JPH08187285A - チューブホルダー - Google Patents

チューブホルダー

Info

Publication number
JPH08187285A
JPH08187285A JP7018617A JP1861795A JPH08187285A JP H08187285 A JPH08187285 A JP H08187285A JP 7018617 A JP7018617 A JP 7018617A JP 1861795 A JP1861795 A JP 1861795A JP H08187285 A JPH08187285 A JP H08187285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
dialysate
holder
flow path
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7018617A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Misumi
匡史 三角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP7018617A priority Critical patent/JPH08187285A/ja
Publication of JPH08187285A publication Critical patent/JPH08187285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明のチューブホルダー8Aは、内部にチュ
ーブ分岐接続部23を収納する空間81が形成されホル
ダー本体80を有し、その内面には、各分岐コネクタ3
0〜33にそれぞれ対応する位置に、U字状の溝83を
有する板片状の支持部材82が突出形成されている。ホ
ルダー本体80の縁部の各チューブに対応する位置に
は、各チューブが通過するとともに係止されるU字状の
切欠き84が形成されている。ホルダー本体80の流路
開閉手段40〜46に対応する位置には、各チューブを
それぞれ圧閉するチューブ圧閉部として、複数の開口8
5が形成されている。チューブホルダー8Aの装着時、
流路開閉手段40〜46の各挟持片47が、対応する開
口85内に挿通される。 【効果】簡易な構成で、操作性に優れ、また、チューブ
の特定が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チューブの分岐接続部
に装着されるチューブホルダー、特に、腹膜透析装置に
用いられるチューブホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、腹膜透析による治療法は、人工腎
臓による透析法に比し、装置、器具が小型で簡易であ
り、治療費も安いこと、腹膜癒着の防止が可能となった
こと、患者の負担が少ないこと等の理由から、注目され
ている。
【0003】この腹膜透析法のうち、特に連続的携帯式
腹膜透析法(continuous ambulatory peritoneal dialy
sis,以下、「CAPD」という)は、患者自身が自宅や
職場で透析液の容器(バッグ)の交換を行うことができ
るため、社会復帰がし易く、大いに注目されている。
【0004】このCAPDは、患者の腹腔内にカテーテ
ルチューブ(腹膜カテーテル)を留置し、このカテーテ
ルチューブの体外端にトランスファーチューブを接続
し、これに透析液の入った透析液バッグ(注液バッグ)
のバッグチューブを接続し、各チューブを通じてバッグ
内の透析液を腹腔内に注液し、所定時間透析を行った
後、腹腔内の透析液排液を前記各チューブを通じて、排
液バッグ内に回収するものである。なお、各チューブ同
士の接続は、両チューブの端部にそれぞれ装着された
雄、雌コネクタの嵌合により無菌的に行われる。
【0005】ところで、このCAPDにおいては、透析
液の腹腔への注液は、透析液バッグを患者の腹部から1
m程度高い位置へ置き、その落差によって透析液を透析
液バッグから腹腔内へ移送することにより行われ、ま
た、腹腔からの透析液排液の回収は、排液バッグを患者
の腹部から1m程度低い位置へ置き、その落差によって
透析液を腹腔内から排液バッグへ移送することにより行
われていた。
【0006】また、最近では、このような手作業による
透析液の注液・排液が煩わしいことから、透析液の交換
を自動的に行う透析液交換装置が提案されている(米国
特許第5324422号)。この透析液交換装置は、透
析液の注入および透析液排液の回収を行う回路を有し、
ポンプの作動により透析液を前記回路中の所定の管路を
介して患者の腹腔内に注液し、腹腔内の透析液排液を回
収するものである。
【0007】しかしながら、この装置では、前記回路中
に、流路の切り替えを行う流路切替装置が設けられてい
るが、この流路切替装置の構造が複雑であり、また、流
路切替装置に接続された管路も複雑であり、各管路を特
定することが難しいという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡易
な構成で、操作性に優れ、また、チューブの特定が容易
なチューブホルダーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(5)の本発明により達成される。
【0010】(1) 複数の可撓性を有するチューブが
分岐コネクタを介して所定の配置で接続されたチューブ
分岐接続部に装着されるチューブホルダーであって、前
記チューブ分岐接続部を収納する空間を内部に有するホ
ルダー本体と、前記ホルダー本体の内側に形成され、前
記チューブまたは前記分岐コネクタを支持する支持部材
と、前記ホルダー本体の縁部に形成され、前記各チュー
ブが通過し、かつ係止される開口部と、前記チューブの
内部流路を開閉する流路開閉部とを有することを特徴と
するチューブホルダー。
【0011】(2) 前記流路開閉部は、チューブの所
定部位を圧閉するチューブ圧閉部である上記(1)に記
載のチューブホルダー。
【0012】(3) 前記チューブ圧閉部は、チューブ
を挟持して圧閉する挟持部材が挿入可能な開口である上
記(2)に記載のチューブホルダー。
【0013】(4) 前記チューブ圧閉部は、チューブ
を押圧する押圧部材との間でチューブを挟持圧閉する押
圧台である上記(2)に記載のチューブホルダー。
【0014】(5) 前記ホルダー本体は、前記各チュ
ーブに流体を流通させる装置に着脱し得る着脱部を有し
ている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のチュ
ーブホルダー。
【0015】
【実施例】以下、本発明のチューブホルダーを添付図面
に示す好適実施例に基づき詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明のチューブホルダーを装着
する透析液交換装置の回路構成を模式的に示す図、図2
は、本発明のチューブホルダーの構成例を示す斜視図で
ある。
【0017】まず、図1に示す透析液交換装置の構成に
ついて説明する。同図に示す透析液交換装置1は、腹膜
透析を行うに際し、患者の腹膜内に透析液を注入し、そ
の排液を回収する装置であり、透析液が充填された複数
の透析液バッグ(透析液容器)2a、2b、2c、2
d、2eと、透析液を一時的に貯留し、加温する容器3
と、透析液の排液(以下単に「排液」という)を一時的
に貯留する容器4と、両容器3、4の雰囲気をそれぞれ
減圧状態および加圧状態とする減圧・加圧室5、6と、
排液を回収する複数の排液バッグ(透析液回収容器)7
a、7b、7c、7dと、前記各バッグおよび容器を所
定の配置で接続する可撓性のチューブ10〜21および
分岐コネクタ30〜33と、所定のチューブ内に形成さ
れた流路を開閉し得る流路開閉手段40〜46と、本発
明のチューブホルダー8Aとを有している。
【0018】透析液バッグ2a、2b、2c、2d、2
eは、それぞれ、軟質ポリ塩化ビニルのような可撓性を
有する樹脂製のシート材を袋状に成形してなるものであ
る。このうち、透析液バッグ2a、2b、2c、2dに
は、バッグ内に連通するバッグチューブ10がそれぞれ
接続されている。各透析液バッグ2a、2b、2c、2
d、2eは、チューブ接続端側を下側にして、吊り下げ
られている。
【0019】透析液バッグ2a、2b、2c、2d内に
は、それぞれ、実質的に同一の組成の透析液が充填され
ており、透析液バッグ2e内には、透析液バッグ2a、
2b、2c、2d内の透析液とは異なる組成または濃度
の透析液(最終透析液)が充填されている。
【0020】各バッグチューブ10には、それぞれ、チ
ューブ11の一端が接続され、チューブ11の他端は、
T字状の分岐コネクタ30に接続されている。また、透
析液バッグ2eには、チューブ12の一端が接続され、
チューブ12の他端は、T字状の分岐コネクタ31に接
続されている。
【0021】容器3および4は、いずれも可撓性(柔軟
性)を有する袋状のものであり、例えば、軟質樹脂製の
シート材の縁部を融着して袋状に成形してなるものであ
る。容器3には、チューブ13の一端が接続され、チュ
ーブ13の他端は、T字状の分岐コネクタ30に接続さ
れている。また、容器4には、チューブ14の一端が接
続され、チューブ14の他端は、T字状の分岐コネクタ
33に接続されている。
【0022】容器3、4は、それぞれ、減圧・加圧室
5、6内に収納されている。減圧・加圧室5、6は、そ
れぞれ、図示しない真空ポンプおよびバルブを備えた送
排気回路により、減圧状態、大気圧状態および加圧状態
とすることができる。減圧・加圧室5、6内の圧力は、
それぞれ、図示しない制御手段(マイクロコンピュー
タ)により制御される。
【0023】減圧・加圧室5内および減圧・加圧室6内
には、それぞれ、容器3、4の重量(総重量)を検出す
る重量検知手段51、61が設置されている。これらの
重量検知手段51、61としては、ロードセルのような
重量センサーが好適に使用される。重量検知手段51、
61により検知された重量は、前記制御手段へ入力さ
れ、この重量値に基づいて、送液の開始・停止等が制御
される。
【0024】また、減圧・加圧室5内には、容器3内に
貯留された透析液を加温する加温手段52が設置されて
いる。この加温手段52としては、発熱体、特に板状の
発熱体(例えば、パネルヒーター)が好適に使用され
る。図示の例では、減圧・加圧室5の床面上にパネルヒ
ーターを設置し、その上に容器3を載置する構成となっ
ている。なお、上記構成に代り減圧・加圧室5、6を1
室とし、容器3を加温手段52の上に載置し、さらにそ
の上に容器4を載置した構成で、重量検知手段51、5
6を共通としたものでもよい。
【0025】排液バッグ7a、7b、7c、7dは、そ
れぞれ、軟質ポリ塩化ビニルのような可撓性を有する樹
脂製のシート材を袋状に成形してなるものであり、これ
らには、バッグ内に連通するバッグチューブ15がそれ
ぞれ接続されている。各排液バッグ7a、7b、7c、
7dは、バッグチューブ15が接続されている側を同方
向に揃えて重ねられている。各バッグチューブ15に
は、それぞれ、チューブ16の一端が接続され、チュー
ブ16の他端は、T字状の分岐コネクタ33に接続され
ている。
【0026】患者の腹腔100内に留置された腹膜カテ
ーテルには、ジョイント(図示せず)を介してトランス
ファーチューブ17の一端が接続されており、トランス
ファーチューブ17の他端は、コネクタ34を介してチ
ューブ18の一端と接続されている。チューブ18の他
端は、T字状の分岐コネクタ32に接続されている。
【0027】チューブ11、12、13、14、16、
18は、その端部がどこに接続されるのかを特定し、明
示するために刻印、カラー色別等を付してもよい。分岐
コネクタ30、31間、分岐コネクタ31、32間、分
岐コネクタ32、33間は、それぞれ、チューブ19、
20、21により接続されている。
【0028】分岐コネクタは、比較的剛性の高い熱可塑
性材料、例えばABS系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、
ポリカーボネート系樹脂等で形成される。チューブ1
1、12、13、14、16、18、19、20、21
が分岐コネクタ30、31、32、33により接続され
ている部分は、チューブ分岐接続部23を構成する。こ
のチューブ分岐接続部23では、図1および図2に示す
ように、チューブ11および13が同軸上に配置され、
チューブ16および14が同軸上に配置され、チューブ
12および18がチューブ11、16と平行に配置さ
れ、チューブ19、20および21が、それぞれ、チュ
ーブ11、16と直交する同軸上に配置されている。
【0029】このチューブ分岐接続部23には、後述す
るチューブホルダー8Aが装着、係合される。なお、各
チューブ10〜21は、可撓性(柔軟性)を有するもの
であるのが好ましく、その構成材料としては、例えば、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、EV
Aのようなポリオレフィン、PET、PBTのようなポ
リエステル、ポリウレタン、ポリアミド、シリコーン、
ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、
スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体等の熱可塑性
エラストマー、あるいはこれらのうちの2以上を適宜組
み合わせたもの等が挙げられる。
【0030】図1に示すように、チューブ11、12、
18、16、13、20、21の途中には、それぞれ、
チューブの内腔を閉塞・解放する流路開閉手段40、4
1、42、43、44、45、46が設けられている。
これらの各流路開閉手段40〜46は、透析液交換装置
1の本体側に、所定の配置で固定的に設置されている。
【0031】流路開閉手段40〜46は、それぞれ、図
2に示すように、一対の挟持片47と、両挟持片47を
接近、離間させるように駆動するソレノイド(図示せ
ず)とからなるソレノイド・ピンチバルブで構成されて
いる。このソレノイド・ピンチバルブでは、両挟持片4
7の間にチューブを挿入し、ソレノイドへの通電時に
は、両挟持片47が離間して、チューブ内の流路は開放
状態となるが、ソレノイドの切電時には、両挟持片47
が接近してチューブを圧閉し、チューブ内の流路は閉塞
状態となる。このような各流路開閉手段40〜46の作
動は、前記制御手段により制御される。
【0032】なお、流路開閉手段40〜46としては、
上記の他、例えば電磁バルブ、空気圧や油圧で作動する
バルブ、モーターを駆動源とするバルブ、手動により開
閉するバルブやコック、チューブを圧閉し得るローラ、
通常状態はチューブを圧閉し手動でそれを解除するクラ
ンプ等、チューブ内流路を開閉し得るものであれば、い
かなるものを用いてもよい。
【0033】以下、チューブホルダー8Aの構成を図2
に基づいて説明する。チューブホルダー8Aは、箱状を
なすホルダー本体80を有し、このホルダー本体80の
内部には、チューブ分岐接続部23を収納する空間81
が形成されている。チューブホルダー8Aは、比較的剛
性の高い熱可塑性材料、例えばABS系樹脂、ポリプロ
ピレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等で形成され
る。
【0034】ホルダー本体80の内面には、チューブ分
岐接続部23に装着、係止したとき、各分岐コネクタ3
0〜33にそれぞれ対応する位置に、板片状の支持部材
82が突出形成されている。各支持部材82には、分岐
コネクタ30〜33の各筒部が嵌合、係止して支持し得
るU字状の溝83が形成されている。これらの溝83に
対応する分岐コネクタ30〜33の各筒部を嵌合するこ
とにより、チューブ分岐接続部23がチューブホルダー
8Aに係止され、保持される。なお、支持部材は、チュ
ーブ自体を支持(把持)するものであってもよい。
【0035】ホルダー本体80の縁部のチューブ11、
12、13、14、16、18に対応する位置には、こ
れらの各チューブがそれぞれ通過するとともに、係止さ
れるU字状の切欠き(開口部)84が形成されている。
チューブホルダー8Aをチューブ分岐接続部23に装着
したときには、各切欠き84に、対応するチューブが挿
通、係止され支持される。
【0036】また、ホルダー本体80の流路開閉手段4
0〜46に対応する位置には、チューブ11、12、1
3、16、18、20、21をそれぞれ圧閉するチュー
ブ圧閉部(チューブの内部流路を開閉する流路開閉部)
として、複数の開口85が形成されている。チューブホ
ルダー8Aをチューブ分岐接続部23に装着し、さらに
これを透析液交換装置1の本体に装着したとき、流路開
閉手段40〜46の各挟持片47は、対応する開口85
内に挿通、係合される。なお、チューブ圧閉部として
は、開口85に限らず、例えば、流路開閉手段40〜4
6との衝突を避けるための凹部であってもよい。
【0037】次に、透析液交換装置1を用いて腹膜透析
を行う際の透析液の注入および排液の回収動作の一例に
ついて、説明する。なお、腹膜透析の開始前の準備とし
て、チューブホルダー8Aをチューブ分岐接続部23に
装着するとともに、各流路開閉手段40〜46をチュー
ブ分岐接続部23の対応する所定のチューブにセットし
ておく。
【0038】[1]透析液の容器への移送 流路開閉手段40、44を開、その他の流路開閉手段を
閉とし、容器3が収納されている減圧・加圧室5の内部
を減圧状態にする。これにより、容器3内の圧力が低下
し、各透析液バッグ2a、2b、2c、2d内の透析液
が、チューブ10、11、分岐コネクタ30、チューブ
13を順次経て容器3内に導入される。
【0039】容器3への透析液の導入に際しては、例え
ば以下のようにして透析液の流量を制御することができ
る。重量検知手段51により容器3の総重量を単位時間
毎に検出し、その増加率から単位時間当たりの容器3へ
の透析液流入量を求め、この流入量が予め設定された設
定流入量と等しくなるように減圧・加圧室5内の圧力を
調整する。
【0040】重量検知手段52により検出された容器3
の総重量が、予め設定された透析液の1回の注入量(目
標注入量)が導入されたときの重量(設定重量)に到達
したら、全ての流路開閉手段を閉とし、減圧・加圧室5
内を大気圧状態に復帰させる。
【0041】なお、患者の就寝中における腹膜透析で
は、透析液の目標総注入量は、例えば、4個(1個〜4
個の間で任意に設定)の透析液バッグ2a、2b、2
c、2d内の透析液総量の1/10〜1/1倍程度とさ
れる。
【0042】[2]透析液の加温 加温手段52を作動して、容器3内の透析液を適温に加
温する。この加温手段52の作動は、前記制御手段によ
り、容器3内の透析液が所望の温度に維持されるように
制御される。この場合、透析液の設定温度範囲として
は、体温程度または流路内での温度低下を考慮して体温
より若干高めの温度とされ、例えば、33〜40℃程度
とされる。
【0043】[3]透析液の患者への注入 流路開閉手段42、44、45を開、その他の流路開閉
手段を閉とし、減圧・加圧室5の内部を加圧状態にす
る。これにより、容器3内の圧力が上昇し、容器3内の
加温された透析液が、チューブ13、分岐コネクタ3
0、チューブ19、分岐コネクタ31、チューブ20、
分岐コネクタ32、チューブ18、コネクタ34、トラ
ンスファーチューブ17、腹膜カテーテルを順次経て患
者の腹腔100内に注入される。
【0044】患者の腹腔100への透析液の注入に際し
ては、例えば以下のようにして透析液の流量を制御する
ことができる。重量検知手段51により容器3の総重量
を単位時間毎に検出し、その減少率から単位時間当たり
の容器3からの透析液流出量(=透析液注入量)を求
め、この流出量が予め設定された設定流出量と等しくな
るように減圧・加圧室5内の圧力を調整する。
【0045】重量検知手段51により検出された容器3
の総重量が、予め設定された透析液残量(例えば、容器
3内の透析液残量が0)に相当する重量に到達したら、
全ての流路開閉手段を閉とし、減圧・加圧室5内を大気
圧状態に復帰させる。
【0046】[4]透析の実施 患者の腹腔100内への透析液の注入を完了し、全ての
流路開閉手段を閉とした状態で、所定時間(例えば30
〜600分程度)経過する。これにより腹膜透析が行わ
れる。
【0047】[5]透析液排液の容器への排出 透析が終了したら、流路開閉手段42、46を開、その
他の流路開閉手段を閉とし、容器4が収納されている減
圧・加圧室6の内部を減圧状態にする。これにより、容
器4内の圧力が低下し、患者の腹腔100内の透析済の
排液が、腹膜カテーテル、トランスファーチューブ1
7、コネクタ34、チューブ18、分岐コネクタ32、
チューブ21、分岐コネクタ33、チューブ14を順次
経て容器4内に導入される。
【0048】容器4への排液の導入に際しては、例えば
以下のようにして排液の流量を制御することができる。
重量検知手段61により容器4の総重量を単位時間毎に
検出し、その増加率から単位時間当たりの容器4への排
液流入量を求め、この流入量が予め設定された設定流入
量と等しくなるように減圧・加圧室6内の圧力を調整す
る。
【0049】なお、減圧・加圧室6内の設定圧力(保持
圧力)またはその下限値は、通常、大気圧よりヘッド差
が0.7〜1.3mH2O 程度に相当する圧力分低い圧力
(0.07〜0.13kgf/cm2 程度)とするのが好まし
い。これにより、吸引過多による腹膜の内壁の引き込み
等を生じることなく、円滑かつ安全に腹膜内からの排液
を行うことができる。
【0050】重量検知手段61により検出された容器4
の総重量が、予め設定された1回の排液量(目標排液
量)が導入されたときの重量(設定重量)に到達した
ら、全ての流路開閉手段を閉とし、減圧・加圧室6内を
大気圧状態に復帰させる。
【0051】患者の就寝中における腹膜透析では、透析
液排液の目標総排液量は、前記目標注入量に除水量を加
えた量とされ、例えば、4個の排液バッグ7a、7b、
7c、7dの合計容量の1/20〜1/1倍程度とされ
る(排液バッグは、許容量を持たせて設定してある)。
【0052】[6]排液の排液バッグへの回収 流路開閉手段43を開、その他の流路開閉手段を閉と
し、容器4が収納されている減圧・加圧室6の内部を加
圧状態にする。これにより、容器4内の圧力が上昇し、
容器4内の排液が、チューブ14、分岐コネクタ33、
チューブ16、15を順次経て、排液バッグ7a、7
b、7c、7d内に導入され、回収される。
【0053】排液バッグ7a、7b、7c、7dへの排
液の回収に際しては、例えば以下のようにして排液の流
量を制御することができる。重量検知手段61により容
器4の総重量を単位時間毎に検出し、その減少率から単
位時間当たりの容器4からの排液流出量を求め、この流
出量が予め設定された設定流出量と等しくなるように減
圧・加圧室6内の圧力を調整する。
【0054】重量検知手段61により検出された容器4
の総重量が、予め設定された排液残量(例えば、容器4
内の排液残量が0)に相当する重量に到達したら、全て
の流路開閉手段を閉とし、減圧・加圧室6内を大気圧状
態に復帰させる。
【0055】なお、本工程[6]は、上記工程[1]〜
[5]を複数回行った後、実施してもよい。以上のよう
な工程[1]〜[6](または[1]〜[5])を1サ
イクルとし、これを1サイクルまたは2サイクル以上を
繰り返し行う。このサイクル数は、腹膜透析を受ける患
者の症例により適宜決定される。この場合、前記制御手
段に内蔵されたメモリーに予め記憶されているサイクル
数を実行しても、重量検知手段61により検出された重
量変化から求められる積算排液量(排液バッグ7a〜7
dに回収された排液の量)が所定値に達するまで前記サ
イクルを繰り返し行うような構成であってもよい。
【0056】上記工程[1]〜[6](または[1]〜
[5])を少なくとも1サイクル行った後、必要に応
じ、以下に述べるような透析液バッグ2e内に貯留され
た最終透析液の注入およびその排液の回収が行われる。
【0057】[7]最終透析液の容器への移送 流路開閉手段41,44を開、その他の流路開閉手段を
閉とし、容器3が収納されている減圧・加圧室5の内部
を減圧状態にする。これにより、容器3内の圧力が低下
し、透析液バッグ2e内の最終透析液が、チューブ1
2、分岐コネクタ31、チューブ19、分岐コネクタ3
0、チューブ13を順次経て、容器3内に導入される。
【0058】容器3への最終透析液の導入に際しては、
前記工程[1]と同様にして透析液の流量を制御するこ
とができる。また、患者の就寝中における腹膜透析で
は、最終透析液の目標総注入量は、例えば、透析液バッ
グ2e内の透析液量の1/5〜1/1倍程度とされる。
【0059】[8]最終透析液の加温 上記工程[2]と同様にして、容器3内の最終透析液を
適温に加温する。
【0060】[9]最終透析液の患者への注入 上記工程[3]と同様にして、容器3内の加温された最
終透析液を患者の腹腔100内に注入する。
【0061】[10]最終透析の実施 上記工程[4]と同様にして、最終透析液による透析を
行う。
【0062】[11]最終透析液排液の容器への排出 上記工程[5]と同様にして、患者の腹腔100内にあ
る透析済の排液を容器4内に導入する。
【0063】[12]排液の排液容器への回収 上記工程[6]と同様にして、容器4内の排液を排液バ
ッグ7a〜7dに回収する。なお、症例によっては、上
記工程[11]および[12]を行わず、患者の腹腔1
00内に最終透析液を注入したままの状態としておくこ
ともある。
【0064】以上のような透析液交換装置1によれば、
チューブ分岐接続部23および流路開閉手段40〜46
を一箇所に集中させ、かつチューブ分岐接続部23にチ
ューブホルダー8Aを装着してまとめるため、腹膜透析
のための準備を容易かつ確実に、短時間で行うことがで
き、また、注液ライン、排液ライン、患者へのライン等
の流路の把握も容易に行うことができる。
【0065】また、透析液交換装置1によれば、患者の
腹腔100への透析液の注液および排液の回収の際の液
移送を、それぞれ、容器3の雰囲気の加圧および容器4
の雰囲気の減圧により行うため、液流通を得るための落
差を確保する必要がなく、患者の就寝位置(高さ)を自
由に選択することができる。特に、排液の回収に際して
は、容器4の雰囲気を、大気圧とのヘッド差が従来の患
者と排液バッグとの落差と同程度となるように減圧する
ことにより、腹膜の内壁の引き込みを生じることなく排
液が緩徐に吸引、排出される。
【0066】また、透析液バッグおよび排液バッグの双
方に患者の就寝位置からの落差を確保する必要がないた
め、装置の小型化が図れ、就寝中に誤って装置を転倒さ
せるという事故も防止できる。
【0067】また、腹膜透析の開始から終了まで(例え
ば、工程[1]〜[6]または工程[1]〜[10]ま
たは工程[1]〜[12])を自動的に行うことができ
るので、就寝中に患者が起きて流路の切り替えを行うと
いった手間がかからない。
【0068】図3は、本発明のチューブホルダーの他の
構成例を示す底面図である。同図に示すチューブホルダ
ー8Bは、チューブ圧閉部の構成が異なる以外は、前記
チューブホルダー8Aとほぼ同様である。
【0069】チューブホルダー8Bを用いる場合、各流
路開閉手段としては、例えばローラ、ブロックのような
押圧部材(図示せず)でチューブを押圧し、圧閉する構
成のものが使用される。そして、チューブホルダー8B
におけるチューブ圧閉部は、前記押圧部材との間でチュ
ーブを挟持、圧閉する押圧台86で構成されている。
【0070】図4は、本発明のチューブホルダーの他の
構成例を示す底面図である。同図に示すチューブホルダ
ー8Cは、ホルダー本体80の外周壁面(側端面)に、
透析液交換装置1の本体に対しチューブホルダー8Cを
着脱自在に装着し得る着脱部87を有しており、その他
の構成は、前記チューブホルダー8Aとほぼ同様であ
る。
【0071】透析液交換装置1の本体側には、所定の配
置でガイド部材9が設置されており、着脱部87が対応
するガイド部材9の内側面に当接(圧着)するように、
チューブホルダー8Cを装着する。このような着脱部8
7を設けることにより、チューブホルダーを適正な位置
に確実に装着することができる。
【0072】なお、着脱部87の構成は、図示のものに
限定されず、例えば、透析液交換装置1の本体側に係止
する爪、凸部、凹部、クリップのような係止部材、ばね
を利用した係止部材であってもよい。
【0073】図4に示すように、チューブホルダー8C
をチューブ分岐接続部23に装着した状態では、各切欠
き84からチューブ11、12、13、14、16、1
8が突出するが、それらのチューブを特定するために、
切欠き84付近のチューブに、例えば色彩がそれぞれ異
なる所定のマーカー25を付してもよい。
【0074】以上、本発明のチューブホルダーを図示の
各実施例に基づいて説明したが、本発明は、これらに限
定されるものではない。また、本発明のチューブホルダ
ーは、透析液交換装置に適用される場合に限らず、例え
ば、血液製剤製造装置、人工透析回路、血液体外循環回
路および装置、血液成分分離回路および装置等の各種血
液処理回路に適用することもできる。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のチューブホ
ルダーによれば、簡易な構成で、チューブ分岐接続部の
複数のチューブをまとめて収納することができ、チュー
ブホルダー内において、所定のチューブの内部流路を開
閉して流路を切り替えることができる。
【0076】また、本発明のチューブホルダーは、チュ
ーブ分岐接続部への装着や、装置本体への着脱等の際の
操作性に優れ、また、各管路へ通ずるチューブの特定も
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチューブホルダーを装着する透析液交
換装置の回路構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明のチューブホルダーの構成例を示す斜視
図である。
【図3】本発明のチューブホルダーの他の構成例を示す
底面図である。
【図4】本発明のチューブホルダーの他の構成例を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 透析液交換装置 2a〜2e 透析液バッグ 3、4 容器 5 減圧・加圧室 51 重量検知手段 52 加温手段 6 減圧・加圧室 61 重量検知手段 7a〜7d 排液バッグ 8A〜8C チューブホルダー 80 ホルダー本体 81 空間 82 支持部材 83 溝 84 切欠き 85 開口 86 押圧台 87 着脱部 10 バッグチューブ 10〜14 チューブ 15 バッグチューブ 16 チューブ 17 トランスファーチューブ 18〜21 チューブ 23 チューブ分岐接続部 25 マーカー 30〜33 分岐コネクタ 34 コネクタ 40〜46 流路開閉手段 47 挟持片 100 腹腔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の可撓性を有するチューブが分岐コ
    ネクタを介して所定の配置で接続されたチューブ分岐接
    続部に装着されるチューブホルダーであって、 前記チューブ分岐接続部を収納する空間を内部に有する
    ホルダー本体と、 前記ホルダー本体の内側に形成され、前記チューブまた
    は前記分岐コネクタを支持する支持部材と、 前記ホルダー本体の縁部に形成され、前記各チューブが
    通過し、かつ係止される開口部と、 前記チューブの内部流路を開閉する流路開閉部とを有す
    ることを特徴とするチューブホルダー。
  2. 【請求項2】 前記流路開閉部は、チューブの所定部位
    を圧閉するチューブ圧閉部である請求項1に記載のチュ
    ーブホルダー。
  3. 【請求項3】 前記チューブ圧閉部は、チューブを挟持
    して圧閉する挟持部材が挿入可能な開口である請求項2
    に記載のチューブホルダー。
  4. 【請求項4】 前記チューブ圧閉部は、チューブを押圧
    する押圧部材との間でチューブを挟持圧閉する押圧台で
    ある請求項2に記載のチューブホルダー。
  5. 【請求項5】 前記ホルダー本体は、前記各チューブに
    流体を流通させる装置に着脱し得る着脱部を有している
    請求項1ないし4のいずれかに記載のチューブホルダ
    ー。
JP7018617A 1995-01-11 1995-01-11 チューブホルダー Pending JPH08187285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7018617A JPH08187285A (ja) 1995-01-11 1995-01-11 チューブホルダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7018617A JPH08187285A (ja) 1995-01-11 1995-01-11 チューブホルダー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08187285A true JPH08187285A (ja) 1996-07-23

Family

ID=11976591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7018617A Pending JPH08187285A (ja) 1995-01-11 1995-01-11 チューブホルダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08187285A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006043049A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Terumo Corp 採血器具支持台
JP2007260304A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Terumo Corp 血液初流採取装置
JP2008006297A (ja) * 2007-07-27 2008-01-17 Terumo Corp 採血器具支持台
JP2008528090A (ja) * 2005-01-21 2008-07-31 ガンブロ・ルンディア・エービー 医療機器用パッケージ装置
JP2014221395A (ja) * 2008-06-05 2014-11-27 フレゼニウス メディカル ケア ドイッチェランド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 酸化層により接着される多層コーティングの制御された気相堆積
CN105435318A (zh) * 2015-12-18 2016-03-30 昆山韦睿医疗科技有限公司 一种用于腹膜透析系统的管路组件

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006043049A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Terumo Corp 採血器具支持台
JP2008528090A (ja) * 2005-01-21 2008-07-31 ガンブロ・ルンディア・エービー 医療機器用パッケージ装置
US7837035B2 (en) 2005-01-21 2010-11-23 Gambro Lundia Ab Packaging device for medical apparatus
KR101141893B1 (ko) * 2005-01-21 2012-05-03 감브로 룬디아 아베 의료 물품용 포장 장치
JP2007260304A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Terumo Corp 血液初流採取装置
JP2008006297A (ja) * 2007-07-27 2008-01-17 Terumo Corp 採血器具支持台
JP2014221395A (ja) * 2008-06-05 2014-11-27 フレゼニウス メディカル ケア ドイッチェランド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 酸化層により接着される多層コーティングの制御された気相堆積
CN105435318A (zh) * 2015-12-18 2016-03-30 昆山韦睿医疗科技有限公司 一种用于腹膜透析系统的管路组件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220211926A1 (en) System and method for preparing peritoneal dialysis fluid at the time of use
US7776006B2 (en) Medical fluid pumping system having real time volume determination
US7905855B2 (en) Dialysis system having non-invasive temperature sensing
US8764702B2 (en) Dialysis system having dual patient line connection and prime
US8920362B2 (en) Dialysis system having disposable cassette
US7909795B2 (en) Dialysis system having disposable cassette and interface therefore
US20090012453A1 (en) Mobile dialysis system having supply container detection
US20090012461A1 (en) Dialysis system having disposable cassette and heated cassette interface
JP3828080B2 (ja) 腹膜透析装置
JP3453270B2 (ja) 腹膜透析装置
JPH08187285A (ja) チューブホルダー
JP3378617B2 (ja) 自動透析液交換装置
JP3308053B2 (ja) 透析液交換装置
JP3443107B2 (ja) 腹膜透析装置
JP2006218131A (ja) 腹膜透析装置、透析液セットおよび腹膜透析装置の制御方法
JP3314114B2 (ja) 透析液交換装置
JP3443117B2 (ja) 腹膜透析装置
JP3443108B2 (ja) 腹膜透析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040922