JPH08193662A - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

Info

Publication number
JPH08193662A
JPH08193662A JP2127495A JP2127495A JPH08193662A JP H08193662 A JPH08193662 A JP H08193662A JP 2127495 A JP2127495 A JP 2127495A JP 2127495 A JP2127495 A JP 2127495A JP H08193662 A JPH08193662 A JP H08193662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
fixed ring
pressure chamber
shaft
mechanical seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2127495A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Takeshita
興二 竹下
Akihiro Kawaguchi
昭博 川口
Tatsumichi Hanada
達道 花田
Kazunori Sakakibara
積徳 榊原
Mamoru Nishikawa
守 西川
You Konishi
揚 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2127495A priority Critical patent/JPH08193662A/ja
Publication of JPH08193662A publication Critical patent/JPH08193662A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、軸受部14を通過する流体
中に含まれる異物16が切り欠き51を介して排出さ
れ、該異物による固定リング8の面に生じるすじ状の摩
耗傷の発生を防止し、安定したシール特性を示すメカニ
カルシールを提供するにある。 【構成】 固定リング8の外周側より半径方向に切り欠
き51を複数個設け、該切り欠きは回転リング3にある
螺旋溝4と交差する構造とした。また固定リング8にあ
る複数個の切り欠き51と回転リング3に設けられてい
る複数個の螺旋溝4との交差は、固定リング8の円周上
で常時1ケ所のみとなるように固定リング8の切り欠き
51の配置角度と回転リング3の螺旋溝4の配置角度と
をずらして配設する構造としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス圧縮機、ポンプ等の
回転機械の軸封部に適用するメカニカルシールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】以下図5〜9を参照し、本発明の従来例
について説明する。図5は従来のメカニカルシールの一
例を示す断面図、図6は図5の回転リング部分の側面
図、図7は従来のメカニカルシールの作用効果説明図、
図8は図5における軸封面の油の流れを示す図、図9は
図8の回転リング部の側面図である。
【0003】図において1はケーシング、2は回転軸、
3は回転リングで複数の螺旋溝4をその軸封面上に配置
している。回転リング3は軸スリーブ5を介してナット
6で回転軸2に固定されている。ケーシング1に図示し
ないボルトで固定されたインサート7に固定リング8を
嵌装して取付けている。
【0004】固定リング8の回転リング3に対向する面
には、環状溝9が設けられており、又該環状溝9と高圧
室P1 とを連通する複数個の連通孔10を設けている。
11はインサート7と固定リング8との間に介装された
圧縮ばね、12は回転軸2と回転リング3との間、ケー
シング1とインサート7との間及びインサート7と固定
リング8との間にそれぞれ配設されたOリングである。
【0005】13はケーシング1に穿設された給液穴で
あり、P2 は低圧室を示す。図6に示す4は回転リング
3に設けた螺旋溝でその内径R1 、外径R3 とし、固定
リング8に設けた環状溝9の内径をR0 、外径R2 及び
固定リング8の外径R4 とするとR0 <R1 <R2 、R
2 <R3 <R4 の関係となるように加工される。又固定
リング8に設けられた環状溝9で区画された軸封面の外
周側は軸受部14、内周側は軸封部15となっている。
【0006】上述したメカニカルシールにおいて、固定
リング8に設けられた環状溝9の外周側の軸受部14
は、螺旋溝4を有するスラスト軸受として作用し、環状
溝9の内周側の軸封部15は、高圧室P1 より連通穴1
0を介して連通する環状溝9の流体が低圧室P2 へ流出
するのを抑制するシール部として作用する。
【0007】固定リング8の背面に作用する高圧室P1
の流体圧による軸方向の力及び圧縮ばね11によるばね
力と、軸封する摺動隙間内で発生する前記軸封部15の
流体圧、及び回転軸2の回転により発生する前記軸受部
14の流体圧による軸方向の力が釣り合い、固定リング
8は軸方向に微小に変位し、回転リング3と固定リング
8との間の微小な摺動隙間が保持され、回転軸2のメカ
ニカルシールとして作用する。
【0008】図7は軸が回転中における軸封面即ち固定
リング8と回転リング3の間に発生する圧力分布図を示
したものである。図5に示す環状溝9の圧力Pm1は連通
孔10を介して高圧室P1 と同じ圧力P1 となるように
設定されている。又軸封部15はPm1から低圧室P2
圧力へとほぼ直線的に落ちる圧力分布となり、軸受部1
4では螺旋溝4の効果でその圧力はPm1≒P1 となり、
中央部付近の圧力はさらにP1 より高い圧力分布とな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のメカニカル
シールにおいて、回転中高圧室P1 の流体は図8のよう
に流れる。即ち固定リング8に設けられた連通孔10を
介して高圧室P1 より環状溝9に導入された流体の一部
は螺旋溝4の作用で再び高圧室P1 へ循環される。
【0010】ところが一般的には流体中には異物16が
混入していることが多い。(配管中にフィルタを設置し
て異物を捕獲しているが)この異物が前述の流体の流れ
に沿って連通孔10を介して環状溝9に導入され、螺旋
溝4に導かれる。該螺旋溝4に流入した異物16は、図
9の回転リング3の側面図に示しているように従来のメ
カニカルシールでは螺旋溝4の外周の角部に溜り易い構
造となっている。
【0011】この状態において回転リング3と共に異物
16が回転すると、相対する固定リング8の面を異物1
6が傷つけ、円周方向にすじ状の摩耗17(図8参照)
を生じる。このすじ状の摩耗17は螺旋溝4の作用で形
成される軸受部14のスラスト軸受効果を低下させる。
即ち従来形メカニカルシールでは経時的にその性能を劣
化させる欠点を有していた。
【0012】本発明の目的は、軸受部14を通過する流
体中に含まれる異物16が切り欠き51より排出され、
異物16による固定リング8の面にすじ状の摩耗傷の発
生を防止し安定したシール特性を示すメカニカルシール
を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のメカニカルシー
ルは回転軸2に固定した回転リング3と該回転軸を囲繞
するケーシング1にインサート7を介して取付けた固定
リング8とで軸封面を形成して高圧室P1 と低圧室P2
との間をシールする構造であって、前記固定リング8の
軸封面に環状溝9を設けると共に、該環状溝9を前記高
圧室に連通する複数の連通孔10を前記固定リング8に
設け、かつ前記環状溝9で区画された半径方向の高圧室
側の面に回転軸2の回転と共に環状溝9内の流体を半径
方向の高圧室側に移送する複数の螺旋溝4を回転リング
3に設けたものにおいて、該固定リング8の軸封面上の
外周側より半径方向に前記螺旋溝4を交さくする切り欠
き51を複数個設け、前記両者の交さくは固定リング8
の円周上で常時1ケ所のみとなるように固定リング8の
切り欠き51の配置角度と回転リング3の螺旋溝4の配
置角度をずらした構成としたことを特徴としている。
【0014】
【作用】前記のように固定リング8に切り欠き51を設
けたので、軸受面14を通過する異物16は回転リング
3の螺旋溝4に溜らうとするが、固定リング8の切り欠
き51部分が回転リング30と螺旋溝4が交差すると該
螺旋溝4に溜っていた異物16は軸受部14より高圧室
1 への流体流れにそって容易に排出される。
【0015】さらに固定リング8にある複数個の切り欠
き51と、回転リング3にある複数個の螺旋溝4は常時
1ケ所のみが交差する構造としたので、回転リング3の
螺旋溝4の作用で形成される軸受部14のスラスト軸受
効果の低下を最小限に保持することができる。
【0016】
【実施例】以下図1〜4を参照し本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は第1実施例に係るメカニカルシー
ルの断面図、図2は図1の固定リングの側面図、図3は
図1のメカニカルシールの要部拡大図、図4は図3の回
転リングと固定リングの配置関係図である。
【0017】本発明のメカニカルシールと従来例のもの
との相違点を述べると、本発明のものは固定リング8の
外周側に新しく切り欠き51を設けた点である。この切
り欠き51は対向する回転リング3の螺旋溝4と交差す
る位置に設けるが、複数個ある切り欠き51と複数個あ
る螺旋溝4が円周上で常時1ケ所のみで交差するように
配置角度としたことを特徴としている。
【0018】図1〜2の部分拡大図を図3〜4に示す。
図3〜4において異物16が隅部に溜っているところが
示されている。この図に示す異物16は前記のように固
定リング8に新設した切り欠き51と回転リング3に設
けられている螺旋溝4が交差したとき、螺旋溝4より切
り欠き51を介して固定リング8の外周側の高圧室12
に排出される。
【0019】さらに、複数個ある切り欠き51と、複数
個ある螺旋溝4は図4に示すように常時円周上で1ケ所
においてのみ切り欠き51と螺旋溝4が交差する配置角
度としているので、切り欠き51を複数個設けているに
も拘らず、回転リング3の螺旋溝4によるスラスト軸受
効果の低減は最小限とすることができる。
【0020】以上述べたように軸受部14を通過する異
物16は切り欠き51より高圧室P1 に排出されるた
め、従来例のように異物16により固定リング8の面に
すじ状の摩耗傷が発生するおそれがなくなり、安定した
シール特性のメカニカルシールを得ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明のものは前記のとおり構成したの
で、軸受部14を通過する異物16は切り欠き51を介
して流体流れに沿って排出されるため、異物16による
固定リングの面に及ぼすすじ状の摩耗傷の発生懸念が回
避され、安定したシール特性のメカニカルシールを提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わるメカニカルシール
の断面図。
【図2】図1の固定リング8の部分側面図。
【図3】図1のメカニカルシール部の要部拡大図。
【図4】図3の回転リング3の螺旋溝4と固定リング8
の切り欠き51との配置関係図。
【図5】従来例の図1応当図。
【図6】図5の回転リングの部分側面図。
【図7】従来形メカニカルシールの軸封面圧力分布図。
【図8】従来例の図3応当図。
【図9】図8の回転リング部の側面図。
【符号の説明】
51…切り欠き、1…ケーシング、2…回転軸、3…回
転リング、4…螺旋溝、5…軸スリーブ、6…ナット、
7…インサート、、8…固定リング、9…環状溝、10
…連通穴、11…圧縮ばね、12…Oリング、13…給
液口、14…軸受部、15…軸封部、16…異物、P1
…高圧室、P2 …低圧室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 積徳 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 西川 守 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 小西 揚 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(2)に固定した回転リング
    (3)と該回転軸を囲繞するケーシング(1)にインサ
    ート(7)を介して取付けた固定リング(8)とで軸封
    面を形成して高圧室(P1 )と低圧室(P2 )との間を
    シールする構造であって、前記固定リング(8)の軸封
    面に環状溝(9)を設けると共に、該環状溝(9)を前
    記高圧室に連通する複数の連通孔(10)を前記固定リ
    ング(8)に設け、かつ前記環状溝(9)で区画された
    半径方向の高圧室側の面に回転軸(2)の回転と共に環
    状溝(9)内の流体を半径方向の高圧室側に移送する複
    数の螺旋溝(4)を回転リング(3)に設けたものにお
    いて、該固定リング(8)の軸封面上の外周側より半径
    方向に前記螺旋溝(4)を交さくする切り欠き(51)
    を複数個設け、前記両者の交さくは固定リング(8)の
    円周上で常時1ケ所のみとなるように固定リング(8)
    の切り欠き(51)の配置角度と回転リング(3)の螺
    旋溝(4)の配置角度をずらした構成としたことを特徴
    とするメカニカルシール。
JP2127495A 1995-01-13 1995-01-13 メカニカルシール Withdrawn JPH08193662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2127495A JPH08193662A (ja) 1995-01-13 1995-01-13 メカニカルシール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2127495A JPH08193662A (ja) 1995-01-13 1995-01-13 メカニカルシール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08193662A true JPH08193662A (ja) 1996-07-30

Family

ID=12050551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2127495A Withdrawn JPH08193662A (ja) 1995-01-13 1995-01-13 メカニカルシール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08193662A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9765892B2 (en) 2014-06-26 2017-09-19 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component
US9841106B2 (en) 2014-06-26 2017-12-12 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding parts

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9765892B2 (en) 2014-06-26 2017-09-19 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component
US9841106B2 (en) 2014-06-26 2017-12-12 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding parts

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6428011B1 (en) Mechanical seals
JPH0666374A (ja) 二重螺旋溝を有する面シール
JP2005264939A (ja) バックアップ装置を備えたベアリングシール
JPH0643870B2 (ja) 遠心シール部材
JP2002122004A (ja) 多重隙間ラビリンス封じ設計および関連方法
JPH08303606A (ja) 軸封装置
JP4824552B2 (ja) 静的および動的な排出機の耐圧シャフトシール
WO1997012157A1 (en) Bearing housing seal
AU689714B2 (en) Liquid sealing arrangement for liquid ring pumps
EP1348897B1 (en) Shaft seal device
US20080217861A1 (en) Coaxial Multi-Shaft Assemblies
JPH08193662A (ja) メカニカルシール
TWI788526B (zh) 乾式真空泵
JP4030329B2 (ja) 軸封装置
WO1990008911A1 (en) Shaft seal arrangement
JP2011144933A (ja) 静的および動的な排出機の耐圧シャフトシール
JPH0537093Y2 (ja)
JP3008013B2 (ja) 流体機器用軸封装置
JP3068432B2 (ja) メカニカルシール
JPH05164250A (ja) メカニカルシール
JP2000073969A (ja) スクロール式流体機械
JPH08277941A (ja) メカニカルシール
JPH064473U (ja) メカニカルシール
JP2006125454A (ja) オイルシール
CN113202490B (zh) 一种盾构机用水射流回转接头

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020402