JPH08192091A - 液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置 - Google Patents

液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置

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JPH08192091A
JPH08192091A JP1864695A JP1864695A JPH08192091A JP H08192091 A JPH08192091 A JP H08192091A JP 1864695 A JP1864695 A JP 1864695A JP 1864695 A JP1864695 A JP 1864695A JP H08192091 A JPH08192091 A JP H08192091A
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pressure adjusting
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、液体コーティング剤を塗布
して被塗物表面にコーティング加工を施すに当り、液体
コーティング剤の液圧を遠隔操作によって調整すること
ができ、また極めて精度の高い調整ができ、しかも設置
面積が小さい液圧調整弁によって液圧調整を可能とし
た、液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置を提
供することを目的とするものである。 【構成】 液体コーティング剤8をポンプ2を用いて噴
出ガン5へ圧送し噴出ガンから被塗物7へ向けて噴出す
る、液体コーティング剤の液圧を調整する方法であっ
て、ポンプと噴出ガンとの間に多段式圧縮気体駆動型の
液圧調整弁4を設け、該液圧調整弁の多段式圧縮気体駆
動部12,16のそれぞれに独立した圧縮気体供給回路
を設け、各圧縮気体供給回路に気体圧力調整弁11,1
5を設けて、この気体圧力調整弁を調整することによ
り、前記液圧調整弁を調整することを特徴とする液体コ
ーティング剤の液圧調整方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に液体コーティング
剤を被塗物に塗布して、被塗物表面にコーティング加工
を施す分野における、液体コーティング剤の液圧を遠隔
操作によって調整するための方法とその装置に関すもの
である。
【0002】
【従来の技術】コンベア等によって運ばれてくる個々の
被塗物の表面を、液体コーティング剤でコーティング加
工を施す場合の、従来の液体コーティング剤の液圧調整
方法を図を用いて説明する。すなわち図3は従来の液体
コーティング剤の液圧調整方法を示めす回路図であり、
図4は従来の液圧調整弁の断面詳細図である。図におい
て、符号71は液体コーティング剤78を貯溜するタン
クであり、72はポンプ、73はフィルター、74は液
体コーティング剤78の液圧を調整するための液圧調整
弁、75はエア操作型の噴出ガン、76はコンベア、7
7は被塗物を示めす。
【0003】タンク71に貯溜された液体コーティング
剤78は、ポンプ72によって汲み上げられ、フィルタ
ー73を介して液圧調整弁74へと圧送され、更に液圧
調整弁74で所定圧力に調圧されて噴出ガン75へと圧
送される。噴出ガン75では操作用のエア79のON・
OFF制御により噴出弁が開閉動作され、コンベア76
上の被塗物77に向けて液体コーティング剤78が噴出
され、被塗物77がコーティング加工される。噴出ガン
75が閉状態の時には、液体コーティング剤78は管路
80を介してポンプ72の吸引側へと循環される。
【0004】図4は従来の液圧調整弁74の断面詳細図
である。図において符号81はボデイであり、該ボデイ
81には、弁体82、バルブシート83、バルブボール
84、ボール押さえばね85及びロッド86が組み込ま
れている。またボデイ81には、ばね受け89が中心部
に固定されたダイヤフラム88が、押さえ板90によっ
て取り付けられている。更にボデイ81の上部には、カ
バー91が取り付けられ、該カバー91の上部にもうけ
た雌ねじ92には、ばね押さえ板93が設けられたばね
調整ねじ94の雄ねじが螺合している。そして前記ばね
受け89とばね押さえ板93との間には、ばね87が設
けられる。95はばね調整ねじ94の緩み防止用のナッ
トである。
【0005】このように構成された液圧調整弁74の作
用を説明すると、まずフィルター73を介してポンプ7
2から圧送された液体コーティング剤78(一次圧)
は、ボデイ81の入口96から液圧調整弁74内に入
り、弁体82の下面からバルブシート83とバルブボー
ル84とで構成する弁機構の隙間を通って弁体82の出
口から二次圧となってダイヤフラム88の下面部分に流
入し、更にボデイ81の出口97から噴出ガン75へ供
給される。
【0006】その際、ダイヤフラム88の下面に作用す
る液体コーティング剤78の二次圧とばね87の力とが
バランスして、液体コーティング剤78の二次圧が常に
一定維持される。すなわち二次圧が低下するとばね87
の力が勝り、ダイヤフラム88を押し下げ、それにつれ
てロッド86がバルブボール84を押し下げ、バルブシ
ート83とバルブボール84との間に隙間ができて、一
次圧側の液体コーティング剤78が二次側へ流れる。ま
た二次圧がばね87の力よりも強くなるとダイヤフラム
88は上側に押し上げられ、これに伴ってロッド86も
上昇し、バルブボール84はボール押さえばね85の力
と一次側の圧力とによってバルブシート83に押し付け
られ、液体コーティング剤78の流れを遮断する。この
ようにして液圧調整弁74の二次圧は常に所定の圧力に
維持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の液体コ
ーティング剤の液圧調整方法には、次のような問題があ
った。すなわち、噴出ガン75から噴出する液体コーテ
ィング剤78の圧力を調整するには、作業者が液圧調整
弁74が設置されているところへ行って、手作業で液圧
調整弁74のばね調整ねじ94のねじ込み量を調節し、
ばね87のばね力を調節していた。このような作業は一
度液体コーティング剤の圧力を設定すれば長期間にわた
って変更せずに運転されるものにおいては、それ程問題
はないが、頻繁に圧力調整を要する場合には大変面倒な
作業であった。例えば飲料缶の内面をコーティングする
分野等においては、コーティング膜の膜厚の安定化が求
められ、そのために噴出ガン75からの液体コーティン
グ剤の噴出量の安定化が求められ、しばしば液体コーテ
ィング剤の液圧を調整しなければならなかった。
【0008】液圧コーティング剤の噴出量のばらつきの
要因としては、環境温度の変化に伴って液体コーティン
グ剤の粘度が微妙に変化するため、なかなか長期に安定
した噴出量は得られない。例えば、スタートから定常運
転までの経時変化、一日の中でも朝と昼の気温の変化、
季節の変化に伴う気温の変化等の環境温度の変化によっ
ても、液体コーティング剤の粘度が微妙に変化するた
め、噴出量が微妙に変化する。またコンベアによって運
ばれる被塗物の数量や間隔の変化等によって、噴出ガン
の開閉サイクルも変えなければならないが、それらの変
更によっても液体コーティング剤の循環量も変化し、液
体コーティング剤の温度や圧力を微妙に変化させる要因
となっている。もち論タンクや循環管路中に温度コント
ロール機構を配設したものもあるが、噴出ガンからの液
体コーティング剤の噴出量を安定化させるためには、液
体コーティング剤の液圧調整は重要な事項といえる。
【0009】また最近の液体コーティングの施設は、工
場のオートメーション化、自動化が進み、液体コーティ
ング装置だけが単独で設置されていることは少ない。従
ってラインの前工程の装置や後工程の装置と複雑に関連
して液体コーティング装置が設置されているため、作業
者が液圧調整弁の設置されているところへ行って、手作
業で液圧調整弁を調節することは極めて困難であった。
【0010】このような背景から遠隔操作ができる液圧
調整弁が求められており、これに答えて従来の液圧調整
弁のばね調整ねじ94のねじ込み量を調節して、ばね力
を調節していたのに代えて、圧縮気体を用いたピストン
・シリンダー型の液圧調整弁を用い、液体調整弁のピス
トンに供給する気体の圧力を一次的に調整することによ
り、二次的に液体コーティング剤の圧力を調整する方法
も行われるようになってきた。
【0011】このような、気体圧力を一次的に調整し
て、液体コーティング剤を二次的に調整することは、気
体用の配管を介して遠隔操作ができる点で便利である。
しかし一般的には、液体コーティング剤の使用圧力が2
0〜30kg/cm2 なのに対して、工場エア等の供給
気体の圧力は1.5〜5.0kg/cm2 程度と低圧で
あるため、気体作動ピストンの直径が大変大きくなって
しまうので、前述したように前・後工程の複雑な装置と
の関係で、スペース的に狭い場所への設置が困難であっ
た。更に、液体コーティング剤の微小な液圧変動にも対
応できる液圧調整装置の提供が求められていた。
【0012】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、本発明の目的は、液体コーティング剤を
塗布して被塗物表面にコーティング加工を施すに当り、
液体コーティング剤の液圧を遠隔操作によって調整する
ことができ、また極めて精度の高い調整ができ、しかも
設置面積が小さい液圧調整弁によって液圧調整を可能と
した、液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置を
提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために次のような構成とした。なお( )を付
けて表示した符号は後述する実施例の符号を記したもの
である。すなわち、液体コーティング剤(8)をポンプ
(2)を用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被
塗物(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液
圧を調整する方法であって、ポンプ(2)と噴出ガン
(5)との間に多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁
(4)を設け、該液圧調整弁の多段式圧縮気体駆動部の
それぞれに独立した圧縮気体供給回路を設け、各圧縮気
体供給回路に気体圧力調整弁(11,15)を設けて、
この気体圧力調整弁を調整することにより、前記液圧調
整弁を調整することを特徴とする液体コーティング剤の
液圧調整方法とした。
【0014】更に前記各圧縮気体供給回路に設けた気体
圧力調整弁のうち、少なくともそのうちの1つは電空レ
ギュレータで構成され、該電空レギュレータは操作装置
(24)からの信号によって駆動されるように構成した
ことを特徴とする液体コーティング剤の液圧調整方法と
した。
【0015】また更に、前記液圧調整弁の下流に液圧セ
ンサー(22)をもうけ、少なくとも該液圧センサーか
らの信号を前記操作装置に取り込み、操作装置で信号処
理して前記電空レギュレータの駆動信号を出力するよう
に構成したことを特徴とする液体コーティング剤の液圧
調整方法とした。
【0016】また液体コーティング剤をポンプ(2)を
用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被塗物
(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液圧を
調整する装置において、ポンプ(2)と噴出ガン(5)
との間に設ける液圧調整弁(4)が多段式圧縮気体駆動
型の液圧調整弁であることを特徴とする液体コーティン
グ剤の液圧調整装置とした。
【0017】また液体コーティング剤をポンプ(2)を
用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被塗物
(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液圧を
調整する装置において、ポンプ(2)と噴出ガン(5)
との間に設けた多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁
(4)と、該液圧調整弁の多段式圧縮気体駆動部のそれ
ぞれに独立した回路を介して設けた気体圧力調整弁(1
1,15)と、からなることを特徴とする液体コーティ
ング剤の液圧調整装置とした。
【0018】更に前記気体圧力調整弁のうち、少なくと
も1つは電空レギュレータ(15)で構成し、該電空レ
ギュレータは操作装置(24)からの信号によって、駆
動されるように構成したことを特徴とする、液体コーテ
ィング剤の液圧調整装置とした。
【0019】また更に、前記液圧調整弁(4)の下流に
液圧センサー(22)を設け、少なくとも該液圧センサ
ーからの信号を前記操作装置(24)に取り込み、操作
装置で信号処理して前記電空レギュレータ(15)の駆
動信号を出力するように構成したことを特徴とする液体
コーティング剤の液圧調整装置とした。
【0020】
【作用】次に本発明の作用について説明する。まず液体
コーティング剤の液圧を調整する液圧調整弁の構造は、
多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁構造とすることによ
り、設置面積が小さい構造とすることができ、狭い所へ
も設置することができる。更に圧縮気体の回路を介して
圧縮気体の圧力を制御することにより、回路の長さを自
由に選択することができ、遠隔操作によって液体コーテ
ィング剤の液圧を調整することができる。
【0021】また液圧調整弁の構造を多段式圧縮気体駆
動型とし、それぞれに独立した回路を介して設けた気体
圧力調整弁によって調整された気体を供給することによ
り、液圧調整弁に作用する駆動力はそれぞれの独立した
駆動力の総和となるので、駆動力をそれぞれ独立して調
整することにより、極めて微小な駆動力調整が可能とな
り、その分精度の高い液体コーティング剤の液圧を調整
することができる。
【0022】更に気体圧力調整弁を電空レギュレータで
構成することにより、電空レギュレータは操作装置から
の信号によって駆動できるので、あらかじめ操作装置に
入力されたプログラム等に基づいて液体コーティング剤
の液圧を自動調整することができる。
【0023】また液圧調整弁の下流に液圧センサーを設
け、少なくとも該液圧センサーからの信号を操作装置に
取り込み、操作装置で演算処理して前記電空レギュレー
タの駆動信号を出力するように構成することにより、噴
出ガンへ供給される液圧情報がフィードバックされるの
で、高精度の液体コーティング剤の液圧調整が可能とな
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明による液体コーティング剤の液
圧調整方法とその装置を、その実施例を示す図面を用い
て詳細に説明する。図1は本発明の液体コーティング剤
の液圧調整方法を示めす回路図であり、図2は本発明の
液圧調整弁の断面詳細図である。
【0025】図において、符号1は液体コーティング剤
8を貯溜するタンクであり、2はポンプ、3はフィルタ
ー、4は液体コーティング剤8の液圧を調整するための
多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁、5はエア操作型の
噴出ガン、6はコンベア、7は被塗物を示す。9は噴出
ガン5の開閉操作用のエアで、10は噴出ガン5が閉状
態の時に、液体コーティング剤8をポンプ2の吸引側へ
環流させる管路を示す。なお本実施例では、液圧調整弁
4の気体駆動部は二段に構成されたものを例示してい
る。
【0026】11は液圧調整弁4の第1気体駆動部12
に気体を供給する管路13に設けた気体圧調整弁で、該
気体圧調整弁11は圧縮気体供給源から供給される圧縮
気体14を所望の圧力に調整したうえで液圧調整弁4の
第1気体駆動部12へ供給する。なお本実施例では、気
体圧調整弁11はマニュアル操作型を用いたが、電空レ
ギュレータ等を用いてもよい。
【0027】15は液圧調整弁4の第2気体駆動部16
に気体を供給する管路17に設けた気体圧調整弁(電空
レギュレータ)で、該気体圧調整弁15は圧縮気体供給
源から供給される圧縮気体18を所望の圧力に調整した
うえで、液圧調整弁4の第2気体駆動部16へ供給す
る。なお本実施例では気体圧調整弁15は電空レギュレ
ータを用いている。電空レギュレータとは、該電空レギ
ュレータに入力される駆動信号としての電圧信号又は電
流値信号に比例して、二次側の気体圧力が調整される構
造のもので、電空レギュレータそのものは公知である。
【0028】19はブースターで、該ブースター19は
電空レギュレータ15の容量が小さいため、急激な気体
圧力変更時に電空レギュレータ15の容量だけで対応し
きれないので、これをカバーするために設けたもので、
電空レギュレータ15からの信号気体圧に比例して大容
量の圧縮気体20を液圧調整弁4の第2気体駆動部16
へ供給するためのものである。ブースター19の使用に
より液圧調整弁4の応答性を早めることができ、またブ
ースター19には電気的な駆動部がないので防爆雰囲気
で使用する場合にも適用できる。防爆雰囲気で使用され
る場合には、操作装置24及び電空レギュレータ15等
を防爆雰囲気外に設置し、そこからの信号でブースター
19を介して液圧調整弁4を制御するように構成すると
よい。
【0029】また21は管路17に設けたスピードコン
トロール弁で、該スピードコントロール弁21は電空レ
ギュレータ15の制御によって、衝撃的な圧縮気体の流
れが発生するのを防止するために設けたものである。こ
れらのブースター19及びスピードコントロール弁21
は、必須のものではなく、必要に応じて気体圧調整弁1
5と液圧調整弁4の第2気体駆動部16との間を結ぶ管
路17に設けられるものであり、またこれと同様に気体
調圧弁11と第1気体駆動部12とを結ぶ管路13にも
設けてもよい。
【0030】22は液圧調整弁4の下流に設けた液圧セ
ンサーで、該液圧センサー22によって検出された液体
コーティング剤8の圧力信号は信号ケーブル23を介し
て操作装置24へ入力される。操作装置24は、マイク
ロプロセッサー等から構成されるもので、該操作装置2
4は少なくとも液圧センサー22からの信号を演算処理
し、気体圧調整弁15を制御する制御信号を信号ケーブ
ル25を介して気体圧調整弁15へ出力するように構成
されている。
【0031】次に本発明の液圧調整弁4の構造を説明す
る。図2は本発明の液圧調整弁4の断面詳細図である。
図において符号31はボデイであり、該ボデイ31に
は、弁体32、バルブシート33、バルブボール34、
ボール押さえばね35及びロッド36が組み込まれてい
る。またボデイ31には、ばね受け39が中心部に固定
されたダイヤフラム38が押さえ板40によって取り付
けられている。
【0032】更にボデイ31の上部には、カバー41が
取り付けられ、該カバー41の上部には第1シリンダー
42がボルト43で取り付けられ、更に第1シリンダー
42の上部には第2シリンダー45がボルト46で取り
付けられている。そして、第1シリンダー42と第2シ
リンダー45とによって構成される第1キャビティー4
7及びカバー41の上部と第1シリンダー42とによっ
て構成される第2キャビティー48の内部には、それぞ
れベローフラム52を有する第1ピストン49及び第2
ピストン50がピストンロッド44と共に設けられてい
る。ピストンロッド44の下端部には、ばね押さえ板5
1が設けられ、該ばね押さえ板51と前記ばね受け39
との間に、ばね37が設けられている。
【0033】そして、第1シリンダー42と第2シリン
ダー45とによって構成される第1キャビティー47
と、該第1キャビティー47内に設けた第1ピストン及
びベローフラム52とによって前記第1気体駆動部12
が構成され、また、カバー41の上部と第1シリンダー
42とによって構成される第2キャビティー48と、該
第2キャビティー48内に設けた第2ピストン及びベロ
ーフラム52とによって前記第2気体駆動部16が構成
される。55は第1気体駆動部12に管路13が接続さ
れる気体供給口であり、また56は第2気体駆動部16
に管路17が接続される気体供給口である。
【0034】このように構成された液体コーティング剤
の液圧調整方法の作用を説明すると、まず タンク1に
貯溜された液体コーティング剤8は、ポンプ2によって
汲み上げられ、フィルター3を介して液圧調整弁4へと
圧送され、更に液圧調整弁4で所定圧力に調圧されて噴
出ガン5へと圧送される。噴出ガン5では操作用のエア
9のON・OFF制御により噴出弁が開閉動作され、コ
ンベア6上の被塗物7に向けて液体コーティング剤8が
噴出され、被塗物がコーティング加工される。噴出ガン
5が閉状態の時には、液体コーティング剤8は管路10
を介してポンプ2の吸引側へと循環される。
【0035】そして液圧調整弁4では、まずフィルター
3を介してポンプ2から圧送された液体コーティング剤
8(一次圧)は、液圧調整弁4のボデイ31の入口53
から液圧調整弁4内に入り、弁体32の下面からバルブ
シート33とバルブボール34とで構成する弁機構の隙
間を通って弁体32の出口から二次圧となってダイヤフ
ラム38の下面部分に流入し、更にボデイ31の出口5
4から噴出ガン5へ供給される。
【0036】その際、ダイヤフラム38の下面に作用す
る液体コーティング剤8の二次圧とばね37の力とがバ
ランスして、液体コーティング剤8の二次圧が常に一定
に維持される。すなわち二次圧が低下するとばね37の
力が勝り、ダイヤフラム38を押し下げ、それにつれて
ロッド36がバルブボール34を押し下げ、バルブシー
ト33とバルブボール34との間に隙間ができて、一次
圧側の液体コーティング剤8が二次側へ流れる。また二
次圧がばね37の力よりも強くなるとダイヤフラム38
は上側に押し上げられ、これに伴ってロッド36も上昇
し、バルブボール34はボール押さえばね35の力と一
次側の液圧とによってバルブシート33に押し付けら
れ、液体コーティング剤8の流れを遮断する。このよう
にして液圧調整弁4の二次圧は常に所定の圧力に維持さ
れる。
【0037】そして噴出ガン5へ供給される液体コーテ
ィング剤8の液圧を調整するには、液圧調整弁4の第1
気体駆動部12及び第2気体駆動部16に供給する圧縮
気体の圧力を調整することにより行われる。すなわち第
1気体駆動部12には気体圧調整弁11で調整された圧
縮気体14が管路13を介して気体供給口55から供給
され。また第2気体駆動部16には、電空レギュレータ
15によって調整された圧縮気体18がスピードコント
ロール弁21を介してブースター19へ信号気体として
供給され、ブースター19で調圧された気体20が気体
供給口56から供給される。
【0038】また電空レギュレータ15は、信号ケーブ
ル25を介して操作装置24からの操作信号によって操
作することができる。また液圧調整弁4の下流に設けた
液圧センサー22によって検出された液体コーティング
剤8の圧力信号を信号ケーブル23を介して操作装置2
4に取り入れて、少なくとも該圧力信号に基づいて操作
装置24にあらかじめ入力されたプログラムにより演算
処理し、電空レギュレータ15の操作信号を出力するこ
とにより、液体コーティング剤の圧力を自動的に最適圧
力に制御することができる。
【0039】このように液体コーティング剤8の液圧を
調整する液圧調整弁4の構造を、多段式圧縮気体駆動型
の液圧調整弁構造とすることにより、設置面積が小さい
構造とすることができ、狭い所へも設置することができ
る。更に圧縮気体の回路を介して、圧縮気体の圧力を制
御することにより液体調整弁4を制御するという間接的
な制御方法をとることにより、圧縮気体の管路13及び
17の長さを自由に選択することできるので、遠隔操作
によって液体コーティング剤8の液圧を調整することが
できる。
【0040】また液圧調整弁4の構造を多段式圧縮気体
駆動型とし、それぞれに独立した回路を介して設けた気
体圧力調整弁11及び15によって調整された気体を供
給することにより、液圧調整弁4に作用する駆動力はそ
れぞれの独立した駆動力の総和となるので、駆動力をそ
れぞれ独立して調整することにより、極めて微小で精密
な駆動力調整が可能となり、その分、精度の高い液体コ
ーティング剤8の液圧を調整することができる。
【0041】更に気体圧力調整弁15を電空レギュレー
タで構成することにより、電空レギュレータは操作装置
24からの信号によって駆動できるので、あらかじめ操
作装置24に入力されたプログラム等に基づいて液体コ
ーティング剤の液圧を自動調整することができる。
【0042】また液圧調整弁4の下流に液圧センサー2
2を設け、少なくとも該液圧センサーからの信号を操作
装置24に取り込み、操作装置24で演算処理して前記
電空レギュレータ15の駆動信号を出力するように構成
することにより、噴出ガン5へ供給される液圧情報がフ
ィードバックされるので、高精度の液体コーティング剤
の液圧調整が可能となる。
【0043】なお本実施例では、あまり頻繁に調整する
必要がない片方の気体調整弁11をマニュアル操作型で
構成し、気体圧調整弁15のみを電空レギュレータで構
成したが、気体圧調整弁11も電空レギュレータで構成
しすることも可能である。また本実施例では、電空レギ
ュレータ15の下流にブースター19を配設したが、容
量的に十分な電空レギュレータを用いることによりブー
スターを省略することができる。また液圧調整弁4の気
体駆動部は2段に構成したものを例示したが、これに限
定されるものではなく、これを多段に構成し、更にそれ
ぞれを独立した圧縮気体の制御回路で制御することによ
り、一層微小で精度の高い制御ができる。また操作装置
24への入力信号は、液圧センサーからの信号だけでな
く、環境温度、液体コーティング剤の温度や粘度、コン
ベアの速度といった、コーティング条件を左右する他の
多くの変数を入力信号とすることも可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明の液体コーティング剤の液圧調整
方法とその装置は、上記詳述したような構成としたの
で、液体コーティング剤を塗布して被塗物表面にコーテ
ィング加工を施すに当り、液体コーティング剤の液圧を
遠隔操作によって調整することができ、また極めて精度
の高い調整ができ、しかも設置面積が小さい液圧調整弁
によって液圧調整を可能とした、液体コーティング剤の
液圧調整方法とその装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体コーティング剤の液圧調整方法を
示めす回路図。
【図2】本発明の液圧調整弁の断面詳細図。
【図3】従来の液体コーティング剤の液圧調整方法を示
めす回路図。
【図4】従来の液圧調整弁の断面詳細図。
【符号の説明】
2…ポンプ、 4…液圧調整弁、 5…噴出ガン、 6
…コンベア、 7…被塗物、 11…気体圧調整弁、
15…気体圧調整弁(電空レギュレータ)、22…液圧
センサー、 24…操作装置、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体コーティング剤(8)をポンプ
    (2)を用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被
    塗物(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液
    圧を調整する方法であって、ポンプ(2)と噴出ガン
    (5)との間に多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁
    (4)を設け、該液圧調整弁の多段式圧縮気体駆動部の
    それぞれに独立した圧縮気体供給回路を設け、各圧縮気
    体供給回路に気体圧力調整弁(11,15)を設けて、
    この気体圧力調整弁を調整することにより、前記液圧調
    整弁を調整することを特徴とする、液体コーティング剤
    の液圧調整方法。
  2. 【請求項2】 前記各圧縮気体供給回路に設けた気体圧
    力調整弁のうち、少なくともそのうちの1つは電空レギ
    ュレータで構成され、該電空レギュレータは操作装置
    (24)からの信号によって駆動されるように構成した
    ことを特徴とする、請求項1に記載された液体コーティ
    ング剤の液圧調整方法。
  3. 【請求項3】 前記液圧調整弁の下流に液圧センサー
    (22)を設け、少なくとも該液圧センサーからの信号
    を前記操作装置に取り込み、操作装置で信号処理して前
    記電空レギュレータの駆動信号を出力するように構成し
    たことを特徴とする請求項2に記載された液体コーティ
    ング剤の液圧調整方法。
  4. 【請求項4】 液体コーティング剤(8)をポンプ
    (2)を用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被
    塗物(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液
    圧を調整する装置において、ポンプ(2)と噴出ガン
    (5)との間に設ける液圧調整弁(4)が多段式圧縮気
    体駆動型の液圧調整弁であることを特徴とする液体コー
    ティング剤の液圧調整装置。
  5. 【請求項5】 液体コーティング剤をポンプ(2)を用
    いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被塗物(7)
    へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液圧を調整す
    る装置において、ポンプ(2)と噴出ガン(5)との間
    に設けた多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁(4)と、
    該液圧調整弁の多段式圧縮気体駆動部のそれぞれに独立
    した回路を介して設けた気体圧力調整弁(11,15)
    と、からなることを特徴とする液体コーティング剤の液
    圧調整装置。
  6. 【請求項6】 前記気体圧力調整弁のうち少なくとも1
    つは、電空レギュレータ(15)で構成し、該電空レギ
    ュレータは操作装置(24)からの信号によって駆動さ
    れるように構成したことを特徴とする、請求項5に記載
    された液体コーティング剤の液圧調整装置。
  7. 【請求項7】 前記液圧調整弁(4)の下流に液圧セン
    サー(22)を設け、少なくとも該液圧センサーからの
    信号を前記操作装置(24)に取り込み、操作装置で信
    号処理して前記電空レギュレータ(15)の駆動信号を
    出力するように構成したことを特徴とする、請求項6に
    記載された液体コーティング剤の液圧調整装置。
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