JPH08189059A - ケーブル埋設機 - Google Patents

ケーブル埋設機

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Publication number
JPH08189059A
JPH08189059A JP55595A JP55595A JPH08189059A JP H08189059 A JPH08189059 A JP H08189059A JP 55595 A JP55595 A JP 55595A JP 55595 A JP55595 A JP 55595A JP H08189059 A JPH08189059 A JP H08189059A
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JP
Japan
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cable
traveling
seabed
burying
speed
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Application number
JP55595A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Hara
敏明 原
Yasushi Uno
裕史 宇野
Ryuji Miyato
龍二 宮藤
Kazuki Terajima
一希 寺島
Seigo Morita
清吾 森田
Hisamune Kondo
久統 近藤
Hidekazu Muramoto
英一 村本
Toshihisa Naruse
俊久 成瀬
Shigeru Harada
茂 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Electric Power Development Co Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Komatsu Ltd
Original Assignee
Electric Power Development Co Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟弱部と硬質部にケーブルを連続して埋設で
きるようにする。 【構成】 走行装置3を備えた機体4に探知装置5と溝
掘削装置6とケーブル布設装置7をそれぞれ取付け、軟
弱部にケーブルを埋設する時には溝掘削装置6の回転式
掘削機42を上方に揺動し、探知装置5の探知アーム3
3が硬質部に当ると回転式掘削機42を下方に揺動して
硬質部に溝を掘削してケーブルを埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海底、水底に通信用ケ
ーブル、動力用ケーブル、可撓体などのケーブルを埋設
するケーブル埋設機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来行われている海底にケーブルを埋設
する方式には、次のようなものが知られている。砂、堆
積土等の比較的軟らかい土質の海底の場合は、ウォータ
ジェットを装備したすき装置をソリ等の埋設機に搭載
し、船等で埋設機を牽引して走行させ、ウォータジェッ
トを吹き出して土を飛ばして溝を掘り、掘削溝と同時に
ケーブルを埋設していく第1の方式。
【0003】ウォータジェットで掘削できないような岩
盤や硬度質土の海底の場合には、ケーブル埋設に先だっ
て海底を掘削しておいて後からケーブルを埋設していく
第2の方式。この事前掘削には、砕岩船・グラブ船等で
広く掘削する方法とカッタ等の掘削装置を装備した海底
機械を走行させ狭い溝を掘削する方法とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】海底にケーブルを埋設
する場合には事前に海底の探査を十分に行い、岩盤の有
無・大きさ・深さや障害物の有無などを調べて第1の方
式によるケーブル埋設部分と第2の方式によるケーブル
埋設部分を設定するが、海底の場合完全なる探査は不可
能であり、前述の第1の方式、つまり海底に溝を先行掘
削せずにすき装置により溝を掘ってケーブルを埋設する
際には、ケーブル埋設作業時に初めて下部に岩盤や硬土
質が存在し、機械掘削によらないとケーブルを埋設する
のに十分な深さの溝が掘れないことが判る場合があり、
この場合にはその部分に掘削装置で溝を先行掘削してケ
ーブルを埋設することになるので、ケーブル埋設作業の
効率が悪くなる。
【0005】このことを解消するには、軟弱地でも第2
の方式によりケーブルを埋設すれば良いが、このように
すると掘削装置により海底を常時掘削しながら走行して
ケーブル埋設することになり、突然岩盤や硬土盤が出現
したとき埋設機に大きな衝撃がかかったりする上に、機
械掘削が必要ない軟弱な部分であるにもかかわらず、走
行速度すなわちケーブル埋設速度を遅くしなくてはなら
ないのでケーブル埋設作業効率が悪くなる。
【0006】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにしたケーブル埋設機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、走行装置
3を備えた機体4と、この機体4に取付けられ海底の硬
質部を検出して信号を出力する探知装置5と、機体4の
探知装置5より後部位置に回転式掘削機42を上下動自
在に取付けた溝掘削装置6と、機体4の回転式掘削機4
2より後部位置に取付けたケーブル布設装置7と、前記
探知装置5の検出信号により回転式掘削機42を下方に
揺動する制御装置より構成したケーブル埋設機である。
第2の発明は、第1の発明における機体4にケーブルガ
イド54を上下揺動自在に取付けてケーブル布設装置7
としたケーブル埋設機である。
【0008】
【作 用】第1のケーブル埋設機によれば、海底の軟
弱部にケーブル布設装置7を貫入してケーブルを埋設し
ている状態で探知装置5が硬質部を検出すると回転式掘
削機42が下方に揺動して硬質部に溝を掘削してケーブ
ルを埋設できるから、軟弱部と硬質部にケーブルを連続
して埋設できる。第2のケーブル埋設機によれは、ケー
ブル布設装置7を上方に揺動して、回転式掘削機6で海
底に溝を所定距離に亘って掘削し、その後にケーブル布
設装置7を掘削した溝内に入れてケーブルを埋設でき
る。
【0009】
【実 施 例】
(海底にケーブルを埋設するシステム)図1に示すよう
に、海底Aに沿って走行するケーブル埋設機1と支援船
2により海底にケーブルを埋設するシステムを構成して
いる。
【0010】前記ケーブル埋設機1は走行装置3を備え
た機体4に探知装置5、溝掘削装置6、ケーブル布設装
置7等を取付けたものであり、機体4にはけん引力をア
シストするけん引力ワイヤ8が接続され、このけん引力
ワイヤ8は支援船2に設けた張力を一定に保つオートテ
ンショナー付きのワイヤウィンチ9によって巻とられ
る。けん引力ワイヤ8と機体4の接続部にはワイヤ張力
計10がとりつけられており、けん引力を計測できる。
【0011】ケーブル埋設機1と支援船2の間はアンビ
リカルケーブル11によって接続され、制御信号、セン
サ信号の伝送および動力用の電力伝送が行われ支援船2
に設けたケーブルウィンチ12より埋設するケーブル1
3が繰り出しされてケーブル布設装置7によりガイドさ
れて溝B内に布設され、ケーブル布設装置7の入口側に
はそのケーブル13の繰り出し速度と機体4の走行速度
の相対速度(ケーブル布設速度)を検出するケーブル速
度計14が設けてある。このケーブル速度計14はケー
ブルにより回転されるローラの回転速度をエンコーダな
どで検出するようにしてある。
【0012】(ケーブル埋設機1の具体構造) (機体4の構造)機体4は図2と図3に示すように、一
対の主フレーム20を前部連結材21、中間部連結材2
2、後部連結材23で間隔を置いて平行に連結し、各主
フレーム20に縦材24を介して上部フレーム25を取
付けたもので、この上部フレーム25に筒状のケーブル
ガイド26が取付けてある。
【0013】(走行装置3の構造)走行装置3は図2に
示すようにトラックフレーム27に取付けた駆動輪2
8、遊動輪29、複数の転輪30に亘って履帯31を巻
掛け、その駆動輪28を油圧モータ32で駆動するよう
にした履帯式走行装置となり、図2,図3に示すように
各フレーム20の前後にトラックフレーム27をそれぞ
れ取付けてある。
【0014】(探知装置5の構造)探知装置5は図2,
図3に示すように探知アーム33を備え、その探知アー
ム33の上端部に設けた筒体34を一対の主フレーム2
0に設けた一対のフレームブラケット35間に横ピン3
6で上下揺動自在に連結し、その筒体34のブラケット
37と中間連結材22に設けた第1ブラケット38に亘
って上下揺動用シリンダ39が連結してあり、その上下
揺動用シリンダ39を伸ばすと探知アーム33が上方に
揺動して一対の主フレーム20間に収納され、上下揺動
用シリンダ39を縮めると探知アーム33が下方に揺動
して海底A内に突出する。
【0015】(溝掘削装置6の構造)図2と図3に示す
ように、溝掘削装置6はカッタフレーム40に無端状カ
ッタ41を回転自在に取付けた回転式掘削機42を備
え、その回転式掘削機42を一対の主フレーム20間に
上下揺動用シリンダ43で上下揺動自在に取付けてあ
る。
【0016】前記カッタフレーム40は図2と図4に示
すように、一対の長尺板材40a,40aを複数の連結
材40bで間隔を置いて連結してあり、この一対の長尺
板材40a間の上部に駆動スプロケット44、下部に遊
動輪45が回転自在にそれぞれ設けられ、その駆動スプ
ロケット44と遊動輪45に亘って複数のカッタを無端
状に連結した無端状カッタ41が回転自在に設けられて
回転式掘削機42を構成している。
【0017】前記各主フレーム20には図4に示すよう
にフレームブラケット46がそれぞれ固着され、この各
フレームブラケット46には筒軸47がそれぞれボルト
止めしてあり、その各筒軸47の外周にカッタブラケッ
ト48が回転自在にそれぞれ嵌合され、その各カッタブ
ラケット48がカッタフレーム40の各長尺板材40a
にボルトでそれぞれ連結してあり、その各カッタブラケ
ット48にそれぞれ固着したシリンダブラケット49と
中間部連結材22に亘って上下揺動用シリンダ43がそ
れぞれ連結してある。
【0018】前記各フレームブラケット46には油圧モ
ータ50がそれぞれ設けられ、その油圧モータ50で駆
動される駆動軸51が筒軸47内に同心状に挿通して駆
動スプロケット44の軸52内にスプライン嵌合又はキ
ー嵌合して油圧モータ50を駆動すると駆動スプロケッ
ト44が回転して無端状カッタ41が回転駆動するよう
にしてある。
【0019】(溝掘削装置6の動作)油圧モータ50を
駆動して無端状カッタ41を回転駆動しながら上下揺動
用シリンダ43を伸ばして下方に揺動することで海底を
掘削し、上下揺動用シリンダ43を縮めることで回転式
掘削機42が主フレーム20間に収納される。
【0020】(ケーブル布設装置7の構造)図2と図3
に示すように、ケーブル布設装置7はケーブルガイド凹
部53を有するケーブルガイド54を備え、このケーブ
ルガイド54を各主フレーム20に固着したフレームブ
ラケット55間に横軸56で上下揺動自在に取付け、そ
のケーブルガイド54に固着した一対のブラケット57
と主フレーム20に亘って一対の上下揺動用シリンダ5
8が連結してある。
【0021】(ケーブル布設装置7の動作)上下揺動用
シリンダ58を伸ばしてケーブルガイド54を下方に揺
動して掘削した溝B内に入れ、機体4を移動することで
ケーブル13をケーブルガイド凹部53に沿って溝Bの
底に入れ、ケーブルを埋設しない時には上下揺動用シリ
ンダ58を縮めてケーブルガイド54を上方に揺動す
る。
【0022】(各部の駆動油圧回路)図5に示すよう
に、水中電動機60で駆動される油圧モータ61の吐出
圧油が方向制御弁62により左右の走行用の油圧モータ
32、探知装置5の上下揺動用シリンダ39、溝掘削装
置6の上下揺動用シリンダ43、油圧モータ50、ケー
ブル布設装置7の上下揺動用シリンダ58にそれぞれ供
給制御され、その水中電動機60には前記アンビリカル
ケーブル11より電力が供給され、各方向制御弁62の
第1・第2ソレノイド63,64にアンビリカルケーブ
ル11より通電制御されて中立位置aから第1位置b、
第2位置cに切換えられ、各方向制御弁62の出力側に
は圧力センサ65が設けられていると共に、左右の走行
用の油圧モータ32の出力側に回転角速度検出器66が
設けてあり、探知装置5の上下揺動用シリンダ39と方
向制御弁62との接続回路67は図6に示すようにして
ある。
【0023】(探知装置5の上下揺動用油圧回路)図6
に示すように、上下揺動用シリンダ39の縮み側室39
aと方向制御弁62の第1アクチュエータポート62a
を接続する第1回路70には第1リリーフ弁71が設け
られ、油圧ポンプ61の吐出路61aは減圧弁72、チ
ェック弁73、アキュームレータ74を備えたバイパス
回路75で前記第1回路70に接続している。
【0024】前記上下揺動用シリンダ39の伸び側室3
9bと方向制御弁62の第2アクチュエータポート62
bを接続する第2回路76には第2リリーフ弁77が設
けられ、かつ吸込弁78を介してタンクに接続してい
る。
【0025】前記第1リリーフ弁71はソレノイド79
に通電することでセット圧力をP1からP3 に高圧にセ
ットできる可変式リリーフ弁となり、第2リリーフ弁7
7のセット圧力はP2 となり、減圧弁72のセット圧は
0 としてあり、P2 <P0<P1 <P3 となってい
る。
【0026】(探知装置7の動作)方向制御弁62を第
2位置cとして上下揺動用シリンダ39の縮み側室39
aを圧油を供給し縮み作動して探知アーム33を下方に
揺動して下限位置とする。この探知アーム33の下限位
置は上下揺動用シリンダ39の縮み方向ストロークエン
ドとしても良いし、機体4にストッパーを設けても良
い。この時、第1リリーフ弁71はセット圧P1 として
ある。
【0027】方向制御弁62を中立位置aとして上下揺
動用シリンダ39を前述の位置に保持する。この時アキ
ュームレータ74内に貯えられた圧力P0 の圧油が縮み
側室39a内に供給されて圧油洩れ等があっても縮み側
室39a内の圧力はP0 となる。
【0028】探知アーム33に矢印d方向の力が作用す
ると上下揺動用シリンダ39に伸び作動する力が作用し
て縮み側室39a内の圧力Pは上昇し、その圧力Pは圧
力センサ80で検出されてコントローラ81に入力され
る。
【0029】前記圧力Pが設定値PS (PS <P1 )以
上となるとコントローラ81は溝掘削開始信号S1 を出
力し、前記図5に示す溝掘削装置6の上下揺動用シリン
ダ43、油圧モータ50に圧油を供給する方向制御弁6
2の第2ソレノイド64に通電して第2位置bとし、回
転式掘削機42を回転駆動すると共に、下降する。これ
と同時に低速指令S2 を出力して走行用の油圧モータ3
2の方向制御弁62の開度を小さくして流量を少なくし
て低速回転とし、機体4の速度を遅くする。
【0030】探知アーム33に作用する力が増加して圧
力Pが第1リリーフ弁71のセット圧力P1 以上となる
と第1リリーフ弁71がリリーフ作動して上下揺動用シ
リンダ39が伸び作動して探知アーム33が上方に揺動
する。この時、伸び側室39b内には吸込弁78よりタ
ンク内の油が吸い込みされる。
【0031】探知アーム33に作用する力が小さくなっ
て圧力P1 が設定値PS 以下となるとコントローラ81
は前記各方向制御弁62の第1ソレノイド63に通電し
て第1位置bとし、回転式掘削機42を上方に揺動する
と共に、回転を停止する。これと同時に上下揺動用シリ
ンダ39は、その縮み側室39aに作用する圧力P0
圧油で縮み作動して探知アーム33を下方に揺動して下
限位置とする。この伸び側室39b内の圧油は第2リリ
ーフ弁77よりタンクに流出する。
【0032】(海底にケーブルを埋設する動作)探知装
置5の探知アーム33を下限位置として海底の軟弱部に
貫入し、ケーブル布設装置7のケーブルガイド54を海
底の軟弱部に貫入して機体4を高速で走行し、ケーブル
ガイド54により軟弱部に溝を掘削しながらケーブル1
3を布設する。なお、ケーブルガイド54にジェットノ
ズル54aを取付けて高圧水を噴射するようにしても良
い。
【0033】前述のように軟弱部にケーブルを埋設する
際には探知アーム33に作用する力が小さいので、前述
のように上下揺動用シリンダ39の縮み側室39aの内
の圧力Pは設定値PS よりも低圧となっている。
【0034】軟弱部に岩石があったり、海底が岩盤とな
ったりして硬質部となると探知アーム33が岩石、岩盤
の硬質部に当り機体4の走行力(けん引力)によって大
きな力が作用するので、前述のように上下揺動用シリン
ダ39の縮み側室39a内の圧力Pが設定圧PS 以上と
なって溝掘削装置6の回転式掘削機42が回転駆動する
と共に、下降して軟弱部に貫入し、機体4を低速で走行
して岩石、岩盤の硬質部に到達すると回転式掘削機42
で溝を掘削し、その溝の底にケーブルを布設する。
【0035】この時、探知アーム33は岩石、岩盤に硬
質部に沿って押し上げられ、再び軟弱部となると探知ア
ーム33が海底に貫入して下限位置となり、それにより
回転式掘削機42は回転が停止すると共に上方に揺動す
る。
【0036】以上のように軟弱部と硬質部がある海底に
ケーブルを連続して埋設できるし、軟弱部にケーブルを
埋設する場合には溝掘削装置6が作動しないし、高速で
機体4を走行してケーブルを高速で埋設でき、硬質部に
ケーブルを埋設する際には機体4の速度を遅くして回転
式掘削機42が硬質部に衝突しないようにする。
【0037】(海底にケーブルを埋設する動作の他の
例)海底の硬質部にケーブルを埋設するには、探知アー
ム33、ケーブルガイド54を上方に揺動し、回転式掘
削機42を下降して硬質部に溝を連続して掘削し、その
後に掘削した溝内にケーブルガイド54を入れてケーブ
ルを埋設する。
【0038】この時には機体4を掘削した溝に沿って正
しく走行させる必要があるので、探知アーム33を下限
位置として掘削した溝の側面に沿って移動させて機体4
を走行ガイドする。なお、この場合には探知アーム33
に大きな力が作用して上方に揺動してしまうので、図6
に示すように切換スイッチ82でコントローラ81に切
換信号を入力し、コントローラ81が溝掘削開始信号S
1 、低速指令S2 を出力しないようにすると共に、第1
リリーフ弁71のソレノイド79に通電してセット圧力
をP3 と高圧とし、上下揺動用シリンダ39が縮み作動
しないようにして探知アーム33が上方に揺動しないよ
うにする。
【0039】(走行の制御について)けん引ワイヤ8の
けん引力Tと走行装置3の走行駆動力Fとケーブル布設
装置7のケーブルガイド54抵抗D1 と探知装置5の探
知アーム33の抵抗D2 の間の関係は T+F=D1 +D2 =D(走行抵抗) となる。
【0040】前記走行駆動力Fは油圧モータ32の油圧
力で決定されるが、走行駆動力Fの最大・最小は海底と
の摩擦係数μ(粘着係数)により決定される。 w×μ(前進駆動力)>F>−wμ(ブレーキ力) 但し、w×μがFmaxで、−wμがFminであり、
これ以上の走行駆動力Fを発生させると走行装置3がス
リップする。なお、wは機体4の水中重量である。
【0041】一方、けん引ワイヤ8のけん引力Tは、そ
の海底土質から予測される摩擦係数μ′,μ″を基に走
行装置3がスリップを起さない走行駆動力Fの範囲で安
全帯を考慮して値を選んで設定し、ワイヤウインチ7は
この値を自動的に保持するように運転制御される。 Fmax>F′max>F>F′min>Fmin
【0042】前記けん引ワイヤ8は通常非常に長く、海
の中ではカテナリーカーブを描いているためけん引力T
の設定を変えるのは長いワイヤウインチ9の巻き取り、
くり出しが必要で時間がかかるため臨機応変にはいか
ず、一定値を保っておくことが望ましい。
【0043】また、走行抵抗Dは海底の地盤状況によっ
て変化し、急没することもある。機体4が必要とする走
行駆動力Fはこの走行抵抗Dの変化に応じて変化するこ
とになるが、海底地盤の土質予測が見込みと違って最大
・最小走行駆動力F′max、F′minの設定が不適
であった場合には走行装置3がスリップをおこしたり、
走行抵抗Dが過大となって停止したりするから、走行掘
削の不安定を引きおこすことになる。
【0044】そこで、本発明ではけん引ワイヤ8のけん
引力T、走行抵抗Dを計測し、さらに走行装置3のスリ
ップ有無を検知することにより走行・掘削状態を測定
し、これから走行速度の制御、F′max、F′min
の再設定を行って常に安定した走行・掘削できるように
した。
【0045】(制御回路)図7に示すように、ワイヤ張
力計10よりけん引力T、ケーブル速度計14よりケー
ブル布設速度V、回転角速度検出器66より走行装置3
の駆動輪28の回転角速度ωをコントローラ81に入力
し、コントローラ81で回転角速度ωによって走行装置
3の履帯速度V1 を演算し、この履帯速度V1 とケーブ
ル速度計14よりのケーブル布設速度Vを比較してV1
>Vの時に走行装置3がスリップしていることを検出す
る。
【0046】つまり、溝内に埋設されたケーブルは海底
は固定されて動かないので、機体に設けたローラに沿っ
てケーブルを移動するようにし、そのローラの回転速度
を検出すればケーブルに対する機体4の移動速度が検出
され、この移動速度よりも履帯速度V1 が速ければスリ
ップしていることになる。
【0047】なお、走行抵抗Dは上下揺動用シリンダ3
9の縮み側室内の圧力、上下揺動用のシリンダ58の伸
び側室内の圧力により検出される。
【0048】そして、コントローラ81は走行駆動力F
>0でスリップ有の時には走行速度下げ信号とF′ma
xの設定を小さくする信号を出力し、走行駆動力F>0
でスリップ無の時には走行速度下げ信号のみを出力し、
走行駆動力F<0でスリップ有の時には走行速度上げ信
号とFminの設定を大きくする信号を出力し、走行駆
動力F<0でスリップ無の時には走行速度上げ信号のみ
を出力する。なお、スリップ無の時に走行駆動力Fが
F′minとF′maxの範囲内であれば走行速度はそ
のままとする。
【0049】以上の様に、けん引ワイヤ8でけん引力を
付与すること及び、前述のように走行速度、走行駆動力
を制御することで走行装置3により走行駆動されている
時(F≧0)でも、ブレーキをかけている時(F<0)
でも安定した機体4の走行が可能となる。
【0050】
【発明の効果】第1のケーブル埋設機によれば、海底の
軟弱部にケーブル布設装置7を貫入してケーブルを埋設
している状態で探知装置5が硬質部を検出すると回転式
掘削機42が下方に揺動して硬質部に溝を掘削してケー
ブルを埋設できるから、軟弱部と硬質部にケーブルを連
続して埋設できる。これにより、軟弱部と硬質部にケー
ブルを連続して埋設できる。
【0051】第2のケーブル埋設機によれは、ケーブル
布設装置7を上方に揺動して回転式掘削機6で海底に溝
を所定距離に亘って掘削し、その後にケーブル布設装置
7を掘削した溝内に入れてケーブルを埋設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すケーブル埋設システムの
全体説明図である。
【図2】ケーブル埋設機の側面図である。
【図3】ケーブル埋設機の平面図である。
【図4】回転式掘削機の取付部の断面図である。
【図5】油圧回路図である。
【図6】探知装置の油圧回路図である。
【図7】走行制御回路図である。
【符号の説明】
1…ケーブル埋設機 2…支援船 3…走行装置 4…機体 5…探知装置 6…溝掘削装置 7…ケーブル布設装置 8…けん引ケーブル 10…ケーブル 20…主フレーム 33…探知アーム 39…上下揺動用シリンダ 42…回転式掘削機 43…上下揺動用シリンダ 54…ケーブルガイド 58…上下揺動用シリンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 裕史 大阪市北区中之島6−2−27 関西電力株 式会社中央送変電建設事務所内 (72)発明者 宮藤 龍二 大阪市北区中之島3−3−22 関西電力株 式会社内 (72)発明者 寺島 一希 東京都中央区銀座6−15−1 電源開発株 式会社内 (72)発明者 森田 清吾 徳島県阿南市橘町豊浜36−19 電源開発株 式会社橘湾送変電建設事務所内 (72)発明者 近藤 久統 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 株 式会社小松製作所川崎工場内 (72)発明者 村本 英一 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 株 式会社小松製作所川崎工場内 (72)発明者 成瀬 俊久 東京都港区赤坂2−3−6 株式会社小松 製作所本社内 (72)発明者 原田 茂 東京都港区赤坂2−3−6 株式会社小松 製作所本社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置3を備えた機体4と、この機体
    4に取付けられ海底の硬質部を検出して信号を出力する
    探知装置5と、機体4の探知装置5より後部位置に回転
    式掘削機42を上下動自在に取付けた溝掘削装置6と、
    機体4の回転式掘削機42より後部位置に取付けたケー
    ブル布設装置7と、前記探知装置5の検出信号により回
    転式掘削機42を下方に揺動する制御装置より構成した
    ケーブル埋設機。
  2. 【請求項2】 機体4にケーブルガイド54を上下揺動
    自在に取付けてケーブル布設装置7とした請求項1記載
    のケーブル埋設機。
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