JPH08193877A - 超音波エネルギー密度測定法および測定装置およびこれを用いた超音波装置 - Google Patents

超音波エネルギー密度測定法および測定装置およびこれを用いた超音波装置

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JPH08193877A
JPH08193877A JP378095A JP378095A JPH08193877A JP H08193877 A JPH08193877 A JP H08193877A JP 378095 A JP378095 A JP 378095A JP 378095 A JP378095 A JP 378095A JP H08193877 A JPH08193877 A JP H08193877A
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liquid
ultrasonic
temperature
energy density
steady state
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JP378095A
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Kenji Yasuda
賢二 安田
Shinichiro Umemura
晋一郎 梅村
Kazuo Takeda
一男 武田
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器内の音場を乱さず、かつ任意の大きさ、
形状の容器中の超音波の平均エネルギー密度を測定する
測定手法を提供すること。また、発熱源からの発熱、外
界への熱の拡散を考慮することで、定常状態に達した音
場の平均エネルギー密度を正確に測定する手法を提供す
ること。 【構成】 超音波吸収の大きさの十分に異なり、かつ音
速および密度が十分に近い二種類の試料を、音場を発生
させる容器中に導入し、それらの超音波照射中の平衡に
達したときの温度と、超音波を止めた後の温度降下を測
定し、それらの測定結果から超音波の平均エネルギー密
度を見積もる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体中に入射した超音
波の平均エネルギー密度を測定する測定手法および測定
装置およびこれをもちいた超音波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波のエネルギー密度の測定法
には代表的な手法として、(1)音の放射圧で見積もる
力学的測定法と、(2)超音波吸収体に音波エネルギー
を吸収させる熱量的測定法がある。
【0003】力学的測定法は、音の放射圧が音の平均エ
ネルギー密度に比例することを利用した手法で、音場中
の散乱板が受ける力を定量的に測定して、その大きさか
ら音の平均エネルギー密度を見積もるものである。ま
た、音響マイクを音場中に導入して、音圧を測定するこ
とで音場の平均エネルギー密度を見積もることもでき
る。
【0004】熱量的測定法は、超音波吸収体の温度上昇
が入射超音波強度に比例することを利用した手法で、ひ
まし油を入れたポリエチレン容器を測定したい音場中に
入れ、このひまし油の温度上昇を熱電対で測定し、その
温度変化の傾きから音の平均エネルギー密度を見積もる
ものである(W. J. Fry, JASA, 26 (1954) 311-)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射板を用いた
力学的測定法では、放射板あるいは音響マイク自身が音
場を乱してしまい、正確な音場のエネルギー密度の測定
を行うことができなかった。また、この手法では、反射
板あるいは音響マイクを音場中に導入しなければならな
いため、小さな容器あるいは形状の複雑な容器中の音の
平均エネルギー密度を測定することは困難であった。
【0006】また、従来の熱量的測定法では、発熱源と
なる超音波振動子からの熱の流入、外界への熱拡散によ
る放熱等が考慮されておらず、定常状態での音場測定に
は不適当であった。さらに、従来の測定手法では超音波
振動子の装置からの剥離等に伴う入射超音波強度の変化
を連続的に検出することは困難であった。
【0007】本発明は、容器内の音場を乱さず、かつ任
意の大きさ、形状の容器中の超音波の平均エネルギー密
度を測定する測定手法を提供することを目的としてい
る。また、発熱源からの発熱、外界への熱の拡散を考慮
することで、定常状態に達した音場の平均エネルギー密
度を正確に測定する手法を提供することを目的としてい
る。また、超音波振動子で発生させた超音波の管等の容
器中への導入量の変化を常時監視する機構を提供するこ
と、さらには超音波装置の設計を最適化することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、超音波吸収の大きさの十分に異なり、か
つ音速および密度が十分に近い二種類の試料を、音場を
発生させる容器中に導入し、それらの超音波照射中の平
衡に達したときの温度と、超音波を止めた後の温度降下
を測定し、それらの測定結果の差から超音波吸収による
液体の温度上昇分を算出し、この温度上昇から液体中の
超音波の平均エネルギー密度を見積もればよい。
【0009】より詳細には、超音波の平均エネルギー密
度測定法において、超音波吸収の大きさの十分に異なる
2種類の液体(液体Sと液体W、ただし液体Sの超音波
吸収に対して液体Wの超音波吸収は十分に無視できるほ
ど小さいものとする)を用い、まず液体Sに超音波を入
射して液体Sが定常状態になった時の温度Tを測定し、
次に超音波の照射を止めて液体Sの温度降下を求め、こ
の温度降下の時間変化より液体Sの熱拡散定数Ksを求
め、さらに液体Wについて超音波を入射して液体Wが定
常状態になった時の温度T’を測定して、超音波振動子
からの発熱Q0と液体Wの熱拡散Kwとの関係 Q0=KwT’ を求め、超音波の照射停止後の液体Wの温度降下の時間
変化からKwを求め、さらに定数ρs(液体Sの密度)、
vs(液体Sの音速)、V(容器中の液体Sの体積)、
αs(液体Sの超音波吸収係数)を用い、(数5)
【0010】
【数5】
【0011】により容器中の液体に導入される超音波の
平均エネルギー密度Eacを求めればよい。使用する液体
としては、たとえば、液体Sとしてひまし油を、液体W
として水を用いればよい。
【0012】また、超音波振動子の入力電圧に対する出
力超音波平均エネルギー密度は、超音波振動子への入力
電圧を変化させそれぞれの時の超音波振動子の出力平均
エネルギー密度を測定する繰り返し手順をおこなうこと
で求めればよい。
【0013】さらに、上記超音波平均エネルギー密度の
測定手法において、上記エネルギー密度を測定するため
には液体Sと液体Wの温度変化を測定し、それぞれ液体
の超音波入射時の熱定常状態の温度を記録し、その後に
超音波停止後の温度降下をカーブフィッティングして、
液体中の平均エネルギー密度を見積もる機能を具有す
る、超音波振動子制御部と温度検出部と記録部と演算解
析部とからなる平均エネルギー密度測定装置を用いれば
よい。
【0014】また、超音波振動子で発生した超音波の管
中への導入量の変化を見積もるには、定常状態に達した
装置系において、超音波が導入された液体の温度変化を
常時監視し、その温度変化を測定すればよい。
【0015】
【作用】超音波振動子を用いて容器中の液体に超音波を
導入した場合、容器中の液体に導入される熱量は、超音
波振動子の発熱が容器を伝達して入るものと、容器中の
液体の超音波吸収による熱量発生の二つがある。また、
容器中の液体からの熱量の排出は、外界への熱拡散によ
るものである。ここで、音速と密度がほぼ同じであり、
同様な音場を形成できるが、超音波吸収が十分に異なる
2種類の液体があれば、同じ条件で超音波を入射したと
き、超音波振動子の発生熱量、熱拡散の係数は装置材
質、形状に依存しているために一定であることから、こ
れらの液体を用いて比較することで、液体の超音波吸収
の差による発生熱量の差のみを算出することができ、そ
の結果、液体中の平均エネルギー密度を見積もることが
できる。
【0016】
【実施例】図1に本発明を用いた実施例の一つの装置構
成を示す。本実施例では、用いた2種類の液体として、
音速と密度はほぼ同じであるが超音波吸収が500倍程
度異なるひまし油と水を用いた。本実施例では波形発生
装置8によって発生させた電圧振幅をアンプ9で増幅
し、駆動した超音波振動子2によって石英フローセル1
中に定在波が発生するように構成されたフローセル中の
液体中での超音波の平均エネルギー密度を測定した。こ
のときフローセル中には矢印6にしたがって液体が導入
され、この液体の温度変化を連続的あるいは一定の時間
間隔で温度検出器4で検出する。検出された温度はメモ
リ71で記録され、以下に示す手順で演算機能72にお
いて熱定常状態の判定、熱定常状態時の温度および温度
降下時の熱拡散係数のカーブフィッティングによる導出
などの解析がなされる。本実施例では温度検出器をフロ
ーセル壁面に組み込んだが、管中に温度検出器を液体の
流路に沿って導入することで、管壁に特別な細工をする
ことなく管中の液体の温度を測定することもできる。本
実施例では他の用途に用いるフローセルに導入される超
音波の平均エネルギー密度を測定するための温度検出器
および熱量測定解析装置を用いたが、超音波振動子の性
能を調べるためには、超音波振動子を組み込むフローセ
ル、超音波振動子を駆動する交流波発生電源部を熱量解
析装置に組み込んでもよい。
【0017】図2に、その結果得られたひまし油と水の
温度変化を示す。ひまし油に入射した超音波によるひま
し油の温度変化は(数6)の方程式によって示される。
【0018】
【数6】
【0019】このとき、ρsはひまし油の密度、Csはひ
まし油の比熱、Vは容器中のひまし油の体積、Tはひま
し油の室温からの温度変化、tは時間、Eacはひまし油
中の超音波の平均エネルギー密度、vsはひまし油中の
音速、αsはひまし油の超音波吸収係数、dは容器中の
隙間の幅、Sは超音波の入射断面の面積(V=d・
S)、Q0は超音波振動子で発生した熱の容器中のひま
し油への流入量、Ksはひまし油の熱拡散係数である。
【0020】ひまし油に流入するエネルギーとひまし油
から流出するエネルギーとが釣り合ったとき、(数6)
の左辺は0となり、これを変形することで超音波の平均
エネルギー密度Eacは、(数7)で示される。
【0021】
【数7】
【0022】したがって、超音波の平均エネルギー密度
Eacを求めるには、未知定数KsとQ0を求めればよい。
【0023】Ksはひまし油への超音波照射を止めた後
の温度降下を表わす方程式(数8)で表わされ、液体の
温度は指数関数的に降下する。そこで温度降下の測定結
果を(数8)の解でフィッティングすることでKsを求
めればよい。
【0024】
【数8】
【0025】つぎに、Q0を求めるには、まず、ひまし
油の超音波吸収が水の超音波吸収の500倍程度あること
から、水の超音波吸収による温度変化は(数6)の超音
波吸収の項を除いた方程式(数9)で表わされる。
【0026】
【数9】
【0027】ただし、ρwは水の密度、Cwは水の比熱、
Vは容器中のひまし油の体積、Tは水の室温からの温度
変化、tは時間、Q0は超音波振動子で発生した熱の容
器中の水への流入量、Ksは水の熱拡散係数である。
【0028】このとき、水に流入する熱量と、水から流
出する熱量とが釣り合ったとき、(数9)の左辺は、0
となり、 Q0=KwT と置くことができることから、水の拡散係数Kwを求め
ればQ0を求めることができる。
【0029】水の拡散係数Kwは、水への超音波照射を
止めた後の温度降下を表わす方程式(数10)で表わさ
れ、液体の温度は指数関数的に降下する。そこで温度降
下の測定結果を(数10)の解でフィッティングするこ
とでKwを求めればよい。
【0030】
【数10】
【0031】以上の過程で図2の結果を解析すると、室
温21℃のとき、超音波入射時のひまし油の温度上昇は
7.8Kで平衡に達し、その後に超音波を止めて温度降
下を測定した結果、ひまし油の温度降下は T∝exp[−0.25t(min.)] とカーブフィットすることができる。
【0032】また、同様に水の温度上昇は4.3Kで平
衡に達し、その後に超音波を止めて温度降下を測定した
結果、水の温度降下は T∝exp[−0.16t(min.)] とカーブフィットすることができる。
【0033】したがって、以上の結果から液体中の超音
波の平均エネルギー密度は2.01J/m3と見積もら
れた。
【0034】本実施例では、1つの入力電圧に対する出
力超音波平均エネルギー密度を求めたが、本手法の測定
に用いる装置において入力電圧を制御して、様々な入力
電圧に対する出力超音波エネルギー密度を求めること
で、使用している超音波振動子の入出力特性の関係を求
めることもできる。
【0035】また、本実施例の装置構成において、超音
波が連続的に導入されて管内への熱の出入りが定常状態
に達したところで、管内の液体の温度を連続的に温度検
出器4で測定することで、超音波振動子のフローセルか
らの剥離等で起きた管内の超音波の平均エネルギー密度
の減少等の変化を常時監視することもできる。また、上
記実施例では、超音波入射中の熱量の出入りが平衡に達
したときの状態と、超音波照射を止めたあとの温度降下
から超音波の平均エネルギー密度を求めたが、(数
6)、(数8)、(数9)、(数10)からもわかるよ
うに、超音波入射後の液体の温度上昇時のカーブフィッ
ティング等を用いても同様な結果が得られる。
【0036】次に、図3に本発明を用いた第2の実施例
の装置構成を示す。本実施例では、超音波振動子2の入
力電圧に対する出力超音波の平均エネルギー密度を測定
する装置構成をとっている。ここで、波形発生装置8に
よって発生させた電圧振幅をアンプ9で増幅し、駆動し
た超音波振動子2によって容器10中に進行波が発生す
るように構成された容器中の液体中での超音波の平均エ
ネルギー密度を測定した。このとき容器中には上記実施
例と同様にひまし油と水等の超音波吸収の異なる液体が
導入され、この液体の温度変化を連続的あるいは一定の
時間間隔で温度検出器4で検出する。検出された温度は
メモリ71に記録され、演算機能72で様々な入力電圧
振幅に対する出力平均エネルギー密度が上記実施例に示
した手順で解析される。また、液体中に音響マイク11
を導入し、各周波数成分の強度分布を測定することで液
体中の全周波数成分の超音波エネルギー密度に対する、
特定の周波数成分の超音波のエネルギー密度の比を見積
もることができる。
【0037】また、本実施例において超音波振動子を順
次交換し、その一定の入力電圧に対する出力超音波エネ
ルギー密度を測定することで、超音波振動子の製品機能
検査に用いることもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明した装置構成におい
て、以上説明した手法を用いることで、液体中の超音波
の平均エネルギー密度を音場を乱すことなく見積もるこ
とができた。また、超音波振動子の剥離等に伴う液体中
の超音波の平均エネルギー密度の変化を常に監視するこ
とができた。さらに、上記手法を用いることで超音波振
動子の入力電圧に対する出力超音波のエネルギーを見積
もることができた。さらには超音波装置の設計を最適化
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の装置項製図。
【図2】本発明の実施例の装置構成で測定したひまし油
と水の温度変化の測定結果図。
【図3】本発明の第2の実施例の装置構成図。
【符号の説明】
1…石英セル、2…超音波振動子、3…液体、4…温度
検出器、5…定在波、6…液体の流入方向、71…メモ
リ、72…演算機能、8…波形発生装置、9…アンプ、
10…容器、11…音響マイク。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体Sを入射部位に保持すること、保持さ
    れた液体Sに超音波を入射すること、液体Sの温度が定
    常状態になったことを検出すること、定常状態における
    液体Sの温度Tを測定すること、次に超音波の入射を止
    めて液体Sの時間変化に対する温度降下を求めること、
    この温度降下の時間変化より液体Sの熱拡散定数Ksを
    求めること、前記液体Sを超音波吸収係数の異なる液体
    Wに置換すること、保持された液体Wに超音波を入射す
    ること、液体Wの温度が定常状態になったことを検出す
    ること、定常状態における液体の温度T’を測定するこ
    と、温度T’を用いて超音波振動子からの発熱Q0と液
    体Wの熱拡散Kwとの関係 Q0=KwT’ を求めること、次に超音波の入射を止めて液体Wの時間
    変化に対する温度降下を求めること、この温度降下の時
    間変化より液体Wの熱拡散定数Kwを求めること、さら
    に定数ρs(液体Sの密度)、vs(液体Sの音速)、V
    (容器中の液体Sの体積)、αs(液体Sの超音波吸収
    係数)を用い、(数1) 【数1】 により容器中の液体に導入される超音波の平均エネルギ
    ー密度Eacを求めることを特徴とする超音波のエネルギ
    ー密度測定法。
  2. 【請求項2】液体Sとしてひまし油を、液体Wとして水
    を用いたことを特徴とする請求項1記載の超音波の平均
    エネルギー密度測定法。
  3. 【請求項3】超音波振動子への入力電圧を変化させそれ
    ぞれの時の超音波振動子の出力平均エネルギー密度を測
    定する繰り返し手順を組み込んだことを特徴とする請求
    項1記載の超音波の平均エネルギー密度測定方法。
  4. 【請求項4】液体Sを入射部位に保持する手段と、保持
    された液体Sに超音波を入射する手段と、液体Sの温度
    が定常状態になったことを検出する解析機能と、定常状
    態における液体Sの温度Tを測定する手段と、次に超音
    波の入射を止めて液体Sの時間変化に対する温度降下を
    求める手段と、この温度降下の時間変化より液体Sの熱
    拡散定数Ksを求める解析機能と、前記液体Sを超音波
    吸収係数の異なる液体Wに置換すること、保持された液
    体Wに超音波を入射すること、液体Wの温度が定常状態
    になったことを検出する解析機能と、定常状態における
    液体の温度T’を測定する手段と、温度T’を用いて超
    音波振動子からの発熱Q0と液体Wの熱拡散Kwとの関係 Q0=KwT’ を求める解析機能と、次に超音波の入射を止めて液体W
    の時間変化に対する温度降下を求める手段と、この温度
    降下の時間変化より液体Wの熱拡散定数Kwを求める解
    析機能と、さらに定数ρs(液体Sの密度)、vs(液体
    Sの音速)、V(容器中の液体Sの体積)、αs(液体
    Sの超音波吸収係数)を用い、(数2) 【数2】 により容器中の液体に導入される超音波の平均エネルギ
    ー密度Eacを求める解析機能とからなることを特徴とす
    る超音波の平均エネルギー密度測定装置。
  5. 【請求項5】液体Sを入射部位に保持する手段と、保持
    された液体Sに超音波を入射する手段と、液体Sの温度
    が定常状態になったことを検出する解析機能と、定常状
    態における液体Sの温度Tを測定する手段と、次に超音
    波の入射を止めて液体Sの時間変化に対する温度降下を
    求める手段と、この温度降下の時間変化より液体Sの熱
    拡散定数Ksを求める解析機能と、前記液体Sを超音波
    吸収係数の異なる液体Wに置換すること、保持された液
    体Wに超音波を入射すること、液体Wの温度が定常状態
    になったことを検出する解析機能と、定常状態における
    液体の温度T’を測定する手段と、温度T’を用いて超
    音波振動子からの発熱Q0と液体Wの熱拡散Kwとの関係 Q0=KwT’ を求める解析機能と、次に超音波の入射を止めて液体W
    の時間変化に対する温度降下を求める手段と、この温度
    降下の時間変化より液体Wの熱拡散定数Kwを求める解
    析機能と、さらに定数ρs(液体Sの密度)、vs(液体
    Sの音速)、V(容器中の液体Sの体積)、αs(液体
    Sの超音波吸収係数)を用い、(数3) 【数3】 により容器中の液体に導入される超音波の平均エネルギ
    ー密度Eacを求める解析機能とからなることを特徴とす
    る超音波振動子の電圧入力に対する超音波出力エネルギ
    ー評価装置。
  6. 【請求項6】超音波を導入した容器中の液体において、
    その液体の温度を計測する計測部と温度変化を測定する
    解析装置部を具有することを特徴とする超音波の平均エ
    ネルギー密度変化測定装置。
  7. 【請求項7】液体を入射部位に保持する手段と、保持さ
    れた液体に超音波を入射する手段とよりなり、入射する
    超音波の液体中での超音波平均エネルギー密度が以下の
    手順で校正された超音波装置。液体Sを入射部位に保持
    すること、保持された液体Sに超音波を入射すること、
    液体Sの温度が定常状態になったことを検出すること、
    定常状態における液体Sの温度Tを測定すること、次に
    超音波の入射を止めて液体Sの時間変化に対する温度降
    下を求めること、この温度降下の時間変化より液体Sの
    熱拡散定数Ksを求めること、前記液体Sを超音波吸収
    係数の異なる液体Wに置換すること、保持された液体W
    に超音波を入射すること、液体Wの温度が定常状態にな
    ったことを検出すること、定常状態における液体の温度
    T’を測定すること、温度T’を用いて超音波振動子か
    らの発熱Q0と液体Wの熱拡散Kwとの関係 Q0=KwT’ を求めること、次に超音波の入射を止めて液体Wの時間
    変化に対する温度降下を求めること、この温度降下の時
    間変化より液体Wの熱拡散定数Kwを求めること、さら
    に定数ρs(液体Sの密度)、vs(液体Sの音速)、V
    (容器中の液体Sの体積)、αs(液体Sの超音波吸収
    係数)を用い、(数4) 【数4】 により容器中の液体に導入される超音波の平均エネルギ
    ー密度Eacを求めること。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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