JPH08180272A - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JPH08180272A
JPH08180272A JP32100094A JP32100094A JPH08180272A JP H08180272 A JPH08180272 A JP H08180272A JP 32100094 A JP32100094 A JP 32100094A JP 32100094 A JP32100094 A JP 32100094A JP H08180272 A JPH08180272 A JP H08180272A
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JP
Japan
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fire
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address setting
fire detector
unit
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Application number
JP32100094A
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English (en)
Inventor
Taketsugu Wada
剛嗣 和田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ベース部にはプリント基板を不要としつつ、火
災感知器のアドレスと、その火災感知器の取り付けられ
た場所とが対応づけられることにより、受信機が火災発
生場所を特定できる火災感知器を安価に提供することを
目的としている。 【構成】多重伝送線Lに接続される火災感知器1であっ
て、少なくとも煙感知器又は熱感知器により構成される
火災感知部12、制御部10及び多重伝送部14を有す
るヘッド部1bと、アドレス設定部11を有し、ヘッド
部1bが取り付けられるベース部1aとにより構成さ
れ、ベース部1a、ヘッド部1b間には接続端子JCが
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙又は熱を検出して火
災を報知する火災感知器に係り、更に詳しくは、ベース
部及びヘッド部で構成され、アドレス設定手段を有する
多重伝送線に接続された上記火災感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、火災感知器は、感知器毎にアドレ
スが割り当てられ、多重伝送によりこのアドレスを含む
火災報知信号を多重伝送線路へ送出し、この報知信号を
受信した受信機が、上記報知信号に含まれるアドレスに
より火災の発生した部屋や場所を特定できる、火災監視
システムが開発されている。
【0003】このような火災監視システムに使用され
る、従来の火災感知器の構成を図8に示す。この火災感
知器1は、多重伝送部14、定電圧電源部13、制御部
10及びアドレス設定部11により構成されるベース部
1aと、火災検知部12により構成されるヘッド部1b
で構成され、ベース部1bは、多重伝送線路L及び火災
表示灯1cに接続され、ベース部1aとヘッド部1bは
接続端子JCを介して接続されている。
【0004】火災検知部12は、煙検知器又は熱検知器
で構成される。上記煙検知器は、ヘッド部1b内に設け
られた煙検知室に侵入した煙粒子を検知して火災を検知
し、上記熱検知器はヘッド部1bに設けられたサーミス
タの周囲温度による、抵抗値の変化を検知して火災を検
知する。定電圧電源部13は、火災感知器1で必要な直
流電源を供給する。
【0005】制御部10は、マイコンで構成され、ディ
ップスイッチ等からなるアドレス設定部11の出力を入
力ポートPAにより読み取り、火災検知部12から検知
信号が入力ポートPSへ入力されると、火災報知の信号
を上記アドレスデータとともに出力ポートPNから多重
伝送部14へ出力する。また、火災発生の際、制御部1
0は火災表示灯1cへ電力を供給して、火災表示灯1c
内の警報灯LPを点灯させる。
【0006】多重伝送部14は、制御部10からの上記
火災報知信号に基づいて、多重伝送線Lへ報知信号を出
力する。この火災感知器1のヘッド部1bは、ベース部
1aから取り外すことが可能であり、ヘッド部1bとベ
ース部1aは3つの端子JCにより電気的に接続されて
いる。
【0007】従来の火災感知器の他の例を図9に示す。
この火災感知器1は、多重伝送部14、定電圧電源部1
3、火災検知部12、制御部10及びアドレス設定部1
1により構成されるヘッド部1bと、配線のみにより構
成されるベース部1aとにより構成され、ベース部1a
は、多重伝送線路L及び火災表示灯1cに接続され、ベ
ース部1aとヘッド部1bは接続端子JCを介して接続
されている。
【0008】即ち、この火災感知器1は、図8に示した
上記従来例において、ベース部1a内に設けられていた
多重伝送部14、定電圧電源部13、アドレス設定部1
1及び制御部10をヘッド部1b内に設けて構成され
る。このような構成によれば、火災感知器1ごとに固有
のアドレスデータを設定することができ、各火災感知器
1が、アドレスデータを含む火災報知信号を多重伝送線
Lに送出することができる。従って、火災報知信号を受
信した受信機は、火災報知信号に含まれるアドレスによ
り、火災感知器1が取り付けられた部屋や場所を特定す
ることができる。
【0009】
【課題が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示した従来の火災感知器1では、ベース部1aにアドレ
ス設定部11、制御部10、多重伝送部14及び定電圧
電源部13が設けられている一方、ヘッド部には火災感
知器12が設けられているため、ベース部1a及びヘッ
ド部1bのそれぞれにプリント基板を備えることが必要
となり、火災感知器1が高価となる。
【0010】また、図9に示した従来の火災感知器1で
は、ヘッド部1bに火災検知部12のみならず、アドレ
ス設定部11、制御装置10、多重伝送部14及び定電
圧電源部13も設けられている一方、ベース部1aには
配線のみが設けられているため、ベース部1aにはプリ
ント基板が必要でないため、安価な火災感知器1を提供
することができる。
【0011】ところが、清掃、点検等のため、火災感知
器のヘッド部1bをベース部1aから取り外し、再度取
り付ける際に、取り外し前とは異なるベース部1aに取
り付けられることがある。このような場合に、図9に示
した従来の火災感知器1では、アドレス設定部11がヘ
ッド部1bに設けられているために、火災感知器1のア
ドレスと、その火災感知器1の取り付けられた場所との
対応がつかなくなり、火災発生時に受信機がアドレスを
受け取っても、火災が発生した部屋又は場所を特定する
ことはできなくなる。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、ベース部にはプリント基板を不要としつつ、火災
感知器のアドレスと、その火災感知器の取り付けられた
場所とが対応づけられることにより、受信機が火災発生
場所を特定できる火災感知器を安価に提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決のするための手段】請求項1に記載した本
発明による火災感知器は、多重伝送線に接続される火災
感知器であって、少なくとも煙感知器又は熱感知器によ
り構成される火災感知部、制御部及び多重伝送部を有す
るヘッド部と、アドレス設定部を有し、ヘッド部が取り
付けられるベース部とにより構成され、ベース部、ヘッ
ド部間には接続端子が設けられている。
【0014】請求項2に記載した本発明による火災感知
器は、請求項1に記載した火災検知器であって、上記ア
ドレス設定部が、アドレスデータをシリアルデータとし
て出力するプログラマブルROMで構成される。請求項
3に記載した本発明による火災感知器は、外部に設けら
れた火災表示灯と接続された請求項1に記載した火災報
知器であって、ベース内のアドレス設定部とヘッド内の
制御部とを接続するためのベース部、ヘッド部間の端子
が、上記火災表示灯を点灯するための端子との共用の端
子として構成される。
【0015】請求項4に記載した本発明による火災感知
器は、請求項1に記載した火災感知器であって、上記ア
ドレス設定部が、アドレス設定素子とこのアドレス設定
素子を着脱可能なソケットで構成される。請求項5に記
載した本発明による火災感知器は、請求項4に記載した
火災感知器であって、上記アドレス設定素子が、抵抗素
子で構成される。
【0016】請求項6に記載した本発明による火災感知
器は、請求項4に記載した火災感知器であって、上記ア
ドレス設定素子及びソケットが、抵抗素子と整流素子と
を直列に接続したものを整流素子の導通方向が逆向きに
となるように並列に接続して構成され、また、ヘッド部
には、アドレス設定素子へ供給される電流の向きを任意
に決定できる電源供給回路を備えて構成される。
【0017】
【作用】請求項1に記載した本発明による火災報知器
は、ヘッド部内の制御部が、ベース部内のアドレス設定
部から出力されるアドレスを読み込み、火災検知部が煙
又は熱を検出して火災を検知した場合、上記制御部が火
災検知部から出力される検知信号に基づいて、火災報知
の信号を多重伝送部へ出力し、多重伝送部がアドレスを
含む火災報知信号を多重伝送線へ出力する。
【0018】請求項2に記載した本発明による火災報知
器は、上記アドレス設定部としてベース部内に設けられ
たプログラマブルROMがアドレスをシリアルデータと
して出力し、このシリアルデータをヘッド部内の制御部
が読み込む。請求項3に記載した本発明による火災報知
器は、制御部がアドレスを読み込む際、ベース内のアド
レス設定部からヘッド部内の制御部へアドレスが伝送さ
れるベース部、ヘッド部間の端子と同一の端子により、
火災検知が火災を検知した際には、外部に設けられた火
災表示灯へ警報灯点灯のための信号が伝送される。
【0019】請求項4に記載した本発明による火災報知
器は、上記アドレス設定部が、アドレス設定素子とソケ
ットで構成されることにより、このアドレス設定素子が
ベース内のソケットから着脱可能となる。請求項5に記
載した本発明による火災報知器は、上記アドレス設定素
子が、抵抗素子で構成され、この抵抗素子がベース内の
ソケットから着脱可能となる。
【0020】請求項6に記載した本発明による火災報知
器は、上記アドレス設定素子及びソケットが、抵抗素子
と整流素子とを直列に接続したものを整流素子の導通方
向が逆向きにとなるように並列に接続して構成され、か
つ、アドレス設定素子へ供給される電流の向きを任意に
決定できる電源供給回路を備えて構成されるため、電圧
の印加方向によって異なる抵抗値を読み取ることがで
き、この組合せによりアドレスを読み取ることができ
る。
【0021】
【実施例】請求項1、2及び3に記載した本発明による
火災感知器の一例の概略図を図1に示す。この火災感知
器1は、天井に設置されたベース部1aとこのベース部
1aに取り付けられる着脱可能なヘッド部1bとにより
構成される。上記ベース部1aは、天井内に敷設された
多重伝送線Lに接続され、また、火災の発生を警報灯の
点灯により報知する火災表示灯1cへも接続されてい
る。ベース部1a内に設けられたアドレス設定部11a
としてのプログラマブルROMは、上記火災表示灯へ接
続するための配線と共用となっている。
【0022】ベース部1aとヘッド部1bとを電気的に
接続するための端子JCは、4端子設けられており、2
端子は、多重伝送線へ接続された信号線であり、他の2
端子が上記の共用線である。次に、この火災感知器1の
一構成例を示すブロック図を図2に示す。この火災検知
器1は、ベース部1a及びヘッド部1bとにより構成さ
れる。ヘッド部1bは、制御部10、火災検知部12、
定電圧電源部13、多重伝送部14、スイッチング素子
SW1、SW2、SW3及び反転論理回路INVで構成
され、ベース部1aはプログラマブルROM11aと、
多重伝送線L及び火災表示灯1cへの配線で構成され
る。
【0023】火災検知部12は、従来例に示したものと
同様、煙検知器又は熱検知器で構成され、煙検知器及び
熱検知器の双方により構成することもできることは勿論
である。定電圧電源部13は、上記火災感知器1で必要
な5V及び24Vの直流電源を供給する。
【0024】制御部10は、マイコンで構成され、アド
レス設定部11aとしてベース内に設けられたプログラ
マブルROMの出力をベース部1a、ヘッド部1b間の
端子JCを介して、入力ポートPAにより読み取り、火
災検知部12から検知信号が入力ポートPSへ入力され
ると、火災報知の信号を上記アドレスデータとともに出
力ポートPNから多重伝送部14へ出力する。また、火
災発生の際、制御部10は火災表示灯1cへ所定の電圧
を印加して、火災表示灯1c内の警報灯LPを点灯させ
る。
【0025】多重伝送部14は、制御部10からの上記
火災報知信号に基づいて、ベース部、1a、ヘッド部1
b間に設けられた端子JC及びベース部1a内の配線を
介して、多重伝送線Lへ報知信号を出力する。この報知
信号はアドレスデータを含む信号であり、多重伝送線L
に接続された受信機(図中においては省略)が、報知信
号を受信すると、そのアドレスデータに基づいて火災が
発生した部屋又は場所を特定することができる。
【0026】火災表示灯1cは、表示灯LPと直列にツ
ェナーダイオードZDが接続されているため、このツェ
ナーダイオードZDの導通電圧、即ち、ツェナー電圧V
z以上の電圧を印加した場合にのみ、表示灯LPが点灯
する。本実施例では、このツェナーダイオードZDのツ
ェナー電圧Vzは5V以上となるように構成される。プ
ログラマブルROM11aには、予め火災感知器毎に異
なるアドレスが記憶されており、5Vの電源をプログラ
マブルROM11aに供給すると、パルス信号列、即ち
シリアルデータとして、記憶されたアドレスが出力され
る。
【0027】スイッチング素子SW1、SW2は、それ
ぞれ制御部10の出力ポートP5、P24の出力によ
り、接点がオン、オフされ、スイッチング素子SW3
は、反転論理素子INVを介して、制御部10の出力ポ
ートP24により制御される。制御部10が、プログラ
マブルROM11aから予め設定されたアドレスデータ
を読み出す様子を示すタイミングチャートを図3に示
す。
【0028】まず、初期状態では、スイッチング素子S
W1、SW2がともにオフの状態であり、ROM11a
からは、0Vが出力されている。なお、このとき、スイ
ッチング素子SW3はオン状態となっている。図中のt
0の期間はこの状態を示す。次に、制御部10が、出力
ポートP5に接点オンの制御信号を出力して、スイッチ
ング素子SW1をオンし、ROM11aに5Vの電圧が
印加されると、所定の期間だけ5Vの一定電圧が出力さ
れる。このとき出力されるパルスをスタートパルスと呼
ぶ。図中のt1の期間はこの状態を示す。
【0029】上記の5V印加時から所定の期間経過後、
ROM11aからアドレスデータが、シリアルデータと
して出力される。この出力データは、5V、4Vの電圧
が交互に出力され、各パルスの出力期間により”
0”、”1”の情報が表された信号である。図中のt2
の期間はこの状態を示し、アドレスデータは上位ビット
から順に出力されているため、出力データは”0100
0010”、即ち、16進数で表すと42である。
【0030】そして、予め記憶されたデータが出力され
た後は、4Vの一定電圧が出力される。このパルスをエ
ンドパルスと呼ぶ。図中のt3の期間はこの状態を示
す。エンドパルスが出力されると、制御部10は、出力
ポートP5に接点オフの制御信号を出力して、スイッチ
ング素子SW1をオフするため、ROM11aの出力
は、0Vとなる。
【0031】制御部10は、スイッチング素子SW3を
介して、入力ポートPAによりROM11aの出力を監
視し、スイッチング素子SW1をオンした後に、スター
トパルスを検出すると、上記シリアルデータを取り込
み、エンドパルスを検出すると、スイッチング素子SW
1をオフする。一方、制御部10は、火災検知部12か
ら火災の検知信号が出力されると、出力ポートP24に
接点オンの制御信号を出力して、スイッチング素子SW
2をオンし、ROM11a及び火災表示灯1cへ24V
の電圧を印加する。このとき、スイッチング素子SW
1、SW3はオフの状態である。
【0032】火災表示灯1cは、表示灯LPにツェナー
電圧5V以上のツェナーダイオードZDが接続されてい
るために、制御部10がアドレスを読み込む場合に5V
を印加しても、表示灯LPは点灯しないが、24Vを印
加すると表示灯LPは点灯する。尚、アドレス設定部1
1aは、本実施例に示したプログラマブルROMに限ら
ず、ディップスイッチ等により構成することもできる。
【0033】以上の説明により理解される通り、この火
災感知器1のベース部1aはプログラマブルROM11
aと、多重伝送線L及び火災表示灯1cへの配線のみで
構成され、他の電子部品は、すべてヘッド部1b内に設
けられているため、ベース部1aの構造が簡単になり、
ベース部1aにはプリント基板が不要となる。従って、
安価な火災感知器の提供が可能となる。
【0034】また、ベース部1a、ヘッド部1b間の同
一の接続端子JCを、上記火災表示灯の点灯及びROM
11aの読み込みに共用することによって、ベース部1
a、ヘッド部1b間の接続端子JCを減少させることが
できる。従って、さらに安価な火災感知器の提供が可能
となる。請求項4及び5に記載した本発明による火災感
知器の一例の概略図を図4に示す。この火災感知器1
は、図1に示した実施例と同様、天井に設置されたベー
ス部1aとこのベース部1aに取り付けられる着脱可能
なヘッド部1bとにより構成される。上記ベース部1a
内には、アドレス設定部11aとしてのプログラマブル
ROMに代えて、アドレス設定素子11bとしての抵抗
素子及びこの抵抗素子を内蔵できるソケットSCで構成
される。
【0035】次に、この火災感知器1の一構成例を示す
ブロック図を図5に示す。この火災検知器1は、ベース
部1a及びヘッド部1bとにより構成され、ヘッド部1
bは、制御部10、火災検知部12、定電圧電源部1
3、多重伝送部14及びプルアップ抵抗Rで構成され、
ベース部1aはアドレス設定素子11b及びソケットS
Cと、多重伝送線Lへの配線で構成される。
【0036】このソケットSCは、アドレス設定素子1
1bとしての抵抗R1を着脱可能なソケットであり、ソ
ケットの端子は、ベース部1a、1b間のアドレス読み
込み用の2端子に接続されており、上記ソケットに内蔵
された抵抗素子R1は、このアドレス読み出し用端子を
介して、一方は、ベース内の制御部10の入力ポートP
Aに接続されるとともに、プルアップ抵抗Rを介して直
流電源に接続され、他方は、グランドに接続されてい
る。
【0037】制御部10の入力ポートPAへ入力される
電圧値は、プルアップ抵抗R及びアドレス設定素子とし
ての抵抗R1による、直流電源の電圧の分圧値となるた
め、火災感知器1毎に抵抗値の異なる抵抗素子R1をソ
ケットSCに内蔵させることで、各火災感知器1の制御
部10の入力ポートPAに入力される電圧値が、その火
災感知器1に固有の値となる。
【0038】従って、抵抗素子の抵抗値が1KΩであれ
ばアドレス1、抵抗値が2KΩであればアドレス2とい
う様に、ヘッド部1bに設けられた制御部10が、アド
レスを認識することができる。なお、アドレス設定素子
11bとしての抵抗素子には、一般的な抵抗素子が使用
可能な他、ガラス管ヒューズのようなケースに抵抗を封
入して、着脱作業の向上を図り、或は、抵抗素子の破損
を防止することができる。
【0039】また、本実施例においては、抵抗を用いて
いるが、これに代えて、コンデンサや発振素子を用いる
ことも可能である。即ち、火災感知器毎に静電容量の異
なるコンデンサをソケットに装着し、制御部がこの静電
容量を認識することができる構成とすることによって、
アドレスを認識することができ、また、火災感知器毎に
発振周波数の異なる発振素子をソケットに装着し、制御
部がこの周波数を認識することができる構成とすること
によって、アドレスを認識することができる。
【0040】以上の説明により理解される通り、この火
災感知器1は、アドレス設定素子11bをベース部1a
に設けられたソケットSCに装着するだけで、ヘッド部
1b内の制御部10がアドレスを認識することができる
ので、ベース部1a内に、プリント基板やディップスイ
ッチ、その他の電子部品を備える必要がなく、安価な火
災報知器1を提供することができる。
【0041】また、アドレス設定素子の交換が容易であ
るために、各火災感知器のアドレスの設定及び変更を容
易に行うことができる。さらに、アドレス設定部11a
としてのアドレス設定素子11b及びソケットSCがベ
ース部1b内に設けられているので、ヘッド部1bを取
り外し、再度取り付けた場合であっても、アドレスと火
災感知器の対応関係を配慮する必要がない。
【0042】請求項6に記載した本発明による火災感知
器の一構成例のブロック図を図6に示す。この火災感知
器1は、図5に示した実施例におけるアドレス設定素子
11bとしての抵抗R1に代えて、抵抗R1とダイオー
ドD1との直列接続回路と、抵抗R2とダイオードD2
との直列接続回路とを、ダイオードの順方向電圧が逆方
向となるように並列に接続した回路によりアドレス設定
素子11b’が構成されている。
【0043】また、この火災感知器1のヘッド部1b
は、3端子のスイッチング素子SWa、SWbにより、
上記アドレス設定素子の両端に印加する電圧の方向を逆
転可能な構成とされ、この印加電圧の制御は、制御部1
0が出力ポートPOから制御信号を出力することにより
制御できる電源供給回路が設けられている。即ち、スイ
ッチング素子SWa、SWbが図6に示した状態の場
合、ダイオードD2には順方向電圧が印加され、ダイオ
ードD1には逆方向電圧が印加されるため、ダイオード
D2及び抵抗R2には電流が流れるが、ダイオードD1
及び抵抗R1にはほとんど電流が流れない。従って、制
御部10の入力ポートPAへ入力される電圧値は、プル
アップ抵抗R及び抵抗R2の分圧値で決定される。
【0044】一方、制御部10の出力ポートPOから出
力される制御信号により、スイッチング素子SWa、S
Wbが図6に示した状態とは逆の状態の場合は、上記の
場合とは逆に、ダイオードD1に順方向電圧が印加さ
れ、ダイオードD2に逆方向電圧が印加され、制御部1
0の入力ポートPAへ入力される電圧値は、プルアップ
抵抗R及び抵抗R1の分圧値で決定される。
【0045】このように、制御部10は、2種類の抵抗
値を認識することができるため、認識された2つの値を
組み合わせることにより、アドレスの読み込みの精度を
向上させることができ、また、1つの受信機により監視
する火災感知器の数が多くなり、より大きなアドレス桁
数が必要な火災監視システムにも適用することができ
る。
【0046】請求項6に記載した本発明による火災感知
器の他の構成例のブロック図を図7に示す。この火災感
知器1は、図6に示した実施例におけるソケットSCが
2つのアドレス設定素子11c、11c’を装着可能と
し、装着されるアドレス設定素子11c、11c’が、
それぞれダイオードD1、D2及び抵抗R1,R2の直
列接続されたものとして構成される。
【0047】このような構成によれば、任意の2種類の
アドレス設定素子11c、11c’をソケットSCに装
着することができるため、例えば、10種類のアドレス
設定素子を用意して、この内の2つを選択し、ベース部
1a内のソケットSCに装着することによって、100
種類のアドレスを設定することができる。即ち、必要な
アドレスの種類だけ、種類の異なるアドレス設定素子を
用意する必要がない。従って、同一の多重伝送線に接続
される火災感知器の数が多くなり、受信機が各火災感知
器を特定するには、多くの種類のアドレスを各火災報知
器に対応させることが必要なシステムであっても、少な
い種類のアドレス設定素子により、各火災感知器に多種
類の内の任意のアドレスを設定することができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1及び2に記載した本発明による
火災感知器は、ベース部がアドレス設定部と配線のみで
構成され、他の電子部品は、すべてヘッド部内に設けら
れているため、ベース部の構造が簡単になり、ベース部
にはプリント基板が不要となる。従って、安価な火災感
知器の提供が可能となる。
【0049】また、アドレス設定部がベース部内に設け
られているので、ヘッド部を取り外し、再度取り付けた
場合であっても、アドレスと火災感知器の対応関係を配
慮する必要がない。請求項3に記載した本発明による火
災感知器は、ベース部、ヘッド部間の同一の接続端子
を、上記火災表示灯の点灯及びアドレスの読み出しに共
用することによって、ベース部、ヘッド部間の接続端子
を減少させることができ、安価な火災感知器の提供が可
能となる。
【0050】請求項4及び5に記載した本発明による火
災感知器は、アドレス設定素子の交換が容易であるため
に、各火災感知器のアドレスの設定及び変更を容易に行
うことができる。請求項6に記載した本発明による火災
感知器は、電圧の印加方向により異なる抵抗値を読み取
ることができるため、2種類の抵抗値の組合せによりア
ドレス設定できるため、アドレスの読み込みの精度を向
上させることができ、また、多種類のアドレスの設定が
可能となる。
【0051】また、同一の多重伝送線に接続される火災
感知器の数が多くなり、受信機が各火災感知器を特定す
るには、多くの種類のアドレスを各火災報知器に対応さ
せることが必要なシステムであっても、少ない種類のア
ドレス設定素子により、各火災感知器に多種類の内の任
意のアドレスを設定することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2及び3に記載した本発明による火
災感知器の一例の概略を示す図である。
【図2】請求項1、2及び3に記載した本発明による火
災感知器の一構成例を示すブロック図である。
【図3】図2に示した火災感知器のアドレス読む込みの
基本動作を示すタイミングチャートである。
【図4】請求項4及び5に記載した本発明による火災感
知器の一例の概略を示す図である。
【図5】請求項4及び5に記載した本発明による火災感
知器の一構成例を示すブロック図である。
【図6】請求項6に記載した本発明による火災感知器の
一構成例を示すブロック図である。
【図7】請求項7に記載した本発明による火災感知器の
他の構成例を示すブロック図である。
【図8】従来の火災感知器の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】従来の火災感知器の他の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
L ・・・多重伝送線 1 ・・・火災感知器 1a・・・ベース部 1b・・・ヘッド部 10・・・制御部 11、11a・・・アドレス設定部 12・・・火災感知部 14・・・多重伝送部 11a・・・プログラマブルROM 1c・・・火災表示灯 JC・・・接続端子 11b、11b’、11c、11c’・・・アドレス設
定素子 SC・・・ソケット R1、R2・・・抵抗素子 D1、D2・・・整流素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】煙又は熱を検出して火災を報知する、多重
    伝送線に接続された火災感知器において、 少なくとも煙感知器又は熱感知器により構成される火災
    感知部、制御部及び多重伝送部を有するヘッド部と、こ
    のヘッド部が取り付けられ、アドレス設定部を備えて構
    成されるベース部とにより構成され、 ヘッド部内の上記制御部が、ベース部内の上記アドレス
    設定部の出力するアドレスをベース部、ヘッド部間に設
    けられた接続端子を介して読み込むことを特徴とする火
    災感知器。
  2. 【請求項2】上記アドレス設定部が、アドレスデータを
    シリアルデータとして出力するプログラマブルROMで
    構成される請求項1に記載した火災感知器。
  3. 【請求項3】上記火災検知部が火災を検知した際、外部
    に設けられた火災表示灯を点灯させる火災報知器であっ
    て、アドレスを出力するベース内のアドレス設定部とヘ
    ッド内の制御部とを接続するためのベース部、ヘッド部
    間の接続端子が、上記火災表示灯を点灯するための端子
    との共用の端子として構成された請求項1に記載した火
    災感知器。
  4. 【請求項4】上記アドレス設定部が、アドレス設定素子
    と、このアドレス設定素子を着脱可能なソケットで構成
    される請求項1に記載した火災感知器。
  5. 【請求項5】上記アドレス設定素子が、抵抗素子で構成
    される請求項4に記載した火災感知器。
  6. 【請求項6】上記アドレス設定素子及びソケットが、抵
    抗素子と整流素子とを直列に接続したものを整流素子の
    導通方向が逆向きにとなるように並列に接続して構成さ
    れ、アドレス設定素子へ供給される電流の向きを任意に
    決定できる電源供給回路を備えて構成される請求項4に
    記載した火災感知器。
JP32100094A 1994-12-22 1994-12-22 火災感知器 Withdrawn JPH08180272A (ja)

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