JPH08178730A - フューエルタンク装置 - Google Patents

フューエルタンク装置

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JPH08178730A
JPH08178730A JP32227794A JP32227794A JPH08178730A JP H08178730 A JPH08178730 A JP H08178730A JP 32227794 A JP32227794 A JP 32227794A JP 32227794 A JP32227794 A JP 32227794A JP H08178730 A JPH08178730 A JP H08178730A
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fuel tank
fuel
hose
pressure
space
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Nobuo Otsuka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両走行における振動等により液面が変化し
た場合でも、この影響を受け難く、出力変動が少なく、
又、摺動式の不具合を解消し、大きな配設スペースを確
保する必要がなく、分解能を向上させて検出精度を向上
させ、別途残量警告を行うための装置を必要としないフ
ューエルタンク装置を提供する。 【構成】 略密閉状態に形成された燃料タンク本体2
と、該燃料タンク本体2に接続されて燃料を給油するフ
ィラーチューブ3とを有し、前記燃料タンク本体2内の
液量に対応した信号を出力する液量検出装置が設けられ
たフューエルタンク装置20において、前記液量検出装
置としての差圧変換器21は、前記燃料タンク本体2の
底面部近傍の燃料の液中の圧力と、該燃料タンク本体2
内の空間部E内の圧力との圧力差を検出して、液量に対
応した信号を出力するように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両や船舶等に用い
られるフューエルタンク装置の燃料の液量を検出する装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のものとしては、例えば
図12乃至図14に示すようなものがある。図12中符
号1は車両のフューエルタンク装置で、燃料タンク本体
2にフィラーチューブ3が接続されている。そして、こ
の燃料タンク本体2内の液量を検出する液量検出装置4
が設けられている。
【0003】この液量検出装置4は、燃料タンク本体2
内に配設されたセラミック基板のベース5に、アーム6
の基端部が軸7により回転自在に設けられ、このアーム
6の先端部にフロート8が設けられている。また、ベー
ス5には、図13及び図14に示すように厚膜焼成され
た複数の抵抗体9及び導体10が設けられる一方、前記
アーム6には、基端部から離間した位置に、導体10に
接触する接点11が設けられ、この接点11は、アーム
6の回動に伴って、導体10上を摺動するようになって
いる。
【0004】かかる構成によれば、燃料タンク本体2内
の燃料液面の高さが変化すると、液面に浮かんだフロー
ト8の高さもそれに伴って変化する。これにより、アー
ム6に取り付けられた接点11の位置も変わり、その位
置に比例した抵抗値を出力する。
【0005】予め、抵抗値と液面高さとの関係を把握し
ておくことで、適正な液面高さに応じて表示器の指針が
指示されるようになっている。
【0006】また、図12に示すように、燃料タンク本
体2の底面部近傍には、燃料の残量警告を行うためのサ
ーミスタ式スイッチ13が配設されている。
【0007】なお、図12中、符号14は給油時の燃料
タンク本体2内の空気抜きを行うベントチューブ、符号
15は燃料を燃料タンク本体2から吸い出すアウトレッ
トチューブ、符号16は図示省略のキャブレターから燃
料タンク本体2に燃料を戻すリターンチューブである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、フロート8が液面に浮かん
でいるため、車両走行における振動や前後及び左右方向
の慣性力により液面が波打ったり、傾いたりして変化し
た場合には、この影響を受け易く、出力変動が大きい。
また、導体10と接点11との摺動式であるため、耐久
性の問題があると共に、燃料中の不純物が付着する場合
があり、かかる場合には、導通性が損なわれる場合があ
る。さらに、アーム6とフロート8とは大きな配設スペ
ースを確保する必要があるため、燃料タンク本体2内で
のレイアウトが難しく、燃料タンク本体2の形状によっ
ては配設できない場合があると共に、アーム6は燃料タ
ンク本体2の形状に応じて変える必要もあった。さらに
また、抵抗体9は複数配設されているが配設数には限界
があるため、図14中、接点11が、例えばaの位置と
bの位置とでは、出力が段階的になってしまい、分解能
をあげることができず、検出精度に限界がある。しか
も、フロート8が燃料タンク本体2底面部に衝突するの
を防止する等のため、図12中二点鎖線に示すようにフ
ロート8を燃料タンク本体2底面部に接触するまで回動
できるようにすることができないことから、別途、サー
ミスタ式スイッチ13を燃料タンク本体2底面部近傍に
配設して燃料の残量警告を行うようにしており、部品点
数の増加を招いていた。
【0009】そこで、この発明は、車両走行における振
動等により液面が変化した場合でも、この影響を受け難
く、出力変動が少なく、又、摺動式の不具合を解消し、
大きな配設スペースを確保する必要がなく、分解能を向
上させて検出精度を向上させ、しかも、別途残量警告を
行うための装置を必要としないフューエルタンク装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題に着目してな
されたもので、請求項1に記載された発明は、略密閉状
態に形成された燃料タンク本体と、該燃料タンク本体に
接続されて燃料を給油するフィラーチューブとを有し、
更に、前記燃料タンク本体内の燃料の液量に対応した信
号を出力する液量検出装置が設けられたフューエルタン
ク装置において、前記液量検出装置は、前記燃料タンク
本体の底面部近傍の燃料の液中の圧力と、該燃料燃料タ
ンク本体内の空間部内の圧力との圧力差を検出して、液
量に対応した信号を出力するように設定されたフューエ
ルタンク装置としたことを特徴としている。
【0011】請求項2に記載された発明は、前記液量検
出装置は、内部空間を有するハウジングが燃料タンク本
体内の底面部近傍に配設され、該ハウジングはホースに
より燃料燃料タンク本体内の空間部と連通され、該ハウ
ジング内に、前記空間部内の圧力を受ける空気圧力受圧
部と、前記燃料タンク本体の底面部近傍の燃料の液中の
圧力を受ける燃料圧力受圧部とが設けられると共に、前
記両圧力の圧力差により前記両圧力受圧部が一体となっ
て変位するように設定され、該変位に応じて撓む起歪板
が設けられ、該起歪板に前記撓み量に応じて抵抗が変化
する歪ゲージを設け、該歪ゲージから液量に対応した信
号を出力するように設定したことを特徴としている。
【0012】請求項3に記載された発明は、前記歪ゲー
ジからの出力の高周波のノイズをカットするラジオフリ
クエンシーフィルタを設けると共に、該ラジオフリクエ
ンシーフィルタを通過した出力の低周波を通すローパス
フィルタを設けたことを特徴としている。
【0013】請求項4に記載された発明は、前記ハウジ
ングは、前記ホースにより、前記燃料タンク本体の空間
部と前記フィラーチューブの上部とを連通するベントチ
ューブの上部に接続されたことを特徴としている。
【0014】請求項5に記載された発明は、前記燃料タ
ンク本体の上面部には、過酷な旋回走行時に閉成し、そ
れ以外の通常時に開成する燃料カットバルブが前記空間
部に臨んで配設され、該燃料カットバルブに、前記ハウ
ジングから延長された前記ホースが接続され、過酷な旋
回走行時には、前記燃料カットバルブが閉成されて前記
空間部とホースとの連通状態が遮断され、それ以外の通
常時には、前記燃料カットバルブが開成されて前記空間
部とホースとが連通状態とされるように設定したことを
特徴としている。
【0015】請求項6に記載された発明は、前記燃料タ
ンク本体の上面部には、過酷な旋回走行時に閉成し、そ
れ以外の通常時に開成する燃料カットバルブが前記空間
部に臨んで配設され、該燃料カットバルブが圧力調整バ
ルブを介してキャニスタに接続され、該圧力調整バルブ
と燃料カットバルブとの間に、前記ハウジングから延長
された前記ホースが接続され、過酷な旋回走行時には、
前記燃料カットバルブが閉成されて前記空間部とホース
との連通状態が遮断され、それ以外の通常時には、前記
燃料カットバルブが開成されて前記空間部とホースとが
連通状態とされるように設定したことを特徴としてい
る。
【0016】
【作 用】請求項1に記載された発明によれば、燃料タ
ンク本体の底面部近傍の燃料の液中の圧力と、燃料タン
ク本体内の空間部内の圧力との圧力差を検出し、この圧
力差の信号を出力することにより、この信号に基づい
て、液面高さが表示されることとなる。このようように
圧力差を用いれば、従来のフロート式のように車両走行
時の液面変動の影響を殆ど受けないことから、より適正
な液量を検出することができると共に、燃料タンク本体
が略密閉状態に形成され、かつ、その略密閉系の中で圧
力差検が行われることから、大気圧変動による影響を受
けることがないので、正確な液量を検出できる。
【0017】また、従来のような接点11と導体10と
の摺動式でないため、耐久性に劣ることがないと共に、
不純物の付着による問題も生じることがない。
【0018】さらに、従来のようなアーム6やフロート
8を用いていないため、配設スペースが狭くてよいこと
から、燃料タンク本体内でのレイアウトの自由度が向上
する。
【0019】さらにまた、圧力差の変化を検出するよう
にしているため、微小な変化も出力することができるこ
とから、従来のように出力が段階的とならず、分解能を
向上させることができ、検出精度が向上することとな
る。
【0020】また、従来のフロート式でないため、燃料
タンク本体底面部との衝突を心配する事なく、この底面
部近傍まで液面高さを検出することができることから、
従来別途設けられているサーミスタ式スイッチ13を廃
止できる。
【0021】請求項2に記載された発明によれば、ホー
スを介して燃料タンク本体内の空間部内の圧力が空気圧
力受圧部に作用する一方、燃料タンク本体の底面部近傍
の燃料の圧力が燃料圧力受圧部に作用する。そして、両
圧力受圧部が両圧力の圧力差により一体となって変位
し、この変位に応じて起歪板が撓む。すると、起歪板の
歪ゲージの抵抗が変化し、この歪ゲージから液量に対応
した信号が出力されることとなる。
【0022】請求項3に記載された発明によれば、スパ
ークノイズ等の高周波のノイズがラジオフリクエンシー
フィルタによりカットされ、更に、車体振動等によるノ
イズがローパスフィルタによりカットされることによ
り、より適正な出力が得られることとなる。
【0023】請求項4に記載された発明によれば、ホー
スをベントチューブの上部に接続することにより、過酷
な旋回走行時にも、燃料がホース内に侵入することが少
ない。
【0024】請求項5に記載された発明によれば、ホー
スを燃料カットバルブに接続することにより、過酷な旋
回走行時には燃料カットバルブが閉成して、空間部とホ
ースとの連通状態が遮断され、それ以外の通常時には、
燃料カットバルブが開成されて空間部とホースとが連通
状態とされるため、ホース内への燃料の侵入をより防止
できる。
【0025】請求項6に記載された発明によれば、エバ
ポガスを逃がすラインにホースを接続することにより、
ホースに燃料が流入するのを防止するために、別途燃料
カットバルブを設ける必要がない。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。従来と同一乃至均等な部材は同一符号を付して
説明する。
【0027】図1乃至図6は、この発明の第1実施例を
示すものである。
【0028】まず構成を説明すると、図中符号20は車
両のフューエルタンク装置で、燃料タンク本体2は略密
閉状態に形成されており、燃料タンク本体2にはフィラ
ーチューブ3が接続され、更に、この燃料タンク本体2
内の液量を検出する「液量検出装置」としての差圧変換
器21が設けられている。
【0029】この差圧変換器21は、変換器本体22が
燃料タンク本体2の底面部近傍に配設されている。この
変換器本体22は、図2に示すように、円筒状の環状部
材23aの上側に上蓋23bが、下側に底蓋23cがそ
れぞれ配設されて構成されたハウジング23を有してい
る。この底蓋23cには、底面部に複数の燃料流入口2
3dが形成されると共に、側面部にエア抜き孔23eが
形成されている。また、上蓋23bには、上方に突出す
る突出管部23fが形成され、この突出管部23fに
は、図1に示すように、ホース24の下端部24aが接
続され、このホース24の上端部24bが燃料タンク本
体2の上面部に固定器具25にて取り付けられて、燃料
タンク本体2内の空間部Eの上部で開放されるようにな
っている。
【0030】そして、このハウジング23内には、環状
部材23aの上面部と下面部に、それぞれリング状の台
座26a,26bが固定され、これら台座26a,26
bに、バネ性を持ったベローズ27a,27bを介して
受圧板28a,28bが液密状態に配設されることによ
り、両受圧板28a,28b等の内側に密封空間が形成
され、上側の受圧板28aは、燃料タンク本体2の空間
部E内の圧力を受け、下側の受圧板28bは、燃料タン
ク本体2底面近傍の燃料の圧力を受けるようになってい
る。この上側の受圧板28aが、この発明の一構成要素
である空気圧力受圧部であり、下側の受圧板28bが、
燃料圧力受圧部である。更に、これら受圧板28a,2
8bがロッド29を介して連結されることにより、これ
らは、ベローズ27a,27bの付勢力に抗して上下動
するようになっている。
【0031】また、そのロッド29と環状部材23aと
の間には、起歪板30が配設されている。すなわち、こ
の起歪板30は、一端部30aが環状部材23aに差し
込まれて固定され、他端部に球状部30bが設けられ、
この球状部30bがロッド29に回動自在に嵌合されて
いる。これにより、起歪板30は、一端部30a側を固
定端とし、球状部30b側を自由端としたいわゆる片持
ち梁と考えることができ、ロッド29が上下動すること
により撓むようになっている。
【0032】そして、この起歪板30の表面側には歪ゲ
ージ32a,32bが、裏面側には歪ゲージ32c,3
2dがそれぞれ対称位置に貼付けられている(図3及び
図4参照)。そして、これら歪ゲージ32a〜32dが
ホイーストンブリッジ回路を形成するように図4及び図
5に示すように結線されている。この回路の入力側1,
が図6に示すように電源回路34に接続され、出力側
,が同図に示すようにラジオフリクエンシーフィル
タ35(以下「RFフィルタ35」という。)に接続さ
れている。このRFフィルタ35は、初段目増幅器36
を介してローパスフィルタ37に接続され、更に、この
ローパスフィルタ37は、二段目増幅器38に接続さ
れ、この増幅器38が表示器40に接続されている。
【0033】次に、作用について説明する。
【0034】差圧変換器21の上側の受圧板28aに
は、ホース24等を介して空間部Eの圧力P0が作用
し、下側の受圧板28bには、燃料タンク本体2の底面
部近傍の燃料の圧力、つまり液面高さに比例した圧力P
1が作用する。すると、このP1とP0の圧力差に応じ
て、ベローズ27a,27bの付勢力に抗してロッド2
9が上下動することにより、いわゆる片持ち梁である起
歪板30が一端部30aを中心にして撓むこととなる。
例えば、ロッド29が下方に移動し、起歪板30が下方
に撓むと、上面側の歪ゲージ32a,32bは伸びて抵
抗が大きくなり、反対に、下面側の歪ゲージ32c,3
2dは縮んで抵抗が小さくなる。すると、歪ゲージ32
a〜32dで囲まれたホイーストンブリッジが平衡でな
くなり、出力端から、圧力差=P1−P0に応じた出力
電圧が得られることとなる。
【0035】この出力がRFフィルタ35に入力され
て、ここで電気的に入ってくる15KHz以上のノイ
ズ、例えばスパークノイズ等をカットし、その後、初期
増幅器36で増幅し、次に、ローパスフィルタ37で、
2Hz以下を通し、車体振動等によるノイズをカットす
る。一般に、車両においては、2Hz以下の振動は殆ど
ない。
【0036】その後、この信号を二段目増幅器38で増
幅して、表示器40に入力させ、この表示器40で液量
が表示されることとなる。予め、燃料タンク本体2の液
量に応じた表示をするように表示器40と二段目増幅器
38からの出力との関係が設定されている。
【0037】このようなものにあっては、圧力差により
液量を検出するようにしているため、従来のように車両
走行時の液面変動の影響を殆ど受けないことから、より
適正な液量を検出することができる。
【0038】また、従来のような接点11と導体10と
の摺動式でないため、耐久性に劣ることがないと共に、
不純物の付着による問題も生じることがない。
【0039】さらに、アーム6やフロート8を用いてお
らず、小型の差圧変換器21を使用しているため、配設
スペースが狭くてよいことから、燃料タンク本体2内で
のレイアウトの自由度が向上する。
【0040】さらにまた、圧力差の変化を検出するよう
にしているため、微小な変化も出力することができるこ
とから、従来のように出力が段階的とならず、分解能を
向上させることができ、検出精度が向上することとな
る。
【0041】しかも、RFフィルタ35やローパスフィ
ルタ37を用いてノイズをカットすることにより、車体
振動等の影響を防止することができる。
【0042】また、従来のフロート式でないため、燃料
タンク本体2底面部との衝突を心配する事なく、差圧変
換器21を燃料タンク本体2底面部に極めて接近させる
ことができることから、従来別途設けられているサーミ
スタ式スイッチ13を廃止できる。
【0043】なお、燃料が減少し、下側の受圧板28b
が空気中に露出しているような状態から、燃料を給油し
た場合には、空気がエア抜き孔23eから抜けることに
より、この受圧板28bの下側に空気が溜らないように
なっている。
【0044】図7には、この発明の第2実施例を示す。
【0045】この実施例は、ホース24が第1実施例と
異なっている。すなわち、このホース24は、下端部2
4aがハウジング23に接続され、上端部24bがベン
トチューブ14、即ち燃料タンク本体2の空間部Eとフ
ィラーチューブ3の上部と連通するベントチューブ14
の上部に接続されている。そして、このホース24は、
上端部24bに上方にU字状に折曲された鉛直U字状部
24cが形成されると共に、水平方向に延びてU字状に
折曲された水平U字状部24dが形成されている。
【0046】これによれば、ホース24の上端部24b
がベントチューブ14の上部に接続されると共に、この
部分に鉛直U字状部24cが形成されているため、車両
旋回走行等により液面が変化した場合でも、ホース24
内に燃料が侵入し難い。侵入した場合でも、水平U字状
部42dが形成されているため、燃料がハウジング23
に到達するには距離があることから、その燃料が容易に
ハウジング23内に侵入することがない。
【0047】他の構成及び作用は第1実施例と同様であ
るので説明を省略する。
【0048】図8及び図9には、この発明の第3実施例
を示す。
【0049】この実施例は、燃料タンク本体2の上面部
に燃料カットバルブ44が配設され、この燃料カットバ
ルブ44にホース24の上端部24bが接続されてい
る。このホース24の下端部24aは、上記と同様にハ
ウジング23に接続されている。
【0050】その燃料カットバルブ44は、図9に示す
ように、フロート44aがスプリング44bにより支持
され、このフロート44aにより管44cの通路が開閉
されるようになっている。通常の状態では、図9の
(a)に示すように、フロート44aの重量によりスプ
リング44bが圧縮されて、管44cの通路が開成状態
となっており、過酷な旋回走行時等には、フロート44
aにより、管44cの通路が閉成されるようになってい
る。
【0051】かかる構成によれば、通常時には、管44
cの通路が開成されているため、燃料タンク本体2内の
空間部Eとホース24が連通状態にある。また、過酷な
旋回走行時には、遠心力が働き、燃料タンク本体2内の
液面が変化することにより、フロート44aが浮力によ
り上昇し、管44cの通路が閉成され、空間部Eとホー
ス24が連通状態が遮断されるため、燃料がホース24
内に侵入するようなことがない。
【0052】他の構成及び作用は第1実施例と同様であ
るので説明を省略する。
【0053】図10には、この発明の第4実施例を示
す。
【0054】この実施例では、燃料カットバルブ44が
圧力調整バルブ48を介してキャニスタ49に接続され
ている。そして、燃料カットバルブ44と圧力調整バル
ブ48との間に、分配管50を介してホース24の上端
部24bが接続されている。
【0055】図9の(a)に示す通常の状態で、温度上
昇により、燃料タンク本体2内の圧力が上昇し、圧力調
整バルブ48にて設定された圧力より高くなると、燃料
タンク本体2内のエバポガスがキャニスタ49に導か
れ、燃料タンク本体2内の圧力上昇が抑制される。勿
論、第3実施例と同様に、通常の状態では、燃料タンク
本体2内の空間部E内の圧力がホース24を介して受圧
板8aに作用し、又、過酷な旋回走行時には燃料カット
バルブ44が作動して、ホース24への燃料の流入が防
止されることとなる。
【0056】この実施例では、既存の構造であるエバポ
系のラインを利用し、燃料カットバルブ44と圧力調整
バルブ48との間に分配管50を介してホース24の上
端部24bを接続するだけの簡単で、ホース24への燃
料の侵入を防止できることとなる。
【0057】他の構成及び作用は第1実施例と同様であ
るので説明を省略する。
【0058】図11は、この発明の第5実施例を示す図
である。
【0059】この実施例では、所定の内部空間を有し燃
料タンク本体2内と連通するエバポセパレータ51が燃
料タンク本体2上面部に配設され、このエバポセパレー
タ51に圧力調整バルブ48を介してキャニスタ49が
接続されている。そして、このエバポセパレータ51と
圧力調整バルブ48との間に、分配管52を介してホー
ス24の上端部24bが接続されている。
【0060】このような構成でも、ホース24内への燃
料の流入を防止できる。
【0061】他の構成及び作用は第1実施例と同様であ
るので説明を省略する。
【0062】なお、上記実施例では、受圧板28a,2
8bを2枚配設しているが、1枚でも良いことは勿論で
ある。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載された発明によれば、燃料タンク本体の底面部近傍の
燃料の圧力と、燃料タンク本体内の空間部内の圧力との
圧力差を検出し、この圧力差の信号を出力することによ
り、従来のフロート式のように車両走行時の液面変動の
影響を殆ど受けないことから、より適正な液量を検出す
ることができる。
【0064】また、従来のような接点11と導体10と
の摺動式でないため、耐久性に劣ることがないと共に、
不純物の付着による問題も生じることがない。
【0065】さらに、従来のようなアーム6やフロート
8を用いていないため、配設スペースが狭くてよいこと
から、燃料タンク本体内でのレイアウトの自由度を向上
させることができる。
【0066】さらにまた、圧力差の変化を検出するよう
にしているため、微小な変化も出力することができるこ
とから、従来のように出力が段階的とならず、分解能を
向上させることができ、より適正な液量を検出すること
ができる。
【0067】また、従来のフロート式でないため、燃料
タンク本体底面部との衝突を心配する事なく、この底面
部近傍まで液面高さを検出することができることから、
従来別途設けられているサーミスタ式スイッチ13を廃
止できる。
【0068】請求項3に記載された発明によれば、スパ
ークノイズ等の高周波のノイズがラジオフリクエンシー
フィルタによりカットされ、更に、車体振動等によるノ
イズがローパスフィルタによりカットされることによ
り、より適正な出力を得ることができる。
【0069】請求項4に記載された発明によれば、ホー
スをフィラーチューブの上部に接続することにより、過
酷な旋回走行時にも、燃料がホース内に侵入することが
少ない。
【0070】請求項5に記載された発明によれば、ホー
スを燃料カットバルブに接続することにより、過酷な旋
回走行時には燃料カットバルブが閉成して、空間部とホ
ースとの連通状態が遮断され、それ以外の通常時には、
燃料カットバルブが開成されて空間部とホースとが連通
状態とされるため、ホース内への燃料の侵入をより防止
できる。
【0071】請求項6に記載された発明によれば、エバ
ポガスを逃がすラインにホースを接続することにより、
ホースに燃料が流入するのを防止するために、別途燃料
カットバルブを設ける必要がない、という実用上有益な
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すフューエルタンク
装置を示す断面図である。
【図2】同第1実施例の差圧変換器を示す断面図であ
る。
【図3】同第1実施例の起歪板の配設状態を示す斜視図
である。
【図4】同第1実施例の歪ゲージの配設状態を示す斜視
図である。
【図5】同第1実施例のホイーストンブリッジ回路を示
す図である。
【図6】同第1実施例を示すホイーストンブリッジ回路
に接続される回路図である。
【図7】この発明の第2実施例を示す図1に相当する断
面図である。
【図8】この発明の第3実施例を示す図1に相当する断
面図である。
【図9】同第2実施例を示す燃料カットバルブの断面図
である。
【図10】この発明の第4実施例を示す図1に相当する
断面図である。
【図11】この発明の第5実施例を示す図1に相当する
断面図である。
【図12】従来例を示す図1に相当する断面図である。
【図13】同従来例を示す液量検出装置の拡大図であ
る。
【図14】同従来例を示す液量検出装置の回路図であ
る。
【符号の説明】 2 燃料タンク本体 3 フィラーチューブ 20 フューエルタンク装置 22 差圧変換器(液量検出装置) 23 ハウジング 24 ホース 24a 下端部 24b 上端部 28a 受圧板(空気圧力受圧部) 28b 受圧板(燃料圧力受圧部) 30 起歪板 32a,32b,32c,32d 歪ゲージ 35 ラジオフリクエンシーフィルタ 37 ローパスフィルタ 44 燃料カットバルブ 48 圧力調整バルブ 49 キャニスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略密閉状態に形成された燃料タンク本体
    と、該燃料タンク本体に接続されて燃料を給油するフィ
    ラーチューブとを有し、更に、前記燃料タンク本体内の
    燃料の液量に対応した信号を出力する液量検出装置が設
    けられたフューエルタンク装置において、 前記液量検出装置は、前記燃料タンク本体の底面部近傍
    の燃料の液中の圧力と、該燃料タンク本体内の空間部内
    の圧力との圧力差を検出して、液量に対応した信号を出
    力するように設定されたことを特徴とするフューエルタ
    ンク装置。
  2. 【請求項2】 前記液量検出装置は、内部空間を有する
    ハウジングが燃料タンク本体内の底面部近傍に配設さ
    れ、該ハウジングはホースにより燃料タンク本体内の空
    間部と連通され、該ハウジング内に、前記空間部内の圧
    力を受ける空気圧力受圧部と、前記燃料タンク本体の底
    面部近傍の燃料の液中の圧力を受ける燃料圧力受圧部と
    が設けられると共に、前記両圧力の圧力差により前記両
    圧力受圧部が一体となって変位するように設定され、該
    変位に応じて撓む起歪板が設けられ、該起歪板に前記撓
    み量に応じて抵抗が変化する歪ゲージを設け、該歪ゲー
    ジから液量に対応した信号を出力するように設定したこ
    とを特徴とする請求項1記載のフューエルタンク装置。
  3. 【請求項3】 前記歪ゲージからの出力の高周波のノイ
    ズをカットするラジオフリクエンシーフィルタを設ける
    と共に、該ラジオフリクエンシーフィルタを通過した出
    力の低周波を通すローパスフィルタを設けたことを特徴
    とする請求項2記載のフューエルタンク装置。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングは、前記ホースにより、
    前記燃料タンク本体の空間部と前記フィラーチューブの
    上部とを連通するベントチューブの上部に接続されたこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載のフューエルタン
    ク装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料タンク本体の上面部には、過酷
    な旋回走行時に閉成し、それ以外の通常時に開成する燃
    料カットバルブが前記空間部に臨んで配設され、該燃料
    カットバルブに、前記ハウジングから延長された前記ホ
    ースが接続され、過酷な旋回走行時には、前記燃料カッ
    トバルブが閉成されて前記空間部とホースとの連通状態
    が遮断され、それ以外の通常時には、前記燃料カットバ
    ルブが開成されて前記空間部とホースとが連通状態とさ
    れるように設定したことを特徴とする請求項2又は3に
    記載のフューエルタンク装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料タンク本体の上面部には、過酷
    な旋回走行時に閉成し、それ以外の通常時に開成する燃
    料カットバルブが前記空間部に臨んで配設され、該燃料
    カットバルブが圧力調整バルブを介してキャニスタに接
    続され、該圧力調整バルブと燃料カットバルブとの間
    に、前記ハウジングから延長された前記ホースが接続さ
    れ、過酷な旋回走行時には、前記燃料カットバルブが閉
    成されて前記空間部とホースとの連通状態が遮断され、
    それ以外の通常時には、前記燃料カットバルブが開成さ
    れて前記空間部とホースとが連通状態とされるように設
    定したことを特徴とする請求項2又は3に記載のフュー
    エルタンク装置。
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JP2009186283A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Komatsu Ltd 燃料量検出装置

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