JPH08191536A - 方向短絡保護装置 - Google Patents

方向短絡保護装置

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Publication number
JPH08191536A
JPH08191536A JP7001129A JP112995A JPH08191536A JP H08191536 A JPH08191536 A JP H08191536A JP 7001129 A JP7001129 A JP 7001129A JP 112995 A JP112995 A JP 112995A JP H08191536 A JPH08191536 A JP H08191536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
circuit
generator
transformer
power
Prior art date
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Pending
Application number
JP7001129A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiro Yoshida
道弘 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7001129A priority Critical patent/JPH08191536A/ja
Publication of JPH08191536A publication Critical patent/JPH08191536A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の方向短絡保護装置は、電源系統1の
回路に流れる交流電流を計測する変流器4と、電源系統
1の回路に印加される交流電圧を計測する計器用変圧器
3と、発電機2の回路に流れる交流電流を計測する変流
器6と、発電機2の回路に印加される交流電圧を計測す
る計器用変圧器5と、変流器4、6、並びに計器用変圧
器3、5に接続されて電源回路短絡事故の事故点8が所
内方向か外部方向かを判別する保護装置7とを備えたこ
とを特徴としている。 【効果】 本発明により方向短絡保護の信頼性を向上さ
せることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源系統と自家用発電
機が並列運転している系統における電源系統側短絡事故
に対する方向短絡保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の方向短絡保護装置においては、図
4に示すように電源系統1との連系点に設置した計器用
変圧器3,変流器4の二次要素により、無効電流が自家
系統より電源系統へ流出していること、および、その電
流が設定値より大きいことを検出して、構外短絡事故と
判断としていた。
【0003】この方法によると、発電機2の短絡電流は
短絡事故発生時の発電機内部誘起電圧の位相、および、
事故点8の短絡インピーダンスにより大きさが異なるた
め、所内負荷10などの状況によっては確実な事故の検
出、ならびに、守備範囲(電源系統側の短絡時インピー
ダンス)が特定できなかった。また、所内負荷10など
過渡的な自家系統からの無効電流の流出による誤動作の
可能性があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
技術では確実な事故の検出ならびに、守備範囲の特定が
できなかった。
【0005】本発明では、短絡電流の大きさによらず、
構外短絡事故であることを判断し、かつ、短絡事故点が
保護装置の守備範囲内で発生したことを特定できる方向
短絡保護装置を供給することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の方向短絡保護装
置は、所内負荷に遮断器を介して電力を供給する電源系
統と、電源系統と並列に接続されて所内負荷に電力を供
給する発電機と、電源系統の回路に流れる交流電流を計
測する第1の変流器と、電源系統の回路に印加される交
流電圧を計測する第1の計器用変圧器と、発電機の回路
に流れる交流電流を計測する第2の変流器と、発電機の
回路に印加される交流電圧を計測する第2の計器用変圧
器と、第1および第2の変流器、並びに第1および第2
の計器用変圧器に接続されて電源回路短絡事故の事故点
が所内方向か外部方向かを判別する保護装置とを備えた
ことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の方向短絡保護装置においては、所内負
荷に遮断器を介して電源系統から電力を供給し、電源系
統と並列に発電機を接続して所内負荷に電力を供給し、
電源系統の回路に流れる交流電流を第1の変流器によっ
て計測し、電源系統の回路に印加される交流電圧を第1
の計器用変圧器によって計測し、発電機の回路に流れる
交流電流を第2の変流器によって計測し、発電機の回路
に印加される交流電圧を第2の計器用変圧器によって計
測し、第1および第2の変流器、並びに第1および第2
の計器用変圧器に保護装置を接続して電源回路短絡事故
の事故点が所内方向か外部方向かを判別することを特徴
としている。
【0008】
【実施例】次に本発明の方向短絡保護装置の一実施例を
説明する。図1において、電源系統1は所内負荷10に
遮断器9を介して電力を供給し、発電機2は電源系統1
と並列に接続されて所内負荷10に電力を供給する。変
流器4は電源系統1の回路に流れる交流電流を計測し、
計器用変圧器3は電源系統1の回路に印加される交流電
圧を計測する。また、変流器6は発電機2の回路に流れ
る交流電流を計測し、計器用変圧器5は発電機2の回路
に印加される交流電圧を計測する。そして、保護装置7
は変流器4、6、並びに計器用変圧器3、5に接続され
て電源回路短絡事故の事故点8が所内方向か外部方向か
を判別する。
【0009】即ち、図1の系統連系点に設置された計器
用変圧器3、変流器4の計測値より、保護装置7にて、
電流が自家系統から電源系統1の事故点8に向かって流
出していることを検出する。
【0010】同時に、発電機2の出力側に設置された変
流器6により発電機出力電流値の減衰パターンと、下記
による発電機短絡電流計算値が一致もしくは相似形とな
るか否かをチェックし、一致または相似形となった場合
短絡事故と判断する。
【0011】ここで、発電機の時刻tにおける発電機完
全短絡電流iは下式で求まる。
【0012】
【数1】 ここで、Xd″は発電機2の初期過渡リアクタンス、X
d′は過渡リアクタンス、Xdは同期リアクタンス、T
d″は初期過渡時定数、Td′は過渡時定数、Eoは短
絡事故発生時の発電機内部誘起電圧、αは位相角であ
る。
【0013】発電機完全短絡時の電流は式(1)で求ま
るが、実際の事故時は、系統のインピーダンス、短絡点
8のインピーダンスのため、電流値は小さくなる。よっ
て、相似形となることのチェックが必要となる。
【0014】また、式(1)中、初期過渡リアクタンス
Xd″、過渡リアクタンスXd′、同期リアクタンスX
d、初期過渡時定数Td″、過渡時定数Td′は発電機
個有の定数である。また発電機内部誘起電圧Eoは図2
に示す同期発電機のベクトル図より算出する。この時、
発電機端子電圧Et、負荷電流I、力率cosθは計器
用変圧器5、変流器6の実測値より求まる。また位相角
αは計器用変圧器5による発電機電圧波形から求まる。
【0015】尚、図2においてIrは抵抗降下電圧、I
xはリアクタンス降下電圧である。
【0016】次に、式(1)による短絡電流により、短
絡時の発電機インピーダンスZG を求める。一方、連系
点の変流器4による流出電流より、系統側インピーダン
スZS と発電機インピーダンスZG の総インピーダンス
T を求める。
【0017】ZT =ZS +ZG の関係にあるから、系統
側インピーダンスZS が守備範囲内にあるか否かを判断
する。
【0018】各インピーダンスの関係を図3に示す。図
3においてIS は短絡電流である。
【0019】以上より、無効電流が電源系統に向かって
流出していること、短絡電流の減衰パターンが計算値と
一致もしくは相似していること、電源系統側インピーダ
ンスが守備範囲内にあることの3点をもって、電源系統
における短絡事故発生と判断し、保護装置7より信号を
出力し、連系点の遮断器9を開放する等の処置を行う。
【0020】このように、系統連系点の計器用変圧器お
よび変流器の二次要素により、電流が電源系統に向かっ
て流出していることを検出し、同時にその実測電流値の
推移の形が予め発電機定数で定まる発電機短絡電流値の
減衰パターンと比較し、両者が同一または相似形となっ
た場合、構外短絡事故と判断する。
【0021】一方、事故発生直前の発電機負荷電流、力
率および予め定まる発電機インピーダンスより事故発生
直前の発電機内部誘起電圧を求め、続けてその内部誘起
電圧の時、流れ得る発電機完全短絡電流を演算し、短絡
電流演算値と短絡電流実測値より、事故点までのインピ
ーダンスを算出し、そのインピーダンスが守備範囲内に
あるか否かを判定する。
【0022】以上より、構外短絡事故であり、かつ、イ
ンピーダンスが守備範囲内であることにより、外部へ信
号を出力する。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、発電機短絡電流の大小
に係らず、電源系統側の守備範囲が一定となり、また、
過渡的な無効電流の流出による誤動作がない方向短絡保
護装置が供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す方向短絡保護装置の構
成図である。
【図2】発電機のベクトルを示す説明図である。
【図3】インピーダンスの関係を示す説明図である。
【図4】従来の方向短絡保護装置を示す構成図である。
【符号の説明】
2 発電機 3 計器用変圧器 4 変流器 5 計器用変圧器 6 変流器 7 保護装置 9 遮断器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所内負荷に遮断器を介して電力を供給す
    る電源系統と、この電源系統と並列に接続されて前記所
    内負荷に電力を供給する発電機と、前記電源系統の回路
    に流れる交流電流を計測する第1の変流器と、前記電源
    系統の回路に印加される交流電圧を計測する第1の計器
    用変圧器と、前記発電機の回路に流れる交流電流を計測
    する第2の変流器と、前記発電機の回路に印加される交
    流電圧を計測する第2の計器用変圧器と、これら第1お
    よび第2の変流器、並びに前記第1および第2の計器用
    変圧器に接続されて電源回路短絡事故の事故点が所内方
    向か外部方向かを判別する保護装置と、を具備してなる
    方向短絡保護装置。
JP7001129A 1995-01-09 1995-01-09 方向短絡保護装置 Pending JPH08191536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7001129A JPH08191536A (ja) 1995-01-09 1995-01-09 方向短絡保護装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP7001129A JPH08191536A (ja) 1995-01-09 1995-01-09 方向短絡保護装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08191536A true JPH08191536A (ja) 1996-07-23

Family

ID=11492842

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7001129A Pending JPH08191536A (ja) 1995-01-09 1995-01-09 方向短絡保護装置

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JP (1) JPH08191536A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112557792A (zh) * 2020-12-04 2021-03-26 广东电网有限责任公司 一种电力电子变压器功率模块在线测试装置及其方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112557792A (zh) * 2020-12-04 2021-03-26 广东电网有限责任公司 一种电力电子变压器功率模块在线测试装置及其方法

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