JPH0818067A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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JPH0818067A
JPH0818067A JP14883294A JP14883294A JPH0818067A JP H0818067 A JPH0818067 A JP H0818067A JP 14883294 A JP14883294 A JP 14883294A JP 14883294 A JP14883294 A JP 14883294A JP H0818067 A JPH0818067 A JP H0818067A
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JP
Japan
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diaphragm
pressure sensor
base
center
semiconductor pressure
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JP14883294A
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Inventor
Koji Hosoda
浩司 細田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体歪ゲージで構成されるブリッジ回路によ
る精度のよい且つ小型な半導体圧力センサを提供する。 【構成】シリコン単結晶から適宜の結晶軸方向に切り出
されたシリコンウエハからなる基台21にダイアフラム
20を形成する。ダイアフラム20の軸方向としてはy
軸に平行な二辺22a及び22bが基台21の面に垂直
にエッチングされる結晶軸方向を選択する。辺22aと
22b夫々の中点を結ぶ直線24の両端部内側及び中心
部両側にx軸方向からの歪み応力に感応する半導体歪ゲ
ージRa 、Rb 、Rc 及びRd を拡散プレーナ法により
形成・配置し、抵抗の増減が同じになる2個の歪ゲージ
が対向位置にくるようなホイートストンブリッジを構成
する。ブリッジ回路は、各歪ゲージから拡散リードを引
き出し、これに基台21上に形成したアルミ電極を接続
し、これらアルミ電極により配線する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン単結晶より成
るダイアフラム表面の所定部分に選択的な不純物注入に
より形成される半導体ピエゾ抵抗素子から成る半導体圧
力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばシリコン単結晶から切
り出された基板に薄板状部分を形成してなるダイアフラ
ムを用いた半導体圧力センサがある。
【0003】図6(a) は上記の半導体圧力センサの平面
図である。同図(b) はそのA−A′断面図、同図(c) は
B−B′断面図である。同図(a),(b),(c) に示すよう
に、この半導体圧力センサは、シリコン単結晶から切り
出された基板(シリコンウエハ)1を、ウエットエッチ
ングにより不要部分を溶解・削除して空洞部2を作成す
ることにより、平行四辺形の肉薄の表面(ダイアフラ
ム)3を形成させたものである。このダイアフラム3の
肉厚は、例えば高度計など1気圧を基準として測定する
気圧計などに用いるものでおよそ5μm(ミクロン)前
後である。図7(a)に示すように、そのx軸方向に沿っ
てダイアフラム3上に拡散プレーナ法により半導体不純
物を選択的に注入して、ダイアフラム3の周辺部及び中
央部にピエゾ抵抗効果を有するP形の半導体歪ゲージ
(ピエゾ抵抗素子)4−1、4−2、4−3及び4−4
を形成する。これらのピエゾ抵抗素子はダイアフラム3
表面の応力に敏感な方向即ち図のx軸方向に向いて形成
・配置される。これらのピエゾ抵抗素子は、ダイアフラ
ム3の歪みによる表面の応力に応じて抵抗が変化する。
ダイアフラム3の中心部のピエゾ抵抗素子4−2、4−
3は圧縮応力によるピエゾ効果により抵抗値が減少し、
ダイアフラム3周辺部のピエゾ抵抗素子4−1、4−4
は引っ張り応力によるピエゾ効果によって抵抗値が上昇
する。これらのピエゾ抵抗素子から電極(拡散リード)
を引き出し、基板1上においてホイートストンブリッジ
を構成するよう配線し、このホイートストンブリッジの
出力電圧を測定することにより、ダイアフラムを歪ませ
る応力の大きさ即ち圧力の変化を測定することができる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ダイアフラ
ム3には、外部から加わる圧力に対し、応力は上記x軸
に直角なy軸方向にも少なからず発生する。そして、ピ
エゾ抵抗素子4−1、4−2、4−3及び4−4は全て
x軸方向を向いてはいるが、上記y軸方向の応力の影響
も受けて抵抗特性が変化する。図の上下において対向し
て傾斜する二辺5−1、5−2からほぼ等距離な位置に
在る中央部のピエゾ抵抗素子4−3、4−4とは異な
り、周辺部のピエゾ抵抗素子4−1、4−4は上記傾斜
した二辺5−1、5−2からの距離に格差があり、その
格差がある分y軸方向から不均等な応力を受けて抵抗特
性の変化にばらつきが発生する。この抵抗特性の変化の
ばらつきに起因して、半導体圧力センサの出力に誤差を
生ずるという問題があった。
【0005】他方、この問題を解決するために、図7
(b) に斜線で示すように、平行四辺形のダイアフラム3
の面内に矩形(y軸方向に長い長方形又は少なくとも正
方形)となる有効領域3′を形成できるようにy軸に平
行する二辺を長めに設定する。これにより例えばx軸方
向の幅を500μmとしたときy軸方向の辺の長さが夫
々1000μmとなって周辺部のピエゾ抵抗素子4−
1、4−4に対する傾斜した二辺5−1、5−2からの
距離格差を相対的に減少させる。そして、その減少した
分y軸方向から受ける応力の不均等さを軽減させ、これ
によって抵抗特性の変化のばらつきの大きさを軽減する
ようにしたものが在る。しかしながら、後述する理由に
より、y軸に平行する二辺を長めに設定することは半導
体圧力センサの形状を不釣合いに大きくすることを意味
しており、このため、製品コストの上昇を招くという問
題ばかりでなく、近年多い装置の小型化という要望に対
応できないという問題が発生した。
【0006】図8(a) は、上述したダイアフラム3の面
に、図の矢印Cで示すように上から圧力が加わってダイ
アフラム3が下方に撓み(歪み)を生じた状態を示して
いる。そして、同図(b) はそのときダイアフラム3に生
じる応力の分布特性を示している。同図(b) に示すよう
に、ダイアフラム3の応力分布は、一方では周辺部で引
っ張り応力が最大となり、他方では中心部で圧縮応力が
最大となっている。したがって、これらの位置にピエゾ
抵抗素子を形成・配置すればダイアフラムの歪み即ち外
部から加わる圧力を最も適切に検出できる。また、した
がって、ダイアフラム3の周辺部の位置を正確に特定し
てピエゾ抵抗素子を形成・配置する必要がある。ところ
が、図6(c) に示したように、基板1面に対し斜傾して
エッチングされた二辺周辺部の位置の特定は、その境界
が明確でないために極めて困難である。このため、図6
(b) に示したように、基板1面に対し垂直にエッチング
でき且つx軸方向のピエゾ効果が大きな結晶軸方向を探
し出してエッチングを行う必要が生じる。そうすれば、
そのように垂直エッチングにより形成した周辺部の特定
は容易であり、図7(a) に示したように、その特定され
た周辺部にピエゾ抵抗素子4−1、4−4を形成・配置
することができる。
【0007】ところが、このとき、図9に示すように、
長方形のエッチング窓を設けて成るエッチング用マスク
6に対しy軸に平行な方向に垂直にエッチングできるよ
うに結晶軸を設定すると、x軸に平行な方向では、シリ
コン単結晶の特性により、同図の二点鎖線で示すように
一部がマスクの内側までオーバーエッチングされ、残り
は基板1の面に対し斜傾部7を形成しながらエッチング
される。そしてエッチングが所定の位置(予め5族の半
導体不純物を注入して形成してあるN形半導体層)に到
達したとき対向して形成される二辺は上記垂直にエッチ
ングされたy軸に平行な二辺に対して直角とはならず一
定の斜めな角度をもって全体として平行四辺形を形成す
る。このような斜傾エッチング部7及び平行四辺形ダイ
アフラム3の形成が結晶軸方向の特性によって必然的に
発生するため、上記形成されたダイアフラム3の平行四
辺形内に、図7(b) に示したように矩形の有効領域3a
を設定できるようにするためには、上記エッチング用マ
スク6のエッチング窓の寸法を、例えばx軸方向の50
0μに対しy軸方向を1900μ即ち長手方向が短辺の
およそ4倍もある長方形に設定しなければならない。し
たがって、その分長大な基板1を必要とする。これが、
上述した半導体圧力センサの形状が極めて大きくなるこ
との理由である。
【0008】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
精度がよく且つ小型な半導体圧力センサを提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコン単結
晶の基台に形成されたダイアフラムと、該ダイアフラム
の中心部及び周辺部に夫々複数生成された半導体歪ゲー
ジと、該複数の歪ゲージに基づいて上記基台に構成され
たブリッジ回路とからなる半導体圧力センサを前提とす
る。
【0010】本発明の半導体圧力センサは、上記ダイア
フラムは上記基台の面に対し垂直にエッチングされて形
成された対向する二辺と、同面に対し斜傾してエッチン
グされて形成された対向する二辺とからなる平行四辺形
を形成し、上記ダイアフラムの中心部の上記歪ゲージは
上記ダイアフラムの中心点に対称に配設され、上記ダイ
アフラムの周辺部の上記歪ゲージは上記基台の面に対し
垂直にエッチングされて形成された対向する二辺の中点
の内側に夫々配設されて構成される。
【0011】上記ダイアフラムの中心部の歪ゲージは、
例えば請求項2記載のように、上記基台の面に対し垂直
にエッチングされて形成された対向する二辺の中点を結
ぶ直線上においてダイアフラムの中心点に近接して対称
に配設される。また、例えば請求項3記載のように、上
記基台の面に対し斜傾してエッチングされて形成された
対向する二辺の中点を結ぶ直線上においてダイアフラム
の中心点に近接して対称に配設される。また、例えば請
求項4記載のように、上記基台の面に対し垂直にエッチ
ングされて形成された対向する二辺の中点を結ぶ直線と
上記基台の面に対し斜傾してエッチングされて形成され
た対向する二辺の中点を結ぶ直線とにより四分割される
面領域上においてダイアフラムの中心点に近接して対称
に配設される。
【0012】また、上記ダイアフラムの上記基台の面に
対し垂直にエッチングされて形成された辺の長さは、例
えば請求項5記載のように、上記基台の面に対し斜傾し
てエッチングされて形成された辺の長さと同じか又は短
いように構成される。
【0013】
【作用】これによって、中心部の歪ゲージは、ダイアフ
ラムの中心点に近接して中心点に対称に配設されること
によりダイアフラムの圧縮歪みに精度よく応答する。ま
た、周辺部の歪ゲージは、辺の中点に配設されることに
より辺に平行な方向から加わる応力の影響が均等とな
り、これによって辺に直角な方向のダイアフラム伸長歪
みに精度よく応答する。そして、これら歪ゲージにより
構成されたブリッジ回路は、各歪ゲージがダイアフラム
の応力に精度よく応答することによりダイアフラムの応
力発生源である外部圧力の変化を精度よく検出する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は第1の実施例に係わるダイアフラムの
平面図である。同図に示すように、ダイアフラム10
は、シリコン単結晶から適宜の結晶軸方向に切り出され
たシリコンウエハからなる基台11に形成されている。
このダイアフラム10の形成方法は、図9で説明した方
法と同様である。即ちy軸に平行な二辺12a及び12
bは基台11の面に垂直にエッチングが行われて形成さ
れ、x軸方向に対して斜めな二辺13a及び13bは基
台11の面から下方に末広がりに斜傾したエッチングに
よって形成されている。これらx軸方向に沿って斜めな
二辺13a及び13bはx軸に対し角度θ(およそ36
度)の傾きをもち、ダイアフラム10は全体として平行
四辺形を形成している。この形状は、垂直エッチングの
可能な結晶軸をエッチングのy軸方向に選択すると、シ
リコン単結晶の特性によって自動的に決定される。
【0015】この平行四辺形のダイアフラム10のy軸
に平行な二辺12aと12b夫々の中点を結ぶ直線(同
図には破線で示す)14上において、ダイアフラム10
の中心即ち上記直線14と、他の対向する二辺13a及
び13b夫々の中点を結ぶ直線(これも同図には破線で
示す)15との交点に近接し且つ対称位置に2個のピエ
ゾ抵抗素子(以下、歪ゲージという)Rb 及びRc を拡
散プレーナ法により形成・配置する。さらに同じく直線
14上において、y軸に平行な二辺12aと12bに接
して内側に夫々他の歪ゲージRa 及びRd を同様に拡散
プレーナ法により形成・配置する。これによって4個の
歪ゲージRa 、Rb 、Rc 及びRd が直線14上に配列
される。直線14は上述したようにy軸に平行な二辺1
2aと12b夫々の中点を結ぶ線であり、したがって各
歪ゲージRa 、Rb 、Rc 及びRd は、いずれも他の対
向する二辺(x軸方向に対して斜めな二辺)13a及び
13bから夫々等距離に在る。したがってy軸方向から
の応力を上下から均等に受けることになり、従来二辺1
3a及び13bからの距離が不均等であったことによる
抵抗特性の変化のばらつきが本実施例においては著しく
低減する。
【0016】図2(a) は、図1のダイアフラム10のE
−E′断面矢視図であり、特に図の矢印Fで示すように
上から下方に圧力が加わってダイアフラム10が下方に
撓んでいる状態を示している。この状態におけるダイア
フラム10の表面に発生している応力分布は図8(b) に
説明した分布曲線と同様である。図2(a) にはダイアフ
ラム10上に形成され4個の歪ゲージRa 、Rb 、Rc
及びRd も示している。同図に示すように、歪ゲージR
a 及びRd は、上述したx軸方向に対して斜めな二辺1
3a及び13bから単に等距離に在るばかりでなく、ダ
イアフラム10の最も引っ張り応力が強く現れる周辺部
の正しい位置に配設されている。これは、上述したよう
に垂直エッチングの可能な結晶軸をy軸方向に選択した
ことにより、周辺部の位置の特定が容易になったことに
よる。
【0017】図2(b) は、上記4個の歪ゲージRa 、R
b 、Rc 及びRd により構成されるホイートストンブリ
ッジを示している。歪ゲージRa 、Rb 、Rc 及びRd
からは、特には図示しないが、図1のダイアフラム10
の面内に5族の半導体不純物の注入により良導体化され
た拡散リードにより形成される電極を引き出し、これら
拡散リード電極を基台11上に形成したアルミ電極と接
続し、これらアルミ電極によって同図のブリッジ配線を
形成している。同図(b) においてホイートストンブリッ
ジを構成する上記歪ゲージRa 、Rb 、Rc 及びRd に
付与されている上向き又は下向きの矢印は、同図(a) の
ように外部圧力がダイアフラム10に加わったとき、抵
抗が減少するものを下向き矢印で示し、抵抗が増加する
ものを上向き矢印で示している。抵抗の増減が同じ向き
になる、つまり同様の位置に配設されている2個の歪ゲ
ージRa とRd 及びRb とRc が夫々対になってブリッ
ジ回路上で対向する位置になるよう配線されている。こ
れにより、前述したように各歪ゲージ、特に周辺部配置
の歪ゲージRa とRd のy軸方向からの応力による抵抗
変化特性にばらつきが少なくなるため、ブリッジ入力V
in+ 、Vin- に対して外部圧力に精度よく対応するブリ
ッジ出力Vout + 、Vout - が得られる。
【0018】このように、上述の第1の実施例では、ダ
イアフラム10周辺部の歪ゲージRa とRd を夫々x軸
に対し斜めの二辺13a及び13bから等距離に配置す
ることを主眼として、4個の歪ゲージを上記斜めの二辺
13a及び13bから等距離な直線14上に並べて配設
している。したがって、ダイアフラム10中央部の歪ゲ
ージRb 及びRc はダイアフラム10の中心(直線14
と直線15との交点)に近接して上記直線14上に並ん
で配設されている。しかし、ダイアフラム10中央部の
歪ゲージRb 及びRc は、ダイアフラム10の中心に近
接して配設してあれば、このように直線14上に並ぶ配
列に限定されるものではない。
【0019】図3に、ダイアフラム10中央部の歪ゲー
ジRb 及びRc の他の配列からなる第2の実施例を示
す。同図に示すように、この第2の実施例では、4個の
歪ゲージの内、中央部の歪ゲージRb 及びRc は、ダイ
アフラム10の中心に近接してy軸に平行な二辺12a
及び12bから等距離にある直線15上に配置されてい
る。尚、他の部分の構成は上記第1の実施例と同様であ
る。図8(b) に示したように圧縮応力はy軸に平行な二
辺12a及び12bの中間、即ち直線15上に最も強く
現れるから、この線上に歪ゲージを配置すればダイアフ
ラム10の応力に対して、より敏感に抵抗変化による応
答ができる。この第2の実施例におけるダイアフラム1
0中央部の歪ゲージRb 及びRc の配置は、上記のよう
な考えに基づいてなされている。
【0020】図4(a) は、ダイアフラム10中央部の歪
ゲージRb 及びRc が更に他の配列を構成している第3
の実施例である。この実施例においてダイアフラム10
中央部の歪ゲージRb 及びRc は、平行四辺形の対向す
るいずれの二辺からも等距離ではないが、ダイアフラム
10の中心に対しては近接して且つ対称に配置されてい
るものである。同図に示すように、ダイアフラム10中
央部の歪ゲージRb 及びRc は、対向する二辺の中点を
結ぶ直線14及び15により四分割される面領域上にお
ける領域の角が広角を形成している部分において、ダイ
アフラム10の中心点に近接して対称に配設されてい
る。この第3の実施例における歪ゲージRb 及びRc の
配置は、ダイアフラム10の中心に近接してあれば圧縮
応力への応答に不足はなく、図2(b) に示したようにブ
リッジ上で対向する一対の素子を構成することから、ダ
イアフラム10の中心に対称であれば二辺から不均等な
ことによる特性の変化は互いに打ち消し合うという考え
に基づいてなされている。同図(b) は、この配置の変形
例であり、中央部の歪ゲージRb 及びRc が、直線14
及び15により四分割される面領域上における領域の角
が狭角を形成している部分において、ダイアフラム10
の中心点に近接して対称に配設されている例である。こ
の配置も同図(a) の場合と同様の考えに基づいてなされ
ている。
【0021】上述した第1〜第3の実施例では、ダイア
フラム10中央部の歪ゲージRb 及びRc が、ダイアフ
ラム10の中心に対称且つ近接して配設され、ダイアフ
ラム10周辺部の歪ゲージRa 及びRd が、x軸に対し
斜めな二辺13a及び13bから等距離な位置(y軸に
平行な辺の中点の近傍内側)に配設されること、即ちダ
イアフラムにおける各歪ゲージの配列位置を示した。
【0022】次に、図5にダイアフラムの形状に係わる
第4の実施例を示す。同図に示す半導体圧力センサの基
台21の幅は前述した第1〜第3の実施例の基台11の
幅と同じであり、ダイアフラム20の幅も第1〜第3の
実施例のダイアフラム10の幅と同じである。つまりダ
イアフラム20のx軸に斜めな二辺23a及び23bの
長さは第1〜第3の実施例のダイアフラム10のx軸に
斜めな二辺23a及び23bの長さと同じである。した
がってダイアフラム20上に設定される上記x軸に対し
斜めな二辺23a及び23bから等距離な直線(y軸に
平行な辺の中点を結ぶ直線)24の長さは第1〜第3の
実施例のダイアフラム10の直線14の長さと同じであ
る。
【0023】そして、この第4の実施例の場合も第1の
実施例の場合と同様に、上記の直線24上に中央部の歪
ゲージRb 及びRc 並びに周辺部の歪ゲージRa 及びR
d を配置する。したがって、中央部の歪ゲージRb 及び
Rc は応力に感応する方向(x軸方向)に対しては、第
1の実施例の場合と全く同一の条件下にあるといえる。
【0024】一方、y軸に平行な二辺22a及び22b
の長さは、同図に示すように、x軸に対し斜めな二辺2
3a及び23bとほぼ等しい長さであり、ダイアフラム
20は完全な菱形に近い形状を有している。このy軸に
平行な二辺22a及び22bが短くなった分基台21の
上下方向の長さも短かく形成されている。この場合も、
第1〜第3の実施例の場合と同じように、周辺部の歪ゲ
ージRa 及びRd はy軸に平行な辺の中点に近接して内
側に配設する。したがって、周辺部の歪ゲージRa 及び
Rd は応力を感取する方向(x軸方向)に対しては勿論
のこと、y軸方向から上下に受ける応力が均等であるこ
とも第1〜第3の実施例の場合と同一の条件下にあると
いえる。
【0025】このようにして、y軸に平行な二辺22a
及び22bが短くなった分ダイアフラム20を小型化す
ることができ、したがってダイアフラム20に占有され
る基台21の上下方向の領域の長さを短かく形成するこ
とができ、これにより、小型な半導体圧力センサを構成
することができる。
【0026】本実施例における歪ゲージの配置も、前述
した第1〜第3の実施例と同じように中央部の歪ゲージ
Rb 及びRc はダイアフラム10の中心に対称且つ近接
して配設されるためy軸方向からの歪み応力による影響
は殆ど無い。また周辺部の歪ゲージRa 及びRd はx軸
に対し斜めな二辺13a及び13bから等距離な位置
(y軸に平行な辺の中点を結ぶ直線24上)に配設され
るためy軸方向からの歪み応力は常に上下両方向から均
等に受け、これによる抵抗特性に変化を生じても、その
変化にばらつきを生じない。よって常にダイアフラムの
応力に正確に対応するホイートストンブリッジの出力を
保証できる。
【0027】尚、上述の各実施例において、歪ゲージか
ら拡散リードを引き出しているが、これに限ることな
く、アルミ(Al )電極を配線するようにしてもよく又
金属疲労損傷の少ない例えば金(Au )等を配線するよ
うにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
歪ゲージがダイアフラム内において均等な位置に配置さ
れるので、歪ゲージの抵抗変化特性が安定し、したがっ
てホイートストンブリッジ出力による正確な圧力測定が
可能になる。また、ダイアフラムの平行四辺形内にy軸
方向に長方形となる有効領域を設定する必要がないの
で、ダイアフラムをy軸方向に短縮することができ、し
たがって半導体圧力センサを小型化することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を説明する図である。
【図2】(a) は第1の実施例のE−E′断面矢視図、
(b) はその歪ゲージのホイートストンブリッジにおける
配置を示す図である。
【図3】第2の実施例を説明する図である。
【図4】(a) は第3の実施例を説明する図、(b) はその
変形例を示す図である。
【図5】第4の実施例を説明する図である。
【図6】(a) は従来の半導体圧力センサの平面図、(b)
はそのA−A′断面図、(c) はB−B′断面図である。
【図7】(a) は従来のダイアフラム上の歪ゲージの配置
を示す図、(b) は従来のダイアフラムの有効面積を説明
する図である。
【図8】(a) はダイアフラムの面が上から加わる圧力に
より歪みを生じた状態を示す図、(b) はそのときダイア
フラムに生じる応力の分布特性を示す図である。
【図9】エッチング用マスクとこれにより形成されるエ
ッチング部(溶解部)の形状を説明する図である。
【符号の説明】
1 基台 2 空洞部 3 ダイアフラム 3′有効部 4−1、4−2、4−3、4−4 歪ゲージ 5−1、5−2 斜めの辺 6 エッチング用マスク 7 斜傾部 10、20 ダイアフラム 11、21 基台 12a、12b、22a、22b y軸に平行な辺 13a、13b、23a、23b x軸に斜めな辺 14、15、24、25 ダイアフラムの中心線 Ra 、Rb 、Rc 、Rd 歪ゲージ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン単結晶の基台に形成されたダイ
    アフラムと該ダイアフラムの中心部及び周辺部に夫々複
    数生成された半導体歪ゲージと該歪ゲージに基づいて前
    記基台に構成されたブリッジ回路とからなる半導体圧力
    センサにおいて、 前記ダイアフラムは前記基台の面に対し垂直にエッチン
    グされて形成された対向する二辺と、同面に対し斜傾し
    てエッチングされて形成された対向する二辺とからなる
    平行四辺形を形成し、前記ダイアフラムの中心部の前記
    歪ゲージは前記ダイアフラムの中心点に対称に配設さ
    れ、前記ダイアフラムの周辺部の前記歪ゲージは前記基
    台の面に対し垂直にエッチングされて形成された対向す
    る二辺の中点の内側に夫々配設されて成ることを特徴と
    する半導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記ダイアフラムの中心部の前記歪ゲー
    ジは、前記基台の面に対し垂直にエッチングされて形成
    された対向する二辺の中点を結ぶ直線上において、前記
    ダイアフラムの中心点に近接して対称に配設されること
    を特徴とする請求項1記載の半導体圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記ダイアフラムの中心部の前記歪ゲー
    ジは、前記基台の面に対し斜傾してエッチングされて形
    成された対向する二辺の中点を結ぶ直線上において、前
    記ダイアフラムの中心点に近接して対称に配設されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体圧力センサ。
  4. 【請求項4】 前記ダイアフラムの中心部の前記歪ゲー
    ジは、前記基台の面に対し垂直にエッチングされて形成
    された対向する二辺の中点を結ぶ直線と、前記基台の面
    に対し斜傾してエッチングされて形成された対向する二
    辺の中点を結ぶ直線とにより四分割される面領域上にお
    いて、前記ダイアフラムの中心点に近接して対称に配設
    されることを特徴とする請求項1記載の半導体圧力セン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記ダイアフラムの前記基台の面に対し
    垂直にエッチングされて形成された辺の長さは前記基台
    の面に対し斜傾してエッチングされて形成された辺の長
    さと同じか又は短いことを特徴とする請求項1記載の半
    導体圧力センサ。
JP14883294A 1994-06-30 1994-06-30 半導体圧力センサ Withdrawn JPH0818067A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2278293A1 (en) * 2009-07-23 2011-01-26 Ibiden Co., Ltd. Semiconductor pressure sensor and method of manufacturing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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