JPH08182659A - 刺激電極用導電性高分子ゲル、そのゲルパッドおよびそれを用いた生体用電極 - Google Patents

刺激電極用導電性高分子ゲル、そのゲルパッドおよびそれを用いた生体用電極

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JPH08182659A
JPH08182659A JP6328841A JP32884194A JPH08182659A JP H08182659 A JPH08182659 A JP H08182659A JP 6328841 A JP6328841 A JP 6328841A JP 32884194 A JP32884194 A JP 32884194A JP H08182659 A JPH08182659 A JP H08182659A
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gel
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conductive polymer
electrode
polymer gel
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JP6328841A
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Yoshikazu Kobayashi
由和 小林
和宏 ▲吉▼川
Kazuhiro Yoshikawa
Shuichi Sasahara
秀一 笹原
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 刺激電極用導電性高分子ゲルは、架橋された
ポリアクリルアミド系高分子13〜30重量%中に、電
解質中性塩類2〜15重量%、多価アルコール20〜6
5重量%、水16〜30重量%が均質に含有されてい
る。 【効果】 例えば1人の人についてはこのゲルパッドの
付いた電極素子1枚を1回だけの使用で捨てることなく
繰り返し使用できるので、1つの電極素子を有効に利用
できる。また、繰り返し粘着による粘着力の低下が少な
いとともに、粘着力を調整することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として局部的な生体
電気信号の測定および電気治療に使用される医療用の生
体用電極に好適に利用できる、刺激電極用導電性高分子
ゲル、そのゲルパッドおよびそれを用いた生体用電極に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】医学分野において、心電図や筋電図、脳
波等の生体電位を測定したり、体内へ電気信号を送り込
むことによって電気的な治療を施すことが多くなってい
る。そして、これらの測定や治療には、生体と外部装置
との間に介在する媒体として生体用電極が用いられてい
る。
【0003】近年、皮膚への刺激性がなく、生体用電極
を皮膚に密着させるとともに良好な導電性を有する導電
性高分子ゲルからなるゲルパッドを、予め所定の厚みお
よび形状に形成しておき、電極素子と一体化した生体用
電極が用いられている。この結果、生体の一部に安定に
接触させるとともに良好な導電性が得られる。さらに、
この生体用電極は上記ゲルパッドが一体化されているた
め、導電性クリームのような塗布作業の煩わしさや不快
感を解消することが可能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
導電性高分子ゲルやそれを用いたゲルパッドにおいて
は、マトリクスとなる分散質に導電性を持たせることに
主眼を置いて開発されており、ゲルと分散媒との親和性
や、皮膚などの生体の一部との粘着力に主眼を置いて開
発されていない。この結果、1回使用すれば粘着力が弱
まるため、上記の生体用電極は、ゲルパッドが張りつけ
られた電極素子ごと使い捨てなければならず、1つの電
極素子を有効に利用できないという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の刺激電極用導電性高分子ゲルは、架
橋されたポリアクリルアミド系高分子13〜30重量%
中に、電解質中性塩類2〜15重量%、多価アルコール
20〜65重量%、水16〜30重量%が均質に含有さ
れていることを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載のゲルパッドは、上記
請求項1記載の刺激電極用導電性高分子ゲルからなるこ
とを特徴としている。
【0007】また、請求項3記載の生体用電極は、請求
項1記載の刺激電極用導電性高分子ゲルまたは請求項2
記載のゲルパッドと、電極素子とからなることを特徴と
している。
【0008】
【作用】上記の請求項1ないし3記載の刺激電極用導電
性高分子ゲル、ゲルパッドおよび生体用電極の構成によ
り、分散質を、生体構造と親和性の良いアクリルアミド
系樹脂としたので、樹脂中の高分子鎖間の水素結合が体
温でほどける。そのため、高粘着力になる。
【0009】したがって、例えば1人の人についてはこ
のゲルパッドの付いた電極素子1枚を1回だけの使用で
捨てることなく繰り返し使用できる。これにより、1つ
の電極素子を有効に利用できる。
【0010】ここで、上記本発明に係る刺激電極用導電
性高分子ゲル(以下、単に導電性高分子ゲルと称する)
は以下の(1)ないし(6)を用いて形成される。
(1)アクリルアミド系の重合性単量体(2)アクリル
アミドの共重合型の架橋性単量体(3)電解質中性塩類
(4)湿潤剤としての多価アルコール(5)水(6)重
合開始剤。上記(1)および(2)はアクリルアミドの
モノマーである。また、(1)ないし(5)をモノマー
配合液と総称する。
【0011】このようなモノマー配合液を上記重合開始
剤によって重合架橋することによって導電性高分子ゲル
が得られ、パッド状に形成されて、生体用電極に好適に
用いられるようになる。
【0012】上記の(1)ないし(6)について、それ
ぞれの組成率の望ましい範囲は以下の通りである。すな
わち、モノマー13〜30重量%、電解質中性塩類2〜
15重量%、上記(4)の多価アルコール20〜65重
量%、水16〜30重量%、重合開始剤0.3重量%以
下である。
【0013】上記の導電性高分子ゲルを構成するアクリ
ルアミドのモノマーは、組成率が13〜30%重量の範
囲に設定されていることが望ましい。このように、アク
リルアミドの組成率の下限を13重量%とした理由は、
アクリルアミドモノマー量を13重量%未満にして導電
性高分子ゲルを作成した場合、ゲル中に占める高分子主
鎖の割合が低すぎるため、充分に腰強度の大きなゲル体
を得ることができず、ゲル体の網目構造中に封じ込めら
れた電解液を安定な状態に維持することが困難となるた
めである。一方、アクリルアミドの組成率の上限を30
重量%とした理由は、30重量%を越えたアクリルアミ
ドモノマー量で導電性高分子ゲルを作成した場合、ゲル
強度が高く且つ腰強度の大きなゲル体を得ることができ
る反面、ゲル体の網目構造が密になりすぎて、網目中に
封じ込めることができる電解液の絶対量が小さいため、
目的とするインピーダンスの導電性高分子ゲルを作成す
ることが困難になるからである。
【0014】また、導電性高分子ゲルを構成する架橋性
単量体は、組成率が0.001〜0.3重量%、好ましくは
0.01〜0.2重量%である。これは、架橋性単量体の組
成率が0.3重量%より多くなると、主鎖間を結ぶ網目架
橋点が増大し、見掛け上、ゲル強度の高いゲル体が得ら
れるが、ゲル体の脆さ(切断性)が増大し、引っ張りや
圧縮による切断および破壊が生じ易くなるためである。
また、架橋点の増大が主鎖の疎水化を増大させ、網目構
造中に封じ込めた電解液を安定な状態に保持することを
困難にし、ゲル体から電解液を分離させ易くするためで
あり、さらに、架橋点の増大による主鎖の自由度の低下
によって、動きに対する追従性が低下するためである。
一方、0.001重量%未満であると、ゲルが得られない
ためである。
【0015】湿潤剤としての多価アルコールの組成率の
下限を20重量%とした理由は、湿潤剤が20重量%未
満の場合、乾燥性が増大して経時安定性が得られず、生
体電位の測定時に、ゲル体のインピーダンスが増加して
徐々に測定精度が低下し、高精度な測定を長時間にわた
って正確に実施できないためである。また、電気治療時
に、皮膚との接触面に大きな電気抵抗を生じ、皮膚損傷
の可能性が高くなるたである。
【0016】一方、湿潤剤の組成率の上限を65重量%
とした理由は、ゲル体が65重量%を越える場合、湿潤
剤の乾燥性の低下を得ることができる反面、湿潤剤がゲ
ル体を構成する網目構造中に充分に保持されなくなり、
ゲル体からブリードして粘着性を低下させるためであ
る。さらに、相対的に水分量が低くなりすぎて、目的と
するインピーダンスの導電性高分子ゲルを作成すること
が困難になるためである。
【0017】また、電解質中性塩類は、水分量との相関
関係においてゲル体のインピーダンスに密接に関係し、
電極の性能を決定する主要な構成材料であり、組成率が
2重量%未満の場合、好適なインピーダンスの電極が得
られない。一方、組成率が15重量%を越える場合に
は、水分量との関係で電離限界を越えるため、不要な添
加となり、他の構成部材の比率を低下させるだけで好ま
しくない。この電解質塩を均質に含有させるためにモノ
マー配合液に溶解させる際には、この塩を微細に粉砕
し、モノマー配合液に混合撹拌することにより短時間か
つ効果的に溶解させることができる。
【0018】また、水の組成率が16重量%未満である
場合、極めて高密度な高分子ゲルであるが、ゲル体中の
水分量が少なすぎるため、良好な導電体にならずに好適
なインピーダンスのゲルとならないので好ましくない。
一方、組成率が30重量%を越える場合には、初期の導
電性は良好であるが、水が網目中で安定に存在しなくな
って乾燥性が増大し、乾燥に伴って徐々にゲル体のイン
ピーダンスが増加して徐々に測定精度が低下するので、
高精度な測定を長時間にわたって実施できないので好ま
しくない。また、皮膚への接着を繰り返す際の粘着性能
である繰り返し粘着性能が低下し、繰り返して使用する
際に皮膚との接触面に大きな電気抵抗を生じ、電気治療
使用時の皮膚損傷の可能性が高くなるので、やはり好ま
しくない。
【0019】上記のアクリルアミド系の重合性単量体と
しては、水溶性であると共に非電解質のアクリルアミド
やメタクリルアミド等を用いることができる。また、架
橋性単量体としては、N,N’−メチレンビスアクリル
アミド、N,N’−メチレンビスメタクリルアミド、
N,N’−エチレンビスアクリルアミド、N,N’−エ
チレンビスメタクリルアミド、1,2−ジアクリルアミ
ドエチレングリコール、或いは、ジ(トリポリ)アクリ
レート、ジ(トリポリ)メタクリレート等を用いること
ができる。
【0020】また、電解質塩としては、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等の全ての塩類を
用いることができるが、価数が多く且つ分子量が小さい
塩類であって、皮膚刺激性のないものが好ましい。特
に、Ag/AgClからなる電極エレメントには、上記
の価数が多く且つ分子量が小さい塩化物が望ましい。
【0021】また、湿潤剤としては、単糖類、多糖類、
およびソルビトール、グリコール、グリセリン等の多価
アルコール類を用いることができる。
【0022】重合架橋する方法は特に限定されないが、
ラジカル重合開始剤を用いる場合には、アゾビスシアノ
吉草酸やアゾビスアミジノプロパン2塩酸塩等のアゾ系
重合開始剤を用いることができると共に、硫酸第1鉄や
亜二チオン酸、ピロ亜硫酸塩等の還元剤と、過酸化水素
やペルオキソ二硫酸塩等の過酸化物とからなるレドック
ス開始剤等も用いることができ、これらのアゾ系重合開
始剤およびレドックス開始剤は、必要に応じて単独また
は混合して使用されるようになっていても良い。また、
光、電子線、紫外線等の照射によって重合させてもよ
い。
【0023】なお、上記導電性高分子ゲルには、必要に
応じて、防腐剤、殺菌剤、安定剤、香料、界面活性剤、
着色剤等が添加されてもよい。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例について図1に基づいて説
明すれば、以下の通りである。 〔実施例1〜6、比較例1〜5〕ポリアクリルアミド系
の導電性高分子ゲル(刺激電極用導電性高分子ゲル)
(実施例1〜6)およびアクリルアミド系の導電性高分
子ゲル(比較例1・2)およびアクリル酸ナトリウム系
の導電性高分子ゲル(比較例3・4)および市販のセグ
メント化ポリウレタン系導電性高分子ゲル(比較例5)
を以下のように作製した。そして、それらのインピーダ
ンス、繰り返し粘着力、および乾燥性を以下に示すよう
に測定し、電気的特性、繰り返し粘着性、および乾燥性
の違いを明らかにした。
【0025】まず、重合性単量体としての100%アク
リルアミドをA(重量%)、架橋性単量体としての粉末
状のN,N’−メチレンビスアクリルアミドをB(重量
%)、湿潤剤としての多価アルコールであるグリセリン
をC(重量%)、電解質中性塩類としての塩化ナトリウ
ムをD(重量%)、それぞれ秤量した。そして、溶媒と
しての水を残りの重量%だけ加えて全体で100重量%
とし、混合および溶解することによって、無色透明のモ
ノマー配合液を作製した。
【0026】そして、重合開始剤としての4%ペルオキ
ソ二硫酸カリウム水溶液をF(重量%)、2%ピロ亜硫
酸カリウム水溶液をG(重量%)、それぞれ秤量した
後、これらと上記のモノマー配合液とを混合し、85℃
の温度に加熱することによって、1.5mmの厚さを有
する導電性高分子ゲルを作製した。
【0027】このゲル体の作製直後の水分量E(重量
%)は、100−(A+B+C+D)により求められ
る。
【0028】次に、上記の導電性高分子ゲルをサンプル
片とし、このサンプル片からゲル単体のインピーダンス
を測定した。この測定方法について詳述すると、まず、
同軸ケーブルを介して信号発生機とオシロスコープとを
接続し、出力電圧が10V、出力波形が正弦波、周波数
が1kHzの出力状態となるように、信号発生機を調整
した。
【0029】調整が完了すると、図1に示すように、信
号発生機1の出力端子に同軸ケーブル2・2を接続し
た。そして、一方の同軸ケーブル2に1kΩの抵抗値R
を有する抵抗器3を接続し、さらに、この同軸ケーブル
2の先端にゴム電極(カーボン練り込み:4cm2 )4
aを接続するとともに、他方の同軸ケーブル2の先端に
上記ゴム電極と対のゴム電極4bを接続し、これらの両
ゴム電極4a・4b間に導電性高分子ゲルのサンプル片
5を固定した。
【0030】また、オシロスコープ(OSC)6の+入
力端子および−入力端子に、同軸ケーブル7・7を接続
した。そして、両同軸ケーブル7・7の先端に上記ゴム
電極4a・4bを接続した。そして、信号発生機1から
サンプル片5に電圧を印加した際に、サンプル片5によ
って電圧降下する電圧値V2 をオシロスコープ6によっ
て読み取った。
【0031】上記の信号発生機1とサンプル片5とオシ
ロスコープ6との関係は、図1に示す回路と等価であ
り、例えば信号発生機1からの電圧を電圧値V1 とした
場合には、サンプル片5のインピーダンスZは、下記の
関係式(1)によって求められることになる。 |Z| = R×V2 /(V1 −V2 ) … (1) これにより、上記の関係式(1)に、オシロスコープ6
によって得られた電圧値V2 と、抵抗値R=1kΩと、
電圧値V1 =10Vとを代入することによって、インピ
ーダンスZを求め、得られたインピーダンスをH(Ω)
とする。
【0032】また、上記の導電性高分子ゲルサンプル片
を用いて、垂直引っ張り試験法(冶具先端直径12m
m、材質SUS)による粘着力I(g)を測定した。ま
た、この垂直引っ張り試験法を50回繰り返した後の粘
着力J(g)を測定することによって、繰り返し粘着性
能を調べた。また、導電性高分子ゲルを25mm×12
0mmに切り出したサンプル片を用いて、JIS粘着テ
ープ・粘着シート試験法Z0237−1980に記載の
90度引き剥がし法によって、粘着力K(g)を測定し
た。この結果を表1に示す。
【0033】一方、比較例1・2として、また、導電性
高分子ゲルの各組成の重量%であるA,B,C,D,
E,F,Gの各値を変更した。また、比較例3・4とし
ては、実施例1〜6で用いた100%アクリルアミドモ
ノマーを48%アクリル酸ナトリウム水溶液に変更し、
これをA(重量%)用いた。これ以外の原料は、実施例
1〜6で用いたものと同一のものを用い、その重量%の
みを変更した。また、比較例5として、市販のセグメン
ト化ポリウレタン系導電性高分子ゲルをサンプル片とし
た。
【0034】これら比較例1〜5についても、実施例1
〜6同様、上記のインピーダンス測定法によるインピー
ダンスH(Ω)、上記垂直引っ張り法による粘着力I
(g)、上記のように50回繰り返した後の粘着力J
(g)、および、上記90度引き剥がし法による粘着力
K(g)を測定した。この結果を表1に併せて示す。
【0035】
【表1】
【0036】(乾燥性)次に、導電性高分子ゲルの実施
例1・3、比較例2・4のサンプル片について、気温2
3℃および湿度65%の条件下で静置し、重量%の経日
変化およびインピーダンスの経日変化を測定した。この
結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】上記の結果から、インピーダンスは実施例
1〜6および比較例1・2では良好であり、比較例3〜
5では不良であることが分かる。
【0039】また、粘着力は、実施例1〜6では、垂直
方向・90度方向ともに十分な大きさが得られており、
かつ、繰り返し粘着による粘着力の低下が見られない。
比較例1・2では、90度方向の粘着力が低く、また、
繰り返し粘着による粘着力の低下が見られる。比較例3
・4では、90度方向の粘着力が低い。比較例5では、
繰り返し粘着による粘着力の低下が見られる。
【0040】また、乾燥性は、実施例1、3ではほとん
ど重量%の低下もインピーダンスの増大もほとんど起こ
らず、良好であった。比較例2では、重量%の低下がみ
られ、インピーダンスの増大もみられ、不良であった。
比較例4では、インピーダンスの増大もみられ、不良で
あった。
【0041】実施例1〜6のように各組成を調整しても
良好な結果が得られており、このことは、皮膚に合わせ
て粘着力を良好に調整することが可能であることを示し
ているといえる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
刺激電極用導電性高分子ゲルは、架橋されたポリアクリ
ルアミド系高分子13〜30重量%中に、電解質中性塩
類2〜15重量%、多価アルコール20〜65重量%、
水16〜30重量%が均質に含有されている構成であ
る。また、請求項2記載のゲルパッドは、上記請求項1
記載の刺激電極用導電性高分子ゲルからなる構成であ
る。また、請求項3記載の生体用電極は、請求項1記載
の刺激電極用導電性高分子ゲルまたは請求項2記載のゲ
ルパッドと、電極素子とからなる構成である。
【0043】それゆえ、例えば1人の人についてはこの
ゲルパッドの付いた電極素子1枚を1回だけの使用で捨
てることなく繰り返し使用できるので、1つの電極素子
を有効に利用できるという効果を奏する。
【0044】また、繰り返し粘着による粘着力の低下が
少ないという効果を奏する。
【0045】また、粘着力を調整することが可能である
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の導電性高分子ゲルのインピ
ーダンスを測定する回路図である。
【符号の説明】
1 信号発生機 2 同軸ケーブル 3 抵抗器 4a・4b ゴム電極 5 サンプル片 6 オシロスコープ 7 同軸ケーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋されたポリアクリルアミド系高分子1
    3〜30重量%中に、電解質中性塩類2〜15重量%、
    多価アルコール20〜65重量%、水16〜30重量%
    が均質に含有されていることを特徴とする刺激電極用導
    電性高分子ゲル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の刺激電極用導電性高分子ゲ
    ルからなることを特徴とするゲルパッド。
  3. 【請求項3】請求項1記載の刺激電極用導電性高分子ゲ
    ルまたは請求項2記載のゲルパッドと、電極素子とから
    なることを特徴とする生体用電極。
JP6328841A 1994-12-28 1994-12-28 刺激電極用導電性高分子ゲル、そのゲルパッドおよびそれを用いた生体用電極 Pending JPH08182659A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0822608A3 (en) * 1996-07-30 1999-08-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Polymeric solid electrolyte and lithium secondary cell adopting the same
JP2012196391A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Sony Corp 生体信号検出電極及び生体信号検出装置
US8541020B2 (en) 2001-09-18 2013-09-24 Seikisui Plastics Co., Ltd. Polymeric hydrogel
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CN110638448A (zh) * 2019-10-01 2020-01-03 华东交通大学 一种面向双向人机交互应用的全柔性聚合物接口

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