JPH08180837A - 蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプ

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JPH08180837A
JPH08180837A JP32411994A JP32411994A JPH08180837A JP H08180837 A JPH08180837 A JP H08180837A JP 32411994 A JP32411994 A JP 32411994A JP 32411994 A JP32411994 A JP 32411994A JP H08180837 A JPH08180837 A JP H08180837A
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JP
Japan
Prior art keywords
glass
fluorescent lamp
lead
exhaust pipe
pbo
Prior art date
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Pending
Application number
JP32411994A
Other languages
English (en)
Inventor
Satotsugu Yoda
学嗣 依田
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソーダガラスバルブ製の蛍光ランプを安定に
製造する。 【構成】 ソーダガラスよりなるガラスバルブの両端に
ステムマウント4を封着した蛍光ランプにおいて、前記
ステムマウント4はフレア7部は酸化鉛(PbO)が1
0〜23%の低鉛ガラス、排気管6部は酸化鉛(Pb
O)が15〜23%の低鉛ガラスで構成されたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はソーダガラス製ガラス
バルブを用いた蛍光ランプのステムマウントのガラス組
成に係り、特に高温度で曲成される環形蛍光ランプの製
造歩留まりの向上に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、蛍光ランプは、例えば図3に示
すように、ガラスバルブ1の内面に蛍光体膜2を被着
し、該ガラスバルブ1の両端部に電極3を組込んだステ
ムマウント4を封着し、内部を排気処理した後に、水銀
(Hg)やアルゴン(Ar)などの稀ガスを封入して両
端部にベ−ス5を取付けて製造される直管形蛍光ランプ
や、図4に示すように、上記ステムマウント4の封着
後、排気処理時にガラスバルブ1を環形に曲成加工し、
両端部にベ−ス5を橋絡して製造される環形蛍光ランプ
が主流である。
【0003】ところで、このように構成される蛍光ラン
プのうち、特に後者の蛍光ランプのガラスバルブ1の材
質には、通常、加工温度が低く、且つ加工温度範囲の広
い鉛ガラスが一般的に使用されている。しかし、近年、
鉛公害の防止や材料コストの低減が要望され、ガラスバ
ルブ1にソーダガラスを使用するものが提案され、実用
化されている。
【0004】即ち、一般にソーダガラスは、表1に示す
ように、鉛ガラスに比べてその軟化温度が高く、比熱が
小さいため、曲成加工が難しく、鉛ガラスと同一仕様を
採用すると、曲成後にクラックが発生し、時には曲成中
に破損したり、あるいは形態不良が生じる。このため、
バルブ加工の軟化時にステムマウント4を冷却したり
(特開昭53−117278)、加熱軟化後の曲成スピ
ードを規制したり(特開昭52−118865)して製
造されている。
【0005】
【表1】
【0006】また、ステムマウント4を無鉛化するもの
(特開昭48−38664)も提案されているが、一般
に無鉛化ガラスのステムは金属導線との封着性や歪の問
題があり、特に加工温度が高いソーダガラスバルブを用
いた蛍光ランプのステムマウントへの適用は実用化が困
難であり、現実のステムマウント4には鉛ガラスが使用
されている。
【0007】このように環形蛍光ランプでは、ガラスバ
ルブ1にソーダガラス、ステムマウント4に鉛ガラスを
採用してソーダガラスバルブ化がなされているが、かか
る環形蛍光ランプは製造時における加工温度が高いこと
も相俟って、蛍光ランプのソーダガラスバルブ化は製造
工程上、解決すべき多くの課題を残している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】即ち、環形蛍光ランプ
の排気工程においては、図5(a)に示すように、ソー
ダガラスよりなる直線状のガラスバルブ1を環形に曲成
加工するに先立ち、加熱炉Aに挿入して加熱軟化させる
のであるが、ガラスバルブ1より上方に延びる排気管6
は鉛ガラスで形成されているため、ソーダガラス用に設
定された加熱炉Aの上方開口部より上昇する加熱空気に
よって軟化され、排気管6の孔径が一層細くなったり、
排気孔が完全に閉塞されて、曲成後の排気操作が困難に
なる。かといって、排気管6を空冷したり、加熱炉Aの
上方部分の設定温度を若干低下させると、排気管6のト
ラブルは解消できるものの、加熱炉Aの上方温度の降下
によって、ガラスバルブ1を所望の形態に曲成すること
が難しくなる。
【0009】また、ソーダガラス用に設定された加熱炉
Aの加熱温度により、鉛ガラスで形成されたフレア7が
軟化し、マウント曲がりを生じ、電極3がガラスバルブ
1にくっついたり、電極3の陰影が見えたりするマウン
ト不良が0.3%程度発生する問題があった。
【0010】尚、直管形蛍光ランプの排気工程において
は、かかるガラスバルブ1の曲成加工はなく、図5
(b)に示すように、排気管6は直状で、かつ加熱炉A
の加熱温度も低く設定されるために、上記のようなトラ
ブルは特に生じない。
【0011】しかしながら、このようにガラスバルブ1
のソーダガラス化がなされ、工程改善のなされた蛍光ラ
ンプの製造工程において、直管形蛍光ランプも環形蛍光
ランプもそれぞれ排気管6のチップ部のクラックに関す
る不良が0.03%程度発生し、排気工程の重不良の一
大要因となっていた。
【0012】即ち、蛍光ランプの排気工程の終了時、図
6に示すように、排気管6はチップバーナBが側方より
当てられ、その火炎によって溶融し、チップされる。こ
の溶断時、図7に示すように、排気管6のチップ部分に
可成り大きい吸込み7を生じ、この吸込み7部に肉溜り
8が生じてクラックしたり、ひどい場合には、作業中に
クラックするものであった。
【0013】したがって、本発明は上記ソーダガラス化
された蛍光ランプの排気管6のチップ部分のクラック不
良を低減すると共に、特に加工温度の高い環形蛍光ラン
プの排気工程で生じ易い排気管つまりやマウント曲がり
の発生が確実に低減でき、ソーダガラスバルブ製蛍光ラ
ンプを安定に製造することを目的としている。
【0014】本発明者は上記排気管6のチップ部分にお
けるクラック不良を鋭意調査、検討した結果、これが排
気管チップ時に生じる吸込み7の肉溜り8の肉厚差に関
係し、肉溜り8の最大肉厚aと最小肉厚bの肉厚差が大
きいもの程クラックし易いことを見出した。そして、こ
の吸込み7の肉溜り8の大きさは、加工温度の低い鉛ガ
ラスは比較的に吸込み量が大きく、肉溜り8の肉厚差が
バラツキ易い。また、加工温度の高い低鉛ガラスは吸込
み量が鉛ガラスに比較して小さく、肉溜り8の肉厚差の
バラツキを小さく押さえられることが判明した。また、
ステムマウント4のフレア7部や排気管6部の酸化鉛
(PbO)含有量をそれぞれ所定範囲内に設定した低鉛
ガラスで構成することにより、金属導線との封着性や歪
の問題が解消され、かつ加工温度が高い環形蛍光ランプ
の排気工程における排気管つまりやマウント曲がり等の
問題が解決されることが判明した。
【0015】
【課題を解決するための手段】従って、本発明はソーダ
ガラスよりなるガラスバルブの両端にステムマウントを
封着した蛍光ランプにおいて、前記ステムマウントは、
フレア部は酸化鉛(PbO)が10〜23%の低鉛ガラ
ス、排気管部はPbOが15〜23%の低鉛ガラスで構
成されたことを特徴としたものである。
【0016】
【作用】排気管部を酸化鉛(PbO)含有量が15〜2
3%の低鉛ガラスで構成すると鉛ガラスに比べて軟化温
度が高くなり、排気管の軟化による排気孔の細径化や閉
塞の問題が解消される上、チップ部分の吸込みによる肉
溜りの肉厚差のバラツキが小さく押さえられる。しか
し、酸化鉛(PbO)含有量が15%未満になると、加
工温度が高くなって、所定時間内でのチップが難しくな
り高速作業に対応できなくなる。また、酸化鉛(Pb
O)含有量が23%を超えると吸込みによる肉厚差のバ
ラツキ量が大きくなる。
【0017】フレア部を酸化鉛(PbO)含有量が10
〜23%の低鉛ガラスで構成すると電極3のジュメット
線との封着性が得られる上、鉛ガラスに比べて軟化温度
が高いため、フレア部の軟化によるマウント曲がりの発
生が防止できる。しかし、酸化鉛(PbO)含有量が1
0%未満になると、ステム製造時、ジュメット線との封
着性が悪くなり、高速作業に対応できなくなる。また、
酸化鉛(PbO)含有量が23%を超えるとマウント曲
りが発生する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0019】図1は本発明の蛍光ランプの製造に使用す
るステムマウント4の外観構造であり、フレア7及び排
気管6のガラス組成をそれぞれ酸化鉛(PbO)含有量
を所定範囲内に設定し、ステムマウントマシンにより、
通常の鉛ガラスの場合と同様の要領で製造したものであ
る。
【0020】そして、本発明者は上記フレア7及び排気
管6のガラス組成を、図2に示すように、それぞれ酸化
鉛(PbO)含有量を、0%、10%、15%、23
%、26.5%(従来)の5段階に設定し、ソーダガラ
スバルブよりなるガラスバルブ1に封着した。そして、
それぞれ鉛ガラスのステムマウント4の場合と同様の要
領で曲成排気を行い、図2に示す環形蛍光ランプを製造
した。
【0021】その結果、フレア7部が酸化鉛(PbO)
が10〜23%の低鉛ガラス、排気管6部が酸化鉛(P
bO)が15〜23%の低鉛ガラスのもの(同図の斜線
範囲)においては、製造上、何らのトラブルを生じない
上、従来の鉛ガラス〔酸化鉛(PbO)含有量26.5
%〕のものに比べて、マウント曲がり不良が0.3%か
ら0.05%と格段に低下した。また、排気管6のチッ
プ不良が0.03%から0.01%と重不良が低減し
た。
【0022】これは、排気管6を酸化鉛(PbO)含有
量が15〜23%の低鉛ガラスで構成すると鉛ガラスに
比べて軟化温度が高くなり、排気管軟化による排気孔の
細径化や閉塞の問題が解消される上、チップ部分の吸込
みによる肉溜りの肉厚差のバラツキが押さえられたため
である。
【0023】また、フレア7を酸化鉛(PbO)含有量
が10〜23%の低鉛ガラスで構成するとジュメット線
との封着性が得られる上、鉛ガラスに比べて軟化温度が
高いため、フレア7の軟化によるマウント曲がりの発生
が防止できたためである。
【0024】しかし、排気管6の酸化鉛(PbO)含有
量が15%以下になると、加工温度が高くなって、所定
時間内でのチップが難しくなり高速作業に対応できなく
なる。また、酸化鉛(PbO)含有量が23%以上にな
ると吸込みの肉厚差のバラツキ量が大きくなる。
【0025】また、フレア7の酸化鉛(PbO)含有量
が10%以下になると、軟化温度が高くなって、ステム
製造時にジュメット線との封着性が悪くなり、高速作業
に対応できなくなる。また、酸化鉛(PbO)含有量が
23%以上になると、軟化温度が下がってマウント曲り
が発生する。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明はソーダガ
ラスバルブを用いた蛍光ランプのステムマウントのフレ
ア部のガラス組成を酸化鉛(PbO)が10〜23%の
低鉛ガラスで構成したから、ジュメット線の封着性を得
ると共に、加工温度の高い環形蛍光ランプのマウント曲
がりの発生が防止でき歩留まりが向上する。また、排気
管部のガラス組成を15〜23%の低鉛ガラスで構成し
たから、チップ部分の吸込みの肉厚差のバラツキが押さ
えられ、排気管チップ部のクラックによる重不良が低減
する。また、加工温度の高い環形蛍光ランプの排気管の
軟化による排気孔の細径化や閉塞の問題が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光ランプの製造に使用されるステム
マウントの側面図
【図2】図1のステムマウントの各部のガラス組成と製
造工程上の問題を説明するための図
【図3】直管形蛍光ランプの構成を示す要部破断平面図
【図4】環形蛍光ランプの構成を示す要部破断平面図
【図5】蛍光ランプのの加熱工程を説明するための側断
面図で、(a)は環形蛍光ランプ,(b)は直管形蛍光
ランの場合を示す
【図6】排気管のチップ状況を説明する側面図
【図7】排気管のチップ部分の側断面図
【符号の説明】
1 ガラスバルブ 4 ステムマウント 6 排気管 7 フレア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソーダガラスよりなるガラスバルブの両
    端にステムマウントを封着した蛍光ランプにおいて、前
    記ステムマウントは、フレア部は酸化鉛(PbO)が1
    0〜23%の低鉛ガラス、排気管部はPbOが15〜2
    3%の低鉛ガラスで構成されたことを特徴とする蛍光ラ
    ンプ。
JP32411994A 1994-12-27 1994-12-27 蛍光ランプ Pending JPH08180837A (ja)

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JP32411994A JPH08180837A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 蛍光ランプ

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JP32411994A JPH08180837A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 蛍光ランプ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7425518B2 (en) 2003-02-19 2008-09-16 Yamato Electronic Co., Ltd. Lead-free glass material for use in sealing and, sealed article and method for sealing using the same
US7585798B2 (en) 2003-06-27 2009-09-08 Yamato Electronic Co., Ltd. Lead-free glass material for use in sealing and, sealed article and method for sealing using the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7425518B2 (en) 2003-02-19 2008-09-16 Yamato Electronic Co., Ltd. Lead-free glass material for use in sealing and, sealed article and method for sealing using the same
EP3006414A1 (en) 2003-02-19 2016-04-13 Yamato Electronic Co., Ltd. Lead-free glass material for use in sealing and, sealed article and method for sealing using the same
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