JPH08182001A - 画像符号化方法及び画像符号化装置 - Google Patents
画像符号化方法及び画像符号化装置Info
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- JPH08182001A JPH08182001A JP33801394A JP33801394A JPH08182001A JP H08182001 A JPH08182001 A JP H08182001A JP 33801394 A JP33801394 A JP 33801394A JP 33801394 A JP33801394 A JP 33801394A JP H08182001 A JPH08182001 A JP H08182001A
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- transform
- hierarchical
- coding
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-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T9/00—Image coding
- G06T9/004—Predictors, e.g. intraframe, interframe coding
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Color Television Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、動き量の検出精度を向上させながら
動き量の演算量が増加するのを極力抑えることができる
画像符号化方法及び画像符号化装置を実現しようとする
ものである。 【構成】変換符号化手段21による変換符号化の過程に
おいて、入力画像信号を複数の解像度で階層表現しなが
ら変換符号化して得られた複数解像度の階層画像を用い
て、動き量検出手段9において階層的に動きベクトルを
求めて予測符号化するようにしたことにより、動き量の
検出精度を向上させながら動き量の階層的サーチの演算
量が増加するのを極力抑えることができる画像符号化方
法及び画像符号化装置を実現し得る。
動き量の演算量が増加するのを極力抑えることができる
画像符号化方法及び画像符号化装置を実現しようとする
ものである。 【構成】変換符号化手段21による変換符号化の過程に
おいて、入力画像信号を複数の解像度で階層表現しなが
ら変換符号化して得られた複数解像度の階層画像を用い
て、動き量検出手段9において階層的に動きベクトルを
求めて予測符号化するようにしたことにより、動き量の
検出精度を向上させながら動き量の階層的サーチの演算
量が増加するのを極力抑えることができる画像符号化方
法及び画像符号化装置を実現し得る。
Description
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図7〜図9) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図6) 作用(図1〜図6) 実施例(図1〜図6) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像符号化方法及び画像
符号化装置に関し、特に入力画像信号に対して変換符号
化処理及び予測符号化処理を施すことにより、空間的及
び時間的冗長度が削減された圧縮画像データを形成する
画像符号化方法及び画像符号化装置に適用して好適なも
のである。
符号化装置に関し、特に入力画像信号に対して変換符号
化処理及び予測符号化処理を施すことにより、空間的及
び時間的冗長度が削減された圧縮画像データを形成する
画像符号化方法及び画像符号化装置に適用して好適なも
のである。
【0003】
【従来の技術】例えば、テレビ会議システム、テレビ電
話システム等のように、動画像信号を遠隔地に伝送する
システムにおいては、伝送路を効率良く利用するため、
動画像信号のライン相関やフレーム間相関を利用して、
画像信号を圧縮符号化するようになされている。このよ
うな動画像信号を符号化する方法として、従来から種々
の方法が考えられており、このうち変換符号化及び予測
符号化を組み合わせた符号化方法(いわゆるハイブリツ
ド符号化)が広く用いられている。このハイブリツド符
号化によれば、画像信号の空間的冗長度及び時間的冗長
度を有効に削減できる。
話システム等のように、動画像信号を遠隔地に伝送する
システムにおいては、伝送路を効率良く利用するため、
動画像信号のライン相関やフレーム間相関を利用して、
画像信号を圧縮符号化するようになされている。このよ
うな動画像信号を符号化する方法として、従来から種々
の方法が考えられており、このうち変換符号化及び予測
符号化を組み合わせた符号化方法(いわゆるハイブリツ
ド符号化)が広く用いられている。このハイブリツド符
号化によれば、画像信号の空間的冗長度及び時間的冗長
度を有効に削減できる。
【0004】ここで変換符号化方法としては、離散コサ
イン変換(DCT(Discrete Cosine Transform ))が
高い圧縮率で比較的容易に高画質が得られるため多く用
いられている。また予測符号化方法は、過去の画像デー
タを参照して現在の画像データを予測し、当該過去の画
像データと現在の画像データとの差でなる差分データを
符号化伝送する方法である。
イン変換(DCT(Discrete Cosine Transform ))が
高い圧縮率で比較的容易に高画質が得られるため多く用
いられている。また予測符号化方法は、過去の画像デー
タを参照して現在の画像データを予測し、当該過去の画
像データと現在の画像データとの差でなる差分データを
符号化伝送する方法である。
【0005】ここで図7は、ハイブリツド符号化を実現
する画像信号符号化装置の具体的構成を示す。画像信号
符号化装置1において、入力画像データBDは、ブロツ
ク分割回路2に送出されて所定ブロツク単位(例えば8
画素×8ライン)に分割されると共に原画像フレームメ
モリ3に格納される。
する画像信号符号化装置の具体的構成を示す。画像信号
符号化装置1において、入力画像データBDは、ブロツ
ク分割回路2に送出されて所定ブロツク単位(例えば8
画素×8ライン)に分割されると共に原画像フレームメ
モリ3に格納される。
【0006】ここで画像データBDが予測符号化される
場合、切り換えスイツチ7、10、17及び19はそれ
ぞれ「inter 」側に切り換えられるようになされてい
る。まずブロツク分割回路2においてブロツク毎に分割
された画像データBDは、予測モード切り換え回路4の
演算部5に送出される。この演算部5は画像データBD
と動き補償回路(MC)6から入力された予測画像デー
タとを減算しその差分を差分データを切り換えスイツチ
7を介してDCT回路8に送出する。
場合、切り換えスイツチ7、10、17及び19はそれ
ぞれ「inter 」側に切り換えられるようになされてい
る。まずブロツク分割回路2においてブロツク毎に分割
された画像データBDは、予測モード切り換え回路4の
演算部5に送出される。この演算部5は画像データBD
と動き補償回路(MC)6から入力された予測画像デー
タとを減算しその差分を差分データを切り換えスイツチ
7を介してDCT回路8に送出する。
【0007】DCT回路8は、入力された差分データを
DCT処理して、DCT係数に変換した後量子化回路1
2に送出する。この量子化回路12はDCT係数を量子
化した後、量子化係数として可変長符号化回路11又は
逆量子化回路13に送出する。逆量子化回路13は、量
子化係数を逆量子化してなる逆量子化係数を逆DCT回
路14に送出し、逆DCT処理して、逆DCT係数に変
換した後、予測モード切り換え回路15の演算部16に
送出する。
DCT処理して、DCT係数に変換した後量子化回路1
2に送出する。この量子化回路12はDCT係数を量子
化した後、量子化係数として可変長符号化回路11又は
逆量子化回路13に送出する。逆量子化回路13は、量
子化係数を逆量子化してなる逆量子化係数を逆DCT回
路14に送出し、逆DCT処理して、逆DCT係数に変
換した後、予測モード切り換え回路15の演算部16に
送出する。
【0008】この演算部16は、逆DCT係数と動き補
償回路6から入力された予測画像データとを加算して、
加算データを切り換えスイツチ17を介して再構成画像
フレームメモリ18に供給して格納する。また再構成画
像フレームメモリ18にはブロツク毎に分割された画像
データも格納される。この場合、再構成画像フレームメ
モリ18に格納されている加算データが読み出されて切
り換えスイツチ19を介して動き補償回路6に供給され
る。
償回路6から入力された予測画像データとを加算して、
加算データを切り換えスイツチ17を介して再構成画像
フレームメモリ18に供給して格納する。また再構成画
像フレームメモリ18にはブロツク毎に分割された画像
データも格納される。この場合、再構成画像フレームメ
モリ18に格納されている加算データが読み出されて切
り換えスイツチ19を介して動き補償回路6に供給され
る。
【0009】ここで、動き予測回路9には、原画像フレ
ームメモリ3に格納された画像データBDが切り換えス
イツチ10を介して読み出されて供給される。動き予測
回路9は、画像データBDに基づく原画像を参照画像と
して動きベクトルを求めて動き補償回路(MC)6に供
給すると共に、可変長符号化回路11に当該動きベクト
ルを出力するようになされている。
ームメモリ3に格納された画像データBDが切り換えス
イツチ10を介して読み出されて供給される。動き予測
回路9は、画像データBDに基づく原画像を参照画像と
して動きベクトルを求めて動き補償回路(MC)6に供
給すると共に、可変長符号化回路11に当該動きベクト
ルを出力するようになされている。
【0010】動き補償回路6は、動き予測回路9から出
力される動きベクトルに基づいて、加算データに基づく
再構成画像から参照データを取り出して、これを予測画
像データとして予測モード切り換え回路4の演算部5及
び予測モード切り換え回路15の演算部16にそれぞれ
供給する。
力される動きベクトルに基づいて、加算データに基づく
再構成画像から参照データを取り出して、これを予測画
像データとして予測モード切り換え回路4の演算部5及
び予測モード切り換え回路15の演算部16にそれぞれ
供給する。
【0011】これにより予測モード切り換え回路4の演
算部5は、予測画像データと画像データとを減算して得
られる差分データを、DCT回路8、量子化回路12を
介して可変長符号化回路11に供給する。可変長符号化
回路11は量子化回路12から出力された量子化係数
を、ハフマン符号等のエントロピー符号を用いてさらに
圧縮率を上げて可変長符号化した後、伝送路に出力す
る。
算部5は、予測画像データと画像データとを減算して得
られる差分データを、DCT回路8、量子化回路12を
介して可変長符号化回路11に供給する。可変長符号化
回路11は量子化回路12から出力された量子化係数
を、ハフマン符号等のエントロピー符号を用いてさらに
圧縮率を上げて可変長符号化した後、伝送路に出力す
る。
【0012】このように動き予測回路9において動きベ
クトルを求める場合は参照画像として原画像を用いると
共に、動き補償回路6において予測画像データを求める
場合は参照画像として再構成画像を用いるようにしたこ
とにより、動き予測回路9及び動き補償回路6を互いに
分離して行なうことができる。
クトルを求める場合は参照画像として原画像を用いると
共に、動き補償回路6において予測画像データを求める
場合は参照画像として再構成画像を用いるようにしたこ
とにより、動き予測回路9及び動き補償回路6を互いに
分離して行なうことができる。
【0013】これに対して、画像データBDが予測符号
化されない場合、切り換えスイツチ7、10、17及び
19はそれぞれ「intra 」側に切り換えられるようにな
されている。ブロツク分割回路2においてブロツク毎に
分割された画像データBDは、予測モード切り換え回路
4に送出され、画像データをそのままDCT回路8に供
給する。またこの場合、原画像フレームメモリ3に画像
データBDが格納されるが、切り換えスイツチ10で遮
断されるため動き予測回路9に供給されない。
化されない場合、切り換えスイツチ7、10、17及び
19はそれぞれ「intra 」側に切り換えられるようにな
されている。ブロツク分割回路2においてブロツク毎に
分割された画像データBDは、予測モード切り換え回路
4に送出され、画像データをそのままDCT回路8に供
給する。またこの場合、原画像フレームメモリ3に画像
データBDが格納されるが、切り換えスイツチ10で遮
断されるため動き予測回路9に供給されない。
【0014】DCT回路8は、入力された画像データを
DCT処理して、DCT係数に変換した後量子化回路1
2に送出する。この量子化回路12はDCT係数を量子
化した後、量子化係数として可変長符号化回路11又は
逆量子化回路13に送出する。逆量子化回路13は、量
子化係数を逆量子化してなる逆量子化係数を逆DCT回
路14に送出し、逆DCT処理して、逆DCT係数に変
換した後、予測モード切り換え回路15の演算部16に
送出する。
DCT処理して、DCT係数に変換した後量子化回路1
2に送出する。この量子化回路12はDCT係数を量子
化した後、量子化係数として可変長符号化回路11又は
逆量子化回路13に送出する。逆量子化回路13は、量
子化係数を逆量子化してなる逆量子化係数を逆DCT回
路14に送出し、逆DCT処理して、逆DCT係数に変
換した後、予測モード切り換え回路15の演算部16に
送出する。
【0015】予測モード切り換え回路15は、逆DCT
係数に変換された画像データをそのまま再構成画像フレ
ームメモリ18に供給して格納する。この場合、再構成
画像フレームメモリ18から動き補償回路6には切り換
えスイツチ19で遮断されることから、画像データは動
き補償回路6に供給されない。
係数に変換された画像データをそのまま再構成画像フレ
ームメモリ18に供給して格納する。この場合、再構成
画像フレームメモリ18から動き補償回路6には切り換
えスイツチ19で遮断されることから、画像データは動
き補償回路6に供給されない。
【0016】因に、予測モード切り換え回路15の演算
部16において、予測符号化で予測画像データが0とな
る場合にも、上述のような画像データBDが予測符号化
されない場合と同様にして、そのまま再構成画像として
再構成画像フレームメモリ18に格納される。
部16において、予測符号化で予測画像データが0とな
る場合にも、上述のような画像データBDが予測符号化
されない場合と同様にして、そのまま再構成画像として
再構成画像フレームメモリ18に格納される。
【0017】ここで、参照画像として過去の画像データ
を用いて動きのないブロツクを予測する場合について説
明する。まず過去の画像の中で現在の画像上の被予測ブ
ロツクと同じ位置の画像データを参照データとすると、
過去及び現在の両画像データは同じデータとなることか
ら差分データは0となる。
を用いて動きのないブロツクを予測する場合について説
明する。まず過去の画像の中で現在の画像上の被予測ブ
ロツクと同じ位置の画像データを参照データとすると、
過去及び現在の両画像データは同じデータとなることか
ら差分データは0となる。
【0018】また画像内の物体に動きがあつた場合で
も、図8に示すように参照画像F2上のサーチ領域SA
内で、現在の画像F1上の被予測ブロツクB1と同じ位
置にある参照ブロツクB2と最も類似度の高い候補ブロ
ツクB3との位置ずれを動きベクトルrとして選定すれ
ば、過去及び現在の両画像データの差分データを小さく
することができる。
も、図8に示すように参照画像F2上のサーチ領域SA
内で、現在の画像F1上の被予測ブロツクB1と同じ位
置にある参照ブロツクB2と最も類似度の高い候補ブロ
ツクB3との位置ずれを動きベクトルrとして選定すれ
ば、過去及び現在の両画像データの差分データを小さく
することができる。
【0019】このような画像の動き量を求める動き量検
出方法として、ブロツクマツチング法が用いられ、この
ブロツクマツチング法では、まず1つの画面を適当な数
画素からなるブロツクに分割する。続いてこのようにブ
ロツク化された画像データと、この画像データが動いた
領域を検索するために時間的に異なる画面の画像データ
がブロツク化されてなるサーチ領域との間で、所定の評
価関数を用いて画素単位で評価し、この評価値を最小と
する最適値を求めることにより、2つのブロツク化され
た画像データ間の動き量を検出する。これにより高い精
度で画像の動き量を検出し得るようになされている。
出方法として、ブロツクマツチング法が用いられ、この
ブロツクマツチング法では、まず1つの画面を適当な数
画素からなるブロツクに分割する。続いてこのようにブ
ロツク化された画像データと、この画像データが動いた
領域を検索するために時間的に異なる画面の画像データ
がブロツク化されてなるサーチ領域との間で、所定の評
価関数を用いて画素単位で評価し、この評価値を最小と
する最適値を求めることにより、2つのブロツク化され
た画像データ間の動き量を検出する。これにより高い精
度で画像の動き量を検出し得るようになされている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところがブロツクマツ
チング法においては、検出対象のブロツクの全ての画素
に対して、検出範囲となる全てのサーチ領域をくまなく
サーチし、その差分を求める必要がある。このため動き
量を検出する計算量が大きくなり、装置全体が大型化し
たり、演算時間が長くなる問題があつた。
チング法においては、検出対象のブロツクの全ての画素
に対して、検出範囲となる全てのサーチ領域をくまなく
サーチし、その差分を求める必要がある。このため動き
量を検出する計算量が大きくなり、装置全体が大型化し
たり、演算時間が長くなる問題があつた。
【0021】この問題を解決するための1つの方法とし
て、最初に原画像のサーチ領域内において数画素単位で
動きベクトルを粗く求めておき、続いて当該粗く求めた
動きベクトルの周囲を探索するというようにN回(Nは
自然数でなり、通常、2又は3が適用される)のステツ
プに分けて探索を繰り返すようになされた動き量検出方
法(以下、これをスキツプサーチと呼ぶ)が考えられて
いる。
て、最初に原画像のサーチ領域内において数画素単位で
動きベクトルを粗く求めておき、続いて当該粗く求めた
動きベクトルの周囲を探索するというようにN回(Nは
自然数でなり、通常、2又は3が適用される)のステツ
プに分けて探索を繰り返すようになされた動き量検出方
法(以下、これをスキツプサーチと呼ぶ)が考えられて
いる。
【0022】さらに動き量を検出する計算量を少なくす
るための方法として、原画像を複数の解像度で階層化
し、この階層画像を用いてブロツクマツチング法で動き
量を検出するようになされた動き量検出方法(以下、階
層的サーチと呼ぶ)が考えられている。
るための方法として、原画像を複数の解像度で階層化
し、この階層画像を用いてブロツクマツチング法で動き
量を検出するようになされた動き量検出方法(以下、階
層的サーチと呼ぶ)が考えられている。
【0023】階層的サーチは、ステツプサーチとほぼ同
様の方法でなるが、ステツプサーチとは異なり、動きベ
クトルを粗く求める段階では、現在の画像上の被予測ブ
ロツクと当該被予測ブロツクを予測するために参照した
過去の画像上のブロツクとを原画像から取り出すのでは
なく、探索する動きベクトルの粗さに応じて原画像を縮
小した画像から取り出すようになされている。
様の方法でなるが、ステツプサーチとは異なり、動きベ
クトルを粗く求める段階では、現在の画像上の被予測ブ
ロツクと当該被予測ブロツクを予測するために参照した
過去の画像上のブロツクとを原画像から取り出すのでは
なく、探索する動きベクトルの粗さに応じて原画像を縮
小した画像から取り出すようになされている。
【0024】例えば上下又は左右方向に2画素おきに探
索する場合、当該上下又は左右方向に半分に縮小した画
像を用いることにより、当該縮小した画像上において1
画素おきに探索すればよく、かくして現在の階層よりも
下位の階層において縮小画像を生成するための計算量を
削減し得る。
索する場合、当該上下又は左右方向に半分に縮小した画
像を用いることにより、当該縮小した画像上において1
画素おきに探索すればよく、かくして現在の階層よりも
下位の階層において縮小画像を生成するための計算量を
削減し得る。
【0025】ところが、この階層的サーチにおいては、
原画像を間引いた(ダウンサンプルした)のみのデータ
を用いて階層的に縮小した画像を生成した場合には、当
該画像を生成するための計算量は増加しないが、動き量
の検出精度が劣化する問題があつた。そこで通常は原画
像にローパスフイルタをかけて間引いた後のデータを用
いて、階層的に縮小した画像を生成するようになされて
いる。
原画像を間引いた(ダウンサンプルした)のみのデータ
を用いて階層的に縮小した画像を生成した場合には、当
該画像を生成するための計算量は増加しないが、動き量
の検出精度が劣化する問題があつた。そこで通常は原画
像にローパスフイルタをかけて間引いた後のデータを用
いて、階層的に縮小した画像を生成するようになされて
いる。
【0026】例えば図9に示すように、原画像から階層
的に縮小した画像を生成する場合、原画像を1/4倍に
縮小した画像の座標(i,j)の画素(図9(B))
は、原画像の座標(2i,2j)から右下方向の2×2
画素単位の小ブロツクの平均値でなり(図9(A))、
このため縮小した画像の1画素につき3回の加算演算が
必要となる。また、図9(B)において得られた縮小し
た画像をさらに原画像として同じ操作を階層的に行なう
ことにより、原画像を1/16に縮小した画像を生成す
ることができる。
的に縮小した画像を生成する場合、原画像を1/4倍に
縮小した画像の座標(i,j)の画素(図9(B))
は、原画像の座標(2i,2j)から右下方向の2×2
画素単位の小ブロツクの平均値でなり(図9(A))、
このため縮小した画像の1画素につき3回の加算演算が
必要となる。また、図9(B)において得られた縮小し
た画像をさらに原画像として同じ操作を階層的に行なう
ことにより、原画像を1/16に縮小した画像を生成す
ることができる。
【0027】ところが、かかる場合にも階層画像を生成
するための計算量を考慮する必要があり、従つて、この
ように動画像符号化装置1においては、未だ動き量を検
出するための計算量が多く、演算時間が長いという問題
があつた。
するための計算量を考慮する必要があり、従つて、この
ように動画像符号化装置1においては、未だ動き量を検
出するための計算量が多く、演算時間が長いという問題
があつた。
【0028】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、動き量の検出精度を向上させながら動き量の演算量
が増加するのを極力抑えることができる画像符号化方法
及び画像符号化装置を提案しようとするものである。
で、動き量の検出精度を向上させながら動き量の演算量
が増加するのを極力抑えることができる画像符号化方法
及び画像符号化装置を提案しようとするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、入力画像信号を所定の単位ブロツ
ク毎に変換符号化すると共に予測符号化することにより
圧縮符号化して出力する画像符号化方法において、変換
符号化として、入力画像信号を複数の解像度で階層表現
しながら変換符号化する変換符号化方式を用い、変換符
号化方式において生成された複数解像度の階層画像を用
いて階層的に動きベクトルを求めて予測符号化するよう
にする。
め本発明においては、入力画像信号を所定の単位ブロツ
ク毎に変換符号化すると共に予測符号化することにより
圧縮符号化して出力する画像符号化方法において、変換
符号化として、入力画像信号を複数の解像度で階層表現
しながら変換符号化する変換符号化方式を用い、変換符
号化方式において生成された複数解像度の階層画像を用
いて階層的に動きベクトルを求めて予測符号化するよう
にする。
【0030】また本発明においては、入力画像信号を所
定の単位ブロツク毎に変換符号化すると共に予測符号化
することにより圧縮符号化して出力する画像符号化装置
20において、変換符号化として、入力画像信号を複数
の解像度で階層表現しながら変換符号化する変換符号化
手段21と、変換符号化手段21において生成された複
数解像度の階層画像を用いて階層的に動きベクトルを求
めて予測符号化する動き量検出手段9とを備えるように
する。
定の単位ブロツク毎に変換符号化すると共に予測符号化
することにより圧縮符号化して出力する画像符号化装置
20において、変換符号化として、入力画像信号を複数
の解像度で階層表現しながら変換符号化する変換符号化
手段21と、変換符号化手段21において生成された複
数解像度の階層画像を用いて階層的に動きベクトルを求
めて予測符号化する動き量検出手段9とを備えるように
する。
【0031】
【作用】変換符号化手段21による変換符号化の過程に
おいて、入力画像信号を複数の解像度で階層表現しなが
ら変換符号化して得られた複数解像度の階層画像を用い
て、動き量検出手段9において階層的に動きベクトルを
求めて予測符号化するようにしたことにより、動き量の
検出精度を向上させながら動き量の階層的サーチの演算
量が増加するのを極力抑えることができる。
おいて、入力画像信号を複数の解像度で階層表現しなが
ら変換符号化して得られた複数解像度の階層画像を用い
て、動き量検出手段9において階層的に動きベクトルを
求めて予測符号化するようにしたことにより、動き量の
検出精度を向上させながら動き量の階層的サーチの演算
量が増加するのを極力抑えることができる。
【0032】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
する。
【0033】図9との対応部分に同一符号を付して示す
図1において、動画像符号化装置20は、従来の動画像
符号化装置1におけるDCT回路8及び逆DCT回路1
4に代えて、それぞれウエーブレツト変換回路21及び
逆ウエーブレツト変換回路22が設けられている。さら
にウエーブレツト変換回路21及び動き予測回路9間に
は縮小画像フレームメモリ23が設けられ、予測モード
切り換え回路4から出力されたデータをウエーブレツト
変換回路21においてウエーブレツト変換した後、縮小
画像フレームメモリ23に格納するようになされてい
る。
図1において、動画像符号化装置20は、従来の動画像
符号化装置1におけるDCT回路8及び逆DCT回路1
4に代えて、それぞれウエーブレツト変換回路21及び
逆ウエーブレツト変換回路22が設けられている。さら
にウエーブレツト変換回路21及び動き予測回路9間に
は縮小画像フレームメモリ23が設けられ、予測モード
切り換え回路4から出力されたデータをウエーブレツト
変換回路21においてウエーブレツト変換した後、縮小
画像フレームメモリ23に格納するようになされてい
る。
【0034】ここで動き予測回路9において行われる階
層的サーチの階層数を3階層に設定して動きベクトルを
サーチする場合に、ウエーブレツト変換回路21によつ
て縮小画像フレームメモリ23に格納される縮小画像デ
ータについて説明する。
層的サーチの階層数を3階層に設定して動きベクトルを
サーチする場合に、ウエーブレツト変換回路21によつ
て縮小画像フレームメモリ23に格納される縮小画像デ
ータについて説明する。
【0035】まずウエーブレツト変換回路21は、1フ
レーム分の画像を3段階の変換を行うことによつて図2
に示すような10個のブロツクに分割するようになされ
ている。図3に示すようにウエーブレツト変換回路21
は、内部に設けられたローパスフイルタH0 (z)及び
ハイパスフイルタH1 (z)を用いて、それぞれ次式
レーム分の画像を3段階の変換を行うことによつて図2
に示すような10個のブロツクに分割するようになされ
ている。図3に示すようにウエーブレツト変換回路21
は、内部に設けられたローパスフイルタH0 (z)及び
ハイパスフイルタH1 (z)を用いて、それぞれ次式
【数1】
【数2】 により変換を行う。すなわちウエーブレツト変換回路2
1は、入力される画像信号を高次側又は高域側の成分と
低次側又は低域側の成分とに分割し、この結果得られる
両成分を1サンプルおきに間引くダウンサンプリングを
垂直方向(vertical)又は水平方向(horizontal)に交
互に行う操作を、低次側又は低域側の成分について再帰
的に繰り返すことにより、図4に示すウエーブレツト変
換を行うようになされている。
1は、入力される画像信号を高次側又は高域側の成分と
低次側又は低域側の成分とに分割し、この結果得られる
両成分を1サンプルおきに間引くダウンサンプリングを
垂直方向(vertical)又は水平方向(horizontal)に交
互に行う操作を、低次側又は低域側の成分について再帰
的に繰り返すことにより、図4に示すウエーブレツト変
換を行うようになされている。
【0036】この場合、4画素おき、2画素おき及び1
画素おきの3段階で階層的サーチを行うため、縮小画像
として元のデータの大きさが原画像に対して16分の1
(縦横それぞれ4分の1)及び4分の1(縦横それぞれ
2分の1)のデータが必要となる。
画素おきの3段階で階層的サーチを行うため、縮小画像
として元のデータの大きさが原画像に対して16分の1
(縦横それぞれ4分の1)及び4分の1(縦横それぞれ
2分の1)のデータが必要となる。
【0037】ここでH0 (z)は隣り合う2画素の平均
を新しい値とするフイルタであるため、垂直方向、水平
方向に1度ずつ施すことによつて図8で用いたローパス
フイルタと等価になる。これにより、図3においてa及
びbで示される位置での縮小画像データは、図4におい
てそれぞれ原画像を1/4倍した縮小画像LL(図4
(B))、及び原画像を1/16倍した縮小画像LLL
(図4(C))として表される。
を新しい値とするフイルタであるため、垂直方向、水平
方向に1度ずつ施すことによつて図8で用いたローパス
フイルタと等価になる。これにより、図3においてa及
びbで示される位置での縮小画像データは、図4におい
てそれぞれ原画像を1/4倍した縮小画像LL(図4
(B))、及び原画像を1/16倍した縮小画像LLL
(図4(C))として表される。
【0038】また図1に示すウエーブレツト変換回路2
1は、ブロツク単位でウエーブレツト変換することか
ら、これに伴つて縮小画像データもブロツク単位で求め
られる。この結果、当該ウエーブレツト変換された複数
のブロツクのうち所定数のブロツクをまとめて1フレー
ムの縮小画像として縮小画像フレームメモリ23に格納
することができる。
1は、ブロツク単位でウエーブレツト変換することか
ら、これに伴つて縮小画像データもブロツク単位で求め
られる。この結果、当該ウエーブレツト変換された複数
のブロツクのうち所定数のブロツクをまとめて1フレー
ムの縮小画像として縮小画像フレームメモリ23に格納
することができる。
【0039】かくして、ウエーブレツト変換回路21に
よるウエーブレツト変換の過程において、原画像をそれ
ぞれ1/4倍及び1/16倍した縮小画像でなる縮小画
像データが縮小画像フレームメモリ23に格納される。
よるウエーブレツト変換の過程において、原画像をそれ
ぞれ1/4倍及び1/16倍した縮小画像でなる縮小画
像データが縮小画像フレームメモリ23に格納される。
【0040】以上の構成において、動き予測回路9は、
縮小画像フレームメモリ23に格納されている縮小画像
データ及び原画像フレームメモリ3に格納されている画
像データを読み出して、階層的サーチによる動きベクト
ルの検出を行う。
縮小画像フレームメモリ23に格納されている縮小画像
データ及び原画像フレームメモリ3に格納されている画
像データを読み出して、階層的サーチによる動きベクト
ルの検出を行う。
【0041】すなわち図5に示すように、まず第1段階
において、動き予測回路9は、原画像FR0 を16分の
1に縮小した現在の画像FR1 でなる縮小画像データを
縮小画像フレームメモリ23から読み出す。この後、現
画像FR1 に対して時間的に前の画像(以下、これを参
照画像と呼ぶ)FR1 ′において、現画像FR1 上の所
定の被予測ブロツクBL1 と対応する参照画像FR1 ′
上の位置BL1 ′を中心とした所定のサーチ領域SA1
内で参照ブロツクBL1 ″を移動させて、被予測ブロツ
クBL1 と最も一致しているブロツクを見出すことによ
り、動きベクトルr1を検出する(図5(A))。
において、動き予測回路9は、原画像FR0 を16分の
1に縮小した現在の画像FR1 でなる縮小画像データを
縮小画像フレームメモリ23から読み出す。この後、現
画像FR1 に対して時間的に前の画像(以下、これを参
照画像と呼ぶ)FR1 ′において、現画像FR1 上の所
定の被予測ブロツクBL1 と対応する参照画像FR1 ′
上の位置BL1 ′を中心とした所定のサーチ領域SA1
内で参照ブロツクBL1 ″を移動させて、被予測ブロツ
クBL1 と最も一致しているブロツクを見出すことによ
り、動きベクトルr1を検出する(図5(A))。
【0042】続いて第2段階において、動き予測回路9
は、原画像FR0 を4分の1に縮小した現画像FR2 で
なる縮小画像データを縮小画像フレームメモリ23から
読み出す。この後、現画像FR2 に対する参照画像FR
2 ′において、第1段階で検出された動きベクトルr1
を2倍に拡大した動きベクトルr1′(=2×r1)を
中心とした所定のサーチ領域SA2 内で参照ブロツクB
L2 ″を移動させて、被予測ブロツクBL2 と最も一致
しているブロツクを見出すことにより、動きベクトルr
2(=r1′+s1)を検出する(図5(B))。
は、原画像FR0 を4分の1に縮小した現画像FR2 で
なる縮小画像データを縮小画像フレームメモリ23から
読み出す。この後、現画像FR2 に対する参照画像FR
2 ′において、第1段階で検出された動きベクトルr1
を2倍に拡大した動きベクトルr1′(=2×r1)を
中心とした所定のサーチ領域SA2 内で参照ブロツクB
L2 ″を移動させて、被予測ブロツクBL2 と最も一致
しているブロツクを見出すことにより、動きベクトルr
2(=r1′+s1)を検出する(図5(B))。
【0043】最後に第3段階において、動き予測回路9
は、原画像フレームメモリ3の原画像FR0 から原画像
データを読み出す。この後、現在の原画像FR0 に対す
る参照画像FR0 ′において、第2段階で検出された動
きベクトルr2′の大きさを2倍してなる動きベクトル
r2′(=2×r2)を中心とした所定のサーチ領域S
A0 内で参照ブロツクBL0 ″を移動させて、被予測ブ
ロツクBL0 と最も一致しているブロツクを見出すこと
により、動きベクトルr(=r2′+s2)を検出する
(図5(C))。
は、原画像フレームメモリ3の原画像FR0 から原画像
データを読み出す。この後、現在の原画像FR0 に対す
る参照画像FR0 ′において、第2段階で検出された動
きベクトルr2′の大きさを2倍してなる動きベクトル
r2′(=2×r2)を中心とした所定のサーチ領域S
A0 内で参照ブロツクBL0 ″を移動させて、被予測ブ
ロツクBL0 と最も一致しているブロツクを見出すこと
により、動きベクトルr(=r2′+s2)を検出する
(図5(C))。
【0044】因に、原画像FR0 上の被予測ブロツクB
L0 を(n×n)画素でなるとした場合、現画像FR1
上の被予測ブロツクBL1 は(n/4×n/4)画素で
なり、さらに現画像FR2 上の被予測ブロツクBL2 は
(n/2×n/2)画素でなる。また参照画像FR0 ′
上のサーチ領域SA0 を(m0 ×m0 )画素でなるとし
た場合、参照画像FR1 ′上のサーチ領域SA1 は(m
1 ×m1 =m0 /4×m0 /4)画素でなり、さらに参
照画像FR2 ′上のサーチ領域SA2 は(m2×m2 =
m0 /2×m0 /2)画素でなる。ここで、サーチ領域
SA0 及びSA2 は、それぞれ(2×2)画素以上であ
れば良く、画素数が大きいほど初期段階でのサーチミス
を防止できるが、それに伴う計算量が増大するおそれが
ある。このため通常、サーチ領域SA0 及びSA2 はそ
れぞれ(4×4)画素程度に設定されるようになされて
いる。
L0 を(n×n)画素でなるとした場合、現画像FR1
上の被予測ブロツクBL1 は(n/4×n/4)画素で
なり、さらに現画像FR2 上の被予測ブロツクBL2 は
(n/2×n/2)画素でなる。また参照画像FR0 ′
上のサーチ領域SA0 を(m0 ×m0 )画素でなるとし
た場合、参照画像FR1 ′上のサーチ領域SA1 は(m
1 ×m1 =m0 /4×m0 /4)画素でなり、さらに参
照画像FR2 ′上のサーチ領域SA2 は(m2×m2 =
m0 /2×m0 /2)画素でなる。ここで、サーチ領域
SA0 及びSA2 は、それぞれ(2×2)画素以上であ
れば良く、画素数が大きいほど初期段階でのサーチミス
を防止できるが、それに伴う計算量が増大するおそれが
ある。このため通常、サーチ領域SA0 及びSA2 はそ
れぞれ(4×4)画素程度に設定されるようになされて
いる。
【0045】ここで図6は被予測画像(現画像)及び参
照画像の関係を表し、参照画像は原画像でなる被予測画
像に対して1フレーム前の画像でなることから、参照画
像から被予測画像へと各々の矢印で示す方向で処理され
る。すなわち図6において、フレームF1〜F5までの
5フレームを予測符号化による処理の1単位とし、さら
にフレームF6〜F10及び続くフレームF11以降の
5フレーム毎もそれぞれ処理の1単位とする。
照画像の関係を表し、参照画像は原画像でなる被予測画
像に対して1フレーム前の画像でなることから、参照画
像から被予測画像へと各々の矢印で示す方向で処理され
る。すなわち図6において、フレームF1〜F5までの
5フレームを予測符号化による処理の1単位とし、さら
にフレームF6〜F10及び続くフレームF11以降の
5フレーム毎もそれぞれ処理の1単位とする。
【0046】この場合、動画像符号化装置20(図1)
において、フレームF1〜F5までは各フレームに対し
て切り換えスイツチ7、8、16、18はそれぞれ「in
ter」側に切り換えられ、フレームF6に対しては切り
換えスイツチ7、8、16、18はそれぞれ「intra 」
側に切り換えられる。その後、再びフレームF7〜F1
0までは各フレームに対して切り換えスイツチ7、8、
16、18はそれぞれ「inter 」側に切り換えられ、フ
レームF11に対しては切り換えスイツチ7、8、1
6、18はそれぞれ「intra 」側に切り換えられる。以
下、同様の処理がフレームF12以降についても行われ
る。
において、フレームF1〜F5までは各フレームに対し
て切り換えスイツチ7、8、16、18はそれぞれ「in
ter」側に切り換えられ、フレームF6に対しては切り
換えスイツチ7、8、16、18はそれぞれ「intra 」
側に切り換えられる。その後、再びフレームF7〜F1
0までは各フレームに対して切り換えスイツチ7、8、
16、18はそれぞれ「inter 」側に切り換えられ、フ
レームF11に対しては切り換えスイツチ7、8、1
6、18はそれぞれ「intra 」側に切り換えられる。以
下、同様の処理がフレームF12以降についても行われ
る。
【0047】これにより縮小画像フレームメモリ23に
は、原画像をそれぞれ1/4倍及び1/16倍した縮小
画像に対してそれぞれ参照画像及び被予測画像でなる2
フレーム分を格納しておくと共に、原画像フレームメモ
リ3には、原画像に対して参照画像及び被予測画像でな
る2フレーム分を格納しておくようにすれば、動きベク
トルを検出することができる。すなわち従来では、原画
像フレームメモリ3には原画像に対して参照画像及び被
予測画像でなる2フレーム分を格納しておいたのが、本
発明においては、原画像フレームメモリ3及び縮小画像
フレームメモリ23合わせて2×(1+1/4+1/1
6)フレーム分を格納する必要がある。
は、原画像をそれぞれ1/4倍及び1/16倍した縮小
画像に対してそれぞれ参照画像及び被予測画像でなる2
フレーム分を格納しておくと共に、原画像フレームメモ
リ3には、原画像に対して参照画像及び被予測画像でな
る2フレーム分を格納しておくようにすれば、動きベク
トルを検出することができる。すなわち従来では、原画
像フレームメモリ3には原画像に対して参照画像及び被
予測画像でなる2フレーム分を格納しておいたのが、本
発明においては、原画像フレームメモリ3及び縮小画像
フレームメモリ23合わせて2×(1+1/4+1/1
6)フレーム分を格納する必要がある。
【0048】以上の構成によれば、ウエーブレツト変換
回路21によるウエーブレツト変換の過程において、原
画像を複数の解像度で階層化してなる階層画像でなる縮
小画像データを縮小画像フレームメモリ23に格納し、
当該縮小画像データと原画像データメモリ3から読み出
した原画像データとを用いて、動き予測回路9におい
て、階層的にブロツクマツチング法で動きベクトルを検
出する際に、動きベクトルの検出精度を向上させながら
動きベクトルの階層的サーチの演算量が増加するのを極
力抑えることができる。かくして原画像を複数の解像度
で階層化する手段を新たに設ける必要がなく、動きベク
トルの階層的サーチを演算することができる。
回路21によるウエーブレツト変換の過程において、原
画像を複数の解像度で階層化してなる階層画像でなる縮
小画像データを縮小画像フレームメモリ23に格納し、
当該縮小画像データと原画像データメモリ3から読み出
した原画像データとを用いて、動き予測回路9におい
て、階層的にブロツクマツチング法で動きベクトルを検
出する際に、動きベクトルの検出精度を向上させながら
動きベクトルの階層的サーチの演算量が増加するのを極
力抑えることができる。かくして原画像を複数の解像度
で階層化する手段を新たに設ける必要がなく、動きベク
トルの階層的サーチを演算することができる。
【0049】なお上述の実施例においては、動き予測回
路9において行われる階層的サーチの階層数を3階層に
設定した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、3階層以外の複数階層に設定するようにしても良
い。
路9において行われる階層的サーチの階層数を3階層に
設定した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、3階層以外の複数階層に設定するようにしても良
い。
【0050】また上述の実施例においては、ウエーブレ
ツト変換回路21及び逆ウエーブレツト変換22を用い
てそれぞれウエーブレツト変換及び逆ウエーブレツト変
換する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
例えばサブバンド符号化等の複数解像度で階層表現しな
がら変換符号化するものであれば良い。
ツト変換回路21及び逆ウエーブレツト変換22を用い
てそれぞれウエーブレツト変換及び逆ウエーブレツト変
換する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
例えばサブバンド符号化等の複数解像度で階層表現しな
がら変換符号化するものであれば良い。
【0051】さらに上述の実施例以外にも、ウエーブレ
ツト変換によつて生成された各帯域のデータを用いて下
位階層での比較方法を変えることにより予測符号化の精
度をさらに向上させることも可能である。
ツト変換によつて生成された各帯域のデータを用いて下
位階層での比較方法を変えることにより予測符号化の精
度をさらに向上させることも可能である。
【0052】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、変換符号
化手段による変換符号化の過程において、入力画像信号
を複数の解像度で階層表現しながら変換符号化して得ら
れた複数解像度の階層画像を用いて、動き量検出手段に
おいて階層的に動きベクトルを求めて予測符号化するよ
うにしたことにより、動き量の検出精度を向上させなが
ら動き量の階層的サーチの演算量が増加するのを極力抑
えることができる画像符号化方法及び画像符号化装置を
実現し得る。
化手段による変換符号化の過程において、入力画像信号
を複数の解像度で階層表現しながら変換符号化して得ら
れた複数解像度の階層画像を用いて、動き量検出手段に
おいて階層的に動きベクトルを求めて予測符号化するよ
うにしたことにより、動き量の検出精度を向上させなが
ら動き量の階層的サーチの演算量が増加するのを極力抑
えることができる画像符号化方法及び画像符号化装置を
実現し得る。
【図1】本発明による動画像符号化装置の一実施例の構
成を示すブロツク図である。
成を示すブロツク図である。
【図2】実施例によるウエーブレツト変換の説明に供す
る略線図である。
る略線図である。
【図3】ウエーブレツト変換の説明としてウエーブレツ
ト変換回路の構成を示す接続図である。
ト変換回路の構成を示す接続図である。
【図4】実施例によるウエーブレツト変換の説明に供す
る略線図である。
る略線図である。
【図5】階層的サーチによる動きベクトルの検出の説明
に供する略線図である。
に供する略線図である。
【図6】参照画像及び被予測画像の関係を表す略線図で
ある。
ある。
【図7】従来の動画像符号化装置の構成を示すブロツク
図である。
図である。
【図8】従来の動きベクトルの検出の説明に供する略線
図である。
図である。
【図9】従来の階層的サーチの説明に供する略線図であ
る。
る。
1、20……動画像符号化装置、2……ブロツク分割回
路、3……原画像フレームメモリ、4、15……予測モ
ード切り換え回路、5、16……演算部、6……動き補
償回路、7、10、17、19……切り換えスイツチ、
8……DCT回路、9……動き予測回路、11……可変
長符号化回路、12……量子化回路、13……逆量子化
回路、18……再構成画像フレームメモリ、21……ウ
エーブレツト変換回路、22……逆ウエーブレツト変換
回路、23……縮小画像フレームメモリ。
路、3……原画像フレームメモリ、4、15……予測モ
ード切り換え回路、5、16……演算部、6……動き補
償回路、7、10、17、19……切り換えスイツチ、
8……DCT回路、9……動き予測回路、11……可変
長符号化回路、12……量子化回路、13……逆量子化
回路、18……再構成画像フレームメモリ、21……ウ
エーブレツト変換回路、22……逆ウエーブレツト変換
回路、23……縮小画像フレームメモリ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】図7との対応部分に同一符号を付して示す
図1において、動画像符号化装置20は、従来の動画像
符号化装置1におけるDCT回路8及び逆DCT回路1
4に代えて、それぞれウエーブレツト変換回路21及び
逆ウエーブレツト変換回路22が設けられている。さら
にウエーブレツト変換回路21及び動き予測回路9間に
は縮小画像フレームメモリ23が設けられ、予測モード
切り換え回路4から出力されたデータをウエーブレツト
変換回路21においてウエーブレツト変換した後、縮小
画像フレームメモリ23に格納するようになされてい
る。
図1において、動画像符号化装置20は、従来の動画像
符号化装置1におけるDCT回路8及び逆DCT回路1
4に代えて、それぞれウエーブレツト変換回路21及び
逆ウエーブレツト変換回路22が設けられている。さら
にウエーブレツト変換回路21及び動き予測回路9間に
は縮小画像フレームメモリ23が設けられ、予測モード
切り換え回路4から出力されたデータをウエーブレツト
変換回路21においてウエーブレツト変換した後、縮小
画像フレームメモリ23に格納するようになされてい
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】因に、原画像FR0上の被予測ブロツクB
L0を(n×n)画素でなるとした場合、現画像FR1
上の被予測ブロツクBL1は(n/4×n/4)画素で
なり、さらに現画像FR2上の被予測ブロツクBL2は
(n/2×n/2)画素でなる。また参照画像FR0′
上のサーチ領域SA0を(m0×m0)画素でなるとし
た場合、参照画像FR1′上のサーチ領域SA1は(m
1×m1=m0/4×m0/4)画素でなる。ここで、
サーチ領域SA0及びSA2は、それぞれ(2×2)画
素以上であれば良く、画素数が大きいほど初期段階での
サーチミスを防止できるが、それに伴う計算量が増大す
るおそれがある。このため通常、サーチ領域SA0及び
SA2はそれぞれ(4×4)画素程度に設定されるよう
になされている。
L0を(n×n)画素でなるとした場合、現画像FR1
上の被予測ブロツクBL1は(n/4×n/4)画素で
なり、さらに現画像FR2上の被予測ブロツクBL2は
(n/2×n/2)画素でなる。また参照画像FR0′
上のサーチ領域SA0を(m0×m0)画素でなるとし
た場合、参照画像FR1′上のサーチ領域SA1は(m
1×m1=m0/4×m0/4)画素でなる。ここで、
サーチ領域SA0及びSA2は、それぞれ(2×2)画
素以上であれば良く、画素数が大きいほど初期段階での
サーチミスを防止できるが、それに伴う計算量が増大す
るおそれがある。このため通常、サーチ領域SA0及び
SA2はそれぞれ(4×4)画素程度に設定されるよう
になされている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】この場合、動画像符号化装置20(図1)
において、フレームF1に対しては切り換えスイツチ
7、10、17、19はそれぞれ「intra」側に切
り換えられる。その後フレームF2〜F5までは各フレ
ームに対して切り換えスイツチ7、10、17、19は
それぞれ「inter」側に切り換えられ、フレームF
6に対しては切り換えスイツチ7、10、17、19は
それぞれ「intra」側に切り換えられる。その後、
再びフレームF7〜F10までは各フレームに対して切
り換えスイツチ7、10、17、19はそれぞれ「in
ter」側に切り換えられ、フレームF11に対しては
切り換えスイツチ7、10、17、19はそれぞれ「i
ntra」側に切り換えられる。以下、同様の処理がフ
レームF12以降についても行われる。
において、フレームF1に対しては切り換えスイツチ
7、10、17、19はそれぞれ「intra」側に切
り換えられる。その後フレームF2〜F5までは各フレ
ームに対して切り換えスイツチ7、10、17、19は
それぞれ「inter」側に切り換えられ、フレームF
6に対しては切り換えスイツチ7、10、17、19は
それぞれ「intra」側に切り換えられる。その後、
再びフレームF7〜F10までは各フレームに対して切
り換えスイツチ7、10、17、19はそれぞれ「in
ter」側に切り換えられ、フレームF11に対しては
切り換えスイツチ7、10、17、19はそれぞれ「i
ntra」側に切り換えられる。以下、同様の処理がフ
レームF12以降についても行われる。
Claims (6)
- 【請求項1】入力画像信号を所定の単位ブロツク毎に変
換符号化すると共に予測符号化することにより圧縮符号
化して出力する画像符号化方法において、 上記変換符号化として、上記入力画像信号を複数の解像
度で階層表現しながら変換符号化する変換符号化方式を
用い、 上記変換符号化方式において生成された複数解像度の階
層画像を用いて階層的に動きベクトルを求めて予測符号
化することを特徴とする画像符号化方法。 - 【請求項2】上記変換符号化方式は、ウエーブレツト変
換でなることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化
方法。 - 【請求項3】上記変換符号化方式において生成された上
記階層画像を用いて階層的ブロツクマツチング法によ
り、解像度の低い階層画像で求めた動きベクトルに基づ
いて解像度の高い階層画像の検索範囲を順次移動させな
がら動きベクトルを求め、 上記入力画像信号を、上記階層画像を用いて求めた最も
解像度の高い階層画像での動きベクトルによつて検索範
囲を移動させて最終的な動きベクトルを求めるようにし
たことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化方法。 - 【請求項4】入力画像信号を所定の単位ブロツク毎に変
換符号化すると共に予測符号化することにより圧縮符号
化して出力する画像符号化装置において、 上記変換符号化として、上記入力画像信号を複数の解像
度で階層表現しながら変換符号化する変換符号化手段
と、 上記変換符号化手段において生成された複数解像度の階
層画像を用いて階層的に動きベクトルを求めて予測符号
化する動き量検出手段とを具えることを特徴とする画像
符号化装置。 - 【請求項5】上記変換符号化手段は、ウエーブレツト変
換による手段でなることを特徴とする請求項4に記載の
画像符号化装置。 - 【請求項6】上記動き量検出手段は、 上記変換符号化手段において生成された上記階層画像を
用いて階層的ブロツクマツチング法により、解像度の低
い階層画像で求めた動きベクトルに基づいて解像度の高
い階層画像の検索範囲を順次移動させながら動きベクト
ルを求め、 上記入力画像信号を、上記階層画像を用いて求めた最も
解像度の高い階層画像での動きベクトルによつて検索範
囲を移動させて最終的な動きベクトルを求めるようにし
たことを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33801394A JPH08182001A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 画像符号化方法及び画像符号化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33801394A JPH08182001A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 画像符号化方法及び画像符号化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08182001A true JPH08182001A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18314133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33801394A Pending JPH08182001A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 画像符号化方法及び画像符号化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08182001A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006068422A1 (en) * | 2004-12-22 | 2006-06-29 | Lg Electronics Inc. | Video codec |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP33801394A patent/JPH08182001A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006068422A1 (en) * | 2004-12-22 | 2006-06-29 | Lg Electronics Inc. | Video codec |
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