JPH08178185A - 乾式ガスホルダのシール装置 - Google Patents

乾式ガスホルダのシール装置

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JPH08178185A
JPH08178185A JP32668394A JP32668394A JPH08178185A JP H08178185 A JPH08178185 A JP H08178185A JP 32668394 A JP32668394 A JP 32668394A JP 32668394 A JP32668394 A JP 32668394A JP H08178185 A JPH08178185 A JP H08178185A
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JP
Japan
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gas holder
plate
seal
sealing device
seal plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32668394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshichika Sato
良親 佐藤
Masao Fujita
昌男 藤田
Akio Yasukawa
明生 安川
Satoru Nakamichi
悟 中道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、シール板の脱落あるいは局部的な摩
耗を従来より大幅に抑制した乾式ガスホルダのシール装
置を提供することを目的としている。 【構成】多角筒状の乾式ガスホルダ内に設けたピストン
外周と、該ガスホルダ側壁板との間を密閉するシール装
置において、シール板3に貼りつけられ、該シール板に
押圧アームを係止する金具8を取付ける板状補強部材9
を複数枚に分割してなることを特徴とする乾式ガスホル
ダのシール装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾式ガスホルダのシー
ル装置に関し、詳しくは、該乾式ガスホルダの内部に配
設された昇降自在なピストン外周と側壁板との間をシー
ルするシール装置の構造に係わり、さらに詳しくは、シ
ール板を該乾式ガスホルダの側壁板に押付けるアームの
取付部の改良に係わる。
【0002】
【従来の技術】都市ガス、コークス炉ガス等を備蓄した
り、製造したガスの均一化や加圧に用いられるガスホル
ダには、図12に示すように、水槽18中で上下するベ
ル(有蓋円筒)19を備えた湿式のもの17と、多角筒
状あるいは球形で水槽18を有しない乾式のもの16と
が一般に利用される(例えば、化学工業協会編 プロセ
ス機器構造シリーズ5 貯槽、 丸善株式会社、昭和4
6年初版発行、32頁参照)。そのうち、多角筒状の所
謂乾式ガスホルダ16(以下、単にガスホルダという)
は、その内部に、備蓄されたガス量に応じて上下するピ
ストン1が配置され、そのピストン1で大気と遮断され
るようになっている。従って、該ガスホルダ16の側壁
板5と内接するピストン1の外周部には、空気を遮断す
るシール装置2が配備されている。
【0003】このシール装置2のタイプが異なる例を図
3及び図4に示すが、それらはいずれも上記ガスホルダ
16側壁板5(以下、単に側壁板という)表面を滑る厚
さ2〜4.5mmのシール板3(通常、材質SS41)
と該シール板3を該側壁板5に密着させる押付アーム4
と、ピストン1の外周部に取付けたシール油溝14と、
該シール油溝14内に保持されたシール油6と、シール
油槽底部を形成するシート10とで構成されている。
【0004】ところで、このシール板3には、図3ある
いは図5に示すように、押付アーム4を係止する金具8
が直接取り付けられていたが、以前は該シール板3が摩
耗すると、該金具8を取付た部分の強度が不足し、該シ
ール板3が該金具8から外れて脱落してしまい、シール
装置全体の寿命が6〜10年程度と短かった。そこで、
現在は、図4あるいは図6に示すように、該シール板3
に厚さ3mm以上ある長方体のシール板補強部材9(以
下、補強部材という)を設けて補強し、その上に該金具
8を取付けように改造されている。
【0005】しかしながら、図6に示すような補強部材
9を取付けた改良も、シール板3に該補強部材9を貼り
付けた部分の断面2次モーメント(一種の曲げ抵抗値、
I)がシール板3だけの時の8〜15倍、つまり700
0〜10000mm4 となり、押付アーム4の押付け強
さを該シール板3の長さあたり70〜100kg/mに
強化して、上記側壁板5に該シール板3を密着させる必
要があった。なお、上記ガスホルダ16の側壁板5は、
図11に示すように、たわみ量(δ/L)が通常0.0
06以上の値である。その結果、該シール板3を押付け
るアーム4の力が作用する部分が局部的に摩耗し、シー
ル性が悪くなるという問題が生じた。つまり、該シール
板への上記金具8の取付構造がシール装置の寿命を律速
していたのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
を鑑み、シール板の脱落あるいは局部的な摩耗を従来よ
り大幅に抑制した乾式ガスホルダのシール装置を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため、ガスホルダ側壁板にシール板を押付ける力
の低減に着眼し、鋭意検討を行い、本発明を創案するに
至った。すなわち、本発明は、多角筒状の乾式ガスホル
ダ内に設けたピストン外周と、該ガスホルダ側壁板との
間を密閉するシール装置において、シール板に貼りつけ
られ、該シール板に押圧アームを係止する金具を取付け
る板状補強部材を複数枚に分割してなることを特徴とす
る乾式ガスホルダのシール装置である。また、本発明
は、シール板を30〜70Kg/mの押付力で押し付
け、上記シール板の断面2次モーメント(I)が400
0≦I≦6000(mm4 )の範囲で、たわみ量(δ/
L)が0.006以上になるよう上記板状補強部材の分
割数と間隔を定めることを特徴とする乾式ガスホルダの
シール装置である。ここで、δは側壁板の最大たわみで
あり、Lは側壁板のたわみが最大になるガスホルダ支柱
からの距離である。
【0008】
【作用】本発明では、多角筒状の乾式ガスホルダ内に設
けたピストン外周と、該ガスホルダ側壁板との間を密閉
するシール装置において、シール板に貼りつけられ、該
シール板に押圧アームを係止する金具を取付ける板状補
強部材を複数枚に分割しまた、シール板を30〜70K
g/mの押付力で押し付け、上記シール板の断面2次モ
ーメント(I)が4000≦I≦6000(mm4 )の
範囲で、たわみ量(δ/L)が0.006以上になるよ
う上記板状補強部材の分割数と間隔を定めるようにした
ので、シール板に押付アームを係止する金具の取付部の
補強をシール板の剛性を上げずに行えるようになる。そ
の結果、該乾式ガスホルダの側壁板がδ/Lで0.00
6以上にたわんでもシール板を密着させることができ、
その際、該押付アームの力を従来より弱くすることがで
きた。
【0009】以下に、図1〜2に基づき、本発明の内容
を具体的に説明する。図1は、シール板3に本発明に係
る補強部材9を介して金具8を取付けた様子を示してい
る。補強部材9の大きさは、金具8の大きさに対し上下
左右で2mm以上、また厚さ3mm以上である。また、
図2は、厚さ3mm以上の図1より大きい補強部材9に
2個の金具8を取付けた例である。
【0010】ところで、本発明の適用対象となるガスホ
ルダ16の側壁板5たわみ量の最大値は、測定によりδ
/L=0.006以上であることが分かっているので、
この側板5の変形量と等しいたわみ量をシール板に与え
ることで密閉できる。そして、補強部材9の大きさ、分
割数及び各補強部材同士の間隔は、該乾式ガスホルダ1
6の大きさや押付アーム4の力によって異なる。そこ
で、本発明では、従来の補強部材9を施した断面2次モ
ーメントが7000≦I≦10000(mm4 )相当の
部分(図6参照)を線圧70〜100Kg/mで押付け
て得た「たわみ量」を、補強部材9の大きさ、分割数及
び間隔を適切に選択することによってその部分の断面2
次モーメンを4000≦I≦6000(mm4 )にし
て、シール板3の押付線圧を30〜70(kg/m)ま
で低減させたのである。現在の乾式ガスホルダでは、側
壁板は通常SAPH400鋼板で、シール板はSS41
で製作されているので、30〜70kg/mの線圧で断
面2次モーメントが上記範囲にあれば、シール板の摩耗
が抑制できるからである。
【0011】
【実施例】図9は、従来の補強法、つまり一枚のシール
板3に金具8を共通の補強部材9を介して7個取付けた
例を、該ガスタンク16の内側より眺めた図である。こ
れに対して、同じ位置に、本発明に係るシール装置のう
ち、3個の金具8に1個の補強部材9を貼りつけ、相互
の間隔を10mmとした例を図10に示す。かかる本発
明の実施により、金具8の取付部の補強効果は維持しつ
つ、シール板3に加える押付力を低減することができ
た。すなわち、取付け金具8の位置での断面2次モーメ
ントは、5000mm4 となり、その押付力は、図7に
示すように、47kg/mとなった。また、図7には示
していないが、3個の金具を共通の補強部材9を介して
取付けた場合は、その部分の断面2次モーメントが90
00mm 4 となり、押付力は150kg/mとなった。
【0012】その結果、シール板3に加える線圧とその
摩耗量から寿命を予想することが可能となり、従来装置
と本発明の装置とで寿命がどの程度違うかを図10に比
較して示す。図5のような以前の金具8取付部は、シー
ル板3の摩耗により、取付部が切損して6〜10年程度
の寿命であった。また、図9の従来補強法では、金具9
の取付部の切損は見られず、8〜10年程度の寿命とな
っていた。しかし、本発明のシール装置では、金具8の
取付部補強効果を維持しつつ、シール板の摩耗も低減で
きるため、16年以上の長寿命化が期待できる。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、乾式
ガスホルダのシール装置を改良し、シール板の押付力を
低減することが可能となった。その結果、シール装置の
寿命を従来より大幅に延長することができ、設備保全費
の低減が達成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乾式ガスホルダのシール装置に用
いる補強部材を示す図である。
【図2】本発明に係る乾式ガスホルダのシール装置に用
いる補強部材の別の態様を示す例である。
【図3】乾式ガスホルダのシール装置を示す縦断面図で
ある。
【図4】乾式ガスホルダの別のシール装置を示す縦断面
図である。
【図5】従来の補強なしの金具取付部を示す図である。
【図6】従来の補強法による金具取付部を示す図であ
る。
【図7】本発明の実施効果を示す図である。
【図8】シール装置の寿命を、本発明と従来とで比較す
る図である。
【図9】従来の補強法によるシール板をガスホルダの内
側から眺めた図である。
【図10】本発明によるシール板の補強部分をガスホル
ダの内側から眺めた図である。
【図11】ガスホルダ側壁板の変形(たわみ)を説明す
る図である。
【図12】ガスホルダの縦断面を示す図であり、(a)
は本発明の対象になる乾式ガスホルダ、(b)は湿式ガ
スホルダである。
【符号の説明】
1 ピストン 2 シール装置 3 シール板 4 押付アーム 5 側壁板 6 シール油 8 金具 9 補強部材 10 シート 12 ガスホルダ支柱 14 ガス 15 空気 16 乾式ガスホルダ 17 湿式ガスホルダ 18 水槽 19 ベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安川 明生 倉敷市水島川崎通1丁目(番地なし) 川 崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 中道 悟 倉敷市水島川崎通1丁目(番地なし) 川 崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角筒状の乾式ガスホルダ内に設けたピ
    ストン外周と、該ガスホルダ側壁板との間を密閉するシ
    ール装置において、 シール板に貼りつけられ、該シール板に押圧アームを係
    止する金具を取付ける板状補強部材を複数枚に分割して
    なることを特徴とする乾式ガスホルダのシール装置。
  2. 【請求項2】 シール板を30〜70Kg/mの押付力
    で押し付け、上記シール板の断面2次モーメント(I)
    が4000≦I≦6000(mm4 )の範囲で、たわみ
    量(δ/L)が0.006以上になるよう上記板状補強
    部材の分割数と間隔を定めることを特徴とする請求項1
    記載の乾式ガスホルダのシール装置。ここで、δは側壁
    板の最大たわみであり、Lは側壁板のたわみが最大にな
    るガスホルダ支柱からの距離である。
JP32668394A 1994-12-28 1994-12-28 乾式ガスホルダのシール装置 Withdrawn JPH08178185A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103672384A (zh) * 2013-12-31 2014-03-26 中冶赛迪工程技术股份有限公司 一种重叠式橡胶膜密封煤气柜
US9222816B2 (en) 2010-05-14 2015-12-29 Belkin International, Inc. Apparatus configured to detect gas usage, method of providing same, and method of detecting gas usage
CN105715938A (zh) * 2016-04-28 2016-06-29 中冶华天工程技术有限公司 正多边形稀油密封气柜改建的单段式橡胶膜密封气柜

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Effective date: 20020305