JPH08180135A - 図形認識装置及び方法 - Google Patents

図形認識装置及び方法

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JPH08180135A
JPH08180135A JP6320058A JP32005894A JPH08180135A JP H08180135 A JPH08180135 A JP H08180135A JP 6320058 A JP6320058 A JP 6320058A JP 32005894 A JP32005894 A JP 32005894A JP H08180135 A JPH08180135 A JP H08180135A
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和雄 小山
Ichiro Sakai
一郎 坂井
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浩司 由良
Satonori Kawamura
聡典 河村
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Toshiba Computer Engineering Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】角張った頂点と丸みを帯びた曲線部分が混在す
る筆跡を的確に捉えることを可能にする。 【構成】ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもと
に、方向成分の変化率が単調なストロークに分解するス
トローク切り出し部24と、ストローク切り出し部24
により切り出された各ストロークの開始方向と終了方向
を抽出するストローク情報抽出部25と、認識対象図形
毎に、図形を構成する方向成分の変化率が単調な各スト
ロークの開始方向と終了方向の情報を蓄えた図形特徴辞
書41と、ストローク情報抽出部25によって抽出され
た各ストロークの開始方向と終了方向を用いて、認識対
象図形を判定するパターンマッチング部26とを具備し
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タブレットなどの座標
入力装置を介して筆記入力された手書き図形を認識する
図形認識方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、タブレットなどの座標入力装置な
どからオンライン入力された手書き図形を、ワードプロ
セッサや図形プロセッサなどで作成するドキュメント中
の図形要素として認識する装置が登場してきた。
【0003】これらの装置では、図形入力の際に必要と
なる図形の特徴を示す座標情報のみを入力する従来の方
法とは異なり、図形そのものを紙の上に描く感覚で入力
できるインタフェースを提供している。
【0004】すなわち、座標入力装置を介して入力され
た座標情報(座標データ系列)を表示装置に筆跡として
表示する一方で座標情報を保持し、入力の終了時点など
の所定のタイミングで図形認識処理を起動し、保持して
いた座標情報に対して図形認識を行ない、認識結果(図
形)をドキュメント上に表示することができる。
【0005】手描き図形の認識は、まず図形全体の筆跡
情報から代表点となる特徴点を取り出した後、特徴点の
位置関係や特徴点間の角度情報により入力筆跡について
の特徴情報を抽出する。そして、その情報と認識対象と
する基本図形の特徴情報を予め登録されている辞書情報
と照合して認識判定する。
【0006】筆跡情報から特徴点を取り出す方法は、
(1)筆跡の両端を結ぶ直線から最も離れた点を特徴点
とし、新たな特徴点と隣接する点とを結ぶ直線から最も
離れた点を同様に特徴点として順次取り出す方法や、
(2)筆跡上を辿りながら一定距離毎に取り出す方法な
どが考えられている。また、これらの方法によって取り
出された特徴点の情報をもとに、図形認識する方法も考
えられている。
【0007】特徴点を取り出す方法は、認識対象とする
図形や曲線の形状によって一長一短がある。例えば前述
した(1)の方法では、折れ線の頂点を特徴点として示
すことはできる反面、丸みを帯びた部分を的確に示すこ
とは難しい。また、前述した(2)の方法では、筆跡全
体の特徴をまんべんなく捉えることができる反面、
(1)の方法による長所は得られない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の図形
認識方法では、特徴点を取り出す(1)(2)の方法に
一長一短があり、角張った頂点と丸みを帯びた曲線部分
が混在する筆跡の特徴を的確に示すことが難しいため、
対象とした図形認識処理ができなかったり、認識精度が
向上しなかった。
【0009】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、特徴点を取り出す方法に変更を加えること
なく、角張った頂点と丸みを帯びた曲線部分が混在する
筆跡を的確に捉えることが可能な図形認識装置及び方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、座標入力装置
を介して筆記入力されたストロークを図形認識する図形
認識装置において、ストロークの特徴点を結ぶ多角線の
外角をもとに、方向成分の変化率が単調なストロークに
分解するストローク切り出し手段と、前記ストローク切
り出し手段により切り出された各ストロークの開始方向
と終了方向を抽出するストローク情報抽出手段と、認識
対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が単調
な各ストロークの開始方向と終了方向の情報を蓄えた図
形特徴辞書と、前記ストローク情報抽出手段によって抽
出された各ストロークの開始方向と終了方向を用いて、
認識対象図形を判定するパターンマッチング手段とを具
備したことを特徴とする。
【0011】また本発明は、座標入力装置を介して筆記
入力されたストロークを図形認識する図形認識装置にお
いて、ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもと
に、方向成分の変化率が単調なストロークに分解するス
トローク切り出し手段と、前記ストローク切り出し手段
により切り出された各ストロークについて、ストローク
と同ストロークを囲む外接矩形とが接する座標を抽出す
るストローク情報抽出手段と、認識対象図形毎に、図形
を構成する方向成分の変化率が単調な各ストロークにつ
いて、ストロークと同ストロークを囲む外接矩形とが接
する位置を示す情報を蓄えた図形特徴辞書と、前記スト
ローク情報抽出手段により抽出された座標を用いて、認
識対象図形を判定するパターンマッチング手段とを具備
したことを特徴とする。
【0012】また本発明は、座標入力装置を介して筆記
入力されたストロークを認識する図形認識装置におい
て、ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもとに、
方向成分の変化率が単調なストロークに分解するストロ
ーク切り出し手段と、前記ストローク切り出し手段によ
って切り出された各ストロークを小領域で区切った矩形
領域によって正規化し、ストロークが含まれる小領域を
抽出するストローク情報抽出手段と、認識対象図形毎
に、図形を構成する方向成分の変化率が単調な各ストロ
ークについて、ストロークを小領域で区切った矩形領域
によって正規化した時にストロークが含まれる小領域を
示す情報を蓄えた図形特徴辞書と、前記ストローク情報
抽出手段により抽出された小領域を用いて、認識対象図
形を判定するパターンマッチング手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0013】また本発明は、座標入力装置に筆記入力さ
れたストロークを図形認識する図形認識装置において、
ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもとに、方向
成分の変化率が単調なストロークに分解するストローク
切り出し手段と、前記ストローク切り出し手段により切
り出された各ストロークの開始方向と終了方向を抽出す
る第1のストローク情報抽出手段と、認識対象図形毎
に、図形を構成する方向成分の変化率が単調な各ストロ
ークの開始方向と終了方向の情報を蓄えた図形特徴辞書
と、前記ストローク情報抽出手段によって抽出された各
ストロークの開始方向と終了方向を用いて、認識対象図
形を判定する第1のパターンマッチング手段と、前記ス
トローク切り出し手段により切り出された各ストローク
について、ストロークと同ストロークを囲む外接矩形と
が接する座標を抽出する第2のストローク情報抽出手段
と、認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化
率が単調な各ストロークについて、ストロークと同スト
ロークを囲む外接矩形とが接する位置を示す情報を蓄え
た図形特徴辞書と、前記ストローク情報抽出手段により
抽出された座標を用いて、認識対象図形を判定する第2
のパターンマッチング手段と、前記ストローク切り出し
手段によって切り出された各ストロークを小領域で区切
った矩形領域によって正規化し、ストロークが含まれる
小領域を抽出する第3のストローク情報抽出手段と、認
識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が単
調な各ストロークについて、ストロークを小領域で区切
った矩形領域によって正規化した時にストロークが含ま
れる小領域を示す情報を蓄えた図形特徴辞書と、前記ス
トローク情報抽出手段により抽出された小領域を用い
て、認識対象図形を判定する第3のパターンマッチング
手段とを具備し、前記各パターンマッチング手段による
判定結果に基づいて、最終的に図形認識することを特徴
とする。
【0014】
【作用】このような構成によれば、丸みを帯びた曲線の
特徴を抽出するために、曲線の方向成分の変化率が一定
または単調であるストロークが切り出される。この時、
筆跡の角張った頂点の部分は、分解された切り出しスト
ロークの始点、終点となる。また、丸みを帯びた曲線部
分の特徴量の抽出は、単調な曲線のみを扱えばよいので
処理が単純化され、的確な特徴情報抽出が期待できる。
【0015】切り出されたストロークから、ストローク
の開始方向、終了方向、ストロークを囲む外接矩形、ス
トロークが正規化矩形に重なる小領域座標などを抽出す
るストローク情報抽出手段が設け、また各ストローク情
報の抽出に対応した図形認識辞書を用意することで、角
張った頂点と丸みを帯びた曲線部分が混在するストロー
クが的確に認識される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
について説明する。図1は本実施例に係わる図形認識装
置の概略的な構成を示すブロック図、図2は図形認識装
置の外観構造を説明するための図である。
【0017】図1に示す図形認識装置は、座標入力装置
1、制御装置2、表示装置3、及び外部記憶装置4によ
り構成されている。座標入力装置1は、後述するスタイ
ラスペン1bを用いて筆記入力された2次元の座標点列
(筆跡を表わす)の情報を入力するためのものである。
【0018】制御装置2は、図形認識装置全体の制御を
司るもので、マイクロプロセッサ及びメモリを主体とし
て構成され、外部記憶装置4に格納されたプログラムや
データ等をロードして各種処理を実行する。制御装置2
の内部には、各種制御部と記憶部が設けられている(詳
細については後述する)。
【0019】表示装置3は、液晶ディスプレイやプラズ
マディスプレイなどから構成され、座標入力装置1を介
して入力された座標点列の情報(図形や文字を表わす筆
跡)、及び制御装置2で処理された情報(図形や文字)
を表示するためのものである。
【0020】外部記憶装置4は、本装置を動作させるた
めのプログラムやデータ等の他に、座標入力装置1を介
して入力された座標点列に対して図形認識する際に参照
される図形特徴辞書41(後述する)等を格納するため
のものである。
【0021】本実施例において、座標入力装置1と表示
装置3の表示画面は同一寸法、同一座標面を形成するも
のであり、座標入力装置1が図2に示すように、表示装
置3の表示画面上に重ね合わされて制御装置2を収容し
ている装置本体と積層一体化される透明タブレット1a
として構成される。
【0022】透明タブレット1a上でスタイラスペン1
bを用いて文字や図形等のパターンが筆記されると、そ
の筆跡がスタイラスペン1bで指示された位置座標値の
つながり(位置座標系列、座標データ系列)として一定
時間毎に検出・入力される。
【0023】スタイラスペン1bの先端にはスイッチが
ついており、筆記入力の際に透明タブレット1aへの筆
圧によってスイッチがon/offするようになってい
る。本実施例では座標入力装置1から入力される座標デ
ータ系列(スイッチonの間に入力されるデータ)をも
とに、表示装置3の透明タブレット1a上で指示された
位置と同一座標が、制御装置2によって表示駆動される
ようになっている。この表示制御により、透明タブレッ
ト1a上で筆記されたパターンが筆記入力軌跡として同
時表示される。
【0024】次に、制御装置2の詳細な機能構成につい
て説明する。制御装置2は、図1に示すように、座標検
出部21、筆跡データ蓄積部22、特徴点抽出部23、
ストローク切り出し部24、ストローク情報抽出部2
5、パターンマッチング部26、図形作成部27、及び
記憶部28によって構成されている。
【0025】座標検出部21は、座標入力装置1からの
情報の入力を司るもので、座標入力装置1からの座標デ
ータを一定時間毎にサンプリングし、スタイラスペン1
bによって指示される位置座標を獲得する。
【0026】筆跡データ蓄積部22は、座標検出部21
によって入力された座標データ列を筆跡データとして筆
跡データバッファ281に格納する。座標検出部21か
らスタイラスペン1bのペン先のスイッチのoffによ
り筆記終了を検出すると筆跡データの格納を終了する。
【0027】特徴点抽出部23は、筆跡データ蓄積部2
2によって筆跡データバッファ281に格納された座標
データ列(筆跡データ)をもとに、ストロークの特徴点
を抽出し、特徴点データバッファ282に格納する。
【0028】ストローク切り出し部24は、特徴点抽出
部23によって特徴点データバッファ282に格納され
たストロークの特徴点、及び特徴点を結ぶ多角線の外角
をもとに、ストローク形状情報の抽出を容易にするため
に、ストロークの曲がり具合が大きいところでストロー
クを分解し、ストロークを切り出す。この結果、方向成
分の変化率が一定または単調である曲線が切り出され
る。ストローク切り出し部24は、ストロークの切り出
し結果(切り出されたストローク毎の特徴点データ)を
切り出し結果バッファ283に格納する。
【0029】ストローク情報抽出部25は、ストローク
切り出し部24によって切り出し結果バッファ283に
格納された切り出された各ストロークの特徴点データを
もとに、ストローク特徴を示す情報を抽出して丸み特徴
バッファ284に格納する。
【0030】パターンマッチング部26は、ストローク
情報抽出部25によって丸み特徴バッファ284に格納
されたストローク特徴について、外部記憶装置4中の図
形特徴辞書41に格納された認識対象図形の特徴情報と
のマッチング処理を行ない、結果を認識結果バッファ2
85に格納する。
【0031】図形作成部27は、パターンマッチング部
26によって認識結果バッファ285に格納された図形
認識の結果から、表示装置3における表示や編集対象と
する図形情報を作成して図形情報バッファ286に格納
する。
【0032】記憶部28は、制御装置2内の各種制御部
により用いられるものであり、筆跡データバッファ28
1、特徴点データバッファ282、切り出し結果バッフ
ァ283、丸み特徴バッファ284、認識結果バッファ
285、及び図形情報バッファ286を含んでいる。
【0033】筆跡データバッファ281は、座標検出部
21から入力された筆跡データ(ストローク)を格納す
るためのものである。特徴点データバッファ282は、
特徴点抽出部23により抽出されたストロークの特徴点
を格納するためのものである。
【0034】切り出し結果バッファ283は、ストロー
ク切り出し部24によって切り出されたストローク毎の
特徴点を格納するためのものである。丸み特徴バッファ
284は、ストローク情報抽出部25によって抽出され
たストローク特徴を格納するためのものである。
【0035】認識結果バッファ285は、パターンマッ
チング部26によって求められた図形認識結果を格納す
るためのものである。図形情報バッファ286は、図形
作成部27によって作成された図形情報を格納するため
のものである。
【0036】次に、本実施例の動作について、図3に示
すフローチャートを参照しながら説明する。図3は本実
施例における図形認識処理全体の概略的な処理の流れを
示すフローチャートである。
【0037】まず、座標入力装置1(透明タブレット1
a)の上でスタイラスペン1bを用いて、例えば図形を
表わすストロークが筆記されると、座標検出部21は、
ペン先スイッチの状態を示すデータを入力すると共に、
座標入力装置1から入力されたる座標データを一定時間
毎にサンプリングし、スタイラスペン1bのペン先が示
す位置座標を獲得する(ステップA1)。
【0038】筆跡データ蓄積部22は、座標検出部21
によって入力された座標データ列を筆跡データとして筆
跡データバッファ281に格納する(ステップA2)。
筆跡データ蓄積部22は、座標検出部21によってスタ
イラスペン1bのペン先スイッチがoffになったこと
を示すデータが入力されることにより、筆記終了を検出
すると筆跡データの格納を終了する。
【0039】図4(a)には筆跡データバッファ281
に格納された筆跡データの一例を示している。ここで
は、図4(b)に示すようなストロークが筆記入力さ
れ、座標点数12(P0〜P11)の座標データが検出
されたものとする。筆跡データバッファ281には筆跡
データの各点(P0〜P11)のX座標値(xp0〜xp1
1)とY座標値(yp0〜yp11 )が格納される。
【0040】特徴点抽出部23は、筆跡データ蓄積部2
2によって筆跡データバッファ281に格納された筆跡
データからストロークの特徴点を抽出し、特徴点データ
バッファ282に格納する(ステップA3)。特徴点の
抽出は、例えば「2種類の特徴点解析によるオンライン
手書き漢字認識」電子情報通信学会論文誌 D−II Vo
l.J72-D-II No.9,1989に記載された特徴点抽
出方法を用いるものとする。
【0041】すなわち、例えば図5に示すようなストロ
ークがあった場合、始点P1 と終点Pn を結ぶ線分Lを
仮定し、各点Pi (1<i<n)から両端点P1 ,Pn
までの距離の和を計算し、その和が最大値Lmax をとる
点Pi を求める。そして、 δ=(Lmax −L)/L …(2) によりδを計算し、δがしきい値ε以下の場合には(δ
≦ε)、P1 とPn の間には特徴点が存在しないものと
する。δ>εの場合には、Pi を特徴点として採用す
る。ここで再びP1 を始点としPi を終点とするチェイ
ンと、Pi を始点としPn を終点とするチェインの2つ
に分割し、それぞれに対し同様の処理を行なう。以上の
処理を、これ以上分割されなくなるまで繰り返す。こう
して得られた点を特徴点とする。
【0042】なお、特徴点の抽出では、筆跡データ中の
座標点から特徴点を選んでもよいし、筆跡データ中には
ない座標値を計算で求めてもよい。また、前述した方法
と異なる他の方法を用いても良い。
【0043】図6には筆跡データP0〜P11に対して
特徴点Q0〜Q6が抜き出された例を示している。図6
に示すように、特徴点Q0〜Q6は、筆跡データのP
0,P2,P4,P6,P8,P10,P11の各点に
対応している。なお、Q1,Q3,Q5の各点は、筆跡
データのP2,P6,P10のかわりに、Q0,Q2,
の中点,Q2,Q4の中点,Q4,Q6の中点座標を計
算し、P2,P6,P10とは異なる座標点座標を特徴
点座標としてもよい。
【0044】特徴点抽出部23によって抽出された特徴
点は、特徴点データバッファ282に格納される。座標
情報は、例えば図7に示すように、特徴点数7(Q0〜
Q6)のそれぞれの特徴点のX座標値(xq0〜xq6)と
Y座標値(yq0〜yq6)が格納される。
【0045】次に、ストローク切り出し部24は、後段
の処理においてストロークの形状の特徴を示すストロー
ク情報の抽出を容易にするために、ストロークの曲がり
具合が大きいところでストロークを分解する(ステップ
A4)。本実施例では、ストローク中の曲がり具合の大
きい特徴点を偏曲点と名付ける。また、偏曲点は、特徴
点を線分で接続した多角線の頂点のなす外角の大きさに
よって判定するものとし、偏曲点とする場合の外角の大
きさを偏曲点角と名付ける。
【0046】ストローク切り出し部24によるストロー
クを切り出す処理について、図8に示すフローチャート
を参照しながら説明する。まず、ストローク切り出し部
24は、特徴点の座標データを特徴点データバッファ2
82から取り出し、特徴点間を結ぶ直線を求める(ステ
ップB1〜B3)。
【0047】ストローク切り出し部24は、2直線が求
まったら、2直線が交差する角度、すなわちストローク
線分の外角の角度を計算する(ステップB4,B5)。
この求めた外角の角度が、予め定めた偏曲点角より大き
いときは、その点でストロークを切断するものと判別す
る(ステップB6)。
【0048】ストローク切り出し部24は、切断すべき
と判別した点から、ストロークを切断し、それぞれのス
トローク毎に特徴点を切り出し結果バッファ283に格
納する(ステップB7)。
【0049】ストローク切り出し部24は、以上の処理
をストローク全体について行ない、複数の点で切断が可
能であれば、それぞれの点で切断して得られる複数のス
トロークを求める。
【0050】図9には、ストローク切り出し部24によ
るストローク切り出しの具体例を示している。図9に示
すように、特徴点Q0〜Q6に対して特徴点間を結ぶ直
線l1〜l6が求められ、2直線によってできる外角θ
1〜θ5の角度が求められる。ストローク切り出し部2
4は、外角θ1〜θ5のそれぞれについて、予め定めた
偏曲点角θdと大きさを比較した結果、θ4>θdとな
り、特徴点Q4が偏曲点として求めている。
【0051】この結果、ストローク切り出し部24は、
ストロークの切り出し結果として例えば図10(a)に
示すように、切断して得られた2つのストロークのそれ
ぞれについて、特徴点の座標値を切り出し結果バッファ
283に格納する。すなわち、入力されたストロークか
ら、図10(b)に示すような2つのストロークを切り
出したことになる。
【0052】ここで、特徴的なストロークを例にして、
ストローク切り出しについて説明する。図11には、円
形、ハート形、かまぼこ形、矩形を表わすストロークを
入力した時のそれぞれについてストローク切り出し例を
示している。
【0053】図11(a−1)に示す円形のストローク
では、条件を満たす(予め定めた偏曲点角θdより大き
い外角をなす)特徴点(偏角点)が存在しないので、ス
トローク分解数1となり、図11(a−2)に示すよう
に、特徴点の座標値が切り出し結果バッファ283に格
納される。
【0054】図11(b−1)に示すハート形のストロ
ークでは、条件を満たす特徴点(偏角点)が1点(特徴
点Q5)存在するので、ストローク分解数2となり、図
11(b−2)に示すように、2つのストロークのそれ
ぞれの特徴点の座標値が切り出し結果バッファ283に
格納される(2つの曲線を表わすストローク)。
【0055】図11(c−1)に示すかまぼこ形のスト
ロークでは、条件を満たす特徴点(偏角点)が1点(特
徴点Q5)存在するので、ストローク分解数2となり、
図11(c−2)に示すように、2つのストロークのそ
れぞれの特徴点の座標値が切り出し結果バッファ283
に格納される(曲線を表わすストロークと直線を表わす
ストローク)。
【0056】図11(d−1)に示す矩形のストローク
では、条件を満たす特徴点(偏角点)が3点(特徴点Q
1,Q2,Q3)存在するので、ストローク分解数4と
なり、図11(d−2)に示すように、4つのストロー
クのそれぞれの特徴点の座標値が切り出し結果バッファ
283に格納される(4つの直線を表わすストロー
ク)。
【0057】次に、ストローク情報抽出部25は、スト
ローク切り出し部24で切り出されたストロークのそれ
ぞれについて、ストロークの特徴を示す情報を抽出し、
丸み特徴バッファ284に格納する(ステップA5)。
【0058】本実施例におけるストロークの特徴を示す
情報(ストローク情報)は、次の通りであり、図12に
各特徴の特徴量を図示している。ストロークの始点座標
A(x、y)、ストロークの終点座標B(x、y)、開
始ベクトルVa、終了ベクトルVb、ストロークの回転
量Cs(詳細については後述する)、ストロークの長さ
l、始点終点間距離L、始点終点間を結んだ線分上から
ストロークまでの最長距離H、始点終点を結ぶベクトル
Vl、ストロークの偏り方向Vpとし、またストローク
を囲む外接矩形をrbxとして、矩形rbxの左上頂点
座標R(x、y)、矩形rbxの幅RW、矩形rbxの
高さRH、矩形rbxとストロークが接する座標P
(x、y)とし、さらにストロークと始点終点を結んだ
線分によって囲まれる領域の面積S、矩形rbxの面積
から面積Sを除いた面積Soとする。
【0059】次に、パターンマッチング部26は、丸み
特徴バッファ284に格納されたストローク情報に対し
て、図形特徴辞書41に格納された認識対象図形のスト
ローク情報とのマッチング処理を行ない、ストロークが
表わす図形を認識する(ステップA6)。パターンマッ
チング部26は、図形認識の結果を認識結果バッファ2
85に格納する。
【0060】最後に図形作成部27は、認識結果バッフ
ァ285に格納された図形認識の結果から、表示や編集
対象とする図形情報を作成して、図形情報バッファ28
6に格納して一連の図形認識処理を終了する(ステップ
A7)。
【0061】次に、本発明における図形認識方法の詳細
について説明する。ここでは、切り出し結果バッファ2
83に格納された内容をもとに、ストローク情報抽出部
25によって丸み特徴バッファ284に格納するデータ
の構成例と、丸み特徴バッファ284に格納されたデー
タを用いたパターンマッチング部26の処理、及び図形
特徴辞書41の辞書構成例について、方法1〜方法3に
分けて説明する。
【0062】方法1 方法1は、切り出した各ストロークの開始ベクトルV
a、終了ベクトルVb、及びストロークの回転量Csに
基づいてマッチングを行なう方法である。
【0063】図13にはストローク情報抽出部25によ
るストローク特徴を求める手順を示している。ここで
は、図11に示す各図形を表わすストロークが入力され
たものとして説明する。従って、切り出し結果バッファ
283には、図11(a−2)(b−2)(c−2)
(d−2)に示すように、各図形に対応してするストロ
ーク分解数と特徴点の座標が格納される。
【0064】ここで始点をQ0,終点をQnとすると、
ストローク情報抽出部25は、始点Q0と次の特徴点Q
1を結んで開始ベクトルVaとし、終点Qnの前の特徴
点Qn−1と終点Qnを結んで終了ベクトルVbとする
(ステップC1〜C3)。
【0065】続いて、ストローク情報抽出部25は、特
徴点Qnでの外角を、図14(a)に示すθnとして、
始点及び終点を除く各特徴点での外角の合計を求め、ス
トロークの回転量Csとして求める(ステップC4)。
すなわち、図14(b)に示す例では、始点Qn-2 の次
の特徴点Qn-1 から終点Qn+2 の前の特徴点Qn+1 まで
の各点の外角θn-1 ,θn ,θn+1 を合計してストロー
クの回転量Csとする。
【0066】ストローク情報抽出部25は、切り出し結
果バッファ283に格納された、分解によって得られた
各ストロークそれぞれについて、前述したように開始ベ
クトルVa、終了ベクトルVb、及びストローク回転量
Csを求める(ステップC5)。
【0067】図15及び図16には、図11に示す各図
形を表わすストロークについてのストローク特徴の抽出
結果を示している。図11(a−1)に示す円形のスト
ロークでは、図15(a−1)に示すように、特徴点Q
1〜Q10のそれぞれの外角θ1〜θ10の合計がスト
ローク回転量Csとして求められる。丸み特徴バッファ
284には、図15(a−2)に示すように、開始ベク
トルVaがベクトルQ0Q1、終了ベクトルVbがベク
トルQ10Q11、ストローク回転量Csがθ1〜θ1
0の合計として格納される。
【0068】図11(b−1)に示すハート形のストロ
ークでは、図15(b−1)に示すように、第1のスト
ロークの特徴点Q1〜Q4、第2のストロークのQ6〜
Q9のそれぞれの外角θ1〜θ4、θ6〜θ9の合計が
各ストロークのストローク回転量Csとして求められ
る。丸み特徴バッファ284には、図15(b−2)に
示すように、第1のストロークについて開始ベクトルV
aがベクトルQ0Q1、終了ベクトルVbがベクトルQ
4Q5、ストローク回転量Csがθ1〜θ4の合計とし
て格納され、第2のストロークについて開始ベクトルV
aがベクトルQ5Q6、終了ベクトルVbがベクトルQ
9Q10、ストローク回転量Csがθ6〜θ9の合計と
して格納される。
【0069】図11(c−1)に示すカマボコ形のスト
ロークでは、図16(c−1)に示すように、第1のス
トロークの特徴点Q1〜Q4の外角θ1〜θ4の合計が
第1のストロークのストローク回転量Csとして求めら
れる。第2のストロークについては外角が求められない
のでストローク回転量Csは0°となる。丸み特徴バッ
ファ284には、図16(c−2)に示すように、第1
のストロークについて開始ベクトルVaがベクトルQ0
Q1、終了ベクトルVbがベクトルQ4Q5、ストロー
ク回転量Csがθ1〜θ4の合計として格納され、第2
のストロークについて開始ベクトルVaがベクトルQ5
Q6、終了ベクトルVbがベクトルQ5Q6、ストロー
ク回転量Csが0°として格納される。
【0070】図11(d−1)に示す矩形のストローク
では、図16(d−1)に示すように、第1〜第4のス
トロークの何れについても外角が求められないので、各
ストロークのストローク回転量Csは0°となる。丸み
特徴バッファ284には、図16(d−2)に示すよう
に、第1のストロークについて開始ベクトルVa及び終
了ベクトルVbともにベクトルQ0Q1、第2のストロ
ークについて開始ベクトルVa及び終了ベクトルVbと
もにベクトルQ1Q2、第3のストロークについて開始
ベクトルVa及び終了ベクトルVbともにベクトルQ2
Q3、第4のストロークについて開始ベクトルVa及び
終了ベクトルVbともにベクトルQ3Q4が格納され、
各ストロークのストローク回転量Csが0°として格納
される。
【0071】次に、方法1における図形特徴辞書41に
格納される情報の構成例について説明する。図17は図
形特徴辞書41の内容の一例を示している。図17に示
すように、認識対象図形の図形種に対応させて、ストロ
ーク分解数、それぞれのストロークの開始方向、終了方
向、回転量を示す情報(図形情報)が登録されている。
【0072】ストロークの開始方向及び終了方向の情報
は、例えば図18に示すように、45°単位で8方向で
コード化(E,NE,N,NW,W,SW,S,SE)
しておく。また、図形種が円形のように開始終了方向を
特定しない場合は、方向自由であることを示す特別なコ
ード(ANY)を用意する。
【0073】なお、図形特徴辞書41に格納される辞書
の内容を構成する際のストロークの分解手順は、例えば
図8のフローチャートに示す手順で行なう。次に、図1
7に示すような構成の図形特徴辞書41を用いたパター
ンマッチング部26の処理動作について、図19に示す
フローチャートを参照しながら説明する。
【0074】まず、パターンマッチング部26は、外部
記憶装置4内の図形特徴辞書41から、丸み特徴バッフ
ァ284に格納されている図形認識の対象とするストロ
ークのストローク分解数と等しい図形情報を読み出す
(ステップD1)。
【0075】次に、パターンマッチング部26は、1つ
のストロークに対して、開始ベクトルVaと開始方向と
が同方向であるかを判定する。同様に、終了ベクトルV
bと終了方向とが同方向であるか判定する(ステップD
3,D4)。
【0076】同方向の判定は、例えば丸み特徴バッファ
284中のストロークの開始ベクトルVaとx軸方向の
基準ベクトルから算術的に計算した角度θqと、図形特
徴辞書41中の方向コードとを比較すればよい。ここで
対象としている辞書中の方向コードが、図18に示す方
向コードWのとき、θqとの比較判定において、予め許
容値α1を設けて、以下に示す式(3)を満たせば方向
が同じものと判定する。
【0077】 |θ(W)−θq|<α1 …(3) なお、θ(W)は、方向コードWの角度を示している。
このように許容値α1を設けることにより、図形特徴辞
書41に登録する方向コードは、大まかに方向を示す内
容であっても同方向の判別に対応することができる。
【0078】また、パターンマッチング部26は、スト
ロークの回転領域Csと図形特徴辞書41に登録された
回転量が等しいかを判定する(ステップD5)。ステッ
プD3〜D5の各比較判定によって、1つでも等しくな
いと判定されると、ステップD1において読み出した図
形情報の図形種ではないものとする。
【0079】1つのストロークについて比較判定が終了
したら、次のストロークについても同様に行なう(ステ
ップD6,D7)。全てのストロークについての比較判
定が成功した時、図形認識が成功したとして、パターン
マッチング部26は、認識結果バッファ285に、比較
判定の対象とした(ステップD1において読み出した)
図形情報に対応する図形種を加える(ステップD8)。
【0080】続いてパターンマッチング部26は、図形
特徴辞書41に他の図形情報があれば(ステップD
9)、この図形情報を読み出して(ステップD1)、マ
ッチング処理を繰り返す(ステップD2〜D8)。
【0081】パターンマッチング部26による処理が終
了すると、認識結果バッファ285には、パターンマッ
チングに成功した図形種を示す情報が格納されている。
図形作成部27は、認識結果バッファ285と丸み特徴
バッファ284の内容から、図形情報を作成して図形情
報バッファ286に格納する。
【0082】例えば、認識結果バッファ285に格納さ
れた図形種の内容が「矩形」、丸み特徴バッファ284
に格納された内容が図16(d−2)に示す場合の時
は、特徴点Q0〜Q4によって表わされるストロークを
囲む外接矩形を求め、この外接矩形を定義するデータを
図形情報とする。
【0083】この場合、図形情報バッファ286に格納
される図形情報の内容は図20に示すようになる。すな
わち、図形種「矩形」を示すデータと、矩形の1頂点の
座標位置を示すデータ(x,y)及び座標位置(x,
y)を基準とする矩形の幅「w」、高さ「H」を示すデ
ータが含まれる。図形情報バッファ286には、図形種
に応じた所定のデータが格納される。
【0084】方法2 方法2は、切り出したストロークを囲む外接矩形を求め
て、ストロークと外接矩形が接する座標値に基づいてマ
ッチングを行なう方法である。
【0085】図21及び図22にはストローク情報抽出
部25によるストローク特徴を求める手順を示してい
る。まず、ストローク情報抽出部25は、切り出された
ストロークを囲む外接矩形が、上辺、左辺、下辺、右辺
で接する座標値を示すR1,R2,R3,R4を初期化
する(ステップE1)。
【0086】次に、ストローク情報抽出部25は、対象
とするストロークの1点(例えば始点)の座標値(x,
y)を取り出し、x座標、y座標をR1〜R4と順次比
較し、条件に一致したら該当するR1〜R4の値を更新
する(ステップE3〜E10)。ストロークの対象とす
る1点を変更しながら終端まで、同様にステップE3〜
E10の処理を繰り返すことにより、ストロークに外接
矩形枠が接する座標値を示すR1,R2,R3,R4が
求まる(ステップE11)。
【0087】以上の処理を切り出しストロークの終端ま
で行なった後、R4とR2との差を求め、この値が予め
設定されたしきい値α2以下であれば、R4,R2の座
標情報を無効(R4,R2ともに0)にする(ステップ
E13)。この処理は、切り出されたストロークがy軸
から傾きが少しずれたストロークの場合であっても、y
軸に平行なストロークとしてマッチング対象としたい場
合に役立つ(ステップE12〜E13)。
【0088】R3とR1についても同様に、R3とR1
との差を求め、この値が予め設定されたしきい値α3以
下であれば、R3,R1の座標情報を無効(R3,R1
ともに0)にする(ステップE15)。こうして、x軸
についての補正を行なうことにより、切り出されたスト
ロークがx軸から傾きが少しずれたストロークの場合で
あっても、x軸に平行なストロークとしてマッチング対
象としたい場合に役立つ(ステップE14〜E15)。
【0089】最後にR4、R2から外接矩形の幅W,R
3、R1から外接矩形の高さHを求める(ステップE1
6,E17)。そして、切り出しストロークが他にあれ
ば、前述したステップE1〜E17の処理を同様にして
行なう(ステップE18)。
【0090】切り出し結果バッファ283には、例えば
図11に示すようなストローク分解数と特徴点座標値が
各図形について格納されているものとすると、ストロー
クを囲む外接矩形は、図23及び図24に示すように求
められる。
【0091】図23(a−1)においては、図23(a
−2)に示すように、ストロークと外接矩形の接する座
標値R1、R2、R3、R4について、Q11のy座
標、Q4のx座標、Q6のy座標、Q8のx座標が求め
られたことを示す。
【0092】次に、方法2における図形特徴辞書41に
格納される情報の構成例について説明する。図25は図
形特徴辞書41の内容の一例を示している。図25に示
すように、図形特徴辞書41には、認識対象とする図形
種の基本パターンでの切り出しストロークの分解数、外
接矩形の縦横比(W/H)、切り出しストロークと外接
矩形が接する座標R1〜R4が登録されている。座標R
1〜R4は、次のようなマッチング・ゾーン番号で記述
する。
【0093】マッチング・ゾーン番号は、図26に示す
ように、外接矩形の位置を示すために縦と横に等間隔に
分割した領域に付けた記号で、例えば、左上から右方向
にY1、Y2、Y3、…、左上から下方向にT1、T
2、T3、…としておく。
【0094】マッチング・ゾーン番号の大きさは、マッ
チングパターンの切り出しストロークによって異なり、
外接矩形の縦横の大きさに応じて設定しておく。切り出
しストロークが外接矩形と接する座標は、複数の領域で
示すことができる。
【0095】例えば、図26(a)に示す円形の場合、
R1はY5〜Y7、R2はT5〜T7、R3はY5〜Y
7、R4はT5〜T7の範囲に入ると記述される。ま
た、マッチング・ゾーン番号は連続している必要はな
く、例えば図26(b−1)(b−2)に示すハート形
の場合、左の切り出しストローク(図26(b−1))
のR4は、T5〜T7の他にT22を設定しておく。図
26(c)に示すカマボコ形の場合(第1ストロークの
みを示す)、R3はY1、Y22が設定される。
【0096】次に、図25に示すような構成の図形特徴
辞書41を用いたパターンマッチング部26の処理動作
について、図27に示すフローチャートを参照しながら
説明する。なお、パターンマッチング部26の処理は、
図19に示すフローチャートのステップD3〜D5の処
理が異なっている。
【0097】まず、パターンマッチング部26は、外部
記憶装置4内の図形特徴辞書41から、丸み特徴バッフ
ァ284に格納されている図形認識の対象とするストロ
ークのストローク分解数と等しい図形情報を読み出す
(ステップF1)。
【0098】次に、パターンマッチング部26は、1つ
のストロークに対して、外接矩形の横長RW、縦長RH
比と、図形特徴辞書41中の外接矩形の縦横比(W/
H)、及び予め設定された許容値α4を設けて、以下に
示す式(4)を満たせばマッチング許容範囲内と判定す
る(ステップF3)。
【0099】 |(RW/RH)−(W/H)|<α4 …(4) 続いてパターンマッチング部26は、外接矩形と接する
座標R1〜R4の各点が、図形特徴辞書41中のR1〜
R4が示すマッチング・ゾーン内であるかどうか判定す
る(ステップF4〜F7)。
【0100】ステップF4〜F7の各比較判定によっ
て、1つでも等しくないと判定されると、ステップF1
において読み出した図形情報の図形種ではないものとす
る。1つのストロークについて比較判定が終了したら、
次のストロークについても同様に行なう(ステップF
8,F9)。全てのストロークについての比較判定が成
功した時、図形認識が成功したとして、パターンマッチ
ング部26は、認識結果バッファ285に、比較判定の
対象とした(ステップF1において読み出した)図形情
報に対応する図形種を加える(ステップF10)。
【0101】パターンマッチング部26は、図形特徴辞
書41に他の図形情報があれば(ステップF11)、こ
の図形情報を読み出して(ステップF1)、マッチング
処理を繰り返す(ステップF2〜F10)。
【0102】パターンマッチング部26による処理が終
了すると、認識結果バッファ285には、パターンマッ
チングに成功した図形種を示す情報が格納され、図形作
成部27は、認識結果バッファ285と丸み特徴バッフ
ァ284の内容から、図形情報を作成して図形情報バッ
ファ286に格納する。
【0103】方法3 方法3は、切り出したストロークを正規化し、ストロー
クが含まれる小領域と辞書で示す小領域情報とが重なる
領域をカウントすることによりマッチングする方法であ
る。
【0104】図28は、図11に示した各ストロークを
正規化し、小領域で区切った正方形領域に図示した例で
ある。ストローク情報抽出部25は、図28に示すスト
ロークについて、ストロークが横切った小領域を示す小
領域情報を丸み特徴バッファ284に格納する。図28
(a)に示すストローク(円形)について丸み特徴バッ
ファ284に格納される内容は、例えば図29に示すよ
うになる。すなわち、図28に示す正方形領域の左上か
ら右下方向に各小領域に対して小領域番号が付され、丸
み特徴バッファ284には、ストロークが横切った小領
域の小領域番号の列(小領域番号数分)が格納される。
図28(b)〜(d)に示す各図形についても、切り出
された各ストロークについて求められる。
【0105】次に、方法3における図形特徴辞書41に
格納される情報の構成例について説明する。図30は図
形特徴辞書41の内容の一例を示している。図30に示
すように、認識対象図形の図形種に対応させて、認識対
象とする図形種の基本パターンでの切り出しストローク
の分解数、それぞれのストロークについて正規化正方形
上で通過する小領域数(マッチング対象座標数)、及び
各小領域の位置情報(小領域番号)から構成される。な
お、図30(b)〜(d)について、各小領域の位置情
報(小領域番号)の図示を省略している。
【0106】次に、図30に示すような構成の図形特徴
辞書41を用いたパターンマッチング部26の処理動作
について、図31に示すフローチャートを参照しながら
説明する。なお、パターンマッチング部26の処理は、
図19に示すフローチャートのステップD3〜D5の処
理が異なっている。
【0107】パターンマッチング部26は、マッチング
する小領域数をカウントする総マッチングカウンタと、
小領域と図形特徴辞書41に格納された位置情報とが一
致した領域数をカウントするヒットカウンタとを、認識
結果バッファ285内に確保して、マッチング処理に先
立って初期化処理をしておく。
【0108】まず、パターンマッチング部26は、外部
記憶装置4内の図形特徴辞書41から、丸み特徴バッフ
ァ284に格納されている図形認識の対象とするストロ
ークのストローク分解数と等しい図形情報を読み出す
(ステップG1)。
【0109】次に、パターンマッチング部26は、1つ
のストロークについて、丸み特徴バッファ284から小
領域情報を取り出し、この小領域の座標と一致する位置
情報が辞書にあるか否かを判別する。一致する位置情報
が辞書にあれば、パターンマッチング部26は、認識結
果バッファ285内のヒットカウントをインクリメント
する(ステップG3〜G5)。
【0110】また、取り出した小領域情報が辞書にある
なしに関係なく、パターンマッチング部26は、認識結
果バッファ285内の総マッチングカウンタをインクリ
メントする(ステップG6)。
【0111】全ての切り出しストロークについて、前述
のような各小領域情報のマッチング処理が終了したら
(ステップG8,G9)、総マッチングカウンタによっ
てカウントされた総マッチング数MTと、ヒットカウン
タによってカウントされたヒットカウンタ数Mhの比を
計算する(ステップG10)。
【0112】そして、しきい値α5を設けて、以下の式
(5)を満たすとき図形認識に成功したものと判定する
(ステップG11)。 Mh/MT>α5 …(5) パターンマッチング部26は、認識結果バッファ285
に、比較判定の対象とした(ステップG1において読み
出した)図形情報に対応する図形種を加える(ステップ
G12)。
【0113】この後の処理は、方法2における図27の
フローチャートによって示した処理(ステップF10,
F11)と同様であるので説明を省略する。以上で方法
1〜方法3のそれぞれについての説明を終了するが、本
実施例では、3つの方法を個別に用いるのではなく、パ
ターンマッチング部26の処理において、方法1、方法
2、及び方法3を全て使用したマッチング方法を用いる
こともできる。
【0114】この場合、それぞれの方法での図形判定に
おいて、認識対象とする図形情報(図形種)を直接出力
する代わりに評価点数をつけておき、各方法での全ての
特徴量の判定処理が終わった後で評価合計点を求め、点
数に応じて相違判定を行なう方法とすることができる。
【0115】図32には方法1、方法2、及び方法3を
用いたパターンマッチング処理のフローチャートを示し
ている。まず、パターンマッチング部26は、図形特徴
辞書41から丸み特徴バッファ284に格納されている
図形認識の対象とするストロークのストローク分解数と
等しい図形情報を読み出す(ステップH1)。
【0116】次に、パターンマッチング部26は、1つ
のストロークに対して、前述した方法1〜方法3による
ストロークのマッチング度を示す評価値E1,E2,E
3を求め、全ての評価値E1,E2,E3の合計をスト
ロークの評価値とする(ステップH3〜H6)。評価値
E1,E2,E3の詳細については後述する。
【0117】1つのストロークについて評価値を求めた
ら、他に切り出したストロークがあれば、次のストロー
クについても同様にして行なう(ステップH7,H
8)。このような手順で全てのストロークについて評価
値を求めたら、各ストロークの評価点の平均点を求め、
平均点と判定基準点とを比較することで認識判定を行な
う(ステップH9,H10)。
【0118】この結果、判定処理基準を満たせば認識が
成功したとして、パターンマッチング部26は、認識結
果バッファ285にマッチング判定を行なった図形種を
加える(ステップH11)。
【0119】続いて、図形特徴辞書41を参照して他に
図形情報があれば、その図形情報を読み出して、前述の
ようなマッチング処理を繰り返す(ステップH12)。
方法1〜方法3によるそれぞれの評価値E1〜E3は、
例えば次のようにして計算する。
【0120】評価値E1 図15(b−1)に示すストロークの開始ベクトルQ0
Q1とx軸とのなす角度をθp 、終了ベクトルQ4Q5
とx軸とのなす角度をθq 、図17中のハード形の第1
ストロークに対応する開始方向コードNWの角度θNW、
終了方向コードSEの角度θSE、及び予め設定されたス
トロークマッチング許容値α6から、以下のようにして
判別する。
【0121】 |θNW−θp |<α6、|θSE−θq |<α6 …(6) の時、E1は以下の式(7)より求める。 E1={(1−|θNW−θp |/α6) +(1−|θSE−θq |/α6)}/2 …(7) 式(6)を満たさないときは、E1=1とする。
【0122】評価値E2 図15(b−1)に示すストロークとストロークを囲む
外接矩形との接する座標点R1〜R4がQ1,Q3,Q
5,Q5(図24(b−2)中の第1ストロークに対応
する)で、図25中(ハート形の第1ストロークに対
応)に示す基準ストロークのW/H値が1/2の時、予
め設定された縦横比のマッチング許容値α7から、vを
以下の式(8)から求める。
【0123】 v=RW/RH−W/H =(Q5−Q3)/(Q5−Q1)−1/2 …(8) ここで、 v<α7 …(9) の時、外接矩形と接する座標点R1〜R4と、辞書の基
準ストローク(ハート形の第1ストロークに対応)のゾ
ーン番号Y5−7,T8−10,Y9−11,T5−
7;T22の一致度個数Mから、E2は以下の式(1
0)から求める。
【0124】E2=(4−M)/4 …(10) 式(9)を満たさないときはE2=2とする。評価値E
3図28(b)に示すストロークの小領域Pst、図30
(b)に示す辞書の基準ストロークとのマッチング対象
座標Mt とし、PstとMt の位置情報が一致した領域数
をMh とすると、評価値E3は、以下の式(11)から
求める。
【0125】 E3=(Mt −Mh )/Mt …(11) 式(11)では、各評価値は0≦E123≦1となり、
0の時は最大マッチングを示し、1のときは最小マッチ
ングを示す。同様にして、ストロークの評価値の平均E
meanも以下の式(12)のようになる。
【0126】0≦Emean≦1 …(12) このようにしておき、基準点数Emax を設定しておけば
図32(ステップH10)の処理として、以下の式(1
3)で対象図形の認識可否を判定することができる。
【0127】Emean≦Emax …(13) こうして、方法1〜方法3で使用した特徴量を全て使用
したマッチング方法を用いることができる。また、方法
1〜方法3の全てを用いずに、2つの方法を選択的に用
いることもできる。
【0128】なお、図12で示したストロークの特徴量
のうち、ストロークとストロークの始点終点(A,B)
を結んだ線分によって囲まれた面積Sを使用するには、
前述した方法3において、図29に示すように、丸み特
徴バッファ284に格納される小領域の領域番号の代わ
りに、ストロークによって囲まれた小領域数をカウント
することで面積Sの代わりとすることもできる。さら
に、他の特徴量も筆跡データバッファ281に格納され
ている筆跡座標情報を併用するなどして計算し、丸み特
徴量とすることができる。
【0129】また、偏曲点の判定は次の方法を用いても
よい。例えば図14において、特徴点Qnについて偏曲
点の判定を行なう場合、Qn-1 とQn を結ぶ直線ln
と、Qn とQn+1 を結ぶ直線ln+1 のなす角度θn と偏
曲点角θd により、以下の式(14)の条件を満たす場
合に偏曲点と判定する。
【0130】θn >θd …(14) また、式(14)の代わりに、図14(b)において以
下の式(15)とすることもできる。
【0131】 |(θn+1 −θn )−(θn −θn-1 )|<α8 …(15) すなわち、参照する特徴点数を多くして曲り具合を全体
から判定することもできる。要するに本発明はその要旨
を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができる
ものである。
【0132】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、特
徴点を取り出す方法に変更を加えることなく、角張った
頂点と丸みを帯びた曲線部分が混在する筆跡を的確に捉
えることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる図形認識装置の概略的
な構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す図形認識装置の外観構造を説明する
ための図。
【図3】本実施例の図形認識処理全体の概略的な処理の
流れを示すフローチャート。
【図4】本実施例における筆跡データバッファ281に
格納された筆跡データの一例を示す図。
【図5】本実施例における特徴点抽出を説明するための
図。
【図6】筆跡データと特徴点との対応関係を示す図。
【図7】本実施例における特徴点データバッファ282
の内容を示す図。
【図8】本実施例におけるストローク切り出し部24に
よるストロークの切り出し手順を示すフローチャート。
【図9】本実施例におけるストローク切り出し部24に
よるストローク切り出しの具体例を示す図。
【図10】本実施例における切り出し結果バッファ28
3の内容を示す図。
【図11】本実施例を説明するためのストロークの一例
を示す図。
【図12】本実施例におけるストロークの特徴を示す情
報(ストローク情報)を説明するための図。
【図13】本実施例におけるストローク情報抽出部25
によるストローク特徴を求める手順を示すフローチャー
ト。
【図14】本実施例における特徴点Qn での外角を示す
図。
【図15】本実施例の方法1による図11(a−1)
(b−1)に示す各図形を表わすストロークについての
ストローク特徴の抽出結果を示す図。
【図16】本実施例の方法1による図11(c−1)
(d−1)に示す各図形を表わすストロークについての
ストローク特徴の抽出結果を示す図。
【図17】本実施例の方法1における図形特徴辞書41
の内容の一例を示す図。
【図18】本実施例の方法1におけるコード化情報の一
例を示す図。
【図19】本実施例の方法1におけるパターンマッチン
グ処理の手順を示すフローチャート。
【図20】図形情報バッファ286に格納される図形情
報の内容の一例を示す図。
【図21】本実施例の方法2におけるストローク情報抽
出部25によるストローク特徴を求める手順の一部を示
すフローチャート。
【図22】本実施例の方法2におけるストローク情報抽
出部25によるストローク特徴を求める手順の一部を示
すフローチャート。
【図23】本実施例の方法2における図11(a−1)
(b−1)に示す各ストロークに対して求められる外接
矩形の一例を示す図。
【図24】本実施例の方法2における図11(c−1)
(d−1)に示す各ストロークに対して求められる外接
矩形の一例を示す図。
【図25】本実施例の方法2における図形特徴辞書41
の内容の一例を示す図。
【図26】図25に示す方法2における図形特徴辞書4
1のマッチング・ゾーン番号を説明するための図。
【図27】本実施例の方法2におけるパターンマッチン
グ処理の手順を示すフローチャート。
【図28】本実施例の方法3における図11に示した各
ストロークを正規化して小領域で区切った正方形領域に
示す図。
【図29】本実施例の方法3における丸み特徴バッファ
284に格納される内容の一例を示す図。
【図30】本実施例の方法3における図形特徴辞書41
の内容の一例を示す図。
【図31】本実施例の方法3におけるパターンマッチン
グ処理の手順を示すフローチャート。
【図32】本実施例の方法1、方法2、及び方法3を用
いたパターンマッチング処理の手順を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…座標入力装置、1a…透明タブレット、1b…スタ
イラスペン、2…制御装置、3…表示装置、4…外部記
憶装置、21…座標検出部、22…筆跡データ蓄積部、
23…特徴点抽出部、24…ストローク切り出し部、2
5…ストローク情報抽出部、26…パターンマッチング
部、27…図形作成部、28…記憶部、281…筆跡デ
ータバッファ、282…特徴点データバッファ、283
…切り出し結果バッファ、284…丸み特徴バッファ、
285…認識結果バッファ、286…図形情報バッフ
ァ、41…図形特徴辞書。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 一郎 東京都青梅市新町1381番地1 東芝コンピ ュ―タエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 由良 浩司 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 河村 聡典 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座標入力装置を介して筆記入力されたス
    トロークを図形認識する図形認識装置において、 ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもとに、方向
    成分の変化率が単調なストロークに分解するストローク
    切り出し手段と、 前記ストローク切り出し手段により切り出された各スト
    ロークの開始方向と終了方向を抽出するストローク情報
    抽出手段と、 認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が
    単調な各ストロークの開始方向と終了方向の情報を蓄え
    た図形特徴辞書と、前記ストローク情報抽出手段によっ
    て抽出された各ストロークの開始方向と終了方向を用い
    て、認識対象図形を判定するパターンマッチング手段
    と、 を具備したことを特徴とする図形認識装置。
  2. 【請求項2】 座標入力装置を介して筆記入力されたス
    トロークを図形認識する図形認識装置において、 ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもとに、方向
    成分の変化率が単調なストロークに分解するストローク
    切り出し手段と、 前記ストローク切り出し手段により切り出された各スト
    ロークについて、ストロークと同ストロークを囲む外接
    矩形とが接する座標を抽出するストローク情報抽出手段
    と、 認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が
    単調な各ストロークについて、ストロークと同ストロー
    クを囲む外接矩形とが接する位置を示す情報を蓄えた図
    形特徴辞書と、前記ストローク情報抽出手段により抽出
    された座標を用いて、認識対象図形を判定するパターン
    マッチング手段と、 を具備したことを特徴とする図形認識装置。
  3. 【請求項3】 座標入力装置を介して筆記入力されたス
    トロークを認識する図形認識装置において、 ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもとに、方向
    成分の変化率が単調なストロークに分解するストローク
    切り出し手段と、 前記ストローク切り出し手段によって切り出された各ス
    トロークを小領域で区切った矩形領域によって正規化
    し、ストロークが含まれる小領域を抽出するストローク
    情報抽出手段と、 認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が
    単調な各ストロークについて、ストロークを小領域で区
    切った矩形領域によって正規化した時にストロークが含
    まれる小領域を示す情報を蓄えた図形特徴辞書と、前記
    ストローク情報抽出手段により抽出された小領域を用い
    て、認識対象図形を判定するパターンマッチング手段
    と、 を具備したことを特徴とする図形認識装置。
  4. 【請求項4】 座標入力装置に筆記入力されたストロー
    クを図形認識する図形認識装置において、 ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもとに、方向
    成分の変化率が単調なストロークに分解するストローク
    切り出し手段と、 前記ストローク切り出し手段により切り出された各スト
    ロークの開始方向と終了方向を抽出する第1のストロー
    ク情報抽出手段と、 認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が
    単調な各ストロークの開始方向と終了方向の情報を蓄え
    た図形特徴辞書と、前記ストローク情報抽出手段によっ
    て抽出された各ストロークの開始方向と終了方向を用い
    て、認識対象図形を判定する第1のパターンマッチング
    手段と、 前記ストローク切り出し手段により切り出された各スト
    ロークについて、ストロークと同ストロークを囲む外接
    矩形とが接する座標を抽出する第2のストローク情報抽
    出手段と、 認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が
    単調な各ストロークについて、ストロークと同ストロー
    クを囲む外接矩形とが接する位置を示す情報を蓄えた図
    形特徴辞書と、前記ストローク情報抽出手段により抽出
    された座標を用いて、認識対象図形を判定する第2のパ
    ターンマッチング手段と、 前記ストローク切り出し手段によって切り出された各ス
    トロークを小領域で区切った矩形領域によって正規化
    し、ストロークが含まれる小領域を抽出する第3のスト
    ローク情報抽出手段と、 認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が
    単調な各ストロークについて、ストロークを小領域で区
    切った矩形領域によって正規化した時にストロークが含
    まれる小領域を示す情報を蓄えた図形特徴辞書と、前記
    ストローク情報抽出手段により抽出された小領域を用い
    て、認識対象図形を判定する第3のパターンマッチング
    手段と、 を具備し、 前記各パターンマッチング手段による判定結果に基づい
    て、最終的に図形認識することを特徴とする図形認識装
    置。
  5. 【請求項5】 座標入力装置を介して筆記入力されたス
    トロークを図形認識する図形認識方法であって、 ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもとに、方向
    成分の変化率が単調なストロークに分解し、 分解して得られた各ストロークの開始方向と終了方向を
    抽出し、 認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が
    単調な各ストロークの開始方向と終了方向の情報を蓄え
    た図形特徴辞書と、抽出された各ストロークの開始方向
    と終了方向を用いて、認識対象図形を判定することを特
    徴とする図形認識方法。
  6. 【請求項6】 座標入力装置を介して筆記入力されたス
    トロークを図形認識する図形認識方法であって、 ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもとに、方向
    成分の変化率が単調なストロークに分解し、 分解によって得られた各ストロークについて、ストロー
    クと同ストロークを囲む外接矩形とが接する座標を抽出
    し、 認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が
    単調な各ストロークについて、ストロークと同ストロー
    クを囲む外接矩形とが接する位置を示す情報を蓄えた図
    形特徴辞書と、抽出された座標を用いて、認識対象図形
    を判定することを特徴とする図形認識方法。
  7. 【請求項7】 座標入力装置を介して筆記入力されたス
    トロークを認識する図形認識装置であって、 ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもとに、方向
    成分の変化率が単調なストロークに分解し、 分解によって得られた各ストロークを小領域で区切った
    矩形領域によって正規化し、ストロークが含まれる小領
    域を抽出し、 認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変化率が
    単調な各ストロークについて、ストロークを小領域で区
    切った矩形領域によって正規化した時にストロークが含
    まれる小領域を示す情報を蓄えた図形特徴辞書と、抽出
    された小領域を用いて、認識対象図形を判定することを
    特徴とする図形認識方法。
  8. 【請求項8】 座標入力装置に筆記入力されたストロー
    クを図形認識する図形認識装置であって、 ストロークの特徴点を結ぶ多角線の外角をもとに、方向
    成分の変化率が単調なストロークに分解し、 分解によって得られた各ストロークの開始方向と終了方
    向を抽出して、認識対象図形毎に、図形を構成する方向
    成分の変化率が単調な各ストロークの開始方向と終了方
    向の情報を蓄えた図形特徴辞書と、抽出された各ストロ
    ークの開始方向と終了方向を用いて、認識対象図形を判
    定するための第1の評価値を求める第1のステップと、 分解によって得られた各ストロークについて、ストロー
    クと同ストロークを囲む外接矩形とが接する座標を抽出
    して、認識対象図形毎に、図形を構成する方向成分の変
    化率が単調な各ストロークについて、ストロークと同ス
    トロークを囲む外接矩形とが接する位置を示す情報を蓄
    えた図形特徴辞書と、抽出された座標を用いて、認識対
    象図形を判定するための第2の評価値を求める第2のス
    テップと、 分解によって得られた各ストロークを小領域で区切った
    矩形領域によって正規化し、ストロークが含まれる小領
    域を抽出して、認識対象図形毎に、図形を構成する方向
    成分の変化率が単調な各ストロークについて、ストロー
    クを小領域で区切った矩形領域によって正規化した時に
    ストロークが含まれる小領域を示す情報を蓄えた図形特
    徴辞書と、抽出された小領域を用いて、認識対象図形を
    判定するための第3の評価値を求める第3のステップ
    と、 前記第1〜第3の評価値に基づいて、最終的に図形認識
    することを特徴とする図形認識方法。
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