JPH08181659A - 光空間伝送装置 - Google Patents

光空間伝送装置

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JPH08181659A
JPH08181659A JP6319961A JP31996194A JPH08181659A JP H08181659 A JPH08181659 A JP H08181659A JP 6319961 A JP6319961 A JP 6319961A JP 31996194 A JP31996194 A JP 31996194A JP H08181659 A JPH08181659 A JP H08181659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimensional position
optical
transmitter
space transmission
optical space
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Application number
JP6319961A
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English (en)
Inventor
Takashi Otobe
孝 乙部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて伝送距離間の長いとき、または、伝送
路中に雨、霧等が介在して視程が劣化しているときに光
空間伝送装置間の光軸調整を容易に行えるようにする。 【構成】 自装置の3次元位置を検出する手段と、検出
した位置情報を相手装置に送信する手段と、送信されて
くる相手装置の位置情報を受信する手段と、自装置と相
手装置の位置情報から互いの向くべき方向を演算する手
段と、更に、自装置の光出射方向を検出する手段とを有
していて、現在ある光出射方向とあるべき光出射方向の
差を算出し、光学系回動装置に帰還して方向を制御す
る。自装置の3次元位置を検出する手段としてGPSを
用い、また、現在ある光出射方向は光学系回動部に方位
計44と傾斜計45を固定して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ光を信号用光源と
する光空間伝送装置に関し、更に詳しくは光空間伝送装
置の装置間の光軸合わせに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光空間伝送装置とは送る情報を光の強度
変調に変換し、前記強度変調した光を受信する側に向か
って大気中に出射し、受信側においては入射した変調光
を復調することにより、所望の情報信号の伝達を大気空
間を介して行うものである。
【0003】即ち、図4に示すように一方の光空間伝送
装置50Aと他方の光空間伝送装置50Bとの間で行わ
れる双方向の光空間伝送は、一方の光空間伝送装置50
A(又は50B)から送信信号で変調されたレーザ光を
レンズ1Dを介して出射(出射光L1 )し、他方の光空
間伝送装置50B(又は50A)からの同様に変調され
たレーザ光(入射光L2 )をレンズ1Dを介して受光す
ることで実現される。
【0004】ここで、本発明に係わる、本件の出願人等
によって発明され特願平5−353410号として既に
出願されている光空間伝送装置の一例について、その概
略を図5を参照して説明する。同図に示す光空間伝送装
置は送信と受信の機能を一体にした構成をしていて、全
く同じ装置を対向して設置することにより、双方向の情
報伝達を行うことができるものである。
【0005】まず、光学系の基本構成は光源となる半導
体レーザ3、レーザビームを平行ビームに変換するレン
ズ1A、光を分離する偏光ビームスプリッター2、再度
レーザビームを絞るレンズ1B、レーザビームを出射す
るレンズ1D、および入射光を光検出素子4に集光する
レンズ1Cとから成っている。
【0006】つぎに送信機としての動作は、伝達すべき
情報は送信信号処理回路10によって送信信号に変換さ
れ、半導体レーザ3を駆動するドライバ11に入力され
る。前記ドライバ11により送信信号に応じて駆動され
た半導体レーザ3のレーザ光はレンズ1Aで一定の径の
ビームに拡大された後、偏光ビームスプリッタ2を通っ
て再度レンズ1Bにより絞られ、最後に出射用の大口径
レンズ1Dにより略平行な出射光L1 に変換されて相手
側装置に送り出される。
【0007】また、受信機としての動作は、相手側装置
から送られてきたレーザ光、即ち入射光L2 は大口径レ
ンズ1Dとレンズ1Bによって一定の径に変換され、偏
光ビームスプリッター2で曲げられた後レンズ1Cによ
って光検出素子4に集光される。前記光検出素子4で光
信号が電気信号に変換され、プリアンプ13、AGC1
4等で信号が整形され、受信信号処理回路15で元の情
報に復元される。
【0008】以上、一つの装置で送信と受信ができる送
受一体構成の光空間伝送装置について述べてきたが、送
信機能と受信機能とがそれぞれに分離した形態の装置も
従来から数多く提案され実現されている。
【0009】さて、光空間伝送装置においては、その装
置間の光軸の合わせ込みは極めて難しい問題であった。
従来から行われている合わせ込みの一般的な方法は図6
(a)に示すように望遠鏡を用いるものである。これは
伝送装置50に望遠鏡60を装着し、或いは一体として
内蔵されていて、伝送装置50の光軸K1と望遠鏡60
の光軸K2 は極めて高い精度で、その平行度を一致させ
ているものである。
【0010】前記望遠鏡60による光軸の合わせ込みは
図6(b)に示すように、望遠鏡60の視野の中心に相
手装置が位置するように伝送装置50の角度を調整する
ものである。この方法は伝送装置50の光軸K1 と望遠
鏡60の光軸K2 とが完全に一致している場合には、両
装置間の光軸は一致しているものと認識することができ
る。
【0011】しかしながら、一般的には望遠鏡の光軸と
伝送装置光学系の光軸の平行度を経時変化を含めて十分
な精度を保つことは極めて困難であった。また、大気の
伝送路中に雨や霧等が介在する場合には視程が劣化し、
従って、望遠鏡による装置間の光軸を合わせ込むことは
事実上不可能であった。
【0012】また、本件の出願人等によって発明され、
既に実用化されているコリメートスコープと称する光軸
調整の為の光学装置を使用する場合がある。(以下、こ
の光学装置を「コリメートスコープ」と記す)。このコ
リメートスコープ160とは図7にその概略が示されて
いるように、プリズム25A、25Bと、撮像光学系7
と、撮像素子8を主要な部材として構成されている。プ
リズム25A、25Bに替わってハーフミラーで構成さ
れることもある。前記撮像素子8は相手側装置の背景を
人間の視覚と一致させて撮像する必要があり、従って、
ビデオカメラ等で一般的に用いられているCCDを採用
している。
【0013】前記コリメートスコープ160の働きは、
自装置からの出射光L1 と相手装置から来る入射光L2
および相手装置側の背景像を同時に撮像し、自装置から
の出射光L1 が相手側のどの位置に到達しているかを自
装置側で検出するものであって、この情報に基づいて光
軸の調整を行うものである。
【0014】更に、前記コリメートスコープ160の作
用を図8を加えて説明する。まず、相手側から来る光は
プリズム25Bを通して撮像光学系7によって撮像素子
8上に集光する。この様子が図8(a)に示されてい
て、相手側、即ち受信側装置30とその背景が示されて
いる。
【0015】つぎに、自装置からの出射光L1 はレンズ
1Dで略平行光になり、その一部がプリズム25Aで反
射され撮像光学系7を通って撮像素子8上に集光する。
この様子が図8(b)に示されていて、出射方向に明る
い点31として撮影される。
【0016】実際にモニター(図示せず)上に表示され
る画像は図8(c)に示される同図(a)と(b)を合
成したものであり、これによって相手装置の位置と自装
置からの出射光L1 が到達している相手側の場所を一目
で認知することができるものである。従って矢印K3 で
示す方向に明るい点31を自装置の調整により移動して
受信側装置30と一致させることにより光軸を一致させ
ることができ、即ち回線の接続ができるものである。
【0017】このコリメートスコープは光軸調整をする
にあたって有効な装置であるが、装置間距離が極めて長
い場合には相手装置の認識が難しくなり、また、大気の
伝送路中に雨や霧等が介在する場合には視程が劣化し、
光軸を合わせ込むことは困難であった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は長距離間の光空間伝送をおこなう光空間伝送装置、或
いは視程が劣化しているときに用いる光空間伝送装置の
装置間の光軸調整を簡単にしかも確実に行うことができ
るようにしようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明はこれら光空間伝
送装置の問題点を解決するために案出されたものであっ
て、光空間伝送装置を設置する場所の空間的三次元位置
を計測する手段と、計測した三次元位置情報を相手装置
に伝送する手段と、相手装置から伝送されてくる相手装
置の三次元位置情報を受信する手段と、相手装置から伝
送されてきた相手装置の三次元位置と自装置の三次元位
置とを比較する演算装置および自装置の光出射方向を検
出する手段を主要な構成とし、更に、演算装置の結果と
自装置の光出射方向に基づき自装置の光出射方向を制御
する。
【0020】前記三次元位置情報伝達手段を無線により
構成し、光出射方向を検出する手段を方位計と傾斜形で
構成し、更に、三次元位置を検出する手段としてGlo
bal Positioning System(以
下、単に「GPS」と記す)を用いる。尚、GPSとは
地上約2万Kmの軌道を回る24個の衛星の中の任意の
4個の衛星から電波を受け、そのデータを演算処理する
ことで自分の正確な位置を知ることができるものであ
る。
【0021】
【作用】本発明によれば、各々の光空間伝送装置の空間
的三次元位置を知ることができ、従って両装置の相対的
位置関係が分かる。また、主光学系に固着した方位計と
傾斜計によりレーザ光の出射方向が分かり、これらのデ
ータから装置間の光軸の合わせ込みが簡単にしかも確実
に行うことができる。
【0022】
【実施例】本発明による光空間伝送装置の光軸の合わせ
込みについて図1ないし図3を参照して説明する。
【0023】図1は長距離伝送における光空間伝送装置
の設定状態を説明する為のもので、装置A40と装置B
41とが対向して設置されている。両装置間には気象状
況によって雨や霧、粉塵等が介在することがあり、これ
らは視程を劣化させ、光軸の合わせ込みを困難にする原
因となるものである。
【0024】しかしながら、装置A40と装置B41の
三次元位置P1 (X1 、Y1 、Z1)とP2 (X2 、Y2
、Z2 )が認識できれば、つまり双方の相対的位置関
係が分かれば、以下に説明するように光軸を合わせ込む
ことができる。ここで東西方向をX、南北方向をY、高
さ方向をZとする。
【0025】即ち図2(a)に示すように装置A40の
現在位置から装置B41を見る東西方向を基準とした水
平角度Θaと、図2(b)に示す装置A40の現在位置
から装置B41を見込む仰角Θzが分かればよい。ま
た、同様に装置B41の現在位置から装置A40を見る
2つの角度も決定される必要がある。。尚、これらの角
度は任意の共通した基準から測定して良いことは論を待
たない。
【0026】その角度Θaと角度Θzは三次元位置P1
(X1 、Y1 、Z1 )とP2 (X2、Y2 、Z2 )から簡
単な計算により求められ、角度Θaは
【数1】 で示され、また角度Θzは
【数2】 および
【数3】 の関係で示すことができる。
【0027】つぎに、本発明の光軸調整装置を有する光
空間伝送装置の実施例について図3を参照して説明す
る。
【0028】光空間伝送装置100は従来の光学系と回
路に加え、光の出射方向を調整する為に主光学系42を
上下左右方向の直行する2軸方向に回動する機構のサー
ボ駆動装置43に回動自在に支持されている。また、主
光学系42に光の出射方向を検出する為の方位計44と
傾斜計45が前記主光学系42に固定されている。更
に、自装置の位置を認識する為のGPS受信装置46、
自装置の位置情報を送信し、送られてくる相手装置の位
置情報を受信する無線伝送装置48、自装置の位置情報
と相手装置の位置情報および方位計44と傾斜計45か
らのデータを演算処理する演算装置49が設けられてい
る。
【0029】上述した構成による光軸の合わせ込みは次
のように行われる。まず、GPS受信装置46により自
装置の位置を東西方向をX軸、南北方向をY軸、また、
高さ方向をZ軸としてP1 (X1 、Y1 、Z1 )を計測
し、また、相手装置も同様にしてその位置P2 (X2 、
Y2 、Z2 )を計測し、その位置は無線により送られて
きて無線伝送装置48により受信される。従って、これ
らP1 とP2 より角度Θaと角度Θzを数1、数2、数
3に則り演算装置49で求める。
【0030】更に、主光学系42に固定された方位計4
4と傾斜計45から、現在の自装置の光出射方向の方位
角Θa′(角度Θaと対応する角度)と仰角Θz′(角
度Θzと対応する角度)を求めることができる。これら
ΔΘa=Θa−Θa′とΔΘz=Θz−Θz′を求めて
サーボ系に入力することにより光空間伝送装置100の
光軸を相手装置に向けることができる。
【0031】全く同様に上述した手順で相手装置も光軸
を自装置に向けて調整することができ、従って、相手装
置を視覚上十分に認識することができなくても装置間の
光軸を一致させることができるものである。尚、3次元
位置情報を伝達する手段としては本実施例で説明した無
線に限ることなく、例えば電話等により伝達し、作業者
が手動でその値を装置に入力する構成にしても良いこと
は当然である。
【0032】
【発明の効果】長距離間(例えば数Km)の光空間伝
送、或いは伝送路中に雨、霧等が介在して視程が劣化
し、相手装置を視覚上十分に認識することができなくて
も装置間の光軸の合わせ込みを簡単にしかも確実に行う
ことができる。
【0033】光軸調整が確実に行えるのでレーザビーム
径を小さく絞ることができ、伝送効率の向上を計ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光空間伝送装置の設定環境を説明する為の図
である。
【図2】 光空間伝送装置の相対的位置関係を示す図で
ある。
【図3】 本発明による光空間伝送装置を示す概略図で
ある。
【図4】 光空間伝送装置の伝送状態を説明する為の図
である。
【図5】 従来の光空間伝送装置の基本的構成を示すブ
ロック図である。
【図6】 光空間伝送装置間の従来の光軸調整方法を示
し、(a)は装置の概略構成図であり、(b)は望遠鏡
で捕らえた相手側装置で、光軸が一致した状態を示す図
である。
【図7】 光空間伝送装置間の他の光軸調整方法であっ
て、コリメートスコープを用いる方法を説明する為の図
である。
【図8】 コリメートスコープによる光軸調整方法を説
明する為の図であって、(a)は受信装置を捕らえてい
る画像であり、(b)は送信側装置からの出射光の受信
側装置への出射方向を示し、(c)は(a)と(b)を
合成した実際のコリメータスコープによる撮像画像であ
る。
【符号の説明】
1A〜1D レンズ 2 偏光ビームスプリッタ 3 半導体レーザ 4 光検出素子 7 撮像光学系 8 撮像素子 10 送信信号処理回路 11 ドライバ 13 プリアンプ 14 AGC 15 受信信号処理回路 25A、B プリズム 30 受信側装置 31 送信側装置の出射光 40 装置A 41 装置B 42 主光学系 43 サーボ駆動装置 44 方位計 45 傾斜計 46 GPS受信装置 48 無線伝送装置 49 演算装置 50A、50B 光空間伝送装置 60 望遠鏡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/18 // G01S 5/14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザを信号用光源とし、送信信
    号に応じて前記半導体レーザのレーザ光を変調して外部
    に出射することにより送信を行う送信手段と、外部から
    入射する変調されたレーザ光を受光すると共に復調して
    信号を得る受信手段とを含み、自装置および相手装置の
    対として構成する光空間伝送装置において、 前記光空間伝送装置を設置する場所の空間的三次元位置
    を計測する手段と、 計測した前記三次元位置情報を相手装置に伝送する手段
    と、 前記相手装置から伝送されてくる、同様に計測された相
    手装置の三次元位置情報を受信する手段と、 相手装置から伝送されてきた相手装置の三次元位置と自
    装置の三次元位置とを比較する演算装置と、 更に自装置の光出射方向を検出する手段を有していて、 前記演算装置の結果に基づき自装置の光出射方向を制御
    することを特徴とする光空間伝送装置。
  2. 【請求項2】 三次元位置を検出する手段としてGlo
    bal Positioning Systemを採る
    ことを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記三次元位置情報伝達手段を無線によ
    り構成したことを特徴とする、請求項1に記載の光空間
    伝送装置。
  4. 【請求項4】 光出射方向を検出する手段を方位計と傾
    斜形で構成したことを特徴とする、請求項1に記載の光
    空間伝送装置。
  5. 【請求項5】 相手装置の三次元位置情報を受信した
    後、自動的に光軸調整を開始する構成にしたことを特徴
    とする、請求項1に記載の光空間伝送装置。
JP6319961A 1994-12-22 1994-12-22 光空間伝送装置 Pending JPH08181659A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030083963A (ko) * 2002-04-24 2003-11-01 에어로컴 (주) 이미지 촬영장치를 이용한 레이저 전송장치의 정렬 시스템및 정렬 방법
JP2018170647A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 東洋電機株式会社 空間光伝送装置

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