JPH08183333A - 遮光装置 - Google Patents

遮光装置

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JPH08183333A
JPH08183333A JP33975594A JP33975594A JPH08183333A JP H08183333 A JPH08183333 A JP H08183333A JP 33975594 A JP33975594 A JP 33975594A JP 33975594 A JP33975594 A JP 33975594A JP H08183333 A JPH08183333 A JP H08183333A
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stator
electrodes
mover
light
film electrodes
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JP33975594A
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Takeshi Tanaka
猛 田中
Tomoyuki Kikuta
知之 菊田
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮光装置の構造の簡易化及び全開時と全閉時
の透過率差の向上を図る。 【構成】 基板18上に複数の電極20a,20bを間
隔をあけて配設した固定子16と、基板上18に複数の
電極27a,27bを間隔をあけて配設し、固定子と対
向して配置される移動子15とを備える。移動子の電極
と固定子の電極の間に生じる静電気による吸引力、反発
力により移動子を固定子に対して移動させる。移動子及
び固定子は、基板が透明である一方、電極が不透明であ
り、移動子の電極と固定子の電極の重なる面積により遮
光率を異ならせる構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のリアウインド
やサンバイザ、建築物の窓等に好適に使用される遮光装
置に関するものであり、特に、構造の簡易化と全開時と
全閉時の透光率差の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遮光装置としては、本出
願人に係る特開平6−59201号公報において、図9
に示すような遮光装置が開示されている。この遮光装置
は、透明ケース1内に、固定子2及び移動子3を備える
静電アクチュエータ5と、偏光板6A,6Bを備えてい
る。これら偏光板6A,6Bのうち一方の偏光板6Aは
ケース1の内面に固定しており、他方の偏光板6Bは上
記静電アクチュエータ5の移動子3に固定している。
【0003】上記静電アクチュエータ5の固定子2に
は、櫛状に3相の電極7a,7b,7c…7a,7b,
7c…を配置している。一方、移動子3は誘電体からな
り電極を設けていない。上記電極7a,7b,7c…7
a,7b,7c…には、高電圧が周期的に極性を切り替
えて印加され、この電極7a,7b,7cに印加された
電圧と、静電誘導により移動子3に生じる電圧との間の
吸引力、反発力により、移動子3は固定子2に対して図
中矢印X1,X2で示す方向に移動する。この移動子3
の移動により、固定側の偏光板6Aに対する可動側の偏
光板6Bの位置を調整することができる。
【0004】上記偏光板6A,6Bは、同一の構造であ
り、図10に示すように、全体として略矩形状で、図中
横方向に設けた偏光線aを設けた長方形状の第1偏光面
8と、図中縦方向の偏光線aを設けた長方形状の第2偏
光面9を交互に設けてなり、第1偏光面8と第2偏光面
9の幅Wは等しい。
【0005】図11に示すように、偏光板6A,6Bの
第1偏光面8、第2偏光面9どうしが互いに重なる状態
(全開時)では透光率が高く、図12に示すように、偏
光板6Aの第1偏光面8と偏光板6Bの第2偏光面9が
重なり合い、偏光板6Aの第2偏光面9と偏光板6Bの
第1偏光面8が重なり合う状態(全閉時)となると透光
率が低くなる。よって、この遮光装置では、静電アクチ
ュエータ5を駆動して、第1偏光面8と第2偏光面9の
重なり量を変化させることにより、透光率を調整するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の遮
光装置では、全開時と全閉時での透光率の差は20%程
度に過ぎないため、使用者によっては、遮光時と非遮光
時の明暗の差異が十分でないと感じることがある。ま
た、この遮光装置は、上記のように移動子2、固定子3
を備える静電アクチュエータ5と、一対の偏光板6A,
6Bにより構成されているため構造が複雑である。本発
明は、上記従来の遮光装置における問題を解決するため
になされたものであり、遮光装置の構造の簡略化を図る
と共に、全開時と全閉時の透過率差を増大することを目
的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、請求項1は、基
板上に複数の電極を間隔をあけて配設した固定子と、基
板上に複数の電極を間隔をあけて配設し、上記固定子と
対向して配置される移動子とを備え、上記固定子の電極
と移動子の電極のいずれか一方に極性を固定して電圧を
印加すると共に、上記固定子の電極と移動子の電極のい
ずれか他方に極性を切り替えて電圧を印加し、移動子の
電極と固定子の電極の間に生じる静電気による吸引力、
反発力により移動子を固定子に対して移動させる構成と
した静電アクチュエータを備え、上記移動子及び固定子
は、基板が透明である一方、電極が不透明であり、移動
子の電極と固定子の電極の重なる面積により遮光率を異
ならせる構成とした遮光装置を提供するものである。
【0008】請求項2は、請求項1において、上記静電
アクチュエータの少なくとも一部分の固定子及び移動子
の電極の幅及び/又は間隔を他の部分と異ならせている
ことを特徴とする遮光装置を提供するものである。
【0009】請求項3は、請求項1又は請求項2に置い
て、上記静電アクチュエータの少なくとも一部分の固定
子及び移動子の電極がある程度の透光性を有することを
特徴とする遮光装置を提供するものである。
【0010】
【作用】請求項1の遮光装置では、静電アクチュエータ
の移動子及び固定子の基板を透明とする一方、基板上に
間隔をあけて配設した電極が不透明であり、移動子の電
極と固定子の電極の重なる面積により遮光率を異ならせ
る構成としているため、偏光板を設ける必要がなく、構
造が簡易である。また、請求項1の遮光装置では、固定
子の電極と移動子の電極の位置により、ため、全閉時と
全開時との遮光率の差が大きい。
【0011】請求項2の遮光装置では、上記のように静
電アクチュエータの少なくとも一部分の固定子及び移動
子の電極の幅及び/又は間隔を他の部分と異ならせてい
るため、全開時から全閉時の間のいずれの状態でも部分
的に遮光率が異なる。
【0012】請求項3の遮光装置では、透光性を有する
電極を設けた部分では、他の部分より遮光率が低く、光
線の透過性がよい。
【0013】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づいて、本発明
について詳細に説明する。図1及び図2に示す本発明の
第1実施例に係る遮光装置は、自動車のリアウインド1
0用の遮光装置である。
【0014】この遮光装置は、図示のように自動車の車
体11に組付けられたリアウインド10の内側面10a
に取付部材12,13を介して固定された透明ケース1
4を備え、この透明ケース14内に移動子15及び固定
子16を備える静電アクチュエータ17が収容されてい
る。
【0015】上記移動子15は、図3に示すように、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)等からなる透明な
フィルム膜からなる基板18の一方の面18aに、一定
幅d1の長方形の膜状電極20a,20b…20a,2
0b…を一定間隔e1を隔てて設けている。この膜状電
極20a,20bは銅箔からなり、非透明である。ま
た、上記基板18の一方の面18aには、上記膜状電極
20a,20bを被覆するように透明な絶縁膜21を設
け、膜状電極20a,20bを電気的に絶縁している。
一方、上記基板18の他方の面18bには、上記膜状電
極20a,20bと直交するように一対の平行な透明電
極23,24を設けている。上記膜状電極20a,20
bは、基板18を一方の面18aから他方の面18bに
貫通する貫通孔18cに挿通したピン状の導電部材(図
示せず。)により、1つ置きに位置する膜状電極20
a,20b毎にそれぞれ上記透明電極23,24に接続
されており、図2に示すように、1つ置きの位置する膜
状電極20a,20bを相互に接続して2相(a相,b
相)としている。
【0016】上記の構造からなる移動子15は膜状電極
20a,20bの部分が不透明である一方、基板18の
膜状電極20a,20bを設けていない間隔部分18d
が透明であり、非透明の部分と透明の部分が縞状に交互
に配置されている。また、膜状電極20a,20bの幅
d1と上記間隔e1を同一に設定しており、上記取付部
材13と重なって配置されるため、光線26が入射しな
い図3中左右両側部分18e,18fを除いて、基板1
8上の透明な部分の面積、すなわち間隔部分18dの総
面積と、非透明な部分の面積、すなわち膜状電極20
a,20bの総面積の割合をほぼ1対1に設定してい
る。
【0017】上記固定子16は、上記移動子15と同一
の構造であり、透明なフィルム膜からなる基板18の一
方の面18aに、長方形の非透明な膜状電極27a,2
7bを一定幅d1及び一定間隔e1で縞状に設け、1つ
置きに位置する膜状電極27a,27b毎に、基板18
の他方の面18bに設けた一対の平行な透明電極28,
29に接続されており、図2に示すように、膜状電極2
7a,27bを1つ置きに位置する膜状電極27a,2
7b毎に相互に接続して2相(U相,V相)としてい
る。また、固定子16の膜状電極27a,27bの総面
積と、間隔部分18dの総面積の割合をほぼ1対1に設
定している。
【0018】上記固定子16は透明ケース14の内面1
4aに固定されている。上記移動子15は、透明ケース
14内に、上記固定子16と対向して、図中上下方向に
移動可能に収容されている。上記移動子15の膜状電極
20a,20bを設けた側の面18aと、上記固定子1
6の膜状電極27a,27bを設けた側の面18aが互
いに対向している。
【0019】図2に示すように、上記移動子15の膜状
電極20a,20bは、リレーR1,R2を介して、高
電圧源28に接続されており、駆動時にはa相の電極2
0aに対して正(以下、“+”と表記する。)の高電圧
が印加され、b相の電極20bに対して負(以下、
“−”と表記する。)の高電圧が固定的に印加される。
また、上記固定子16の膜状電極27a,27bはリレ
ーR3〜R8を介して高電圧源28に接続されている。
駆動時には、上記リレーR1〜R8を切り替えることに
より、U相、V相の膜状電極27a,27bに“+”と
“−”の極性を切り替えて高電圧が印加される。なお、
図中29は運転席に設けられた操作スイッチ、30は操
作スイッチ29の設定に応じて上記リレーR1〜R8を
切り替え制御する制御手段である。
【0020】図1中31は、上記移動子15の下限位置
を位置決めする下側位置決め部材である。この下側位置
決め部材31は、透明ケース14内に固定された四角柱
体からなり、移動子15が下限位置にあるときに、移動
子15の下端部分を支持する。第1実施例では、移動子
15が下限位置にあるときには、移動子15の各膜状電
極20a,20bと、これらの膜状電極20a,20b
と対向する固定子16の膜状電極27a,27bの上下
方向の位置が一致するように、下側位置決め部材31を
設けている。
【0021】また、図1中32は、上記移動子15の上
限位置を位置決めする上側位置決め部材である。この上
側位置決め部材部材は、透明ケース14内に固定された
四角柱体からなり、移動子15が上限位置にあるとき
に、移動子15の上端部分と当接する。第1実施例で
は、移動子15が上限位置にあるときに、移動子15の
各膜状電極20a,20bがそれぞれ固定子16の膜状
電極27a,27bの間隔部分18dと対向し、固定子
16の各膜状電極27a,27bがそれぞれ移動子15
の膜状電極20a,20bの間隔部分18dに位置する
ように上側位置決め部材32を設けている。
【0022】次に、第1実施例に係る遮光装置の作動に
ついて説明する。まず、操作スイッチ29が“オフ”に
設定され、静電アクチュエータ17が非通電状態の場合
には、移動子15の膜状電極20a,20b及び固定子
16の膜状電極27a,27bに高電圧は供給されず、
静電気による吸引力、反発力は作用しないため、移動子
15は自重により下限位置に位置する。第1実施例で
は、上記下側位置決め部材31を設けているため、この
非通電状態では、移動子15の膜状電極20a,20b
と固定子16の膜状電極27a,27bの図中上下方向
の位置が一致して互いに重なり合った状態であり、全開
状態にある。上記したように第1実施例では、移動子1
5及び固定子16は透明部分の面積と非透明部分に面積
の割合を1対1に設定しているため、外部Yから入射す
る光線26のうち約50%がリアウインド10を介し車
両の内部Zに入射し、透光率約50%となる。
【0023】次に、操作スイッチ29を“オン”に設定
して、静電アクチュエータ17を通電状態とすると、移
動子15の膜状電極20a,20bと固定子16の膜状
電極27a,27bの間に作用する吸引力、反発力によ
り、移動子15が図中上方に移動する。移動子15が上
方に移動するにつれて、移動子15の膜状電極20a,
20bと固定子16の間隔部分18dの重なる面積、固
定子16の膜状電極27a,27bと移動子15の間隔
部分18dの重なる面積が増大し、それに伴って遮光率
が増大する。
【0024】図4に示すように、移動子15は上側位置
決め部材32に当接して上限位置に位置決めされるが、
この上限位置では、移動子15の膜状電極20a,20
bが固定子16の膜状電極27a,27bの間隔18d
上に位置し、固定子16の膜状電極27a,27bが移
動子15の間隔18d上に位置して全閉状態となる。よ
って、移動子15が上限位置にあると、遮光装置のほぼ
全面が移動子15及び固定子16の膜状電極20a,2
0b,27a,27bに覆われ、外部Yから入射する光
線26がほぼ100%遮光される
【0025】この第1実施例の遮光装置では、静電アク
チュエータ17の移動子15及び固定子16の透明の基
板18上に縞状に不透明の膜状電極20a,20b,2
7a,27bを設け、移動子15の膜状電極20a,2
0bと固定子16の膜状電極27a,27bの重なる面
積で遮光率を調節する構成としているため、上記図9に
示す従来の遮光装置のような偏光フィルムが不要であ
り、構造が簡易であると共にコストを低減することがで
きる。
【0026】また、第1実施例の遮光装置では、上記の
ように移動子15及び固定子16の透明部分の面積と非
透明部分の面積の割合をほぼ1対1としているため、全
開時には、遮光率がほぼ50%(透光率がほぼ50%)
となる一方、全閉時には、遮光率がほぼ100%(透光
率がほぼ0%)となり、全開時と全閉時の透光率差が極
めて大きい。
【0027】図5に示す本発明の第2実施例では、非通
電時に移動子15が下限位置にあるときに、移動子15
の各膜状電極20a,20bが対向する固定子26の膜
状電極27a,27bよりもαだけ上方に位置するよう
に、下側位置決め部材31を設けている。
【0028】移動子15の膜状電極20a,20bの固
定子16の電極27a,27bに対する位置のずれと、
起動時における駆動力の関係は、図6(A)に示す通り
である。この図6(A)に示すように、上記のように移
動子15に対する固定子16の位置をαだけずらせる
と、ずれがない場合と比較して移動子15の起動時の駆
動力はs1からs2に大幅に向上し、移動子15を確実
に作動させて、遮光することができる。一方、この場
合、移動子15の位置をずらせた場合、図6(B)に示
すように、全開時の透光率が50%からR1だけ減少す
るが、位置のずれに対して透光率は線形的に減少するた
め、移動子15の位置のずれαがわずかであれば、透光
率の減少もごくわずかである。よって、第2実施例で
は、移動子15を固定子16に対して位置をずらせて設
定することにより、起動時の移動子15に対する駆動力
を向上させ、作動の確実性を向上することができる。
【0029】第2実施例のその他の構造及び作用は、上
記第1実施例と同一であり、非透明な膜状電極20a,
20bを設けた移動子15を駆動して、同様に非透明な
膜状電極27a,27bを設けた固定子16に対する位
置を変えることにより、遮光率を調整する構成としてい
るため、構造が簡易である。
【0030】図7及び図8は、本発明の第3実施例から
第6実施例を示している。これらの第3から第6実施例
では、移動子15及び固定子16のみを図示し、他の構
造を省略しているが、図示していない部分の構造は、上
記した第1実施例と同一である。
【0031】図7(A)に示す本発明の第3実施例で
は、遮光装置の下方領域Lでは、上記第1実施例と同様
に、移動子15及び固定子16の膜状電極20a,20
b,27a,27bの幅d1及び間隔e1を同一に設定
しており、非通電時に移動子15が下限位置にあると、
移動子15と固定子16の膜状電極20a,20b,2
7a,27bの位置が一致する。一方、上方領域Dで
は、移動子15の膜状電極20a,20bの幅d1及び
間隔e1は下方領域Lと同一に設定しているが、移動子
15の膜状電極20a,20bの位置を全体的にα’だ
け上方にシフトさせた位置に設けており、移動子15が
下限位置にあると、移動子15の膜状電極20a,20
bが固定子16の膜状電極27a,27bより上方に位
置するようにしている。この第3実施例の構成では、下
方領域Lでは全開時の透光率がほぼ50%、全閉時の透
光率がほぼ0%となり、大きな透光率差が得られる一
方、上方領域Dでは、非通電時の移動子15の膜状電極
20a,20bと固定子16の膜状電極27a,27b
の位置がずれているため、移動子15の起動時に十分な
駆動力を得ることができる。
【0032】図7(B)に示す本発明の第4実施例で
は、上方領域Dにおける移動子15及び固定子16の膜
状電極20a,20b,27a,27bの幅d1及び間
隔e1の設定は第3実施例と同一である。一方、下方領
域Lでは、移動子15及び固定子16の膜状電極20
a,20b,27a,27bの幅d2を上方領域Lにあ
る膜状電極20a〜27bよりも大幅に小さく設定する
と共に、膜状電極20a〜27b間の間隔e2を大きく
設定している。この第4実施例の構成では、下方領域L
の膜状電極20a〜27bの幅d2及び間隔e2を上記
のように設定しているため、全開時の透光率が高く、光
線を十分に入射させることができる一方、上方領域Dで
は、遮光率が確保されているため、日光等の光線を確実
に遮光ししつつドライバーの視界を確保することができ
る。また、第4実施例では、上方領域Dの膜状電極20
a〜27bを上記のように配設しているため、移動子1
5の起動時に十分な駆動力を得ることができる。
【0033】図7(C)に示す本発明の第5実施例で
は、上方領域Dにおける移動子15及び固定子16の膜
状電極20a〜27bの幅及び間隔の設定は上記第3実
施例と同一としている。一方、下方領域Lでは、移動子
15及び固定子16の膜状電極20a〜27bの幅d1
は上記第3実施例と同一であるが、間隔e3を大幅に大
きく(上方領域Dの3倍程度)に設定している。この第
5実施例では、下方領域Lの透光率が高く、上方領域D
の透光率が低いため、日光等の光線を確実に遮光ししつ
つドライバーの視界を確保することができる。
【0034】図8に示す本発明の第6実施例では、下方
領域Lに配設された膜状電極20a〜27bにある程度
の透光性を持たせた構成としている。すなわち、移動子
15及び固定子16の下方領域Lに配設された膜状電極
20a〜27bには、多数の抜き部35を多数設けて碁
盤格子状としており、ある程度の透光性を有している。
また、上記下方領域Lに配設された膜状電極20a〜2
7bの幅d1及び間隔e1は第3実施例と同一に設定し
ており、移動子15が下限位置にあるときに、移動子1
5の電極20a,20bと固定子16の電極27a,2
7bの位置が一致するようにしている。上方領域Dの移
動子15及び固定子16の膜状電極20a〜27bは、
第3実施例と同一の構成である。この第6実施例の構造
では、上記のように下方領域Lの膜状電極20a〜27
bを碁盤格子状として透光性を持たせているため、全開
時から全閉時のいずれの状態でも下方部分は高い透光率
を得ることができ、日光等の光線を確実に遮光ししつつ
ドライバーの視界を確保することができる。また、上方
領域Dでは、非通電時の移動子15の膜状電極20a,
20bと固定子16の膜状電極27a,27bの位置が
ずれているため、移動子15の起動時に十分な駆動力を
得ることができる。
【0035】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記
実施例は、自動車のリアウインド用の遮光装置である
が、本発明は、これに限定されるものではなく、車両の
サイドウインド、サンルーフ、建築物の窓にも適用する
ことができる。また、上記実施例では、移動子の膜状電
極には極性を固定して高電圧を印加する一方、固定子の
膜状電極には極性を切り替えて高電圧を印加する構成と
しているが、これとは逆に固定子の膜状電極には極性を
固定して高電圧を印加する一方、移動子の膜状電極には
極性を切り替えて高電圧を印加する構成としてもよい。
さらに、上記実施例では、静電アクチュエータの膜状電
極は移動子と固定子の両方が2相であるが、例えば、移
動子の膜状電極を2相、固定子の膜状電極3相としても
よい。
【0036】
【発明の効果】請求項1の遮光装置では、静電アクチュ
エータの移動子及び固定子の基板を透明とする一方、基
板上に間隔をあけて配設した電極が不透明であり、移動
子の電極と固定子の電極の重なる面積により遮光率を異
ならせる構成としているため、偏光板を設ける必要がな
く、構造が簡易であり製造コストを低減することができ
る。また、請求項1の遮光装置では、不透明とした移動
子及び固定子の電極により遮光する構成としているた
め、全閉時と全開時との遮光率の差が大きいため、例え
ば、車両のリアウインドに使用した場合にドライバーの
視認性が向上する。
【0037】請求項2の遮光装置では、上記のように静
電アクチュエータの少なくとも一部分の固定子及び移動
子の電極の幅及び/又は間隔を他の部分と異ならせてい
るため、全開時から全閉時の間のいずれの状態でも部分
的に遮光率が異なる。よって、例えば、リアウインドと
して使用する場合に、下方部分の遮光率を低く、上方部
分の遮光率を高く設定すれば、日光等の光線を確実に遮
光ししつつドライバーの視界を確保することができる。
【0038】請求項3の遮光装置では、透光性を有する
電極を設けた部分では、他の部分より遮光率が低く、光
線の透過性がよいため、例えば、リアウインドとして使
用する場合に、下方部分にこの透光性を有する電極を配
置すれば、日光等の光線を確実に遮光ししつつ、ドライ
バーの視界を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る遮光装置を示す断
面図である。
【図2】 第1実施例に係る遮光装置を示す概略回路図
である。
【図3】 移動子及び固定子の構造を示す平面図であ
る。
【図4】 第1実施例の遮光装置の全閉状態を示す断面
図である。
【図5】 本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図6】 (A)は移動子の位置のずれと駆動力の関係
を示す線図、(B)は移動子の位置のずれと透光率の関
係を示す線図である。
【図7】 (A)は本発明の第3実施例を示す断面図、
(B)は本発明の第4実施例を示す断面図、(C)は本
発明の第5実施例を示す断面図である。
【図8】 (A)は本発明の第6実施例を示す断面図、
(B)は第6実施例の移動子及び固定子の構造を示す断
面図、(C)は移動子及び固定子の構造を示す部分平面
図である。
【図9】 従来の遮光装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【図10】 偏光板を示す平面図である。
【図11】 従来の遮光装置の全開状態を示す平面図で
ある。
【図12】 従来の遮光装置の全閉状態を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
10 リアウインド 12,13 取付部材 15 移動子 16 固定子 18 基板 20a,20b,27a,27b 膜状電極 31 下側位置決め部材 32 上側位置決め部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に複数の電極を間隔をあけて配設
    した固定子と、 基板上に複数の電極を間隔をあけて配設し、上記固定子
    と対向して配置される移動子とを備え、 上記固定子の電極と移動子の電極のいずれか一方に極性
    を固定して電圧を印加すると共に、上記固定子の電極と
    移動子の電極のいずれか他方に極性を切り替えて電圧を
    印加し、移動子の電極と固定子の電極の間に生じる静電
    気による吸引力、反発力により移動子を固定子に対して
    移動させる構成とした静電アクチュエータを備え、 上記移動子及び固定子は、基板が透明である一方、電極
    が不透明であり、移動子の電極と固定子の電極の重なる
    面積により遮光率を異ならせる構成とした遮光装置。
  2. 【請求項2】 上記静電アクチュエータの少なくとも一
    部分の固定子及び移動子の電極の幅及び/又は間隔を他
    の部分と異ならせていることを特徴とする請求項1に記
    載の遮光装置。
  3. 【請求項3】 上記静電アクチュエータの少なくとも一
    部分の固定子及び移動子の電極がある程度の透光性を有
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    遮光装置。
JP33975594A 1994-12-29 1994-12-29 遮光装置 Withdrawn JPH08183333A (ja)

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JP33975594A JPH08183333A (ja) 1994-12-29 1994-12-29 遮光装置
EP95309532A EP0720037B1 (en) 1994-12-29 1995-12-29 Light transmittance adjusting apparatus
DE69522193T DE69522193T2 (de) 1994-12-29 1995-12-29 Vorrichtung zum Einstellen der Lichtdurchlässigkeit
US08/963,070 US5905589A (en) 1994-12-29 1997-11-03 Light transmittance adjusting apparatus

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016051133A (ja) * 2014-09-02 2016-04-11 大日本印刷株式会社 調光装置
CN113195273A (zh) * 2019-01-07 2021-07-30 金泰克斯公司 可变透射率窗户组件

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