JPH08191308A - 通信経路選択方法 - Google Patents

通信経路選択方法

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JPH08191308A
JPH08191308A JP213095A JP213095A JPH08191308A JP H08191308 A JPH08191308 A JP H08191308A JP 213095 A JP213095 A JP 213095A JP 213095 A JP213095 A JP 213095A JP H08191308 A JPH08191308 A JP H08191308A
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紳介 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発信者が指定した要求品質および経路選択情
報に従った経路を選択できる通信経路選択方法を得るこ
とを目的とする。 【構成】 発信者自身が指定する要求品質に経路選択情
報として優先順位を設定し、設定された優先順位の高い
項目から発信者によって設定された要求品質と各経路の
品質を比較し、要求品質を満足する経路が1つだけ存在
すればその経路を選択する。要求品質を満足する経路が
複数存在する場合は、優先順位が次に高い項目について
比較を行う。再び発信者が設定した要求品質を満足する
経路が複数存在する場合は、優先順位が次に高い項目に
ついて比較を行い、該当する経路が1つ存在すれば、そ
の経路を選択する。発信者が設定した要求品質を満足す
る経路がまったく存在しない場合は、優先順位が一番高
い要求品質において、その要求品質に一番近い経路を選
択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信経路選択方法、特
に要求品質を満足する経路が複数存在した場合に、その
中から発信者の意図する経路を選択可能にする通信経路
選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のネットワークの普及により、デー
タを転送する目的地に対して複数の経路が存在する場合
が出てきた。この複数の経路からデータ転送に使用する
通信経路を選択する方法として、データ転送を行う際に
発信者が要求品質としてコスト、信頼性等を指定し、ネ
ットワークシステムを構成する計算機がこの要求品質を
満足する経路を選択するという方法をとっている。要求
品質として、1項目しか指定できない場合および複数の
項目を指定できる場合がある。
【0003】次に、要求品質が複数指定できる場合の動
作について説明する。図7は、従来の通信経路選択方法
で使用するネットワーク形態を示した図である。エンド
システム1とエンドシステム2との間に6台の中継シス
テム1〜6が配置され、それぞれが図7に示したように
複数の経路A〜Lで接続されている。図7から明らかな
ようにエンドシステム1からエンドシステム2にデータ
を転送するための通信経路は、経路A、E、Lあるいは
経路C、H、K等のように複数存在する。また、図8は
発信者が指定した要求品質の例を、図9はネットワーク
が保有している経路の品質の例を示した図である。ここ
で、エンドシステム1からエンドシステム2にデータ
(メッセージ)を送信する場合の経路の選択方法につい
て説明する。
【0004】最初に、エンドシステム1において、接続
されている経路A、B、Cの中で図8の要求品質を満足
する経路を選択する必要がある。
【0005】まず、見逃し誤り率について考える。見逃
し誤り率とは、測定期間の間に転送したデータの総和に
対する不正、紛失および重複受信データの総和の割合で
ある。この要求品質を満足するためには図8に示したよ
うに0.01%以下でなければならないため、経路Aだ
けが要求品質を満足していることになる。
【0006】次にコストについて考える。コストとは、
データを送信するのに課せられる経費である。この要求
品質を満足するためには10円/パケット以下でなけれ
ばならないため、経路A、B、Cともが要求品質を満足
していることになる。
【0007】次にスループットについて考える。スルー
プットとは、各エンドシステムおよび中継システムが対
応できる最大速度である。この要求品質を満足するため
には1000パケット/秒以上でなければならないた
め、経路Bだけが要求品質を満足していることになる。
【0008】次に伝送遅延について考える。伝送遅延と
は、正しく転送されたデータの経過時間である。この要
求品質を満足するためには0.5秒以下でなければなら
ないため、経路A、B、Cとも要求品質を満足している
ことになる。
【0009】最後に転送障害率について考える。転送障
害率とは、性能測定期間の間に観測された総和に対する
転送障害の総和の割合である。この要求品質を満足する
ためには0.01%以下でなければならないため、経路
Cだけが要求品質を満足していることになる。
【0010】このように、複数存在する経路の中から要
求品質を一番多く満足している経路を選択し、その経路
の接続先の計算機においても同様な処理を行うことで最
終的に通信経路を確立しエンドシステム2までデータを
転送することになる。
【0011】しかしながら、上記例においては、経路
A、B、Cとも要求品質をそれぞれ3項目満足している
ことになる。このような場合、従来の通信経路選択方法
においては、それぞれの経路が満足している要求品質の
項目数が等しいため、どの経路を選択しても発信者が指
定した要求品質を満足していると判断してしまう。しか
し、発信者は満足している項目数が等しいならば、その
中でコストが一番安い経路を選択したいというような新
たな判断基準を加えたいが、現状ではそこまで指定する
ことは不可能である。
【0012】特開平5−14568号公報に記載された
「ファクシミリ装置」では、回線の品質を左右する各要
素に重みを付けているが、この重み付けはあらかじめ各
システムに設定されているため、データ転送(ファクシ
ミリの発信)単位で設定することができない。
【0013】特開平2−26457号公報に記載された
「リーストコストルート選択方式」では、コスト料金が
最小となるサービスルートを選び2つ以上有るときは、
料金累計値の小さい方のサービスルートを選択するが、
ルート(サービス)選択の基準が固定である、つまり優
先順位が固定(コスト料金が1番目、料金累計値が2番
目)であるため、選択基準をデータ転送毎に設定するこ
とができない。
【0014】特開平1−225260号公報に記載され
た「優先制御方法」では、複数の回線を保有している交
換機に、通信要求が1つの回線に集中し転送遅延などが
生じることによる通信要求品質の低下を防ぐために、回
線の優先度を変更しているが、選択基準をデータ転送毎
に設定することができない。
【0015】特開平4−124943号公報に記載され
た「交換サービス切替装置」では、データを転送すると
きにISDNのパケット交換かあるいは回線交換のどち
らを使用するかという選択基準に回線使用量を用いてい
るが、選択基準が回線使用量の1項目なため、複数の項
目を選択条件として指定することができない。
【0016】特開昭58−66490号公報に記載され
た「自動交換機」では、発呼者に対して優先順位を付け
ているが、経路選択の選択基準をデータ転送毎に設定す
ることができない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、発信者
が指定した要求品質を満足する項目数が同じ経路が存在
する場合、新たな判断基準がない限りどの経路も同一の
品質とみなされ、発信者が意図する経路が選択されてい
るとは限らないという問題があった。
【0018】また、中継システムでの経路選択基準が発
信者からは不明確なため、発信者が意図する経路が選択
されるとは限らないという問題があった。
【0019】すなわち、複数の経路の中から発信者の意
図する経路を選択することができないという問題があっ
た。
【0020】本発明は、以上の課題を解決するためにな
されたものであり、本発明の第1の目的は、発信者自身
が要求品質および経路選択情報(各項目間の関係)を指
定できることである。
【0021】本発明の第2の目的は、発信者が指定した
経路選択情報に従った経路選択ができる通信経路選択方
法を得ることである。経路選択は、各エンドシステムお
よび中継システムにて行う。
【0022】本発明の第3の目的は、コストの限度額を
指定し、それに応じた経路選択ができる通信経路選択方
法を得ることである。
【0023】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、複数の計算機間に複数の
経路を保有するネットワークシステムにおいて、指定さ
れた要求品質を満足する経路をデータ転送を行うべき通
信経路として選択する通信経路選択方法において、複数
存在する要求品質に優先順位を設定し、指定された要求
品質を満足する経路の中から設定された優先順位に従っ
て通信経路を選択することを特徴とする。
【0024】請求項2記載の発明は、請求項1記載の通
信経路選択方法において、指定された要求品質を満足す
る経路が存在しない場合は、優先順位の最も高い要求品
質においてその要求品質に一番近い品質を持つ経路を通
信経路として選択することを特徴とする。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項1記載の通
信経路選択方法において、更にコスト限度額を設定し、
指定された要求品質を満足する経路の中から設定された
優先順位及びコスト限度額に従って通信経路を選択する
ことを特徴とする。
【0026】請求項4記載の発明は、複数の計算機間に
複数の経路を保有するネットワークシステムにおいて、
指定された要求品質を満足する経路をデータ転送を行う
べき通信経路として選択する通信経路選択方法におい
て、複数存在する要求品質に重み付けを設定し、指定さ
れた要求品質を満足する経路の中から設定された重み付
けに従って通信経路を選択することを特徴とする。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項4記載の通
信経路選択方法において、指定された要求品質を満足す
る経路が存在しない場合は、重み付けの最も高い要求品
質においてその要求品質に一番近い品質を持つ経路を通
信経路として選択することを特徴とする。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項4記載の通
信経路選択方法において、更にコスト限度額を設定し、
指定された要求品質を満足する経路の中から設定された
重み付け及びコスト限度額に従って通信経路を選択する
ことを特徴とする。
【0029】
【作用】請求項1記載の発明によれば、発信者自身が指
定する要求品質に優先順位を指定することにより、ネッ
トワークシステムが保有する複数の経路から発信者が指
定した要求品質に従った経路選択を可能にする。本発明
においては、優先順位の高い項目から発信者によって設
定された要求品質と各経路の品質を比較し、要求品質を
満足する経路が1つだけ存在すればその経路を選択する
という方法を使用する。また、要求品質を満足する経路
が複数存在する場合は、優先順位が次に高い項目につい
て比較を行う。再び発信者が設定した要求品質を満足す
る経路が複数存在する場合は、優先順位が次に高い項目
について比較を行うというような手順で通信経路を選択
する。
【0030】また、請求項2記載の発明によれば、発信
者が設定した要求品質を満足する経路がまったく存在し
ない場合は、優先順位が一番高い要求品質において、そ
の要求品質に一番近い経路を選択することで、通信経路
を選択することができる。
【0031】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1の方法を使用するとともに、コスト限度額を発信者
があらかじめ設定しておき、そのコスト限度額を越えた
場合は、無条件にコストを最優先の項目として経路選択
を行う。コスト限度額以下でかつ発信者が設定した品質
を満足する経路がまったく存在しない場合は、優先順位
が一番高い要求品質において、その要求品質に一番近い
経路を選択することで、通信経路を選択することができ
る。
【0032】請求項4記載の発明によれば、発信者自身
が指定する要求品質に重み付けを設定することにより、
ネットワークシステムが保有する複数の経路から発信者
が指定した要求品質に従った経路選択を可能にする。本
発明においては、発信者によって設定された要求品質と
各経路の品質を比較し、要求品質を満足する項目の重み
付けの合計値が最大となる経路を選択するという方法を
使用する。合計値が最大の経路が複数存在する場合は、
要求品質を満足している項目で重み付けが最大の項目に
ついて、品質が最も高い経路を選択する。
【0033】また、請求項5記載の発明によれば、発信
者が設定した品質を満足する経路がまったく存在しない
場合は、発信者が指定した重み付けが最大である要求品
質において、その要求品質に最も近い経路を選択するこ
とで、通信経路を選択することができる。
【0034】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項4の方法を使用するとともに、コスト限度額を発信者
があらかじめ設定しておき、そのコスト限度額を越えた
場合は、無条件にコストを最優先の項目として経路選択
を行う。コスト限度額以下でかつ発信者が設定した品質
を満足する経路がまったく存在しない場合は、発信者が
指定した重み付けが最大である要求品質において、その
要求品質に最も近い経路を選択することで、通信経路を
選択することができる。
【0035】
【実施例】以下、図面を用いて本発明に係る通信経路選
択方法の好適な実施例について説明する。
【0036】実施例1.図1は、本発明に係る通信経路
選択方法の第1実施例を示したフローチャートである。
なお、図7に示したネットワークシステム、図8に示し
た発信者が指定した要求品質の各項目とその設定値及び
図9に示したネットワークが保有している経路の品質の
設定値は、本実施例においても使用する。
【0037】まず、発信者によって要求品質及びこの各
要求品質に対する優先順位を設定する。ネットワークが
保有している経路の品質の設定値は、予め設定されてい
る。本実施例においては、設定された優先順位に従って
通信経路を選択することを特徴とする。図2は、要求品
質に優先順位を設定したテーブルを示している。この優
先順位は、例えば図3に示したような設定画面を用いて
発信者側のエンドシステムにおいて設定する。
【0038】エンドシステム内では、発信者が指定した
要求品質および各項目の優先順位を図4に示したデータ
形式にてデータを作成し送信する。このデータ形式は、
各経路および各中継システムを通過する際も同様であ
り、受信者側のエンドシステムに届くまでデータ形式の
変更は行わない。
【0039】以下、図1のフローチャートを用いて本実
施例における通信経路の選択方法について説明する。な
お、本処理は各エンドシステム1、2及び各中継システ
ム1〜6内で行われる。
【0040】ネットワークシステムは、送信先までの経
路を算出し(ステップ101)、経路が複数存在するな
らば(ステップ102)、要求品質、優先順位、各経路
の品質設定値を読み込む(ステップ103、104)。
経路が一つしか存在しない場合は(ステップ102)、
その経路を選択する(ステップ112)。なお、本実施
例において使用する要求品質、優先順位、各経路の品質
設定値の各計算機へのに持たせ方は、各計算機へ同一デ
ータの分配、必要なデータのみの分配、主計算機による
一括管理等多種にわたり考えられるが、これらデータの
管理方式は、本発明の趣旨ではないので、その詳細は省
略する。
【0041】ここで、図7に示したネットワーク形態で
エンドシステム1からエンドシステム2へデータを送信
する場合で考えると、エンドシステム1が保有している
経路はA、B、Cの3つである。まず、図2において優
先順位1で最も優先順位の高いの項目であるコストにつ
いて要求品質(=10)と各経路の品質を比較すると
(ステップ107)、図9から明らかなように経路A、
B、Cとも要求品質を満足する。満足する経路数が複数
あるため(ステップ108、109)、優先順位2と1
つ下げ(ステップ106)、次に優先順位の高い項目で
ある伝送遅延について要求品質(=0.5)と各経路の
品質を比較する(ステップ107)と、経路A、B、C
とも要求品質を満足する。満足する経路数が複数あるた
め(ステップ108、109)、次に優先順位3の項目
である見逃し誤り率について要求品質(=0.01)と
各経路の品質を比較すると(ステップ107)、経路A
だけが満足している。満足する経路数が1であるため
(ステップ108)、経路Aを選択する(ステップ11
2)。
【0042】エンドシステム1から発信されたデータ
は、選択された経路Aを使用して中継システム1に送信
される。次に、中継システム1において上記と同様の処
理が行われる。この場合、中継システム1が保有してい
る経路はD、Eの2つである。まず、優先順位1の項目
であるコストについて要求品質(=10)と各経路の品
質を比較すると(ステップ107)、経路D、Eとも要
求品質を満足する。次に優先順位2の項目である伝送遅
延について要求品質(=0.5)と各経路の品質を比較
する(ステップ107)と、経路Eだけが満足してい
る。満足する経路数が1であるため(ステップ10
8)、経路Eを選択する(ステップ112)。
【0043】中継システム1から送信されたデータは、
経路Eを使用して中継システム6に送信される。次に、
中継システム6について考えると、中継システム6を保
有している経路はLの1つであるため、中継システム6
は、無条件に経路Lを使用してデータを送信する。
【0044】以上のようにして、本実施例における通信
経路選択方法を適用するネットワークシステムにおいて
は、発信者が指定した要求品質を満足する経路が複数存
在する場合であっても、その発信者によって設定された
優先順位に従って発信者の意図する経路を通信経路とし
て選択し、エンドシステム1から発信されたデータをエ
ンドシステム2に転送することができる。ただし、要求
品質を満足する経路が全く存在しない場合(ステップ1
08、109)は、優先順位が一番高い項目について、
その要求品質に一番近い値を持っている経路を通信経路
として選択する(ステップ111)。一番近いとは、小
さい方が良い要求品質の場合は最小値であり、大きい方
が良い要求品質の場合は最大値である。
【0045】このようにして、本実施例によれば、発信
者に要求品質に対する優先順位を設定可能とし、指定さ
れた要求品質を満足する経路が複数存在する場合は、そ
の経路のうち優先順位の高い特定の経路を通信経路とし
て選択するようにすることができる。
【0046】実施例2.本実施例においては、上記第1
実施例に加え、更にコスト限度額を設定することを特徴
とする。例えば、発信者が1ヶ月のコスト限度額を予め
設定しておき、当該月におけるコストがコスト限度額を
越えた場合は、上記第1実施例で設定した優先順位を無
視して無条件に要求品質のコストの項目を最優先項目と
して上記図1で示した方法により通信経路の選択を行う
ことができるようにした。コスト限度額以下でかつ発信
者が設定した品質を満足する経路がまったく存在しない
場合は、上記第1実施例と同様、優先順位が一番高い要
求品質において、その要求品質に一番近い経路を選択す
ることで、通信経路を選択することができる。
【0047】実施例3.図5は、本発明に係る通信経路
選択方法の第3実施例を示したフローチャートである。
本実施例においては、第1実施例の特徴である優先順位
ではなく、図6に示したように要求品質に重み付けを設
定し、この重み付けに従って通信経路を選択することを
特徴としている。重み付けは、図3とほぼ同様の画面か
ら発信者によって設定することができる。なお、その他
は、第1実施例と同様、図7、8、9を用いる。従っ
て、発信者によって要求品質及びこの各要求品質に対す
る重み付けを予め設定する。
【0048】以下、図5のフローチャートを用いて本実
施例における通信経路の選択方法について説明する。な
お、本処理は各エンドシステム1、2及び各中継システ
ム1〜6内で行われる。
【0049】ネットワークシステムは、送信先までの経
路を算出し(ステップ201)、経路が複数存在するな
らば(ステップ202)、要求品質、重み付け、各経路
の品質値を読み込む(ステップ203、204)。経路
が一つしか存在しない場合は(ステップ202)、その
経路を選択する(ステップ215)。
【0050】ここで、図7に示したネットワーク形態で
エンドシステム1からエンドシステム2へデータを送信
する場合で考えると、エンドシステム1が保有している
経路はA、B、Cの3つである。まず、要求品質と各経
路の品質を比較する(ステップ205)。次に、要求品
質を満足している項目の重み付けの合計値を算出する
と、経路Aはコスト(重み付け=25)、伝送遅延(重
み付け=20)、見逃し誤り率(重み付け=15)の項
目を満足しているため合計値は60である(ステップ2
06)。経路Bはコスト(重み付け=25)、伝送遅延
(重み付け=20)、スループット(重み付け=10)
の項目を満足しているため合計値は55である。経路C
はコスト(重み付け=25)、伝送遅延(重み付け=2
0)、転送障害率(重み付け=5)の項目を満足してい
るため合計値は50である。合計値の最大値を検索する
と、経路Aの60が最大であるため(ステップ20
7)、経路Aを選択する(ステップ215)。
【0051】エンドシステム1から発信されたデータ
は、選択された経路Aを使用して中継システム1に送信
される。次に、中継システム1において上記と同様の処
理が行われる。この場合、中継システム1が保有してい
る経路はD、Eの2つである。まず、要求品質と各経路
の品質を比較する(ステップ205)。次に、要求品質
を満足している項目の重み付けの合計値を算出すると、
経路Dはコスト(重み付け=25)、見逃し誤り率(重
み付け=15)、スループット(重み付け=10)、転
送障害率(重み付け=5)の項目を満足しているため合
計値は55である(ステップ206)。経路Eはコスト
(重み付け=25)、伝送遅延(重み付け=20)の項
目を満足しているため合計値は45である。合計値の最
大値を検索すると、経路Dの55が最大であるため(ス
テップ207)、経路Eを選択する(ステップ21
5)。
【0052】中継システム1から送信されたデータは、
経路Dを使用して中継システム4に送信される。次に、
中継システム4において上記と同様の処理が行われる。
この場合、中継システム4が保有している経路はJの1
つであるため、中継システム4は、無条件に経路Jを使
用してデータを送信する。
【0053】以上のようにして、本実施例における通信
経路選択方法を適用するネットワークシステムにおいて
は、発信者が指定した要求品質を満足する経路が複数存
在する場合であっても、その発信者によって設定された
重み付けのうち要求品質を満足する項目の最大合計値と
なる経路を通信経路として選択し、エンドシステム1か
ら発信されたデータをエンドシステム2に転送すること
ができる。ただし、要求品質を満足する経路が全く存在
しない場合(ステップ207、208)は、重み付けが
最も高い要求品質においてその要求品質に一番近い品質
を持つ経路を選択する(ステップ210)。一番近いと
は、小さい方が良い要求品質の場合は最小値であり、大
きい方が良い要求品質の場合は最大値である。
【0054】このようにして、本実施例によれば、発信
者に要求品質に対する重み付けを設定可能とし、指定さ
れた要求品質を満足する経路が複数存在する場合は、そ
の経路のうち満足するよう要求品質の重み付けの合計値
が最大値となる経路を通信経路として選択するようにす
ることができる。
【0055】なお、上記のようにエンドシステム1から
エンドシステム2にデータを送信する場合、第1実施例
の方法を使用すると通信経路はA→E→Lとなる。一
方、第3実施例の方法を使用すると通信経路はA→D→
Jとなる。この違いは、次の理由による。すなわち、第
1実施例においては、データ転送の要求品質の項目に優
先順位を設定することにより、要求品質を複数にした場
合においても特定の項目を重視した経路を選択すること
ができる。これにより、エンドユーザが要求する品質の
データ転送が保証される。一方、第3実施例において
は、データ転送の要求品質の項目に重み付けを設定する
ことにより、要求品質を複数にした場合においても発信
者の要求品質の全項目について考慮した最適な経路を選
択することができる。これにより、エンドユーザが要求
する品質のデータ転送が保証される。
【0056】実施例4.本実施例においては、上記第3
実施例に加え、更にコスト限度額を設定することを特徴
とする。例えば、発信者が1ヶ月のコスト限度額を予め
設定しておき、当該月におけるコストがコスト限度額を
越えた場合は、上記第3実施例で設定した重み付けを無
視して無条件に要求品質のコストの項目を最優先項目と
して上記図5で示した方法により通信経路の選択を行う
ことができるようにした。コスト限度額以下でかつ発信
者が設定した品質を満足する経路がまったく存在しない
場合は、上記第3実施例と同様、重み付けが最も高い要
求品質において、その要求品質に一番近い経路を選択す
ることで、通信経路を選択することができる。
【0057】なお、上記各実施例においては、発信者に
よって要求品質に経路選択情報として優先順位又は重み
付けを設定可能とし、指定された要求品質を満足する経
路が複数存在する場合には、その優先順位等の設定値に
従って経路を選択するようにしたことで発信者の意図す
る経路を選択できるようにしたことを特徴とするもので
ある。従って、例えば、第3実施例においては、設定し
た重み付けを単に合計し最大値となる経路を選択するよ
うにしたが、本発明は経路を選択する算出方法を特徴と
するものではない。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、発信者に
よって要求品質に優先順位を設定可能とし、指定された
要求品質を満足する経路が複数存在する場合には、その
優先順位に従って経路を選択するようにしたことで、発
信者の意図する経路を通信経路として選択することが可
能となる。特に、本発明においては、優先順位を設定す
ることで、特定の要求品質を重視した経路選択が可能と
なる。これにより、エンドユーザが要求する品質のデー
タ転送が保証される。
【0059】請求項2記載の発明によれば、要求品質を
満足する経路が全く存在しない場合であっても、優先順
位が一番高い項目について、その要求品質に一番近い値
を持っている経路を通信経路として選択することが可能
となる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、発信者によ
って要求品質に重み付けを設定可能とし、指定された要
求品質を満足する経路が複数存在する場合には、その重
み付けに従って経路を選択するようにしたことで、発信
者の意図する経路を通信経路として選択することが可能
となる。特に、本発明においては、重み付けを設定する
ことで、発信者の要求品質の全項目について考慮した最
適な経路選択が可能になる。これにより、エンドユーザ
が要求する品質のデータ転送が保証される。
【0061】請求項5記載の発明によれば、要求品質を
満足する経路が全く存在しない場合であっても、重み付
けが最も高い要求品質においてその要求品質に一番近い
品質を持つ経路を通信経路として選択することが可能と
なる。
【0062】請求項3、6記載の発明によれば、コスト
限度額を設定することにより、要求品質を満足するとと
もに課金についても考慮した経路選択が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る通信経路選択方法の第1実施
例を示すフローチャートである。
【図2】 第1実施例において設定する優先順位を示し
た図である。
【図3】 第1実施例の要求品質に優先順位を設定する
画面例を示した図である。
【図4】 第1実施例を適用するネットワークシステム
において転送されるメッセージ形式を示した図である。
【図5】 この発明に係る通信経路選択方法の第3実施
例を示すフローチャートである。
【図6】 第3実施例において設定する重み付けを示し
た図である。
【図7】 ネットワークシステムの形態を示した図であ
る。
【図8】 発信者が設定したデータ転送の要求品質の項
目及びその設定値を示した図である。
【図9】 各経路の品質値を示した図である。
【符号の説明】
A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L 経
路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の計算機間に複数の経路を保有する
    ネットワークシステムにおいて、指定された要求品質を
    満足する経路をデータ転送を行うべき通信経路として選
    択する通信経路選択方法において、 複数存在する要求品質に優先順位を設定し、指定された
    要求品質を満足する経路の中から設定された優先順位に
    従って通信経路を選択することを特徴とする通信経路選
    択方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信経路選択方法におい
    て、 指定された要求品質を満足する経路が存在しない場合
    は、優先順位の最も高い要求品質においてその要求品質
    に一番近い品質を持つ経路を通信経路として選択するこ
    とを特徴とする通信経路選択方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の通信経路選択方法におい
    て、 更にコスト限度額を設定し、指定された要求品質を満足
    する経路の中から設定された優先順位及びコスト限度額
    に従って通信経路を選択することを特徴とする通信経路
    選択方法。
  4. 【請求項4】 複数の計算機間に複数の経路を保有する
    ネットワークシステムにおいて、指定された要求品質を
    満足する経路をデータ転送を行うべき通信経路として選
    択する通信経路選択方法において、 複数存在する要求品質に重み付けを設定し、指定された
    要求品質を満足する経路の中から設定された重み付けに
    従って通信経路を選択することを特徴とする通信経路選
    択方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の通信経路選択方法におい
    て、 指定された要求品質を満足する経路が存在しない場合
    は、重み付けの最も高い要求品質においてその要求品質
    に一番近い品質を持つ経路を通信経路として選択するこ
    とを特徴とする通信経路選択方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の通信経路選択方法におい
    て、 更にコスト限度額を設定し、指定された要求品質を満足
    する経路の中から設定された重み付け及びコスト限度額
    に従って通信経路を選択することを特徴とする通信経路
    選択方法。
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