JPH08177692A - 2サイクルエンジンの点火時期補正装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの点火時期補正装置

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JPH08177692A
JPH08177692A JP32607394A JP32607394A JPH08177692A JP H08177692 A JPH08177692 A JP H08177692A JP 32607394 A JP32607394 A JP 32607394A JP 32607394 A JP32607394 A JP 32607394A JP H08177692 A JPH08177692 A JP H08177692A
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fuel ratio
cylinder
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scavenging
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JP32607394A
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Takeshi Motoyama
雄 本山
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混合気の空燃比を正確に検知して点火時期を
エンジンの運転状態に応じて最適に補正することができ
る2サイクルエンジンの点火時期補正装置を提供するこ
と。 【構成】 排気口が開いたときに掃気口からシリンダ2
a内に導入される掃気によって既燃ガスと新気とのガス
交換を行う2サイクルエンジン1に設けられる点火時期
補正装置を、点火制御回路(点火時期調整手段)23
と、燃焼室Sから外部に既燃ガスを導く副排気通路29
の途中に設けられたO2 センサー30と該O2 センサー
30からの信号に基づいて混合気の空燃比を求めるEC
U(空燃比検知手段)15を含んで構成される空燃比検
知装置と、エンジン回転数又は/及びスロットル開度に
基づいて設定される目標空燃比と前記空燃比検知装置に
よって検知される空燃比検知値とを比較して両者の差に
基づいて前記点火制御回路23を制御する制御手段(E
CU)15を含んで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既燃ガスのO2 濃度か
ら混合気の空燃比を検知してその値と目標空燃比とを比
較し、両者の差に基づいて点火時期を補正する2サイク
ルエンジンの点火時期補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにあっては、混合気の空燃比を
検知してその値に基づいてエンジンの運転状態を最適状
態に補正することは、エンジン性能の向上、燃費の改
善、排気対策等の点から望ましい。
【0003】ところで、混合気の空燃比を検知する方法
としては、排気通路にO2 センサーを配置し、該O2
ンサーによって検出された排気ガス(既燃ガス)中のO
2 濃度に基づいて混合気の空燃比を算出する方法が4サ
イクルエンジンにおいて従来から実施されている。
【0004】而して、2サイクルエンジンにおいても、
上記方法によって混合気の空燃比を検知する方法が考え
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2サイ
クルエンジンにあっては、掃・排気行程時には掃気口と
排気口が共に開くため、掃気に供される未気化燃料を含
む新気が燃焼室から排気通路に流出する所謂吹き抜け現
象が発生して排気ガス中に20%近くの酸素を含む新気
が含まれ、排気通路に設置されたO2 センサーでそこを
流れる排気ガスのO2 濃度を検出しても、燃焼室に供給
される混合気の空燃比を正確に検知することができな
い。このため、2サイクルエンジンでは、4サイクルエ
ンジンのようにはエンジンの運転状態を正確に制御する
ことができなかった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、混合気の空燃比を正確に検知
して点火時期をエンジンの運転状態に応じて最適に補正
する2サイクルエンジンの点火時期補正装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、排気口が開いたときに掃気
口からシリンダ内に導入される掃気によって既燃ガスと
新気とのガス交換を行う2サイクルエンジンに設けられ
る点火時期補正装置を、点火時期調整手段と、燃焼室か
ら外部に既燃ガスを導く副排気通路の途中に設けられた
2 センサーと、該O2 センサーからの信号に基づいて
混合気の空燃比を求める空燃比検知手段を含んで構成さ
れ、点火から掃気流が前記副排気通路の導入口に到達す
るまでの期間のみ前記副排気通路の導入口から既燃ガス
を導入可能とした空燃比検知装置と、エンジン回転数又
は/及びスロットル開度に基づいて設定される目標空燃
比と前記空燃比検知装置によって検知される空燃比検知
値とを比較して両者の差に基づいて前記点火時期調整手
段を制御する制御手段と、を含んで構成したことを特徴
とする。
【0008】又、請求項2記載の発明は、ピストンの摺
動に位相差のある少なくとも2つの気筒を有し、各気筒
において排気口が開いたときに掃気口からシリンダ内に
導入される掃気によって既燃ガスと新気とのガス交換を
行う2サイクルエンジンに設けられる点火時期補正装置
を、点火時期調整手段と、隣接する2つの気筒を連通す
る連通路の途中に設けられたO2 センサーと、該O2
ンサーからの信号に基づいて混合気の空燃比を求める空
燃比検知手段を含んで構成され、隣接する2つの気筒の
うち膨張行程にある一方の気筒の点火から掃気口が開く
までの期間のみ前記連通路の両端を開口可能とした空燃
比検知装置と、エンジン回転数又は/及びスロットル開
度に基づいて設定される目標空燃比と前記空燃比検知装
置によって検知される空燃比検知値とを比較して両者の
差に基づいて前記点火時期調整手段を制御する制御手段
と、を含んで構成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、新気を含まない
既燃ガスのO2 濃度が空燃比検知装置によって正確に検
知される。つまり、点火から掃気流が副排気通路の導入
口に到達するまでの期間内に限って既燃ガスが副排気通
路に導入されるため、該副排気通路を流れる既燃ガスに
は未気化燃料を含む新気が含まれず、この既燃ガス中の
2 濃度がO2 センサーによって検出され、燃焼室に供
給される混合気の空燃比が空燃比検知手段によってO2
濃度の検出値に基づいて正確に求められる。従って、2
サイクルエンジンにおいても、4サイクルエンジンと同
様に混合気の空燃比を正確に検知して該空燃比検知値と
目標空燃比との差に基づいて点火時期をエンジンの運転
状態に応じて最適に補正することができ、エンジン性能
の向上、燃費及び排気ガス特性の改善等を図ることがで
きる。
【0010】又、請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明と同様に、新気を含まない既燃ガスのO2
濃度が空燃比検知装置によって正確に検知される。つま
り、膨張行程にある一方の気筒の既燃ガスは連通路を通
って圧縮行程にある他方の気筒へ流れ、この場合、膨張
行程にある気筒の掃気口は閉じているため、連通路を流
れる既燃ガスには未気化燃料を含む新気が含まれず、従
って、この既燃ガスのO2 濃度がO2 センサーによって
検出され、各気筒の燃焼室に供給される混合気の空燃比
が空燃比検知手段によってO2 濃度の検出値に基づいて
正確に求められる。このため、2サイクルエンジンにお
いても、4サイクルエンジンと同様に混合気の空燃比を
正確に検知して点火時期をエンジンの運転状態に応じて
最適に補正することができ、エンジン性能の向上、燃費
及び排気ガス特性の改善等を図ることができる。
【0011】
【実施例】
[第1発明]以下に第1発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0012】<第1実施例>図1は本発明に係る点火時
期補正装置を備える2サイクルエンジンを示す自動二輪
車要部の破断側面図、図2は同2サイクルエンジン要部
の拡大断面図、図3は点火と掃・排気口及び副排気通路
の開閉のタイミングチャート、図4は制御系の構成を示
すブロック図、図5は目標空燃比マップを示す図であ
る。
【0013】本発明に係る2サイクルエンジン(タイプ
1)の点火軸補正装置は、点火時期調整手段と、掃気を
含まない既燃ガスのO2 濃度を検出するO2 センサーと
該O2 センサーからの信号に基づいて混合気の空燃比を
求める空燃比検知手段とから成る空燃比検知装置と、エ
ンジン回転数又は/及びスロットル開度に基づいて設定
される目標空燃比と前記空燃比検知装置によって検知さ
れる空燃比検知値とを比較して両者の差に基づいて前記
点火時期調整手段を制御する制御手段とを含んで構成さ
れるものである。
【0014】図1に示す2サイクルエンジン1は水冷単
気筒エンジンであって、これは自動二輪車のメインフレ
ーム51とダウンチューブ52で囲まれる空間に配置さ
れており、これのシリンダボディ2に形成された吸気通
路3には車体後方(図1の右方)に連なる吸気管4、キ
ャブレタ5及びエアクリーナ6が接続されており、同じ
くシリンダボディ2に形成された主排気通路7には排気
管8が接続されている。そして、前記吸気通路3にはリ
ード弁9が、前記排気管8には排気弁開閉アクチュエー
タ10によって開閉される排気弁11がそれぞれ設けら
れており、前記キャブレタ5には、これに設けられた不
図示のスロットル弁を開閉するとともに、その開度を検
知するためのセンサー兼スロットル弁駆動アクチュエー
タ12と、不図示のメインジェットを駆動するソレノイ
ドで構成される可変メインジェット駆動アクチュエータ
13及び不図示のエアジェットを駆動するソレノイドで
構成される可変エアジェット駆動アクチュエータ14が
それぞれ設けられている。
【0015】而して、前記排気弁開閉アクチュエータ1
0、センサー兼スロットル弁駆動アクチュエータ12、
可変メインジェット駆動アクチュエータ13及び可変エ
アジェット駆動アクチュエータ14はエンジン制御装置
(以下、ECUと称す)15に電気的に接続されてい
る。尚、図1において、53はリヤアーム、54はチェ
ーンスプロケット、55は駆動チェーンである。
【0016】ここで、2サイクルエンジン1の構成につ
いて説明する。
【0017】2サイクルエンジン1の前記シリンダボデ
ィ2に形成されたシリンダ2aにはピストン16が摺動
自在に嵌装されており、該ピストン16はクランクケー
ス17内のクランク室17aに回転自在に収納されたク
ランク軸18にコンロッド19を介して連結されてい
る。尚、クランクケース17の底部には、エンジン回転
数を検出するための回転センサー20が取り付けられて
おり、該回転センサー20は前記ECU15に電気的に
接続されている。
【0018】又、シリンダボディ2の上部に被着される
シリンダヘッド21には、前記ピストン16の頂面との
間に燃焼室Sを形成する凹部21aが形成されており、
同シリンダヘッド21の中央部には点火プラグ22が螺
着されている。尚、点火プラグ22は点火時期調整手段
である点火制御回路23によって点火時期が制御され、
点火制御回路23は前記ECU15に電気的に接続され
ている。
【0019】更に、前記シリンダボディ2には、図2に
示すように、前記吸気通路3、主排気通路7の他に主掃
気通路24と副掃気通路25が形成されており、吸気通
路3は吸気口3aを介してクランク室17a内に連通
し、主排気通路7は主排気口7aを介してシリンダ2a
内に開口している。又、前記主掃気通路24の一端は主
掃気口24aを介してシリンダ2a内に開口しており、
他端は主掃気通路入口24bを介してクランク室17a
内に開口している。そして、吸気通路3に連なる前記副
掃気通路25は副掃気口25aを介してシリンダ2a内
に開口している。尚、図示のように、主排気口7aの開
口上縁は主掃気口24a及び副掃気口25aよりも上方
に位置している。
【0020】ここで、前記空燃比検知装置について説明
する。
【0021】図2に詳細に示すように、シリンダボディ
2の主排気通路7の上方にはチャンバー26が形成され
ており、該チャンバー26は第1通路27を介してシリ
ンダ2a内に連するとともに、第2通路28を介して主
排気通路7に連通している。従って、シリンダボディ2
には第1通路27とチャンバー26及び第2通路28に
よって副排気通路29が構成されている。
【0022】そして、上記チャンバー26にはO2 セン
サー30が取り付けられており、第1通路27には第1
チェック弁31が、第2通路28には第2チェック弁3
2がそれぞれ設けられている。
【0023】尚、上記O2 センサー30は前記ECU1
5に電気的に接続されている。又、前記第1チェック弁
31はシリンダ2aからチャンバー26方向への既燃ガ
スの流れを許容するものであって、これは掃・排気行程
後の圧縮圧力では開かないが点火燃焼完了後の燃焼圧力
で開くように、そのバネ荷重が設定されている。これに
対して、第2チェック弁32はチャンバー26から主排
気通路7方向への既燃ガスの流れを許容するものであっ
て、第1チェック弁31の開弁圧よりも低い圧力で開く
が主排気通路7に発生する負圧では開かないように、そ
のバネ荷重が設定されている。
【0024】更に、前記第1通路27の導入口27a
は、主排気口7aよりも上方であって、且つ、燃焼室S
での混合気の燃焼中にはピストン16によって閉じら
れ、混合気の燃焼が完了したタイミングよりも後に開く
ような位置に開口している。
【0025】而して、本実施例に係る空燃比検知装置
は、副排気通路29、該副排気通路29の途中(チャン
バー26)に設けられたO2 センサー30、第1及び第
2チェック弁31,32及び空燃比検知手段としても機
能するECU15を含んで構成されるが、次に、その作
用を図3を参照しながら以下に説明する。
【0026】前記ピストン16がシリンダ2a内で上動
する圧縮行程においてクランク室17a内に発生する負
圧に引かれて新気がエアクリーナ6から吸引され、キャ
ブレタ5において新気に燃料が混合されて混合気が形成
され、この混合気は吸気管4及びリード弁9を通って吸
気通路3からクランク室17a内に導入される。尚、ク
ランク室17a内に導入された混合気は、膨張行程にお
いて下動するピストン16によって1次圧縮される。
【0027】一方、圧縮行程において主掃気口24aと
副掃気口25a及び主排気口7aがピストン16によっ
て閉じられると、シリンダ2a内に供給された混合気は
ピストン16によって圧縮され、ピストン16が上死点
(TDC)に到達する直前に燃焼室S内の混合気が点火
プラグ22によって点火されて着火燃焼せしめられる
(図3参照)。尚、前述のように第1通路27の第1チ
ェック弁31は圧縮圧力では開かないため、未燃混合気
が副排気通路29側へ流れることがない。
【0028】而して、燃焼室Sでの混合気の燃焼によっ
て生じた高い燃焼圧力によってピストン16が下動する
膨張行程に移動すると、先ず、副排気通路29を構成す
る第1通路27の導入口27aが混合気の燃焼が完了す
るタイミングよりも後に開き(図3参照)、該第1通路
27の第1チェック弁31が燃焼圧力によって押し開か
れる。すると、混合気の燃焼によって生じた既燃ガスが
第1通路27からチャンバー26内に流入し、該既燃ガ
スはその圧力で第2チェック弁32を押し開いて第2通
路28から主排気通路7へと流れ、このとき、O2 セン
サー30は副排気通路29(チャンバー26)を流れる
既燃ガスのO2 濃度を検出する。
【0029】その後、更にピストン16が下動すると、
次に主排気口7aが開き、既燃ガスは主排気口7aから
主排気通路7へと吹き出し、排気管8を通って大気中に
排出されるが、その後、主掃気口24aと副掃気口25
aが開くと(図3参照)、前のサイクルにおいて1次圧
縮されたクランク室17a内の混合気が主掃気通路24
と副掃気通路25を通って主掃気口24aと副掃気口2
5aからシリンダ2a内に流入し、シリンダ2a内に残
留する既燃ガスを主排気通路7へ押し出す掃気作用をな
し、その一部は主排気通路7へ吹き抜ける。
【0030】而して、主掃気口24aと副掃気口25a
から混合気がシリンダ2a内に流入してこれが第1通路
27の導入口27aに到達するまでの間にはシリンダ2
a内に残留する既燃ガスの圧力は十分低下し、又、シリ
ンダ2aに流入する混合気の圧力は低く、既燃ガスと混
合気は第1通路27の第1チェック弁31を開くまでに
は至らないため、少なくとも混合気が第1通路27の導
入口27aに到達する以前にO2 センサー30による既
燃ガスのO2 濃度の検出が終了する。従って、副排気通
路29を流れる既燃ガスには混合気(新気)が含まれ
ず、O2 センサー30は混合気(新気)を含まない既燃
ガスのO2 濃度を検出する。
【0031】尚、図3において、A3は混合気の燃焼が
完了してから副排気通路29の導入路27aに掃気流が
到達するまでの期間であり、この期間A3に導入口27
aを開として既燃ガスをO2 センサー30に導くことに
より、混合気(新気)を含まない既燃ガスのO2 濃度を
検出可能とすることができる。
【0032】本実施例においては、シリンダ2aの側面
に形成された導入口27aがピストン16によって開か
れるクランク角はA3の期間にあり、且つ、第1チェッ
ク弁31の開弁圧P1は、導入口27aに掃気流が到達
するときのシリンダ2aの内圧p1 及び圧縮行程におい
てピストン16が導入口27aを閉じるときのシリンダ
2aの内圧p2 よりも大きく設定されている。
【0033】そして、p1 ≧p2 となるエンジンにおい
ては、P1=p1 とすることにより、図3に示すa1
期間に既燃ガスを副排気通路29に導入する方法が可能
となる。P1>p1 とする場合、a1 の導入期間の終了
期が進角したものが既燃ガスの導入期間となる。又、p
1 >p2 となるエンジンにおいては、P1≧p3 とする
必要があり、同様にa1 の導入期間の終了期を進角させ
たものが既燃ガスの導入期間となる。尚、主排気口7a
が開弁を開始するときのシリンダ2aの内圧p3 は、通
常、p1 ,p2 よりも大きくなるため、P1=p3 とす
ることによりa2 の期間に既燃ガスを導入する方法が可
能となる。導入期間を長くする程、O2センサー30が
既燃ガスのO2 濃度を検出する期間が長くなるため望ま
しいが、O2 センサー30の検出性能を上げることによ
ってP1>p3 とし、より確実に混合気(新気)を含ま
ない既燃ガスを副排気通路29に導くことができる。こ
こで、第1チェック弁31の開弁圧P1は第2チェック
弁32の開弁圧P2より常に大きく(P1>P2)設定
されている。
【0034】以上のようにしてO2 センサー30によっ
て既燃ガスのO2 濃度が検出されると、その信号はEC
U15に入力され、ECU15はO2 濃度の検出値から
混合気の空燃比を求める。従って、本実施例では、EC
U15が前記空燃比検知手段として機能している。
【0035】又、本実施例では、前記回転センサー20
とセンサー兼スロットル弁駆動アクチュエータ12(図
1及び図4参照)によってそれぞれ検出されたエンジン
回転数とスロットル開度(エンジン負荷)は前記ECU
15にそれぞれ入力される。
【0036】更に、本実施例では、目標空燃比設定手段
と制御手段は前記ECU15によって構成されており、
該ECU15は回転センサー20とセンサー兼スロット
ル弁駆動アクチュエータ12よって検出された2サイク
ルエンジン1の回転数とスロットル開度(エンジン負
荷)に基づいてその運転状態に最適な目標空燃比を算出
し、或はメモリに記憶された図5に示すマップから所定
の目標空燃比を読み込む。
【0037】而して、ECU15は前記空燃比検知装置
によって検知された空燃比検知値と上記目標空燃比とを
比較し、両者の差に基づいて前記点火制御回路23を制
御して点火プラグ22による点火時期を補正する。
【0038】従って、本実施例によれば、空燃比検知装
置において混合気(新気)を含まない既燃ガスのO2
度がO2 センサー30によって検出され、燃焼室Sに供
給される混合気の空燃比がECU15によってO2 濃度
の検出値に基づいて正確に求められるため、2サイクル
エンジン1においても、4サイクルエンジンと同様に混
合気の空燃比を正確に検知して点火時期をエンジン1の
運転状態(回転数と負荷)に応じて最適に補正すること
ができ、2サイクルエンジン1の性能向上、燃費及び排
気特性の改善等を図ることができる。
【0039】尚、本実施例では、エンジン回転数とスロ
ットル開度(エンジン負荷)の双方に基づいて目標空燃
比を求めたが、何れか一方のみによって目標空燃比を求
めるようにしても良い。
【0040】又、本実施例では、混合気の燃焼時におい
て第1通路27の導入口27aはピストン16によって
閉じられるため、O2 センサー30の熱負荷を小さく抑
えることができる。
【0041】ところで、ピストン16が下死点(BD
C)を通過してこれが上動すると、図3に示すように、
該ピストン16によって主掃気口24a及び副掃気口2
5aが先ず閉じられ、これに続いて主排気口7a、副排
気通路29(第1通路27)の導入口27aが閉じられ
る。そして、主排気口7aが閉じられると、シリンダ2
a内に供給された混合気はピストン16によって圧縮さ
れ、以後は前述と同様の作用が繰り返されて2サイクル
エンジン1が連続的に運転される。
【0042】尚、図3において、A1は点火から主・副
掃気口24a,25aが開き始めるまでの期間、A2は
点火から導入口27aに掃気流が到達するまでの期間、
Bは主排気口7aの開口期間、C1は主・副掃気口24
a,25aの開口期間、Dは導入口27aの開口期間で
あり、A2の期間においてのみ導入口27から既燃ガス
を導入可能とすれば、混合気の空燃比が正確に検知され
る。
【0043】ところで、2サイクルエンジン1の運転状
態が変化すると、主・副掃気口24a,25aが開いて
から導入口27aに掃気流が到達するまでの時間が変化
するが、図3に示すA1の期間においてのみ導入口27
aから既燃ガスを導入可能とすれば、主・副掃気口24
a,25aが開く前に導入口27aからの既燃ガスの導
入を完了しているため、混合気の空燃比を常に確実に検
知することができる。
【0044】又、第1通路27の導入口27aを主排気
口7が開となる位置と主・副掃気口24a,25aが開
となる位置の間に配置することも可能であり、このよう
にすれば、導入口27aが開くまでに混合気の燃焼はほ
ぼ完全に終了して燃焼室Sの内圧が下がるため、第1チ
ェック弁31の開弁圧を低く設定することができる。
又、導入口27aが開いたときには主・副掃気口24
a,25aは閉じているため、計測中の既燃ガスに混合
気(新気)が混入することはない。
【0045】ここで、空燃比検知装置の別実施例を図6
に基づいて説明する。尚、図6は本実施例に係る空燃比
検知装置を備える2サイクルエンジン(タイプ2)要部
の模式的断面図であり、本図においては図2に示したと
同一要素には同一符号を付している。
【0046】本実施例では、主排気通路7と副排気通路
29をシリンダヘッド21に形成し、副排気通路29を
入口29aを常時燃焼室S内に開口させている。そし
て、主排気通路7の主排気口7aをカム33によって作
動する排気弁34によって開閉するよう構成し、副排気
通路29の途中には、ECU15によって開閉制御され
る開閉制御弁35を設けている。
【0047】又、掃気通路24の途中に掃気弁36とル
ーツ型の過給機37を設けている。尚、副排気通路29
の出口は、主排気通路7の下流側の途中に接続しても、
大気に直接開放しても良い。
【0048】これにより、図3に示すように、主排気口
7aの開口期間をB2のように下死点(BDC)を境と
して非対称とすることができる。本実施例では、シリン
ダ2aの側面に主掃気口24aを開口させており、該主
掃気口24aの開口期間はC1のように下死点(BD
C)を境として対称となる。このように排気弁34が閉
じてからも掃気を可能とすれば、混合気(新気)の充填
効率を上げることができる。尚、シリンダの側面に主排
気口を設け、シリンダヘッドに掃気口を設け、掃気口に
カム駆動で開閉する掃気弁を設けるエンジンにおいて
は、主排気口の開口期間、掃気口の開口期間をそれぞれ
図3のB,C2に示すように設定することが可能であ
り、前記と同様に混合気(新気)の充填効率を上げるこ
とができる。
【0049】而して、本実施例によれば、開閉制御弁3
5の開弁を図3におけるA3期間中任意に設定すること
ができる。例えば、a4 のように既燃ガスの導入期間を
設定すれば、導入口29aに掃気流が到達する時期が運
転状態によって変化しても、常に確実に混合気(新気)
を含まない既燃ガスをO2 センサー30に導くことがで
きる。
【0050】尚、O2 センサー30の検出性能を上げる
ことにより、a3 のように既燃ガスの導入期間を設定す
ることができる。これにより、運転状態が変化して混合
気が燃焼を完了する時期がばらついても、主排気通路7
において排気脈動による既燃ガスの逆流が起こっても、
常にO2 センサー30に既燃ガス中のO2 濃度を検出さ
せるようにできる。
【0051】又、図3のA1(点火から主掃気口24a
が開くまでの期間或は点火から導入口29aに掃気流が
到達するまでの期間)中、即ち、燃焼行程の途中でO2
センサー30に燃焼室S中のガスを導くことも可能であ
る。この場合には、既燃ガス以外に未燃ガスが含まれて
いるため、正確な空燃比を得るためには、O2 センサー
30で検出するO2 濃度値を運転状態に応じて補正する
必要がある。少なくとも点火後であるため、未気化燃料
の存在はなくなり、補正によって容易に所望の空燃比を
得ることができる。図3のa5 のように導入期間を設定
することにより、各クランク角における未燃ガス割合が
運転状態に応じて変化しても、比較的容易に補正が可能
である。 [第2発明]以下に第2発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0052】尚、第2発明は多気筒2サイクルエンジン
に備えられる点火時期補正装置に関するものであって、
構成的には空燃比検知装置のみが第1発明と異なるた
め、以下、空燃比検知装置についてのみ説明する。
【0053】<第1実施例>図7は2サイクル2気筒エ
ンジン要部の模式的断面図、図8は点火と掃・排気口及
び連通路の開閉のタイミングチャートであり、図7にお
いては図2において示したと同一要素には同一符号を付
している。
【0054】本実施例に係る2サイクル2気筒エンジン
はピストン16の摺動(クランク角)に気筒間で位相差
があるものであって、第1気筒2Aと第2気筒2Bのシ
リンダ2aは連通路38によって相連通している。そし
て、連通路38の両端導入口38a,38bは排気口7
aの上方に開口しており、同連通路38の途中に設けら
れたチャンバー26にはO2 センサー30が設置され、
該O2 センサー30はECU15に電気的に接続されて
いる。
【0055】而して、図8に示すように、第1気筒2A
についてはB1,C1,E1の期間で排気口7a、掃気
口24a、導入口38aがそれぞれ開く。従って、第1
気筒2Aの導入口38aが開く期間E1と第2気筒2B
の導入口38bが開く期間E2とがオーバーラップする
期間e1 ,e2 において両導入口38a,38bが共に
開いて両気筒2A,2Bのシリンダ2a内が連通路38
を介して互いに連通する。このとき、第2気筒2Bにつ
いて導入口38bが閉じるタイミングは第1気筒2Aの
掃気口24aが開くタイミングよりも早いため、膨張行
程にある第1気筒2Aのシリンダ2a内の残圧が圧縮行
程にある第2気筒2Bの圧縮圧よりも高くなり、期間e
1 においては、既燃ガスは第1気筒2Aから連通路38
を通って第2気筒2Bに流れる。そして、この場合、第
1気筒2Aの掃気口24aは閉じているため、連通路3
8を流れる既燃ガスには掃気としての新気(又は混合
気)は含まれず、従って、この既燃ガスのO2 濃度がO
2 センサー30によって検出される。
【0056】又、第1気筒2Aについて掃気口24aが
閉じるタイミングは第2気筒2Bについて導入口38b
が開くタイミングよりも早いため、膨張行程にある第2
気筒2Bのシリンダ2a内の残圧が圧縮行程にある第1
気筒2Aの圧縮圧よりも高くなり、期間e2 おいては既
燃ガスが第2気筒2Bから第1気筒2Aに流れ、この場
合、第2気筒2Bの掃気口24aは閉じているため、連
通路38を流れる既燃ガスには掃気としての新気(又は
混合気)は含まれず、従って、この既燃ガスのO2 濃度
がO2 センサー30によって検出される。
【0057】尚、E1,E2の期間のそれぞれの開始時
期において、それぞれの気筒における燃焼は完了してい
ることとなるよう、両導入口38a,38bはそれぞれ
上死点(TDC)より遠い側に配置されている。尚、図
8において、G1,G2は各気筒における点火から燃焼
完了までの期間である。
【0058】又、両導入口38a,38bが上死点(T
DC)側に開口しているため、各気筒における燃焼が完
了する以前に両導入口38a,38bが開とされる場合
には、第1発明において説明したように、検出されたO
2 濃度値を補正したものに基づいて空燃比を算出する。
【0059】従って、本実施例においても、第1発明と
同様に、空燃比検知装置において混合気(新気)を含ま
ない既燃ガスのO2 濃度がO2 センサー30によって検
出され、燃焼室Sに供給される混合気の空燃比がECU
15によってO2 濃度の検出値に基づいて正確に求めら
れるため、該多気筒2サイクルエンジン1においても、
4サイクルエンジンと同様に混合気の空燃比を正確に検
知して点火時期をエンジン1の運転状態(回転数と負
荷)に応じて最適に補正することができ、多気筒2サイ
クルエンジン1の性能向上、燃費及び排気ガス特性の改
善等を図ることができる。
【0060】<第2実施例>次に、第2発明の第2実施
例を図8及び図9に基づいて説明する。尚、図9は2サ
イクル2気筒エンジン要部の模式的断面図であり、本図
においては図7に示したと同一要素には同一符号を付し
ている。
【0061】本実施例では、各気筒のシリンンダ2aの
頂部を連通路38によって互いに連通し、該連通路38
の中間にチャンバー26を設け、このチャンバー26に
2センサー30を設置するとともに、連通路38のチ
ャンバー26と各気筒2A,2Bとの間に、ECU15
によってその開閉が制御される開閉制御弁35をそれぞ
れ設けている。
【0062】而して、図8に示すe1 ,e2 の期間、開
閉制御弁35を開とすることによってO2 濃度の検出値
に基づいて空燃比を正確に求めることができる。
【0063】尚、膨張行程にある一方の気筒2A(2
B)の点火から掃気口24aが開くまでの期間(図8に
Fにて示す期間)にECU15によって両開閉制御弁3
5を同時に開くようにすれば、膨張行程にある一方の気
筒2A(2B)の既燃ガスは連通路38を通って圧縮行
程にある他方の気筒2B(2A)へ流れ、この場合、膨
張行程にある気筒2A(2B)の掃気口24aは閉じて
いるため、連通路38を流れる未気化燃料を含む既燃ガ
スには掃気としての新気(又は混合気)は含まれず、従
って、この既燃ガスのO2 濃度がO2 センサー30によ
って検出され、運転状態に応じた補正により空燃比を正
確に検知することができる。
【0064】従って、本実施例においても、空燃比検知
装置によって混合気の空燃比が正確に求められるため、
該多気筒2サイクルエンジン1においても、4サイクル
エンジンと同様に混合気の空燃比を正確に検知して点火
時期をエンジン1の運転状態(回転数と負荷)に応じて
最適に補正することができ、エンジン1の性能向上、燃
費及び排気特性の改善等を図ることができる。
【0065】尚、以上の実施例においては、第2発明を
特に2気筒エンンジンに適用した例について述べたが、
第2発明は3気筒以上の多気筒エンジンに対しても同様
に適用可能であることは勿論である。
【0066】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、新気を含まない既燃ガスのO2
度が空燃比検知装置によって正確に検知される(つま
り、点火から掃気流が副排気通路の導入口に到達するま
での期間内に限って既燃ガスが副排気通路に導入される
ため、該副排気通路を流れる既燃ガスには新気が含まれ
ず、この既燃ガス中のO2 濃度がO2 センサーによって
検出され、燃焼室に供給される混合気の空燃比が空燃比
検知手段によってO2 濃度の検出値に基づいて正確に求
められる)ため、2サイクルエンジンにおいても、4サ
イクルエンジンと同様に混合気の空燃比を正確に検知し
て点火時期をエンジンの運転状態に応じて最適に補正す
ることができ、エンジンの性能向上、燃費及び排気特性
の改善等を図ることができるという効果が得られる。
【0067】又、請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明と同様に、新気を含まない既燃ガスのO2
濃度が空燃比検知装置によって正確に検知される(つま
り、膨張行程にある一方の気筒の既燃ガスは連通路を通
って圧縮行程にある他方の気筒へ流れ、この場合、膨張
行程にある気筒の掃気口は閉じているため、連通路を流
れる既燃ガスには新気が含まれず、従って、この既燃ガ
スのO2 濃度がO2 センサーによって検出され、各気筒
の燃焼室に供給される混合気の空燃比が空燃比検知手段
によってO2 濃度の検出値に基づいて正確に求められ
る)ため、2サイクルエンジンにおいても、4サイクル
エンジンと同様に混合気の空燃比を正確に検知して点火
時期をエンジンの運転状態に応じて最適に補正すること
ができ、エンジンの性能向上、燃費及び排気特性の改善
等を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る点火時期補正装置を備える2サ
イクルエンジンを示す自動二輪車要部の破断側面図であ
る。
【図2】第1発明に係る点火時期補正装置を備える2サ
イクルエンジン要部の拡大断面図である。
【図3】点火と掃・排気口及び副排気通路の開閉のタイ
ミングチャートである。
【図4】制御系の構成を示すブロック図である。
【図5】目標空燃比マップを示す図である。
【図6】第1発明の別実施例に係る2サイクルエンジン
要部の模式的断面図である。
【図7】第2発明の第1実施例に係る点火時期補正装置
を備える2サイクル2気筒エンジン要部の模式的断面図
である。
【図8】第2発明に係る2サイクルエンジンの点火と掃
・排気口及び連通路の開閉のタイミングチャートであ
る。
【図9】第2発明の第2実施例に係る点火時期補正装置
を備える2サイクル2気筒エンジン要部の模式的断面図
である。
【符号の説明】 1 2サイクルエンジン 2a シリンダ 7 主排気通路 7a 主排気口 12 センサー兼スロットル弁駆動アクチュ
エータ 15 ECU(混合比検知手段、制御手段) 16 ピストン 20 回転センサー 23 点火制御回路(点火時期調整手段) 24 掃気通路 24a 主掃気口 25 副掃気通路 25a 副掃気口 27 第1通路 27a 導入口 28 第2通路 29 副排気通路 30 O2 センサー 38 連通路 38a,38b 導入口 S 燃焼室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気口が開いたときに掃気口からシリン
    ダ内に導入される掃気によって既燃ガスと新気とのガス
    交換を行う2サイクルエンジンに設けられる装置であっ
    て、 点火時期調整手段と、 燃焼室から外部に既燃ガスを導く副排気通路の途中に設
    けられたO2 センサーと、該O2 センサーからの信号に
    基づいて混合気の空燃比を求める空燃比検知手段を含ん
    で構成され、点火から掃気流が前記副排気通路の導入口
    に到達するまでの期間のみ前記副排気通路の導入口から
    既燃ガスを導入可能とした空燃比検知装置と、 エンジン回転数又は/及びスロットル開度に基づいて設
    定される目標空燃比と前記空燃比検知装置によって検知
    される空燃比検知値とを比較して両者の差に基づいて前
    記点火時期調整手段を制御する制御手段と、 を含んで構成されることを特徴とする2サイクルエンジ
    ンの点火時期補正装置。
  2. 【請求項2】 ピストンの摺動に位相差のある少なくと
    も2つの気筒を有し、各気筒において排気口が開いたと
    きに掃気口からシリンダ内に導入される掃気によって既
    燃ガスと新気とのガス交換を行う2サイクルエンジンに
    設けられる装置であって、 点火時期調整手段と、 隣接する2つの気筒を連通する連通路の途中に設けられ
    たO2 センサーと、該O2 センサーからの信号に基づい
    て混合気の空燃比を求める空燃比検知手段を含んで構成
    され、隣接する2つの気筒のうち膨張行程にある一方の
    気筒の点火から掃気口が開くまでの期間のみ前記連通路
    の両端を開口可能とした空燃比検知装置と、 エンジン回転数又は/及びスロットル開度に基づいて設
    定される目標空燃比と前記空燃比検知装置によって検知
    される空燃比検知値とを比較して両者の差に基づいて前
    記点火時期調整手段を制御する制御手段と、 を含んで構成されることを特徴とする2サイクルエンジ
    ンの点火時期補正装置。
JP32607394A 1994-12-27 1994-12-27 2サイクルエンジンの点火時期補正装置 Pending JPH08177692A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2634398A4 (en) * 2010-10-28 2018-01-10 IHI Corporation Two-stroke engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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