JPH0817633A - インダクタンス及びトランス - Google Patents
インダクタンス及びトランスInfo
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- JPH0817633A JPH0817633A JP14689194A JP14689194A JPH0817633A JP H0817633 A JPH0817633 A JP H0817633A JP 14689194 A JP14689194 A JP 14689194A JP 14689194 A JP14689194 A JP 14689194A JP H0817633 A JPH0817633 A JP H0817633A
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- conductor pattern
- terminal electrode
- magnetic material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 1次あるいは2次コイルの内側端末部及び外
側端末部にピン状の端子を接続することなしに、磁性材
の外部に1次あるいは2次コイルの内側端末部及び外側
端末部を導き出すことのできる、安価で、製造容易な、
平面型のインダクタンス及びトランスを提供する。 【構成】 プリント基板1上に渦巻き状に導体パターン
を形成してコイル2とし、プリント基板1上のコイル2
の内側の部分に開口部3を設け、その開口部3に挿通す
る突起部4を有する磁性材5、6でプリント基板1を上
下から挟み込むと共に、コイル2を覆うように配置し磁
心としている。磁性材6には、磁性材6のコイル2に対
向する面から外面にかけて形成した第1の端子電極部7
a及び第2の端子電極部7bを配置し、端子電極部7a
はコイル2の内側端末部に接続し、端子電極部7bには
引出し用導体パターン8を接続し、引出し用導体パター
ン8は磁性材5、6でコイル2を挟み込むことにより、
コイル2の内側端末部を渦巻きの外側に導き出せるよう
に配置している。
側端末部にピン状の端子を接続することなしに、磁性材
の外部に1次あるいは2次コイルの内側端末部及び外側
端末部を導き出すことのできる、安価で、製造容易な、
平面型のインダクタンス及びトランスを提供する。 【構成】 プリント基板1上に渦巻き状に導体パターン
を形成してコイル2とし、プリント基板1上のコイル2
の内側の部分に開口部3を設け、その開口部3に挿通す
る突起部4を有する磁性材5、6でプリント基板1を上
下から挟み込むと共に、コイル2を覆うように配置し磁
心としている。磁性材6には、磁性材6のコイル2に対
向する面から外面にかけて形成した第1の端子電極部7
a及び第2の端子電極部7bを配置し、端子電極部7a
はコイル2の内側端末部に接続し、端子電極部7bには
引出し用導体パターン8を接続し、引出し用導体パター
ン8は磁性材5、6でコイル2を挟み込むことにより、
コイル2の内側端末部を渦巻きの外側に導き出せるよう
に配置している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルタ等に利用され
る平面型のインダクタンス、及びバラン(平衡−不平衡
変換回路)等の信号伝送用トランスとして利用される平
面型のトランスに関するものである。
る平面型のインダクタンス、及びバラン(平衡−不平衡
変換回路)等の信号伝送用トランスとして利用される平
面型のトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の平面型のトランスの分解斜視図及
び斜視図を図10及び図11に示す。従来の平面型のト
ランスは、開口部3を有するプリント基板15の表面に
導体パターンを渦巻き状に形成し1次コイル13とし、
1次コイル13の内側端末部に接続して設けられたスル
ーホール12を介して、1次コイル13と異なる面に形
成された引出し用導体パターン17に接続することによ
り、1次コイル13の内側端末部を導き出している。ま
た同様にして、別のプリント基板16に2次コイル14
を形成し、2次コイル14の内側端末部に接続して設け
られたスルーホール12を介して、2次コイル14と異
なる面に形成された引出し用導体パターン18に接続す
ることにより、2次コイル14の内側端末部を導き出し
ている。そして、プリント基板15、16を重ね合わ
せ、プリント基板15、16の開口部3に挿通する突起
部4を持つ箱状の磁性材5と、平板状の磁性材6によっ
てプリント基板15、16の上下両側から1次、2次コ
イル13、14を覆うように配し、1次、2次コイル1
3、14の外側端末部及び内側端末部に導電性を有する
ピン状の端子19を取り付けることにより、平面型のト
ランスを形成している。
び斜視図を図10及び図11に示す。従来の平面型のト
ランスは、開口部3を有するプリント基板15の表面に
導体パターンを渦巻き状に形成し1次コイル13とし、
1次コイル13の内側端末部に接続して設けられたスル
ーホール12を介して、1次コイル13と異なる面に形
成された引出し用導体パターン17に接続することによ
り、1次コイル13の内側端末部を導き出している。ま
た同様にして、別のプリント基板16に2次コイル14
を形成し、2次コイル14の内側端末部に接続して設け
られたスルーホール12を介して、2次コイル14と異
なる面に形成された引出し用導体パターン18に接続す
ることにより、2次コイル14の内側端末部を導き出し
ている。そして、プリント基板15、16を重ね合わ
せ、プリント基板15、16の開口部3に挿通する突起
部4を持つ箱状の磁性材5と、平板状の磁性材6によっ
てプリント基板15、16の上下両側から1次、2次コ
イル13、14を覆うように配し、1次、2次コイル1
3、14の外側端末部及び内側端末部に導電性を有する
ピン状の端子19を取り付けることにより、平面型のト
ランスを形成している。
【0003】また、従来のインダクタンスの一方式とし
て、平面型のインダクタンスがある。従来の平面型のイ
ンダクタンスは、上記の平面型のトランスにおいて、2
次コイル14を形成したプリント基板16がない場合で
ある。このような構成により、平面型のインダクタンス
となる。
て、平面型のインダクタンスがある。従来の平面型のイ
ンダクタンスは、上記の平面型のトランスにおいて、2
次コイル14を形成したプリント基板16がない場合で
ある。このような構成により、平面型のインダクタンス
となる。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】ところが、上記の構成
のトランスでは、1次、2次コイル13、14の内側端
末部及び外側端末部に導電性を有するピン状の端子19
を取り付けなければならず、そのための工程が必要とな
るという問題があった。
のトランスでは、1次、2次コイル13、14の内側端
末部及び外側端末部に導電性を有するピン状の端子19
を取り付けなければならず、そのための工程が必要とな
るという問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、1次あるいは2次コ
イルの内側端末部及び外側端末部にピン状の端子を接続
することなしに、磁性材の外部に1次あるいは2次コイ
ルの内側端末部及び外側端末部を導き出すことのでき
る、安価で、製造容易な、平面型のインダクタンス及び
トランスを提供することにある。
であり、その目的とするところは、1次あるいは2次コ
イルの内側端末部及び外側端末部にピン状の端子を接続
することなしに、磁性材の外部に1次あるいは2次コイ
ルの内側端末部及び外側端末部を導き出すことのでき
る、安価で、製造容易な、平面型のインダクタンス及び
トランスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
絶縁性基材と、前記絶縁性基材に導体パターンを形成し
コイルとし、前記コイルを挟み込むように配置した磁性
材とを有するインダクタンスにおいて、前記磁性材の前
記コイルに対向する面から外面にかけて端子電極部を形
成し、前記端子電極部に前記コイルの端末部を接続する
ようにしたことを特徴とするものである。
絶縁性基材と、前記絶縁性基材に導体パターンを形成し
コイルとし、前記コイルを挟み込むように配置した磁性
材とを有するインダクタンスにおいて、前記磁性材の前
記コイルに対向する面から外面にかけて端子電極部を形
成し、前記端子電極部に前記コイルの端末部を接続する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
ンダクタンスにおいて、前記絶縁性基材に少なくとも1
つの開口部を設け、前記開口部に挿通する突起部を前記
磁性材に設けたことを特徴とするものである。
ンダクタンスにおいて、前記絶縁性基材に少なくとも1
つの開口部を設け、前記開口部に挿通する突起部を前記
磁性材に設けたことを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のインダクタンスにおいて、前記コイルを渦
巻き状に形成し、前記磁性材の前記コイルに対向する面
から外面にかけて第1の端子電極部を形成し、前記渦巻
き状に形成したコイルの外側端末部と、前記第1の端子
電極部とを接続し、前記磁性材に前記渦巻き状に形成し
たコイルの内側端末部をコイルの外側に導き出すための
引出し用導体パターンを形成し、前記引出し用導体パタ
ーンの一方の端末部と、前記磁性材の前記コイルに対向
する面から外面にかけて形成した第2の端子電極部とを
接続し、前記渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を
前記引出し用導体パターンにより外側に導き出すと共
に、前記引出し用導体パターンと前記渦巻き状に形成し
たコイルとの交差する部分に、前記渦巻き状に形成した
コイルの内側端末部を除いて絶縁部を形成したことを特
徴とするものである。
求項2記載のインダクタンスにおいて、前記コイルを渦
巻き状に形成し、前記磁性材の前記コイルに対向する面
から外面にかけて第1の端子電極部を形成し、前記渦巻
き状に形成したコイルの外側端末部と、前記第1の端子
電極部とを接続し、前記磁性材に前記渦巻き状に形成し
たコイルの内側端末部をコイルの外側に導き出すための
引出し用導体パターンを形成し、前記引出し用導体パタ
ーンの一方の端末部と、前記磁性材の前記コイルに対向
する面から外面にかけて形成した第2の端子電極部とを
接続し、前記渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を
前記引出し用導体パターンにより外側に導き出すと共
に、前記引出し用導体パターンと前記渦巻き状に形成し
たコイルとの交差する部分に、前記渦巻き状に形成した
コイルの内側端末部を除いて絶縁部を形成したことを特
徴とするものである。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載のイ
ンダクタンスにおいて、前記引出し用導体パターンを、
直線状に形成したことを特徴とするものである。
ンダクタンスにおいて、前記引出し用導体パターンを、
直線状に形成したことを特徴とするものである。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項3または請
求項4記載のインダクタンスにおいて、前記渦巻き状に
形成したコイルの端末部と、前記第1及び第2の端子電
極部と、前記引出し用導体パターンの端末部とを、パタ
ーン幅より幅広に形成したことを特徴とするものであ
る。
求項4記載のインダクタンスにおいて、前記渦巻き状に
形成したコイルの端末部と、前記第1及び第2の端子電
極部と、前記引出し用導体パターンの端末部とを、パタ
ーン幅より幅広に形成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5記載のコイルを2つ形成することにより、1次また
は2次コイルとし、前記1次または2次コイルの内、少
なくとも一方を渦巻き状に形成したことを特徴とするも
のである。
項5記載のコイルを2つ形成することにより、1次また
は2次コイルとし、前記1次または2次コイルの内、少
なくとも一方を渦巻き状に形成したことを特徴とするも
のである。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項6記載のト
ランスにおいて、前記1次及び2次コイルを共に渦巻き
状に形成し、前記絶縁性基材の一方の面に1次コイルを
配置し、前記絶縁性基材の他方の面に2次コイルを配置
し、前記1次及び2次コイルが対向するように配置した
ことを特徴とするものである。
ランスにおいて、前記1次及び2次コイルを共に渦巻き
状に形成し、前記絶縁性基材の一方の面に1次コイルを
配置し、前記絶縁性基材の他方の面に2次コイルを配置
し、前記1次及び2次コイルが対向するように配置した
ことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によるインダクタンスは、
磁性材のコイルに対向する面から外面にかけて形成され
た端子電極部と、コイルの端末部とを接続する構成であ
るため、前記コイルの端末部に導電性を有するピン状の
端子を接続する必要がなく、かつ、磁性材を絶縁性基材
に取り付ける過程で、磁性材の取り付けと同時に前記端
子電極部と前記コイルの端末部とを接続することができ
る。
磁性材のコイルに対向する面から外面にかけて形成され
た端子電極部と、コイルの端末部とを接続する構成であ
るため、前記コイルの端末部に導電性を有するピン状の
端子を接続する必要がなく、かつ、磁性材を絶縁性基材
に取り付ける過程で、磁性材の取り付けと同時に前記端
子電極部と前記コイルの端末部とを接続することができ
る。
【0014】請求項2記載の発明によるインダクタンス
は、請求項1記載のインダクタンスにおいて、前記絶縁
性基材に少なくとも1つの開口部を設け、前記開口部に
挿通する突起を前記磁性材に設け、前記磁性材で前記コ
イルを挟み込み、磁心とし、コイルを挟み込む磁性材は
閉磁路を構成できるので、コイルが大きいインダクタン
ス値を得ることができる。
は、請求項1記載のインダクタンスにおいて、前記絶縁
性基材に少なくとも1つの開口部を設け、前記開口部に
挿通する突起を前記磁性材に設け、前記磁性材で前記コ
イルを挟み込み、磁心とし、コイルを挟み込む磁性材は
閉磁路を構成できるので、コイルが大きいインダクタン
ス値を得ることができる。
【0015】請求項3記載の発明によるインダクタンス
は、請求項1または請求項2記載のインダクタンスにお
いて、前記コイルを渦巻き状に形成し、前記渦巻き状に
形成したコイルの内側端末部を前記磁性材に形成された
引出し用導体パターンにより外側に導き出すと共に、前
記引出し用導体パターンと前記渦巻き状に形成したコイ
ルとの交差する部分に、前記渦巻き状に形成したコイル
の内側端末部を除いて絶縁部を形成して絶縁することに
より、大きなインダクタンス値を得るとともに、渦巻き
状に形成したコイルと引出し用導体パターンとが短絡す
ることがない。
は、請求項1または請求項2記載のインダクタンスにお
いて、前記コイルを渦巻き状に形成し、前記渦巻き状に
形成したコイルの内側端末部を前記磁性材に形成された
引出し用導体パターンにより外側に導き出すと共に、前
記引出し用導体パターンと前記渦巻き状に形成したコイ
ルとの交差する部分に、前記渦巻き状に形成したコイル
の内側端末部を除いて絶縁部を形成して絶縁することに
より、大きなインダクタンス値を得るとともに、渦巻き
状に形成したコイルと引出し用導体パターンとが短絡す
ることがない。
【0016】請求項4記載の発明によるインダクタンス
は、請求項3記載のインダクタンスにおいて、前記引出
し用導体パターンを直線状に形成しており、引出し用導
体パターンと渦巻き状に形成したコイルとの対向部分が
短くなるので、引出し用導体パターンを形成したことに
よる、渦巻き状に形成したコイルとの間の容量成分を小
さくすることができる。
は、請求項3記載のインダクタンスにおいて、前記引出
し用導体パターンを直線状に形成しており、引出し用導
体パターンと渦巻き状に形成したコイルとの対向部分が
短くなるので、引出し用導体パターンを形成したことに
よる、渦巻き状に形成したコイルとの間の容量成分を小
さくすることができる。
【0017】請求項5記載の発明によるインダクタンス
は、請求項3または請求項4記載のインダクタンスにお
いて、前記渦巻き状に形成したコイルの端末部と、前記
第1及び第2の端子電極部と、前記引出し用導体パター
ンの端末部とを、パターン幅より幅広にすることによ
り、前記渦巻き状に形成したコイルの端末部と、前記第
1及び第2の端子電極部と、前記引出し用導体パターン
の端末部とを接続する際の、磁性材または絶縁性基材の
位置のずれによる未接続または接続不良をなくすことが
でき、また、インダクタンスを回路基板上に接続する際
のインダクタンスの位置ずれによる、回路への未接続ま
たは接続不良をなくすことができる。
は、請求項3または請求項4記載のインダクタンスにお
いて、前記渦巻き状に形成したコイルの端末部と、前記
第1及び第2の端子電極部と、前記引出し用導体パター
ンの端末部とを、パターン幅より幅広にすることによ
り、前記渦巻き状に形成したコイルの端末部と、前記第
1及び第2の端子電極部と、前記引出し用導体パターン
の端末部とを接続する際の、磁性材または絶縁性基材の
位置のずれによる未接続または接続不良をなくすことが
でき、また、インダクタンスを回路基板上に接続する際
のインダクタンスの位置ずれによる、回路への未接続ま
たは接続不良をなくすことができる。
【0018】請求項6記載の発明によるトランスは、請
求項1乃至請求項5記載のコイルを2つ形成することに
より、1次または2次コイルとし、前記1次または2次
コイルの内、少なくとも一方を渦巻き状に形成すること
により、トランスを形成している。
求項1乃至請求項5記載のコイルを2つ形成することに
より、1次または2次コイルとし、前記1次または2次
コイルの内、少なくとも一方を渦巻き状に形成すること
により、トランスを形成している。
【0019】請求項7記載の発明によるトランスは、請
求項6記載のトランスにおいて、前記1次及び2次コイ
ルを共に渦巻き状に形成し、前記絶縁性基材の一方の面
に1次コイルを配置し、前記絶縁性基材の他方の面に2
次コイルを配置し、前記1次及び2次コイルが対向する
ように配置したことにより、1次、2次コイル間の電磁
結合を高めることができる。
求項6記載のトランスにおいて、前記1次及び2次コイ
ルを共に渦巻き状に形成し、前記絶縁性基材の一方の面
に1次コイルを配置し、前記絶縁性基材の他方の面に2
次コイルを配置し、前記1次及び2次コイルが対向する
ように配置したことにより、1次、2次コイル間の電磁
結合を高めることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に基づ
き説明する。図1及び図2は、本発明の一実施例に係る
平面型のインダクタンスを示す分解斜視図及び斜視図で
ある。絶縁性基材としてのプリント基板1上に渦巻き状
の導体パターンを形成してコイル2とし、プリント基板
1上のコイル2の内側の部分に開口部3を設け、その開
口部3に挿通する突起部4を有するフェライト等からな
る箱状の磁性材5と平板状の磁性材6とでプリント基板
1を上下から挟み込むとともに、コイル2を覆うように
配置し磁心としている。従って、コイル2は閉磁路を形
成した磁性材に覆われるため、高インダクタンス値を得
ることができる。なお、コイル2はプリント基板1上に
銅膜を積層させた後エッチングによって形成する。
き説明する。図1及び図2は、本発明の一実施例に係る
平面型のインダクタンスを示す分解斜視図及び斜視図で
ある。絶縁性基材としてのプリント基板1上に渦巻き状
の導体パターンを形成してコイル2とし、プリント基板
1上のコイル2の内側の部分に開口部3を設け、その開
口部3に挿通する突起部4を有するフェライト等からな
る箱状の磁性材5と平板状の磁性材6とでプリント基板
1を上下から挟み込むとともに、コイル2を覆うように
配置し磁心としている。従って、コイル2は閉磁路を形
成した磁性材に覆われるため、高インダクタンス値を得
ることができる。なお、コイル2はプリント基板1上に
銅膜を積層させた後エッチングによって形成する。
【0021】磁性材6には、磁性材6のコイル2に対向
する面から外面にかけて形成した第1の端子電極部7a
及び第2の端子電極部7bを配置し、端子電極部7aは
コイル2の外側端末部と接続し、端子電極部7bには引
出し用導体パターン8を接続し、引出し用導体パターン
8は磁性材5、6でコイル2を挟み込むことにより、コ
イル2の内側端末部を渦巻きの外側に導き出せるように
配置している。また、引出し用導体パターン8を、コイ
ル2との対向部分が短くなるように、直線状に形成した
ことにより、引出し用導体パターン8を形成したことに
よる、導体パターン間の容量成分を小さくすることがで
きる。
する面から外面にかけて形成した第1の端子電極部7a
及び第2の端子電極部7bを配置し、端子電極部7aは
コイル2の外側端末部と接続し、端子電極部7bには引
出し用導体パターン8を接続し、引出し用導体パターン
8は磁性材5、6でコイル2を挟み込むことにより、コ
イル2の内側端末部を渦巻きの外側に導き出せるように
配置している。また、引出し用導体パターン8を、コイ
ル2との対向部分が短くなるように、直線状に形成した
ことにより、引出し用導体パターン8を形成したことに
よる、導体パターン間の容量成分を小さくすることがで
きる。
【0022】なお、端子電極部7a、7bは、本実施例
では磁性材6に形成されているが、必ずしも磁性材6に
形成されている必要はなく、磁性材5または磁性材5、
6各々に形成されてもよい。また、本実施例では、引出
し用導体パターン8は磁性材5に形成されているが、必
ずしも磁性材5に形成される必要はなく、スルーホール
を利用する等によりプリント基板1上に形成してもよ
い。
では磁性材6に形成されているが、必ずしも磁性材6に
形成されている必要はなく、磁性材5または磁性材5、
6各々に形成されてもよい。また、本実施例では、引出
し用導体パターン8は磁性材5に形成されているが、必
ずしも磁性材5に形成される必要はなく、スルーホール
を利用する等によりプリント基板1上に形成してもよ
い。
【0023】図3は、図1に示すX−X’での断面図で
ある。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを接続
していない方の端末部は、コイル2の内側端末部を除い
て、コイル2と電気的に短絡することのないように、レ
ジスト等の絶縁材10で絶縁部を形成することにより電
気的に絶縁されている。
ある。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを接続
していない方の端末部は、コイル2の内側端末部を除い
て、コイル2と電気的に短絡することのないように、レ
ジスト等の絶縁材10で絶縁部を形成することにより電
気的に絶縁されている。
【0024】なお、絶縁材10は、本実施例ではコイル
2上に形成したが、必ずしもコイル2上に形成する必要
はなく、引出し用導体パターン8上に形成してもよい。
更に、本実施例では、絶縁部を形成するために絶縁材1
0を用いたが、必ずしも絶縁材10を用いる必要はな
く、引出し用導体パターン8を折り曲げて凹部を設けた
り、または引出し用導体パターン8の厚みを薄くするこ
とにより凹部を設けたりして、凹部をコイル2の絶縁し
たい部分に対向させるように配置して絶縁してもよい。
2上に形成したが、必ずしもコイル2上に形成する必要
はなく、引出し用導体パターン8上に形成してもよい。
更に、本実施例では、絶縁部を形成するために絶縁材1
0を用いたが、必ずしも絶縁材10を用いる必要はな
く、引出し用導体パターン8を折り曲げて凹部を設けた
り、または引出し用導体パターン8の厚みを薄くするこ
とにより凹部を設けたりして、凹部をコイル2の絶縁し
たい部分に対向させるように配置して絶縁してもよい。
【0025】端子電極部7a及び引出し用導体パターン
8の端子電極部7bを接続していない方の端末部と、コ
イル2の端末部との接続は半田等の導電性ペーストによ
って成されている。端子電極部7a、7bは、図2に示
すように、コイル2を磁性材5、6で挟み込んだとき
に、端子電極部7a、7bが磁性材6の外面に位置する
ように、磁性材6のコイル2に対向する面から外面にか
けて形成される。端子電極部7a、7bの内側端末部
と、引出し用導体パターン8の端末部と、コイル2の端
末部には、パターン幅(数十μm)より幅広(数mm程
度)の電極部11が各々形成されており、電極部11を
互いに接続する際の磁性材5、6あるいはプリント基板
1の位置ずれによる未接続または接続不良を少なくする
ことができる。また、端子電極部7a、7bの外側端末
部もパターン幅(数十μm)より幅広(数mm程度)に
形成することにより、インダクタンスを回路基板上に接
続する際のインダクタンスの位置ずれによる、回路への
未接続または接続不良をなくすことができる。
8の端子電極部7bを接続していない方の端末部と、コ
イル2の端末部との接続は半田等の導電性ペーストによ
って成されている。端子電極部7a、7bは、図2に示
すように、コイル2を磁性材5、6で挟み込んだとき
に、端子電極部7a、7bが磁性材6の外面に位置する
ように、磁性材6のコイル2に対向する面から外面にか
けて形成される。端子電極部7a、7bの内側端末部
と、引出し用導体パターン8の端末部と、コイル2の端
末部には、パターン幅(数十μm)より幅広(数mm程
度)の電極部11が各々形成されており、電極部11を
互いに接続する際の磁性材5、6あるいはプリント基板
1の位置ずれによる未接続または接続不良を少なくする
ことができる。また、端子電極部7a、7bの外側端末
部もパターン幅(数十μm)より幅広(数mm程度)に
形成することにより、インダクタンスを回路基板上に接
続する際のインダクタンスの位置ずれによる、回路への
未接続または接続不良をなくすことができる。
【0026】なお、磁性材5、6としては、I型とE
型、L型とF型、コ字型とT字型の組み合わせ等も考え
られる。また、本実施例では、コイル2の形状として
は、角状の渦巻き形状としたが、必ずしも角状になって
いる必要はなく、円形の渦巻き形状等でもよい。
型、L型とF型、コ字型とT字型の組み合わせ等も考え
られる。また、本実施例では、コイル2の形状として
は、角状の渦巻き形状としたが、必ずしも角状になって
いる必要はなく、円形の渦巻き形状等でもよい。
【0027】本実施例によれば、端子電極部7a、7b
を、コイル2に対向する面以外の同一面上に形成するよ
うにしたので、図10で示したピン状の端子19を用い
ることなしに、コイル2の端末部を磁性材5、6の外部
に引き出すことができるので、回路上に表面実装あるい
は自動実装がし易くなる。
を、コイル2に対向する面以外の同一面上に形成するよ
うにしたので、図10で示したピン状の端子19を用い
ることなしに、コイル2の端末部を磁性材5、6の外部
に引き出すことができるので、回路上に表面実装あるい
は自動実装がし易くなる。
【0028】図4は、本発明の他の実施例に係る平面型
のインダクタンスを示す分解斜視図であり、コイル2の
内側端末部を、スルーホール12を介して渦巻きの外側
に導き出すようにすることにより、引出し用導体パター
ン8は、コイル2の内側端末部を除いて、コイル2に接
することがないように配置できるため、絶縁部を形成す
る必要がなくなる。
のインダクタンスを示す分解斜視図であり、コイル2の
内側端末部を、スルーホール12を介して渦巻きの外側
に導き出すようにすることにより、引出し用導体パター
ン8は、コイル2の内側端末部を除いて、コイル2に接
することがないように配置できるため、絶縁部を形成す
る必要がなくなる。
【0029】図5及び図6は、本発明の他の実施例に係
る平面型のトランスを示す分解斜視図及び斜視図であ
る。プリント基板1の一方の面に渦巻き状の導体パター
ンを形成し1次コイル13とし、同様にして他方の面に
2次コイル14を形成して、磁性材5、6で1次、2次
コイル13、14を挟み込むように配置して磁心として
いる。従って、1次、2次コイル13、14は閉磁路を
形成した磁性材5、6に覆われるため、高いインダクタ
ンス値を得ることができる。また、1次、2次コイル1
3、14は互いにプリント基板の厚さ程度離れるだけで
あり、対向配置させることで1次、2次コイル間の電磁
結合が高くなる。なお、1次、2次コイル13、14
は、銅膜を積層させた後エッチングによって形成する。
る平面型のトランスを示す分解斜視図及び斜視図であ
る。プリント基板1の一方の面に渦巻き状の導体パター
ンを形成し1次コイル13とし、同様にして他方の面に
2次コイル14を形成して、磁性材5、6で1次、2次
コイル13、14を挟み込むように配置して磁心として
いる。従って、1次、2次コイル13、14は閉磁路を
形成した磁性材5、6に覆われるため、高いインダクタ
ンス値を得ることができる。また、1次、2次コイル1
3、14は互いにプリント基板の厚さ程度離れるだけで
あり、対向配置させることで1次、2次コイル間の電磁
結合が高くなる。なお、1次、2次コイル13、14
は、銅膜を積層させた後エッチングによって形成する。
【0030】なお、本実施例では1次、2次コイルを1
枚のプリント基板の両面に各々形成したが、多層基板の
2つの層に形成してもよい。
枚のプリント基板の両面に各々形成したが、多層基板の
2つの層に形成してもよい。
【0031】磁性材6には、端子電極部7aと、端子電
極部7bを備えた引出し用導体パターン8が形成されて
おり、磁性材6に形成された端子電極部7a、7bは、
磁性材5、6でプリント基板1を挟み込むことにより、
磁性材5に形成された端子電極部7aに接するように配
置されている。
極部7bを備えた引出し用導体パターン8が形成されて
おり、磁性材6に形成された端子電極部7a、7bは、
磁性材5、6でプリント基板1を挟み込むことにより、
磁性材5に形成された端子電極部7aに接するように配
置されている。
【0032】図7は、図5に示すY−Y’での断面図で
ある。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを形成
していない方の端末部は、1次、2次コイル13、14
の内側端末部を除いて、1次、2次コイル13、14と
電気的に短絡することのないようにレジスト等の絶縁材
10で絶縁部を形成することにより電気的に絶縁されて
いる。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを形成
していない方の端末部と1次、2次コイル13、14の
端末部との接続は、半田等の導電性ペーストによって成
されている。
ある。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを形成
していない方の端末部は、1次、2次コイル13、14
の内側端末部を除いて、1次、2次コイル13、14と
電気的に短絡することのないようにレジスト等の絶縁材
10で絶縁部を形成することにより電気的に絶縁されて
いる。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを形成
していない方の端末部と1次、2次コイル13、14の
端末部との接続は、半田等の導電性ペーストによって成
されている。
【0033】端子電極部7a、7bの内側端末部と、引
出し用導体パターン8の端末部と、1次、2次コイル1
3、14の端末部には、パターン幅(数十μm)より幅
広(数mm程度)の電極部11が各々形成されており、
電極部11を互いに接続する際の磁性材5、6あるいは
プリント基板1の位置ずれによる未接続または接続不良
を少なくすることができる。また、端子電極部7a、7
bの外側端末部もパターン幅(数十μm)より幅広(数
mm程度)に形成することにより、インダクタンスを回
路基板上に接続する際のインダクタンスの位置ずれによ
る、回路への未接続または接続不良をなくすことができ
る。
出し用導体パターン8の端末部と、1次、2次コイル1
3、14の端末部には、パターン幅(数十μm)より幅
広(数mm程度)の電極部11が各々形成されており、
電極部11を互いに接続する際の磁性材5、6あるいは
プリント基板1の位置ずれによる未接続または接続不良
を少なくすることができる。また、端子電極部7a、7
bの外側端末部もパターン幅(数十μm)より幅広(数
mm程度)に形成することにより、インダクタンスを回
路基板上に接続する際のインダクタンスの位置ずれによ
る、回路への未接続または接続不良をなくすことができ
る。
【0034】図8は、本発明の他の実施例に係る平面型
のトランスを示す分解斜視図であり、1次、2次コイル
13、14の内側端末部を、スルーホール12を介して
渦巻きの外側に導き出すようにすることにより、引出し
用導体パターン8は、1次、2次コイル13、14の内
側端末部を除いて、1次、2次コイル13、14に接す
ることがないように配置できるため、絶縁部を形成する
必要がなくなる。また、プリント基板1上の1次、2次
コイル13、14の内側に設けられた開口部3を挿通す
る、突起部4を有するフェライト等からなるE型の磁性
材20とI型の磁性材21とでプリント基板1を挟み込
むと共に、1次、2次コイル13、14を覆うように配
置し磁心としている。従って、1次、2次コイル13、
14は閉磁路を形成した磁性材に覆われるため、大きい
インダクタンス値を得ることができる。
のトランスを示す分解斜視図であり、1次、2次コイル
13、14の内側端末部を、スルーホール12を介して
渦巻きの外側に導き出すようにすることにより、引出し
用導体パターン8は、1次、2次コイル13、14の内
側端末部を除いて、1次、2次コイル13、14に接す
ることがないように配置できるため、絶縁部を形成する
必要がなくなる。また、プリント基板1上の1次、2次
コイル13、14の内側に設けられた開口部3を挿通す
る、突起部4を有するフェライト等からなるE型の磁性
材20とI型の磁性材21とでプリント基板1を挟み込
むと共に、1次、2次コイル13、14を覆うように配
置し磁心としている。従って、1次、2次コイル13、
14は閉磁路を形成した磁性材に覆われるため、大きい
インダクタンス値を得ることができる。
【0035】本実施例によれば、端子電極部7a、7b
を、1次コイル13または2次コイル14に対向する面
以外の同一面上に形成するようにしたので、図10で示
したピン状の端子19を用いることなしに、1次、2次
コイル13、14の端末部を磁性材20、21の外部に
引き出すことができるので、回路上に表面実装あるいは
自動実装がし易くなる。
を、1次コイル13または2次コイル14に対向する面
以外の同一面上に形成するようにしたので、図10で示
したピン状の端子19を用いることなしに、1次、2次
コイル13、14の端末部を磁性材20、21の外部に
引き出すことができるので、回路上に表面実装あるいは
自動実装がし易くなる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、磁性材の
絶縁性基材上のコイルに対向する面から外面にかけて形
成した端子電極部とコイルとを接続する構成であるた
め、コイルに導電性を有するピン状の端子を接続する必
要がなく、かつ、磁性材を絶縁性基材に取り付ける過程
で、磁性材の取り付けと同時に前記端子電極部とコイル
とを接続することができるので、インダクタンスを製作
するための工程を減らすことができ、安価で、製造容易
な、平面型のインダクタンスを提供できた。
絶縁性基材上のコイルに対向する面から外面にかけて形
成した端子電極部とコイルとを接続する構成であるた
め、コイルに導電性を有するピン状の端子を接続する必
要がなく、かつ、磁性材を絶縁性基材に取り付ける過程
で、磁性材の取り付けと同時に前記端子電極部とコイル
とを接続することができるので、インダクタンスを製作
するための工程を減らすことができ、安価で、製造容易
な、平面型のインダクタンスを提供できた。
【0037】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のインダクタンスにおいて、前記磁性材に設けた突起
が、前記絶縁性基材に設けた開口部を挿通して前記コイ
ルを覆い、磁心とした構成であり、コイルを覆う磁性材
は閉磁路を構成するので、コイルは大きいインダクタン
ス値を実現できる。従って、コイルを大型化することな
く所望のインダクタンス値を得ることができる。
載のインダクタンスにおいて、前記磁性材に設けた突起
が、前記絶縁性基材に設けた開口部を挿通して前記コイ
ルを覆い、磁心とした構成であり、コイルを覆う磁性材
は閉磁路を構成するので、コイルは大きいインダクタン
ス値を実現できる。従って、コイルを大型化することな
く所望のインダクタンス値を得ることができる。
【0038】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項2記載のインダクタンスにおいて、前記絶縁
性基材に形成したコイルを渦巻き状に形成し、前記渦巻
き状に形成したコイルの内側端末部を引出し用導体パタ
ーンにより外側に導き出すと共に、前記引出し用導体パ
ターンと前記渦巻き状に形成したコイルとの交差する部
分に、前記渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を除
いて絶縁部を形成して絶縁するようにしたので、大きな
インダクタンス値を得るとともに、渦巻き状に形成した
コイルと引出し用導体パターンとが短絡することがな
く、かつ、渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を渦
巻きの外側に導き出すためのスルーホールを形成するた
めの工程を不要とすることができる。
たは請求項2記載のインダクタンスにおいて、前記絶縁
性基材に形成したコイルを渦巻き状に形成し、前記渦巻
き状に形成したコイルの内側端末部を引出し用導体パタ
ーンにより外側に導き出すと共に、前記引出し用導体パ
ターンと前記渦巻き状に形成したコイルとの交差する部
分に、前記渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を除
いて絶縁部を形成して絶縁するようにしたので、大きな
インダクタンス値を得るとともに、渦巻き状に形成した
コイルと引出し用導体パターンとが短絡することがな
く、かつ、渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を渦
巻きの外側に導き出すためのスルーホールを形成するた
めの工程を不要とすることができる。
【0039】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載のインダクタンスにおいて、前記引出し用導体パター
ンを、前記渦巻き状に形成したコイルとの対向部分が短
くなるように、直線状に形成したことにより、引出し用
導体パターンを形成したことによる、前記渦巻き状に形
成したコイルと前記引出し用導体パターン間の容量成分
を小さくすることができ、高周波特性を改善することが
できる。
載のインダクタンスにおいて、前記引出し用導体パター
ンを、前記渦巻き状に形成したコイルとの対向部分が短
くなるように、直線状に形成したことにより、引出し用
導体パターンを形成したことによる、前記渦巻き状に形
成したコイルと前記引出し用導体パターン間の容量成分
を小さくすることができ、高周波特性を改善することが
できる。
【0040】請求項5記載の発明によれば、請求項3ま
たは請求項4記載のインダクタンスにおいて、前記端子
電極部の内側端末部と、前記引出し用導体パターンの端
末部と、前記渦巻き状に形成したコイルの端末部には、
パターン幅(数十μm)より幅広(数mm程度)の電極
部を各々形成することにより、前記電極部を互いに接続
する際の前記磁性材あるいは前記絶縁性基材の位置ずれ
による未接続または接続不良を少なくすることができ
る。また、前記端子電極部の外側端末部もパターン幅
(数十μm)より幅広(数mm程度)に形成することに
より、インダクタンスを回路基板上に接続する際のイン
ダクタンスの位置ずれによる、回路への未接続または接
続不良をなくすことができ、信頼性を向上できる。
たは請求項4記載のインダクタンスにおいて、前記端子
電極部の内側端末部と、前記引出し用導体パターンの端
末部と、前記渦巻き状に形成したコイルの端末部には、
パターン幅(数十μm)より幅広(数mm程度)の電極
部を各々形成することにより、前記電極部を互いに接続
する際の前記磁性材あるいは前記絶縁性基材の位置ずれ
による未接続または接続不良を少なくすることができ
る。また、前記端子電極部の外側端末部もパターン幅
(数十μm)より幅広(数mm程度)に形成することに
より、インダクタンスを回路基板上に接続する際のイン
ダクタンスの位置ずれによる、回路への未接続または接
続不良をなくすことができ、信頼性を向上できる。
【0041】請求項6記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項5記載の絶縁性基材に形成したコイルを2つ形
成し、1次または2次コイルとし、前記1次または2次
コイルの内、少なくとも一方を渦巻き状に形成して、ト
ランスを構成したことにより、請求項1乃至請求項5記
載の発明の効果と同様の効果をトランスにおいても得る
ことができる。
至請求項5記載の絶縁性基材に形成したコイルを2つ形
成し、1次または2次コイルとし、前記1次または2次
コイルの内、少なくとも一方を渦巻き状に形成して、ト
ランスを構成したことにより、請求項1乃至請求項5記
載の発明の効果と同様の効果をトランスにおいても得る
ことができる。
【0042】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載のトランスにおいて、前記1次、2次コイルを共に渦
巻き状に形成し、前記絶縁性基材の一方の面に1次コイ
ルを配置し、前記絶縁性基材の他方の面に2次コイルを
配置し、前記1次及び2次コイルが対向するように配置
することにより、1次、2次コイル間の電磁結合を高め
ることができ、従って、結合係数を大きくすることがで
きる。
載のトランスにおいて、前記1次、2次コイルを共に渦
巻き状に形成し、前記絶縁性基材の一方の面に1次コイ
ルを配置し、前記絶縁性基材の他方の面に2次コイルを
配置し、前記1次及び2次コイルが対向するように配置
することにより、1次、2次コイル間の電磁結合を高め
ることができ、従って、結合係数を大きくすることがで
きる。
【図1】本発明の一実施例に係る平面型のインダクタン
スを示す分解斜視図である。
スを示す分解斜視図である。
【図2】同上に係る斜視図である。
【図3】図1に示すX−X’での断面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る平面型のインダクタ
ンスを示す分解斜視図である。
ンスを示す分解斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る平面型のトランスを
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図6】同上に係る斜視図である。
【図7】図5に示すY−Y’での断面図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る平面型のトランスを
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図9】同上に係る斜視図である。
【図10】従来例に係る平面型のトランスを示す分解斜
視図である。
視図である。
【図11】同上に係る斜視図である。
1 プリント基板 2 コイル 3 開口部 4 突起部 5、6 磁性材 7a、7b 端子電極部 8 引出し用導体パターン 10 絶縁材 11 電極部 12 スルーホール 13 1次コイル 14 2次コイル 15、16 プリント基板 17、18 引出し用導体パターン 19 端子 20、21 磁性材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】端子電極部7a及び引出し用導体パターン
8の端子電極部7bを接続していない方の端末部と、コ
イル2の端末部との接続は半田または導電性ペースト等
によって成されている。端子電極部7a、7bは、図2
に示すように、コイル2を磁性材5、6で挟み込んだと
きに、端子電極部7a、7bが磁性材6の外面に位置す
るように、磁性材6のコイル2に対向する面から外面に
かけて形成される。端子電極部7a、7bの内側端末部
と、引出し用導体パターン8の端末部と、コイル2の端
末部には、パターン幅(数十μm)より幅広(数mm程
度)の電極部11が各々形成されており、電極部11を
互いに接続する際の磁性材5、6あるいはプリント基板
1の位置ずれによる未接続または接続不良を少なくする
ことができる。また、端子電極部7a、7bの外側端末
部もパターン幅(数十μm)より幅広(数mm程度)に
形成することにより、インダクタンスを回路基板上に接
続する際のインダクタンスの位置ずれによる、回路への
未接続または接続不良をなくすことができる。
8の端子電極部7bを接続していない方の端末部と、コ
イル2の端末部との接続は半田または導電性ペースト等
によって成されている。端子電極部7a、7bは、図2
に示すように、コイル2を磁性材5、6で挟み込んだと
きに、端子電極部7a、7bが磁性材6の外面に位置す
るように、磁性材6のコイル2に対向する面から外面に
かけて形成される。端子電極部7a、7bの内側端末部
と、引出し用導体パターン8の端末部と、コイル2の端
末部には、パターン幅(数十μm)より幅広(数mm程
度)の電極部11が各々形成されており、電極部11を
互いに接続する際の磁性材5、6あるいはプリント基板
1の位置ずれによる未接続または接続不良を少なくする
ことができる。また、端子電極部7a、7bの外側端末
部もパターン幅(数十μm)より幅広(数mm程度)に
形成することにより、インダクタンスを回路基板上に接
続する際のインダクタンスの位置ずれによる、回路への
未接続または接続不良をなくすことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 インダクタンス及びトランス
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルタ等に利用され
る平面型のインダクタンス、及びバラン(平衡−不平衡
変換回路)等の信号伝送用トランスとして利用される平
面型のトランスに関するものである。
る平面型のインダクタンス、及びバラン(平衡−不平衡
変換回路)等の信号伝送用トランスとして利用される平
面型のトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の平面型のトランスの分解斜視図及
び斜視図を図10及び図11に示す。従来の平面型のト
ランスは、開口部3を有するプリント基板15の表面に
導体パターンを渦巻き状に形成し1次コイル13とし、
1次コイル13の内側端末部に接続して設けられたスル
ーホール12を介して、1次コイル13と異なる面に形
成された引出し用導体パターン17に接続することによ
り、1次コイル13の内側端末部を導き出している。ま
た同様にして、別のプリント基板16に2次コイル14
を形成し、2次コイル14の内側端末部に接続して設け
られたスルーホール12を介して、2次コイル14と異
なる面に形成された引出し用導体パターン18に接続す
ることにより、2次コイル14の内側端末部を導き出し
ている。そして、プリント基板15、16を重ね合わ
せ、プリント基板15、16の開口部3に挿通する突起
部4を持つ箱状の磁性材5と、平板状の磁性材6によっ
てプリント基板15、16の上下両側から1次、2次コ
イル13、14を覆うように配し、1次、2次コイル1
3、14の外側端末部及び内側端末部に導電性を有する
ピン状の端子19を取り付けることにより、平面型のト
ランスを形成している。
び斜視図を図10及び図11に示す。従来の平面型のト
ランスは、開口部3を有するプリント基板15の表面に
導体パターンを渦巻き状に形成し1次コイル13とし、
1次コイル13の内側端末部に接続して設けられたスル
ーホール12を介して、1次コイル13と異なる面に形
成された引出し用導体パターン17に接続することによ
り、1次コイル13の内側端末部を導き出している。ま
た同様にして、別のプリント基板16に2次コイル14
を形成し、2次コイル14の内側端末部に接続して設け
られたスルーホール12を介して、2次コイル14と異
なる面に形成された引出し用導体パターン18に接続す
ることにより、2次コイル14の内側端末部を導き出し
ている。そして、プリント基板15、16を重ね合わ
せ、プリント基板15、16の開口部3に挿通する突起
部4を持つ箱状の磁性材5と、平板状の磁性材6によっ
てプリント基板15、16の上下両側から1次、2次コ
イル13、14を覆うように配し、1次、2次コイル1
3、14の外側端末部及び内側端末部に導電性を有する
ピン状の端子19を取り付けることにより、平面型のト
ランスを形成している。
【0003】また、従来のインダクタンスの一方式とし
て、平面型のインダクタンスがある。従来の平面型のイ
ンダクタンスは、上記の平面型のトランスにおいて、2
次コイル14を形成したプリント基板16がない場合で
ある。このような構成により、平面型のインダクタンス
となる。
て、平面型のインダクタンスがある。従来の平面型のイ
ンダクタンスは、上記の平面型のトランスにおいて、2
次コイル14を形成したプリント基板16がない場合で
ある。このような構成により、平面型のインダクタンス
となる。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】ところが、上記の構成
のトランスでは、1次、2次コイル13、14の内側端
末部及び外側端末部に導電性を有するピン状の端子19
を取り付けなければならず、そのための工程が必要とな
るという問題があった。
のトランスでは、1次、2次コイル13、14の内側端
末部及び外側端末部に導電性を有するピン状の端子19
を取り付けなければならず、そのための工程が必要とな
るという問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、1次あるいは2次コ
イルの内側端末部及び外側端末部にピン状の端子を接続
することなしに、磁性材の外部に1次あるいは2次コイ
ルの内側端末部及び外側端末部を導き出すことのでき
る、安価で、製造容易な、平面型のインダクタンス及び
トランスを提供することにある。
であり、その目的とするところは、1次あるいは2次コ
イルの内側端末部及び外側端末部にピン状の端子を接続
することなしに、磁性材の外部に1次あるいは2次コイ
ルの内側端末部及び外側端末部を導き出すことのでき
る、安価で、製造容易な、平面型のインダクタンス及び
トランスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
絶縁性基材と、前記絶縁性基材に導体パターンを形成し
コイルとし、前記コイルを挟み込むように配置した磁性
材とを有するインダクタンスにおいて、前記磁性材の前
記コイルに対向する面から外面にかけて端子電極部を形
成し、前記端子電極部に前記コイルの端末部を接続する
ようにしたことを特徴とするものである。
絶縁性基材と、前記絶縁性基材に導体パターンを形成し
コイルとし、前記コイルを挟み込むように配置した磁性
材とを有するインダクタンスにおいて、前記磁性材の前
記コイルに対向する面から外面にかけて端子電極部を形
成し、前記端子電極部に前記コイルの端末部を接続する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
ンダクタンスにおいて、前記絶縁性基材に少なくとも1
つの開口部を設け、前記開口部に挿通する突起部を前記
磁性材に設けたことを特徴とするものである。
ンダクタンスにおいて、前記絶縁性基材に少なくとも1
つの開口部を設け、前記開口部に挿通する突起部を前記
磁性材に設けたことを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のインダクタンスにおいて、前記コイルを渦
巻き状に形成し、前記磁性材の前記コイルに対向する面
から外面にかけて第1の端子電極部を形成し、前記渦巻
き状に形成したコイルの外側端末部と、前記第1の端子
電極部とを接続し、前記磁性材に前記渦巻き状に形成し
たコイルの内側端末部をコイルの外側に導き出すための
引出し用導体パターンを形成し、前記引出し用導体パタ
ーンの一方の端末部と、前記磁性材の前記コイルに対向
する面から外面にかけて形成した第2の端子電極部とを
接続し、前記渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を
前記引出し用導体パターンにより外側に導き出すと共
に、前記引出し用導体パターンと前記渦巻き状に形成し
たコイルとの交差する部分に、前記渦巻き状に形成した
コイルの内側端末部を除いて絶縁部を形成したことを特
徴とするものである。
求項2記載のインダクタンスにおいて、前記コイルを渦
巻き状に形成し、前記磁性材の前記コイルに対向する面
から外面にかけて第1の端子電極部を形成し、前記渦巻
き状に形成したコイルの外側端末部と、前記第1の端子
電極部とを接続し、前記磁性材に前記渦巻き状に形成し
たコイルの内側端末部をコイルの外側に導き出すための
引出し用導体パターンを形成し、前記引出し用導体パタ
ーンの一方の端末部と、前記磁性材の前記コイルに対向
する面から外面にかけて形成した第2の端子電極部とを
接続し、前記渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を
前記引出し用導体パターンにより外側に導き出すと共
に、前記引出し用導体パターンと前記渦巻き状に形成し
たコイルとの交差する部分に、前記渦巻き状に形成した
コイルの内側端末部を除いて絶縁部を形成したことを特
徴とするものである。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載のイ
ンダクタンスにおいて、前記引出し用導体パターンを、
直線状に形成したことを特徴とするものである。
ンダクタンスにおいて、前記引出し用導体パターンを、
直線状に形成したことを特徴とするものである。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項3または請
求項4記載のインダクタンスにおいて、前記渦巻き状に
形成したコイルの端末部と、前記第1及び第2の端子電
極部と、前記引出し用導体パターンの端末部とを、パタ
ーン幅より幅広に形成したことを特徴とするものであ
る。
求項4記載のインダクタンスにおいて、前記渦巻き状に
形成したコイルの端末部と、前記第1及び第2の端子電
極部と、前記引出し用導体パターンの端末部とを、パタ
ーン幅より幅広に形成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項6記載の発明は、絶縁性基材と、前
記絶縁性基材に導体パターンを2つ形成し1次及び2次
コイルとし、前記コイルを挟み込むように配置した磁性
材とを有するトランスにおいて、前記1次または2次コ
イルの内、少なくとも一方を渦巻き状に形成し、前記磁
性材の前記コイルに対向する面から外面にかけて端子電
極部を形成し、前記端子電極部に前記コイルの端末部を
接続するようにしたことを特徴とするものである。
記絶縁性基材に導体パターンを2つ形成し1次及び2次
コイルとし、前記コイルを挟み込むように配置した磁性
材とを有するトランスにおいて、前記1次または2次コ
イルの内、少なくとも一方を渦巻き状に形成し、前記磁
性材の前記コイルに対向する面から外面にかけて端子電
極部を形成し、前記端子電極部に前記コイルの端末部を
接続するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項6記載のト
ランスにおいて、前記絶縁性基材に少なくとも1つの開
口部を設け、前記開口部に挿通する突起部を前記磁性材
に設けたことを特徴とするものである。
ランスにおいて、前記絶縁性基材に少なくとも1つの開
口部を設け、前記開口部に挿通する突起部を前記磁性材
に設けたことを特徴とするものである。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項6または請
求項7記載のトランスにおいて、前記磁性材の前記1次
及び2次コイルに対向する面から外面にかけて第1及び
第2の端子電極部を形成し、渦巻き状に形成された前記
1次及び2次コイルの外側端末部と、前記第1の端子電
極部とを接続し、前記磁性材に渦巻き状に形成された前
記1次及び2次コイルの内側端末部を渦巻き状の導体パ
ターンの外側に導き出すための引出し用導体パターンを
形成し、前記引出し用導体パターンの一方の端末部と、
前記第2の端子電極部とを接続し、渦巻き状に形成され
た前記1次及び2次コイルの内側端末部と、前記引出し
用導体パターンの第2の端子電極部と接続されていない
方の端末部とを接続し、前記引出し用導体パターンと前
記1次及び2次コイルとの交差部分に絶縁部を設けたこ
とを特徴とするものである。
求項7記載のトランスにおいて、前記磁性材の前記1次
及び2次コイルに対向する面から外面にかけて第1及び
第2の端子電極部を形成し、渦巻き状に形成された前記
1次及び2次コイルの外側端末部と、前記第1の端子電
極部とを接続し、前記磁性材に渦巻き状に形成された前
記1次及び2次コイルの内側端末部を渦巻き状の導体パ
ターンの外側に導き出すための引出し用導体パターンを
形成し、前記引出し用導体パターンの一方の端末部と、
前記第2の端子電極部とを接続し、渦巻き状に形成され
た前記1次及び2次コイルの内側端末部と、前記引出し
用導体パターンの第2の端子電極部と接続されていない
方の端末部とを接続し、前記引出し用導体パターンと前
記1次及び2次コイルとの交差部分に絶縁部を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項8記載のト
ランスにおいて、前記引出し用導体パターンを、直線状
に形成したことを特徴とするものである。
ランスにおいて、前記引出し用導体パターンを、直線状
に形成したことを特徴とするものである。
【0015】請求項10記載の発明は、請求項8または
請求項9記載のトランスにおいて、前記1次及び2次コ
イルの端末部と、前記第1及び第2の端子電極部と、前
記引出し用導体パターンの端末部とを、パターン幅より
幅広に形成したことを特徴とするものである。
請求項9記載のトランスにおいて、前記1次及び2次コ
イルの端末部と、前記第1及び第2の端子電極部と、前
記引出し用導体パターンの端末部とを、パターン幅より
幅広に形成したことを特徴とするものである。
【0016】請求項11記載の発明は、請求項6乃至請
求項10記載のトランスにおいて、前記1次及び2次コ
イルを共に渦巻き状に形成し、前記1次及び2次コイル
を前記絶縁性基材の異なる面に互いに対向するように配
置したことを特徴とするものである。
求項10記載のトランスにおいて、前記1次及び2次コ
イルを共に渦巻き状に形成し、前記1次及び2次コイル
を前記絶縁性基材の異なる面に互いに対向するように配
置したことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】請求項1または請求項6記載の発明は、磁性材
のコイルに対向する面から外面にかけて形成された端子
電極部と、コイルの端末部とを接続する構成であるた
め、前記コイルの端末部に導電性を有するピン状の端子
を接続する必要がなく、かつ、磁性材を絶縁性基材に取
り付ける過程で、磁性材の取り付けと同時に前記端子電
極部と前記コイルの端末部とを接続することができる。
のコイルに対向する面から外面にかけて形成された端子
電極部と、コイルの端末部とを接続する構成であるた
め、前記コイルの端末部に導電性を有するピン状の端子
を接続する必要がなく、かつ、磁性材を絶縁性基材に取
り付ける過程で、磁性材の取り付けと同時に前記端子電
極部と前記コイルの端末部とを接続することができる。
【0018】請求項2または請求項7記載の発明は、請
求項1記載のインダクタンスまたは請求項6記載のトラ
ンスにおいて、前記絶縁性基材に少なくとも1つの開口
部を設け、前記開口部に挿通する突起を前記磁性材に設
け、前記磁性材で前記コイルを挟み込み、磁心とし、コ
イルを挟み込む磁性材は閉磁路を構成できるので、コイ
ルが大きいインダクタンス値を得ることができる。
求項1記載のインダクタンスまたは請求項6記載のトラ
ンスにおいて、前記絶縁性基材に少なくとも1つの開口
部を設け、前記開口部に挿通する突起を前記磁性材に設
け、前記磁性材で前記コイルを挟み込み、磁心とし、コ
イルを挟み込む磁性材は閉磁路を構成できるので、コイ
ルが大きいインダクタンス値を得ることができる。
【0019】請求項3または請求項8記載の発明は、請
求項1若しくは請求項2記載のインダクタンスまたは請
求項6若しくは請求項7記載のトランスにおいて、渦巻
き状に形成した前記コイルの内側端末部を前記磁性材に
形成された引出し用導体パターンにより渦巻き状の導体
パターンの外側に導き出すと共に、前記引出し用導体パ
ターンと前記コイルとの交差する部分に絶縁部を形成し
て絶縁することにより、大きなインダクタンス値を得る
とともに、前記コイルと引出し用導体パターンとが短絡
することがない。
求項1若しくは請求項2記載のインダクタンスまたは請
求項6若しくは請求項7記載のトランスにおいて、渦巻
き状に形成した前記コイルの内側端末部を前記磁性材に
形成された引出し用導体パターンにより渦巻き状の導体
パターンの外側に導き出すと共に、前記引出し用導体パ
ターンと前記コイルとの交差する部分に絶縁部を形成し
て絶縁することにより、大きなインダクタンス値を得る
とともに、前記コイルと引出し用導体パターンとが短絡
することがない。
【0020】請求項4または請求項9記載の発明は、請
求項3記載のインダクタンスまたは請求項8記載のトラ
ンスにおいて、前記引出し用導体パターンを直線状に形
成しており、引出し用導体パターンと渦巻き状に形成し
たコイルとの対向部分が短くなるので、引出し用導体パ
ターンを形成したことによる、渦巻き状に形成したコイ
ルとの間の容量成分を小さくすることができる。
求項3記載のインダクタンスまたは請求項8記載のトラ
ンスにおいて、前記引出し用導体パターンを直線状に形
成しており、引出し用導体パターンと渦巻き状に形成し
たコイルとの対向部分が短くなるので、引出し用導体パ
ターンを形成したことによる、渦巻き状に形成したコイ
ルとの間の容量成分を小さくすることができる。
【0021】請求項5または請求項10記載の発明は、
請求項3若しくは請求項4記載のインダクタンスまたは
請求項8若しくは請求項9記載のトランスにおいて、前
記渦巻き状に形成したコイルの端末部と、前記第1及び
第2の端子電極部と、前記引出し用導体パターンの端末
部とを、パターン幅より幅広にすることにより、前記渦
巻き状に形成したコイルの端末部と、前記第1及び第2
の端子電極部と、前記引出し用導体パターンの端末部と
を接続する際の、磁性材または絶縁性基材の位置のずれ
による未接続または接続不良をなくすことができ、ま
た、インダクタンスまたはトランスを回路基板上に接続
する際のインダクタンスまたはトランスの位置ずれによ
る、回路への未接続または接続不良をなくすことができ
る。
請求項3若しくは請求項4記載のインダクタンスまたは
請求項8若しくは請求項9記載のトランスにおいて、前
記渦巻き状に形成したコイルの端末部と、前記第1及び
第2の端子電極部と、前記引出し用導体パターンの端末
部とを、パターン幅より幅広にすることにより、前記渦
巻き状に形成したコイルの端末部と、前記第1及び第2
の端子電極部と、前記引出し用導体パターンの端末部と
を接続する際の、磁性材または絶縁性基材の位置のずれ
による未接続または接続不良をなくすことができ、ま
た、インダクタンスまたはトランスを回路基板上に接続
する際のインダクタンスまたはトランスの位置ずれによ
る、回路への未接続または接続不良をなくすことができ
る。
【0022】請求項11記載の発明は、請求項6乃至請
求項10記載のトランスにおいて、前記1次及び2次コ
イルを共に渦巻き状に形成し、前記1次及び2次コイル
を前記絶縁性基材の異なる面に互いに対向するように配
置したことにより、1次、2次コイル間の電磁結合を高
めることができる。
求項10記載のトランスにおいて、前記1次及び2次コ
イルを共に渦巻き状に形成し、前記1次及び2次コイル
を前記絶縁性基材の異なる面に互いに対向するように配
置したことにより、1次、2次コイル間の電磁結合を高
めることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に基づ
き説明する。図1及び図2は、本発明の一実施例に係る
平面型のインダクタンスを示す分解斜視図及び斜視図で
ある。絶縁性基材としてのプリント基板1上に渦巻き状
の導体パターンを形成してコイル2とし、プリント基板
1上のコイル2の内側の部分に開口部3を設け、その開
口部3に挿通する突起部4を有するフェライト等からな
る箱状の磁性材5と平板状の磁性材6とでプリント基板
1を上下から挟み込むとともに、コイル2を覆うように
配置し磁心としている。従って、コイル2は閉磁路を形
成した磁性材に覆われるため、高インダクタンス値を得
ることができる。なお、コイル2はプリント基板1上に
銅膜を積層させた後エッチングによって形成する。
き説明する。図1及び図2は、本発明の一実施例に係る
平面型のインダクタンスを示す分解斜視図及び斜視図で
ある。絶縁性基材としてのプリント基板1上に渦巻き状
の導体パターンを形成してコイル2とし、プリント基板
1上のコイル2の内側の部分に開口部3を設け、その開
口部3に挿通する突起部4を有するフェライト等からな
る箱状の磁性材5と平板状の磁性材6とでプリント基板
1を上下から挟み込むとともに、コイル2を覆うように
配置し磁心としている。従って、コイル2は閉磁路を形
成した磁性材に覆われるため、高インダクタンス値を得
ることができる。なお、コイル2はプリント基板1上に
銅膜を積層させた後エッチングによって形成する。
【0024】磁性材6には、磁性材6のコイル2に対向
する面から外面にかけて形成した第1の端子電極部7a
及び第2の端子電極部7bを配置し、端子電極部7aは
コイル2の外側端末部と接続し、端子電極部7bには引
出し用導体パターン8を接続し、引出し用導体パターン
8は磁性材5、6でコイル2を挟み込むことにより、コ
イル2の内側端末部を渦巻きの外側に導き出せるように
配置している。また、引出し用導体パターン8を、コイ
ル2との対向部分が短くなるように、直線状に形成した
ことにより、引出し用導体パターン8を形成したことに
よる、導体パターン間の容量成分を小さくすることがで
きる。
する面から外面にかけて形成した第1の端子電極部7a
及び第2の端子電極部7bを配置し、端子電極部7aは
コイル2の外側端末部と接続し、端子電極部7bには引
出し用導体パターン8を接続し、引出し用導体パターン
8は磁性材5、6でコイル2を挟み込むことにより、コ
イル2の内側端末部を渦巻きの外側に導き出せるように
配置している。また、引出し用導体パターン8を、コイ
ル2との対向部分が短くなるように、直線状に形成した
ことにより、引出し用導体パターン8を形成したことに
よる、導体パターン間の容量成分を小さくすることがで
きる。
【0025】なお、端子電極部7a、7bは、本実施例
では磁性材6に形成されているが、必ずしも磁性材6に
形成されている必要はなく、磁性材5または磁性材5、
6各々に形成されてもよい。また、本実施例では、引出
し用導体パターン8は磁性材5に形成されているが、必
ずしも磁性材5に形成される必要はなく、スルーホール
を利用する等によりプリント基板1上に形成してもよ
い。
では磁性材6に形成されているが、必ずしも磁性材6に
形成されている必要はなく、磁性材5または磁性材5、
6各々に形成されてもよい。また、本実施例では、引出
し用導体パターン8は磁性材5に形成されているが、必
ずしも磁性材5に形成される必要はなく、スルーホール
を利用する等によりプリント基板1上に形成してもよ
い。
【0026】図3は、図1に示すX−X’での断面図で
ある。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを接続
していない方の端末部は、コイル2の内側端末部を除い
て、コイル2と電気的に短絡することのないように、レ
ジスト等の絶縁材10で絶縁部を形成することにより電
気的に絶縁されている。
ある。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを接続
していない方の端末部は、コイル2の内側端末部を除い
て、コイル2と電気的に短絡することのないように、レ
ジスト等の絶縁材10で絶縁部を形成することにより電
気的に絶縁されている。
【0027】なお、絶縁材10は、本実施例ではコイル
2上に形成したが、必ずしもコイル2上に形成する必要
はなく、引出し用導体パターン8上に形成してもよい。
更に、本実施例では、絶縁部を形成するために絶縁材1
0を用いたが、必ずしも絶縁材10を用いる必要はな
く、引出し用導体パターン8を折り曲げて凹部を設けた
り、または引出し用導体パターン8の厚みを薄くするこ
とにより凹部を設けたりして、凹部をコイル2の絶縁し
たい部分に対向させるように配置して絶縁してもよい。
2上に形成したが、必ずしもコイル2上に形成する必要
はなく、引出し用導体パターン8上に形成してもよい。
更に、本実施例では、絶縁部を形成するために絶縁材1
0を用いたが、必ずしも絶縁材10を用いる必要はな
く、引出し用導体パターン8を折り曲げて凹部を設けた
り、または引出し用導体パターン8の厚みを薄くするこ
とにより凹部を設けたりして、凹部をコイル2の絶縁し
たい部分に対向させるように配置して絶縁してもよい。
【0028】端子電極部7a及び引出し用導体パターン
8の端子電極部7bを接続していない方の端末部と、コ
イル2の端末部との接続は半田又は導電性ペースト等に
よって成されている。端子電極部7a、7bは、図2に
示すように、コイル2を磁性材5、6で挟み込んだとき
に、端子電極部7a、7bが磁性材6の外面に位置する
ように、磁性材6のコイル2に対向する面から外面にか
けて形成される。端子電極部7a、7bの内側端末部
と、引出し用導体パターン8の端末部と、コイル2の端
末部には、パターン幅(数十μm)より幅広(数mm程
度)の電極部11が各々形成されており、電極部11を
互いに接続する際の磁性材5、6あるいはプリント基板
1の位置ずれによる未接続または接続不良を少なくする
ことができる。また、端子電極部7a、7bの外側端末
部もパターン幅(数十μm)より幅広(数mm程度)に
形成することにより、インダクタンスを回路基板上に接
続する際のインダクタンスの位置ずれによる、回路への
未接続または接続不良をなくすことができる。
8の端子電極部7bを接続していない方の端末部と、コ
イル2の端末部との接続は半田又は導電性ペースト等に
よって成されている。端子電極部7a、7bは、図2に
示すように、コイル2を磁性材5、6で挟み込んだとき
に、端子電極部7a、7bが磁性材6の外面に位置する
ように、磁性材6のコイル2に対向する面から外面にか
けて形成される。端子電極部7a、7bの内側端末部
と、引出し用導体パターン8の端末部と、コイル2の端
末部には、パターン幅(数十μm)より幅広(数mm程
度)の電極部11が各々形成されており、電極部11を
互いに接続する際の磁性材5、6あるいはプリント基板
1の位置ずれによる未接続または接続不良を少なくする
ことができる。また、端子電極部7a、7bの外側端末
部もパターン幅(数十μm)より幅広(数mm程度)に
形成することにより、インダクタンスを回路基板上に接
続する際のインダクタンスの位置ずれによる、回路への
未接続または接続不良をなくすことができる。
【0029】なお、磁性材5、6としては、I型とE
型、L型とF型、コ字型とT字型の組み合わせ等も考え
られる。また、本実施例では、コイル2の形状として
は、角状の渦巻き形状としたが、必ずしも角状になって
いる必要はなく、円形の渦巻き形状等でもよい。
型、L型とF型、コ字型とT字型の組み合わせ等も考え
られる。また、本実施例では、コイル2の形状として
は、角状の渦巻き形状としたが、必ずしも角状になって
いる必要はなく、円形の渦巻き形状等でもよい。
【0030】本実施例によれば、端子電極部7a、7b
を、コイル2に対向する面以外の同一面上に形成するよ
うにしたので、図10で示したピン状の端子19を用い
ることなしに、コイル2の端末部を磁性材5、6の外部
に引き出すことができるので、回路上に表面実装あるい
は自動実装がし易くなる。
を、コイル2に対向する面以外の同一面上に形成するよ
うにしたので、図10で示したピン状の端子19を用い
ることなしに、コイル2の端末部を磁性材5、6の外部
に引き出すことができるので、回路上に表面実装あるい
は自動実装がし易くなる。
【0031】図4は、本発明の他の実施例に係る平面型
のインダクタンスを示す分解斜視図であり、コイル2の
内側端末部を、スルーホール12を介して渦巻きの外側
に導き出すようにすることにより、引出し用導体パター
ン8は、コイル2の内側端末部を除いて、コイル2に接
することがないように配置できるため、絶縁部を形成す
る必要がなくなる。
のインダクタンスを示す分解斜視図であり、コイル2の
内側端末部を、スルーホール12を介して渦巻きの外側
に導き出すようにすることにより、引出し用導体パター
ン8は、コイル2の内側端末部を除いて、コイル2に接
することがないように配置できるため、絶縁部を形成す
る必要がなくなる。
【0032】図5及び図6は、本発明の他の実施例に係
る平面型のトランスを示す分解斜視図及び斜視図であ
る。プリント基板1の一方の面に渦巻き状の導体パター
ンを形成し1次コイル13とし、同様にして他方の面に
2次コイル14を形成して、磁性材5、6で1次、2次
コイル13、14を挟み込むように配置して磁心として
いる。従って、1次、2次コイル13、14は閉磁路を
形成した磁性材5、6に覆われるため、高いインダクタ
ンス値を得ることができる。また、1次、2次コイル1
3、14は互いにプリント基板の厚さ程度離れるだけで
あり、対向配置させることで1次、2次コイル間の電磁
結合が高くなる。なお、1次、2次コイル13、14
は、銅膜を積層させた後エッチングによって形成する。
る平面型のトランスを示す分解斜視図及び斜視図であ
る。プリント基板1の一方の面に渦巻き状の導体パター
ンを形成し1次コイル13とし、同様にして他方の面に
2次コイル14を形成して、磁性材5、6で1次、2次
コイル13、14を挟み込むように配置して磁心として
いる。従って、1次、2次コイル13、14は閉磁路を
形成した磁性材5、6に覆われるため、高いインダクタ
ンス値を得ることができる。また、1次、2次コイル1
3、14は互いにプリント基板の厚さ程度離れるだけで
あり、対向配置させることで1次、2次コイル間の電磁
結合が高くなる。なお、1次、2次コイル13、14
は、銅膜を積層させた後エッチングによって形成する。
【0033】なお、本実施例では1次、2次コイルを1
枚のプリント基板の両面に各々形成したが、多層基板の
2つの層に形成してもよい。
枚のプリント基板の両面に各々形成したが、多層基板の
2つの層に形成してもよい。
【0034】磁性材6には、端子電極部7aと、端子電
極部7bを備えた引出し用導体パターン8が形成されて
おり、磁性材6に形成された端子電極部7a、7bは、
磁性材5、6でプリント基板1を挟み込むことにより、
磁性材5に形成された端子電極部7aに接するように配
置されている。
極部7bを備えた引出し用導体パターン8が形成されて
おり、磁性材6に形成された端子電極部7a、7bは、
磁性材5、6でプリント基板1を挟み込むことにより、
磁性材5に形成された端子電極部7aに接するように配
置されている。
【0035】図7は、図5に示すY−Y’での断面図で
ある。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを形成
していない方の端末部は、1次、2次コイル13、14
の内側端末部を除いて、1次、2次コイル13、14と
電気的に短絡することのないようにレジスト等の絶縁材
10で絶縁部を形成することにより電気的に絶縁されて
いる。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを形成
していない方の端末部と1次、2次コイル13、14の
端末部との接続は、半田又は導電性ペースト等によって
成されている。
ある。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを形成
していない方の端末部は、1次、2次コイル13、14
の内側端末部を除いて、1次、2次コイル13、14と
電気的に短絡することのないようにレジスト等の絶縁材
10で絶縁部を形成することにより電気的に絶縁されて
いる。引出し用導体パターン8の端子電極部7bを形成
していない方の端末部と1次、2次コイル13、14の
端末部との接続は、半田又は導電性ペースト等によって
成されている。
【0036】端子電極部7a、7bの内側端末部と、引
出し用導体パターン8の端末部と、1次、2次コイル1
3、14の端末部には、パターン幅(数十μm)より幅
広(数mm程度)の電極部11が各々形成されており、
電極部11を互いに接続する際の磁性材5、6あるいは
プリント基板1の位置ずれによる未接続または接続不良
を少なくすることができる。また、端子電極部7a、7
bの外側端末部もパターン幅(数十μm)より幅広(数
mm程度)に形成することにより、トランスを回路基板
上に接続する際のトランスの位置ずれによる、回路への
未接続または接続不良をなくすことができる。
出し用導体パターン8の端末部と、1次、2次コイル1
3、14の端末部には、パターン幅(数十μm)より幅
広(数mm程度)の電極部11が各々形成されており、
電極部11を互いに接続する際の磁性材5、6あるいは
プリント基板1の位置ずれによる未接続または接続不良
を少なくすることができる。また、端子電極部7a、7
bの外側端末部もパターン幅(数十μm)より幅広(数
mm程度)に形成することにより、トランスを回路基板
上に接続する際のトランスの位置ずれによる、回路への
未接続または接続不良をなくすことができる。
【0037】図8は、本発明の他の実施例に係る平面型
のトランスを示す分解斜視図であり、1次、2次コイル
13、14の内側端末部を、スルーホール12を介して
渦巻きの外側に導き出すようにすることにより、引出し
用導体パターン8は、1次、2次コイル13、14の内
側端末部を除いて、1次、2次コイル13、14に接す
ることがないように配置できるため、絶縁部を形成する
必要がなくなる。また、プリント基板1上の1次、2次
コイル13、14の内側に設けられた開口部3を挿通す
る、突起部4を有するフェライト等からなるE型の磁性
材20とI型の磁性材21とでプリント基板1を挟み込
むと共に、1次、2次コイル13、14を覆うように配
置し磁心としている。従って、1次、2次コイル13、
14は閉磁路を形成した磁性材に覆われるため、大きい
インダクタンス値を得ることができる。
のトランスを示す分解斜視図であり、1次、2次コイル
13、14の内側端末部を、スルーホール12を介して
渦巻きの外側に導き出すようにすることにより、引出し
用導体パターン8は、1次、2次コイル13、14の内
側端末部を除いて、1次、2次コイル13、14に接す
ることがないように配置できるため、絶縁部を形成する
必要がなくなる。また、プリント基板1上の1次、2次
コイル13、14の内側に設けられた開口部3を挿通す
る、突起部4を有するフェライト等からなるE型の磁性
材20とI型の磁性材21とでプリント基板1を挟み込
むと共に、1次、2次コイル13、14を覆うように配
置し磁心としている。従って、1次、2次コイル13、
14は閉磁路を形成した磁性材に覆われるため、大きい
インダクタンス値を得ることができる。
【0038】本実施例によれば、端子電極部7a、7b
を、1次コイル13または2次コイル14に対向する面
以外の同一面上に形成するようにしたので、図10で示
したピン状の端子19を用いることなしに、1次、2次
コイル13、14の端末部を磁性材20、21の外部に
引き出すことができるので、回路上に表面実装あるいは
自動実装がし易くなる。
を、1次コイル13または2次コイル14に対向する面
以外の同一面上に形成するようにしたので、図10で示
したピン状の端子19を用いることなしに、1次、2次
コイル13、14の端末部を磁性材20、21の外部に
引き出すことができるので、回路上に表面実装あるいは
自動実装がし易くなる。
【0039】
【発明の効果】請求項1または請求項6記載の発明によ
れば、磁性材の絶縁性基材上のコイルに対向する面から
外面にかけて形成した端子電極部とコイルとを接続する
構成であるため、コイルに導電性を有するピン状の端子
を接続する必要がなく、かつ、磁性材を絶縁性基材に取
り付ける過程で、磁性材の取り付けと同時に前記端子電
極部とコイルとを接続することができるので、インダク
タンスまたはトランスを製作するための工程を減らすこ
とができ、安価で、製造容易な、平面型のインダクタン
ス及びトランスを提供できた。
れば、磁性材の絶縁性基材上のコイルに対向する面から
外面にかけて形成した端子電極部とコイルとを接続する
構成であるため、コイルに導電性を有するピン状の端子
を接続する必要がなく、かつ、磁性材を絶縁性基材に取
り付ける過程で、磁性材の取り付けと同時に前記端子電
極部とコイルとを接続することができるので、インダク
タンスまたはトランスを製作するための工程を減らすこ
とができ、安価で、製造容易な、平面型のインダクタン
ス及びトランスを提供できた。
【0040】請求項2または請求項7記載の発明によれ
ば、請求項1記載のインダクタンスまたは請求項6記載
のトランスにおいて、前記磁性材に設けた突起が、前記
絶縁性基材に設けた開口部を挿通して前記コイルを覆
い、磁心とした構成であり、コイルを覆う磁性材は閉磁
路を構成するので、コイルは大きいインダクタンス値を
実現できる。従って、コイルを大型化することなく所望
のインダクタンス値を得ることができる。
ば、請求項1記載のインダクタンスまたは請求項6記載
のトランスにおいて、前記磁性材に設けた突起が、前記
絶縁性基材に設けた開口部を挿通して前記コイルを覆
い、磁心とした構成であり、コイルを覆う磁性材は閉磁
路を構成するので、コイルは大きいインダクタンス値を
実現できる。従って、コイルを大型化することなく所望
のインダクタンス値を得ることができる。
【0041】請求項3または請求項8記載の発明によれ
ば、請求項1若しくは請求項2記載のインダクタンスま
たは請求項6若しくは請求項7記載のトランスにおい
て、前記渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を引出
し用導体パターンにより外側に導き出すと共に、前記引
出し用導体パターンと前記渦巻き状に形成したコイルと
の交差する部分に絶縁部を形成して絶縁するようにした
ので、大きなインダクタンス値を得るとともに、渦巻き
状に形成したコイルと引出し用導体パターンとが短絡す
ることがなく、かつ、渦巻き状に形成したコイルの内側
端末部を渦巻きの外側に導き出すためのスルーホールを
形成するための工程を不要とすることができる。
ば、請求項1若しくは請求項2記載のインダクタンスま
たは請求項6若しくは請求項7記載のトランスにおい
て、前記渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を引出
し用導体パターンにより外側に導き出すと共に、前記引
出し用導体パターンと前記渦巻き状に形成したコイルと
の交差する部分に絶縁部を形成して絶縁するようにした
ので、大きなインダクタンス値を得るとともに、渦巻き
状に形成したコイルと引出し用導体パターンとが短絡す
ることがなく、かつ、渦巻き状に形成したコイルの内側
端末部を渦巻きの外側に導き出すためのスルーホールを
形成するための工程を不要とすることができる。
【0042】請求項4または請求項9記載の発明によれ
ば、請求項3記載のインダクタンスまたは請求項8記載
のトランスにおいて、前記引出し用導体パターンを、前
記渦巻き状に形成したコイルとの対向部分が短くなるよ
うに、直線状に形成したことにより、引出し用導体パタ
ーンを形成したことによる、前記渦巻き状に形成したコ
イルと前記引出し用導体パターン間の容量成分を小さく
することができ、高周波特性を改善することができる。
ば、請求項3記載のインダクタンスまたは請求項8記載
のトランスにおいて、前記引出し用導体パターンを、前
記渦巻き状に形成したコイルとの対向部分が短くなるよ
うに、直線状に形成したことにより、引出し用導体パタ
ーンを形成したことによる、前記渦巻き状に形成したコ
イルと前記引出し用導体パターン間の容量成分を小さく
することができ、高周波特性を改善することができる。
【0043】請求項5または請求項10記載の発明によ
れば、請求項3若しくは請求項4記載のインダクタンス
または請求項8若しくは請求項9記載のトランスにおい
て、前記第1及び第2の端子電極部と、前記引出し用導
体パターンの端末部と、前記渦巻き状に形成したコイル
の端末部には、パターン幅(数十μm)より幅広(数m
m程度)の電極部を各々形成することにより、前記電極
部を互いに接続する際の前記磁性材あるいは前記絶縁性
基材の位置ずれによる未接続または接続不良を少なくす
ることができる。また、前記端子電極部の外側端末部も
パターン幅(数十μm)より幅広(数mm程度)に形成
することにより、インダクタンスまたはトランスを回路
基板上に接続する際のインダクタンスまたはトランスの
位置ずれによる、回路への未接続または接続不良をなく
すことができ、信頼性を向上できる。
れば、請求項3若しくは請求項4記載のインダクタンス
または請求項8若しくは請求項9記載のトランスにおい
て、前記第1及び第2の端子電極部と、前記引出し用導
体パターンの端末部と、前記渦巻き状に形成したコイル
の端末部には、パターン幅(数十μm)より幅広(数m
m程度)の電極部を各々形成することにより、前記電極
部を互いに接続する際の前記磁性材あるいは前記絶縁性
基材の位置ずれによる未接続または接続不良を少なくす
ることができる。また、前記端子電極部の外側端末部も
パターン幅(数十μm)より幅広(数mm程度)に形成
することにより、インダクタンスまたはトランスを回路
基板上に接続する際のインダクタンスまたはトランスの
位置ずれによる、回路への未接続または接続不良をなく
すことができ、信頼性を向上できる。
【0044】請求項11記載の発明によれば、請求項6
乃至請求項10記載のトランスにおいて、前記1次、2
次コイルを共に渦巻き状に形成し、前記1次及び2次コ
イルを前記絶縁性基材の異なる面に互いに対向するよう
に配置することにより、1次、2次コイル間の電磁結合
を高めることができ、従って、結合係数を大きくするこ
とができる。
乃至請求項10記載のトランスにおいて、前記1次、2
次コイルを共に渦巻き状に形成し、前記1次及び2次コ
イルを前記絶縁性基材の異なる面に互いに対向するよう
に配置することにより、1次、2次コイル間の電磁結合
を高めることができ、従って、結合係数を大きくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る平面型のインダクタン
スを示す分解斜視図である。
スを示す分解斜視図である。
【図2】同上に係る斜視図である。
【図3】図1に示すX−X’での断面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る平面型のインダクタ
ンスを示す分解斜視図である。
ンスを示す分解斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る平面型のトランスを
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図6】同上に係る斜視図である。
【図7】図5に示すY−Y’での断面図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る平面型のトランスを
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図9】同上に係る斜視図である。
【図10】従来例に係る平面型のトランスを示す分解斜
視図である。
視図である。
【図11】同上に係る斜視図である。
【符号の説明】 1 プリント基板 2 コイル 3 開口部 4 突起部 5、6 磁性材 7a、7b 端子電極部 8 引出し用導体パターン 10 絶縁材 11 電極部 12 スルーホール 13 1次コイル 14 2次コイル 15、16 プリント基板 17、18 引出し用導体パターン 19 端子 20、21 磁性材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/00
Claims (7)
- 【請求項1】 絶縁性基材と、前記絶縁性基材に導体パ
ターンを形成しコイルとし、前記コイルを挟み込むよう
に配置した磁性材とを有するインダクタンスにおいて、
前記磁性材の前記コイルに対向する面から外面にかけて
端子電極部を形成し、前記端子電極部に前記コイルの端
末部を接続するようにしたことを特徴とするインダクタ
ンス。 - 【請求項2】 前記絶縁性基材に少なくとも1つの開口
部を設け、前記開口部に挿通する突起部を前記磁性材に
設けたことを特徴とする請求項1記載のインダクタン
ス。 - 【請求項3】 前記コイルを渦巻き状に形成し、前記磁
性材の前記コイルに対向する面から外面にかけて第1の
端子電極部を形成し、前記渦巻き状に形成したコイルの
外側端末部と、前記第1の端子電極部とを接続し、前記
磁性材に前記渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を
コイルの外側に導き出すための引出し用導体パターンを
形成し、前記引出し用導体パターンの一方の端末部と、
前記磁性材の前記コイルに対向する面から外面にかけて
形成した第2の端子電極部とを接続し、前記渦巻き状に
形成したコイルの内側端末部を前記引出し用導体パター
ンにより外側に導き出すと共に、前記引出し用導体パタ
ーンと前記渦巻き状に形成したコイルとの交差する部分
に、前記渦巻き状に形成したコイルの内側端末部を除い
て絶縁部を形成したことを特徴とする請求項1または請
求項2記載のインダクタンス。 - 【請求項4】 前記引出し用導体パターンを、直線状に
形成したことを特徴とする請求項3記載のインダクタン
ス。 - 【請求項5】 前記渦巻き状に形成したコイルの端末部
と、前記第1及び第2の端子電極部と、前記引出し用導
体パターンの端末部とを、パターン幅より幅広に形成し
たことを特徴とする請求項3または請求項4記載のイン
ダクタンス。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5記載のコイルを2
つ形成することにより、1次または2次コイルとし、前
記1次または2次コイルの内、少なくとも一方を渦巻き
状に形成したことを特徴とするトランス。 - 【請求項7】 前記1次及び2次コイルを共に渦巻き状
に形成し、前記絶縁性基材の一方の面に1次コイルを配
置し、前記絶縁性基材の他方の面に2次コイルを配置
し、前記1次及び2次コイルが対向するように配置した
ことを特徴とする請求項6記載のトランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14689194A JPH0817633A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | インダクタンス及びトランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14689194A JPH0817633A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | インダクタンス及びトランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0817633A true JPH0817633A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15417919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14689194A Withdrawn JPH0817633A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | インダクタンス及びトランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0817633A (ja) |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP14689194A patent/JPH0817633A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |