JPH081762Y2 - ツールリトラクト装置 - Google Patents

ツールリトラクト装置

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JPH081762Y2
JPH081762Y2 JP14767289U JP14767289U JPH081762Y2 JP H081762 Y2 JPH081762 Y2 JP H081762Y2 JP 14767289 U JP14767289 U JP 14767289U JP 14767289 U JP14767289 U JP 14767289U JP H081762 Y2 JPH081762 Y2 JP H081762Y2
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JP
Japan
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spindle
slide table
tool
rotation
bite
Prior art date
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JP14767289U
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JPH0388609U (ja
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松菊 工藤
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、中ぐり盤等の工作機械のツールリトラクト
装置に関する。
(従来の技術) 中ぐり盤等の工作機械で精密中ぐり加工を行なう場
合、中ぐり工程終了後、バイトを後退移動させる際のか
えり傷により仕上げ面の精度を悪くし、またバイトの損
耗を早め、更に工作機械の寿命を早める原因となってい
た。この対策として特公平1-38604号公報に開示される
ように、ハウジングのシリンダ状穴を形成し、この穴内
に偏心ブッシュを嵌合し、この偏心ブッシュ内に回転自
在にツールホルダを嵌合し、偏心ブッシュを回転せしめ
ることにより、ツールホルダの軸心が中ぐり加工中の位
置よりも径方向内側に移動せしめられることにより、バ
イトにより加工済の加工面を傷つけることを防いだツー
ルリトラクト装置が提案されている。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来例によるツールリトラクト装置によると、加
工済の加工面を後退するバイトにより傷を付けることな
く、仕上げ面の精度向上が図れ、バイトの損耗を防ぎ、
更に工作機械の寿命を延ばし得るものの、機構が複雑で
あり、製作コストの高騰を招くばかりでなく、保守管理
も厄介になる等の不具合がある。
従って本考案の目的は、構造が簡単で製作コストの低
減が図れ、容易に保守管理が行なえ得るツールリトラク
ト装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成する本考案のツールリトラクト装置
は、フィードユニット上を往復移動するスライドテーブ
ルと、スライドテーブルに固設され、かつスライドテー
ブルの前記往復移動方向と平行な回転軸線を有するスピ
ンドルを回転可能に支持するハウジングと、スピンドル
の先端にツールホルダを介して取り付けられたバイトを
有し、スピンドルを回転駆動しつつスライドテーブルを
前進移動せしめバイトにより被加工物に中ぐりを施し、
かつスライドテーブルが予め定めた位置まで前進移動し
た後、スピンドルの回転を停止し、スライドテーブルを
後退移動してバイトを退避させる中ぐり加工装置におい
て、スピンドルがハウジングに軸受メタルを介して回転
可能に支持され、スライドテーブルが所定位置まで前進
した際スライドテーブルを停止させるスライドテーブル
停止装置と、スライドテーブル停止後バイトが所定の回
転方向に位置するようスピンドルの回転を停止させる回
転停止装置と、スライドテーブル後退時にバイトが加工
面と離間する方向にスピンドルを押圧付勢する押圧装置
とを具備するものである。
(作用) スライドテーブル停止装置によりスライドテーブルの
前進を停止させ、かつ回転停止装置によってバイトが所
定の回転方向に位置するようスピンドルの回転を停止さ
せ、続いて押圧装置によりスピンドルを押圧して軸受メ
タルとスピンドルとの間隙分だけスピンドルを押圧付勢
してバイトと加工面との間に間隙を形成し、スライドテ
ーブル後退時にバイトによる加工面に傷を付ける、即ち
かえり傷の発生を防止する。
(実施例) 以下本考案のツールリトラクト装置の一実施例を図面
によって説明する。
第1図は本実施例の要部断面図であり、第2図は第1
図のA−A線に沿う要部断面図、第3図は第1図のB−
B線に沿う要部断面図である。
図中符号1はフィードユニットであり、フィードユニ
ット1の上面にはスライドテーブル2が駆動装置(図示
せず)により往復可能に設けられている。スライドテー
ブル2は予め設定された前進移動した位置において前進
端用リミットスイッチ(図示せず)により停止するよう
になされている。
スライドテーブル2には、ハウジング3が固設され、
スライドテーブル2の往復移動方向と平行な中心軸線を
有する貫通孔3aが形成されている。
ハウジング3に形成した貫通孔3a内に適度の距離を隔
て配設された2個の軸受メタル5を介して回転可能にス
ピンドル4が支持されている。
軸受メタル5は、三円弧軸受等の部分軸受であって、
第1図のA−A線に沿う要部断面図である第2図に示す
ように外周面5aがハウジング3に形成した貫通孔3aに嵌
合され、内周面5bはスピンドル4の外周面4aと適度の間
隙、即ちスピンドル4の回転に伴い焼付けを起さず、ま
た円滑に回転する間隙である例えば20〜50μmの間隙を
有し、更にスピンドル4の回転軸線lと平行なオイル溝
5cが複数個等間隙に形成されている。スピンドル4を回
転駆動すると、スピンドル4の外周面4aにより潤滑油が
軸受メタル5の内周面5aとスピンドル4の外周面4aによ
って形成される最も狭い個所に引き込まれ、“くさび油
膜”と称するくさび状の油層が発生する。この油層によ
ってスピンドル4の荷重が支えられ、スピンドル4は軸
受メタル5の中心方向へ付勢されて、軸受メタル4の中
心軸線lを回転中心とし駆動装置、例えばモータ6によ
ってベルト6aを介して回転駆動される。符号7はハウジ
ング3とスピンドル4間に設けられ、スピンドル4がそ
の軸線方向へ移動するのを阻止するスラストベアリング
であり、符号8はオイルシールである。
スピンドル4の先端にはツールホルダ9aを介してバイ
ト9が設けられていて、スピンドル4が回転駆動されつ
つフィードユニット1上をスライドテーブル2を介して
前進移動して被加工物wにバイト9によって中ぐり加工
を施すようになされている。スライドテーブル2が所定
位置に達すると、前記前進端用リミットスイッチによっ
て前進が停止され、スピンドル4の後端に設けられた回
転位置検知用円板10a及び近接センサ10bからなる回転停
止装置10により所定の回転位置、例えばバイト9が上方
に位置した回転位置に停止するようになされている。
スピンドル4が回転停止装置10により停止した際バイ
ト9が回転中心軸線lに対し位置する方向、本実施例で
は上方、と同一方向で離間して設けられた2個の軸受メ
タル5間にはスピンドル4が回転停止及び後退する際ス
ピンドル4をバイト9と加工面waと離間する方向、即ち
下方へ付勢する押圧装置11がハウジング3に設けてあ
る。
押圧装置11はハウジング3に形成されたシリンダ11
a、シリンダ11aに嵌挿されシリンダ11a内を往復駆動さ
れるピストン11b、ピストン11bを上方へ付勢するスプリ
ング11c、例えば皿バネ及びピストン11bを駆動する圧力
供給源11d及び電磁弁11eを有している。回転停止装置10
によりスピンドル4が停止した際、電磁弁11eにより切
換えられ、圧力供給源11dからの油圧がシリンダ11a内に
供給され、スプリング11cの付勢力に抗してピストン11b
を押し下げ、その頂部11b′によりスピンドル4を下方
へ付勢する。
押圧装置11によって下方へ付勢されたスピンドル4
は、軸受メタル5の内周面5bと接するまで、即ち、スピ
ンドル4と軸受メタル5との間隙分下方へ移動し、スピ
ンドル4の先端に設けられたバイト9は被加工物wの加
工面waから離間する。この状態でスライドテーブル2を
後退させ、スライドテーブル2が所定位置まで後退し、
停止する。所定位置までスライドテーブル2が後退し停
止すると、電磁弁11eが切換えられ、シリンダ11a内に供
給された油圧はスプリング11cにより押し戻されるピス
トン11bによりシリンダ11a内から排出され、ピストン11
bの頂部11b′がスピンドル4を押圧付勢するのを中止
し、元の位置に復帰する。
以上説明では、押圧装置を油圧により駆動するように
したが空気圧により駆動するようにすることも可能であ
り、また押圧装置を2つの軸受メタル間に設けたがバイ
ト側の軸受メタルの前方に設けることも可能である。
(効果) 本考案のツールリトラクト装置によれば、バイトを有
するスピンドルを軸受メタルにより回転可能に軸支し、
押圧装置により回転停止後のスピンドルをバイトが被加
工物の加工面から離間する方向へ付勢する簡単な構造に
もかかわらず加工面を後退するバイトにより傷を付ける
ことなく、仕上面の加工請求の向上が得られ、バイトの
損耗を防ぎ、更に工作機械の寿命を延ばし、しかも製造
コストが低く、保守管理も容易となる等実用的効果大な
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部断面図、第2図は
第1図のA−A線断面図、第3図は第1図のB−B線断
面図である。 1……フィードユニット、2……スライドテーブル、3
……ハウジング、4……スピンドル、5……軸受メタ
ル、9……バイト、10……回転停止装置、11……押圧装
置、11a……油圧シリンダ、11b……ピストン、11b′…
…頂部。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィードユニット上を往復移動するスライ
    ドテーブルと、スライドテーブルに固設され、かつスラ
    イドテーブルの前記往復移動方向と平行な回転軸線を有
    するスピンドルを回転可能に支持するハウジングと、ス
    ピンドルの先端にツールホルダを介して取り付けられた
    バイトを有し、スピンドルを回転駆動しつつスライドテ
    ーブルを前進移動せしめバイトにより被加工物に中ぐり
    を施し、かつスライドテーブルが予め定めた位置まで前
    進移動した後、スピンドルの回転を停止し、スライドテ
    ーブルを後退移動してバイトを退避させる中ぐり加工装
    置において、スピンドルがハウジングに軸受メタルを介
    して回転可能に支持され、スライドテーブルが所定位置
    まで前進した際スライドテーブルを停止させるスライド
    テーブル停止装置と、スライドテーブル停止後バイトが
    所定の回転方向に位置するようスピンドルの回転を停止
    させる回転停止装置と、スライドテーブル後退時にバイ
    トが加工面と離間する方向にスピンドルを押圧付勢する
    押圧装置とを具備することを特徴とするツールリトラク
    ト装置。
  2. 【請求項2】軸受メタルが部分軸受である請求項1記載
    のツールリトラクト装置。
  3. 【請求項3】押圧装置が油圧シリンダによって往復駆動
    されるピストンを有し、ピストンの頂部によりスピンド
    ルをバイトが加工面と離間する方向へ押圧付勢する請求
    項1または2記載のツールリトラクト装置。
JP14767289U 1989-12-25 1989-12-25 ツールリトラクト装置 Expired - Lifetime JPH081762Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP14767289U JPH081762Y2 (ja) 1989-12-25 1989-12-25 ツールリトラクト装置

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JP14767289U JPH081762Y2 (ja) 1989-12-25 1989-12-25 ツールリトラクト装置

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Publication Number Publication Date
JPH0388609U JPH0388609U (ja) 1991-09-10
JPH081762Y2 true JPH081762Y2 (ja) 1996-01-24

Family

ID=31694179

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14767289U Expired - Lifetime JPH081762Y2 (ja) 1989-12-25 1989-12-25 ツールリトラクト装置

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