JPH08177267A - ドーム状避雷小屋 - Google Patents
ドーム状避雷小屋Info
- Publication number
- JPH08177267A JPH08177267A JP32074494A JP32074494A JPH08177267A JP H08177267 A JPH08177267 A JP H08177267A JP 32074494 A JP32074494 A JP 32074494A JP 32074494 A JP32074494 A JP 32074494A JP H08177267 A JPH08177267 A JP H08177267A
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- Japan
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- dome
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Abstract
(57)【要約】
【目的】施工が容易で、材料費の節減と施工期間の短縮
を図ることができ、安価なドーム状避雷小屋を提供する
ことにある。 【構成】合成樹脂材料からなるパネル4に金属網6を埋
設した複数枚のパネル4の各辺相互を結合してドーム状
に形成して内部に空間部19を構成し、前記パネル4の
少なくとも一部をガラス窓26、出入口25に形成する
とともに、前記金属網6をパネル4の結合部でリード線
を介して電気的に導通状態に接続したことを特徴とす
る。
を図ることができ、安価なドーム状避雷小屋を提供する
ことにある。 【構成】合成樹脂材料からなるパネル4に金属網6を埋
設した複数枚のパネル4の各辺相互を結合してドーム状
に形成して内部に空間部19を構成し、前記パネル4の
少なくとも一部をガラス窓26、出入口25に形成する
とともに、前記金属網6をパネル4の結合部でリード線
を介して電気的に導通状態に接続したことを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数枚のパネルの各
辺相互を結合することにより、任意の大きさで、簡易に
建てられるドーム状避雷小屋に関する。
辺相互を結合することにより、任意の大きさで、簡易に
建てられるドーム状避雷小屋に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場、競技場、公園あるいは山岳に
ように落雷の恐れのある広い場所において、雷の発生時
に避難できる避雷小屋が設置されている所がある。避雷
小屋は、一般に、木造、軽量鉄骨あるいはテント等によ
って施工した小屋の屋根に避雷針を張設したものであ
り、複数人が避難できるようになっている。
ように落雷の恐れのある広い場所において、雷の発生時
に避難できる避雷小屋が設置されている所がある。避雷
小屋は、一般に、木造、軽量鉄骨あるいはテント等によ
って施工した小屋の屋根に避雷針を張設したものであ
り、複数人が避難できるようになっている。
【0003】一方、遊園地、公園、競技場等において
は、休憩所、売店、洗面所等の付帯設備が設けられてい
るが、これらの小屋は、一般に鉄筋コンクリート、軽量
鉄骨あるいは木造建築で構成されている。
は、休憩所、売店、洗面所等の付帯設備が設けられてい
るが、これらの小屋は、一般に鉄筋コンクリート、軽量
鉄骨あるいは木造建築で構成されている。
【0004】したがって、頑強で耐久性があるものの、
建設材料費が嵩み、工事に要する期間も永くなり、1棟
当りの建設費が高くなっている。したがって、特に広い
遊園地や公園または競技場のように多数の人が集まる場
所においては、前述のような付帯設備を複数箇所に設置
する必要があり、膨大な建設費を要している。
建設材料費が嵩み、工事に要する期間も永くなり、1棟
当りの建設費が高くなっている。したがって、特に広い
遊園地や公園または競技場のように多数の人が集まる場
所においては、前述のような付帯設備を複数箇所に設置
する必要があり、膨大な建設費を要している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の避雷小屋や付帯設備としての小屋は、建設費が嵩んだ
り、小屋のデザインが設置場所のイメージと合わなかっ
た。この発明は、前記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、施工が容易で、安価に提供で
きるとともに、設置場所のイメージに合ったデザインの
避雷小屋を製作でき、また、休憩所、売店、洗面所等の
付帯設備として利用でき、また不要になった場合には容
易に撤去でき、別の場所に再組み立てできると共に、使
用目的に応じて採光面積、採光場所あるいは出入口を変
更できるドーム状避雷小屋を提供することにある。
の避雷小屋や付帯設備としての小屋は、建設費が嵩んだ
り、小屋のデザインが設置場所のイメージと合わなかっ
た。この発明は、前記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、施工が容易で、安価に提供で
きるとともに、設置場所のイメージに合ったデザインの
避雷小屋を製作でき、また、休憩所、売店、洗面所等の
付帯設備として利用でき、また不要になった場合には容
易に撤去でき、別の場所に再組み立てできると共に、使
用目的に応じて採光面積、採光場所あるいは出入口を変
更できるドーム状避雷小屋を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
前述した目的を達成するために、合成樹脂材料からなる
パネル本体に金属網を埋設した複数枚のパネルの各辺相
互を結合してドーム状に形成して内部に空間部を構成
し、前記パネルの少なくとも一部を窓、出入口に形成す
るとともに、前記金属網をパネルの結合部で電気的に導
通状態に接続したことを特徴とするドーム状避雷小屋に
ある。
前述した目的を達成するために、合成樹脂材料からなる
パネル本体に金属網を埋設した複数枚のパネルの各辺相
互を結合してドーム状に形成して内部に空間部を構成
し、前記パネルの少なくとも一部を窓、出入口に形成す
るとともに、前記金属網をパネルの結合部で電気的に導
通状態に接続したことを特徴とするドーム状避雷小屋に
ある。
【0007】また、前記パネルを多角形パネルとするこ
とにより、多面ドーム状に形成することができ、前記パ
ネルの結合部近傍から前記金属網と接続するリード線を
導出し、このリード線相互を電気的に導通状態に接続す
ることにより、各パネル本体に埋設された金属網を電気
的に接続できる。また、前記パネルの結合部近傍に前記
金属網と接続する電気コネクタを埋設することにより、
電気コネクタ相互を電気的に導通状態に接続して金属網
を電気的に接続できる。
とにより、多面ドーム状に形成することができ、前記パ
ネルの結合部近傍から前記金属網と接続するリード線を
導出し、このリード線相互を電気的に導通状態に接続す
ることにより、各パネル本体に埋設された金属網を電気
的に接続できる。また、前記パネルの結合部近傍に前記
金属網と接続する電気コネクタを埋設することにより、
電気コネクタ相互を電気的に導通状態に接続して金属網
を電気的に接続できる。
【0008】また、前記パネルの各辺相互を締結ボルト
によって結合するとともに、この締結ボルトの近傍に、
該締結ボルトの締め付け時にパネルの結合部相互間を所
望の間隔に保つスペーサボルトを設けることにより、ス
ペーサボルトによって間隔を狭めながら締結ボルトによ
って締め付けることができる。
によって結合するとともに、この締結ボルトの近傍に、
該締結ボルトの締め付け時にパネルの結合部相互間を所
望の間隔に保つスペーサボルトを設けることにより、ス
ペーサボルトによって間隔を狭めながら締結ボルトによ
って締め付けることができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1はドーム状避雷小屋を示し、図中1はド
ーム状の覆い本体で、周壁部2と屋根部3とが一体的に
構成されている。覆い本体1は、例えば正六角形と正五
角形の複数枚のパネル4…の各辺相互を結合することに
より構成され、内部には周壁部2と屋根部3で囲まれる
空間部が構成されている。
説明する。図1はドーム状避雷小屋を示し、図中1はド
ーム状の覆い本体で、周壁部2と屋根部3とが一体的に
構成されている。覆い本体1は、例えば正六角形と正五
角形の複数枚のパネル4…の各辺相互を結合することに
より構成され、内部には周壁部2と屋根部3で囲まれる
空間部が構成されている。
【0010】前記パネル4は、図2に示すように湿式製
法によって構成されている。すなわち、5は成形型であ
り、この成形型5は平板状の固定型5aと枠状の可動型
5bとから構成されている。固定型5aの上面にパネル
4に埋設しようとする金属網6を敷設し、その両端部に
金属網6にリード線7を接続し、このリード線7を可動
型5bから導出する。この状態で成形型5に溶融樹脂8
を充填し、固化させると、樹脂に全面的に金属網6が埋
設されたパネル4が得られ、パネル4の両端部からリー
ド線7が導出される。
法によって構成されている。すなわち、5は成形型であ
り、この成形型5は平板状の固定型5aと枠状の可動型
5bとから構成されている。固定型5aの上面にパネル
4に埋設しようとする金属網6を敷設し、その両端部に
金属網6にリード線7を接続し、このリード線7を可動
型5bから導出する。この状態で成形型5に溶融樹脂8
を充填し、固化させると、樹脂に全面的に金属網6が埋
設されたパネル4が得られ、パネル4の両端部からリー
ド線7が導出される。
【0011】ここで使用される樹脂は、例えば、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビ
ニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂であるが、熱硬化性
樹脂に限定されず、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン樹
脂、ナイロン、PPS、PEEK等の熱可塑性樹脂でも
よい。また、樹脂自体に顔料を混入して着色してもよ
い。さらに、必要に応じて、例えばガラス繊維、炭素繊
維、アラミド繊維等の補強繊維を混入した複合材であっ
てもよい。
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビ
ニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂であるが、熱硬化性
樹脂に限定されず、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン樹
脂、ナイロン、PPS、PEEK等の熱可塑性樹脂でも
よい。また、樹脂自体に顔料を混入して着色してもよ
い。さらに、必要に応じて、例えばガラス繊維、炭素繊
維、アラミド繊維等の補強繊維を混入した複合材であっ
てもよい。
【0012】前記パネル4の各辺の端面9は、図3およ
び図4に示すように、パネル本体10の外面に対して鋭
角、内面に対して鈍角に形成されているとともに、端面
9の近傍の内面に内側から凹部11を形成することによ
り、突出した結合部12が一体に設けられている。
び図4に示すように、パネル本体10の外面に対して鋭
角、内面に対して鈍角に形成されているとともに、端面
9の近傍の内面に内側から凹部11を形成することによ
り、突出した結合部12が一体に設けられている。
【0013】さらに、結合部12にはパネル本体10の
縁部の長手方向に沿って所定間隔を存して複数のボルト
孔13が穿設されている。また、ボルト孔13の近傍に
はねじ孔14が穿設されている。ボルト孔13には締結
ボルト15が挿通され、この締結ボルト15にはナット
16が螺合される。ねじ孔14にはスペーサボルト17
が螺合されている。そして、パネル4相互の端面9を突
き合わせたときに、スペーサボルト17が他方のパネル
4の端面9に当接して端面相互間に間隙gができるよう
になっており、締結ボルト15は、この状態でも両方の
ボルト孔13に亘って挿通できるように、その軸部が長
く形成されている。
縁部の長手方向に沿って所定間隔を存して複数のボルト
孔13が穿設されている。また、ボルト孔13の近傍に
はねじ孔14が穿設されている。ボルト孔13には締結
ボルト15が挿通され、この締結ボルト15にはナット
16が螺合される。ねじ孔14にはスペーサボルト17
が螺合されている。そして、パネル4相互の端面9を突
き合わせたときに、スペーサボルト17が他方のパネル
4の端面9に当接して端面相互間に間隙gができるよう
になっており、締結ボルト15は、この状態でも両方の
ボルト孔13に亘って挿通できるように、その軸部が長
く形成されている。
【0014】次に、前述のように構成されたドーム状避
雷小屋の組立て手順を説明する。基本的には正六角形と
正五角形の複数枚のパネル4を用い、パネル4の各辺相
互を結合するが、組立てに際しては、まず、図4に示す
ように、パネル4の各辺に形成された端面9相互を近付
けてボルト孔13を位置決めする。
雷小屋の組立て手順を説明する。基本的には正六角形と
正五角形の複数枚のパネル4を用い、パネル4の各辺相
互を結合するが、組立てに際しては、まず、図4に示す
ように、パネル4の各辺に形成された端面9相互を近付
けてボルト孔13を位置決めする。
【0015】このとき、端面9のねじ孔14にはスペー
サボルト17がねじ込まれ、その先端部が端面9から突
設されているため、このスペーサボルト17が他方のパ
ネル4の端面9に当接して端面9相互間に間隙gができ
る。この状態で、パネル4を上下左右方向に相対的にず
らすことにより、ボルト孔13相互を位置決めする。次
に、一方のパネル4側からボルト孔13に締結ボルト1
5を挿通し、この締結ボルト15の先端部を他方のパネ
ル4のボルト孔13に挿通する。そして、ボルト孔13
から突出した締結ボルト15の先端部にナット16を螺
合して仮止め状態とする。
サボルト17がねじ込まれ、その先端部が端面9から突
設されているため、このスペーサボルト17が他方のパ
ネル4の端面9に当接して端面9相互間に間隙gができ
る。この状態で、パネル4を上下左右方向に相対的にず
らすことにより、ボルト孔13相互を位置決めする。次
に、一方のパネル4側からボルト孔13に締結ボルト1
5を挿通し、この締結ボルト15の先端部を他方のパネ
ル4のボルト孔13に挿通する。そして、ボルト孔13
から突出した締結ボルト15の先端部にナット16を螺
合して仮止め状態とする。
【0016】この状態で、スペーサボルト17を緩めな
がら、つまりスペーサボルト17の突出量を徐々に縮め
ながら締結ボルト15を締め付けると、図5に示すよう
にパネル4相互が結合される。このとき、パネル4の端
面9相互間にシール材18(図4参照)を介在してもよ
く、またシール材18はあらかじめ一方の端面9に貼着
しておいてもよい。
がら、つまりスペーサボルト17の突出量を徐々に縮め
ながら締結ボルト15を締め付けると、図5に示すよう
にパネル4相互が結合される。このとき、パネル4の端
面9相互間にシール材18(図4参照)を介在してもよ
く、またシール材18はあらかじめ一方の端面9に貼着
しておいてもよい。
【0017】このようにパネル4の端面9相互を結合す
ると、端面9はパネル4の外面に対して鋭角、内面に対
して鈍角に形成されているため、パネル4相互は角度を
持って結合され、パネル4を順次結合することにより、
多面状で、内部に空間部19を有する周壁部2と屋根部
3が構成される。
ると、端面9はパネル4の外面に対して鋭角、内面に対
して鈍角に形成されているため、パネル4相互は角度を
持って結合され、パネル4を順次結合することにより、
多面状で、内部に空間部19を有する周壁部2と屋根部
3が構成される。
【0018】組立て後あるいは組立て途中で、パネル4
の端部から導出しているリード線7を締結ボルト15に
接続することにより、各パネル4の金属網6相互はリー
ド線および締結ボルト15を介して電気的に導通状態に
接続される。また、周壁部2の最下端に位置するパネル
4の金属網6に接続されたリード線7はアース線(図示
しない)を介して地中に埋設することにより、すべての
金属網6がアースされることになる。
の端部から導出しているリード線7を締結ボルト15に
接続することにより、各パネル4の金属網6相互はリー
ド線および締結ボルト15を介して電気的に導通状態に
接続される。また、周壁部2の最下端に位置するパネル
4の金属網6に接続されたリード線7はアース線(図示
しない)を介して地中に埋設することにより、すべての
金属網6がアースされることになる。
【0019】なお、前記実施例においては、リード線7
を締結ボルト15に接続したが、図6に示すように、パ
ネル4の端面9に金属板またはシール効果のある導電ゴ
ム等の導電パネル20を貼り合わせ、リード線7を導電
パネル20に接続しても同様の効果が得られる。
を締結ボルト15に接続したが、図6に示すように、パ
ネル4の端面9に金属板またはシール効果のある導電ゴ
ム等の導電パネル20を貼り合わせ、リード線7を導電
パネル20に接続しても同様の効果が得られる。
【0020】また、前記実施例においては、湿式製法に
よってパネル4を成形したが、図7に示すように、パネ
ル4を、例えばRTM(レジン・トランスファー・モー
ルディング)法によって成形してもよい。すなわち、2
1は成形型であり、下型21aと上型21bとから構成
されている。下型21aにあらかじめ金属網22を敷設
すると共に、その金属網22の両端部に金属網22と電
気的に接続された電気コネクタ23をセットする。な
お、電気コネクタ23のセットする位置は下型21aに
限らず、上型21bの外周部にセットしてもよい。
よってパネル4を成形したが、図7に示すように、パネ
ル4を、例えばRTM(レジン・トランスファー・モー
ルディング)法によって成形してもよい。すなわち、2
1は成形型であり、下型21aと上型21bとから構成
されている。下型21aにあらかじめ金属網22を敷設
すると共に、その金属網22の両端部に金属網22と電
気的に接続された電気コネクタ23をセットする。な
お、電気コネクタ23のセットする位置は下型21aに
限らず、上型21bの外周部にセットしてもよい。
【0021】次に、成形型21の内部空間に溶融樹脂を
注入すると、金属網22および電気コネクタ23が樹脂
に埋設された状態になり、金属網22が全面的に埋設さ
れたパネル4が得られ、このパネル4の端部には電気コ
ネクタ23の差し込み口が露出した状態となる。
注入すると、金属網22および電気コネクタ23が樹脂
に埋設された状態になり、金属網22が全面的に埋設さ
れたパネル4が得られ、このパネル4の端部には電気コ
ネクタ23の差し込み口が露出した状態となる。
【0022】なお、溶融樹脂の注入前に補強繊維をセッ
トすることにより、繊維強化プラスチック成形品からな
るパネル4が得られる。なお、複合材の製作方法は、前
記RTMに限定されず、オートクレーブ法、湿式のハン
ドレイアップ、SMC(シート・モールディング・コン
パウンド)法を採用してもよい。また、断熱層5として
は、グラスウール断熱材、発泡硬質ウレタン、コルク板
あるいはバルサコア(商品名)等のいずれのものを選択
しても、または組み合わせてもよい。
トすることにより、繊維強化プラスチック成形品からな
るパネル4が得られる。なお、複合材の製作方法は、前
記RTMに限定されず、オートクレーブ法、湿式のハン
ドレイアップ、SMC(シート・モールディング・コン
パウンド)法を採用してもよい。また、断熱層5として
は、グラスウール断熱材、発泡硬質ウレタン、コルク板
あるいはバルサコア(商品名)等のいずれのものを選択
しても、または組み合わせてもよい。
【0023】この実施例においては、パネル4の端部に
電気コネクタ23の差し込み口が露出した状態にあるた
め、図8に示すように、パネル4相互を前述の実施例と
同様に組み立て後、電気コネクタ23の差し込み口に接
続端子24を差し込むことにより、各パネル4の金属網
22相互は接続端子24を介して電気的に導通状態に接
続される。また、周壁部2の最下端に位置するパネル4
の金属網22に接続された電気コネクタ23はアース線
(図示しない)を介して地中に埋設することにより、す
べての金属網22がアースされることになる。
電気コネクタ23の差し込み口が露出した状態にあるた
め、図8に示すように、パネル4相互を前述の実施例と
同様に組み立て後、電気コネクタ23の差し込み口に接
続端子24を差し込むことにより、各パネル4の金属網
22相互は接続端子24を介して電気的に導通状態に接
続される。また、周壁部2の最下端に位置するパネル4
の金属網22に接続された電気コネクタ23はアース線
(図示しない)を介して地中に埋設することにより、す
べての金属網22がアースされることになる。
【0024】また、周壁部2を構成する六角形の1枚の
パネル4を除くことにより、出入口25を構成している
が、出入口25を開閉するためにパネル4をヒンジによ
って枢着することにより、開閉扉とすることができる。
また、必要に応じてパネル4にガラス窓26を設け、採
光用としてもよく、避雷小屋を遊園地や公園の休憩所、
売店あるいは洗面所等の目的に応じて適宜変更可能であ
る。
パネル4を除くことにより、出入口25を構成している
が、出入口25を開閉するためにパネル4をヒンジによ
って枢着することにより、開閉扉とすることができる。
また、必要に応じてパネル4にガラス窓26を設け、採
光用としてもよく、避雷小屋を遊園地や公園の休憩所、
売店あるいは洗面所等の目的に応じて適宜変更可能であ
る。
【0025】さらに、前記実施例においては、正六角形
と正五角形のパネルを複数枚用意し、選択的に結合する
ようにしたが、サイズの異なるパネルを複数枚用意し、
これらを組み合わせたり、またパネルに複数色の着色を
し、これら色の異なるパネルを組み合わせることによ
り、意匠的に異なる屋根部を構成してもよい。
と正五角形のパネルを複数枚用意し、選択的に結合する
ようにしたが、サイズの異なるパネルを複数枚用意し、
これらを組み合わせたり、またパネルに複数色の着色を
し、これら色の異なるパネルを組み合わせることによ
り、意匠的に異なる屋根部を構成してもよい。
【0026】また、この発明のドーム状避雷小屋は、遊
園地、公園、競技場等の休憩所、売店、洗面所等の付帯
設備としても利用できることから、その目的に応じてド
ームの大きさ、形状および色を選択できる。また、サッ
カーボール、バレーボール、バスケットボールあるいは
ゴルフボールを象ってもよく、例えばゴルフボールを象
った避雷小屋を構成し、ゴルフコースの要所要所に設置
してもよい。
園地、公園、競技場等の休憩所、売店、洗面所等の付帯
設備としても利用できることから、その目的に応じてド
ームの大きさ、形状および色を選択できる。また、サッ
カーボール、バレーボール、バスケットボールあるいは
ゴルフボールを象ってもよく、例えばゴルフボールを象
った避雷小屋を構成し、ゴルフコースの要所要所に設置
してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、合成樹脂材料によって成形されたパネルを結合する
ことにより、ドーム状に構成することができ、また各パ
ネルには金属網が埋設され、金属網が地中にアースされ
ているため、落雷から人体を守る避雷小屋としてはもち
ろん、採光用窓および出入口等を任意の位置に設けるこ
とができ、また簡易構造であるため、施工が容易で、材
料費の節減と施工期間の短縮を図ることができ、安価に
提供でき、また不要になった場合には容易に撤去でき、
別の場所に再組み立てできる。さらに、パネルを合成樹
脂材料によって一体に成形することにより、大きなサイ
ズのパネルを正六角形や正五角形に切断するものと異な
り、材料費の無駄がなく、材料費の節減とゴミの発生が
ないため、公害問題も解消できる。
ば、合成樹脂材料によって成形されたパネルを結合する
ことにより、ドーム状に構成することができ、また各パ
ネルには金属網が埋設され、金属網が地中にアースされ
ているため、落雷から人体を守る避雷小屋としてはもち
ろん、採光用窓および出入口等を任意の位置に設けるこ
とができ、また簡易構造であるため、施工が容易で、材
料費の節減と施工期間の短縮を図ることができ、安価に
提供でき、また不要になった場合には容易に撤去でき、
別の場所に再組み立てできる。さらに、パネルを合成樹
脂材料によって一体に成形することにより、大きなサイ
ズのパネルを正六角形や正五角形に切断するものと異な
り、材料費の無駄がなく、材料費の節減とゴミの発生が
ないため、公害問題も解消できる。
【0028】また、屋根部を多面状に構成することによ
り、強度的に優れ、豪雪地域においても適用できる。さ
らに、設置場所のイメージに合ったデザインの建造物を
製作でき、遊園地、公園、休憩所、売店、洗面所等の付
帯設備としても利用できるという効果がある。
り、強度的に優れ、豪雪地域においても適用できる。さ
らに、設置場所のイメージに合ったデザインの建造物を
製作でき、遊園地、公園、休憩所、売店、洗面所等の付
帯設備としても利用できるという効果がある。
【図1】この発明の一実施例のドーム状避雷小屋を示
し、(a)は全体の斜視図、(b)はA部を拡大して示
す平面図。
し、(a)は全体の斜視図、(b)はA部を拡大して示
す平面図。
【図2】同実施例のパネルの湿式製法を示す断面図。
【図3】同実施例のパネル相互を結合する手順を示す断
面図。
面図。
【図4】同実施例のパネル相互の結合部の斜視図。
【図5】同実施例のパネルの結合部の説明図。
【図6】同実施例の変形例を示すパネルの結合部の説明
図。
図。
【図7】この発明の他の実施例を示すパネルのRTM製
法を示す断面図。
法を示す断面図。
【図8】同実施例のパネルの結合部の説明図。
1…覆い本体、2…周壁部、3…屋根部、4…パネル、
6,22…金属網、7…リード線、9…端面、13…ボ
ルト孔、14…ねじ孔、15…ボルト、16…ナット、
17…スペーサボルト、19…空間部、23…電気コネ
クタ、25…出入口、26…ガラス窓。
6,22…金属網、7…リード線、9…端面、13…ボ
ルト孔、14…ねじ孔、15…ボルト、16…ナット、
17…スペーサボルト、19…空間部、23…電気コネ
クタ、25…出入口、26…ガラス窓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中条 誠 東京都渋谷区笹塚1丁目21番17号 櫻護謨 株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 合成樹脂材料からなるパネル本体に金属
網を埋設した複数枚のパネルの各辺相互を結合してドー
ム状に形成して内部に空間部を構成し、前記パネルの少
なくとも一部を窓、出入口に形成するとともに、前記金
属網をパネルの結合部で電気的に導通状態に接続したこ
とを特徴とするドーム状避雷小屋。 - 【請求項2】 合成樹脂材料からなるパネル本体に金属
網を埋設した複数枚の多角形パネルの各辺相互を結合し
て多面ドーム状に形成して内部に空間部を構成し、前記
多角形パネルの少なくとも一部を窓、出入口に形成する
とともに、前記金属網をパネルの結合部で電気的に導通
状態に接続したことを特徴とするドーム状避雷小屋。 - 【請求項3】 合成樹脂材料からなるパネル本体に金属
網を埋設した複数枚のパネルの各辺相互を結合してドー
ム状に形成して内部に空間部を構成し、前記パネルの少
なくとも一部を窓、出入口に形成するとともに、前記パ
ネルの結合部近傍から前記金属網と接続するリード線を
導出し、このリード線相互を電気的に導通状態に接続し
たことを特徴とするドーム状避雷小屋。 - 【請求項4】 合成樹脂材料からなるパネル本体に金属
網を埋設した複数枚のパネルの各辺相互を結合してドー
ム状に形成して内部に空間部を構成し、前記パネルの少
なくとも一部を窓、出入口に形成するとともに、前記パ
ネルの結合部近傍に前記金属網と接続する電気コネクタ
を埋設し、この電気コネクタ相互を電気的に導通状態に
接続したことを特徴とするドーム状避雷小屋。 - 【請求項5】 合成樹脂材料からなるパネル本体に金属
網を埋設した複数枚のパネルの各辺相互を締結ボルトに
よって結合してドーム状に形成して内部に空間部を構成
し、前記パネルの少なくとも一部を窓、出入口に形成す
るとともに、前記締結ボルトの近傍に、該締結ボルトの
締め付け時にパネルの結合部相互間を所望の間隔に保つ
スペーサボルトを設け、かつ前記金属網をパネルの結合
部で電気的に導通状態に接続したことを特徴とするドー
ム状避雷小屋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32074494A JPH08177267A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | ドーム状避雷小屋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32074494A JPH08177267A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | ドーム状避雷小屋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177267A true JPH08177267A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18124811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32074494A Pending JPH08177267A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | ドーム状避雷小屋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08177267A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015003575A1 (zh) * | 2013-07-09 | 2015-01-15 | 普帝龙绿色建筑研发(重庆)有限公司 | 可工厂化生产的高承载性可快拆装的模块式建筑 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP32074494A patent/JPH08177267A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015003575A1 (zh) * | 2013-07-09 | 2015-01-15 | 普帝龙绿色建筑研发(重庆)有限公司 | 可工厂化生产的高承载性可快拆装的模块式建筑 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040316 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |