JPH08179598A - ダイナミック電荷保持式の画像化装置及び該装置を用いた印刷及び読み出し方法 - Google Patents

ダイナミック電荷保持式の画像化装置及び該装置を用いた印刷及び読み出し方法

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JPH08179598A
JPH08179598A JP20716095A JP20716095A JPH08179598A JP H08179598 A JPH08179598 A JP H08179598A JP 20716095 A JP20716095 A JP 20716095A JP 20716095 A JP20716095 A JP 20716095A JP H08179598 A JPH08179598 A JP H08179598A
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dielectric
image
imaging
charge
drum
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JP20716095A
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Albert Zur
アルバート・ズール
Sas Beniamin
ベニアミン・サス
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Imagine Ltd
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Imagine Ltd
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/22Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20
    • G03G15/32Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 in which the charge pattern is formed dotwise, e.g. by a thermal head
    • G03G15/321Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 in which the charge pattern is formed dotwise, e.g. by a thermal head by charge transfer onto the recording material in accordance with the image
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/385Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイナミック電荷保持方式の画像化装置を提
供する。 【解決手段】 外部のホスト・コンピュータ等からマル
チプレクサ58を介して供給された制御信号に基づい
て、ドライバ62が誘電体基板42の第1の表面に並列
配置された多数の導電性電極44に変調された電圧を供
給する。電極44間のギャップ45には、高誘電率の絶
縁材料が充填されている。電極44のすべてを横切って
伸びる長い極性可変電荷供給源46が、同期駆動回路5
6によって駆動されるモータ54の回転によりスクリュ
ー50上を移動され、誘電体基板42の第2の表面48
に沿ってスキャンされる。これにより、変調された電圧
に応じた電荷が第2の表面48に保持され、ピクセル毎
に所望の階調に調色された潜在イメージを誘電体基板の
第2の表面48に形成することができる。電極を備えた
基板をドラム状に形成することも、電荷供給源をパルス
的に駆動することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、非インパクト画像化及び
デジタル印刷装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非インパクト印刷及び画像化に関する多
数の技術が、特許文献に開示されている。これらの技術
の内で最も広く使われている技術は、電子写真技術であ
る。該電子写真技術においては、電子的にスタティック
なイメージが光導電体(フォトコンダクタ)上に光学的
に形成され、そしてトナーで現像される。トナー・イメ
ージは基板に転写されて融合される。イオングラフィ
(イオン写真)技術も一般に用いられている技術であ
り、該イオングラフィ技術においては、イメージに関連
する電荷供給源を用いて誘電体基板上に直接電荷を放射
することによって、電子的に静的なイメージが該基板上
に形成される。
【0003】電子的に静的なイメージを誘電体基板上に
誘電体光導電体から転写する技術は、1975年、Fo
cal Press(ロンドン)社発行の、Schff
ertによる“Elctrophotography”
第2版、第166〜176頁に開示されており、また、
米国特許第3055066号にも開示されている。この
技術は、TESI(Transfer of Elec
tostatic Images:電子静的イメージ転
写)として知られており、イメージに関連する光学的信
号を用いて、光導電体上に電荷イメージを生成するもの
である。電荷イメージは、一方の極性の電荷を誘電体基
板の一方の表面に供給することによって、該基板上に形
成される。なお、該表面の反対側の表面は、光導電体に
対向している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては、色の濃淡を転写でき、しかもコンパクト
な構成でそれを実現できる装置及び方法がなかった。し
たがって、本発明の目的は、従来例の問題点を解決でき
る装置及び方法を提供することである。
【0005】
【解決手段】上記した目的を達成するために、本発明の
画像化装置においては、少なくとも2つのほぼ対向する
表面を有する誘電体基板と、前記誘電体基板の第1の表
面の下にある複数の延長した電極と、電圧信号を前記複
数の電極に印加する画像化回路と、電荷流を前記誘電体
基板の第2の表面に、前記誘電体基板の前記第2の表面
に沿ってかつ前記複数の延長した電極を横切って配置さ
れたほぼ直線状の境界を超えないように、供給するよう
に動作する電荷ソースと、を備えていることを特徴とし
ている。
【0006】上記した画像化装置において、好適には、
前記電荷ソースは、前記ほぼ直線状の境界を確定する延
長したシールドのエッジを含み、前期延長したシールド
は、静電シールドを備えている。また、前記延長したシ
ールドは、物理的なバリアを備えていることが好まし
く、前記電荷ソースは、コロナ・イオン・ソースを備え
ていることが好ましい。
【0007】本発明の別の態様の画像化装置において
は、導電性を示す液体と、前記液体を前記誘電体基板の
前記第2の表面に与えるアプリケータと、ターミネイシ
ョン電極と、前記ほぼ直線状の境界を確定する物理的な
バリアと、を備えていることを特徴としている。
【0008】上記した別の態様の画像化装置において、
前記アプリケータは、前記液体を用いて前記誘電体基板
の前記第2の表面をリンスし、よって、クリーニング機
能を提供するように動作し、前記物理的なバリアは、誘
電性のブレードを備えていることが好ましい。また、前
記ターミネイション電極は、前記誘電性のブレードの一
方の表面の上の導電性のコーティングを備えており、該
画像化装置はさらに、前記誘電体基板の上に現像された
画像を作成するように動作する現像ユニットを備えてい
ることが好ましい。
【0009】本発明の画像化方法においては、少なくと
も2つのほぼ対向する表面を有する誘電体基板を提供す
るステップと、前記誘電体基板の第1の表面の下に、複
数の延長した電極を提供するステップと、電圧信号を前
記複数の電極に印加するステップと、電荷流を前記誘電
体基板の第2の表面に、前記誘電性の基板の前記第2の
表面に沿ってかつ前記複数の延長した電極を横切って配
置されたほぼ直線状の境界を超えないように、供給する
ステップと、を含んでいることを特徴としている。
【0010】上記した画像化方法において、電荷の流れ
を供給する前記ステップは、液体を前記誘電体基板の前
記第2の表面に与えるステップと、ターミネイション電
極を提供するステップと、前記ほぼ直線状の境界を確定
する物理的なバリアを提供するステップと、を含むこと
が好ましい。また、液体を与える前記ステップは、前記
液体を用いて前記誘電体基板の前記第2の表面をリンス
し、よって、クリーニング機能を提供するように動作す
ることが好ましい。また、該画像化方法は、前記誘電体
基板の上に現像された画像を作成するステップを更に含
むことが好ましく、前記ほぼ直線状の境界を、前記誘電
体基板に対して、変位させるステップを更に含むことが
好ましい。
【0011】本発明のさらに別の態様によれば、本発明
は、中間的な転写媒体と、前記中間的な転写媒体の周囲
に配置された少なくとも1つの画像化ユニットと、を備
えたデジタル印刷装置に適用でき、該印刷装置は、外側
に誘電体表面を有する画像化ドラムと、前記誘電体表面
の下の複数の延長した電極と、電圧信号を前記複数の延
長した電極に印加する画像化回路と、電荷流を誘電体表
面に、前記画像化ドラムの前記誘電体表面に沿ってかつ
前記複数の延長した電極を横切って配置されたほぼ直線
状の境界を超えないように、供給するように動作する電
荷ソースと、トナーを前記誘電体表面に与え、よって、
可視的な画像をその上に生じさせるように動作する現像
ユニットと、前記可視的な画像を前記中間的な転写媒体
に転写するように動作する転写要素と、前記可視的な画
像を前記中間的転写媒体から印刷媒体に転写するように
動作する二次的な転写ユニットと、を備えていることを
特徴としている。上記した印刷装置においては、前記複
数の画像印刷ユニットの前記現像ユニットのそれぞれ
は、判然としたトナーのカラーを用いることが好まし
く、また前記中間的な転写媒体はドラムを備えているこ
とが好ましい。さらに、上記した印刷装置において、前
記中間的な転写媒体はベルトを備えていることが好まし
い。
【0012】本発明のさらに別の態様において、本発明
は、デジタル・コピー装置に適用することができ、該コ
ピー装置においては、画像走査ユニットと、前記画像走
査ユニットの出力に対して画像処理、メモリ及びコント
ローラ機能を実行するように動作する電子装置と、潜在
画像を受け取り保持する誘電体基板を含む画像化ドラム
と、前記潜在画像を受け取り保持する誘電体基板の下の
複数の電極と、電圧信号を前記複数の電極に印加する画
像化回路と、を含む画像化印刷ユニットと、電荷流を、
前記潜在画像を受け取り保持する基板に与え、よって、
その上に潜在画像を作成するように動作する延長した電
荷ソースと、トナーを、前記潜在画像を受け取り保持す
る基板に与え、よって、前記潜在画像に従って調色され
た画像を生じさせるように動作する現像ユニットと、前
記調色された画像を印刷媒体に転写するように動作する
転写ユニットと、を備えていることを特徴としている。
【0013】また本発明は、誘電性フィルムの上のパタ
ーン発生装置に適用でき、該パターン発生装置は、比較
的薄い誘電性のフィルムと、外側に誘電体基板を含む画
像化ドラムと、前記誘電体基板の下に設置された複数の
電極と、電圧信号を前記複数の電極に印加する画像化回
路と、電荷流を前記比較的薄い誘電性フィルムに与える
ように動作する延長した電荷ソースと、前記画像化ドラ
ムを前記比較的薄い誘電性フィルムに接着させる用意を
するように動作するドラムのプレコンディショニング・
ユニットと、前記比較的薄い誘電性フィルムを、前記画
像化ドラムの前記誘電体基板と誘電的に接触させるよう
に配置するように動作する接着ユニットと、前記比較的
薄い誘電性フィルムを、前記画像化ドラムの前記誘電体
基板から引き離すように動作する分離ユニットと、トナ
ーを前記比較的薄い誘電性フィルムに与えるように動作
する現像ユニットと、前記比較的薄い誘電性フィルムを
支持媒体にラミネートするように動作するラミネート・
ユニットと、を備えていることを特徴としている。
【0014】
【実施の態様】図1は、本発明の動作を説明するための
波形図であり、該図において、(A)は、図2に示され
る構造を有する誘電体基板10の第1の表面12上のあ
る1点における電圧の時間Tに関する変化を表したもの
である。該電圧は、該1点に対して、誘電体基板の第1
の表面に関連する導電性支持体を介して、接触または容
量結合により供給されるものである。導電性支持体は、
誘電体基板の第1の表面に極めて近接して設けられた別
個の導電体層、または該第1の表面上に被膜された導電
体層として、形成することができる。図1(B)は、誘
電体基板の第1の表面とほぼ均一のスペースで隔てられ
た反対側の第2の表面への電荷の流れの量Qを示してい
るものであり、第1の表面に供給された電圧Vの第2の
表面への影響を一時的に無効化するものである。このよ
うな電荷の供給に続いて、第2の表面は、第1の表面に
供給された電圧に対応する量の電荷を、反対極性の電荷
の供給を終了した時点T2において保持する。
【0015】本発明の好適な一実施例においては、電荷
流(電荷の流れ)は、第1の表面とほぼ均一に隔てられ
た反対側の第2の表面への、極性可変(交流)の電荷流
である。第1の表面の任意の位置に供給された電圧の時
間による変化が十分に小さいことが好ましく、その位置
への極性可変の電荷流の少なくとも終了時において、電
圧変化がほぼゼロであることが好ましい。図1(B)に
おいては、誘電体基板の第1の表面の各位置における極
性可変の電荷流は、正及び負の電荷の重なり合った状態
として表されており、該極性可変の電荷流の供給期間の
開始時点及び終了時点は、時点T1及びT2で示されて
いる。図1(C)は、誘電体基板の第2の表面上に現れ
る表面電圧である。この電圧は、電荷流が供給される開
始時点T1までは、第1の表面上の供給電圧に追随す
る。時点T2で電荷流の供給が終了すると、第2の表面
の表面電圧はほぼゼロとなる。その後、図1(A)の時
点T3で第1の表面の供給電圧がゼロになると、第2の
表面の表面電圧は、時点T2における第1の表面の供給
電圧とほぼ等しい値の負の電圧となる。これは、図1
(C)に示すように、第2の表面上に電荷が保持されて
いることによるものである。図1(D)は、図1(C)
の時間軸を拡大して部分的に表した図であり、時点T1
から時点T2までの期間を拡大表示し、第2の表面への
極性可変の電荷流として取り得る1つの形態による表面
電圧への影響を表している。これにより、第2の表面の
表面電圧が、時点T1における電圧から変化して時点T
2においてほぼゼロとなるように、表面電圧の低減が可
能となる。
【0016】図2には、誘電体基板10の第1の表面1
2に供給される便宜的な電圧信号が示されている。第1
の表面12は、時間の経過とともに変化可能な電圧源1
6に接続された導電性支持体14によって被覆されてい
る。図2にはまた、誘電体基板の第2の表面18上に本
発明のダイナミック電荷保持によって保持され、対応す
る電圧信号に反対の極性の空間的電荷パターンも示して
いる。電荷の保持は、第1の表面に供給された電圧の第
2の表面への影響を一時的に無効化するよう動作する、
第2の表面への電荷流の供給によってなされるものであ
る。電荷流の供給は、極性可変(交流)電荷供給源(A
PCS)20によってなされ、該電荷供給源20は、例
えば、一定の所定分解能の空間エッジ精度を得ることが
できるACコロナによって構成され、以降に説明するよ
うなタイプのものである。電荷供給源20は、誘電体基
板10の第2の表面18に沿って、矢印22で示す方向
に速度vで移行される。
【0017】図3には、本発明の他の実施例により、誘
電体基板42の2つの表面に電圧及び電荷を供給するた
めの装置が示されている。図中、(B)は、(A)のB
−B線に沿った断面図である。この図3の実施例におい
て、長さのある極性可変電荷供給源(EASPCS)4
6、これは上記と同様に、一定の所定分解能の空間エッ
ジ精度を得ることができるものであるが、電荷供給源4
6に固定されたスクリュー・ライダ52と協働して動作
するウォーム・スクリュー50を含んでいる直線駆動機
構によって、誘電体基板42の第2の表面48に沿っ
て、スキャンされる。なお、スキャンされる方向は、電
荷供給源46の長手方向と垂直の方向である。ウォーム
・スクリュー50は、商業的に入手可能な同期駆動装置
56の出力に応じて、モータ54により駆動される。同
期駆動装置56には、ホスト・コンピュータ(不図示)
からマルチプレクサ(MUX)58を介して位置指令信
号が供給される。
【0018】図3に示された実施例において、多数の部
分に分割された導電性の保持層60が、誘電体基板42
の第1の表面に配置されており、該保持層60が長い複
数の電極44を構成している。それぞれの電極44に
は、マルチプレクサ58を介してホスト・コンピュータ
から供給される制御信号に応じて、対応するドライバ
(DRV1〜DRV5)62からの、情報内容によって
変調された時間によって変化する電圧が供給される。図
3に示した実施例において、電荷パターンが情報内容に
よる電圧の変調によって第2の表面に書き込まれ、該変
調された電圧が、電荷供給源46の直線的スキャン移動
と同期して、複数の電極44を介して誘電体基板42の
第1の表面の複数の領域に同時に供給されることが好ま
しい。また、適宜のパラメータを調整することにより、
2次元空間の所定の空間分解能を得ることができる。第
1の次元において、調整すべきパラメータは、帯状の電
極44の幅と、隣接する電極44の間のギャップ45の
幅と、誘電体基板42の厚みと、該誘電体基板42の誘
電定数とである。第2の次元においては、調整すべきパ
ラメータは、EAPCS46のエッジ画定部を含んでい
る。ギャップ45には、高い誘電度を有する電気的絶縁
誘電材料が充填されている。ギャップ45に高抵抗材料
を充填してもよい。
【0019】さらに、上記したダイナミック電荷保持技
術は、1ピクセルと同じ幅である均一幅の交差しないラ
インを用いることが好ましい。このようにすることによ
り、ドット・ピクセルの置き換えが可能になり、したが
ってピクセル間に空隙を生じることがなく、ピクセルを
オーバーラップさせる必要がない。複数に分割された導
電性保持層60は、レーザ・エッチング、科学的エッチ
ング、イオン・エッチング等のエッチング技術を用いて
複数の電極を生成した、均一の導電性フィルムで構成す
ることができる。また、導電性保持層60は、第1の方
向に真っすぐに伸びた導電性ワイアと第2の方向の絶縁
性曲線ワイアとからなる網目状のグリッドで構成するこ
ともできる。このようなグリッドは、スイスのチューリ
ッヒにあるカーボテックス(Carbotex)社から
手に入れることができる。また、導電性保持層60は、
電子成型技術によっても形成することができる。
【0020】図4は、本発明に好適な実施例による、連
続的調色装置に関する動作パラメータを表している。ト
ナーのいくつかのものは、調色領域の光強度が現像のた
めの電圧によって制御できるという、特性を有すること
が好ましい。ある種の液状トナー及び乾性トナーが、こ
のような特性を有している。また、上記したダイナミッ
ク電荷保持技術は、連続的電圧レベルを書き込むことが
でき、よって、上記したタイプのトナーを用いた場合、
連続的光学強度のワンパス・モノクロ・イメージを生成
することができる。本発明の好適な実施例によれば、ダ
イナミック電荷保持書き込み技術及び標準のマルチパス
印刷技術によって標準的な滅色カラー及び光強度変調を
用いる連続的カラー印刷が可能である。図4(A)は、
滅色カラー印刷システムにおいて一般的に用いられる印
刷用の4つの基本カラーC、M、Y、Kの光強度(密
度)Dを、該トナー・カラーそれぞれの現像電圧Vの関
数として表している。図4(B)は、標準のマルチパス
印刷技術によって4つの基本カラーC、M、Y、Kが順
次転写された後の、単一のカラー印刷領域345を表し
ている。
【0021】それぞれのカラーの任意の領域に亙っての
光強度は、図3に関連して説明した書き込み技術に基づ
いて、該カラーの所定の光強度に対応するレベルの電圧
を、対応する領域に書き込むことにより制御できる。あ
る領域上の印刷用の4つの基本カラーのそれぞれの光強
度の滅色(減色)結合により、連続的な濃淡を有するカ
ラーを得ることができる。カラーの濃淡は、領域の境界
部に均一に分布する。したがって、所望のカラー濃淡レ
ベルが、複数のピクセルの組み合わせによってではな
く、1ピクセル単位で実現できる。この実施例により、
高精度のカラー印刷を提供することができる、カラー・
レベルの連続的制御が可能となる。
【0022】図5は、図3に示した装置において、連続
的及びハーフ・トーンのレベルで書き込むために用いら
れる、画像化(イメージング)電極の構成を概略的に示
している。クロックが線352を介して、シフトレジス
タ354に供給され、それにより該シフトレジスタが、
複数の導電性電極356のそれぞれを順次アドレス指定
する。なお、図5の導電性電極356は、図3の導電性
電極44と対応しているものである。アドレス指定され
た導電性電極は画像化回路358からの高電圧を受け取
り、それぞれの電極に対応するキャパシタンス360が
その電圧レベルに充電される。画像化回路358は一般
に、デジタル/アナログを含んでいる。それぞれの電極
356に関連するキャパシタンス360は、対応する電
極が順次アドレス指定されて新しい電圧を受け取るま
で、充電された電圧を保持する。本発明のダイナミック
電荷保持技術においては、基板に両方の極性の電荷を書
き込みすなわち充電保持できるようにすることが好まし
い。さらに、1つの電荷パターンが両方の極性に充電で
きることが好ましい。この実施例において可能な複数の
電圧レベルの数は、プリント・ヘッドに依存しているも
のではなく、画像化回路358によって決定されるもの
である。
【0023】図6を参照して、本発明の実施例に応じ
て、ピクセルの大きさを変更することによってモノクロ
・グレイの連続体を得るための方法について説明する。
図6(A)は、調色される領域のピクセルのそれぞれの
逆数の関数としてのモノクロ・グレイのレベルを表して
いる。上記した書き込み技術、特に図3に関連して説明
した技術及び公知の調色技術によって、ピクセルが充電
される。ピクセルの、電荷供給源のスイープ方向の大き
さは、Lで表されている。ピクセルの第2の方向(スイ
ープ方向と垂直の方向)の大きさは、該ピクセルに関連
する導電性電極の幅によって決定される。aは、単一の
ピクセル書き込み期間中に導電性電極にバイアス電圧が
供給される期間が積算される電荷供給源の速度の関数で
あり、a/Lは、調色逆数である。曲線470は、それ
ぞれのピクセルの調色逆数を制御することによって得る
ことが可能なグレイ・レベルの一例を表している。この
例においては、導電性電極をバイアスする電圧は、電荷
供給源によってピクセルをスイープする期間の開始時点
及び終了時点でゼロである。スイープ期間中において
は、電極をバイアスする電圧が、所定の調色逆数によっ
て決定される期間にわたって高レベルに上昇される。
【0024】曲線472は、それぞれのピクセルの調色
逆数を制御することによって得ることができるグレイ・
レベルの他の例を表している。この例においては、導電
性電極をバイアスする電圧は、電荷供給源によってピク
セルをスイープする期間の開始時点及び終了時点で高レ
ベルである。そしてスイープ期間中においては、所定の
調色逆数によって決定される期間にわたって、該バイイ
アス電圧はゼロである。所望のグレイ・レベルに応じて
曲線470または472を参照することにより、領域を
構成するそれぞれのピクセル位置のスイープ開始時点及
び終了時点における電圧を適宜選択することによって、
モノクロ・グレイのスケールがその領域に関して得られ
ることが明らかであろう。図6(B)及び(C)は、2
つの隣接する導電性電極のピクセルの、逆数的に調色さ
れたイメージの拡大図であり、該導電性電極の一方のピ
クセルが他方の導電性電極のピクセルに関して位相シフ
トされた場合のイメージを拡大して表している。これら
図においては、異なる2つのグレイ・スケールが表され
ている。
【0025】上記した2つの隣接する導電性電極に関す
る位相シフトはピクセル・サイズ変更技術によって可能
となるが、この位相シフトにより、ピクセル配列の空間
的な高周期性を有するハーフ・トーン・グレイ・スケー
ルを得ることができる。さらに、ピクセル・サイズ変更
技術を用いて、標準のマルチ・パス減色印刷期間中に実
行される4つのモノクロ・パスのそれぞれの期間におい
て、調色逆数を変化させることにより、ハーフ・トーン
を介する連続的なカラー濃度を得ることができる。上記
したダイナミック電荷保持技術、特に図3に関連して説
明した技術により、両方の極性の電荷を含む電荷パター
ンを発生することができる方法が提供される。なお、正
の電荷イメージを現像するトナー、及び負の電荷イメー
ジを現像するトナーが存在することは明らかである。し
たがって、正及び負の極性の電荷イメージを現像するた
めの2つの異なるカラー・トナーを用いることにより、
単一パスに2つのカラー・イメージが生成される。該2
つのカラー・イメージは、上記した連続的調色技術によ
り、または上記したピクセル・サイズ変更ハーフ・トー
ン技術により、2つのカラーの連続的濃度の任意のもの
を含むことができる。この技術を適用することにより、
ハイライト・イメージを生成することができる。
【0026】図7(A)及び(B)は、本発明に実施例
による、少なくとも1つの画定エッジを有する、電荷流
を供給するための極性可変電荷供給源の側面図及び平面
図を示している。極性可変電荷プール装置502は、イ
オンの非イメージ源を備えている。該装置502はま
た、誘電体層506で被膜された長い導電体504と、
該導電体にコーティングするかまたは近接して横断配置
されたスクリーン電極508とを備え、該スクリーン電
極は、内部誘電体支持体構造(誘電体支持体)507の
回りに巻回されている。このような構造は、上記した米
国特許第4409604号に開示されている。誘電体支
持体507は、ロッド状に形成されている。このように
形成する代わりに、図7(C)に示す形状等のように、
適宜の形状とすることができる。装置502のある構造
においては、スクリーン電極508が長い導電体504
の回りにコイル状に配置される。装置502が動作中、
正及び負イオンのプールが、誘電体で被膜された導電体
504を横断するスクリーン電極の間の領域であって、
該導電体504を取り囲む空間に、連続的に発生され
る。導電性の材料からなる電子的にスタティックな長い
シールド510が、電荷プール装置502を部分的に包
含するように形成される。
【0027】図7に示される電荷供給源は、少なくとも
1つの鋭いエッジを有するイオン・ビームを提供するこ
とが好ましい。そして、電荷プール装置502だけで
は、鋭いエッジを有する長いイオン・ビームを提供しな
いようにする。さらに、電荷プール装置502が、上記
したダイナミック電荷保持技術による極性可変電荷供給
源(EAPCS)を提供することが好ましい。図7の構
造は、EAPCSの一例であって、この構造に限られる
ものではない。励起電圧が導電体504に対して、連続
的または振幅変調されたバースト形態等の適宜の波形で
供給される。励起電圧は通常、約2000V、数100
KHz〜数MHzの周波数の交流高電圧である。電子的
スタティックなシールド510及びスクリーン電極50
8は通常、アースされており、また電荷抽出におけるド
ミナント力は、表面に現れる表面電圧ASVである。A
SVが低下すると、ASVが中性化するまで電荷抽出は
減少する。
【0028】特に図3に関連して上記説明したタイプの
誘電体表面512は、電荷供給源に関してスイープす
る。このようにする代わりに、誘電体表面512は、デ
ジタル入力電子スタスティック(D/E)画像化ドラム
の外側の誘電体表面としても構成することができる。な
お、該ドラムは、本出願人により出願され米国特許第5
289214号及び第5157423号に開示されてい
る。さらにまた、電荷が蓄積される他の任意の誘電体表
面を採用することが可能である。誘電体表面512とシ
ールド510との間のギャップは、約100〜300ミ
クロンである。誘電体表面512は通常、複数の領域か
らなり、それぞれの領域は表面電圧ASVを有してい
る。スイープ期間中、誘電体表面のこれら複数の領域
は、電荷プールに最も近接するように移行される。それ
ぞれの領域のASVは、誘電体表面512と電荷プール
との間に電界を生成する。
【0029】電子的スタティックなシールド510は、
生成された電界を適合させるように働く。電荷プールへ
のシールドされてない直接的アクセスを有する誘電体表
面の領域におけるASVは、該領域におけるASVが中
性化されるまで、適宜の極性のイオンを抽出する。誘電
体表面512上の電荷プールからシールドされている領
域におけるASVは、イオン抽出がなされない。誘電体
表面の領域が電荷プールからシールドされていないとき
は、上記した技術によって該領域に電荷を累積させる。
該領域がシールドされた位置に移動すると、該領域への
それ以上の電荷の累積がなされない。他の動作モードに
よれば、電子的スタティックな長いシールド510とス
クリーン電極とは、アースされる代わりに、スクリーン
交流電圧を受け取るようにすることもできる。スクリー
ン交流電圧は、電極504に供給される励起電圧と等し
い周波数の、位相シフトされた振幅変調された交流高電
圧であり、図1(D)のグラフに示したような効果を得
ることができる。該スクリーン交流電圧の振幅は、最大
ASVの振幅と同一オーダであり、電荷画像パラメータ
に応じて選択される。この場合、電荷抽出は、ASVと
スクリーン交流電圧との結合関数となる。スクリーン交
流電圧と導電体504に供給される励起電圧との間の位
相シフトは、スクリーン交流電圧による電荷プールから
の電荷抽出の効率を決定する。これにより、ASVの中
性化が促進されることになる。ASVが中性化される
と、変調された電圧の振幅は通常ゼロまで減少し、保持
された電荷の最終的レベルが、電荷プール装置502の
動作以前に誘電体表面512上に存在したASVだけに
対応することになる。振幅変調技術は、図7〜11に示
した実施例のいずれによっても用いることができる。
【0030】抽出されたイオンが少なくとも1つの鋭い
画定エッジを有するビームを形成することが好ましい。
本発明の実施例に応じて説明した技術によれば、充電す
べき誘電体表面を予め条件付ける必要がない。したがっ
て、1つのエッジが鋭く画定されている限り、電荷ビー
ムの幅は十分の幅を有する必要がない。さらに、イオン
・ビームの反対側の画定されてないエッジからの電荷
が、領域に保持される最終的な電荷量に影響しないよう
にすることが好ましい。鋭く画定されたエッジが通過後
に領域が移動すると、負または正の適宜の電荷量が保持
されて、反対側の画定されてないエッジから該領域に累
積された電荷に無関係に、導電性支持体の電位の影響を
バランスさせる。スイープの方向に得られるエッジ解像
度は、イオン・ビームの強度及び該ビームのエッジの鋭
さの関数である。他の実施例によれば、アースされシー
ルドされた長い円筒体で構成され、かつ長手方向に開口
が設けられた電荷プール装置502を用いて、2つの確
定エッジでイオンビームを供給するように構成すること
もできる。
【0031】図7(C)は、図7(A)に示された極性
可変電荷プール装置502の変更例である極性可変プー
ル装置511を示している。該装置511は、イオンの
非イメージ供給源を備えている。また該装置511は、
誘電体層515で被膜された長い導電体513と、該導
電体にコーティングするかまたは近接して横断配置され
たスクリーン電極517とを備え、該スクリーン電極
は、内部誘電体支持構造(誘電体支持体)519の回り
に巻回されている。このような構造は、上記した米国特
許第4409604号に開示されている。図7(C)に
示した装置511においては、内側の誘電体支持体51
9がスクリーン電極517に対する長い導電体513の
より大きな露出を提供するように形成されている。これ
により、極性可変電荷プール装置502の機械的強度を
損なうことなく、イオン発生を増加させることができ
る。
【0032】図8は、電流測定デバイスによって測定さ
れたイオン電流の強度を、極性可変電荷供給源と該デバ
イスとの間のスイープ方向での相対的変位の関数として
示したグラフである。グラフに示した測定においては、
400Vの一定バイアス電圧源(すなわち、400Vの
ASVを発生する電圧源)に接続された導電性電流プロ
ーブが、定常状態のイオン・ビームをモニタするために
用いられた。曲線520は、図7に示した装置502が
電気的スタティックなシールドを備えていない場合の、
一般的なイオン・ビームの形状(プロフィル)を示して
いる。曲線522は、図7に示した装置502が、参照
番号510で示したようなタイプの電気的スタティック
なシールドを備えている場合の、イオン・ビームの形状
を表している。これら2つの曲線で表される測定は、同
一条件の下で実行された。特に、プローブと電荷プール
との間の距離は不変とした。曲線522はビームが鋭い
エッジを有する領域があることを示している。斜線が引
かれた領域は、測定デバイスの精度に基づく測定誤差を
表している。曲線522で表される、シールドを用いた
装置によるイオン・ビームのエッジは、鋭角に画定され
ている。一方、曲線520で表される、シールドを用い
ない装置によるイオン・ビームのエッジは、鋭角に画定
されていない。
【0033】曲線520、522は、ASVが変更され
ないスタティック条件下でのイオン・ビームを表してい
る。ASVが時間経過とともに変化するダイナミック条
件下では、シールドされてない装置でのイオン・ビーム
は、エッジのブルーミング特性が非常に大きく、一方、
シールドされている装置でのイオン・ビームのエッジ
は、このようなブルーミング特性を呈することはない。
図9(A)及び(B)は、少なくとも1つの画定エッジ
を有する極性可変電荷供給をするための電荷供給装置5
30の側面図及び平面図である。装置530は、非イメ
ージ源を含む極性可変電荷プール装置532を備え、ま
た交流高電圧源535に接続された高電圧電極534
と、アースされた2つのスクリーン電極536、538
とを備えている。また、スクリーン電極536、538
をアースする代わりに、上記した技術によって振幅変調
された電圧が該電極に供給されるようにしてもよい。
【0034】スクリーン電極536、538は、誘電体
層540によって高電圧電極534から分離されてい
る。該スクリーン電極間のスペース542はスロットを
構成し、その中にイオン・プールが生成される。スクリ
ーン電極536、538は、単一のスロット電極に置き
換えてもよい。このような電極配置は、上記した米国特
許第4155093号に開示されている。極性可変電荷
プール装置532自身が、鋭く画定されたエッジを有す
るイオン・ビームを提供せず、図7に関して説明したよ
うな技術によって、少なくとも1つの画定されたエッジ
を有するイオン・ビームを実現するために、装置530
は電子的スタティックな長いシールド544を備えてい
る。該シールド544は通常適宜の導電性材料で構成さ
れ、電荷プール装置532からスペースをおいて配置さ
れる。シールド544は通常アースされているが、その
代わりに、シールド544に、上記した技術に応じて振
幅変調された電圧が供給されるようにしてもよい。シー
ルド544は、図9に示すように、電荷プール装置53
2を部分的に覆うように構成される。装置530が、上
記したダイナミック電荷保持技術に用いられる、長い極
性可変電荷供給源として採用できることは勿論である。
【0035】図10は、少なくとも1つの画定されたエ
ッジを有する極性可変の電荷流を提供するための装置5
50を示している。装置550は、極性可変電荷プール
発生装置552、ケース556、及び電子的スタティッ
クな長いシールド560を有している。装置552は、
1つまたはそれ以上のコロナ・ワイア554を有し、こ
れらコロナ・ワイアの一部または全部は誘電体で被膜さ
れている。コロナ・ワイアは必ずしも誘電体で被膜する
必要はない。コロナ・ワイア554は交流高電圧を受け
取り、すべてのコロナ・ワイア554は同一の交流電源
(不図示)によりバイアスされる。なお、異なる振幅の
それぞれの交流電源によってバイアスしてもよく、コロ
ナ・ワイア544はそれぞれ、異なる交流電圧を受け取
るようにしてもよい。コロナ・ワイア544は、誘電体
材料で構成される絶縁ケース556によって固定されて
いる。ケース556は、長いスクリーン電極558を含
み、該スクリーン電極は部分的に開口されてイオン・プ
ールが生成される。スクリーン電極558と電子的スタ
ティックなシールド560とは通常アースされている
が、アースする代わりに、上記した振幅変調技術を用い
る場合には、該スクリーン電極558とシールド560
とは振幅変調された交流高電圧を受け取る。
【0036】スクリーン電極558の開口の領域は、図
10(B)に示すように、グリッド状の複数の領域とし
て形成される。このように形成する代わりに、少なくと
も1つの長いスロットとして、該開口領域を構成するこ
ともできる。装置552の変形例として、コロナ・ワイ
ア554へ条件付けられた空気を流すことができるイン
レットをケース556に形成してもよい。この場合に
は、スクリーン電極558に生成されたイオン・プール
の濃度が増大する。図7(A)及び(B)に関して上記
説明したような、少なくとも1つのエッジを有するイオ
ン・ビームを実現するために、電子的スタティックでア
ースされる導電性材料からなるシールド560が、電荷
プール装置552と離間して配置される。該シールド5
60は、図示するように、電荷プール装置552を部分
的に覆うように構成されている。上記したダイナミック
電荷保持技術に基づいている上記した長い極性可変電荷
供給源(EAPCS)として、図10に示した装置55
0を用いることができる。
【0037】図11(A)は、本発明の別の実施例の、
少なくとも1つの画定されたエッジを有する極性可変電
荷流を提供するための装置を示しており、装置598
は、極性可変電荷プール装置600と、長いエッジ60
4を有する誘電体ブレイド602とを備えている。極性
可変電荷プール装置600は、図7〜10(特に図7
(C))に関して説明したタイプの装置である。誘電体
表面512は、図3に関連して説明したタイプのもので
あり、極性可変電荷流供給源598に関してスイープさ
れる。好適には、誘電体ブレード602が、誘電体表面
512にほぼ接触するように配置される。誘電体ブレー
ド602は、電子的スタティックなシールドを構成する
ものである。誘電体表面512は複数の領域からなり、
それぞれの領域は表面に現れる表面電圧(ASV)を有
するものである。スイープ期間中、誘電体表面の領域は
それぞれ、電荷プール606に最も近接する位置に配置
される。極性可変電荷プール装置600のスクリーン電
極(不図示)がアースされると、図7に関連して説明し
たように、それぞれの領域のASVが、誘電体表面51
2と電荷プール606との間に電界を生成し、イオンが
抽出されて誘電体基板512上に累積されるようにし、
ASVを無効化する。
【0038】上記のようにアースする代わりに、修正さ
れた振幅変調技術を用いて、振幅変調された交流高電圧
を極性可変電荷プール装置600のスクリーン電極(不
図示)に供給するようにしてもよい。電荷はバリア60
2の前のエッジに供給されるが後ろのエッジ604には
供給されない。したがって、誘電体表面512のある1
つの領域が長い誘電体ブレード602のエッジ604ま
でスイープされた後は、該エッジ604と誘電体表面5
12との接触によってほぼ線形の物理的境界が生じるた
め、電荷はそれ以上該領域に到達することはない。した
がって、それぞれの領域に保持された電荷の密度は、誘
電体表面512がエッジ604上にスイープしたときの
該領域のASVと対応することになる。バリア602は
例えば、合成ゴム等の誘電体材料で形成されている。誘
電体表面512と接触するように配置されたときに摩擦
電気が生じないように、適宜の材料が選択される。これ
は、摩擦電気が生じると、誘電体表面512に保持され
た電荷に対して干渉が生じてしまうからである。装置5
98を、上記したダイナミック電荷保持技術において用
いられる長い極性可変電荷供給源(EAPCS)として
構成することが好ましい。図11(B)は、図11
(A)に示した装置600のスクリーン電極(不図示)
に供給される振幅変調された交流電圧を時間の関数とし
て表した波形図である。
【0039】図11(C)は、、本発明の他の実施例で
ある、少なくとも1つの画定されたエッジを有する交流
極性電荷流(極性可変電荷流)を提供するための装置の
側面図を表している。極性可変電荷流装置610は、誘
電体表面612に対して、エッジが画定された電荷流の
いずれの極性のものも供給するように動作する。一般
に、誘電体表面612は、複数の電極(不図示)に容量
的に結合されている。なお、該複数の電極は、画像化電
子装置から情報を担っている電圧信号を受け取って、そ
れぞれが表面電圧(ASV)に関連している複数の領域
を生成するものである。誘電体表面612は、図3に示
したようなタイプのものでもよく、また、米国特許第5
289214号及び第5157423号に開示されてい
るような、デジタル入力電子的スタティック(D/E)
画像化ドラムの外部の誘電体表面で構成してもよい。
【0040】極性可変電荷流装置610は、液体アプリ
ケータ613、シールド614、及び長いターミネイシ
ョン電極618で構成されている。シールド614は通
常、誘電体基板612のスープ方向に直行する方向に伸
びている。液体アプリケータ613は、誘電体表面61
2に液体620を供給するよう動作する。液体620
は、電気的に導電性を有していてもよく、また、通常は
非導電性であるが、ある刺激が加わった場合にのみ電気
的導電性を呈するように構成してもよい。液体620
は、誘電体表面612に接触するものの該表面を湿らさ
ないようにすることが好ましい。例えば、誘電体表面6
12が水溶性であるばあいは、水が適宜の導電性液体と
なる。液体620の特性及び粘性に応じて、液体アプリ
ケータ613は、接触手段(ローラ、スポンジ)、非接
触手段(スプレイジェット、非接触ローラ)、またはこ
れらの組み合わせにより、液体620を誘電体表面61
2に供給する。
【0041】シールド614は、誘電体表面620の上
にすくなくとも1つの十分に画定された長いエッジを有
するほぼ線形の境界を形成するための適宜の手段を含む
ことができる。該エッジの後ろには、誘電体表面620
と接触状態の液体620は全く現れることがなく、電荷
を保持する表面を乾燥状態に保っている。シールド61
4はまた、エラストマーからなる誘電体ブレードで構成
することもでき、該ブレードは、誘電体表面612に接
触して配置されてバリアを形成する。誘電体表面612
に接触されたときに摩擦電気が生じて電荷に干渉が生じ
てしまうことを防止するために、適宜の材料を選択する
ことが好ましい。
【0042】長いターミナション電極618は、通常、
所定の均一の電位を有する導電性素子で構成される。該
電極618はアースされることが好ましく、また該電極
618は、電極618とシールド614に沿った誘電体
表面612との間の液体620にイオン導電状態を生成
するために、シールド614の近傍に配置されることが
好ましい。電極618とシールド614に沿った誘電体
表面612との間のギャップは、50〜1000ミクロ
ン程度である。電極618は、シールド614の表面を
導電性材料で被膜することによって形成することができ
る。このようにする代わりに、電極618を独立した素
子で形成することもできる。
【0043】誘電体表面612上の電荷イメージは、次
のようにして生成される。誘電体表面612が極性可変
電荷流装置610に関してスイープされる。液体620
が、液体アプリケータ613を用いて誘電体表面612
に供給され、液体−誘電体インターフェースを生成す
る。誘電体表面612のそれぞれの領域のASVが誘電
体表面612と長いターミナション電極618との間に
電界を形成する。該電極618は、誘電体表面612の
閣僚行のASVから生じる電界を増強する。該電界が、
液体620にイオン導電を生じさせる。任意の時点にお
けるASVに応じて、液体620からいずれかの極性の
電荷が液体−誘電体インターフェースに流れ、そして誘
電体表面612に蓄積される。導電性液体から誘電体表
面への電荷の転送は従来から知られており、米国特許第
290431号、同第2987660号及び同第357
9332号に開示されている。誘電体表面612の1つ
の領域のASVが無効化されると、液体620からの該
領域への電荷の転送は終了する。
【0044】シールド614は、長いほぼ線形の境界を
提供し、その後ろ側には、誘電体表面612上の液体6
20が到達しない。これにより、誘電体表面612のシ
ールド614によって形成された境界を越えてスイープ
された領域は、もはや液体620に湿されることはな
い。したがって、境界を越えたこれらの領域に電荷が供
給されることはない。ある領域に蓄積された電荷の密度
は、誘電体表面612がシールド614によって生成さ
れる十分に画定された境界を越えてスイープされうとき
のその領域のASVに対応している。極性可変電荷流装
置610は、この明細書で説明するダイナミック電荷蓄
積技術の変形例に応じている、長い極性可変電荷(EA
PCS)ソースとして形成することが好ましい。該装置
610は、液体620を連続的に誘電体表面612に供
給する。これにより、図11(C)に一例が示されてい
る該装置610がダイナミック電荷蓄積技術におけるE
APCSとして用いられたとき、誘電体表面612の導
電性の背面(不図示)に供給される電圧が連続的にリフ
レッシュされることが好ましい。この実施例は、EAP
CSの可能な実施例の一例を表しているだけであって、
これに限定されるものではないことは明らかであろう。
【0045】ここで説明した技術及び装置に基づいた誘
電体表面612上の電荷パターンは、可視的画像を誘電
体表面上に形成するために、ドライまたは液状トナーを
用いて現像される。該電荷パターンの現像は、公知のま
たは以下に説明する現像装置を用いて実行される。本発
明の実施例によれば、液体620は、誘電体表面612
のクリーニング及びリンスを補助することが可能な、1
つまたはそれ以上の溶剤を含んでいる。これにより、誘
電体表面612うえに生成された電荷画像が、公知のま
たは以下に説明する液状トナーを用いて現像されたとき
に、効果的である。この実施例においては、電荷の蓄積
及び誘電体表面612からのカス等のクリーニングが、
同時に実行されることになる。
【0046】図12(A)は、本発明の他の実施例であ
る、電子的スタティックなイメージの書き込み及び現像
を行うためのシステム及びその動作を示している。該シ
ステムは、外部表面に誘電体層702を有するドラム7
00を備えており、該ドラムは、矢印704の方向に回
転される。誘電体層702に複数の導電性の電極(不図
示)が設けられており、該電極はドラムの外部表面の周
囲に延在している。電子回路706がドラムの外部表面
及び層702の内部に固定されており、それぞれの電極
が電子回路706の一部を構成するドライバに接続され
ている。ドラム700及び誘電体層702に関連して、
図7〜11に関連して説明した構成の電荷供給源708
が設けられている。また、磁気ブラシ・デベロッパ・ユ
ニット(現像ユニット)710及びクリーニング・ユニ
ット716が設けられ、これらはドラム700に通常の
手段で関連づけられている。
【0047】図12(A)に示した装置は、電荷イメー
ジ発生及び現像がドラムの個々の領域で同時に実行され
ることを特徴としている。これは、図12(B)に示す
ように、間欠的にバースト状に電荷供給源708を動作
させることによって実行される。電荷供給源708のバ
ースト動作において、誘電体層702に設けられたすべ
ての電極が、印刷されるべきイメージの1つのラスタ・
ラインのデータを表す適宜の電圧を受け取る。電荷供給
源708の動作に続いて、すなわち、図12(B)にお
けるバースト動作とバースト動作との間においては、電
子回路706のドライバはそれぞれの電極に対して、電
荷供給源708の動作中に供給される電圧と大きさが同
じで極性が反対の電圧を供給する。図12(C)は、電
荷供給源708によるバースト動作期間中、及びバース
ト動作とバースト動作との間の期間中に、ある電極が電
子回路706のドライバの動作に応答して受け取る電圧
の波形を表している。このような動作により、それぞれ
の電極において、高いフーリエ周波数成分を有しかつ直
流成分がゼロの電気信号が発生される。直流成分がゼロ
であるので、現像ユニット710のスプリアス動作を防
止することができる。
【0048】現像ユニット710が2つのトナー要素を
有している場合には、電気信号の高いフーリエ周波数成
分が、スプリアス・トナーの発生を生じることがない。
このようにして、現像期間中に現像ユニット710によ
って電極に現れた信号は、誘電体層702上の潜在イメ
ージの現像に干渉せず、所定の潜在イメージの生成に対
してのみ作用する。現像ユニット710によって生成さ
れた調色イメージは、転写ユニット712によって紙等
の出力基盤に転写され、そして通常のトナー固定技術を
用いて固定ユニット714により出力基盤に固定され
る。ドラム700上の外部表面の余分なトナーは、通常
の技術を用いてクリーニング・ユニット716によって
排除される。
【0049】図13には、本発明の別の実施例である、
電子的スタティックなイメージを書き込むためのシステ
ムが示されている。該システムは、複数のドライバから
の出力を個別の電荷供給源の複数の異なるアレイに、図
3に示すように時分割多重方式で供給するように構成さ
れている。図13に示すように、電荷供給源アレイ・ア
センブリ800が複数の電荷供給源a〜hを含み、これ
らの電荷供給源はスタッガ状に配列され、複数の電極8
04を担持する基板802に部分的に重なり合ってい
る。それぞれの電荷供給源はマルチプレクサ806から
信号を受け取り、また該マルチプレクサはドライバ(不
図示)から信号を受け取る。これらの複数の電荷供給源
は、図7〜11に示したタイプのものである。図13の
実施例においては、電極804が1次グループとして接
続されており、該1次グループは2次グループに分けら
れている。1次グループの数は、電荷供給源アレイ・ア
センブリ800の電荷供給源ライン・アレイの数の関数
である。例えば、図13(A)においては、2つの電荷
供給源ライン・アレイが示されているが、この場合は電
極804の1次グループの数は2つである。
【0050】電極804の1次グループの2次グループ
への分割は、1つのライン・アレイを形成する電荷供給
源の数に対応して分けられる。例えば、図13(A)に
は、ライン・アレイ当たり4つの電荷供給源が示されて
いるが、この場合、電極804の1次グループは、4つ
の2次グループに分けられる。2次グループそれぞれか
らの電極804は、高電圧のイメージ電極の組に並列接
続される。2次グループの段階で電極804を接続する
ことにより、高電圧のイメージ電極からの出力数、した
がってその量を低減することができる。電荷供給源アレ
イ・アセンブリ800の1つのラインの複数の電荷供給
源を順次アクティブ状態にすることにより、電子的スタ
ティックな電荷パターンが書き込まれる。1つの電荷供
給源をアクティブ状態としている期間中、該アクティブ
状態の電荷供給源の下流側に位置する電極804に情報
信号である電圧信号が供給される。それぞれの電極80
4に供給された電圧信号は、同一の2次グループ内の電
極すべてにも供給される。しかしながら、アクティブ状
態の電極供給源に接続されたただ1つの電極が、上記し
たダイナミック電荷保持技術によって電荷を保持するこ
とになる。
【0051】1つのアレイ中の複数の電荷供給源は順次
アクティブ状態にされて、ある1次グループ内のすべて
の電極804に関連する誘電体基板802の部分に電荷
イメージを書き込む。基板802が電荷供給源アレイ・
アセンブリ800に対して移動すると、アクティブ化し
て電荷の書き込みを行うサイクルが、次の1次グループ
及び該次の1次グループに関連する電荷供給源のライン
・アレイに対して反復実行される。電荷供給源アレイ・
アセンブリ800の複数の電荷供給源が、重なり合うよ
うに配置されることが好ましい。さらに、電極804の
1次グループ間においても重なり合うことが好ましい。
このようにすることにより、電荷供給源アレイ・アセン
ブリ800と基板802との間に、高レベルの抵抗を設
ける必要性がなくなる。
【0052】図14は、種種の画像化装置における使用
に適するデジタル・レセプタ・イメージ・ドラムを示し
ている。図14(A)は、ドラム820の斜視図を示し
ており、該ドラム820の外部表面822には、上記し
たようなまたは以下に説明するようなダイナミック電荷
保持イメージ書き込み技術によって、電子的スタティッ
クな潜在イメージが生成される。外部表面822は、イ
メージ(画像化)領域と非イメージ(非画像化)領域と
の部分を含んでいる。エッジが画定された電荷を供給す
る極性可変電荷供給源(不図示)とドラムの導電性支持
体へ供給される信号とによって、イメージ領域にイメー
ジが生成される。電荷供給源として、図7〜11に関連
して説明した電荷供給源が特に適用可能である。導電性
支持体は、複数の電極を含んでいる。なお、ドラム82
0は、本明細書で述べる技術に従うイメージ読み取りの
ためにも用いることもできる。
【0053】図14(B)は、図14(A)に示したド
ラム820のイメージ領域の断面図を示している。ドラ
ムはその外周に外部誘電体イメージ層824を備え、該
イメージ層は、イメージ領域と非イメージ領域との両方
に延在している。イメージ領域においては、導電性支持
体826が外部誘電体イメージ層824に関連して設け
られており、該導電性支持体は内部誘電体層828の上
に延在している。イメージ電極(不図示)が導電性支持
体826の電極に関連している。外部誘電体イメージ層
824は、導電性支持体826とともに用いることがで
きる適宜の材料で形成されている。適宜の材料として、
ポリエチレン・テレフタレイト、ポリアミド、抗剥離性
のポリシロキサン等の、誘電体重合体材料を用いること
ができる。また、無機物の材料、例えば、ガラス、セラ
ミック等も用いることができる。さらに、ある実施例に
おいては、光導電性材料も外部誘電体イメージ層824
として用いることができる。
【0054】導電性支持体826は、高密度に離間して
配置された薄い複数の導電性電極を備えている。該電極
の密度、その横断的な断面幾何パターン、及び外部誘電
体イメージ層824の厚みは、ドラム820の長手方向
の軸830に平行な軸方向の潜在イメージの空間的解像
度によって決定される。ドラム820には画像化電子回
路が内蔵されており、該画像化電子回路は、直列/並列
データ変換器と高電圧電極ドライバ(ドライバ)とを含
んでいる。さらに、ドラム820は、並列/直列データ
変換器と送信電子回路とを含む画像化電子回路と、外部
誘電体イメージ層824からの信号の情報を検出して保
持するサンプル・ホールド回路を内蔵することもでき
る。このようなタイプの画像化電子回路は、本明細書に
おいて説明するイメージ読み出し用として有用である。
【0055】本発明の好適な実施例においては、画像化
電子回路はまた、メモリ回路を含み、該メモリ回路は1
頁又はそれ以上のページのデータを記憶する。メモリ回
路は、それぞれの高電圧電極駆動回路に並列出力を供給
することができるよう、データバスを備えている。画像
の書き込みにおいては、ページのデータは画像化電子回
路に高速データバスから供給され、高電圧電極駆動回路
のすべてに供給される。画像書き込みにおいて、Pのデ
ータを高電圧電極駆動装置に並列的に供給して、同一の
画像を反復的に書き込んでもよい。高電圧電極駆動装置
に対するデータ入力の動作は、メモリからのデータと高
速データバスからデータとの組み合わせにより形成して
もよい。したがって、印刷ページ上にデータのある部分
は、画像が変花押され、一方、ある部分は新しいデータ
が高速データバスから入力されるまで固定のままであ
る。メモリ回路の使用により、同一ページの多重表現画
像に対する電子的マスタを提供するデジタルデータを記
憶し提供することができる。メモリ回路に直列的にデー
タ入力を記憶し、そして該メモリ回路からデータを並列
に読み出して、多数の沿うようなページを作成する電極
駆動装置に供給すれば、データの読み出しが極めて高速
に実行され、その結果、すべての画像の印刷スピードが
高速化される。メモリ回路に記憶される電子的マスタを
用いてことにより、ほぼ同一の画像を多数形成する場合
に、外部のデータ転送速度を書き込みの速度に依存する
度合いを低減できる。
【0056】生成すべき潜在イメージを表す外部からの
データは、1つまたは複数のコネクタ832を介して画
像化電子回路に供給される。コネクタ832は、ドラム
の表面またはドラムの軸834の上に配置してもよく、
さらには、図示のように配置されたコネクタ832とは
別に、これらの位置にコネクタを追加配置してもよい。
回転するドラムと固定的なデータ供給源との間のデータ
結合手段として、機械的、光学的または導電性の流動体
要素を含むスリップ・リング(不図示)を用いれば効果
的である。スリップ・リングを用いる代わりに、ドラム
が全回転しないようなある種の実施例においては、情報
を可撓性ケーブルを介して供給することもできる。ドラ
ムの軸830に沿った長さは任意に定められるが、通常
は、標準Aフォーマット及び標準Bフォーマット等の標
準印刷フォーマットに合致するように選択される。ドラ
ムの印刷特性、耐久性、動作速度、トナー材料、動作電
圧、及び印刷サイクルは、ドラム製造時に用いる材料に
よってある程度定まる。例えば、ドラムが外部誘電体イ
メージ表面としてグラスまたはセラミックのイメージ表
面を採用している場合には、耐久性が向上することが期
待できる。本発明の別の実施例のイメージ読み出しのた
めの装置においては、誘電体イメージ層824は、光導
電層(不図示)に置き換えることができる。この場合、
上記又は下記のような、イメージ読み出しの適用例に関
するイメージ電極が必要となる。
【0057】図15は、ドラム820の周囲表面上のイ
メージ領域の4つの配置例を表している。上記したよう
に、ドラム820の表面には1つまたは複数のイメージ
領域があり、ドラムのその他の表面部分は画像化処理に
おいてアクティブ状態にされない。アクティブ状態にさ
れない表面部分である非イメージ領域の大きさは、所望
の印刷サイクルと印刷機関構造とに応じてドラムが所定
の直径となるように、選択される。したがって、イメー
ジ領域と非イメージ領域との分断は、用いられる印刷機
関の印刷サイクル、印刷速度、及び他の特性に依存する
ものである。例えば、採用可能な構造は、以下のような
ものである。 (1)1つのイメージ領域がドラムの表面の1/2以下
の範囲に亙って延在している。ドラムの1回転あたり1
サイクルの印刷が実行される。この場合、ドラムは一方
の方向に回転する。このような例が図15(A)に示さ
れており、図中、参照番号836は導電性支持体を表し
ている。 (2)2つの独立したイメージ領域が非イメージ領域に
よって分断されている。イメージ領域それぞれに関して
1サイクルの印刷が行われ、したがって、ドラムの1回
転あたり2サイクルの印刷が実行される。この場合、一
方の方向に連続的に回転する。このような例が図15
(B)に示されており、図中、参照番号838、840
は導電性支持体を表している。 (3)1つのイメージ領域がドラムの周囲表面の全域ま
たはほぼ全域に亙って延在している。ドラムの数回転で
それぞれの印刷サイクルが実行される。この場合、ドラ
ムは一方の方向に連続的に回転する。なお、印刷サイク
ルは、ドラムの右回り及び左回りの回転の組み合わせに
よって決定するようにすることもできる。これらの例が
図15(C)及び(D)に示されており、図中、参照番
号842、844は導電性支持体を表している。通常、
イメージ領域と非イメージ領域とは同様な外観を有する
か、または、これらの領域は外部から識別可能に形成さ
れる。
【0058】図16は、ドラムの好適な内部構造を表し
ている。図16(A)においては、ドラムは参照番号8
46で示されており、該ドラムは、誘電体基板850に
離間して近接配置された複数の電極848を含む導電性
支持体847と、ドラムの内部に位置する複数のプリン
ト回路基板852に設けられた画像化電子回路と、プリ
ント回路基板と電極848とを接続するコネクタ854
とを含んでいる。電極848及びコネクタ854は、図
16(A)においては拡大して誇張して示されている。
それぞれの電極は実際には、約20〜40ミクロンの幅
を有し、該電極は隣接する電極と約15〜20ミクロン
離間して配置されている。また、コネクタ854は、プ
リント回路技術で形成されるパッドであってもよい。実
際には該コネクタの幅は100ミクロンのオーダであ
り、コネクタ間のギャップも100ミクロンのオーダで
ある。電極848が配置された誘電体基板850は、上
記したような技術等の適宜の技術によって形成すること
ができる。
【0059】ドラムのイメージ領域の導電性支持体84
7を形成する方法は、図17(A)及び(B)を参照す
れば明らかになるであろう。図16(A)に示すよう
に、この例においては、ドラム846はドラムの表面の
ほとんどの領域に延在するイメージ領域856と非イメ
ージ領域858とを備えている。非イメージ領域858
は、図16(A)に示すように、導電性電極848をプ
リント回路基板852に接続するコネクタ854の上部
に位置している。それぞれのプリント回路基板852
は、コネクタ854の1つのライン・アレイを含んでい
る。プリント回路基板852は、ドラム846の内部に
適合するように形作られている。ドラムの表面には、ド
ラムの長手方向の軸に平行に狭いスロット860が設け
られており、各プリント回路基板852のコネクタ85
4のライン・アレイは、該スロット860を介して露呈
するように位置決めされている。スロット860の数
は、プリント回路基板852の数に対応している。な
お、1つのスロットを複数のプリント回路基板に対応さ
せてもよい。
【0060】画像化電子回路は、デジタル的な直列/並
列データ変換器及び高電圧で電極を駆動するドライバを
含み、プリント回路基板852の非結合セクションに配
置されている。プリント回路基板852の非結合セクシ
ョンは、ドラムの構造及び直径に応じて、可撓性または
非可撓性に形成される。図16(B)はドラム846の
別の内部構造を示している。この構造は、並列配置され
たプリント回路基板の組を2組備えており、その第1の
組のプリント回路基板は参照番号862で、第2の組の
プリント回路基板は参照番号864で表されている。第
1の組のプリント回路基板862は、コネクタのライン
・アレイを介して複数の導電性電極848に接続されて
いる。第1の組のプリント回路基板862が電子的回路
素子を含まないようにして、第1の組のプリント回路基
板862が、導電性電極848と第2の組のプリント回
路基板864との接続のみを行うようにすることが好ま
しい。
【0061】第1の組のプリント回路基板862とし
て、セラミック、ガラス、陽極酸化されたアルミニウム
等からなる非可撓性の基板に、銅、金等の導電性材料を
用いて表面パターンを形成したものを用いることができ
る。第2の組のプリント回路基板864は、可撓性のも
のでも非可撓性のものでもよいが、画像化電子回路と1
組のコネクタとを含んでいる。該プリント回路基板86
4のコネクタの数及びその配置は、第1のプリント回路
基板864に依存して決められる。第1の組のプリント
回路基板862のコネクタと第2の組のプリント回路基
板864のコネクタとの電気的接続は、弾力性あるの高
密度電極アレイ(ゼブラ・コネクタ)866によって行
われる。なお、2つの組のプリント回路基板の電気的接
続に、他の任意の高密度電気的接続手段を用いることが
できることは明らかであろう。コネクタは、第1の組の
プリント回路基板862の一方または両方の側に配置さ
れることが好ましい。また第1及び第2の組のプリント
回路基板のコネクタの間の接続は、圧力により行われ
る。
【0062】第2の組のプリント回路基板864の数
は、ドラム846の機械的構造と該プリント回路基板の
デザイン構造とによって決定される。例えば、第2の組
のプリント回路基板を多数カスケード接続することもで
き、またこれらを第1の組のプリント回路基板の1つに
接続するようにすることもでき、このようにすることに
よって、第2の組のプリント回路基板864のそれぞれ
を単純化することができる。この構成において、コネク
タに対する圧力を解除することによって、第2の組のプ
リント回路基板864がドラム846から移動可能に構
成することが好ましい。これにより、ドラム846の外
部構造を、第2の組のプリント回路基板864及び該基
板上に形成された画像化電子回路を再配置することな
く、取り替えることができる。
【0063】図17(A)にはドラム846の導電性電
極848が示されている。導電性ワイア868がドラム
の内部の誘電体表面850に堅く巻回されており、非常
に精密なピッチで表面850の回りにスペースをおいて
ワイアをコイル状に巻き付けている。ワイアを巻回する
前に、薄い接着層(不図示)がドラム846の内部の誘
電体表面870に付着され、ワイアの配列及びスペース
を適宜の状態に保持できるようにする。ワイアは十分に
高い電気的導電性を有し、かつワイアを巻回していると
きに切断することがないように十分な機械的強度を有す
る必要がある。ワイアは、ガラス等の絶縁材料、また
は、ポリウレタン、ポリアミド等の重合体被膜材で被膜
されていることが好ましい。ワイア自身の材料及びその
被膜材料は、製造プロセス、印刷デバイスの所望の特
性、及び印刷において使用する他の材料等に応じて、最
適なものを選択すればよい。
【0064】ワイアからなるコイルのピッチは、第1の
組のプリント回路基板876のコネクタ872のスペー
スに一致するように選択され、該コイル状のワイアは、
スロット877に位置決めされる。ワイアのそれぞれの
ターンとコネクタ872が接触するまで巻回される。第
1の組のプリント回路基板878は、図16(A)また
は(B)に関して説明したタイプのものでよい。ワイア
が巻回されて、第1の組のプリント回路基板876のそ
れぞれのコネクタ872がワイアのコイルに接触するよ
うに位置決めされた後に、コネクタ872にワイアが接
着される。この接着は、並列ギャップ接着技術によって
実行される。また、この接着は、ホット・ラムまたは非
接触熱空気流を用いた、再流(reflow)ワイアは
んだ付け技術によって実行することもできる。必要なら
ば、ワイアを巻回中またはその後に、コネクタの部分に
位置決めされるワイアのセグメントから、絶縁被膜を取
り除いてもよい。ハンダ付け可能な被膜を有するワイア
の絶縁被膜の除去は、はんだ付けプロセス中に実行して
もよい。さらに、他の適宜の接着技術を用いることがで
きることは言うまでもない。
【0065】第1の組のプリント回路基板876のコネ
クタ872は、1コネクタあたり所定量のはんだ付け材
料、例えば薄い鉛はんだ材料で、あらかじめ被膜しても
よい。このようにすれば、細かいピッチのはんだ付けが
必要な接着プロセスを、効率よく実行することができ
る。1つのライン・アレイ874のすべてのコネクタに
ワイアが接着されると、その後、誘電体材料の薄い層で
該コネクタライン・アレイ874を被膜し、他のものと
相互に電気的に絶縁されるようにする。そして、ワイア
のコイルは、スロット879の両端に隣接して、ドラム
の軸に平行に切断される。この切断は、ライン・アレイ
874の隣接するコネクタと電気的に接続されるコイル
のそれぞれの部分を相互に切断するものである。これに
より、相互に精密に離間して電気的に絶縁された複数の
導電性ワイア部分のアレイが得られ、該アレイのそれぞ
れのワイア部分は、アレイ874の一部を構成するコネ
クタに接続されている。これらのワイア部分は、本発明
の電極のいくつかを構成するものである。
【0066】上記したステップを、第1の組のある1つ
のプリント回路基板876に関して実行した後に、該第
1の組の別のプリント回路基板878に反復的に実行さ
れ、このようにして、第1の組のすべてのプリント回路
基板上の各コネクタがワイアと電気的に接続される。第
1の組のプリント回路基板それぞれの各ライン・アレイ
中のコネクタとコネクタとの間のスペースは、一定であ
る。しかしながら、該ライン・アレイ中のコネクタは順
次、ドラムの長手方向の軸に平行な軸に沿って、スタッ
ガ状(ちどり足状)に配列される。コネクタの数はワイ
アの巻回ピッチを規定するが、該数は、ドラムの軸方向
に沿っての異なる空間的解像度を得るために変更するこ
とができる。幾つかの第1の組のプリント回路基板を用
い、かつそれらに対するワイア巻回のステップを順次実
行することにより、用いられるコネクタの密度が比較的
低いものでありながら、実現される導電性電極の空間的
密度を高くすることができる。コネクタ密度が比較的低
いことは、プリント回路基板の製造及び接着プロセスに
おいて好結果をもたらすことになる。電極の密度がある
程度低くてもよい場合は、第1の組のプリント回路基板
を1つだけ用いてもよい。
【0067】図16及び図17に示された例を参照する
ことによって実現できる技術によって、1インチ当たり
600ライン(ワイア)以上の密度が得られる。なお、
図16及び図17のものは、第1組のプリント回路基板
として4つ用いており、また1600個のコネクタが該
プリント回路基板それぞれに関連して用いられている。
ドラム846の導電性支持体847は、高密度の導電性
電極を生成できる他の技術によって形成することができ
る。図17(B)及び(C)は、導電性支持体の他の構
造及びドラム内部の構造の例を示している。導電性支持
体は、図17(B)において参照番号886で表され、
図17(B)に示すように、多重層のブランケット88
6で構成されている。該ブランケットは、可撓性の誘電
体キャリア890と、層894とで構成され、層894
の上には複数の導電性の電極896が形成されている。
これら電極は、コネクタのファン・アウト・アレイ89
8に接続されている。電極896は、ファン・アウト・
アレイ898と一緒に、フォトエッチング、プラズマエ
ッチング、レーザエッチング、機械的エッチング、電子
的形成、またはこれらの組み合わせによって、層894
上に形成される。
【0068】ブランケット886は、図17(B)に示
されるように、ドラム820の内部の層828の回りに
被覆され、該ブランケットの端部は開口902に差し込
まれている。ブランケットの端部に位置するファン・ア
ウト・アレイ898は、ドラム内に位置する第2の組の
プリント回路基板904と整列されている。ブランケッ
ト端部のファン・アウト・アレイ898は、1つまたは
それ以上の接触領域906を形成する。接触領域906
を介して、ブランケット886の電極が第2の組のプリ
ント回路基板904に電気的に接続される。この電気的
接続は、上記したような可撓性の接触アレイを用いて行
われる。他の任意の高密度コネクタを用いることもでき
る。ブランケット886により、第1の組の複数のプリ
ント回路基板を用いる必要がなくなる。薄い接着層が用
いられ、ドラムの内部の層828に対する誘電体キャリ
アの接着を確実にする。
【0069】図16及び図17に関連して説明した任意
の方法または他の適宜の方法を用いて導電性支持体を形
成した後に、外部の誘電体表面824が形成される。該
誘電体表面824は、誘電体層で導電性支持体826を
被膜することによって得られ、これにより、所定の厚み
をもつ均一の厚さの外部層を形成することができる。誘
電体表面824のキャパシタンスは、被膜プロセスで用
いられた材料の誘電定数と被膜層の全体の厚さとによっ
て規定される。通常、誘電体表面824の全体の厚さ
は、10〜50ミクロン程度である。誘電体表面824
のキャパシタンスは、潜在イメージの最終解像度、及び
導電性支持体に供給される電圧に関連して誘電体表面に
累積される電荷の最大密度を決定する上で、重要な役割
を果たす。誘電体の特性に加えて、外部の誘電体被膜と
して用いられた材料が、適宜の表面エネルギを有する必
要があり、また十分に耐久性がある必要がある。
【0070】ドラム820の外部にイメージ層である誘
電体表面824を形成するために、種種の技法が適用で
きる。導電性支持体826の構造及び用いられる材料に
適合するように、その技法が選択される。被膜を行う前
に、導電性支持体826の表面は化学的に処理されて、
1またはそれ以上の誘電体層を被膜するための準備処理
を行う。被膜技術は、誘電体重合体溶液の噴霧によって
実行できる。噴霧は一般的に、ドラムを回転させて実行
される。ディップまたはウエブ被膜技術を用いて、被膜
を実行することもできる。導電性電極の材料に依存し
て、ディップまたはウエブ被膜(重合体溶液、分散、ま
たは2つの成分を用いた)、若しくは熱熔融ディップま
たはウエブ被膜(誘電体熱プラスティック材料又はガラ
スを用いた)のいずれかが採用される。被膜が終了する
と、被膜材料に応じて、蒸発脱水法、熱処理、若しくは
放射又は加熱による矯正を用いて、誘電体層は硬化され
る。誘電体層が被膜されかつ硬化されると、滑らかで均
一な誘電体表面824、すなわち誘電体画像化層が形成
される。誘電体表面824は、あらかじめ形成したコン
テナ内で、重合体材料の鋳造、またはセラミックの焼結
によって被覆される。鋳造または焼結が終了すると、コ
ンテナは取り除かれ、そして非必要な被膜材料が、所定
の均一の厚さと滑らかな外部層を有する被膜を残すよう
に、機械により取り除かれる。
【0071】外部の誘電体表面824を、適宜の誘電体
材料を形成するための真空デポジションまたはプラズマ
・デポジションを含むデポジション技術によって被膜し
てもよい。該デポジションは通常、ドラムを回転して実
行される。被膜のプロセスに、導電性支持体826の電
極上への誘電体接着剤の塗布も含まれ、したがって、す
べてのギャップに充填される。所定の厚さの薄い誘電体
フィルム(ポリエステル・フィルム等)がドラムのすべ
ての表面に被覆され、そして導電性ワイア及び接着剤の
表面に押圧被覆される。このステップに続いて、電極に
接着された外部のフラットな誘電体表面を残して除去さ
れる。また、本明細書で説明したすべてのドラムまたは
いくつかドラムを、さらに別の薄い誘電体被膜層で覆う
ようにしてもよい。この被膜数は、使い捨てで簡単に取
り替えることができるものが好ましい。この被膜層は、
ポリエチレン・テレフタレイト(PET、PETP)ま
たは他の適宜の材料で形成されるが、12ミクロン程度
の厚さである。本発明のイメージ読み出し応用例に関し
ては、適宜の技術手段によって導電性支持体826の電
極の上に、光導電層(不図示)が形成される。
【0072】図18(A)には、プリント回路基板上の
画像化電子回路の単純化した概略図が示されている。該
画像化電子回路は、ドライバ910に対して出力する直
列/並列データ変換器909を含んでいる。該変換器
は、複数チャンネルの変換デバイスのカスケード接続で
構成されている。ドライバ910はそれぞれ、数100
ボルトまでの高電圧出力を供給し、対応する導電性電極
912を駆動する。コンピュータ、コピー機、スキャ
ナ、またはファクシミリ受信機等の外部のデータ供給源
から、データ・バス913を介してシリアル・データが
画像化電子回路に入力する。シリアル・データは、ドラ
ムの外部の誘電体表面上に生成すべきイメージ・パター
ンを表し、該データは1、8、または10バイト・ワー
ドのデータ・バス913を介して供給される。データは
直列/並列データ変換器909に入力され、カスケード
接続された変換デバイスそれぞれの出力端子が、導電性
電極912の対応している。例えば、ドラムの導電性支
持体が6400個の導電性電極を含んでいるならば、直
列/並列データ変換器909は、100個の64チャン
ネル・デバイス、または200個の32チャンネル・デ
バイスのカスケード接続で構成される。画像化電子回路
が配置される複数のプリント回路基板に対して、これら
のデバイスは等分に分配される。
【0073】生成すべきパターンの1つのラスタ・ライ
ンのものを表すデータが直列/並列データ変換器909
にロードされると、該データは並列データに変換されて
高電圧で導電性電極912を駆動するドライバ910に
供給される。これらのドライバは、データに基づいて、
対応する電極に適宜の高電圧を供給するかまたは供給し
ない。電極912への電圧の供給動作と同時に、図7〜
図11に関連して説明したタイプの、長さのある極性可
変電荷供給源(EAPCS)がアクティブ状態になる。
図11(C)に示されたタイプのEAPCSを用いて、
連続的動作を実行することが好ましい。EAPCSは、
図14(A)のドラム820、図16((A)のドラム
846のようなドラム外面の誘電体イメージ表面に近接
して配置され、また、少なくとも1つの十分に画定され
たエッジを有している。EAPCSは、ドラムの回転期
間中に、EAPCSの裾のエッジが十分に画定されてい
るように配置される。EAPCSのエッジを越えてドラ
ムの誘電体イメージ表面の外側に、電荷がEAPCSに
よって供給されない。
【0074】EAPCSは、プラズマ・サイクルの10
のサイクル含むパルス期間の間、アクティブ状態にされ
る。このアクティブ化によって、電荷が外面の誘電体イ
メージ表面に供給される。該誘電体イメージ表面に最終
的に保持される電荷は、該パルス期間中に導電性電極9
12に供給された電圧信号に依存するものである。電荷
保持の領域は、EAPCSの画定されたエッジによって
境界付けられる。EAPCSがアクティブ状態の期間
中、イメージの次のラスタ・ラインのものを表すデータ
が直列/並列データ変換器909に供給される。しかし
ながら、この時点では、このデータはドライバ910に
は供給されない。イメージのラスタ・ラインの次のライ
ンのデータに対応する電圧をドライバに供給する前に、
ドラムがある角度回転されて、EAPCSが次にライン
に対応するように位置決めされる。ドラムの回転後、次
のラインに体する新しいデータがドライバ910に供給
され、かつEAPCSがアクティブ状態にされて、該新
しいデータに対応する量の正または負の電荷を保持す
る。EAPCSの画定されたエッジによって決められた
境界以外の領域は、電荷をさらに受け取ることがなく、
それ以前に累積された電荷を保持する。
【0075】上記したライン書き込みサイクルが反復さ
れて、パターンすべての潜在イメージが生成される。E
APCSを、潜在イメージ生成プロセスの期間にわたっ
て、連続的に動作させることもできる。EAPCSの連
続動作期間中、外部の誘電体表面のASVは連続的にリ
フレッシュされ、よって、保持された電荷パターンは継
続的にリフレッシュされる。EAPCSがパルス的に動
作する場合は、ASVはバースト的に供給され、保持さ
れた電荷パターンは、ドラムの回転方向のイメージの1
つのラスタ・ライン方向によって決定される周期を有す
る時間インターバルでリフレッシュされる。
【0076】図18(B)には、電子的スタティックな
電荷イメージの読み出しに使用するための、プリント回
路基板の画像化電子回路の該略が示されている。該画像
化電子回路は、サンプル/ホールド回路915と並列/
直列データ変換器917とを含み、サンプル/ホールド
回路915からの並列データは、並列/直列データ変換
器917に供給され、該変換器で直列データに変換され
て、データ・バス918を介して外部のデータ・コント
ローラに出力される。それぞれの導電性電極912がサ
ンプル/ホールド回路915に接続されており、画像化
電子回路が配置される複数のプリント回路基板に等分に
分配されている。データ・バス918からのデータは、
ドラムの外面の誘電体イメージ表面から読み出された電
子的スタティックな電荷イメージに対応するデジタル情
報を表している。読み出されるべきイメージは、本明細
書に説明したダイナミック電荷保持技術または他の適宜
の潜在イメージ生成のための技術によって、誘電体イメ
ージ表面に書き込まれたものである。例えば、誘電体イ
メージ表面が光導電体で形成されている場合、潜在イメ
ージを通常の電子写真技術を用いて該表面上に生成する
ことができる。
【0077】ここで説明したイメージ読み出し技術の長
所は、読み出しプロセスにおいて、誘電体イメージ表面
を単一のステップで効果的に消去して変更できることで
ある。この単一のステップは、誘電体イメージ表面をあ
らかじめ条件付けることによって実行される。この条件
付けは、上記したダイナミック電荷保持技術を用いてイ
メージを書き込むときには必要ではなく、光導電体上へ
の光学的イメージの書き込みの前に必要とされる。EA
PCSは、図7〜図11に関連して説明したような構成
を有しているが、ドラム(図14(A)においてはドラ
ム820、図16(A)においてはドラム846)の誘
電体イメージ表面に近接して配置される。イメージ読み
出しにおけるドラム回転においては、EAPCSの前端
エッジが十分に画定されていることが好ましい。前端エ
ッジを越えた誘電体イメージ表面の領域には、EAPC
Sは電荷を供給しない。
【0078】ドラムの誘電体イメージ表面から1ライン
分の情報を読み取るため、EAPCSは、プラズマ・サ
イクルの10サイクル分である1パルス期間に亙ってア
クティブ状態にされる。このアクティブ化によって、電
子的スタティックな電荷パターンの1ラインの電荷レベ
ルを統一し、該1ラインを消去し、かつ対応するサンプ
ル/ホールド回路915中のキャパシタンス(不図示)
に電極912から電流を供給する。1ラインの読みだし
サイクルの期間中、それぞれのサンプル・ホールド回路
915に充電される電荷の量は、そのサンプル・ホール
ド回路に接続された電極912に対応する誘電体イメー
ジ表面の位置における、EAPCSをアクティブ状態に
する前の電荷密度のレベルの関数である。ラインの読み
出しが終了した後の、誘電体イメージ表面のそのライン
に保持される電荷レベルは、読み出し期間中に導電性電
極912に供給されたバイアス電圧の関数である。導電
性電極912は通常、ラインの読み出し期間中アースさ
れている。また、該電極を、所定のバイアス電圧レベル
にバイアスしてもよい。読みだし期間中は、同一レベル
の電圧がすべての電極912に供給される。
【0079】すべてのサンプル/ホールド915からの
信号は、カスケード接続されたマルチ・チャンネルのデ
バイスからなる並列/直列データ変換器917に供給さ
れる。該変換器は、誘電体イメージ表面上に存在するイ
メージの1ライン分を表すデジタル出力データをデータ
・バス918を介して出力する。該バス918は、1ま
たは8バイトの情報、すなわち2または256のグレイ
・レベルを表す情報を出力する。読み出すべき電子的ス
タティックな電荷イメージのすべてを表す情報が読み出
されるまで、上記したライン毎の読み出しサイクルが繰
り返される。EAPCSのパルス動作において、該パル
ス動作のサイクルはサンプル/ホールド回路の動作と同
期される。パルス動作のサイクルにより、読み出すべき
イメージのラスタ・ラインが規定される。EAPCS
は、イメージの読み出し期間中連続して動作するように
してもよい。EAPCSの連続動作においては、読み出
すべきイメージの1つのラスタ・ラインは、サンプル/
ホールド回路のサイクルによって規定される。上記した
イメージの読み出し技術は、光学的スキャンニング及び
読み出し、並びに電子的スタティックな情報の記憶を含
む、種種の機能を提供することができる。
【0080】図19には、導電性電極912に沿って配
列された複数のピクセル919からなるイメージ・パタ
ーンが示されている。なお、それぞれのピクセルの電荷
密度は、入力データによって定まるものである。画像化
電子回路は、印刷イメージの関するグレイ・シェード
(濃淡)を実現するための種種の方法で構成されること
が好ましい。ある印刷方法においては、光強度変調また
はピクセル・サイズ変調、及び上記したような精密な位
置決めの技術を含んでおり、これらは、上記ドラム及び
画像化技術と置換可能である。解像度を損なうことな
く、多数のグレイ・シェードが実現でき、これにより高
品質のテキスト、グラフィック及びイメージの結合され
た印刷出力を得ることができるようにすることが好まし
い。光強度変調を用いると、トナーの量を制御すること
によってイメージすなわちそれぞれのピクセルの濃淡を
制御できる。また、イメージは、スパー・ピクセル・ハ
ーフ・トーン・パターンを用いて生成することもでき
る。なお、スパー・ピクセルとは複数のピクセルを含む
ピクセルの組であり、各ピクセルは調色または非調色さ
れているものである。
【0081】本明細書に記載した書き込み技術に基づい
て、画像化電子回路及び供給する高電圧のレベルが、液
体状トナーまたはドライ・トナー等のトナーの種類及び
調色技術を調節することができる。ドラム820を用い
かつ上記した書き込み技術を用いた、連続的調色イメー
ジを形成する方法の一例を、以下に説明する。EAPC
Sがアクティブ状態のときにドライバ910によって電
極912に供給された電圧を振幅変調することにより、
保持される電荷の全体の量が正確に規定される。電荷密
度が選択されたピクセルの2次元アレイで表される電荷
パターンは、上記した潜在イメージ書き込み技術及びド
ラムを用いて生成される。各ピクセルは、1ライン中で
アドレス指定される最小ユニットとして定義される。ド
ラムの長手方向軸の方向のピクセルの数は、ドラムの導
電性電極の数と等しい。色の濃淡は、該電極の幾何学的
配置、ドラム外面の誘電体層の厚み、及びEAPCSの
エッジ画定によって、決定される。適宜のトナー及び調
色技術を用いれば、各ピクセル毎に適宜の連続的濃淡を
得ることができる。
【0082】本明細書に記載した書き込み技術及びドラ
ムを用いることによって連続的調色イメージを得ること
ができるが、この場合、各ピクセル位置における電荷密
度が、EAPCSがアクティブ状態のときに電極に供給
された電圧の関数となる。したがって、温度、湿度、光
照度等の環境条件に電荷密度が依存しない。例えば、電
子写真におけるLEDアレイ、イオン・グラフィにおけ
るイオン・ガン等のライン印刷技術は、ピクセルの大き
さに形成された書き込み源であるイメージ書き込みヘッ
ドによってなされている。これら書き込み源がすべて均
一ではないので、生成されるイメージが不均一となり所
望のものと一致しないことがある。本明細書で述べた書
き込み技術は、このような書き込みヘッドを用いずに、
導電性電極に供給される電圧によって、各ピクセルの電
荷強度を決定している。そして、電荷供給源の通常の変
動は、イメージに不均一を生じることがない。したがっ
て、電荷の密度を精密に制御することができ、反復再現
性が得られる。
【0083】図20は、それぞれの電極912に関して
振幅変調を行うために用いられる基本的な連続調色画像
化装置の回路の一例を表している。図20は、図18に
示した装置の実施例を表しており、連続的調色イメージ
の発生に好適に用いられるものである。図20の回路
は、図18(A)に示した回路の1つの電極に電圧を供
給するための1つのデバイスをより詳細な形態で示して
いる。高品質の連続的調色イメージを得るために、デー
タ・バスへの信号は8ビットのものが用いられる。な
お、8ビットのデータ・ワードが、1つの導電性電極に
対する電圧レベルに対応している。8ビットのデータ・
ワードを用いると、各電極に対して256の異なる電圧
レベルが得られ、それにより、各ピクセルに256階調
の異なる濃淡が得られる。最大4つの異なる潜在イメー
ジであって、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの
異なる印刷カラーを表しているものが、最終のカラー印
刷イメージのそれぞれに対して用いられると、それぞれ
のカラーに対して256階調があるので、可能なカラー
の組み合わせが数100万のオーダとなる。
【0084】数10NHz程度の周波数を有するクロッ
ク922に同期して、データ・バス920からのデータ
が、データ・ラッチ924に高速でローディングされ
る。該データ・ラッチには、2次ラッチ926と電圧を
出力する出力段928が対応して設けられている。1ラ
イン分のデータがデータ・ラッチ924にローディング
されると、該ラインのデータはデータ・ラッチ924か
ら2次ラッチ926へ並列的に供給される。2次ラッチ
926へのデータの供給が終了すると、次にラインのイ
メージを表す新しいデータが、データ・ラッチ924に
供給される。それと同時に、2次ラッチ926にラッチ
されたデータは、並列のデジタル・データを高電圧のア
ナログ・データにD/A変換される。2次ラッチ926
の出力はゲート・バッファ927に入力し、該ゲート・
バッファの出力は出力段928に入力する。制御ユニッ
ト930がそれぞれの構成要素の動作及びそのタイミン
グを制御する。D/A変換のサイクルは、基準カウンタ
934が「00000000」に設定されることによ
り、開始される。あらかじめ規定した増分毎に制御ユニ
ット930から基準カウンタ934にカウント・クロッ
クが送出され、該カウント・クロックを基準カウンタ
が、最大値である「11111111」までカウントす
る。各増分は、256階調である可能な出力レベルの1
つに対応している。
【0085】図21には、図20に示した出力段928
の詳細な回路構成が示されている。マルチ・チャンネル
・デジタル・データをアナログ・データに変換するため
の他の適宜の回路を用いることができる。図21に示し
たような高電圧CMOS技術で構成される出力段928
において、2次ラッチ926からのデジタル・データ
は、以下のようにしてアナログ出力電圧VOUTに変換さ
れる。出力段928には最大600Vまで上昇するラン
プ電圧Vrefが供給されており、該ランプ電圧は、図2
1に示した充電用トランジスタ938を介してキャパシ
タ938の電圧を上昇させる。基準カウンタ934の値
が増分される毎に、2次ラッチ926に記憶されたデジ
タル・データが基準カウンタ934のカウント値と該2
次ラッチによって比較される。カウント値が2次ラッチ
に記憶された値と一致すると、トランジスタ936はタ
ーン・オフし、キャパシタンス938の充電を終了す
る。トランジスタ936がターン・オフしたとき、V
refは依然として上昇を続けており、電圧フォラワ・ト
ランジスタ940のゲート電圧Vgが電圧Vrefの上昇に
連れて上昇する。トランジスタ940は電圧Vgとほぼ
等しい電圧を出力するので、出力電圧VOUTもまたラン
プ電圧Vrefと同様な割合で上昇する。ランプ電圧Vref
が最大値に到達してそれを保持すると、ゲート電圧Vg
及び出力電圧VOUTも最大値に到達してその電圧を保持
する。これにより、デジタル・データがアナログ・デー
タである出力電圧VOUTに変換される。
【0086】このような構成において、すべての出力が
同時に最大値に到達するので、異なるチャンネル間で交
差結合が生じることがない。EAPCSがアクティブ状
態の期間中、出力電圧VOUTは一定に保たれて電極91
2に供給され続ける。EAPCSが非アクティブ状態に
なると、電圧Vrefはゼロに戻り、それにより、キャパ
シタンス938の充電電圧が放電され、対応する電極9
12を放電状態にする。放電前に電極912の所定の領
域に累積された電荷の総量は、対応する出力段928に
関連するデータ・ラッチ924に入力されたデータによ
って決定される。ランプ電圧Vrefのレベルがゼロに戻
った後に、次のラインに関するデータの変換が開始され
る。
【0087】図22は、点線で区画した複数のピクセル
950からなるハーフ・トーンのイメージ・パターンが
示されている。ピクセル950の縦列は、電極912に
沿って配置されている。該イメージ・パターンは、パル
ス幅変調技術及び上記したイメージ書き込み技術を用い
て生成されたものであり、EAPCSを書き込みサイク
ル中、連続的にアクティブ状態にすることによって生成
されたものである。パルス幅変調には、ピクセル950
内の電荷を充電すべき変動する電荷領域を制御し、かつ
該ピクセル内において該電荷領域を精密に位置決めする
プロセスも含まれている。図22の例においては、ピク
セルの電荷領域を斜線で示し、斜線を引いてない領域
は、非電荷領域である。電荷領域の電荷密度は、電極9
12に供給された電圧に対応する飽和レベルを有してい
る。
【0088】図23には、基本的なパルス幅変調画像化
装置の例が示されており、この装置は、導電性電極91
2上のピクセル毎にパルス幅変調を実行するために用い
られる装置であり、マルチ・グレイ・レベルのハーフ・
トーン・イメージを発生するときに好適な、図18に示
した装置の具体例である。マルチ・グレイ・レベルのハ
ーフ・トーン・イメージに対して10ビットの入力がデ
ータ・バス952を介して供給される。10ビットの内
の8ビットは、各ピクセルに対する256階調を表して
いる。残りの2ビットは、ピクセル中の全領域の4つの
可能な充填エリアを表している。他の適宜のマルチ・ビ
ットを用いて、階調及びピクセル中のエリアを表しても
よい。充填エリアの位置決めは、空間的高周波のイメー
ジを実現するために用いられる。空間的高周波は、調色
されたイメージを効率よく実現し、かつハーフ・トーン
・イメージにおける連続的濃淡のシュミレーションを可
能にする。4つのエリアを選択できることは、図6に関
連して説明した隣接するストピップ状の導電性電極上に
位置する隣接するピクセルにおいて、充填エリアの変化
を確実にする最小の必要性を表している。ピクセル領域
の半分以上である充填エリアに関しては、その位置は、
ピクセルの前端または後端エッジに隣接している。ピク
セル領域の半分以下である充填エリアに関しては、その
位置は、ピクセルの前端または後端のいずれかとピクセ
ルの中心部の間に位置している。
【0089】パルス幅変調により、入力データをストリ
ップ状の電極912に供給する電圧に変換する動作は、
以下のようにして実行される。数MHz等のクロック9
52に同期してデータ・バス952からデータが、デー
タ・ラッチ956に高速で直列にローディングされる。
各データ・ラッチ956には、変換及び比較機能を有す
る2次ラッチ958が接続され、さらにゲート・バッフ
ァ966を介して出力段960が接続されている。1ラ
イン全体のデータがデータ・ラッチ956にローディン
グされると、該データ・ラッチから2次ラッチ958に
並列に転送される。データが2次ラッチ958に転送さ
れると、イメージの次のラインを表す新しいデータがデ
ータ・ラッチ956にローディングされる。上記した充
填エリアの位置決めのビットに基づいて、2次ラッチ中
のデータから、ピクセルの充填エリアを開始点及び終了
点を示す2つのワードが生成される。2次ラ958のデ
ータは対応するゲート・バッファ966を介して出力段
960に供給される。制御ユニット964がそれぞれの
構成要素の動作及びそのタイミングを制御する。
【0090】変換サイクルは、基準カウンタ962を初
期状態「00000000」に設定することによって開
始される。制御ユニット964から所定の周期のカウン
ト・クロックが基準カウンタ962に供給され、該カウ
ンタはそのクロックをカウントし、「1111111
1」に到達すると初期状態に戻る。カウント値は、出力
される256のパルス幅に対応している。基準カウンタ
962がカウント値を1増分する毎に、2次ラッチ95
8中の2つのワードのデジタル情報が、基準カウンタ9
62からのカウント値と比較される。2次ラッチに格納
されたピクセルの充填エリアの開始点を表す値と基準カ
ウンタからのカウント値が一致すると、2次ラッチ95
8からゲート・バッファ966を介して出力段960に
信号が供給され、出力段からの出力電圧VOUTをVH V
し、充填エリアの終了点を表す値とカウント値が一致す
ると、出力電圧VOUTをアース・レベルとなる。出力段
960は、図24に示すように、プッシュ・プル高電圧
MOSFETで構成され、電極912へ電流を供給し、
また電極912から電流を流し出す。
【0091】4つの印刷カラーのそれぞれ毎に1つのハ
ーフ・トーン・イメージを生成することによって、複数
のハーフ・トーン・イメージを発生することができる。
上記したパルス幅変調技術を用いたハーフ・トーン印刷
を実行中に、空間的解像度を低下させることなく、比較
的多数のグレイ・レベルを実現することができる。スー
パー・ピクセル及びスクリーン方法を用いたハーフ・ト
ーン技術は、通常、グレイ・レベルの階調数と空間的解
像度との間の取引/調和を必要としている。図25に
は、電極912上に異なるタイプのハーフ・トーン・イ
メージを生成することができる回路構成を示している。
図25の回路は、図18の構成において、スクリーン方
法を用いてスーパー・ピクセルのハーフ・トーン・イメ
ージを生成するのに適している。データ・バス970を
介して1ビットのデータ・ラッチであるシフトレジスタ
974が受け取る。該1ビットのデータの情報に基づい
て、電極912はEAPCSがアクティブ状態の期間
中、高電圧または低電圧を受け取る。この実施例におい
ては、EAPCSをパルス的モードでまたは連続的モー
ドでアクティブ化することができる。
【0092】数10MHzのクロック972に同期し
て、データ・バス970からデータがシフトレジスタ9
74に入力する。1ライン分のデータがシフトレジスタ
にローディングされると、該データは2次ラッチ976
に並列的に供給される。2次ラッチは、ゲート・バッフ
ァ978を介して出力段980に対して、出力段が電極
912に高電圧を供給すべきかまたは低電圧を供給すべ
きかを表す信号を供給する。出力段980は、図24に
示されたタイプのプッシュ・プルMOSFETで構成さ
れ、電極912への、または電極からの電流を流す。
【0093】次に、図26を参照する。この図26に
は、種々のプリンタ及びデジタル・コピー・システムに
組み入れられ得る印刷用エンジン装置の概略の図解が示
されている。この印刷用エンジン装置は、タンデム又は
衛星システムに用いることができ、上述したデジタル入
力静電(D/E)画像化ドラム(digital in
put electrostatic imaging
drum)の使用に基づいており、連続トーン又はハ
ーフ・トーンの画像化技術を用いて高品質のテキスト、
グラフィクス及び画像を提供する能力を有することをそ
の特徴とする。これらの画像化技術は、各ピクセルの光
学濃度(optical density)の変調、上
述のピクセル寸法の変調、又は、多数のグレイ・レベル
を提供することのできる任意の他の適切な技術を含む。
この印刷用エンジン装置は、誘電体(外側)表面101
1を有する画像化ドラム1010と、画像化ドラム10
10の誘電体表面1011上に静電潜在画像(late
nt image)を作成する潜在画像発生ユニット1
012と、を有する。ここで静電潜在画像を作成する際
には、上述した、及び/又は、その開示内容を本願で援
用する米国特許第5289214号及び第515742
3号と、米国特許出願第12939号及び第12466
号とを含む本願出願人による同時継続中の米国特許及び
米国特許出願の中の1つ又は複数における技術と潜在画
像発生方法と装置とを用いる。
【0094】典型的には、印刷用エンジン装置は、更
に、画像現像、画像転写、画像固定、及び画像化ドラム
1010からの残存トナーのクリーニングのためのサブ
システムを備えている。典型的には標準的静電画像化技
術に関連し、潜在的電荷画像の書き込みに先立ってドラ
ムの誘電体表面を静電的に準備するステップが、ここで
説明される潜在画像発生技術を用いる場合には除去され
る。図26では、各サブシステムは個別のユニットとし
て図示されている。すなわち、現像ユニットは参照番号
1016で、転写ユニットは参照番号1018で、固定
ユニットは参照番号1020で、クリーニング・ユニッ
トは参照番号1022で示されている。現像、転写、固
定、及びクリーニングの技術は、用いられているプリン
タ又はデジタル・コピー・システムに従って、また、所
望の印刷媒体、印刷の品質、及び処理速度に従って選択
され得る。
【0095】現像ユニット1016は、液体状トナー又
はドライ・トナーを用いることによって、ドラム101
0の誘電体表面1011上に存在する静電潜在画像を、
可視的色調の画像に現像するように機能する。現像ユニ
ット1016は、1つ又は複数の現像要素から成ってお
り、各現像要素は1つの色調を与える色を付加する。印
刷用エンジン装置は、複数のトナーの異なる現像電圧の
要求と共に用いることに適応し得る。これは、画像化ド
ラム1010の誘電体表面1011上に潜在画像を作成
するのに用いられる画像発生技術は上述のように種々の
見かけの表面電圧範囲に適応し得るという事実に起因す
る。ドライ・パウダー・トナー又は液体状トナーのどち
らかが現像ユニット1016によって用いられ、現像ユ
ニット1016の正確な構造は、用いられるトナーのタ
イプと特定のプリンタの要求とに従って選択される。
【0096】現像ユニット1016で用いられ得るドラ
イ・パウダー・トナーのタイプは、分類されたサイズ配
分の単成分(monocomponent)ドライ・パ
ウダー・トナーを含む。トナーの特定のタイプは、D.
Wilsonによる”Trends in Imagi
ng Materials for Color Ha
rdcopy”(SPIE Vol.1253 Har
d Copy andPrinting Materi
als,Media and Process,199
0)に記載されているような導電性及び誘電性の両方の
単成分トナーを含み得る。一般的に、ドライ・パウダー
・トナーを用いる際には、現像ユニット1016と誘電
体表面1011との間の接触が要求される。
【0097】単成分ドライ・パウダー・トナーの代わり
に、上述のSPIEの論文に記載されているような二重
成分ドライ・パウダー・トナーを用いることもできる。
二重成分ドライ・パウダー・トナーが用いられる場合に
は、現像ユニット1016は、たとえば、ハネダ他の
『振動磁界を用いた電子写真現像方法』と題された米国
特許第4746589号に記載された非接触現像技術を
用いて動作する。更に別の実施例によれば、静電液体状
トナーを、現像ユニット1016において用いることが
できる。種々のサイズ配分、レオロジ、及び固定特性を
有する種々のタイプのコロイド分散(colloida
l dispersions)を有する液体状トナーを
用いることができる。液体状トナーの主たる固定特性
は、蒸発、熱、及び圧力固定による乾燥を含む。転写ユ
ニット1018は、画像化ドラム1010の誘電体表面
1011から印刷媒体(図示せず)に可視的な調色され
た画像を転写するように機能する。
【0098】画像化ドラム1010から印刷媒体に調色
された画像を転写するには、種々の技術が用いられる。
そのような技術の例を、以下で簡単に述べる。モノクロ
画像(典型的には、シアン、黄、マゼンタ、又は、黒)
が、上述のステップに従って画像化ドラム1010の誘
電性外側表面1011の上に現像される。現像の後で、
モノクロの画像は、画像化ドラム1010の誘電体表面
1011から印刷媒体に直接に転写される。この転写
は、静電的、機械的、又はその組み合わせによって、行
われる。色画像を発生するために、(シアン、黄、マゼ
ンタ、又は、黒などの)いくつかのモノクロ画像が、一
度に一つずつ画像化ドラム1010上に現像され、それ
ぞれのモノクロ画像は、次のモノクロ画像の発生に先立
ち同一の印刷媒体に正確な一致を保ちながら直接に転写
される。この場合には、1つの印刷媒体への転写の数
は、複合的な色画像を形成するのに用いられる色の数に
対応する。印刷媒体上の複合的な色画像を構成するモノ
クロ画像の間の転写の一致の必要レベルは、高度な一致
転写ユニット(図示せず)を用いて達成される。転写ユ
ニットは、キャリア・ベルト又は画像化ドラムから成る
が、反復的かつ正確に、それぞれの必要な画像転写のた
めに、印刷媒体を画像化ドラム1010の誘電体表面1
011と接触させる。
【0099】(シアン、黄、マゼンタ、又は、黒など
の)モノクロ画像は、画像化ドラム1010の誘電体表
面1011の上に、上述のステップに従って現像され
る。調色された画像は、次に、誘電体表面1011か
ら、中間的な転写媒体(ベルト、ドラムなど)に転写さ
れる。この転写は、機械的手段を用いて、静電的に、又
はその組み合わせによって行われる。画像化ドラム10
10の誘電体表面1011のユニット1022によるク
リーニングに続いて、次のモノクロ画像が作成され、画
像化ドラム1010の誘電体表面1011の上に現像さ
れ、各モノクロ画像は、中間的な転写媒体1018にシ
ーケンシャルに転写される。フルカラー画像から成るす
べてのモノクロ画像が中間的な転写媒体に転写された後
で、印刷媒体への単一の転写が行われる。また、それぞ
れの1つのモノクロ画像は、中間的な転写媒体から印刷
媒体に個別に転写され、印刷媒体の上に完全な複合的な
カラー画像を作成する。中間的な転写媒体1018から
印刷媒体への転写は、機械的手段、機械的及び熱的手段
との組み合わせ、又は、静電的に行われ得る。熱と圧力
との組み合わせを用いることによって転写と固定とのス
テップが統一される。中間的な転写媒体とその表面エネ
ルギとの物質的な組み合わせは、所望の転写のタイプに
従って選択される。
【0100】(シアン、黄、マゼンタ、又は、黒など
の)モノクロ画像は、画像化ドラム1010の誘電体表
面1011の上に、上述のステップに従って現像され
る。次の潜在画像は、それぞれの前の現像済画像の上に
重畳され、現像される。複合的なカラー画像が画像化ド
ラム1010の誘電体表面1011の上に作成された後
で、印刷媒体への直接の、又は、中間的な転写媒体への
単一の転写が、上述した任意の技術を用いて行われ、次
に、誘電性外側表面1011がクリーニングされる。現
像した画像の上への潜在画像の重畳を実行するために、
用いられるトナーは誘電性を示さなければならず、それ
によって、現像された画像の表面のコンダクタンスが電
荷の漏れを防止し高い解像度を保つのに十分なほどに低
くなる。このタイプのトナーは、Matkanへの米国
特許第3337340号に記載されている。
【0101】固定ユニット1020は、転写された画像
を印刷媒体の上に固定するように機能する。転写された
画像を印刷媒体の上に固定するように機能する。固定ユ
ニット1020の構造は、現像ユニット1016におい
て用いられる特定のトナーによって決定される。ドライ
・トナーが用いられる場合には、トナーは、熱及び圧力
ローラを用いて又はフラッド放射加熱を用いて、印刷媒
体に融合され固定される。ある種の液体状トナーが用い
られる場合には、トナーは、液体キャリアの同時の又は
誘導された蒸発の際に印刷媒体に固定される。他のタイ
プの液体状トナーを固定するには、トナー粒子を、熱、
圧力、又はそれらの組み合わせによって、印刷媒体の上
に融合させることが要求される。上述の中間的な転写媒
体を用いる場合には、印刷媒体の上への画像の固定は、
転写すなわち転写固定と同時に生じるので、固定ユニッ
ト1020の必要性を除去する。
【0102】クリーニング・ユニット1022は、画像
化ドラム1010からの調色された画像のそれぞれの転
写の後での画像化ドラム1010の誘電体表面1011
の上に残る残存トナーを除去するように機能する。固定
ユニット1022の構造は、現像ユニット1016にお
いて用いられる特定のトナーによって決定される。ドラ
イ・トナーが用いられる場合には、残存トナーの除去
は、典型的には、機械的手段を用いて、書き取りブレー
ド、ローラ、ブラシ、及び/又は、バキュームを含む組
み合わせを用いて行われる。更に、クリーニングの段階
には、画像化ドラム1010の誘電体表面1011が静
電的に処理されるプレクリーニングのステップが含まれ
る。液体状のトナーが用いられる場合には、クリーニン
グの段階は、機械的又は化学的又はその組み合わせを含
み得る。化学的手段は、液体状トナーにおいて用いられ
るキャリア成分又はインターグレイディアントに対する
局所的なリンスを含む。
【0103】デジタル静電画像化ドラム1011の周囲
のサブユニットの任意のものの相互の位置及び係合は、
プリンタ/コピー機の所望の印刷サイクル、内部構成、
及び空間的な考慮に従って選択される。たとえば、本発
明の別の実施例によれば、潜在画像発生ユニット101
2は、中間的現像ユニット1016とクリーニング・ユ
ニット1022との間に配置され得る。次に、図27を
参照する。この図は、本発明の特定の実施例を表す印刷
エンジン装置の構造的な図解を示している。図27に示
された印刷エンジン装置は、画像化ドラム表面の上に高
品質な複合的カラー画像を作成し、その画像を1つのス
テップで最終的な印刷媒体に転写する能力によって特徴
付けられる。この装置は、また、モノクロの画像にも適
している。従来型のドラムを除去したコニカ社の90−
28デジタル・カラー・コピー機から取られた従来型の
印刷エンジンが、本発明の発明者によって用いられた。
この印刷エンジンは、標準紙サイズのA3までのフォー
マットのカラー印刷のために特に構成されている。既に
説明し特に図15Cに示した外径が7.2インチ(18
2mm)のタイプのデジタル静電画像化ドラム1030
が、この印刷エンジンから除去された従来型のドラムの
代わりに、潜在画像発生と現像とに用いられた。
【0104】画像化ドラム1030の誘電体表面103
2は、画像化エリアと非画像化エリアとを含み、この非
画像化エリアは、5.5インチ(140mm)のアーク
に対応する。画像化ドラム1030の内部電子装置及び
画像化ドラム1030の画像化領域の特定の構造は、特
に図16Bを参照して既に説明したものと同様である。
図24の印刷エンジンは、更に、エッジ確定型で延長し
た交替極性電荷ソース1034と、現像ユニット103
6、1038、1040、1042と、転写ユニット1
044と、クリーニング・ユニット1046と、を含
む。更に、印刷エンジンは、固定ユニット1047を含
み得る。印刷の間は、典型的には紙である印刷媒体(図
示せず)は、フィード・ユニット1048を用いて印刷
エンジンに送り込まれる。1つ又は複数のモノクロ画像
を含み誘電体表面1032上に現像された調色された画
像は、既に説明した技術に従って印刷媒体に転写され
る。転写の後で、印刷媒体は、搬送ユニット1060を
介して固定ユニット1047に出力され、そこで調色さ
れた画像が最終的な印刷媒体に固定される。
【0105】極性可変電荷ソース1034は、所望の解
像度に一致する空間的なエッジ精度を達成することがで
きるが、典型的には、既に説明したタイプのものである
か、又は、既に言及した本出願人による同時継続の特許
出願の1つ又は複数に記載されているものである。図2
7に示されている例では、現像ユニット1036、10
38、1040、1042は、典型的には、主たる画像
化カラーである黄、マゼンタ、シアン、黒のなかの1つ
のドライ誘電性トナーを含む。このトナーは、典型的に
は、共にハネダ他への米国特許第4746589号及び
第4679929号のいずれかに記載された2成分のも
のか又はコニカ社製の90−28デジタル・カラー・コ
ピー機で用いられ得る任意の他のトナーであり、約50
ミクロンの平均キャリア粒子サイズを有する比較的小さ
なキャリアを有するのが典型的である。平均のトナー粒
子のサイズはほぼ10ミクロンである。
【0106】画像化ドラム1030の誘電体表面103
2の上での潜在画像の現像は、非接触現像技術を用いて
実行される。非接触現像装置を用いることによって、最
終的な画像の品質に悪影響を与え得るカラー・トナーの
混合なしに、外側表面1032の上に、複合的なカラー
画像を作成することが可能になる。各現像サイクルの間
に、4つの現像ユニットの中の1つが付勢される。直流
バイアスを伴う交流電圧が、対応して付勢された現像ユ
ニット1036、1038、1040、1042におけ
る現像ローラ1037、1039、1041、1043
に印加される。交流電圧の印加によって、トナー粒子を
表面1032と付勢された現像ユニットの現像ローラと
の間で振動させることにより、誘電体表面1032に隣
接してトナー・クラウドが作成される。この結果とし
て、多数のグレー・レベルを提供することによって特徴
付けられる技術である、パウダー・クラウド現像におい
て見いだされるのと比較的類似する現像条件が生じる。
【0107】潜在画像の各ピクセル位置の上述した見か
けの表面電圧とバイアスされた現像ローラ1037、1
039、1041、1043との間のネットの差に起因
する静電的な引力場(attracting fiel
d)が現像の間に発生し、トナーを画像化ドラム103
0の外側表面1032に引き寄せる。各ピクセル位置に
おいて画像化ドラム1030の誘電体表面1032に静
電的に固着するトナーの量は、静電的な引力場の大きさ
の関数であり、その位置におけるトナーの光学濃度を決
定する。転写ユニット1044は、誘電性の転写ベルト
1052と、印刷媒体充電デバイス1051と、転写コ
ロナ・ユニット1056と、印刷媒体を中性化する交流
コロナ・ユニット1058と、を含む。1つ又は複数の
重畳されたモノクロ画像を含む最終的な調色された画像
が現像され画像化ドラム1030の誘電体表面1032
の上に調色された後で、表面1032から印刷媒体への
転写が以下のように生じる。
【0108】平坦な紙などの印刷媒体(図示せず)が、
フィード・ユニット1048から転写ユニット1044
に送り込まれる。印刷媒体充電デバイス1051は、次
に、印刷媒体を転送ベルト1052の上側に静電的に接
着させる。いったん接着されると、印刷媒体は、転送ベ
ルトによって、印刷媒体が画像化ドラム1030の誘電
体表面1032と接触する転写位置1055まで運ばれ
る。画像化ドラム1030の誘電体表面1032上に存
在する最終的な調色された画像は、次に、静電的に、印
刷媒体の上に直接に転写される。画像化ドラム1030
の誘電体表面1032から印刷媒体への転写が生じない
画像化ドラムの回転の間は、転送ベルト1052は、画
像化ドラム1030とは接触しないように移動する。最
終的な調色された画像の画像化ドラム1030から印刷
媒体への転写は、転送ベルト1052の裏側にトナー粒
子の極性とは逆の極性の電荷を衝突させる転写コロナ・
ユニット1056を付勢させることによって生じる。転
送ベルトへのこの衝突によって、トナーは、印刷媒体に
引き寄せられる。
【0109】最終的な調色された画像を生じる印刷媒体
は、次に、印刷媒体中性化交流コロナ・ユニット105
8まで運ばれ、そこで、印刷媒体は中性化されて転送ベ
ルト1052から引き離される。引き離された後で、印
刷媒体は、搬送ユニット1060に与えられ、次に、最
終的な調色された画像が印刷媒体に固定される固定ユニ
ット1047に運ばれる。クリーニング・ユニット10
46は、好ましくは、典型的にはポリウレタンで作られ
た調整可能なブレード1062と、トナー処理ローラ1
064と、を有する。最終的な調色された画像を位置1
055で印刷媒体に転写した後で、クリーニング・ユニ
ット1046が、画像化ドラム1030の外側表面10
32に動作的に接触され、この外側表面1032から残
っているトナーを除去する。トナーは、次に、トナー処
理ローラ1064によって収集され、アルキメデスのス
クリュー1066を用いてトナーだめ(図示せず)に移
される。
【0110】画像化サイクルは、以下のステップを含
む。発生される画像パターンを表すデジタル・データ
は、回転コネクタ(図示せず)を介して画像化ドラム1
030の内部電子装置(図示せず)に、シリアルに入力
される。画像化ドラム1030に入力された電子信号に
対応する潜在画像は、エッジ定義された延長した極性可
変電荷ソース1034を用いて、画像化ドラム1030
の誘電体表面1032の画像化領域の上に作成される。
図28に図解された例では、1つのトナーのカラーに対
応するA3サイズの潜在画像が、画像化ドラム1030
の1回転の間に発生する。1つの現像ユニットがその間
に付勢される画像化ドラム1030の第2の回転によっ
て、潜在画像が調色され、よって、外側表面1032の
上にモノクロの画像を現像する。カラー印刷のために
は、次の潜在画像発生及び現像サイクルが実行され、そ
れぞれの新たな潜在画像が現像された画像の上に重畳さ
れる。複合的なカラー画像から成るすべてのモノクロの
画像が画像化ドラム1030の外側表面1032の上に
現像されると、その複合的なカラー画像の印刷媒体への
単一の転写が位置1055において実行される。
【0111】複合的なカラー画像が印刷媒体に転写され
た後で、印刷媒体は、搬送ユニット1060を介して固
定ユニット1047に搬送され、そこで、複合的なカラ
ー画像が印刷媒体に固定される。また、画像化サイクル
は、それぞれの個別のモノクロの画像に対して画像化ド
ラム1030からの1つの転写からなり得る。この場合
には、転写ユニット1044は、修正を必要とし、キャ
リア・ベルト(図示せず)又はキャリア・ドラム(図示
せず)と、印刷媒体を扱い複合的なカラー画像のモノク
ロ画像の間の正確な一致を保証できるほかのメカニズム
を含む。キャリア・ドラムとそれに関連するメカニズム
の例は、日本の大阪のミノルタカメラ株式会社に譲渡さ
れている米国特許第5105280号の図6に見いだす
ことができる。キャリア・ドラムとそれに関連するメカ
ニズムの別の例は、米国カリフォルニア州パロアルトの
ヒューレット・パカード社に譲渡されている米国特許第
5111302号の図5Aに見いだせる。
【0112】次には、図28を参照する。この図28
は、上述の印刷エンジンと画像化技術及び装置とを用い
て実現されたデジタル・カラー・コピー装置の概略の図
解である。このデジタル・カラー・コピー装置は、好ま
しくは、3つの主なサブユニット、すなわち、走査サブ
ユニット1098と、コントローラ1099と、印刷サ
ブユニット1100と、から構成されている。走査サブ
ユニット1098は、コピーする画像を走査し、走査さ
れた画像のRGB分離に対応するデジタル・データを作
成する。サブユニット1098は、元の画像がコピーに
先立ってその上に置かれるほぼ平坦な走査支持表面11
01と、光源1102と、レンズ・システム1105と
CCDアレーと関連する光学カラー・フィルタ1106
とを含む走査用光学装置1104と、走査されたデータ
のアナログ・デジタル変換を行う電子装置1108と、
を含む標準的なカラー又はモノクロの走査要素から成
る。
【0113】コントローラ1099は、データを走査サ
ブユニットから受け取り、画像処理及びメモリ機能と、
走査の際に用いられるRGBフォーマットから印刷に必
要なCMYKフォーマットへの走査されたデータの変換
とを実行する。印刷サブユニット1100は、CMYK
フォーマットの画像データを受け取り、その画像のハー
ドコピーを、典型的にはカットシート紙である最終的な
印刷媒体の上に生じさせる。印刷サブユニット1100
は、図26及び図27を参照して既に述べたタイプの印
刷エンジン1112を備えている。紙は、ペーパー・フ
ィード1116によって、ペーパー・ストレッジ・トレ
ー1114から印刷エンジン1112に送られる。画像
データは、走査サブユニット1098からコントローラ
1099に入力される。また、たとえばコンピュータ又
はファックス・モデムなどの電子画像データを提供する
ことのできる任意の他のソースを用いて、コントローラ
1099を介して印刷サブユニット1100に入力デー
タを提供することができる。上述の印刷技術を用いて走
査された画像の印刷コピーを作成する際には、画像の印
刷はラインごとの態様で実行されることを理解すべきで
ある。画像を走査して印刷のための電子データを作成す
ることはラインごとに実行されるので、走査と印刷とは
同時に生じ、よって、メモリ資源を節約することが可能
になる。
【0114】次に、図29を参照する。この図290
は、ある型のD/E画像化ドラムと修正された画像化技
術及び装置を用いて実現される印刷ラミネート装置の概
略図である。この印刷ラミネート装置は、好ましくは、
典型的には誘電体(外側)表面1121を有し既に述べ
た技術と装置に従って構成されたD/E画像化ドラム
と、潜在画像発生ユニット1122と、ドラム表面コン
ディショニング・ユニット1124と、誘電性フィルム
媒体フィード・ユニット1126と、フィルム接着ユニ
ット1128と、現像ユニット1130と、フィルム分
離ユニット1132と、を備えている。印刷ラミネート
装置は、PETポリエステルなどの薄く典型的には透明
で誘電性であり、印刷ドラム1120の外側の誘電性表
面1121に接着されているフィルムの上に、直接に、
複合的なカラー画像を作成する点をその特徴とする。ま
た、このフィルムは、適切な誘電性接続がドラムの残り
の部分との間に維持されれば、外側の誘電体表面112
1を代替することもできる。複合的なカラー画像を現像
した後で、フィルムは、画像化ドラム1120の外側の
誘電性表面1121から分離され、最終の基板にラミネ
ートされ、よって、ラミネートされた印刷を作成する。
印刷ラミネート装置は、更に、ラミネート・ユニット1
134を備えており、また、切断ユニット1136も有
している。
【0115】好ましくは8〜12ミクロンの厚さを有す
る薄い誘電性フィルムが、誘電性フィルム媒体フィード
・ユニット1126を用いて印刷エンジンの中に送られ
る。典型的には、薄い誘電性フィルムは、曇っている
(hazy)か光沢がある(glossy)かのどちら
かである。好ましくは、この誘電性フィルムは、切断さ
れたシートでフィード・ユニット1126の中へ送られ
る。また、誘電性フィルム媒体フィード・ユニット11
26は、切断装置を含み、それによって、印刷エンジン
装置へ出力される誘電性フィルムは切断されたシートの
フォーマットを有する。誘電性フィルムが送られるにつ
れて、ドラム表面コンディショニング・ユニット112
4は、画像化ドラム1120の外側の誘電性表面にプレ
コンディショニングを施す。外側の誘電性表面1121
のプレコンディショニングによって、この外側の誘電性
表面1121は、そこに誘電性フィルムを接着させる準
備ができる。プレコンディショニングと接着とは、誘電
性フィルムと誘電体表面1121との間のしっかりした
一時的な接着を可能にしながら誘電性フィルム全体に誘
電性の均一性を維持することのできる任意のステップを
含む。
【0116】たとえば、液体状のトナーを用いて潜在画
像を現像する場合には、プレコンディショニングは、典
型的にはアイソパー(Isopar)である液体状トナ
ーのキャリア成分などの誘電性の液体を用いて、画像化
ドラムの外側の誘電体表面をリンスし湿らせることによ
って実行される。この場合には、フィルム接着ユニット
1128は、誘電性フィルムを湿った誘電体表面112
1に対してスクイーズする動作によって押して外側の誘
電体表面1121と誘電性媒体との間の空気を除去する
装置を有する。接着の必要なレベルは、2つの表面の間
に作られる真空によって達成される。誘電性フィルムの
接着がいったん実行されると、誘電性フィルムは、潜在
画像発生及びカラー現像のための画像化表面として働
く。誘電性フィルムの接着に続いて、カラー複合画像
が、上述した画像発生技術にほぼ従ってフィルム表面の
上に生じ、カラー複合画像は、それぞれの既に現像され
た画像の上に重畳された潜在画像からフィルムの上に生
じ、現像される。
【0117】現像は画像化ドラム1120の外側の誘電
体表面1121の上に直接に生じるのではないから、ト
ナーのクリーニングは不要である。カラー複合画像がい
ったん完全に現像されると、フィルム分離ユニット11
32が付勢され、よって、誘電性フィルムを画像化ドラ
ム1120の誘電体表面1121から除去する。フィル
ム分離ユニット1132は、誘電性フィルムの先のエッ
ジを引き付けて引き寄せることによってフィルムを分離
させる。フィルムは、いったん分離すれば、搬送装置
(図示せず)によってラミネート・ユニット1134に
送られる。ラミネート・ユニット1134では、薄い誘
電性フィルムが、紙やスライド(transparen
cy)などである支持媒体1135にラミネートされ
る。典型的には、誘電性フィルムは、支持物質にラミネ
ートされて、複合カラー画像を含むフィルムの側面が支
持媒体1135に接触するように置かれ、画像を保護す
る。支持媒体1135は、サーモプラスチックなどの接
着剤を含む。また、典型的には、サーモプラスチックの
透明なフィルム1137が、ラミネートに先立って、誘
電性フィルムと支持媒体1135との間にサンドイッチ
状に挟まれる。
【0118】ラミネート・ユニット1134は、好まし
くは、圧力と熱の組み合わせを用いて、誘電性フィルム
を支持媒体1135に接着させ、それによって、最終的
な印刷を行う。光学的な切断ユニット1136を用い
て、最終的な印刷の正確なエッジを確定する。切断ユニ
ット1136を用いる場合には、誘電性フィルムと支持
媒体との間の正確な一致は不要である。ここで述べる印
刷ラミネート装置を用いることにより、継続性のあるス
ライドを含む種々の媒体の上に高品質で光沢のある又は
曇った(つや消しの)色調の画像を生じさせることがで
きる。調色された画像を誘電性フィルムの上に発生させ
現像し、最終的な印刷の一部とすることにより、調色さ
れた画像の転写のステップを除くことができて、その結
果として画像の品質の劣化を防止できる。よって、最終
的な印刷は、通常の印刷技術によって作成されたものよ
りも高品質となる。更に、ラミネートの間に、誘電性フ
ィルムは調色された画像を封止する。よって、画像は周
囲の環境から保護され、画像の継続性も高まる。
【0119】次に、図30を参照する。この図30は、
以上で説明した及び上述した本願の出願人の同時継続中
の特許出願に記載された画像化技術及び装置を実現し、
非常に高速の一面の(one−sided)又は両面の
(duplex)印刷を提供する印刷装置の概略図であ
る。この印刷エンジン装置及び関連する方法は、高速で
高品質の連続色調印刷が望まれる、デジタル・カラー印
刷又はそれ以外の印刷デバイスの基礎を形成する。両面
印刷のためには、印刷エンジン装置は、典型的には、印
刷媒体の一方の面を画像化するためのシアン、マゼン
タ、黄、黒1150、1152、1154、1156な
どの4つの個別のカラー画像化ユニットと、この印刷媒
体の第2の面を画像化するためのシアン、マゼンタ、
黄、黒1158、1160、1162、1164などの
付加的な4つのカラー画像化ユニットと、を備えてい
る。
【0120】印刷エンジン装置において用いられるカラ
ー画像化ユニットの実際の数は、印刷のタイプと所望の
色の数に従って選択され得る。たとえば、片側の印刷で
は、4つのカラー・ユニットだけが必要になる。また、
5つのカラー・ユニットを用いることによって、この4
つの処理カラーに加えて、銀、禁、磁気、又はそれ以外
の特殊のインク又はコーティングを用いることもでき
る。印刷エンジン装置におけるすべてのカラー・ユニッ
トは、同時に動作させて、色の数又は両面印刷には影響
されない高いスループット速度を達成することができ
る。それぞれのカラー画像ユニットは、好ましくは、誘
電性の外側表面を有するD/E画像化ドラムと、潜在画
像発生ユニットと、現像ユニットと、クリーニング・ユ
ニットとを備えており、これらすべては、図27を参照
して既に述べたタイプのものである。
【0121】両面のカラー印刷画像は、以下のように作
成される。印刷媒体の一方の側に印刷される画像を表す
カラー分離データが、印刷媒体のその一方の側に沿って
配分されたカラー・ユニットのそれぞれに入力される。
同時に、印刷媒体の反対側の面に印刷される第2の画像
を表すカラー分離データが、印刷媒体のその逆の側に沿
って配分されたカラー・ユニットのそれぞれに入力され
る。画像が1つの現像ユニットから印刷媒体に転写され
た後で、印刷媒体は次の画像化ユニットに搬送されて、
次のカラー分離画像を受け取る。これが、印刷媒体の両
面に複合カラー画像が現像されるまで連続する。カラー
・ユニットは、画像化ドラムの特定の構成に従って決定
される、それぞれの潜在画像発生、現像及び転写ステッ
プの特定のタイミング・シーケンスと時間同期して付勢
される。
【0122】潜在画像は、好ましくは、既に述べた及び
本願の出願人の上述した同時継続中の特許出願に記載さ
れた潜在画像発生技術及び装置を用いて、各カラー・ユ
ニットのD/E画像化ドラムの上に作成される。次に現
像ユニットが、画像化ドラムの上に可視的なモノクロ画
像を生じさせる。それぞれの現像されたモノクロ画像
は、次に、一致させた状態で、印刷媒体に転写される。
転写の後で、各カラー・ユニットの画像化ドラムの上に
残っている任意の残存トナーが、カラー・ユニットのそ
れぞれのクリーニング・ユニットによって除去される。
印刷媒体は、巻き取り式のロール・フェッド紙でよい。
また、キャリアを用いて、カラー・ユニットのそれぞれ
の間でカット・シートを搬送してもよい。複合カラー画
像が印刷媒体の上に作成された後で、画像は、固定ユニ
ット1166、1168において印刷媒体に固定され
る。それぞれの固定ユニットは、典型的には、複合カラ
ー画像を印刷媒体の一方の面に固定するように動作す
る。一面だけの印刷には、1つの固定ユニットで十分で
ある。典型的には、画像の高速の固定を可能にする固定
方法が用いられる。固定方法のこのタイプの例は、放射
熱源を用いた非接触固定である。
【0123】次に、図31を参照する。この図31は、
既に述べた及び本願の出願人の上述した同時継続中の特
許出願に記載された画像化技術及び装置を実現し非常に
高速の印刷を提供する別の印刷装置の概略図である。こ
の印刷エンジン装置と関連する方法によれば、デジタル
・カラー印刷又は高速、高品質及び連続色調印刷が望ま
れる他の印刷デバイスの基礎が形成される。この印刷エ
ンジン装置は、典型的には、4つの個別の画像化ユニッ
ト1170、1172、1174、1176を備えてい
る。各画像化ユニットは、シアン、マゼンタ、黄、黒で
ある4つの処理カラーの1つのそれぞれ対応する。ま
た、各画像化ユニットはマルチカラーであってもよい。
画像化ユニット1170、1172、1174、117
6は同期され、高いスループット速度を達成する。
【0124】画像化ユニット1170、1172、11
74、1176は、好ましくは、誘電性の外側表面11
80を有するD/E画像化ドラム1178と、潜在画像
発生ユニット1182と、現像ユニット1184と、を
備えており、これらすべては、図26及び図27を特に
参照して既に述べたタイプのものである。また、現像ユ
ニット1184は、更に、クリーニング・サブユニット
(図示せず)を備え得る。現像ユニット1184は、単
一の又はマルチカラーの現像サブユニットを有すること
もある。各D/E画像化ドラム1178は、典型的に
は、図15(c)を特に参照して既に説明した画像化領
域及び非画像化領域とを有する。潜在画像発生ユニット
1182は、現像ユニット1184と転写領域1190
との中間に位置している。潜在画像発生ユニット118
2と現像ユニット1184との特定の位置は、D/E画
像化ドラム1178の非画像化領域の特定の幅に従って
選択される。D/E画像化ドラム1178の2つだけの
回転を用いてD/E画像化ドラム1178の印刷サイク
ルを達成するためには、転写領域1190と現像ユニッ
ト1184との間の距離が、非画像化領域の幅のほぼ2
倍である長さに相当する(span)ことが望ましい。
【0125】本発明のある実施例によれば、D/E画像
化ドラム1178の直径は7インチである。これによ
り、画像化領域は、A3までのフォーマットに適する1
2インチの軸の長さを得ることになる。これよりも長い
フォーマットに対しては、より大きな直径又はより長い
軸長又はその組み合わせを有するD/E画像化ドラムを
用いることができる。可視的な画像はD/E画像化ドラ
ム1178の上に以下のように作成される。D/E画像
化ドラム1178の第1の回転の間には、本願の出願人
の上述した同時継続中の特許出願に記載された潜在画像
発生技術及び装置を用いて、静電画像が誘電性の外側表
面1180の上に現像される。D/E画像化ドラム11
78の第2の回転の間には、現像ユニット1184が、
可視的な画像をD/E画像化ドラム1178の誘電体表
面1180の上に現像する。現像に続いて、可視的な画
像が、D/E画像化ドラム1178の誘電体表面118
0から、中間的な転写ベルト1186に、当該技術分野
で公知の転写要素1192によって与えられる電気的及
び圧力手段の組み合わせによって、転写される。
【0126】中間的な転写ベルト1186は、好ましく
は、複数の層から成る可撓性の誘電性のベルトである。
中間的な転写ベルト1186の典型的な所望の特性は、
適切な誘電特性と、弾力性と、トナーをドラムから受け
入れトナーを最終的な印刷媒体への転写の間に分離する
のに適した表面エネルギと、を含む。可撓性の誘電性ベ
ルトは、連続的であるか、又は、複数の可撓性の誘電性
シートから成る。複数の可撓性の誘電性シートが用いら
れる場合には、中間的な転写ベルト1186は、更に、
回転チェーンと、各シートを回転チェーンにクランプす
るためのグリッパと、を有する。ローラ1194は、中
間的な転写ベルト1186を搬送し回転させるように動
作する。可視的な画像が、D/E画像化ドラム1178
の誘電体表面1180から中間的転写ベルト1186に
転写された後で、D/E画像化ドラム1178の誘電体
表面1180の上に残っている任意の残存トナーは、ク
リーニング・サブユニット(図示せず)によって除去さ
れる。
【0127】複合カラー印刷は以下のようになされる。
印刷媒体上に印刷される画像を表すカラー分離データ
は、中間的転写ベルト1186に沿って配分された画像
化ユニット1170、1172、1174、1176に
入力される。各画像化ユニット1170、1172、1
174、1176は、時間同期して動作し、調色された
画像を作成し、それを上述のように中間的転写ベルト1
186に転写する。中間的転写ベルト1186は、調色
された画像を受け取り、その画像を、画像化ユニット1
170、1172、1174、1176にシーケンシャ
ルに動作的に与える。各ユニットからの調色された画像
は、他の画像化ユニットによって作成され中間的転写ベ
ルト1186の上に存在する調色された画像の上に正確
に一致して重畳され、それによって、複合カラー画像を
生じさせる。
【0128】複合カラー画像が完全に中間的転写ベルト
1186の上に成立した後で、この成立した画像は、中
間的転写ベルト1186によって、固定ドラム1200
まで運ばれる。固定ドラム1200は、典型的には、そ
の外側表面を加熱するように動作する内部加熱要素(図
示せず)を含む。また、外部放射加熱要素1202を用
いることもできる。外部放射加熱要素1202の例は、
Buchan他への米国特許第3893761に見いだ
せる。中間的転写ベルト1186からの複合カラー画像
は、出力印刷媒体に次のようにして印刷される。カット
・シート紙又はプラスチック、スティッカー、ビニール
などの他の任意の印刷媒体である印刷媒体が、印刷シリ
ンダ1206の上に送られる。中間的転写ベルト118
6が固定ドラム1200の上を回転するにつれて、中間
的転写ベルト1186によって運ばれる成立した画像に
存在する着色されたトナー粒子が加熱され、これらの粒
子は融解した状態になる。
【0129】印刷媒体が中間的転写ベルト1186と印
刷シリンダ1206との間を搬送されるにつれて、固定
ドラム1200からの熱と印刷シリンダ1206からの
圧力との組み合わせによって、融解した粒子は、出力媒
体の上に印刷され融合し、その上に複合カラー画像を生
じる。複合カラー画像が印刷媒体の上に印刷された後
で、中間的転写ベルト1186は、クリーニング・ユニ
ット1204によってクリーニングされる。印刷装置に
おいて使用される画像化ユニットの実際の数は、印刷の
タイプ、印刷速度、及び所望の色の数に従って選択され
る。たとえば、特に図6を参照して既に説明した二色の
通過現像(pass−development)を用い
た高速のハイライト印刷は、好ましくは同じ二色の印刷
カラーを用いそれぞれが二色の現像ユニットをもつ2つ
の画像化ユニットを有するこの装置の別の実施例によっ
て行われる。
【0130】図27に示した画像化ユニットと中間的転
写媒体の特定の方向は、このシステムの可能な構成の例
を提供するように与えられ、限定を意図していない。本
発明のある実施例によれば、8つの画像化ユニットを用
いて、4つの画像化ユニットの各組が中間的転写媒体に
関連するようにできる。この実施例によれば、好ましく
は、それぞれの中間的転写媒体が画像を印刷されるペー
ジの反対側に転写するのと同時に、両面印刷(dupl
exing,perfecting)が行われる。任意
の適切なペーパー処理システムを用いることができる。
更に、本発明の別の実施例によれば、カットシート装置
の代わりに、入力される媒体として巻き取り紙(we
b)を使うペーパー処理システムが用いられる。媒体入
力として巻き取り紙が用いられる場合には、所望のサイ
ズへのページの切断は、この技術分野で公知のように、
画像化の前又は画像化の後に、行われる。このペーパー
処理システムは、印刷媒体を反転させてその第2の面に
印刷を行うことによって両面印刷機能を提供する反転ア
センブリを含み得る。
【0131】次に、図32を参照する。この図32は、
本発明の更なる特定の実施例を表す印刷装置の構造的な
図解である。図32に示された印刷装置は、デジタル・
オフセット印刷として使用する、高速画像を作成できる
能力をその特徴とする。図32の印刷装置は、ドラム・
アセンブリ1250、1251を有する。ドラム・アセ
ンブリ1250、1251のそれぞれは、好ましくは、
1対のD/E画像化ドラムを有しており、それらは、ド
ラム・アセンブリ1250では参照番号1252、12
54で表され、ドラム・アセンブリ1251では参照番
号1253、1255で表されている。D/E画像化ド
ラム1252、1253、1254、1255は、誘電
性外側表面と、潜在画像発生ユニットと、現像ユニット
と、を有しており、これらすべては、特に図26、図2
7及び図31を参照して説明したタイプのものである。
D/E画像化ドラム1252、1253、1254、1
255の現像ユニットは、更に、クリーニング・サブユ
ニット(図示せず)を含み得る。更に、現像ユニット
は、シングル又はマルチカラーの現像サブユニットを含
み得る。
【0132】D/E画像化ドラム1252、1254の
印刷サイクルは、2回の回転を含み、特に図28を参照
して既に説明した。好ましくは、シングル・ドラム・ア
センブリの2つのD/E画像化ドラムは、時間同期して
動作する。一方のD/E画像化ドラムが書き込みサイク
ルにある間は、第2のD/E画像化ドラムはその上に書
き込まれた画像を現像し現像された画像を中間的転写ド
ラム1256に転写している。D/E画像化ドラムから
中間的転写ドラム1256への可視的画像の転写は、こ
の技術分野では公知の電気的及び圧力手段の組み合わせ
を用いて行われる。中間的転写ドラム1256から、画
像は、印刷シリンダ1258の上に存在する印刷媒体の
上に印刷される。転写は、熱及び圧力の組み合わせ又は
任意の他の適切な手段によって、実行される。クリーニ
ング・ユニット1257を用いて、中間的転写ドラム1
256の上に残っている残存トナー粒子を除去する。
【0133】中間的転写ドラム1256は、典型的に
は、外側可撓性層を有する。典型的な所望の特性は、適
当な電気抵抗、弾力性、摩耗抵抗、及び、圧力及び電気
的手段の組み合わせを介してD/E画像化ドラムからト
ナー粒子を受け取るのに適した表面エネルギ、を含む。
中間的転写ドラム1256は、更に、中間的転写ドラム
1256の外側表面を加熱してトナー粒子を融解状態に
変える加熱要素(図示せず)を更に含む。画像は、中間
的転写ベルト1186から最終的印刷媒体に、融解した
トナー粒子をの上に印刷することを介して転写する。適
切な中間的転写ドラムの例は、Landa他への米国特
許第5335054に記載されている。可視的な画像が
中間的転写ドラム1256に転写された後で、D/E画
像化ドラムの誘電性外側表面の上に残っている任意の残
存トナーは、クリーニング・サブユニット(図示せず)
によって除去される。ここで述べたドラム・アセンブリ
は、画像が中間的転写ドラム1256の毎回転の間に印
刷媒体の上に印刷され得るという事実に起因して強化さ
れた印刷速度を提供することを理解されたい。
【0134】複合カラー印刷は、以下のようになされ
る。印刷媒体の上に印刷される画像を表すカラー分離デ
ータは、ドラム・アセンブリ1250、1251のそれ
ぞれに入力される。カット・シート紙又はプラスチッ
ク、スティッカー、ビニールなどの他の任意の印刷媒体
である印刷媒体が、媒体ストレッジ・エリア1259か
らフィード・ローラ1260に搬送される。フィード・
ローラ1260は、次に、出力媒体を印刷シリンダ12
06に送る。各ドラム・アセンブリのD/E画像化ドラ
ムは、時間同期して動作し、既に説明した技術に従って
可視的な画像を連続的かつ反復的に作成し、その画像を
中間的転写ドラム1256に転写する。中間的転写ドラ
ム1256から、画像は、上述した印刷シリンダ125
8の上に存在する印刷媒体の上に印刷される。
【0135】片面(simplex)モードの動作によ
れば、典型的には各D/Eドラムの上に作成された1つ
の画像から成る画像の組が、シーケンシャルに、一致し
て、印刷媒体の上に印刷される。次に、二色の画像を生
じる出力媒体が、搬送ローラ1262によって、第2の
搬送ローラ1263に送られる。搬送ローラ1263
は、印刷媒体を搬送ローラ1264に運び、そこで、印
刷媒体は第2の印刷シリンダ1266に送られる。画像
の付加的な組が、次に、ドラム・アセンブリ1251に
よって第2の中間的転写ドラム1267の上に作成さ
れ、次に、上述した技術に従って印刷シリンダ1266
を介して印刷媒体の上に印刷され、よって、その上に複
合フル・カラー画像を作成する。クリーニング・ユニッ
ト1268を用いて、第2の中間的転写ドラム1267
の上に残っていた任意の残存トナー粒子を除去し得る。
【0136】本発明の別の実施例によれば、印刷を両面
(duplex)モードで実行することもできる。この
実施例では、印刷媒体の上に印刷された画像の組は、各
D/Eドラムからの2つのシングル・カラー画像から成
る。よって、完全な4つのカラー画像は、印刷シリンダ
1256において、出力媒体の第1の面の上に作成され
る。この場合には、それぞれのD/E画像化ドラムは、
典型的には、マルチカラー現像の能力を有する現像ユニ
ットを有する。完全な4つのカラー画像の作成の後で、
出力媒体は、転送ローラ1262によって転送ローラ1
163まで送られる。転送ローラ1263は、印刷媒体
を反転させるように動作する。反転の後で、転送ローラ
1264は、出力媒体を第2の印刷シリンダ1266に
送り、そこで、完全なカラー印刷が、その第2の面の上
になされる。
【0137】典型的には、複合カラー画像が印刷媒体の
片面又は両面に印刷された後で、出力媒体は、印刷シリ
ンダ1266から媒体出力アセンブリ1270に転送さ
れる。典型的には、媒体出力アセンブリ1270は、ペ
ーパー転送ローラ1272、1274と、チェーン・デ
リバリ1276と、媒体出力トレー1278と、から成
る。媒体出力アセンブリ1270は、オフセット・プリ
ンタにおいて典型的に用いられるタイプのものである。
印刷装置において用いられるドラム・アセンブリの実際
の数は、印刷のタイプ、印刷速度、及び所望の色の数に
従って選択され得る。ここで述べたペーパー処理要素
は、媒体ストレッジ・エリア1259、フィード・ロー
ラ1260、印刷シリンダ1258、1256、転送ロ
ーラ1262、1263、1264を含み、オフセット
印刷機で通常用いられるタイプのものである。本発明は
以上において特に図面で示し説明したことに限定されな
いことは、当業者には明らかであろう。本発明の範囲
は、冒頭の特許請求の範囲によってのみ確定されるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電圧及び電荷の状態
を示すグラフである。
【図2】本発明の一実施例に基づいた、誘電体基板の第
1の表面に供給される電圧波形、及び第2の表面に保持
される電荷パターンを示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例に基づいた、誘電体基板の構
造及び制御部の構成を示す説明図である。
【図4】光密度変調によって連続的に調色する装置にお
ける、4つの基本カラーC、M、Y、Kの現像電圧に対
する光強度を表したグラフ及びこれらのカラーを1つの
領域に印刷した状態を表した図を示している。
【図5】図3に示した装置の制御部の変形例を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明の一実施例に基づいた、ピクセル・サイ
ズ変調によるグレイ・レベルの連続体を得るためのパラ
メータを表すグラフ、及び2つの隣接する導電性電極上
のピクセルの調色されたイメージを示している。
【図7】本発明の一実施例に基づいた、少なくとも1つ
の画定されたエッジを有する、極性可変電荷プール装置
の構成を示す側面図及び上面図である。
【図8】スイープ方向の変位の関数としてのイオン電流
の強さを示したグラフである。
【図9】本発明の一実施例に基づいた、少なくとも1つ
の画定されたエッジを有する電荷を供給するための極性
可変電荷供給装置の構成を示した側面図及び上面図であ
る。
【図10】本発明の一実施例に基づいた、少なくとも1
つの画定されたエッジを有する電荷を供給するための極
性可変電荷供給装置の構成を示した側面図及び上面図で
ある。
【図11】本発明の一実施例に基づいた、少なくとも1
つの画定されたエッジを有する極性可変の電荷を供給す
るための極性可変電荷供給装置の構成を示した側面図及
び該装置に供給される電圧の波形図である。
【図12】本発明の一実施例に基づいた、印刷装置の概
略ブロック図及び該装置の動作を説明するための波形図
である。
【図13】本発明の一実施例に基づいた、印刷装置の概
略ブロック図及び該装置の動作説明図である。
【図14】本発明の一実施例に基づいた、デジタル・レ
セプタ画像化ドラムの斜視図及びその一部断面図であ
る。
【図15】図14のドラムにおけるイメージ領域と非イ
メージ領域との4つの異なる関係例を示す断面図であ
る。
【図16】本発明の一実施例に基づいた、画像化ドラム
の変形例を示す説明図である。
【図17】本発明の一実施例に基づいた、画像化ドラム
の変形例を示す説明図である。
【図18】本発明の一実施例に基づいた、データに対応
する高電圧をイメージ電極へ供給するための回路装置、
及びイメージ電極からのデータの読み出しを行うための
回路装置を示すブロック図である。
【図19】図18(A)の装置によって生成された調色
パターンを示しているパターン図である。
【図20】図18(A)の回路装置をトーン・パターン
を生成するために用いた場合のアーキテクチャを示すブ
ロック図である。
【図21】図20の装置における出力段の構成を示す回
路図である。
【図22】図18(A)の装置によって生成されたハー
フ・トーン・パターンを示しているパターン図である。
【図23】図18(A)の回路装置をピクセル・サイズ
変調によるハーフ・トーン・パターンを生成するために
用いた場合のアーキテクチャを示すブロック図である。
【図24】図23の装置における出力段の構成を示す回
路図である。
【図25】図18(A)の回路装置をスーパ・ピクセル
・ハーフ・トーン・パターンを生成するために用いた場
合のアーキテクチャを示すブロック図である。
【図26】本発明の好適な実施例に基づいて動作する印
刷エンジン装置の該略図である。
【図27】本発明の市実施例を表す印刷エンジン装置の
構造図である。
【図28】本発明の好適な実施例に基づいて動作するデ
ジタル・カラーコピー装置の該略図である。
【図29】本発明の好適実施例に基づいて動作する印刷
ラミネータ装置の該略図である。
【図30】本発明の実施例における片側又は両側の高速
印刷装置を提供する印刷装置の該略図である。
【図31】本発明の他の実施例における片側または両側
の高速印刷装置を提供する印刷装置の該略図である。
【図32】本発明のさらに別の実施例における片側又は
両側の高速診察装置を提供する印刷装置の該略図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 487416 (32)優先日 1995年6月7日 (33)優先権主張国 米国(US)

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像化装置において、 少なくとも2つのほぼ対向する表面を有する誘電体基板
    と、 前記誘電体基板の第1の表面の下にある複数の延長した
    電極と、 電圧信号を前記複数の電極に印加する画像化回路と、 電荷流を前記誘電体基板の第2の表面に、前記誘電体基
    板の前記第2の表面に沿ってかつ前記複数の延長した電
    極を横切って配置されたほぼ直線状の境界を超えないよ
    うに、供給するように動作する電荷ソースと、 を備えていることを特徴とする画像化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像化装置において、前
    記電荷ソースは、前記ほぼ直線状の境界を確定する延長
    したシールドのエッジを含むことを特徴とする画像化装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像化装置において、前
    記延長したシールドは、静電シールドを備えていること
    を特徴とする画像化装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の画像化装置において、前
    記延長したシールドは、物理的なバリアを備えているこ
    とを特徴とする画像化装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の画像化装置において、前
    記電荷ソースは、コロナ・イオン・ソースを備えている
    ことを特徴とする画像化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像化装置において、前
    記電荷ソースは、 導電性を示す液体と、 前記液体を前記誘電体基板の前記第2の表面に与えるア
    プリケータと、 ターミネイション電極と、 前記ほぼ直線状の境界を確定する物理的なバリアと、 を備えていることを特徴とする画像化装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像化装置において、前
    記アプリケータは、前記液体を用いて前記誘電体基板の
    前記第2の表面をリンスし、よって、クリーニング機能
    を提供するように動作することを特徴とする画像化装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の画像化装置において、前
    記物理的なバリアは、誘電性のブレードを備えているこ
    とを特徴とする画像化装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画像化装置において、前
    記ターミネイション電極は、前記誘電性のブレードの一
    方の表面の上の導電性のコーティングを備えていること
    を特徴とする画像化装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の画像化装置において、
    前記誘電体基板の上に現像された画像を作成するように
    動作する現像ユニットを更に備えていることを特徴とす
    る画像化装置。
  11. 【請求項11】 画像化方法において、 少なくとも2つのほぼ対向する表面を有する誘電体基板
    を提供するステップと、 前記誘電体基板の第1の表面の下に、複数の延長した電
    極を提供するステップと、 電圧信号を前記複数の電極に印加するステップと、 電荷流を前記誘電体基板の第2の表面に、前記誘電性の
    基板の前記第2の表面に沿ってかつ前記複数の延長した
    電極を横切って配置されたほぼ直線状の境界を超えない
    ように、供給するステップと、 を含むことを特徴とする画像化方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の画像化方法におい
    て、電荷の流れを供給する前記ステップは、 液体を前記誘電体基板の前記第2の表面に与えるステッ
    プと、 ターミネイション電極を提供するステップと、 前記ほぼ直線状の境界を確定する物理的なバリアを提供
    するステップと、 を含むことを特徴とする画像化方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の画像化方法におい
    て、液体を与える前記ステップは、前記液体を用いて前
    記誘電体基板の前記第2の表面をリンスし、よって、ク
    リーニング機能を提供するように動作することを特徴と
    する画像化方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の画像化方法におい
    て、前記誘電体基板の上に現像された画像を作成するス
    テップを更に含むことを特徴とする画像化方法。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の画像化方法におい
    て、前記ほぼ直線状の境界を、前記誘電体基板に対し
    て、変位させるステップを更に含むことを特徴とする画
    像化方法。
  16. 【請求項16】 中間的な転写媒体と、前記中間的な転
    写媒体の周囲に配置された少なくとも1つの画像化ユニ
    ットと、を備えたデジタル印刷装置において、 外側に誘電体表面を有する画像化ドラムと、 前記誘電体表面の下の複数の延長した電極と、 電圧信号を前記複数の延長した電極に印加する画像化回
    路と、 電荷流を誘電体表面に、前記画像化ドラムの前記誘電体
    表面に沿ってかつ前記複数の延長した電極を横切って配
    置されたほぼ直線状の境界を超えないように、供給する
    ように動作する電荷ソースと、 トナーを前記誘電体表面に与え、よって、可視的な画像
    をその上に生じさせるように動作する現像ユニットと、 前記可視的な画像を前記中間的な転写媒体に転写するよ
    うに動作する転写要素と、 前記可視的な画像を前記中間的転写媒体から印刷媒体に
    転写するように動作する二次的な転写ユニットと、 を備えていることを特徴とするデジタル印刷装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のデジタル印刷装置に
    おいて、前記複数の画像印刷ユニットの前記現像ユニッ
    トのそれぞれは、判然としたトナーのカラーを用いるこ
    とを特徴とするデジタル印刷装置。
  18. 【請求項18】 請求項16記載のデジタル印刷装置に
    おいて、前記中間的な転写媒体はドラムを備えているこ
    とを特徴とするデジタル印刷装置。
  19. 【請求項19】 請求項16記載のデジタル印刷装置に
    おいて、前記中間的な転写媒体はベルトを備えているこ
    とを特徴とするデジタル印刷装置。
  20. 【請求項20】 デジタル・コピー装置において、 画像走査ユニットと、 前記画像走査ユニットの出力に対して画像処理、メモリ
    及びコントローラ機能を実行するように動作する電子装
    置と、 潜在画像を受け取り保持する誘電体基板を含む画像化ド
    ラムと、前記潜在画像を受け取り保持する誘電体基板の
    下の複数の電極と、電圧信号を前記複数の電極に印加す
    る画像化回路と、を含む画像化印刷ユニットと、 電荷流を、前記潜在画像を受け取り保持する基板に与
    え、よって、その上に潜在画像を作成するように動作す
    る延長した電荷ソースと、 トナーを、前記潜在画像を受け取り保持する基板に与
    え、よって、前記潜在画像に従って調色された画像を生
    じさせるように動作する現像ユニットと、 前記調色された画像を印刷媒体に転写するように動作す
    る転写ユニットと、 を備えていることを特徴とするデジタル・コピー装置。
  21. 【請求項21】 誘電性フィルムの上のパターン発生装
    置において、 比較的薄い誘電性のフィルムと、 外側に誘電体基板を含む画像化ドラムと、 前記誘電体基板の下に設置された複数の電極と、 電圧信号を前記複数の電極に印加する画像化回路と、 電荷流を前記比較的薄い誘電性フィルムに与えるように
    動作する延長した電荷ソースと、 前記画像化ドラムを前記比較的薄い誘電性フィルムに接
    着させる用意をするように動作するドラムのプレコンデ
    ィショニング・ユニットと、 前記比較的薄い誘電性フィルムを、前記画像化ドラムの
    前記誘電体基板と誘電的に接触させるように配置するよ
    うに動作する接着ユニットと、 前記比較的薄い誘電性フィルムを、前記画像化ドラムの
    前記誘電体基板から引き離すように動作する分離ユニッ
    トと、 トナーを前記比較的薄い誘電性フィルムに与えるように
    動作する現像ユニットと、 前記比較的薄い誘電性フィルムを支持媒体にラミネート
    するように動作するラミネート・ユニットと、 を備えていることを特徴とするパターン発生装置。
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