JPH08177853A - 軸受およびその軸受を用いた流体制御バルブ - Google Patents

軸受およびその軸受を用いた流体制御バルブ

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JPH08177853A
JPH08177853A JP6323005A JP32300594A JPH08177853A JP H08177853 A JPH08177853 A JP H08177853A JP 6323005 A JP6323005 A JP 6323005A JP 32300594 A JP32300594 A JP 32300594A JP H08177853 A JPH08177853 A JP H08177853A
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valve
bearing
bush
peripheral surface
plug
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JP6323005A
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Shinichi Hasegawa
長谷川真一
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温雰囲気下においても安定して特性が得ら
れるように構成する。 【構成】 内部に弁室2が設けられるとともに、弁室2
内外を連通する流入孔3と流出孔4と貫通孔5とが設け
られるハウジング1と、貫通孔5に嵌合される軸受8
と、軸受8の中心部を挿通して一端が弁室2内に位置す
るとともに、他端が弁室2外に位置する弁棒6と、弁室
2内に位置して流入孔3を開閉し得るとともに、弁棒6
の一体に連結される弁体7と、弁棒6の他端に連結され
るアクチュエータ11とを具えた流体制御バルブであっ
て、軸受8を内周面で弁棒6を支持するとともに、外周
面と貫通孔5内面との間に所定の間隙を形成するブッシ
ュ9と、下面がブッシュ9の上面に係合するとともに、
外周面が貫通孔5に嵌合し、内周面と弁棒6の周面との
間に所定の間隙を形成するプラグ10とで構成したも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は流体制御バルブに用い
られる軸受に関し、特に、排気ガス再循環制御バルブ用
軸受として、高温雰囲気下においても安定した特性が得
られる軸受に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、排気ガスを再循
環させるために用いられる排気ガス再循環制御バルブに
あっては、図8に示すように構成されている。
【0003】すなわち、この排気ガス再循環制御バルブ
は、内部に弁室32が設けられるとともに、弁室32内
外を連通する流入孔33と流出孔34と貫通孔35とが
設けられる鉄等からなる鋳造品であるバルブ本体である
ハウジング31と、貫通孔35内に嵌合されるステンレ
ス鋼等からなる軸受38と、軸受38を挿通して一端が
弁室32内に位置するとともに、他端が弁室32外に位
置する弁棒36と、弁室32内に位置して流入孔33を
開閉し得るとともに、弁棒36の一端に連結される弁体
37と、弁棒36を上下動させるためのアクチュエータ
41とを具えている。
【0004】アクチュエータ41は、ハウジング31の
上部に取付けられる下ケース43と上ケース44とから
なるケース42と、上ケース44と下ケース43との間
で周縁部を挟持固定されるとともに、中心部に弁棒36
の他端が取り付けられるダイアフラム47と、ダイアフ
ラム47と上ケース44との間に装着されるスプリング
48とを具えている。
【0005】ダイアフラム47と上ケース44との間に
は気体室45が形成されるとともに、気体室45には上
ケース44に設けた圧力導入ノズル49を介して適宜の
圧力が導入されるようになっている。なお、52は、排
気ガス中に含まれる不純物等が軸受38の摺動部に侵入
するのを阻止するフィルタ、53はフィルタを貫通孔3
5に保持するためのカバーである。
【0006】そして、圧力導入ノズル49を介して気体
室45内に適宜の圧力を導入すると、ダイアフラム47
が上方又は下方に変位するとともに、ダイアフラム47
の変位に追従して弁棒36が上方又は下方に移動し、弁
棒36に連結される弁体37が流入孔33を開放又は閉
塞し、流入孔33から流出孔34への排気ガスの流れが
許容又は阻止される。
【0007】上記のように構成される排気ガス再循環制
御バルブにあっては、900℃にも達する排気ガスの高
温雰囲気下において使用されるため、各構成部品の各部
の寸法が熱膨張によって変化し、特に、弁棒36を支持
している軸受38の熱による影響が大きいものである。
【0008】すなわち、軸受38の熱膨脹率はハウジン
グ31よりも大きいため、熱膨脹によって外寸法が増加
しよとするが、外周面がハウジング31の貫通孔35の
内周面に嵌合されているため、径方向外方への膨脹が抑
制され、その分の歪みが内径側に現れる。この結果、内
径の真円度に狂いが生じて弁棒36の支持状態が不安定
となり、弁棒36の動きが円滑でなくなり、弁棒36に
連結される弁体37による流入孔33の開閉にタイムラ
グが生じ、所望の開閉特性が得られなくなる。
【0009】この場合、軸受38の熱膨張による内径の
寸法変化を考慮し、予め内径を大きく形成しておくこと
も考えられるが、その場合には弁棒36が上下動する際
にがたが生じ、弁棒36に連結される弁体37による流
入孔33の開閉度にばらつきが生じ、所望の開閉特性が
得られなくなる。
【0010】一方、実開平2−43451号公報には、
前述した排気ガス再循環制御バルブに類似する排気ガス
還流バルブが開示されているが、この排気ガス還流ハル
ブにあっても、シャフト4を支持しているブッシュ9の
外周面がバルブ基体1に嵌合されているため、ブッシュ
9の熱膨脹による径方向外方への変形が抑制され、その
分の歪みが内径側に現れ、内径の真円度に狂いが生じ、
シャフト4を円滑に支持することができなくなる。
【0011】この発明は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、排気ガス等の高温雰囲
気下においても、熱による影響を受けることなく常に弁
棒を円滑に支持することができる軸受およびその軸受を
用いた流体制御バルブを提供することを目的とするもの
である。
【0012】
【問題点を解決するための手段】前記のような問題点を
解決するためこの発明は、高温流体を制御する流体制御
バルブに用いられ、前記流体制御バルブのバルブ本体と
弁棒との間に装着されて前記弁棒を往復動可能に支持す
る軸受であって、外周面が前記バルブ本体に嵌合され、
内周面と前記弁棒との間に間隙を形成するプラグと、内
周面が前記弁棒を往復動可能に支持し、外周面と前記バ
ルブ本体との間に間隙を形成するブッシュとからなり、
前記プラグと前記ブッシュとは凹凸係合されてなる手段
を採用したものである。また、高温流体を制御する流体
制御バルブであって、内部に弁室が設けられるととも
に、該弁室内外を連通する流入孔と流出孔とが設けられ
るバルブ本体と、該バルブ本体に往復動可能に挿着され
るとともに、一端に前記流入孔を開閉する弁体が装着さ
れ、他端がアクチュエータに連結される弁棒と、該弁棒
と前記バルブ本体との間に装着されて弁棒を往復動可能
に支持する軸受とを具え、該軸受は、外周面が前記バル
ブ本体に嵌合され、内周面と前記弁棒との間に間隙を形
成するプラグと、内周面が前記弁棒を往復動可能に支持
し、外周面と前記バルブ本体との間に間隙を形成するブ
ッシュとからなり、前記プラグと前記ブッシュとは凹凸
係合されてなる手段を採用したものである。
【0013】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、高温雰囲気下において軸受が熱膨脹しても、軸受
のブッシュの外周面とバルブ本体との間には所定の間隙
が形成されているので、ブッシュの外寸法の増加が妨げ
られるようなことはない。また、軸受のプラグの内周面
と弁棒の周面との間にも所定の間隙が形成されているの
で、プラグの外寸法の増加が抑制されてその分の歪みが
内寸法の変化として現れても、弁棒の動きを妨げるよう
なことはない。さらに、ブッシュの外周面側に間隙が形
成されていても、ブッシュとプラグとは凹凸係合してい
るので、ブッシュの装着状態が不安定となるようなこと
はなく、弁棒の支持状態が不安定となるようなことがな
い。
【0014】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。図1および図2には、この発明による軸受お
よびその軸受を用いた流体制御バルブの第1の実施例が
示されていて、図1は全体を示す概略縦断面図、図2は
図1に示すものの部分拡大図である。
【0015】すなわち、この実施例に示す軸受は、エン
ジンからの排気ガスを再循環させるために用いられる排
気ガス再循環制御バルブ等のように、高温雰囲気下にお
いて用いられる流体制御バルブの軸受として有効なもの
であって、熱による影響を受けることなく安定した機能
が得られるように構成したものである。
【0016】また、この実施例による流体制御バルブ
は、内部に弁室2が設けられるとともに、下部に弁室2
内外を連通する流入孔3、側部に流出孔4、上部に貫通
孔5がそれぞれ設けられる鉄やアルミ合金等からなる鋳
造品であるバルブ本体であるハウジング1と、貫通孔5
内に装着されるとともに、後述する弁棒6を上下動自在
に支持するステンレス鋼や焼結金属等からなる環状の前
述した軸受8と、軸受8の中心部を挿通して一端が弁室
2内に位置するとともに、他端が弁室2外に位置する棒
状の弁棒6と、弁室2内に位置して流入孔3を開閉し得
るとともに、弁棒6の一端に連結される逆円錐台形状の
弁体7と、弁棒6の他端に連結されるとともに、弁棒6
を上下動させるアクチュエータ11とを具えている。
【0017】アクチュエータ11は、ハウジング1の上
部にねじ16によって取付けられる逆椀型状の下ケース
13と、この下ケース13の上端開口部に下端開口部が
かしめ付けられる逆椀型状の上ケース14とからなるケ
ース12と、上ケース14と下ケース13との間で周縁
部を挟持固定されるとともに、中心部に弁棒6の他端が
連結されるゴム等の弾性体からなる円盤状のダイアフラ
ム17と、ダイアフラム17の上面と上ケース14の内
部上面との間に装着されるスプリング18とを具えてい
る。
【0018】ダイアフラム17の上面側には気体室15
が形成されるとともに、気体室15には上ケース14に
装着されている圧力導入ノズル19を介して適宜の圧力
が導入されるようになっている。
【0019】ダイアフラム17の上面中央部には断面U
字形状をなす上ストッパ20が装着されていて、この上
ストッパ20の上端が上ケース14の内部上面に当接す
ることでダイアフラム17の上方への変位が制限される
とともに、ダイアフラム17の下面中央部には断面逆U
字形状をなす下ストッパ21が装着されていて、この下
ストッパ21の下端が下ケース13の内部下面に当接す
ることでダイアフラム17の下方への変位が制限される
ものである。
【0020】ハウジング1の貫通孔5に装着される軸受
8は、外周面が貫通孔5の内周面に嵌合されるととも
に、内周面と弁棒6の周面との間に所定の間隙を形成す
る環状のプラグ10と、このプラグ10と凹凸係合する
とともに、外周面と貫通孔5の内周面との間に所定の間
隙を形成し、内周面で弁棒6の周面を摺動自在に支持す
る環状のブッシュ9とから構成されている。
【0021】プラグ10の下面中央部は、中心に行くほ
ど順次上方に行くテーパ面10aに形成されるととも
に、このプラグ10の下面側に位置するブッシュ9の上
面中央部は、プラグ10の下面と合致するテーパ面9a
に形成され、これら両テーパ面10a、9aの協働によ
りプラグ10とブッシュ9とが凹凸係合するようになっ
ている。
【0022】貫通孔5の下端部は他の部分よりも小径に
形成されていて、その部分に環状のフィルタ22が装着
され、このフィルタ22により排気ガス中に含まれる不
純物等が軸受8の摺動部に侵入するのを阻止するように
なっている。なお、23はフィルタ22を貫通孔5に保
持するためのカバーである。
【0023】このように貫通孔5の下端部に装着したフ
ィルタ22と、ハウジング1の上部に装着した下ケース
13とによって、軸受8のプラグ10およびブッシュ9
の貫通孔5からの脱落が防止されるものである。
【0024】プラグ10の内径は、熱膨脹時にハウジン
グ1によって外寸法の増加が抑制され、その分の歪みが
内寸法の変化として現れても、内周面が弁棒6の周面に
接触しないような値に設定されている。また、ブッシュ
9は、熱膨脹時に外寸法が増加しても、外周面が貫通孔
5の内周面に接触しないような値に設定されている。
【0025】次に、前記に示すものの作用について説明
する。圧力導入ノズル19を介して気体室15内に適宜
の圧力を導入すると、ダイアフラム17が上方又は下方
に変位するとともに、ダイアフラム17の変位に追従し
て弁棒6が上方又は下方に移動し、弁棒6に連結される
弁体7が流入孔3を開放又は閉塞し、流入孔3から流出
孔4への排気ガスの流れが許容又は阻止される。
【0026】ここで、排気ガスの高熱によって軸受8の
ブッシュ9およびプラグ10は熱膨脹して寸法が変化す
ることになるが、ブッシュ9の外周面とハウジング1の
貫通孔5の内面との間には所定の間隙が形成されている
ので、ブッシュ9の外寸法の増加が抑制されるようなこ
とはなく、ブッシュ9は上面がプラグ10の下面に接触
した状態で径方向外方へ膨脹変形する。したがって、ブ
ッシュ9の径方向外方への膨脹変形が抑制され、その歪
みが内径側の寸法の変化として現れ、内径の真円度に狂
いが生じ、弁棒6の動きを妨げるようなことはない。
【0027】また、プラグ10の内周面と弁棒6の周面
との間にも所定の間隙が形成されているので、プラグ1
0の径方向外方への膨脹変形がハウジング1によって抑
制され、その分の歪みが内寸法の変化として現れ、内径
の真円度に狂いが生じても弁棒6の動きを妨げるような
ことはない。
【0028】さらに、ブッシュ9の外周面側に間隙が形
成されていても、ブッシュ9の上面側のテーパ面9aが
プラグ10の下面側のテーパ面10aに合致し、両テー
パ面9a、10aの協働によりプラグ10とブッシュ9
とは凹凸係合することになるので、ブッシュ9の貫通孔
5内における装着状態にがたが生じるようなことはな
く、安定して弁棒6を支持することができるものであ
る。
【0029】したがって、排気ガスが作用するような高
温雰囲気下においても、常に弁棒6を円滑に支持するこ
とができ、弁棒6に連結される弁体7による流入孔3の
開閉にタイムラグが生じたり、開閉度にばらつきが生じ
たりするようなことはなく、所望の開閉特性が得られる
ことになる。
【0030】図3および図4には、この発明による軸受
およびその軸受を用いた流体制御バルブの第2の実施例
が示されていて、この実施例に示す軸受8はプラグ10
の上端部に径方向外方に環状に張り出るフランジ部10
bを一体に形成したものであって、その他の構成は前記
第1の実施例に示すものと同様である。また、この軸受
8を用いた流体制御バルブは、軸受8のプラグ10のフ
ランジ部10bを貫通孔5の開口周縁部に係止させ、こ
のフランジ部10bとハウジング1の上面との間で下ケ
ース13の下端部を挟持するように構成したものであっ
て、その他の構成は前記第1の実施例に示すものと同様
である。
【0031】そして、この実施例に示すものにあっても
前記第1の実施例に示すものと同様の作用効果を示し、
圧力導入ノズル19を介して気体室15内に適宜の圧力
を導入すると、ダイアフラム17が上方又は下方に変位
するとともに、ダイアフラム17の変位に追従して弁棒
6が上方又は下方に移動し、弁棒6に連結される弁体7
が流入孔3を開放又は閉塞し、流入孔3から流出孔4へ
の排気ガスの流れが許容又は阻止される。
【0032】この場合、排気ガスの高熱によって軸受8
のブッシュ9およびプラグ10は熱膨脹して寸法が変化
することになるが、ブッシュ9の外周面とハウジング1
の貫通孔5の内面との間には所定の間隙が形成されてい
るので、ブッシュ9の外寸法の増加が抑制されるような
ことはなく、ブッシュ9は上面がプラグ10の下面に接
触した状態で径方向外方へ膨脹変形する。したがって、
ブッシュ9の径方向外方への膨脹変形が抑制され、その
歪みが内径側の寸法の変化として現れ、内径の真円度に
狂いが生じ、弁棒6の動きを妨げるようなことはない。
【0033】また、プラグ10の内周面と弁棒6の周面
との間にも所定の間隙が形成されているので、プラグ1
0の径方向外方への膨脹変形がハウジング1によって抑
制され、その分の歪みが内寸法の変化として現れ、内径
の真円度に狂いが生じても弁棒6の動きを妨げるような
ことはない。
【0034】さらに、ブッシュ9の外周面側に間隙が形
成されていても、ブッシュ9とプラグ10とは凹凸係合
していて、ブッシュ9の上面側のテーパ面9aがプラグ
10の下面側のテーパ面10aと合致しているので、ブ
ッシュ9の貫通孔5内における装着状態にがたが生じる
ようなことはなく、安定して弁棒6を支持することがで
きるものである。
【0035】したがって、排気ガスが作用するような高
温雰囲気下においても、常に弁棒6を円滑に支持するこ
とができるので、弁棒6に連結される弁体7による流入
孔3の開閉にタイムラグが生じたり、開閉度にばらつき
が生じたりするようなことはなく、所望の開閉特性が得
られることになる。
【0036】そして、この実施例では軸受8のプラグ1
0の上端部にフランジ部10bを設けて、そのフランジ
部10bを貫通孔5の開口周縁部に係止させ、フランジ
部10bとハウジング1の上端面との間で下ケース13
の下端部を挟持するようにしたので、ねじによって下ケ
ース13をハウジング1に固定する必要はなく、下ケー
ス13のハウジング1への取り付けが容易となる。
【0037】図5〜図7には、この発明による軸受およ
びその軸受を用いた流体制御バルブの第3〜第5の実施
例が示されていて、図5に示す第3の実施例による軸受
8は、プラグ10の下面中央部より内側の部分に環状の
凹部10cを設けるとともに、この凹部10cと合致す
る凸部9bをブッシュ9の上面側に設けたものであっ
て、この凹部10cと凸部9bとの協働によりプラグ1
0とブッシュ9とを凹凸係合させたものであって、その
他の構成は前記第1の実施例に示すものと同様である。
また、このように構成した軸受8を用いた流体制御バル
ブは前記第1の実施例に示すものと同様の構成を有して
いる。
【0038】図6に示す第4の実施例による軸受8は、
プラグ10の下面中央部より内側の部分を中心にいくほ
ど下方に下がるテーパ面10dに形成するとともに、こ
のテーパ面10dと合致するテーパ面9cをブッシュ9
の上面側に形成したものであって、これらテーパ面10
d、9cの協働によりプラグ10とブッシュ9とを凹凸
係合させたものであって、その他の構成は前記第1の実
施例に示すものと同様である。また、このように構成し
た軸受8を用いた流体制御バルブは前記第1の実施例に
示すものと同様の構成を有している。
【0039】図7に示す第5の実施例による軸受8は、
プラグ10の下面中央部に下方に突出する断面三角形状
で環状をなす突起10eを設けるとともに、この突起1
0eと合致する凹部9dをブッシュ9の上面側に設けた
ものであって、この突起10eと凹部9dとの協働によ
りプラグ10とブッシュ9とを凹凸係合させたものであ
って、その他の構成は前記第1の実施例に示すものと同
様である。また、このように構成した軸受8を用いた流
体制御バルブは前記第1の実施例に示すものと同様の構
成を有している。
【0040】そして、これら第3〜第5の実施例に示す
ものにあっても、前記第1の実施例に示すものと同様の
作用効果を示し、排気ガスの高熱によって軸受8のブッ
シュ9およびプラグ10は熱膨脹して寸法が変化する
が、ブッシュ9の外周面とハウジング1の貫通孔5の内
面との間には所定の間隙が形成されているので、ブッシ
ュ9の外寸法の増加が抑制されるようなことはなく、ブ
ッシュ9は上面がプラグ10の下面に接触した状態で径
方向外方へ膨脹変形する。したがって、ブッシュ9の径
方向外方への膨脹変形が抑制され、その歪みが内径側の
寸法の変化として現れ、内径の真円度に狂いが生じ、弁
棒6の動きを妨げるようなことはない。
【0041】また、プラグ10の内周面と弁棒6の周面
との間にも所定の間隙が形成されているので、プラグ1
0の径方向外方への膨脹変形がハウジング1によって抑
制され、その分の歪みが内寸法の変化として現れ、内径
の真円度に狂いが生じても弁棒6の動きを妨げるような
ことはない。
【0042】さらに、ブッシュ9の外周面側に間隙が形
成されていても、ブッシュ9の上面側の凸部9bがプラ
グ10の下面側の凹部10cに、又は、ブッシュ9の上
面側のテーパ面9cがプラグ10の下面側のテーパ面1
0dに、又は、ブッシュ9の上面側の凹部9dがプラグ
10の下面側の突起10eに合致し、これらの協働によ
りブッシュ9とプラグ10とは凹凸係合することになる
ので、ブッシュ9の貫通孔5内における装着状態にがた
が生じるようなことはなく、安定して弁棒6を支持する
ことができるものである。
【0043】したがって、排気ガスが作用するような高
温雰囲気下においても、常に弁棒6を円滑に支持するこ
とができるので、弁棒6に連結される弁体7による流入
孔3の開閉にタイムラグが生じたり、開閉度にばらつき
が生じたりするようなことはなく、所望の開閉特性が得
られることになる。
【0044】なお、前記各実施例においては、ブッシュ
9の上面をプラグ10の下面に合致させるようにした
が、ブッシュ9の下面をプラグ10の上面に合致させる
ことで、ブッシュ9とプラグ10を凹凸係合させてもよ
いことは勿論のでことである。
【0045】
【発明の効果】この発明は、高温流体を制御する流体制
御バルブに用いられ、前記流体制御バルブのバルブ本体
と弁棒との間に装着されて前記弁棒を往復動可能に支持
する軸受であって、外周面が前記バルブ本体に嵌合さ
れ、内周面と前記弁棒との間に間隙を形成するプラグ
と、内周面が前記弁棒を往復動可能に支持し、外周面と
前記バルブ本体との間に間隙を形成するブッシュとから
なり、前記プラグと前記ブッシュとは凹凸係合されてな
る構成としたことにより、以下のような効果を奏するこ
とになる。高温雰囲気下において軸受のブッシュおよび
プラグが膨脹しても、ブッシュの外周面とバルブ本体と
の間には所定の間隙が形成されているので、ブッシュの
外径方向への寸法の増加が抑制されることはなく、ブッ
シュの内径側の真円度に狂いが生じるようなことはな
い。また、プラグの内面と弁棒の周面との間にも所定の
間隙が形成されているので、プラグの外径方向への寸法
の増加が抑制され、その歪みが内径の寸法変化として現
れ、内径の真円度に狂いが生じても、弁棒の動きを妨げ
るようなことはない。さらに、ブッシュとプラグとは凹
凸係合しているので、ブッシュの外周面側に間隙があっ
てもブッシュのバルブ本体における装着状態が不安定と
なるようなことはなく、弁棒の支持状態が不安定となる
ようなことがない。したがって、常に弁棒を円滑に支持
することができることになる。
【0046】また、高温流体を制御する流体制御バルブ
であって、内部に弁室が設けられるとともに、該弁室内
外を連通する流入孔と流出孔とが設けられるバルブ本体
と、該バルブ本体に往復動可能に挿着されるとともに、
一端に前記流入孔を開閉する弁体が装着され、他端がア
クチュエータに連結される弁棒と、該弁棒と前記バルブ
本体との間に装着されて弁棒を往復動可能に支持する軸
受とを具え、該軸受は、外周面が前記バルブ本体に嵌合
され、内周面と前記弁棒との間に間隙を形成するプラグ
と、内周面が前記弁棒を往復動可能に支持し、外周面と
前記バルブ本体との間に間隙を形成するブッシュとから
なり、前記プラグと前記ブッシュとは凹凸係合されてな
る構成としたことにより、以下のような効果を奏するこ
とになる。高温雰囲気下において軸受のブッシュおよび
プラグが膨脹しても、ブッシュの外周面とハウジングの
貫通孔の内面との間には所定の間隙が形成されているの
で、ブッシュの外径方向への寸法の増加が抑制されるこ
とはなく、ブッシュの内径側の真円度に狂いが生じるよ
うなことはない。また、プラグの内面と弁棒の周面との
間にも所定の間隙が形成されているので、プラグの外径
方向への寸法の増加が抑制され、その歪みが内径の寸法
変化として現れ、内径の真円度に狂いが生じても、弁棒
の動きを妨げるようなことはない。さらに、ブッシュと
プラグとは凹凸係合しているので、ブッシュの外周面側
に間隙があってもブッシュのバルブ本体における装着状
態が不安定となるようなことはなく、弁棒の支持状態が
不安定となるようなことがない。したがって、常に弁棒
を円滑に支持することができることになり、弁棒に連結
される弁体による流入孔の開放、閉塞を安定させること
ができるので、排気ガスを再循環させるような箇所に用
いた場合には、タイムラグ等を生じることなく排気ガス
の流入孔から流出孔への流れを確実に許容又は阻止する
ことができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による軸受およびその軸受を用いた流
体制御バルブの第1の実施例を示した概略縦断面図であ
る。
【図2】図1に示すものの部分拡大図である。
【図3】この発明による軸受およびその軸受を用いた流
体制御バルブの第2の実施例を示した縦断面図である。
【図4】図3に示すものの部分拡大図である。
【図5】この発明による軸受およびその軸受を用いた流
体制御バルブの第3の実施例を示した一部断面図であ
る。
【図6】この発明による軸受およびその軸受を用いた流
体制御バルブの第4の実施例を示した一部断面図であ
る。
【図7】この発明による軸受およびその軸受を用いた流
体制御バルブの第5の実施例を示した一部断面図であ
る。
【図8】従来の軸受およびその軸受を用いた流体制御バ
ルブの一例を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1、31……ハウジング 2、32……弁室 3、33……流入孔 4、34……流出孔 5、35……貫通孔 6、36……弁棒 7、37……弁体 8、38……軸受 9……ブッシュ 10……プラグ 11、41……アクチュエータ 12、42……ケース 13、43……下ケース 14、44……上ケース 15、45……気体室 16……ねじ 17、47……ダイアフラム 18、48……スプリング 19、49……圧力導入ノズル 20……上ストッパ 21……下ストッパ 22、52……フィルタ 23、53……カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温流体を制御する流体制御バルブに用
    いられ、前記流体制御バルブのバルブ本体(1)と弁棒
    (6)との間に装着されて前記弁棒(6)を往復動可能
    に支持する軸受であって、外周面が前記バルブ本体
    (1)に嵌合され、内周面と前記弁棒(6)との間に間
    隙を形成するプラグ(10)と、内周面が前記弁棒
    (6)を往復動可能に支持し、外周面と前記バルブ本体
    (1)との間に間隙を形成するブッシュ(9)とからな
    り、前記プラグ(10)と前記ブッシュ(9)とは凹凸
    係合されてなることを特徴とする軸受。
  2. 【請求項2】 高温流体を制御する流体制御バルブであ
    って、内部に弁室(2)が設けられるとともに、該弁室
    (2)内外を連通する流入孔(3)と流出孔(4)とが
    設けられるバルブ本体(1)と、該バルブ本体(1)に
    往復動可能に挿着されるとともに、一端に前記流入孔
    (3)を開閉する弁体(7)が装着され、他端がアクチ
    ュエータ(11)に連結される弁棒(6)と、該弁棒
    (6)と前記バルブ本体(1)との間に装着されて弁棒
    (6)を往復動可能に支持する軸受(8)とを具え、該
    軸受(8)は、外周面が前記バルブ本体(1)に嵌合さ
    れ、内周面と前記弁棒(6)との間に間隙を形成するプ
    ラグ(10)と、内周面が前記弁棒(6)を往復動可能
    に支持し、外周面と前記バルブ本体(1)との間に間隙
    を形成するブッシュ(9)とからなり、前記プラグ(1
    0)と前記ブッシュ(9)とは凹凸係合されてなること
    を特徴とする流体制御バルブ。
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