JPH08185816A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JPH08185816A
JPH08185816A JP33743894A JP33743894A JPH08185816A JP H08185816 A JPH08185816 A JP H08185816A JP 33743894 A JP33743894 A JP 33743894A JP 33743894 A JP33743894 A JP 33743894A JP H08185816 A JPH08185816 A JP H08185816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
cathode
anode
substrate
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33743894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3158923B2 (ja
Inventor
Yukio Ogawa
行雄 小川
Takeshi Tonegawa
武 利根川
Akira Inoue
彰 井上
Katsutoshi Kogo
克俊 向後
Tatsuo Yamaura
辰雄 山浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futaba Corp filed Critical Futaba Corp
Priority to JP33743894A priority Critical patent/JP3158923B2/ja
Publication of JPH08185816A publication Critical patent/JPH08185816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3158923B2 publication Critical patent/JP3158923B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】アノード電極とゲートライン電極とを電気的に
アイソレートすることができると共に、ゲートライン電
極とカソードライン電極との短絡を防止する。 【構成】アノード電極1のエッジに切欠部を設けると共
に、対向するゲートライン電極10のエッジにも切欠部
を設ける。この切欠部に絶縁支柱3を配設すると、アノ
ード電極1とゲートライン電極10と絶縁支柱3は接触
することがないので、その間を電気的にアイソレートす
ることができる。またゲートライン電極10の直下に位
置するカソードライン電極11のエッジにも切欠部を設
けるようにして、絶縁支柱3により絶縁層13が変形し
た場合でも、ゲートライン電極10とカソードライン電
極11との短絡を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像等を表示するため
の蛍光体と、この蛍光体を励起する電子源を収納する表
示用外囲器において、対向するアノード基板とカソード
基板との間隔が所定間隔に保持されるよう、その内部に
絶縁支柱を備える表示装置に関するものであり、特に電
界放出カソードを備える表示装置に適用して好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電界を10
9 [V/m]程度にするとトンネル効果により、電子が
障壁を通過して常温でも真空中に電子放出が行われる。
この現象は電界放出(Field Emission)といわれており
古くから知られた現象であるが、このような原理を利用
して電子を放出するカソードを電界放出カソード(Fiel
d Emission Cathode)と呼んでいる。近年、半導体微細
加工技術を駆使して、ミクロンサイズの前記電界放出カ
ソードの作成が可能となり、この電界放出カソードを基
板上に多数形成することにより、面放出型の電界放出ア
レイを作成することが可能となっている。このような電
界放出アレイは、表示装置、CRT、電子顕微鏡や電子
ビーム装置の電子源として適用することが提案されてい
る。
【0003】その適用例の一例である従来の表示装置を
図9に示すが、この表示装置において、電界放出アレイ
が形成されたガラス製のカソード基板115と、蛍光体
が形成された透明ガラス製のアノード基板104とが所
定間隔をもって対向配置されることにより、内部を高真
空に保持する外囲器が形成されている。このカソード基
板115に形成された電界放出アレイは、スパッタ等に
より形成されたストライプ状のカソードライン電極11
1と、その上に形成された抵抗層114と、さらにその
上に複数形成されたエミッタコーン群112と、このエ
ミッタコーン群112の先端近傍に形成されたゲートラ
イン電極110とにより構成されたスピント(Spindt)
型の電界放出アレイとされている。なお、抵抗層114
上に絶縁層113が積層されて、この絶縁層113上に
ゲートライン電極110は形成されている。
【0004】このエミッタコーン群112のエミッタコ
ーン間のピッチは10ミクロン以下の寸法で作成するこ
とが出来、このようなエミッタコーンを数万ないし数1
0万個、1枚のカソード基板115上に設けるようにし
ている。なお、この電界放出アレイにおいては、ゲート
・カソード間の距離をサブミクロンとすることが出来る
ため、ゲート・カソード間に僅か数10ボルトの電圧V
GEを印加することによりエミッタコーン群112から電
子を放出することが出来る。
【0005】ところで、アノード基板104にはアノー
ド電極101が形成されており、その上に蛍光体ドット
パターン102が積層して形成されている。そこで、ア
ノード電極101に正電圧VA を印加するようにする
と、エミッタコーン群112から放出された電子は、ア
ノード電極101により捕捉されるようになり、この
時、捕捉される電子がアノード電極101上に積層され
ている蛍光体ドットパターン102に衝突してこれを励
起するため、蛍光体ドットパターン102が発光するよ
うになる。この発光は透明のアノード基板104を通し
て観察することができる。
【0006】さらに、この表示装置においては、カソー
ド基板115とアノード基板104とにより構成される
外囲器の内部が高真空とされて、大気圧の影響によりカ
ソード基板115とアノード基板104とが所定間隔を
保持できない場合が生じるので、カソード基板115と
アノード基板104との間に絶縁支柱103が配設され
ている。この絶縁支柱103はガラス等の絶縁体により
形成されて、カソード基板115とアノード基板104
との間に所定間隔毎に複数個配設されている。
【0007】そして、絶縁支柱103の上端はアノード
基板104上に形成されているアノード電極101に当
接するように配設されており、絶縁支柱103の下端は
カソード基板115における絶縁層113上に形成され
たゲートライン電極111に当接するよう配設されてい
る。
【0008】なお、カソード基板115上に形成された
ストライプ状の複数のカソードライン電極111と、こ
のカソードライン電極111と直交するよう形成された
ストライプ状のゲートライン電極110とでマトリクス
が構成されており、このマトリクスが図示しないカソー
ド走査部とゲート走査部とで走査される。これにより、
画像信号に応じて選択的に電子がエミッタコーン群11
2から放出されて、対応する蛍光体ドットパターン10
2が発光されるようになり、アノード基板104上に画
像が表示されるようになる。この場合、例えばゲート走
査部に画像信号が印加されており、1フィールドの走査
が終了した時に1枚の画像がアノード基板104上に表
示される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表示装置においては絶縁支柱がゲートライン電極に直接
当接されていることから、大気圧により絶縁支柱が加圧
された場合に、ゲートライン電極が変形されて、ゲート
ライン電極の下に設けられている絶縁層が破壊され、ゲ
ートライン電極とカソードライン電極とが短絡してしま
う恐れがあるという問題点があった。また、絶縁支柱の
一端がアノード電極に直接当接され、他端がゲートライ
ン電極に直接当接されていることから、絶縁支柱が帯電
されると表面リークを起こしやすく、アノード電極とゲ
ートライン電極とを電気的にアイソレートすることがで
きないという問題点があった。
【0010】そこで、本発明は絶縁支柱を設けるように
しても、ゲートライン電極とカソードライン電極とが短
絡を起こすことがないと共に、アノード電極とゲートラ
イン電極とを電気的にアイソレートすることのできる表
示装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の表示装置は、蛍光体を備えるアノード電極
が設けられている透明アノード基板と、前記蛍光体を励
起する電子を放出するためのゲート電極とカソード電極
が少なくとも設けられているカソード基板と、前記透明
アノード基板と前記カソード基板が所定間隔を保持して
対向するよう、前記アノード基板と前記カソード基板と
の間に複数本配設されている絶縁支柱とを備え、前記透
明アノード基板において、配設された前記絶縁支柱の当
接位置近傍の前記アノード電極のエッジ部分に切欠き部
が設けられていると共に、前記カソード基板において、
配設された前記絶縁支柱の当接位置近傍の前記ゲート電
極および前記カソード電極のエッジ部分に切欠き部が設
けられているようにしたものである。
【0012】また、前記表示装置において、前記アノー
ド電極がストライプ上に形成された透明電極により形成
されていると共に、その上に画素を形成するドットパタ
ーン上の蛍光体層が形成されているようにしたものであ
り、さらに、前記カソード基板上にストライプ状のカソ
ード電極が形成され、次いでその上に抵抗層、絶縁層が
形成されており、該絶縁層上にストライプ状のゲート電
極が、前記カソード電極に直交するよう形成されてお
り、前記絶縁支柱の一端が前記絶縁層に当接するよう配
設されるようにしたものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、アノード電極、カソードライ
ン電極およびゲートライン電極のエッジに設けられた切
欠き部に対応するよう絶縁支柱が配設されるため、ゲー
トライン電極の下に形成されている絶縁層が変形されて
も、ゲートライン電極とカソードライン電極とが短絡を
起こすことが防止される。また、絶縁支柱がアノード電
極およびゲートライン電極に接触して配設されることが
ないので、絶縁支柱が帯電されてもアノード電極とゲー
トライン電極とを電気的にアイソレートすることができ
る。
【0014】
【実施例】本発明の表示装置の一実施例におけるアノー
ド基板の構成を図1に、カソード基板の構成を図2に、
側断面図を図3に示すが、この実施例の表示装置は電界
放出カソードを電子源とする電界放出型表示装置(FE
D)とされている。これらの図において、1はアノード
基板5の内表面に形成されているA1〜A9のストライ
プ状の複数のアノード電極、2はアノード電極1上にド
ット状の画素として形成された蛍光体ドットパターン、
3はアノード基板5とカソード基板16とを所定間隔で
保持するよう、その間に配設された絶縁支柱、4はアノ
ード電極1のエッジに形成された切欠部、5は透明ガラ
スからなるアノード基板である。
【0015】また、10は絶縁層13上に形成されてい
るG1〜G7のストライプ状の複数のゲートライン電
極、11はカソード基板16の内表面上に形成されてい
るK1〜K5のストライプ状の複数のカソードライン電
極、12は蛍光体ドットパターン2に対応するよう抵抗
層14上に形成されている円錐状のエミッタコーン群、
13はエミッタコーン群12が形成されている部分を除
いた抵抗層14上に形成されている絶縁層、14はカソ
ードライン電極11に供給されているカソード電圧をエ
ミッタコーン群12に印加するための抵抗層、15はカ
ソードライン電極11およびゲートライン電極10のエ
ッジに形成されている切欠部、16はガラス製のカソー
ド基板である。
【0016】このように構成された表示装置において、
電界放出アレイが形成されたガラス製のカソード基板1
6と、透明ガラス製のアノード基板5とが所定間隔をも
って対向配置されて内部を高真空に保持する外囲器が形
成されている。このカソード基板16に形成された電界
放出アレイは、スパッタ等により形成されたストライプ
状のカソードライン電極11と、その上に形成された抵
抗層14と、さらにその上に複数形成されたエミッタコ
ーン群12と、このエミッタコーン群12の先端近傍に
形成されたゲートライン電極10とにより構成されたス
ピント(Spindt)型の電界放出アレイとされている。な
お、抵抗層14上に絶縁層13が積層されて、この絶縁
層13上にゲートライン電極10は形成されている。
【0017】また、図2は絶縁層13および抵抗層14
を省略してカソード基板16の下からカソード基板16
を透過して見たカソードライン電極11とゲートライン
電極10との配置を示す図である。この図に示すよう
に、カソードライン電極11に多数形成されている角形
の切抜領域に、エミッタコーン群12は形成されてお
り、このエミッタコーン群12のエミッタコーン間のピ
ッチは10ミクロン以下の寸法で作成されている。この
ようなエミッタコーンがカソードライン電極11に形成
された角形の切抜領域内に多数設けられて、数万ないし
数10万個が1枚のカソード基板15上に設けられてい
る。
【0018】なお、この電界放出アレイにおいては、ゲ
ート・カソード間の距離をサブミクロンとすることが出
来ると共に、カソードライン電極11に形成されている
角形の切抜領域に重なるように、ゲートライン電極10
にも角形の切抜領域が設けられているため、ゲートライ
ン電極10・カソードライン電極11間に僅か数10ボ
ルトの電圧VGEを印加することによりエミッタコーン群
12から電子を放出することが出来る。ところで、前述
したようにアノード基板5に形成されたアノード電極1
上に蛍光体ドットパターン2が積層されており、アノー
ド電極1に正電圧VA を印加するようにすると、対応す
る位置のエミッタコーン群12から放出された電子は、
アノード電極1により捕捉されるようになり、この時、
捕捉される電子がアノード電極1上に積層されている蛍
光体ドットパターン2に衝突してこれを励起するため、
蛍光体ドットパターン2が発光するようになる。この発
光は透明のアノード基板5を通して観察することができ
る。
【0019】さらに、外囲器の内部が高真空とされるた
めに、大気圧により外囲器が内側へ向かって押圧され、
カソード基板15とアノード基板104とが所定間隔を
保持できない場合が生じるので、図3に示すようにカソ
ード基板15とアノード基板5との間に絶縁支柱3を配
設して、所定間隔を保持するようにしている。この絶縁
支柱3はガラスファイバー等の絶縁体により形成され
て、カソード基板15とアノード基板5との間に所定間
隔、例えば約2mm毎に複数配設されている。そして、
配設された絶縁支柱3の上端はアノード基板104上に
直接当接するようにされている。この場合、絶縁支柱3
がアノード電極1に接触しないように、アノード電極1
のエッジには図1に示すように深さd1 、長さd2 の切
欠部4が形成されており、絶縁支柱3は同図に一部拡大
して示すように隣接するアノード電極A3,A4の切欠
部4の略中央に位置するよう配設されている。
【0020】これにより、絶縁支柱3の配設位置が多少
ずれても絶縁支柱3はアノード電極1に接触することが
防止されるようになる。また図3に示すように、この絶
縁支柱3の下端はカソード基板16における絶縁層13
に当接するよう配設されている。この場合、絶縁支柱3
がゲートライン電極10に接触しないように、ゲートラ
イン電極10のエッジには図2に示すように切欠部15
が形成されており、絶縁支柱3は図2に一部拡大して示
すように隣接するゲートライン電極G6,G7の切欠部
15の略中央に位置するよう配設されている。
【0021】さらに、ゲートライン電極10の切欠部1
5に対応するカソードライン電極11のエッジにも図2
に示すように切欠部17が設けられている。したがっ
て、ゲートライン電極10のエッジに形成された切欠部
15とカソードライン電極11のエッジに形成された切
欠部17とにより図2の一部拡大図に示すように略正方
形の切欠部が形成されるようになる。これにより、外囲
器の排気時に絶縁支柱3が大気圧により加圧されて絶縁
層13が変形したとしても、絶縁支柱3の直下にはゲー
トライン電極10とカソードライン電極11とが存在し
ないため、両電極10,11間が接触することはなく、
ゲートライン電極10とカソードライン電極11間の短
絡事故を防止することができる。
【0022】また、絶縁支柱3がエミッタコーン群12
から放出された電子等により帯電されても、絶縁支柱3
はアノード電極1およびゲートライン電極10に接触さ
れていないため、両電極1,10間の電気的アイソレー
ションを劣化させることはない。従って、アノード電極
1に印加するアノード電圧を大幅に高くしても、アノー
ド電極1とゲートライン電極10間がリークすることが
なくなるので、表示画面の輝度を格段に向上することが
できる。
【0023】なお、カソード基板15上に形成されたス
トライプ状の複数のカソードライン電極11と、このカ
ソードライン導体11と直交するよう形成されたストラ
イプ状のゲートライン電極10とで、図2に示すように
マトリクスが構成されており、このマトリクスが図示し
ないカソード走査部とゲート走査部とで走査されてい
る。これにより、画像信号に応じて電子が順次エミッタ
コーン群12から放出されて、対応する蛍光体ドットパ
ターン2が発光されるようになり、アノード基板5上に
画像が表示されるようになる。この場合、例えばゲート
走査部に画像信号が印加されており、1フィールドの走
査が終了した時に1枚の画像がアノード基板5上に表示
される。
【0024】また、図1〜図3に示すストライプ状のア
ノード電極1はA1〜A8の8本、ゲートライン電極1
0はG1〜G7の7本、カソード電極11はK1〜K5
の5本として示しているが、これは説明を簡単にするた
めであり、それぞれのストライプ状電極は、実際にはは
るかに多い電極本数とされている。ところで、ストライ
プ状のアノード電極1、ゲートライン電極10およびカ
ソードライン電極11のエッジに形成される切欠部は、
前記図1および図2に示したような矩形状の切欠部に限
られるものではなく、図4(a)に示す半円状、同図
(b)に示す三角状、同図(c)に示す台形状、同図
(d)に示す逆台形状としてもよい。
【0025】次に、本発明の一実施例の表示装置におけ
るアノード基板側の構成の変形例を図5に示すが、
(a)はアノード基板の正面図であり、(b)はアノー
ド基板の側断面図である。この図に示すアノード基板2
0は、ソーダガラス製とされており、その表面上にアル
カリイオンのパッシべーション膜24が形成されてい
る。このパッシべーション膜24は、例えばSiO2
薄膜により形成されている。
【0026】このパッシべーション膜24上にはTiO
2 薄膜25が形成されており、さらにその上にパターニ
ングされたアノード電極21が形成されている。この場
合、パターニングされたアノード電極21に接するTi
2 薄膜25は着色された着色層25−1となるように
熱処理されている。さらに、パターニングされたアノー
ド電極21を覆うように蛍光体層22が形成されてい
る。なお、アノード電極21のパターニングは同図
(a)に示すように、方形状部分がエッチングされて除
去することにより行われているが、この方形状部分はア
ノード電極21に縦横に多数設けられている。そして、
この方形状部分に照射された電子により蛍光体層22は
励起されて発光する。すなわち、方形状部分が画素とさ
れて画像が表示されるようになる。
【0027】この場合、TiO2 薄膜25は透明なので
表示された画像をアノード基板20を通して観察するこ
とができるが、一般にアルミニウムを材料として形成さ
れている反射率の高いアノード電極21のパターンは着
色層25−1により覆われているので、アノード電極2
1による表示面の反射が防止されて、画像のコントラス
トが向上されている。また、絶縁支柱23が画素を避け
るよう複数本配設されているが、絶縁支柱23が配設さ
れるアノード電極21の部分もパターニングされてい
る。
【0028】次に、図5に示すアノード基板側の構成を
作製する工程を図6に示す。まず、図6(A)に示すよ
うに、ソーダガラス製のアノード基板20にアルカリイ
オンのパッシべーション膜24を形成し、さらにその上
に有機チタン化合物26を塗布して乾燥する。次いで、
温度500〜600℃で約10分間焼成し、同図(B)
に示すように有機チタン化合物膜26をTiO2 薄膜2
5に変化させる。さらに、同図(C)に示すようにTi
2 薄膜25の上にアルミニウム薄膜27をスパッタリ
ング法や蒸着法等により被着する。この場合、アルミニ
ウム薄膜25は約1.1μm位の厚さとなるよう被着す
るものとする。
【0029】そして、アルミニウム薄膜25の表面にフ
ォトレジストを塗布し、露光および現像処理を行うこと
によりフォトレジストをパターン状にパターニングした
後、エッチングを行うことにより不要部分のアルミニウ
ム薄膜25を溶解して、同図(D)に示すようにアノー
ド電極21を形成する。次いで、同図(E)に示すよう
に絶縁支柱23を配設する部分を除いてアノード電極2
1上に蛍光体層22を面状にパターニングする。そし
て、絶縁支柱を配設して、450〜550℃の温度にて
焼成工程を行うようにすると、アルミニウム製のアノー
ド電極21に接しているTiO2 薄膜25が着色されて
着色層25−1とされる。
【0030】熱処理によりアノード電極21に接してい
るTiO2 薄膜25が着色されるのは、熱処理時にアル
ミニウム製のアノード電極21が、TiO2 薄膜25に
より酸化されて酸化アルミニウムとなり、これにより、
TiO2 薄膜25が還元されて着色されるものと推定さ
れる。なお、SiO2 のパッシべーション膜24が形成
されたソーダガラスに替えて、無アルカリガラスを用い
るようにしてもよい。
【0031】また、図5に示すアノード基板側の構成に
替えて図7に示すように、TiO2薄膜25によりパッ
シべーション膜24と着色層25−1との機能を兼用す
るようにして、アノード基板20に形成するSiO2
パッシべーション膜24を省略するようにしてもよい。
この場合のTiO2 薄膜25の膜厚は、500〜150
0オングストロームとするのが好適である。なお、アノ
ード基板20はソーダガラス製とされる。さらに、図8
に示すようにアノード電極21の電極パターンにおい
て、方形状パターンの中に十字状電極30を、さらに設
けるようにして蛍光体層22へのアノード電圧の印加
を、より確実に行うようにしてもよい。
【0032】以上の説明においては、電解放出型表示装
置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明
はこれに限ることはなく、外囲器内に絶縁支柱が設けら
れている表示装置、例えば蛍光表示管等に適用すること
ができるものである。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、アノード
電極、カソードライン電極およびゲートライン電極のエ
ッジに設けられた切欠き部に絶縁支柱が配設されるた
め、ゲートライン電極の下に形成された絶縁層が変形さ
れてもゲートライン電極とカソードライン電極とが短絡
を起こすことを防止することができる。また、絶縁支柱
がアノード電極およびゲートライン電極に接触して配設
されることがないので、絶縁支柱が帯電されてもアノー
ド電極とゲートライン電極とを電気的にアイソレートす
ることができる。このため、アノード電極に印加するア
ノード電圧を高くすることができ、表示画像の輝度を格
段に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の一実施例のアノード基板側
の構成を示す図である。
【図2】本発明の表示装置の一実施例のカソード基板側
の構成を示す図である。
【図3】本発明の表示装置の一実施例の側断面図であ
る。
【図4】ストライプ状の電極のエッジに設けられる切欠
部の変形例である。
【図5】本発明の表示装置の一実施例のアノード基板側
の構成の変形例を示す図である。
【図6】図5に示す変形例の作製工程を示す図である。
【図7】本発明の表示装置の一実施例のアノード基板側
の構成の他の変形例を示す図である。
【図8】本発明の表示装置の一実施例のアノード基板側
の構成のさらに他の変形例を示す図である。
【図9】従来の表示装置の側断面図である。
【符号の説明】
1,21 アノード電極 2 蛍光体ドットパターン 3,23 絶縁支柱 4,15,17,41 切欠部 5,20 アノード基板 10 ゲートライン電極 11 カソードライン電極 12 エミッタコーン群 13 絶縁層 14 抵抗層 16 カソード基板 22 蛍光体層 24 パッシべーション層 25 TiO2 層 25−1 着色層 26 有機チタン化合物 27 アルミニウム薄膜 30 十字状電極 40 ストライプ状電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向後 克俊 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 (72)発明者 山浦 辰雄 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体を備えるアノード電極が設けら
    れている透明アノード基板と、 前記蛍光体を励起する電子を放出するためのゲート電極
    とカソード電極が少なくとも設けられているカソード基
    板と、 前記透明アノード基板と前記カソード基板が所定間隔を
    保持して対向するよう、前記アノード基板と前記カソー
    ド基板との間に複数本配設されている絶縁支柱とを備
    え、 前記透明アノード基板において、配設された前記絶縁支
    柱の当接位置近傍の前記アノード電極のエッジ部分に切
    欠き部が設けられていると共に、前記カソード基板にお
    いて、配設された前記絶縁支柱の当接位置近傍の前記ゲ
    ート電極および前記カソード電極のエッジ部分に切欠き
    部が設けられていることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記アノード電極がストライプ上に形
    成された透明電極により形成されていると共に、その上
    に画素を形成するドットパターン上の蛍光体層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記カソード基板上にストライプ状の
    カソード電極が形成され、次いでその上に抵抗層、絶縁
    層が形成されており、該絶縁層上にストライプ状のゲー
    ト電極が、前記カソード電極に直交するよう形成されて
    おり、前記絶縁支柱の一端が前記絶縁層に当接するよう
    配設されていることを特徴とする請求項1あるいは2記
    載の表示装置。
JP33743894A 1994-12-28 1994-12-28 表示装置 Expired - Fee Related JP3158923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33743894A JP3158923B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33743894A JP3158923B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08185816A true JPH08185816A (ja) 1996-07-16
JP3158923B2 JP3158923B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=18308639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33743894A Expired - Fee Related JP3158923B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3158923B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1019939A1 (en) * 1996-07-17 2000-07-19 Candescent Technologies Corporation Spacer locator design for three-dimensional focusing structures in a flat panel display
US6541905B1 (en) 1995-04-21 2003-04-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7233301B2 (en) * 2002-10-09 2007-06-19 Noritake Co., Ltd. Flat panel display and method of manufacturing the same

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6541905B1 (en) 1995-04-21 2003-04-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
EP1019939A1 (en) * 1996-07-17 2000-07-19 Candescent Technologies Corporation Spacer locator design for three-dimensional focusing structures in a flat panel display
EP1019939A4 (en) * 1996-07-17 2000-08-02 Candescent Tech Corp DESIGN OF THE PLACEMENT OF SPACING ELEMENTS FOR THREE-DIMENSIONAL FOCUSING STRUCTURES OF A PANEL DISPLAY
US7233301B2 (en) * 2002-10-09 2007-06-19 Noritake Co., Ltd. Flat panel display and method of manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3158923B2 (ja) 2001-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6008576A (en) Flat display and process for producing cathode plate for use in flat display
WO2001020639A1 (fr) Dispositif de presentation et son procede de fabrication
US6624566B2 (en) Vacuum fluorescent display
JP3347648B2 (ja) 表示装置
US20050264165A1 (en) Electron emission device including enhanced beam focusing and method of fabrication
US7233301B2 (en) Flat panel display and method of manufacturing the same
JP3243471B2 (ja) 電子放出素子の製造方法
JP3158923B2 (ja) 表示装置
US7704117B2 (en) Electron emission display and method of fabricating mesh electrode structure for the same
JP3971263B2 (ja) 画像表示装置およびその製造方法
US20060066216A1 (en) Field emission display
US20060238106A1 (en) Electron emission display
US7052350B1 (en) Field emission device having insulated column lines and method manufacture
KR20060029074A (ko) 전자방출 표시장치 및 이의 제조방법
KR20010046802A (ko) 집속 전극을 갖는 전계 방출 표시 소자, 그 제조방법 및이를 이용한 전자빔 집속 방법
JP2001035357A (ja) 薄膜型電子源およびその製造方法並びに薄膜型電子源応用機器
US6384520B1 (en) Cathode structure for planar emitter field emission displays
KR20050096478A (ko) 전자 방출 표시 장치 및 그 제조 방법
JPS5812696B2 (ja) 画像表示装置
JP2000268703A (ja) 電界放出デバイス
JP2795184B2 (ja) 表示装置
JP2007026853A (ja) 画像表示装置
KR20060095722A (ko) 전자 방출 소자
JPH1196943A (ja) 表示装置
JPH10283956A (ja) 電界放出型ディスプレイ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010116

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees