JPH08186030A - 小型トランス - Google Patents
小型トランスInfo
- Publication number
- JPH08186030A JPH08186030A JP34050194A JP34050194A JPH08186030A JP H08186030 A JPH08186030 A JP H08186030A JP 34050194 A JP34050194 A JP 34050194A JP 34050194 A JP34050194 A JP 34050194A JP H08186030 A JPH08186030 A JP H08186030A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- central leg
- gap
- transformer
- small
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工が容易で、かつ高さ寸法も増大すること
がなく、加えてL値の可変範囲も広く、トランスのLと
容量成分Cとのマッチングを容易にとることのできるコ
アを備えた小型トランスを提供する。 【構成】 一方の中央脚2aをいわゆる水平方向に回転
自在とし、他方の中央脚2bとのギャップの位置関係を
簡単に調整してギャップ量を広い範囲で可変とした。
がなく、加えてL値の可変範囲も広く、トランスのLと
容量成分Cとのマッチングを容易にとることのできるコ
アを備えた小型トランスを提供する。 【構成】 一方の中央脚2aをいわゆる水平方向に回転
自在とし、他方の中央脚2bとのギャップの位置関係を
簡単に調整してギャップ量を広い範囲で可変とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワープロ,パソコン
等のバックライト用に使用される冷陰極管駆動用の圧電
トランスの前段に用いられる小型トランスに関する。
等のバックライト用に使用される冷陰極管駆動用の圧電
トランスの前段に用いられる小型トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の小型トランスは低電圧を高電圧
に昇圧する昇圧トランスとして用いられる。そして、こ
のトランスは、機器の小型化に対応して薄型に構成され
た圧電トランスとの兼ね合いから、やはり出来るだけ薄
型にすることが望まれる。
に昇圧する昇圧トランスとして用いられる。そして、こ
のトランスは、機器の小型化に対応して薄型に構成され
た圧電トランスとの兼ね合いから、やはり出来るだけ薄
型にすることが望まれる。
【0003】ところで、圧電トランスはシート状の圧電
素子からなる圧電磁器板を備え、この圧電磁器板はコン
デンサ容量Cを有している。また、昇圧用の小型トラン
スはインダクタンスLを有しているため、このコンデン
サ容量CとインダクタンスLとのマッチングをとる必要
がある。
素子からなる圧電磁器板を備え、この圧電磁器板はコン
デンサ容量Cを有している。また、昇圧用の小型トラン
スはインダクタンスLを有しているため、このコンデン
サ容量CとインダクタンスLとのマッチングをとる必要
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなことは作業
的に非常に煩雑であり、また、コスト的にもコストアッ
プを招来するという欠点がある。
的に非常に煩雑であり、また、コスト的にもコストアッ
プを招来するという欠点がある。
【0005】このため、一つの小型トランスにおいてL
値を可変としたトリマー型の小型トランスが提供されて
いる。
値を可変としたトリマー型の小型トランスが提供されて
いる。
【0006】しかし、このトリマー型のものは、コアが
ネジ構造となっているため、コアの加工が煩雑であり、
かつコアを上下動させ、上下の位置を調整することによ
って、L値を調整する構成となっているため、本来、設
計上、高さ寸法を出来るだけ低く抑えたいという要求に
適さない、という問題点があった。
ネジ構造となっているため、コアの加工が煩雑であり、
かつコアを上下動させ、上下の位置を調整することによ
って、L値を調整する構成となっているため、本来、設
計上、高さ寸法を出来るだけ低く抑えたいという要求に
適さない、という問題点があった。
【0007】また、高さ寸法の制約から上下動の範囲が
僅かであり、よってL値の可変範囲も狭い、という問題
点があった。
僅かであり、よってL値の可変範囲も狭い、という問題
点があった。
【0008】この発明は上記の点に鑑み提案されたもの
で、その目的とするところは、加工が容易で、かつ高さ
寸法も増大することがなく、加えてL値の可変範囲も広
く、トランスのLと圧電素子の容量成分Cとのマッチン
グをとることのできる小型トランスを提供することにあ
る。
で、その目的とするところは、加工が容易で、かつ高さ
寸法も増大することがなく、加えてL値の可変範囲も広
く、トランスのLと圧電素子の容量成分Cとのマッチン
グをとることのできる小型トランスを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対のE型の
コア半体を互いに対向配置してなるコア本体を備える小
型トランスにおいて、何れか一方のコア半体1Aの中央
に孔4を形成し、この孔4を介し先端にギャップ3aが
形成された中央脚2aを挿入して、他方のコア半体1B
の中央脚2b側に対し回転自在に配置し、この中央脚2
aをその軸方向に対して直交方向に回転させてそのギャ
ップ3aと他方の中央脚2bのギャップ3bとの位置関
係を可変とし、ギャップ量を調整可能とした構成とする
ことにより、上記目的を達成している。
コア半体を互いに対向配置してなるコア本体を備える小
型トランスにおいて、何れか一方のコア半体1Aの中央
に孔4を形成し、この孔4を介し先端にギャップ3aが
形成された中央脚2aを挿入して、他方のコア半体1B
の中央脚2b側に対し回転自在に配置し、この中央脚2
aをその軸方向に対して直交方向に回転させてそのギャ
ップ3aと他方の中央脚2bのギャップ3bとの位置関
係を可変とし、ギャップ量を調整可能とした構成とする
ことにより、上記目的を達成している。
【0010】
【作用】本発明では、コアの中央脚に単にギャップを形
成するだけであるため、コアを中空にしてその内部をネ
ジ構造とするトリマー型のものに比べ、コアの加工が容
易である。
成するだけであるため、コアを中空にしてその内部をネ
ジ構造とするトリマー型のものに比べ、コアの加工が容
易である。
【0011】また、コアの中央脚は、両端部にそれぞれ
両脚が形成されたほぼコ字状のコア本体に取付けてE型
のものとし、かつギャップ量の調整にあたり、その中央
脚を上下動させるのではなく、回転させるようにしてい
るため、高さ寸法をコア本体の外形以内に抑えることが
できる。
両脚が形成されたほぼコ字状のコア本体に取付けてE型
のものとし、かつギャップ量の調整にあたり、その中央
脚を上下動させるのではなく、回転させるようにしてい
るため、高さ寸法をコア本体の外形以内に抑えることが
できる。
【0012】また、対向配置された一対の中央脚相互の
ギャップ量の調整によりL値を調整するようにしたた
め、L値の可変範囲が広い。
ギャップ量の調整によりL値を調整するようにしたた
め、L値の可変範囲が広い。
【0013】
【実施例】図1は本発明のコアの斜視図を示す。図中1
はコア本体であり、このコア本体1は互いに向かい合わ
せられて配置され、かつほぼコ字状をなすコア半体1
A,1Bにて構成されている。また、2a,2bはそれ
ぞれほぼ円柱状の中央脚であり、図示の状態において下
側の中央脚2bはコア半体1Bの底部中央に一体に固設
されE型となっており、かつ中央脚2bの上面に溝状の
ギャップ3bが形成されている。
はコア本体であり、このコア本体1は互いに向かい合わ
せられて配置され、かつほぼコ字状をなすコア半体1
A,1Bにて構成されている。また、2a,2bはそれ
ぞれほぼ円柱状の中央脚であり、図示の状態において下
側の中央脚2bはコア半体1Bの底部中央に一体に固設
されE型となっており、かつ中央脚2bの上面に溝状の
ギャップ3bが形成されている。
【0014】一方、上側のコア半体1Aの中央には円形
の孔4が形成され、この孔4を介し上側の中央脚2aを
下側の中央脚2b側へ挿通して接合状態でもって対向配
置するようになっている。なお、コア半体1Aの上面と
孔4に挿通された中央脚2aの上面とはほぼ面一とな
る。
の孔4が形成され、この孔4を介し上側の中央脚2aを
下側の中央脚2b側へ挿通して接合状態でもって対向配
置するようになっている。なお、コア半体1Aの上面と
孔4に挿通された中央脚2aの上面とはほぼ面一とな
る。
【0015】この中央脚2aはその下部にも溝状のギャ
ップ3aが形成され、かつ中央脚2aの直径は孔4の内
径に比べ極く僅かであるが小径となっており、中央脚2
aは孔4に対し回転自在となっている。
ップ3aが形成され、かつ中央脚2aの直径は孔4の内
径に比べ極く僅かであるが小径となっており、中央脚2
aは孔4に対し回転自在となっている。
【0016】また、中央脚2aの上面には、例えばドラ
イバーの先端部の形状と係合可能な係合孔5が形成さ
れ、図2に示すように、ドライバー6の如き治具を介
し、左右何れかの方向に回転させ、相互のギャップ3
a,3bの位置関係を任意にズラし、ギャップ量を調整
してL値を調整することができるようになっている。な
お、回転方向は中央脚2aの軸方向に対し直交する方
向、つまりいわゆる水平方向である。
イバーの先端部の形状と係合可能な係合孔5が形成さ
れ、図2に示すように、ドライバー6の如き治具を介
し、左右何れかの方向に回転させ、相互のギャップ3
a,3bの位置関係を任意にズラし、ギャップ量を調整
してL値を調整することができるようになっている。な
お、回転方向は中央脚2aの軸方向に対し直交する方
向、つまりいわゆる水平方向である。
【0017】このギャップ3a,3bとしては、例えば
図3に示す矩形の溝状のものや、図4に示すようにテー
パ状に切欠いた溝状のものや、その他の適宜の態様が考
えられる。
図3に示す矩形の溝状のものや、図4に示すようにテー
パ状に切欠いた溝状のものや、その他の適宜の態様が考
えられる。
【0018】図5は中央脚2aの回転量に対するL値の
変化を示す。ギャップ3a,3bとの位置が対向して一
致している状態ではギャップ量が最大となりL値が最も
小さく、中央脚2aを回転させ、そのギャップ3aと対
向する中央脚2bのギャップ3bとの位置がズレ、ギャ
ップ量が変化することによりその回転位置によってL値
を調整することができる。この場合、ギャップ3a,3
bの広さや深さ等により最小値と最大値のL値の所望の
傾きを得ることができる。
変化を示す。ギャップ3a,3bとの位置が対向して一
致している状態ではギャップ量が最大となりL値が最も
小さく、中央脚2aを回転させ、そのギャップ3aと対
向する中央脚2bのギャップ3bとの位置がズレ、ギャ
ップ量が変化することによりその回転位置によってL値
を調整することができる。この場合、ギャップ3a,3
bの広さや深さ等により最小値と最大値のL値の所望の
傾きを得ることができる。
【0019】なお、周知のように中央脚2a,2bの周
囲にコイルボビンに巻装されたコイル(図示せず)を取
付けるなどすれば、小型トランスを得ることができる。
囲にコイルボビンに巻装されたコイル(図示せず)を取
付けるなどすれば、小型トランスを得ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コアを中
空にし、その内部にネジを切るトリマー型のものに比
べ、単にギャップをコアに形成するだけなので、コアの
加工が容易であり、かつ中央脚をその軸方向に対し直交
方向に回転させる方式であるため、高さ寸法に影響を与
えることがない。また、対向する一対の中央脚2a,2
bにそれぞれ形成したギャップ3a,3b相互の位置状
態に応じL値を調整でき、その可変範囲が広い、という
利点がある。
空にし、その内部にネジを切るトリマー型のものに比
べ、単にギャップをコアに形成するだけなので、コアの
加工が容易であり、かつ中央脚をその軸方向に対し直交
方向に回転させる方式であるため、高さ寸法に影響を与
えることがない。また、対向する一対の中央脚2a,2
bにそれぞれ形成したギャップ3a,3b相互の位置状
態に応じL値を調整でき、その可変範囲が広い、という
利点がある。
【0021】なお、本発明におけるコア構造は、昇圧用
の小型トランスのみならず、DC/DCコンバータや各
種コンバータトランスにも応用することができる。
の小型トランスのみならず、DC/DCコンバータや各
種コンバータトランスにも応用することができる。
【図1】本発明の要部の分解斜視図。
【図2】コアの組込状態の縦断面図。
【図3】コアの中央脚に形成するギャップの一例。
【図4】ギャップの他の例。
【図5】回転量に対するL値の変化状態を示す説明図。
1 コア本体 1A,1B コア半体 2a,2b 中央脚 3a,3b ギャップ 4 孔 5 係合孔 6 ドライバー
Claims (1)
- 【請求項1】 一対のE型のコア半体を互いに対向配置
してなるコア本体を備える小型トランスにおいて、 何れか一方のコア半体(1A)の中央に孔(4)を形成
し、この孔(4)を介し先端にギャップ(3a)が形成
された中央脚(2a)を挿入して、他方のコア半体(1
B)の中央脚(2b)側に対し回転自在に配置し、この
中央脚(2a)をその軸方向に対して直交方向に回転さ
せてそのギャップ(3a)と他方の中央脚(2b)のギ
ャップ(3b)との位置関係を可変とし、ギャップ量を
調整可能としたことを特徴とする小型トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34050194A JPH08186030A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 小型トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34050194A JPH08186030A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 小型トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08186030A true JPH08186030A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18337577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34050194A Pending JPH08186030A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 小型トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08186030A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008091438A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Sumida Corporation | コイル部品及びコイル部品を用いた電子回路 |
US7969266B2 (en) | 2007-01-24 | 2011-06-28 | Sumida Corporation | Inductor |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP34050194A patent/JPH08186030A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008091438A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Sumida Corporation | コイル部品及びコイル部品を用いた電子回路 |
US7969266B2 (en) | 2007-01-24 | 2011-06-28 | Sumida Corporation | Inductor |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040513 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040525 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041005 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |