JPH0818933B2 - マツノマダラカミキリ及びマツノザイセンチユウの駆除方法 - Google Patents

マツノマダラカミキリ及びマツノザイセンチユウの駆除方法

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JPH0818933B2
JPH0818933B2 JP62017117A JP1711787A JPH0818933B2 JP H0818933 B2 JPH0818933 B2 JP H0818933B2 JP 62017117 A JP62017117 A JP 62017117A JP 1711787 A JP1711787 A JP 1711787A JP H0818933 B2 JPH0818933 B2 JP H0818933B2
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pine
wood
pine wood
exterminating
tree
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和成 二木
毅 磯
弘毅 碇
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東京有機化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、N−メチルジチオカルバミン酸塩を有効成
分として含有する組成物を、伐倒木又は被害立木に処理
後又はその処理と同時に水性エマルジョンや水溶性糊料
等の被膜形成剤を処理することからなるマツノマダラカ
ミキリ(Monochamus alternatus)及び/及びマツノザ
イセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)を駆除
する方法に関する。
(従来技術) 近年、松くい虫により北海道、青森県を除く日本各地
で松枯損が蔓延している。昭和46年度の林業統計要覧に
よれば、被害材積51万m3、面積11万haであつたが、昭和
56年度には、被害材積208m3、面積45万haにも被害が拡
大し、更に現在その被害は続いており、観光地の景観は
もとより、水源かん養林、保安林としての見地からも問
題となっている。
マツノザイセンチュウに起因して枯れた松枯損木中に
は、病害を惹起するマツノザイセンチュウとその媒介昆
虫のマツノマダラカミキリが生息しており、この枯損木
からマツノザイセンチュウを帯したマツノマダラカミキ
リが羽化脱出する前に、この枯損木を薬剤消毒、薬剤く
ん蒸、焼却若しくはチップ化する方法によつて処理し、
マツノザイセンチュウあるいはマツノマダラカミキリを
駆除すれば、材線虫病の伝播を切断出来ると考えられて
いる。
すでに松損木虫のマツノマダラカミキリに対しては、
殺虫材(MEP剤、MPP剤等)の伐倒木等への散布法や、く
ん蒸剤、例えば、臭化メチル、クロロピクリンやD−D
剤等を処理する殺虫法が知られている。また伐倒木等の
焼却法やチツプ化による処理方法も行われている。殺虫
剤による伐倒木等への散布法は、マツノマダラカミキリ
の幼虫が材内深く侵入した後では効果が低いし、殺虫剤
の浸透を助長するために灯油類で希釈し、散布している
が、それでも充分な効果を上げるに至らない。その上山
地に引火性の物質を多量に散布することは火災の危険性
を伴うものである。チップ化及び焼却は、処理可能な所
への搬出に多大な労力、費用を要するのと、チップ化す
るまで工場周辺に置くことにおり、春の羽化脱出以前に
処理出来ない場合、そこが発生源となる事例がある。焼
却には事前の許可を要したり、焼却できる場所も限定さ
れており、何処でも適用し得るものではない。
一方材中のマツノザイセンチュウに対しては、各種殺
線虫剤の注入法がある。しかし、薬剤の注入作業が非能
率的であり、大規模での応用には問題がある。
くん蒸剤による枯損木のくん蒸法は、マツノマダラカ
ミキリやマツノザイセンチュウの駆除には有効な方法で
あることが認められている。しかし、臭化メチル、D−
D剤、クロロピクリン等いずれの場合も、ポリエチレン
フィルム等のプラスチックフィルムで被覆する必要があ
り、フィルム等の裾を抑えるため土をかぶせる作業は、
傾斜地や木の根がはっていたり、岩石が多い山では極め
て困難であり、非能率的である。ビニールフィルム等で
被覆しない方法も知られているが、効果的にふれを生
じ、かつ必ずしも充分ではない。更にビニールフィルム
等を用いると、山地に放置され景観上あるいは水流の妨
げとなり問題になつている。
(発明が解決しようとする問題点) クロロピクリンやD−D剤は、毒性問題により、その
使用が制限されてきている。そしてマツノマダラカミキ
リやマツノザイセンチュウを駆除し、かつ作用後は、人
体や有用生物体に害作用を持つものを残さないものが望
まれ、特にN−メチルジチオカルバミン酸塩やメチルイ
ソチオシアネートが注目されている。しかしこれを処理
した場合に、伐倒木や被害立木等にビニール等で覆った
りする作業上の問題性や効果の即効性の面で劣ってい
て、その問題点の解決が望まれている。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、伐倒木及び被害立木中のマツノマダラカミ
キリ及びマツノザイセンチュウを駆除するにあたつて、
N−メチルジチオカルバミン酸塩を有効成分として含有
する組成物を処理後又はその処理と同時に水性エマルジ
ョンや水溶性糊材等の被膜形成剤を処理し、マツノマダ
ラカミキリ及びマツノザイセンチュウを駆除する方法に
係るものである。
本発明の組成物を処理するにあたっては、次の如き方
法が挙げられる。
本発明の組成物あるいは希釈液を圧切した丸太、伐倒
木、被害立木、枝等に散布、注入等により処理し、直ち
に所定濃度に希釈した被膜形成剤を散布、注入等により
処理することによって、ガスの逸散を防ぐことができ
る。またあらかじめ本発明の薬剤組成物あるいはその希
釈液と被膜形成剤を同時に処理木に適用することによっ
てもその目的を達成することができる。即ちあらかじめ
これら両者を混合したもの又は使用時に同時混用したも
のを適用してもよい。
これらの方法には、処理木の材質1m3当り、本発明の
有効成分0.1〜10l/m3を処理し、被害形成剤は,固形分
濃度2〜10wt%の液を2〜30l/m3を表面や樹木中に均一
に処理すればよい。
固形分濃度が高くなると、粘度が高くなるために均一
に散布することが困難になる。そのために2〜30l/m3
好ましく、またそれ以下である時には、揮散防止効果が
低下する。
本発明の有効成分たるN−メチルジチオカルバミン酸
塩としては、具体的には、N−メチルジチオカルバミン
酸のアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カル
シウ塩等が挙げられる。
次に本発明に使用される水性ポリマーエマルジョン又
は/及び水溶性糊料としては、次のものが挙げられる。
水性エマルジョンとしては、例えば、酢酸ビニルエス
テル、プロピオン酸ビニル等の有機酸ビニルエステル、
エチルアクリレート、メチルアクリレート等のアクリル
酸エステル、エチルメタアクリレート、メチルメタアク
リレート等のメタアクリル酸エステル、塩化ビニル、ス
チレン等のビニル化合物の重合体あるいは共重合体、ポ
リブタジエン、ブタジエン共重合体、ブチルゴム、ネオ
ブチレンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム又はアスファル
ト等の水性エマルジョンを単独あるいはこれ等の2種の
以上を混合して用いることもできる。
また,水溶性糊材としては、例えば、ポリアクリル酸
又はアクリル酸共重合体のアルカリ塩、完全又は部分ケ
ン化ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース等のセルロース誘導体、カルボキシメ
チル化でんぷん、シアノエチル化でんぷん、デキストリ
ン等のでんぷん誘導体、アラビアゴム等の天然水溶性高
分子物質、ポリビニルピロリドン、ポリメチルビニルエ
ーテル等の水溶性高分子物質、又はウレタン系水溶性高
分子物質等を単独あるいは混合して用いることができ
る。
以下実施例を以て本発明を説明する。
(実施例) 実施例1 マツノマダラカミキリ穿入の被害松を2mの長さに玉切
りし、直径2cm以上の枝も含めて、材積が0.5m3になるよ
うに被害材を並べた。各区供試木の上から、N−メチル
ジチオカルバミン酸アンモニウム50%水溶液を散布し、
直ちに被覆形成剤として、アクリル酸エステル樹脂エマ
ルジョン及びカルボキシメチルセルロースを水で希釈
し、調整した液を、供試木の表面全面に均一に散布し
た。
処理7日後に(a)はく皮割材して、樹皮下及び材内
のマツノマダラカミキリ幼虫の生死を調査し、(b)調
査木中央部より木片をドリルで採取し、ベルマン法にて
マツノザイセンチュウ数を推定した。
その結果を下表に示す。
実施例2 供試剤として(1)N−メチルジチオカルバミン酸ア
ンモニウム50%水溶液と被覆形成剤として酢酸ビニル−
エチレン共重合体からなる水性エマルジョンを均一にな
るように混合した。これを実施例1と同様の方法で試験
を行った。その結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−98038(JP,A) 特開 昭61−268(JP,A) 「日本線虫研究会誌」第14巻、第58−60 頁(1984年) 「農薬ハンドブック」第112〜114頁、第 370頁(1972年)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−メチルジチオカルバミン酸塩を有効成
    分として含有する水溶液を、伐倒木又は被害立木に処理
    後又はその処理と同時に水性ポリマーエマルジョン又は
    /及び水溶性糊料で処理することを特徴とするマツノマ
    ダラカミキリ及びマツノザイセンチュウの駆除方法。
JP62017117A 1987-01-27 1987-01-27 マツノマダラカミキリ及びマツノザイセンチユウの駆除方法 Expired - Lifetime JPH0818933B2 (ja)

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「日本線虫研究会誌」第14巻、第58−60頁(1984年)
「農薬ハンドブック」第112〜114頁、第370頁(1972年)

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