JPH08185342A - プログラム評価装置 - Google Patents

プログラム評価装置

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JPH08185342A
JPH08185342A JP32754094A JP32754094A JPH08185342A JP H08185342 A JPH08185342 A JP H08185342A JP 32754094 A JP32754094 A JP 32754094A JP 32754094 A JP32754094 A JP 32754094A JP H08185342 A JPH08185342 A JP H08185342A
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JP
Japan
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program
evaluation
interrupt
storage means
evaluated
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JP32754094A
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Tomonori Tanaka
知典 田中
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のシミュレータに割り込み処理のシミュ
レート機能を追加したプログラム評価装置を提供するこ
とにより、シミュレートの適用範囲をリアルタイム制御
の領域まで広めるとともに、ターゲットマシンの開発完
了前でもプログラム評価を可能にして、プログラム評価
の迅速化を図る。 【構成】 プログラム評価装置1には、被評価プログラ
ムが格納されている外部記憶装置2と、表示装置7と、
入力装置8とが接続されている。プログラム評価装置1
に評価される被評価制御プログラムの、評価時に必要な
評価実行範囲と実行条件と割り込み優先順位設定とは、
入力装置8から入力され、それに従い命令実行部4にて
被評価制御プログラムの命令行が1ステップ実行され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプログラム評価装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジン制御装置等、車載の電
子制御ユニット(以下、ECU)のプログラムは車両制
御用のセンサ入力に対し、リアルタイムに制御用信号を
出力することが要求される。一般的に上記要求を満たす
プログラムはベース処理のほかに、アセンブラ、または
C言語等によって記述された割り込み処理を有する。
【0003】このようなプログラムを評価する方法とし
て特開平2−297637号公報に開示されるように、
実際に作動する、評価対象の制御ユニット(ターゲット
マシン)とテストベンチ(あるいはインサーキットエミ
ュレータ)とを準備し、ターゲットマシンに対しセンサ
信号等相当の信号を入力し、制御仕様にかなった信号が
出力されるかを確認(計測)するものが一般的である。
【0004】また、もう1つの評価方法として、仮想的
に評価環境(以下、資源)をコンピュータ上にモデリン
グする、いわゆるシミュレートという評価技術が近年の
ワークステーション等の性能向上により、日々進歩して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のテストベンチに
よる評価は、評価対象のターゲットマシンそのものが必
要であるため、このターゲットマシン内のプログラム評
価をするためには、このターゲットマシンの開発完了を
待たなければならない、あるいはターゲットマシンを実
際に作動させても評価ができない場合には、このプログ
ラム評価に対応できないという問題があった。
【0006】一方、シミュレートによる評価装置では、
これまでは割り込み処理および資源操作までシミュレー
ト可能なものがなく、制御プログラムの評価には使えな
かった。このため本発明は、従来のシミュレータに割り
込み処理シミュレート機能を追加したプログラム評価装
置であり、シミュレートの適用範囲をリアルタイム制御
の領域まで広めるとともに、ターゲットマシンの開発完
了前でもプログラム評価を可能にして、プログラム評価
の迅速化を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、リアルタイムで作動する電子制御装置
が正常に作動するか否かを判断するために、コンピュー
タ上でシミュレートして電子制御装置内のプログラムを
評価するプログラム評価装置において、評価対象のプロ
グラムを記憶する第1記憶手段と、評価対象のプログラ
ムの評価の範囲と、プログラムを構成する処理の優先順
位付けとを入力する入力手段と、前記入力された評価対
象のプログラムの評価の範囲とプログラムを構成する処
理の優先順位付けとを記憶する第2記憶手段と、該第2
記憶手段にて記憶された内容に基づき、電子制御装置の
資源をコンピュータ上に設定する資源設定手段と、該資
源設定手段による資源設定後、前記第2記憶手段により
記憶されたプログラムを構成する処理の優先順位付けか
ら、前記第1記憶手段により記憶されたプログラムを構
成する処理の優先度を判定する割り込み判定手段と、該
割り込み判定手段による優先度判定後、前記第2記憶手
段により記憶された評価対象のプログラムの評価の範囲
に基づき、第1記憶手段により記憶された評価対象のプ
ログラムを、前記割り込み判定手段により判定された優
先度に合わせて前記資源設定手段で設定された資源にて
シミュレートするように命令する命令手段とを備えるプ
ログラム評価装置を提供するものである。
【0008】またリアルタイムで作動する電子制御装置
が正常に作動するか否かを判断するために、コンピュー
タ上でシミュレートして電子制御装置内のプログラムを
評価するプログラム評価装置において、評価対象のプロ
グラムを記憶する第1記憶手段と、評価対象のプログラ
ムを構成する処理の優先順位付けとを入力する入力手段
と、前記入力された評価対象のプログラムを構成する処
理の優先順位付けを記憶する第2記憶手段と、該第2記
憶手段に記憶された内容に基づき、電子制御装置の資源
をコンピュータ上に設定する資源設定手段と、該資源設
定手段による資源設定後、前記第2記憶手段により記憶
されたプログラムを構成する処理の優先順位付けから、
前記第1記憶手段により記憶されたプログラムを構成す
る処理の優先度を判定する割り込み判定手段と、該割り
込み判定手段による優先度判定後、第1記憶手段により
記憶された評価対象のプログラムを、前記割り込み判定
手段により判定された優先度に合わせて前記資源設定手
段で設定された資源にてシミュレートするように命令す
る命令手段とを備えるプログラム評価装置を提供するも
のである。
【0009】前記入力手段は評価対象のプログラムの評
価の範囲を入力し、前記第2記憶手段は前記入力された
評価対象のプログラムの評価の範囲を記憶し、前記命令
手段は該割り込み判定手段による優先度判定後、前記第
2記憶手段により記憶された評価対象のプログラムの評
価の範囲に基づき、第1記憶手段により記憶された評価
対象のプログラムを、前記割り込み判定手段により判定
された優先度に合わせて前記資源設定手段で設定された
資源にてシミュレートするように命令してもよい。
【0010】またリアルタイムで作動する電子制御装置
が正常に作動するか否かを判断するためにシミュレート
して電子制御装置内のプログラムを評価するプログラム
評価装置において、前記評価対象のプログラムを、設定
された電子制御装置の仮想資源上で、プログラムを構成
する処理の優先順位付けから判定されたプログラムを構
成する処理の優先度に合わせて、評価対象のプログラム
の評価の範囲に基づきシミュレートして評価するプログ
ラム評価装置を提供するものである。
【0011】
【作用】前記構成よりなる本発明の請求項1の記載によ
れば、まず評価対象のプログラムを記憶し、入力された
評価対象のプログラムの評価の範囲とプログラムを構成
する処理の優先順位付けとを記憶する。その後、記憶さ
れた評価対象のプログラムの評価の範囲とプログラムを
構成する処理の優先順位付けとから電子制御装置の資源
をコンピュータ上に設定し、記憶されたプログラムを構
成する処理の優先順位付けから、記憶されたプログラム
を構成する処理の優先度を判定し、この評価対象のプロ
グラムを記憶された評価の範囲に基づき判定された優先
度に合わせてシミュレートする。
【0012】また請求項2の記載によれば、まず評価対
象のプログラムを記憶し、評価対象のプログラムを構成
する処理の優先順位付けを記憶する。記憶された優先順
位に基づき、電子制御装置の資源をコンピュータ上に設
定すし、記憶されたプログラムを構成する処理の優先順
位付けから、記憶されたプログラムを構成する処理の優
先度を判定し、記憶された評価対象のプログラムを判定
された優先度に合わせて資源にてシミュレートするまた
本発明の請求項4の記載によれば、評価対象のプログラ
ムを、設定された電子制御装置の仮想資源上で、プログ
ラムを構成する処理の優先順位付けから判定されたプロ
グラムを構成する処理の優先度に合わせて、評価対象の
プログラムの評価の範囲に基づきシミュレートして評価
する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を適用したプログラム評価装置
の一実施例を図面を用いて説明する。図1に、本発明の
一実施例であるプログラム評価装置とその周辺の全体構
成図を示す。
【0014】プログラム評価装置1にはハードディスク
等の外部記憶装置2(第1記憶手段)と表示装置7と入
力装置8(入力手段)とが接続されている。プログラム
評価装置1に評価される被評価制御プログラムの評価時
に必要な評価実行範囲と実行条件(レジスタ等の資源設
定、割り込み発生タイミング等の実行方法)と割り込み
優先順位設定とは、後で説明するように入力装置8から
入力され、またそれらは表示装置7にて表示可能であ
る。
【0015】次にこのプログラム評価装置1内について
説明する。このプログラム評価装置1に接続されている
外部記憶装置2には、被評価制御プログラム(アセンブ
ラ言語等)が、例えばソースファイル(テキストデー
タ)の状態で格納されている。この外部記憶装置2から
呼び出された被評価制御プログラムの評価実行範囲と実
行条件とは、入力装置8にその希望する実行範囲と実行
条件とを入力することにより、実行範囲条件設定部3
(第2記憶手段)にて設定された後記憶され、その実行
範囲、実行条件は表示装置7により状況表示される。
【0016】また実行範囲条件設定部3で設定された実
行条件にしたがって、命令実行部4にて被評価制御プロ
グラムの命令行がステップ実行される。実行された命令
の資源操作結果が、資源部6に反映される。その際の実
行ステップやレジスタ値等の状態は、表示装置7を通し
随時確認可能である。入力装置8より入力される実行条
件を記述する言語(以下、スクリプト)は実行範囲条件
設定部3より指示され、スクリプト部5にて処理され
る。つまりそのスクリプト記述内容が、被評価制御プロ
グラムに対してスクリプト部5にて処理される。そのス
クリプト記述内容は表示装置7を通して随時確認可能で
ある。
【0017】プログラムを構成する各処理の割り込み優
先順位の設定は、入力装置8にて入力され、その入力さ
れた割り込みの優先順位付け(以下、割り込みレベル)
と対応する割り込み処理は、実行条件設定部3にて定義
される。図2に被評価制御プログラムの構成例を示す。
一般的にリアルタイムのプログラムは図2に示すよう
に、制御変数等、あまりリアルタイム性を必要としない
ベース処理群(B1 、B2 、・・・Bm )を繰り返し処
理するベース周囲ルーチン2−1と、エンジン回転信号
等、リアルタイム性を重視する割り込み処理群(I1
2 、・・・In )、すなわち割り込みルーチン2−2
とからなっている。
【0018】ここで、図2に表される被評価制御プログ
ラムリストの詳細な例を図3にて説明する。ここに示さ
れているベース処理B1 は、先頭行3−1である行10
から終了行3−2である行16までである。また割り込
み処理I1 は、先頭行3−3である行21から終了行3
−4である行26まで、割り込み処理I1 は、先頭行3
−5である行31から終了行3−6である行34までで
ある。
【0019】図4は、図3の被評価制御プログラムリス
ト例を表したフローチャートである。図4中(a)のベ
ース処理B1 はCOUNT=(CNT1+CNT2)/
2の内容であり、図4中(b)の割り込み処理I1 はC
NT1=CNT1+1と$FFのガード、図4中(c)
の割り込み処理I2 はCNT2=CNT2/2の内容で
ある。
【0020】以下、具体的にプログラム評価方法を説明
する。まず被評価制御プログラム実行の範囲設定を行
う。図5にプログラム実行範囲の設定フローを示す。こ
こでは、図3のプログラムリストのベース処理B1 を指
定する場合を例にとる。まずステップ5−1にて、被評
価制御プログラムの表示を表示装置7を通じて行う。ス
テップ5−2にて、入力装置8を通して指定された実行
範囲の先頭行指定を検出する。例えば、この入力装置8
がWindows環境であるとすれば、この実行範囲の
先頭行指定はマウスにて先頭行3−1をクリックするこ
とで実現でき、先頭行指定を検出できる。
【0021】次にステップ5−3にて、入力装置8を通
して指定された実行範囲の終了行指定を、ステップ5−
2と同様な方法(マウスにて終了行3−2を指定)で検
出する。そしてステップ5−4にて、指定終了か否かを
判断する。もし他の処理(B1以外)の先頭行、終了行
を指定している場合、このステップ5−4にてNOと判
断され、正しい指定を要求してステップ5−2に戻り、
ステップ5−2とステップ5−3の処理を繰り返す。ま
たステップ5−4にて、指定終了と判断した場合、この
処理を終了する。
【0022】この実行範囲指定が終了したら図6に示さ
れる実行条件(割り込みタイミング)の設定の処理をす
る。本実施例ではスクリプトを導入し、割り込み処理シ
ミュレートを実現した。まずステップ6−1にて、条件
設定画面を表示装置7に表示させる。そしてステップ6
−2にて、入力装置8より入力されたスクリプトを用い
て実行条件を記述し、このフローの処理を終了する。
【0023】図7に、図6のスクリプト記述例を示す。
ここで、CLRは仮想資源(仮想システム上の資源)初
期化、SETは仮想資源初期値代入、LOOP〜END
LOOPはLOOPの後に記述された回数だけその間に
書かれている処理を繰り返すこと、INT〜ENDIN
TはINTの後に記述されたタイミング(秒)で割り込
み発生し、処理すること、CALLは指定範囲ステップ
実行、SETIMは割り込みマスク設定を表す。またC
NT1、CNT2は制御変数を表す。
【0024】図8に図7のスクリプト記述例が示す実行
動作概要フローを示す。ステップ8−1にて、仮想資源
の設定をする。図7の例では制御変数の初期値設定他、
仮想資源の初期化をしている(図7対応行1〜4)。ス
テップ8−2にて、実行繰り返し回数が100回かどう
か判定する(図7対応行5)。つまり図7において、実
行繰り返し回数が100回になるまで図7行5〜13を
繰り返す。これはすなわち実行指定範囲を100回繰り
返しシミュレートすることを意味する。
【0025】ステップ8−2にて実行繰り返し回数が1
00回以下の場合、ステップ8−3にてベース処理B1
の1ステップ実行をする。すなわち、1行ずつ図3中の
ベース処理B1 の先頭行3−1から実行する(図7対応
行6)。次にステップ8−4にて、4ms割り込みが発
生したら、ステップ8−5にて、割り込み処理I1 を1
ステップ実行する。すなわち図7において、ベース処理
同様に1行ずつ図3中の割り込み処理I1 の先頭行3−
3から実行することを意味する(図7対応行7〜9)。
【0026】ステップ8−5の処理が終了した場合、ま
たはステップ8−4にて、4ms割り込みが発生してい
ないと判断した場合、ステップ8−6に進む。そして同
様に、ステップ8−6にて、8ms割り込みが発生した
ら、ステップ8−7にて、割り込み処理I2 をステップ
実行する(図7対応行10〜12)。ステップ8−7の
処理を終了した場合、あるいはステップ8−6にて8m
s割り込みが発生していないと判断した場合ステップ8
−2に戻り、実行繰り返し回数が100になるまでステ
ップ8−3からステップ8−7の処理を繰り返す。
【0027】ステップ8−2にて実行繰り返し回数が1
00回であると判断された場合、この処理を終了する。
次に図9に示されている仮想資源例について説明する。
ここで、この仮想資源例はシミュレート対象のマイコン
により異なり、本実施例では6800cpu相当とし
た。
【0028】図9中9−1はレジスタ群REGを表す。
ここでA、Bはスクラッチドメモリ、INDEXはイン
デックスレジスタ、PCはプログラムカウンタ、CCR
はコンディションコードレジスタ、SPはスタックポイ
ンタを示す。図9中9−2は割り込みラッチIL を表
す。ここで、割り込みラッチIL とは一般的に割り込み
要求が発生した際、その要求を保持する機能をいう。割
り込みラッチIL がセットされているとき、割り込みが
発生している。
【0029】図9中9−3は割り込みマスクIM を表
す。図9中9−4はRAMを表す。変数(Read a
nd write randam access va
lue)領域と環境保存領域(スタック領域)とからな
る。これらの仮想資源は定義体としてライブラリー化で
きる。
【0030】実行条件設定が完了したら図10の割り込
み優先順位の設定をする。ステップ10−1にて、仮想
資源設定の画面を表示装置7に表示する。そしてステッ
プ10−2にて、入力装置8より入力された割り込みレ
ベルと対応する割り込み処理を定義し、この処理を終了
する。図11に割り込み優先順位の設定例を示す。
【0031】ILVL0〜7は、割り込みレベルを示
す。この割り込みレベルはシミュレートするマイコンに
より異なる。ILVL0からILVL7まである理由は
シミュレート対象のターゲットマシンが8レベルを有す
るからである。そして各レベルに対応する割り込み処理
名(または実行範囲名)を、例えば割り込みレベルの右
側に記述する。同じ割り込みレベルに複数の割り込み処
理を設定する場合は、右側に列挙することで対応できる
(ILVL4参照)。
【0032】ここで、DUMMYは未使用を意味し、N
MはILVL0〜6の割り込み許可を、MはILVL0
〜6の割り込み禁止を表す。これまでの説明で、ベース
処理B1 、割り込み処理I1 (4ms割り込み)、割り
込み処理I2 (8ms割り込み)の実行範囲(図5のフ
ロー)、実行条件(資源初期設定、割り込みタイミング
等)(図6のフロー)、割り込み優先順位(本発明では
1 、I2 、B1 の順に優先度が高いとする)(図10
のフロー)が設定されたことになる。
【0033】次にプログラム評価装置1によるプログラ
ム評価を1ステップ実行するフローを図12、図13に
示す。なお、本フローは図3のプログラムリスト例、図
9の仮想資源例、図11の割り込み優先順位例を前提と
した。ステップ12−1にて、仮想資源の初期化が行わ
れる。つまり図7中の行1のCLR命令により、図9の
仮想資源が例えば0クリアされる。
【0034】ステップ12−2にて、制御変数が設定さ
れる。つまり、図7中2〜3行目のSET命令により、
制御変数CNT1、CNT2がそれぞれ16進表示で$
80、$FFに設定される。図9中9−4のRAMに数
値が設定される。ステップ12−3にて、割り込み優先
順位および割り込みマスクIM が設定される。図7中4
行目のSETIVL命令により、図9中9−3の割り込
みマスクIM 9−3のbit0、1、4、7に1がセッ
トされる。ここで、1がセットされた割り込みレベルの
み割り込み有効とする。ただし、bit7はbit0〜
6のすべての割り込みの有効、無効を決定できるbit
とする。図11においてDUMMYが記述されているレ
ベルは未使用なので0のままとする。
【0035】ここまで、ステップ12−1からステップ
12−3までは仮想資源設定の処理を表している。次
に、ステップ12−4にて、割り込みラッチIL (図9
中9−2)がセットされている(割り込みが発生してい
る)か否かを判断する。図9中9−2の割り込みラッチ
L のbit0〜7は、割り込みレベルILVL0〜7
に対応している。前述のような図7のスクリプト記述例
により、4ms割り込み処理I2 が実行された場合、図
11にて割り込み処理I1 は割り込みレベルILVL
0、割り込み処理I2 は割り込みレベルILVL1に設
定済であるので、それぞれ割り込みラッチIL のbit
0、bit1に1がセットされ、実行範囲行がすべて実
行されれば0にクリアされる。ここでいう判断とは、割
り込みマスクIM で1がセットされたbit位置におい
て、割り込みラッチIL の上記bit位置に1がセット
されている場合、有効な割り込みが発生したとする。
【0036】ステップ12−4にて、割り込みラッチI
L のbit1〜6に1がセットされていると判断された
場合ステップ12−5に進み、このステップ12−5に
て現在実行中の割り込みレベルより優先順位より高いレ
ベルの割り込み要求が発生したと判断した場合は、ステ
ップ12−6にて、図9の仮想資源(図9中9−1、9
−2、9−3)を図9中9−4のRAMのスタック領域
に退避し、ステップ13−1に進む。つまり現在実行し
ている処理より優先順位の高い処理の実行命令が入った
場合、優先順位の高い処理を先に実行し、元の処理が行
われている仮想資源はRAMのスタック領域に保持され
ることを表している。
【0037】ステップ12−5にて現在実行中の割り込
みレベルより高いレベルの割り込み要求が発生していな
いと判断した場合は、そのままステップ13−1に進
む。ステップ12−4にて、割り込みラッチIL がセッ
トされていないときと、割り込みラッチIL のbit7
に1がセットされている(割り込み禁止を意味する一
例、図3中の行12〜14、図4中の4−3〜4−5に
対応)ときはベース処理を続ける。
【0038】ここまで、ステップ12−4からステップ
12−6までは割り込み判定の処理を表している。ステ
ップ13−1にて、ステップ実行すべき命令行を決定、
つまり、割り込みの判定に従い、図9のPCの値を変更
する。ステップ13−2にて、PCに示される行を実行
し、そのターゲットマシンのCPUアセンブラ言語の規
則に従い(命令テーブル等で簡単に実行できる)、仮想
資源のデータを更新する。
【0039】ステップ13−3にて、プログラムの1ス
テップ実行がすべて終了したかを判定し、終了していな
ければステップ12−4の割り込み発生判定から処理を
繰り返すことにより、割り込み処理を含んだリアルタイ
ム制御プログラムをスクリプトに記述した仮想資源設
定、実行条件で実行できることになる。そのときの仮想
資源の変化を記録(ログファイル化してもよい)し、制
御仕様を確認すれば迅速にプログラム評価が行える。
【0040】ステップ13−3にて、プログラムのステ
ップ実行がすべて終了したと判断した場合、このプログ
ラム評価の処理を終了する。ここまで、ステップ13−
1からステップ13−3までは命令実行の処理を表して
いる。以上のように本発明によれば、通常のベース周囲
ルーチンに加えて、割り込み処理も複数個処理できると
ともに、割り込み処理の実行タイミングをスクリプトま
たはコマンドにより指定でき、実行条件、仮想資源設定
も同時にスクリプトにより指定でき、シミュレート対象
のターゲットマシンCPUの定義体を持つことでターゲ
ットCPUの変更にも対応できる。
【0041】
【発明の効果】このように本発明は、従来のシミュレー
タに割り込み処理シミュレート機能を追加したプログラ
ム評価装置であり、シミュレートの適用範囲をリアルタ
イム制御の領域まで広めるとともに、ターゲットマシン
の開発完了前でもプログラム評価を可能にして、プログ
ラム評価の迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成図である。
【図2】被評価制御プログラムの構成を表した図であ
る。
【図3】被評価制御プログラムリスト例を表した図であ
る。
【図4】被評価制御プログラムリスト例を表したフロー
チャートである。
【図5】被評価制御プログラム実行範囲の設定の処理を
表した図である。
【図6】被評価制御プログラム実行条件の設定の処理を
表した図である。
【図7】図6のスクリプト記述例である。
【図8】図7のスクリプト記述例が示す実行動作概要フ
ローである。
【図9】仮想資源例を表した図である。
【図10】被評価制御プログラムを構成する処理の割り
込み優先順位設定の処理を表した図である。
【図11】割り込み優先順位の設定例を表した図であ
る。
【図12】被評価制御プログラムの評価フローである。
【図13】被評価制御プログラムの評価フローである。
【図14】本発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
1 プログラム評価装置 2 外部記憶装置 3 実行範囲条件設定部 4 命令実行部 5 スクリプト部 6 資源部 7 表示装置 8 入力装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアルタイムで作動する電子制御装置が
    正常に作動するか否かを判断するために、コンピュータ
    上でシミュレートして電子制御装置内のプログラムを評
    価するプログラム評価装置において、 評価対象のプログラムを記憶する第1記憶手段と、 評価対象のプログラムの評価の範囲と、プログラムを構
    成する処理の優先順位付けとを入力する入力手段と、 前記入力された評価対象のプログラムの評価の範囲とプ
    ログラムを構成する処理の優先順位付けとを記憶する第
    2記憶手段と、 該第2記憶手段にて記憶された内容に基づき、電子制御
    装置の資源をコンピュータ上に設定する資源設定手段
    と、 該資源設定手段による資源設定後、前記第2記憶手段に
    より記憶されたプログラムを構成する処理の優先順位付
    けから、前記第1記憶手段により記憶されたプログラム
    を構成する処理の優先度を判定する割り込み判定手段
    と、 該割り込み判定手段による優先度判定後、前記第2記憶
    手段により記憶された評価対象のプログラムの評価の範
    囲に基づき、第1記憶手段により記憶された評価対象の
    プログラムを、前記割り込み判定手段により判定された
    優先度に合わせて前記資源設定手段で設定された資源に
    てシミュレートするように命令する命令手段とを備える
    プログラム評価装置。
  2. 【請求項2】 リアルタイムで作動する電子制御装置が
    正常に作動するか否かを判断するために、コンピュータ
    上でシミュレートして電子制御装置内のプログラムを評
    価するプログラム評価装置において、 評価対象のプログラムを記憶する第1記憶手段と、 評価対象のプログラムを構成する処理の優先順位付けと
    を入力する入力手段と、 前記入力された評価対象のプログラムを構成する処理の
    優先順位付けを記憶する第2記憶手段と、 該第2記憶手段に記憶された内容に基づき、電子制御装
    置の資源をコンピュータ上に設定する資源設定手段と、 該資源設定手段による資源設定後、前記第2記憶手段に
    より記憶されたプログラムを構成する処理の優先順位付
    けから、前記第1記憶手段により記憶されたプログラム
    を構成する処理の優先度を判定する割り込み判定手段
    と、 該割り込み判定手段による優先度判定後、第1記憶手段
    により記憶された評価対象のプログラムを、前記割り込
    み判定手段により判定された優先度に合わせて前記資源
    設定手段で設定された資源にてシミュレートするように
    命令する命令手段とを備えるプログラム評価装置。
  3. 【請求項3】 前記入力手段は評価対象のプログラムの
    評価の範囲を入力し、 前記第2記憶手段は前記入力された評価対象のプログラ
    ムの評価の範囲を記憶し、 前記命令手段は該割り込み判定手段による優先度判定
    後、前記第2記憶手段により記憶された評価対象のプロ
    グラムの評価の範囲に基づき、第1記憶手段により記憶
    された評価対象のプログラムを、前記割り込み判定手段
    により判定された優先度に合わせて前記資源設定手段で
    設定された資源にてシミュレートするように命令する請
    求項2記載のプログラム評価装置。
  4. 【請求項4】 リアルタイムで作動する電子制御装置が
    正常に作動するか否かを判断するためにシミュレートし
    て電子制御装置内のプログラムを評価するプログラム評
    価装置において、 前記評価対象のプログラムを、設定された電子制御装置
    の仮想資源上で、プログラムを構成する処理の優先順位
    付けから判定されたプログラムを構成する処理の優先度
    に合わせて、評価対象のプログラムの評価の範囲に基づ
    きシミュレートして評価するプログラム評価装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015114901A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 三菱日立パワーシステムズ株式会社 制御装置、設計装置、制御方法及びプログラム
CN111413897A (zh) * 2020-03-18 2020-07-14 四川中微芯成科技有限公司 一种安全的任意切换芯片工作模式的方法和芯片

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