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    用インク室本体の製造方法を、熱可塑性材料のインク室
    本体に対して用いることを特徴とするインクジェットヘ
    ッド用インク室本体の製造方法。
JP13534194A 1994-06-17 1994-06-17 インクジェットヘッド用インク室本体の製造方法 Pending JPH081948A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6463576B1 (en) 1999-03-24 2002-10-08 Nec Corporation Method for designing an ASIC and ASIC designing apparatus
US6555853B2 (en) 1998-10-30 2003-04-29 Fujitsu Limited Semiconductor device having embedded array

Cited By (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6555853B2 (en) 1998-10-30 2003-04-29 Fujitsu Limited Semiconductor device having embedded array
US6886142B2 (en) 1998-10-30 2005-04-26 Fujitsu Limited Semiconductor device having embedded array
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US6463576B1 (en) 1999-03-24 2002-10-08 Nec Corporation Method for designing an ASIC and ASIC designing apparatus

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