JPH08192153A - ミネラル水の生成方法、及びその生成装置 - Google Patents
ミネラル水の生成方法、及びその生成装置Info
- Publication number
- JPH08192153A JPH08192153A JP306495A JP306495A JPH08192153A JP H08192153 A JPH08192153 A JP H08192153A JP 306495 A JP306495 A JP 306495A JP 306495 A JP306495 A JP 306495A JP H08192153 A JPH08192153 A JP H08192153A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- activated carbon
- layer
- passed
- calcium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水道水をミネラル化すると共に、水中の有害
物質を効率良く除去するミネラル水の生成方法、及び、
その生成装置を提供する。 【構成】 ミネラル水の生成方法は、陽イオン交換樹脂
で金属イオンを除去し、次いで中空糸膜で菌、及び、ゴ
ミを除去した水を、ミネラル化した後に、活性炭、及
び、０．１〜１μｍの孔径を有するフィルターの順に通
過させる。ミネラル水の生成装置は、陽イオン交換樹脂
層１と、この陽イオン交換樹脂層１を通過した水が通る
中空糸膜２と、この中空糸膜２を通過した水が通るカル
シウム含有層３と、このカルシウム含有層３を通過した
水が通る活性炭層４と、この活性炭層４を通過した水が
通る０．１〜１μｍの孔径を有する薄膜フィルター５と
からなる。
物質を効率良く除去するミネラル水の生成方法、及び、
その生成装置を提供する。 【構成】 ミネラル水の生成方法は、陽イオン交換樹脂
で金属イオンを除去し、次いで中空糸膜で菌、及び、ゴ
ミを除去した水を、ミネラル化した後に、活性炭、及
び、０．１〜１μｍの孔径を有するフィルターの順に通
過させる。ミネラル水の生成装置は、陽イオン交換樹脂
層１と、この陽イオン交換樹脂層１を通過した水が通る
中空糸膜２と、この中空糸膜２を通過した水が通るカル
シウム含有層３と、このカルシウム含有層３を通過した
水が通る活性炭層４と、この活性炭層４を通過した水が
通る０．１〜１μｍの孔径を有する薄膜フィルター５と
からなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用の水道水のミネラ
ル化に有用なミネラル水の生成方法、及び、その生成装
置に関するものである。
ル化に有用なミネラル水の生成方法、及び、その生成装
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、ミネラル水に関する関心が高まっ
ており、水道水のミネラル化の方法、及びその方法を利
用した装置が知られている。一方、健康という観点か
ら、水道水中に混入する有害物質を除去する方法とし
て、金属イオンの除去にイオン交換樹脂を用いる方法、
カルキ臭の原因である残留塩素の除去に殺菌効果を有す
る銀を添着した活性炭（以下銀添着活性炭と記す）を用
いる方法、菌の除去に中空糸膜を用いる方法が知られて
いる。
ており、水道水のミネラル化の方法、及びその方法を利
用した装置が知られている。一方、健康という観点か
ら、水道水中に混入する有害物質を除去する方法とし
て、金属イオンの除去にイオン交換樹脂を用いる方法、
カルキ臭の原因である残留塩素の除去に殺菌効果を有す
る銀を添着した活性炭（以下銀添着活性炭と記す）を用
いる方法、菌の除去に中空糸膜を用いる方法が知られて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記有害物質
の除去に用いるイオン交換樹脂、活性炭、及び、中空糸
膜にはそれぞれ欠点がある。例えば、イオン交換樹脂は
菌が繁殖し易く、使用できる寿命が短い、銀添着活性炭
は金属イオン濃度の低い水に曝されると添着した銀が溶
出し殺菌効果が薄れる、中空糸膜は目詰まりにより機能
が低下する等である。
の除去に用いるイオン交換樹脂、活性炭、及び、中空糸
膜にはそれぞれ欠点がある。例えば、イオン交換樹脂は
菌が繁殖し易く、使用できる寿命が短い、銀添着活性炭
は金属イオン濃度の低い水に曝されると添着した銀が溶
出し殺菌効果が薄れる、中空糸膜は目詰まりにより機能
が低下する等である。
【０００４】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、水道水をミネラル化する
と共に、水中の有害物質を効率良く除去するミネラル水
の生成方法、及び、その生成装置を提供することにあ
る。
で、その目的とするところは、水道水をミネラル化する
と共に、水中の有害物質を効率良く除去するミネラル水
の生成方法、及び、その生成装置を提供することにあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
ミネラル水の生成方法は、陽イオン交換樹脂で金属イオ
ンを除去し、次いで中空糸膜で菌、及び、ゴミを除去し
た水を、ミネラル化した後に、活性炭、及び、０．１〜
１μｍの孔径を有するフィルターの順に通過させること
を特徴とする。
ミネラル水の生成方法は、陽イオン交換樹脂で金属イオ
ンを除去し、次いで中空糸膜で菌、及び、ゴミを除去し
た水を、ミネラル化した後に、活性炭、及び、０．１〜
１μｍの孔径を有するフィルターの順に通過させること
を特徴とする。
【０００６】本発明の請求項２に係るミネラル水の生成
装置は、陽イオン交換樹脂層１と、この陽イオン交換樹
脂層１を通過した水が通る中空糸膜２と、この中空糸膜
２を通過した水が通るカルシウム含有層３と、このカル
シウム含有層３を通過した水が通る活性炭層４と、この
活性炭層４を通過した水が通る０．１〜１μｍの孔径を
有する薄膜フィルター５とからなることを特徴とする。
装置は、陽イオン交換樹脂層１と、この陽イオン交換樹
脂層１を通過した水が通る中空糸膜２と、この中空糸膜
２を通過した水が通るカルシウム含有層３と、このカル
シウム含有層３を通過した水が通る活性炭層４と、この
活性炭層４を通過した水が通る０．１〜１μｍの孔径を
有する薄膜フィルター５とからなることを特徴とする。
【０００７】本発明の請求項３に係るミネラル水の生成
装置は、請求項２記載のミネラル水の生成装置におい
て、上記活性炭層４に銀が添着されていることを特徴と
する。
装置は、請求項２記載のミネラル水の生成装置におい
て、上記活性炭層４に銀が添着されていることを特徴と
する。
【０００８】本発明の請求項４に係るミネラル水の生成
装置は、請求項２又は請求項３記載のミネラル水の生成
装置において、上記カルシウム含有層３にＳｉＯ2 が付
与されていることを特徴とする。
装置は、請求項２又は請求項３記載のミネラル水の生成
装置において、上記カルシウム含有層３にＳｉＯ2 が付
与されていることを特徴とする。
【０００９】
【作用】本発明の請求項１に係るミネラル水の生成方法
は、活性炭で残留塩素が除去される前に陽イオン交換樹
脂を通過するため、水に含まれた残留塩素が陽イオン交
換樹脂の層内に菌が繁殖するのを抑える。さらに、ごみ
の除去に中空糸膜２で水中のごみを、０．１〜１μｍの
孔径を有する薄膜フィルター５で中空糸膜２通過以降に
発生したごみを除去するのでごみの除去効率が高くな
る。
は、活性炭で残留塩素が除去される前に陽イオン交換樹
脂を通過するため、水に含まれた残留塩素が陽イオン交
換樹脂の層内に菌が繁殖するのを抑える。さらに、ごみ
の除去に中空糸膜２で水中のごみを、０．１〜１μｍの
孔径を有する薄膜フィルター５で中空糸膜２通過以降に
発生したごみを除去するのでごみの除去効率が高くな
る。
【００１０】本発明の請求項２に係るミネラル水の生成
装置は、水が活性炭層４で残留塩素が除去される前に陽
イオン交換樹脂層１を通過するため、水に含まれる残留
塩素が陽イオン交換樹脂層１で菌が繁殖することを抑え
る。さらに、中空糸膜２と０．１〜１μｍの孔径を有す
る薄膜フィルター５でごみを除去するため、ごみの除去
効率が良好である。
装置は、水が活性炭層４で残留塩素が除去される前に陽
イオン交換樹脂層１を通過するため、水に含まれる残留
塩素が陽イオン交換樹脂層１で菌が繁殖することを抑え
る。さらに、中空糸膜２と０．１〜１μｍの孔径を有す
る薄膜フィルター５でごみを除去するため、ごみの除去
効率が良好である。
【００１１】本発明の請求項３に係るミネラル水の生成
装置は、活性炭層４に銀が添着されているので、活性炭
層４に抗菌性は付与される。さらに、カルシウム含有層
３を通過した後に活性炭層４を通過するので、カルシウ
ムイオンが高濃度であるため、添着した銀の溶出を抑え
ることができる。
装置は、活性炭層４に銀が添着されているので、活性炭
層４に抗菌性は付与される。さらに、カルシウム含有層
３を通過した後に活性炭層４を通過するので、カルシウ
ムイオンが高濃度であるため、添着した銀の溶出を抑え
ることができる。
【００１２】本発明の請求項４に係るミネラル水の生成
装置は、カルシウム含有層３にＳｉＯ2 が付与されてい
るので、ミネラル化と共に、水にＳｉＯ2 が添加される
ため、水においしさが付加される。
装置は、カルシウム含有層３にＳｉＯ2 が付与されてい
るので、ミネラル化と共に、水にＳｉＯ2 が添加される
ため、水においしさが付加される。
【００１３】
【実施例】以下、本発明を図面を参照しながら説明す
る。
る。
【００１４】図１は本発明の一実施例に係るミネラル水
の生成装置の概略を示す断面図である。
の生成装置の概略を示す断面図である。
【００１５】本発明のミネラル水の生成装置は、陽イオ
ン交換樹脂層１と、この陽イオン交換樹脂層１を通過し
た水が通る中空糸膜２と、この中空糸膜２を通過した水
が通るカルシウム含有層３と、このカルシウム含有層２
を通過した水が通る活性炭層４と、この活性炭層４を通
過した水が通る薄膜フィルター５とからなる。上記ミネ
ラル水の生成装置は、生成装置本体６に設けられた断面
Ｕ字状の第１の流水路７の入口側に入水用のカートリッ
ジ１１、及び、出口側に出水用のカートリッジ１４を具
備し、これらカートリッジ１１、１４は生成装置本体６
にねじ込み式で取り付けられている。上記入水用のカー
トリッジ１１は水道水の流入路２１、この流入路２１に
連接した上記陽イオン交換樹脂層１を備え、さらに、こ
の陽イオン交換樹脂層１に下接して、中空糸膜２を備え
た小型のカートリッジ１２が取り付けられている。上記
出水用のカートリッジ１４は、活性炭を充填した活性炭
層３を備え、さらに、この活性炭層３に下接して、カル
シウム含有層３を備えた小型のカートリッジ１３が取り
付けられている。上記出水用のカートリッジ１４の活性
炭層４に連接した第２の流水路８を有する排出管１６が
備えられている。この排出管１６の排出口２２に薄膜フ
ィルター５を備えた小型のカートリッジ１５が取り付け
られている。
ン交換樹脂層１と、この陽イオン交換樹脂層１を通過し
た水が通る中空糸膜２と、この中空糸膜２を通過した水
が通るカルシウム含有層３と、このカルシウム含有層２
を通過した水が通る活性炭層４と、この活性炭層４を通
過した水が通る薄膜フィルター５とからなる。上記ミネ
ラル水の生成装置は、生成装置本体６に設けられた断面
Ｕ字状の第１の流水路７の入口側に入水用のカートリッ
ジ１１、及び、出口側に出水用のカートリッジ１４を具
備し、これらカートリッジ１１、１４は生成装置本体６
にねじ込み式で取り付けられている。上記入水用のカー
トリッジ１１は水道水の流入路２１、この流入路２１に
連接した上記陽イオン交換樹脂層１を備え、さらに、こ
の陽イオン交換樹脂層１に下接して、中空糸膜２を備え
た小型のカートリッジ１２が取り付けられている。上記
出水用のカートリッジ１４は、活性炭を充填した活性炭
層３を備え、さらに、この活性炭層３に下接して、カル
シウム含有層３を備えた小型のカートリッジ１３が取り
付けられている。上記出水用のカートリッジ１４の活性
炭層４に連接した第２の流水路８を有する排出管１６が
備えられている。この排出管１６の排出口２２に薄膜フ
ィルター５を備えた小型のカートリッジ１５が取り付け
られている。
【００１６】上記陽イオン交換樹脂層１は通過する水に
残存する、鉛等の金属イオンを除去するものである。こ
の陽イオン交換樹脂層１を構成する陽イオン交換樹脂
は、公知の各種陽イオン交換樹脂が挙げられ、例えば、
架橋タイプのスチロールスルホン樹脂、ｐ−フェノール
スルホン酸ホルマリン樹脂が挙げられる。上記中空糸膜
２は、通過する水からゴミや菌を除去するもので、孔径
が約０．０２μｍ程度のポリエチレンやポリスルフォン
等の繊維からなる膜である。
残存する、鉛等の金属イオンを除去するものである。こ
の陽イオン交換樹脂層１を構成する陽イオン交換樹脂
は、公知の各種陽イオン交換樹脂が挙げられ、例えば、
架橋タイプのスチロールスルホン樹脂、ｐ−フェノール
スルホン酸ホルマリン樹脂が挙げられる。上記中空糸膜
２は、通過する水からゴミや菌を除去するもので、孔径
が約０．０２μｍ程度のポリエチレンやポリスルフォン
等の繊維からなる膜である。
【００１７】上記カルシウム含有層３は通過する水にカ
ルシウムイオンを添加し、水をミネラル化するものであ
る。上記カルシウム含有層３としては、例えば、炭酸カ
ルシウム層、乳酸カルシウム層、燐酸カルシウム層等が
挙げられ、なかでも、炭酸カルシウム層が適している。
この炭酸カルシウム層としては、具体的にはサンゴ化石
等の炭酸カルシウムを主成分とする鉱石が挙げられる。
さらに、上記カルシウム含有層３にＳｉＯ2 が付与され
ていると、ミネラル化と共に、水においしさが付加され
るので好ましい。上記ＳｉＯ2 の付与は、カルシウム成
分とＳｉＯ2 成分を共に含有する鉱石を用いてもよい
し、それぞれの成分を含有する鉱石を混合したものを用
いてもよい。
ルシウムイオンを添加し、水をミネラル化するものであ
る。上記カルシウム含有層３としては、例えば、炭酸カ
ルシウム層、乳酸カルシウム層、燐酸カルシウム層等が
挙げられ、なかでも、炭酸カルシウム層が適している。
この炭酸カルシウム層としては、具体的にはサンゴ化石
等の炭酸カルシウムを主成分とする鉱石が挙げられる。
さらに、上記カルシウム含有層３にＳｉＯ2 が付与され
ていると、ミネラル化と共に、水においしさが付加され
るので好ましい。上記ＳｉＯ2 の付与は、カルシウム成
分とＳｉＯ2 成分を共に含有する鉱石を用いてもよい
し、それぞれの成分を含有する鉱石を混合したものを用
いてもよい。
【００１８】上記活性炭層４を構成する活性炭に銀が添
着されている（以下銀添着活性炭と記す）。活性炭は通
過する水のカルキ臭の原因である残留塩素やトリハロメ
タンを除去するためのものであり、この銀添着活性炭を
用いるとさらに殺菌効果を有する。銀添着活性炭は限定
されず、活性炭に公知の処理方法を施し、作製すればよ
い。
着されている（以下銀添着活性炭と記す）。活性炭は通
過する水のカルキ臭の原因である残留塩素やトリハロメ
タンを除去するためのものであり、この銀添着活性炭を
用いるとさらに殺菌効果を有する。銀添着活性炭は限定
されず、活性炭に公知の処理方法を施し、作製すればよ
い。
【００１９】上記排出口２２に備えた薄膜フィルター５
は、メンブランフィルターとも称されるものであり、
０．１〜１μｍの孔径を有する。この薄膜フィルター５
により、中空糸膜２通過以降に発生したごみ、及び、活
性炭の粉等を除去する。中空糸膜２と薄膜フィルター５
の併用によりごみの除去効率が良好となる。
は、メンブランフィルターとも称されるものであり、
０．１〜１μｍの孔径を有する。この薄膜フィルター５
により、中空糸膜２通過以降に発生したごみ、及び、活
性炭の粉等を除去する。中空糸膜２と薄膜フィルター５
の併用によりごみの除去効率が良好となる。
【００２０】本発明のミネラル水の生成方法は、陽イオ
ン交換樹脂で金属イオンを除去し、次いで中空糸膜で
菌、及び、ゴミを除去した水を、ミネラル化した後に、
活性炭、及び、０．１〜１μｍの孔径を有するフィルタ
ーの順に通過させる。図１に示す如く、流入路１１より
入水した水は陽イオン交換樹脂層１で金属イオンが除去
される。陽イオン交換樹脂層１を通過した水は中空糸膜
２で菌、及び、ゴミを除去した後に、カルシウム含有層
３でミネラル化される。このカルシウム含有層３にカル
シウム成分と共にＳｉＯ2 が付与されていると、ミネラ
ル化と共に、水においしさが付加される。さらに、カル
シウム含有層３を通過した水が、銀添着活性炭の層を通
過すると、残留塩素、及び、トリハロメタンが除去され
ると共に、殺菌される。上記銀添着活性炭の層を通過し
た水は、第２の流水路８を通って、排出口２２に設けら
れた薄膜フィルター５で中空糸膜２通過以降に発生した
ごみ、及び、活性炭の粉等が除去され、ミネラル水が取
水される。
ン交換樹脂で金属イオンを除去し、次いで中空糸膜で
菌、及び、ゴミを除去した水を、ミネラル化した後に、
活性炭、及び、０．１〜１μｍの孔径を有するフィルタ
ーの順に通過させる。図１に示す如く、流入路１１より
入水した水は陽イオン交換樹脂層１で金属イオンが除去
される。陽イオン交換樹脂層１を通過した水は中空糸膜
２で菌、及び、ゴミを除去した後に、カルシウム含有層
３でミネラル化される。このカルシウム含有層３にカル
シウム成分と共にＳｉＯ2 が付与されていると、ミネラ
ル化と共に、水においしさが付加される。さらに、カル
シウム含有層３を通過した水が、銀添着活性炭の層を通
過すると、残留塩素、及び、トリハロメタンが除去され
ると共に、殺菌される。上記銀添着活性炭の層を通過し
た水は、第２の流水路８を通って、排出口２２に設けら
れた薄膜フィルター５で中空糸膜２通過以降に発生した
ごみ、及び、活性炭の粉等が除去され、ミネラル水が取
水される。
【００２１】次に、カルシウム含有層３の前後のカルシ
ウムイオンを含有するカルシウム量、並びに、陽イオン
交換樹脂層１、中空糸膜２、カルシウム含有層３、及
び、銀添着した活性炭層４の順序と銀の濃度を測定した
結果を示す。上記カルシウム量、及び、銀の濃度は誘導
結合高周波プラズマ質量分析計（ＩＣＰ−ＭＳ）で測定
した。
ウムイオンを含有するカルシウム量、並びに、陽イオン
交換樹脂層１、中空糸膜２、カルシウム含有層３、及
び、銀添着した活性炭層４の順序と銀の濃度を測定した
結果を示す。上記カルシウム量、及び、銀の濃度は誘導
結合高周波プラズマ質量分析計（ＩＣＰ−ＭＳ）で測定
した。
【００２２】陽イオン交換樹脂層１と中空糸膜２を通過
した水のカルシウム量は１ｐｐｍ以下であり、この水が
カルシウム含有層３を通過した後はカルシウム量が３８
ｐｐｍであった。
した水のカルシウム量は１ｐｐｍ以下であり、この水が
カルシウム含有層３を通過した後はカルシウム量が３８
ｐｐｍであった。
【００２３】上記陽イオン交換樹脂層１、中空糸膜２、
カルシウム含有層３、銀添着した活性炭層４の順序に通
過した水の銀の濃度は検出されなかった。しかし、陽イ
オン交換樹脂層１、中空糸膜２、銀添着した活性炭層、
カルシウム含有層の順序に通過した水の銀の濃度は４８
ｐｐｂ検出された。これは活性炭層前の水のカルシウム
イオン量が低濃度であったため、銀が溶出したためであ
る。
カルシウム含有層３、銀添着した活性炭層４の順序に通
過した水の銀の濃度は検出されなかった。しかし、陽イ
オン交換樹脂層１、中空糸膜２、銀添着した活性炭層、
カルシウム含有層の順序に通過した水の銀の濃度は４８
ｐｐｂ検出された。これは活性炭層前の水のカルシウム
イオン量が低濃度であったため、銀が溶出したためであ
る。
【００２４】上述の如く、活性炭で残留塩素が除去され
る前に陽イオン交換樹脂を通過するため、水に含まれた
残留塩素が陽イオン交換樹脂の層内に菌が繁殖するのを
抑える。さらに、ごみの除去に中空糸膜２で比較的大き
いごみを、０．１〜１μｍの孔径を有する薄膜フィルタ
ー５で中空糸膜２通過以降に発生したごみ、及び、活性
炭の粉等を除去するのでごみの除去効率が良好となる。
また、図に示す如く、陽イオン交換樹脂層１、中空糸膜
２、カルシウム含有層３、活性炭層４、及び、薄膜フィ
ルター５が別々のカートリッジ１１、１２、１３、１
４、１５に各々具備されていると、他の層の寿命の影響
を受けることなく、各層の使用できる期間が過ぎたとこ
ろで交換することができる。
る前に陽イオン交換樹脂を通過するため、水に含まれた
残留塩素が陽イオン交換樹脂の層内に菌が繁殖するのを
抑える。さらに、ごみの除去に中空糸膜２で比較的大き
いごみを、０．１〜１μｍの孔径を有する薄膜フィルタ
ー５で中空糸膜２通過以降に発生したごみ、及び、活性
炭の粉等を除去するのでごみの除去効率が良好となる。
また、図に示す如く、陽イオン交換樹脂層１、中空糸膜
２、カルシウム含有層３、活性炭層４、及び、薄膜フィ
ルター５が別々のカートリッジ１１、１２、１３、１
４、１５に各々具備されていると、他の層の寿命の影響
を受けることなく、各層の使用できる期間が過ぎたとこ
ろで交換することができる。
【００２５】
【発明の効果】本発明の請求項１に係るミネラル水の生
成方法によると、活性炭で残留塩素が除去される前に陽
イオン交換樹脂を通過するため、水に含まれた残留塩素
が陽イオン交換樹脂の層内に菌が繁殖するのを抑えるこ
とができる。さらに、ごみの除去に中空糸膜２で水中の
ごみを、０．１〜１μｍの孔径を有する薄膜フィルター
５で中空糸膜２通過以降に発生したごみ、及び、活性炭
の粉を除去するのでごみの除去効率が良好となる。その
結果、水道水はミネラル化すると共に、水中の有害物質
を効率良く除去できる。
成方法によると、活性炭で残留塩素が除去される前に陽
イオン交換樹脂を通過するため、水に含まれた残留塩素
が陽イオン交換樹脂の層内に菌が繁殖するのを抑えるこ
とができる。さらに、ごみの除去に中空糸膜２で水中の
ごみを、０．１〜１μｍの孔径を有する薄膜フィルター
５で中空糸膜２通過以降に発生したごみ、及び、活性炭
の粉を除去するのでごみの除去効率が良好となる。その
結果、水道水はミネラル化すると共に、水中の有害物質
を効率良く除去できる。
【００２６】本発明の請求項２に係るミネラル水の生成
装置は、水に含まれる残留塩素が陽イオン交換樹脂層１
に菌が繁殖するのを抑え、中空糸膜２と０．１〜１μｍ
の孔径を有する薄膜フィルター５でごみを除去するた
め、ごみの除去効率が良好である。従って、陽イオン交
換樹脂層１、中空糸膜２、及び、活性炭層４それぞれの
機能が十分発揮でき、水中の有害物質を効率良く除去で
きるミネラル水の生成装置である。
装置は、水に含まれる残留塩素が陽イオン交換樹脂層１
に菌が繁殖するのを抑え、中空糸膜２と０．１〜１μｍ
の孔径を有する薄膜フィルター５でごみを除去するた
め、ごみの除去効率が良好である。従って、陽イオン交
換樹脂層１、中空糸膜２、及び、活性炭層４それぞれの
機能が十分発揮でき、水中の有害物質を効率良く除去で
きるミネラル水の生成装置である。
【００２７】本発明の請求項３に係るミネラル水の生成
装置は、上記効果に加えて、活性炭層４に銀が添着され
ているので、活性炭層４に抗菌性が付与される。従っ
て、菌の少ないミネラル水が得られる。さらに、カルシ
ウム含有層３を通過した後に活性炭層４を通過するの
で、添着した銀の溶出を防止する。
装置は、上記効果に加えて、活性炭層４に銀が添着され
ているので、活性炭層４に抗菌性が付与される。従っ
て、菌の少ないミネラル水が得られる。さらに、カルシ
ウム含有層３を通過した後に活性炭層４を通過するの
で、添着した銀の溶出を防止する。
【００２８】本発明の請求項４に係るミネラル水の生成
装置は、上記効果に加えて、カルシウム含有層３にＳｉ
Ｏ2 が付与されているので、ミネラル化と共に、水にＳ
ｉＯ 2 が添加されるため、おいしいミネラル水が得られ
る。
装置は、上記効果に加えて、カルシウム含有層３にＳｉ
Ｏ2 が付与されているので、ミネラル化と共に、水にＳ
ｉＯ 2 が添加されるため、おいしいミネラル水が得られ
る。
【図１】本発明の一実施例に係るミネラル水の生成装置
の概略を示す断面図である。
の概略を示す断面図である。
１ 陽イオン交換樹脂層 ２ 中空糸膜 ３ カルシウム含有層 ４ 活性炭層 ５ 薄膜フィルター ６ 生成装置本体 ７，８ 流水路 １１，１２，１３，１４，１５ カートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０２Ｆ 1/50 ５１０ Ａ ５２０ Ｂ ５３１ Ｅ ５４０ Ｆ ５５０ Ｈ ５６０ Ｂ Ｄ Ｅ Ｚ 1/68 ５１０ Ｂ ５２０ Ｄ Ｍ Ｎ ５３０ Ｃ ５４０ Ａ Ｇ Ｃ Ｄ Ｚ
Claims (4)
- 【請求項１】 陽イオン交換樹脂で金属イオンを除去
し、次いで中空糸膜で菌、及び、ゴミを除去した水を、
ミネラル化した後に、活性炭、及び、０．１〜１μｍの
孔径を有するフィルターの順に通過させることを特徴と
するミネラル水の生成方法。 - 【請求項２】 陽イオン交換樹脂層（１）と、この陽イ
オン交換樹脂層（１）を通過した水が通る中空糸膜
（２）と、この中空糸膜（２）を通過した水が通るカル
シウム含有層（３）と、このカルシウム含有層（３）を
通過した水が通る活性炭層（４）と、この活性炭層
（４）を通過した水が通る０．１〜１μｍの孔径を有す
る薄膜フィルター（５）とからなることを特徴とするミ
ネラル水の生成装置。 - 【請求項３】 上記活性炭層（４）に銀が添着されてい
ることを特徴とする請求項２記載のミネラル水の生成装
置。 - 【請求項４】 上記カルシウム含有層（３）にＳｉＯ2
が付与されていることを特徴とする請求項２又は請求項
３記載のミネラル水の生成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP306495A JPH08192153A (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | ミネラル水の生成方法、及びその生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP306495A JPH08192153A (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | ミネラル水の生成方法、及びその生成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08192153A true JPH08192153A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11546907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP306495A Withdrawn JPH08192153A (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | ミネラル水の生成方法、及びその生成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08192153A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005243251A (ja) * | 2004-02-24 | 2005-09-08 | Aisin Seiki Co Ltd | 燃料電池システム |
| WO2016001960A1 (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-07 | 生田 一誠 | 除菌浄水器 |
-
1995
- 1995-01-12 JP JP306495A patent/JPH08192153A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005243251A (ja) * | 2004-02-24 | 2005-09-08 | Aisin Seiki Co Ltd | 燃料電池システム |
| WO2016001960A1 (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-07 | 生田 一誠 | 除菌浄水器 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO2007010549A1 (en) | A household reverse osmosis based drinking water purifier | |
| US5238576A (en) | Ion exchange device for purifying water, process for manufacturing it and its use for removing nitrates and/or nitrates from water | |
| JPH08192153A (ja) | ミネラル水の生成方法、及びその生成装置 | |
| JP4427202B2 (ja) | プール水浄化処理方法 | |
| JP2003251373A (ja) | ミネラルウォーター生成分与システム | |
| JPH0760246A (ja) | 浄水器 | |
| JPH08132071A (ja) | ミネラル水の生成方法、及びその生成装置 | |
| Tobiason et al. | Pilot Study of the Effects of Ozone and PEROXONE on In‐line Direct Filtration | |
| US6096206A (en) | Manufacturing equipment for drinkable water containing high oxygen | |
| JPH11509779A (ja) | 水処理装置 | |
| KR101816918B1 (ko) | 정수장치 | |
| JPH054091A (ja) | 浄水処理方法及び装置 | |
| KR102261373B1 (ko) | 가습기용 물의 생성 기능을 갖는 정수기 | |
| RU195589U1 (ru) | Установка для обработки крепких алкогольных напитков | |
| JP2003334544A (ja) | 活性炭成型体、カートリッジ及び浄水器 | |
| JP3413268B2 (ja) | 浄水器 | |
| JP3893754B2 (ja) | 浄水器 | |
| JPH07222971A (ja) | 浄水器用カートリッジ | |
| Pickard et al. | Feasibility of water treatment technologies for arsenic and fluoride removal from groundwater | |
| RU2240985C1 (ru) | Способ очистки питьевой воды и бытовой комплект кувшинного типа для его осуществления | |
| JPS58146491A (ja) | サンゴ石の家庭用通過式浄水器 | |
| Boneberg et al. | Removing general organic compounds from small quantities of river water | |
| JPH0380078B2 (ja) | ||
| JPH06114371A (ja) | 浄水器用充填剤、浄水器、飲料水の浄水方法及びカルシウムを富化した水の製造方法 | |
| van der Hoek et al. | New Technologies for Water Treatment: General Aspects |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |