JPH0817560A - 面状発熱体 - Google Patents

面状発熱体

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JPH0817560A
JPH0817560A JP6149466A JP14946694A JPH0817560A JP H0817560 A JPH0817560 A JP H0817560A JP 6149466 A JP6149466 A JP 6149466A JP 14946694 A JP14946694 A JP 14946694A JP H0817560 A JPH0817560 A JP H0817560A
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JP
Japan
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sheet
heating element
conductive
metal plate
resin
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JP6149466A
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English (en)
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Takayuki Mine
孝之 峯
Mamoru Kameda
守 亀田
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、アースされた金属板が表面に配設
された面状発熱体において、交流電圧を印加した場合の
金属板への漏洩電流を小さくすることを目的とする。 【構成】 通電発熱用の導電性シートと金属板との間の
絶縁フィルムを、厚さ500μm〜5mmとし、好ましく
は誘電率3.5以下のプラスチック材料とする。 【効果】 伝熱特性をほとんど損なうことなく、漏電電
流値を低下させることができるので、漏電ブレーカー付
きサーキットブレーカーの1個当たりの発熱体接続数を
増やすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート状で、通電により
面全域に渡り均一に加熱されるタイプの、いわゆる面状
発熱体に関するもので、本発明は、特に金属板を面状発
熱体エレメントに一体として張り付けた、または表面に
直接接触する状態で配置された構成で使用される面状発
熱体に関する。
【0002】
【従来技術】シート状面状発熱体としては、従来から各
種の物が知られていた。例えば、ニクロム線を発熱体と
して、紙やシートの上に這わせた物、パイプ状の発熱体
を曲げて面状に加工した物、更にフィルム、シート等の
基材上に通電発熱体としてカーボンブラック等の導電性
粒子を添加した塗料、インキ等をコーティング、または
印刷した物等があった。
【0003】しかしこれらの発熱体には各種の問題があ
った。例えば、ニクロム線を使う場合には、何らかの障
害で線の破断が一箇所でも起きれば発熱が止まる為、故
障が起き易く、補修が難しい。また、ニクロム線の部分
しか発熱せず、その熱で全体を暖める為、ニクロム線周
辺部の温度が高くなり、熱変形、発火の危険性等のある
材料の使用が大きく制限される。即ち、通常安価で加工
の容易な熱可塑性フィルム等で覆って絶縁性を確保する
ことが難しい。
【0004】パイプ状発熱体を使用した場合は、絶縁性
の確保は可能であるが自由な曲げ等が難しく加工性に問
題があり、またコストの掛かることも大きな問題であっ
た。カーボンブラック等の導電性粒子を使うことも行わ
れるが、単位面積当りの電気抵抗値(面積抵抗値)が高
く、大きな発熱量を得る為には、電極間距離を小さくす
る必要があり、その為、電極部はスパッタリング、印刷
等で細かくしかも精密に行なわねばならず、しかも、そ
の電極部の一部でも損傷切断すれば通電しなくなる。そ
の為小さな発熱体の場合は良いが、大きな面積を有する
面状発熱体には適していなかった。
【0005】上記問題点を解決する為に、本発明者らは
導電性繊維を含んだシート、ペーパーを発熱体とし、全
面が均一に発熱する面状発熱体を開発し、更に、発生し
た熱量を効率よく取り出す為に、表面を金属などの熱伝
導性の良い材料で覆うことにより、効率よく使用してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、効率よく
熱量を取り出す為には、表面に熱伝導性の良い金属を配
置し、金属配置面と反対側には断熱材を取り付けて使用
する場合が多い。この構造では、熱量が主として金属面
を通じて流れ、片側面方向に効率よく熱量を取り出すこ
とができる。
【0007】しかし、この構造では金属と通電発熱部の
間に薄い絶縁層(通常プラスチックフィルム)を配置す
る必要があり、その為通電発熱させる際、表面の金属部
と通電部との間に静電容量を持ち、表面金属部がアース
された場合、交流電流においては漏洩電流を生じること
が判った。
【0008】面状発熱体1個当たりの漏洩電流量は小さ
いので単体使用では通常問題ないが、例えば数十枚の電
源を1個のサーキットブレーカーに集約して使用すると
積算漏洩電流量が大きくなり、漏電ブレーカーを作動さ
せるという問題が生じる。
【0009】面状発熱体を使用する用途は多々あるが、
建築物の内部に付設する場合には、躯体の金属フレーム
に直接取り付けることも多く、そのフレームの一部が導
電部となってアースされることが多く、上記問題が大き
な問題として浮上する。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、金属板使用
の目的である発熱体エレメントの保護と放熱効果を高め
ることを効果的に達成し、しかも派生する漏洩電流の量
を引き下げ、多数の面状発熱体を1つの電源、漏電ブレ
ーカーに接続して用いることを可能とすべく検討し、本
発明に到達した。つまり本発明らは、樹脂の含浸された
導電性シート、絶縁フィルム、および金属板より構成さ
れる面状発熱体において、通電発熱の際に表面金属板を
通じて流れる漏洩電流を低減させる方法を以下により提
供する。
【0011】即ち本発明は、樹脂が含浸されて成る導電
性シート、電極帯、および該導電性シートの両面に設け
られた絶縁フィルムより成る面状発熱体エレメントを有
する面状発熱体において、少なくとも片側の表面にアー
スされた状態の金属板が配置され、該金属板が配置され
た側の絶縁フィルムが500μm以上5mm以下の厚み
を有するプラスチック材料からなることを特徴とする面
状発熱体に存する。
【0012】基本的には漏洩電流を低減させる為に、金
属面と通電発熱部との間の静電容量を下げることが必要
で、その為通電部と表面金属部の間に充分な距離を置く
ことが考えられる。しかし、金属面が発熱部より遠ざか
る為、発熱した熱量の伝達の難しさが予想る。これらの
点を考え、本発明者らは種々検討し、充分な厚さのプラ
スチック層、特に誘電率の小さいプラスチックによる層
を設置することにより静電容量を下げ、また熱伝導性
も、その厚さが本発明の範囲の場合には大きな問題に成
り得ないことが判り本発明に至った。
【0013】以下に本発明の構成を更に詳細に説明す
る。本発明において通電して発熱体となる導電性シート
は、導電性繊維を含んだ各種材料より作られたペーパ
ー、シート、マット、不織布、織布等よりなる。例え
ば、導電性繊維を抄紙法により作成したいわゆるペーパ
ーや、ランダム状繊維の接触部をバインダーで結び付け
たり、バインダーを使わずニードルパンチにより繊維ど
うしを結び付けた、いわゆる不織布、マット、シート、
また導電性繊維を含んだ糸を織った織布等が挙げられ、
導電性繊維を2〜100%含み、通電により発熱する状
態が得られればその形態に拘らず使用できる。
【0014】また、本発明ではこれらの導電性繊維の外
に、カーボンパウダー、金属パウダー等の導電性パウダ
ーも、プラスチック中に分散した状態で通電により発熱
すれば、使用可能である。
【0015】本発明の目標とする面状発熱体の電気抵抗
値は1〜1000Ωの面積抵抗値が実用的であり、更
に、最高到達温度、使用条件、大きさ等で異なるが一般
に5〜300Ωがより実用的である。例えば、50cm
×43cmの大きさの面状発熱体の場合、電気抵抗値1
67Ωで60Wの電力消費量になり、100Vの電圧印
加で約55℃の表面温度となる。
【0016】本発明において、この電気抵抗値は導電性
繊維、または導電性パウダー等の含有密度の変更により
自由に設定可能であり、例えば、単位重量当たりのこれ
らの含有量を増やすことにより、電気抵抗値を減らし、
消費電力量を増加させ、最高到達温度を上昇させること
ができる。
【0017】本発明の対象となる導電性繊維としては各
種の金属繊維、炭素繊維、無機または有機繊維に金属を
吸着または蒸着させた繊維等、上記のペーパー、シー
ト、マット、不織布、織布等に加工でき、通電性を与え
ることができる繊維ならば特に限定しない。但し通常こ
の目的に合った繊維としては、加工の容易さ、加工後の
柔軟性等から考えて、その直径が100μm以下の繊維
が望ましい。実用上、この目的に合った繊維としては、
その電気抵抗値、加工の容易さ、価格等から考えて、炭
素繊維は最も適している繊維の一つである。
【0018】本発明で使用される導電性繊維と共に使用
される繊維は、特にその種類が限定されない。但し、求
める電気抵抗値を得る為には、使用する導電性繊維の電
気抵抗値に応じて導電性繊維の密度(g/m2 )を変え
る必要があり、必要量の導電性繊維を保持、固定化する
為のその他の混合繊維の量、種類も変える必要がある。
【0019】これら導電性繊維に加える繊維としては、
各種の有機繊維類、ガラス繊維やセラミック繊維等の無
機繊維類、パルプ等、ほとんどの繊維形状の物が使用で
きる。また、熱可塑性の有機繊維類を用いた場合、その
繊維の溶融温度が面状発熱体としての成形時の温度より
低い場合、成形作業中の加圧、加熱で、溶融してその繊
維としての形状を失うが、当材料の本来の目的が、面状
発熱体としての成形固定化する迄の、導電性繊維の保持
にある為、面状発熱体となった後にその形状を保持する
必要はない。
【0020】この熱可塑性の繊維を充分な量、使用した
場合は、後述する含浸用の樹脂は不用となるが、絶縁性
確保の為に使用する表面フィルムとの接着が難しい場合
が多く、その場合は、例えば粘着剤の様な感圧型の接着
剤を使用しても良い。またこの繊維が溶融した場合に
は、導電性繊維同士の接触を妨げていた障害物としての
機能を失う為、電気抵抗値が下がることになる。勿論そ
の場合には、予めその変化を予見して材料の設計をする
必要がある。
【0021】更に、求める電気抵抗値、及びその他の機
能に応じて、繊維状以外の形態の材料も加えることがで
きる。導電性やその他の面状発熱体としての性質を変え
る場合に、また、ペーパー、シート、マット、不織布、
織布等に加工時に必要ならば、これらの材料を自由に加
えることができる。
【0022】例えば、導電性を上げる為には微粉末化し
た金属粉や黒鉛粉を、製品に色彩を付ける為に各種の顔
料を、また抄紙、シート化の為の各種のサイジング材等
が加えられる。
【0023】例えば、炭素繊維とパルプを抄紙して導電
性ペーパーにする際には、固定の為に各種の樹脂を使用
するが、本発明に於いてはこの導電性ペーパーを用いた
場合に得られる発熱体の電気抵抗値を考慮して設計すれ
ば良く、導電材料以外の材料をひとまとめにして非導電
材料として評価すれば良い。
【0024】本発明で導電性シートに含浸させる樹脂と
しては、100〜200℃で溶融し、同時に成形時の圧
力でシートに含浸され、更に一定時間経過後硬化する、
熱硬化性樹脂でも良く、また、100〜200℃で溶融
し同様に成形時の圧力でシートに含浸される熱可塑性樹
脂でも良い。勿論この両者を混合しても良い。
【0025】この目的で使用できる樹脂は、フェノール
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹
脂、シリコン樹脂、及び、その他の熱硬化性樹脂、各種
のポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリテルペン樹脂、石油樹脂、及びその他
の熱可塑性樹脂等が使用できる。
【0026】熱硬化性樹脂は完全硬化していない、未硬
化または半硬化状態で使用すれば良く、加熱により硬化
前の軟化、溶融状態で含浸され、その後、硬化して導電
性材料を固定化することになる。
【0027】更に、含浸、硬化の状況を変える為、これ
らの樹脂を混合しても、また変性してもよく、上述の条
件にあう限り使用できる。これらの樹脂は単独のシー
ト、フィルムでも使用できるが、表面に使うシート、フ
ィルムに塗布した状態でも使用でき、後者の方が生産時
の工程上、簡略で、より適している。面状発熱体で使用
される絶縁フィルムは、通電発熱する部分と表面の金属
部との絶縁ができれば特にその材質は問わないで使用で
きる。しかし、本発明においては、この絶縁フィルムの
部分の静電容量を下げ、表面の金属部よりの漏洩電流を
低減する為、誘電率の小さい材料が望ましい。本発明者
らが、種々検討した結果、誘電率が3.5以下の各種材
料が、より好ましいことが判った。誘電率がこの値以上
の場合には、絶縁フィルム部分の静電容量を低下させる
ことが難しく、漏洩電流値の低下が難しくなる。
【0028】但し、この誘電率3.5はより好ましい値
であり、それ以上では使用できないと言う意味ではな
い。この目的に沿った誘電率3.5以下のフィルムとし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、等の各種のポリ
オレフィンフィルム、ポリエチレンテレフタレート等の
各種ポリエステルフィルム、ポリウレタンフィルム、
等、各種のフィルムが使用できる。
【0029】この様にして得られた面状発熱体は、実用
に際しては使用部位、使用形態に応じて適当な表面体を
配し、必要な形状に加工されて設置される。例えば、本
発明が問題とする表面に金属板が配置される使用法は、
通常建築物、特にビルの内部に設置される場合に多い。
例えば、ビル内面の壁等に使用して、壁面から発熱させ
る場合、デザイン上、またコスト上、着色鉄板を最外層
に配する場合が多い。そしてビルの構造上、この最外層
の鉄板は外壁の鉄骨を経てアースされる場合が多く、こ
の場合に通電発熱する部分と表面鉄板との間で生じた静
電容量により、その片側がアースされた場合漏洩電流の
問題を起こす。
【0030】今回50cm角の面状発熱体を用いて、通
電発熱部を100μm厚みのポリエステルフィルムを挟
んで最外装を着色鉄板とする構造としたところ、60n
F(ナノファラッド)の静電容量を示し、0.9mAの
漏洩電流値を示した。100μm厚さポリエステルフィ
ルムの代わりに、1mm厚さの塩化ビニールフィルムを
使用したところ、静電容量値は10nFに低減されてい
た。しかし、通電後の表面温度の上昇時間に大きな遅れ
は生じなかった。また、塩化ビニールフィルムに代え
て、誘電率の低いポリプロピレンフィルムを使用した
が、静電容量値は6.5nFであり、誘電率の低いプラ
スチックがより効果のあることが確認された。更に、ポ
リプロピレンの厚みを上げ、最大5mm厚さまで増加さ
せたが、その場合、静電容量は更に低下し、1.5nF
となったが、同時に表面温度の到達時間が通常の2倍以
上掛かることが判明し、実用上、大きな問題なく使用で
きる限界と判断した。
【0031】本発明において前記の絶縁層(プラスチッ
ク層)は、表面の電気絶縁性が特に必要な場合には成形
時の温度、圧力で溶融しないフィルム、シートを使用す
るのが良い。成形時の温度、圧力で溶融するフィルム、
シートを使用することもできるが、その場合には発熱さ
せる導電性シートへの含浸が起こり、絶縁層としての電
気抵抗値が下降するが、その傾向を考慮して置けば良
い。但し、この場合には充分な厚さを有する物でない
と、表面の電気絶縁性は確保できない。
【0032】表面絶縁層として成形時の温度、圧力で溶
融しないタイプとして、具体的には、ポリフッ化ビニリ
デン、耐熱性ポリ塩化ビニル、各種のポリエステル、ポ
リウレタン、等のフィルム、シートが使用できる。ま
た、成形時の温度、圧力で溶融するタイプとしては、更
に溶融温度の低い、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、その他各種のポリオレフィン系フィル
ム、シートが使用できる。但し、これらの分類は成形温
度を130〜140℃とした場合で、成形温度が変われ
ば、その分類も変わることになる。
【0033】これらの熱可塑性樹脂のフィルム、シート
は、実際に発熱させる際の最高温度を考慮して選定しな
ければならない。例えば、最高50〜60℃の発熱の場
合は、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
低温溶解タイプのポリエステル等、100℃前後の温度
で溶解し含浸できる熱可塑性樹脂のフィルム、シートが
使用できる。しかし、発熱温度が100℃迄上昇する場
合には、更に耐熱性のある熱可塑性樹脂のフィルム、シ
ートを使用しなければならない。例えば、熱溶融温度の
高いタイプのポリエステル、ポリウレタン等のフィル
ム、シートが使用できる。この場合には溶融含浸温度は
140〜150℃以上となる。更に発熱温度が高くなっ
ても、同様に最高使用温度より高い溶融温度を有する熱
可塑性樹脂のフィルム、シートを使用すれば良い。
【0034】これらのフィルム、シートの中で、熱履歴
により溶融温度の上昇する材料は、更に当目的に適す
る。例えば熱可塑ポリウレタン等のフィルム、シート等
は、面状発熱体とした後、実際に発熱を繰り返すことに
より、その溶融温度が上昇することが判明しており、本
発明の熱可塑性樹脂のフィルム、シートとして最も適す
る物の1つである。
【0035】本発明に用いられる面状発熱体エレメント
を製造するには、例えば次の様にして行う。即ち、最初
に面状発熱体の大きさ、構造を決め、それに従い部材を
積み重ねる。例えば、上層から順に、絶縁層となるポリ
エステルフィルム/含浸させる熱可塑性樹脂(フィル
ム)/両端に電極となる一定幅に切断した銅箔を配した
発熱させる導電性シート/含浸させる熱可塑性樹脂(フ
ィルム)/ポリエステルフィルムと積み重ねる。
【0036】本発明の面状発熱体は、表面に金属板を配
置するので、この際上記ポリエステルフィルムとして、
必要な厚みを有するフィルムを用い、更にその外側に金
属シートまたは板を配すれば良い。
【0037】各部材を積み重ねた後、一つの方法は圧縮
成形して通電発熱させるシートに熱可塑性樹脂を含浸さ
せ、同時に上下のポリエステルフィルムを張り付け固定
して面状発熱体とする。この場合には、圧縮成形温度
は、含浸させる熱可塑性樹脂の溶融温度以上で、上下の
絶縁層となるポリエステルフィルムの溶融温度以下で行
わねばならない。また、成形品の型出しは、少なくとも
成形機の表面温度が熱可塑性樹脂の溶融温度以下に成っ
てから行う。
【0038】また、もう一つの方法は、上述した積み重
ね品を、予め熱可塑性樹脂の溶融温度以上に加熱し、熱
可塑性樹脂を溶融しておき、冷却の為に必要な温度、例
えば30℃以下の温度に保持されたロールに挟み、加
圧、含浸と同時に冷却する方法である。このロールを通
して含浸する方法は、大量に作る場合には適している
が、作業の条件を精密に設定しないと良好な含浸が得ら
れない。その為、少量の場合には、圧縮成形して面状発
熱体とする方法が便利である。
【0039】勿論、本工程において、表面絶縁層となる
ポリエステルフィルムに、含浸させる熱可塑性、または
熱硬化性樹脂を予めコーティング、またはフィルムをラ
ミネートして表面層と含浸用樹脂とを一体として使用す
ることも可能であり、成形工程の簡略化の点でより好ま
しい。また、この含浸用樹脂を、予め導電性シートに含
浸しておき使用することも可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明は、アースされた状態の金属板を
表面に有する面状発熱体を多数個使用する場合、発熱部
と金属板間の静電容量を下げ、それに基ずく漏洩電流を
少なくすることで、全体としての漏洩電流値を下げ、実
用時に1個のブレーカー当たりの面状発熱体の接続数量
を増やすことができる有利な方法を提供するものであ
る。
【0041】この様な面状発熱体は、建物の床に敷き詰
めたり、窓下の壁面に付設するなどして、床面積の広い
建物に多数枚使用するのに好適である。
【0042】
【実施例】以下、実施例および比較例に従い説明する。 比較例1 炭素繊維”ドナカーボ−S”(商品名、(株)ドナック
製)をパルプ中に30Wt%含んだ目付量;53g/m
2 の導電性の混抄紙を45cm×40cmに切断し、そ
の両側に、110℃〜120℃で溶融する熱可塑性フィ
ルム(エチレン/酢酸ビニール樹脂)を1枚ずつ配置
し、混抄紙の向かい合った両端に混抄紙と直接接触する
状態で幅10mm、厚み105μmの銅箔を設置して、
両外層に100μm厚みのポリエチレンテレフタレート
(PET)のフィルム((株)帝人製)を配した。この
積層体を130℃で15Kg/cm2の加圧下、圧縮成
形して一体化した面状発熱体を得た。本品は電気抵抗値
173Ωであった。
【0043】本品の表面に鉄板を配し、導電性混抄紙部
に100Vの電圧を印加した。表面温度は10分後40
℃、20分後55℃であり、60分後に65℃となっ
た。表面金属部よりの漏洩電流は0.9mAであった。
本例で用いた絶縁層となるポリエステルフィルムの誘電
率は3.2であった。
【0044】実施例1 比較例1と同様にして、面状発熱体を作成した。但し、
この実施例では表面の100μmポリエステルフィルム
に代わり、500μm厚さの塩化ビニールシートを用
い、更にその外側に1mm厚みのアルミニウム(Al)
板を配置した。すなわち、片側に500μm厚さの塩化
ビニール樹脂を挟んで最外層に金属板の配置された面状
発熱体を得た。
【0045】本品は電気抵抗値165Ωであった。本品
に100Vの電圧を印加した。Al板側の表面温度は1
0分後36℃、20分後51℃、64分後に65℃とな
った。表面Al板よりの漏洩電流は0.3mAであっ
た。
【0046】実施例2 実施例1と同様にして、面状発熱体を作成した。但し、
この実施例では表面の100μmポリエステルフィルム
に代わり、1mm厚さの塩化ビニールシートを用い、更
にその外側に1mm厚みのAl板を配置した。すなわ
ち、片側に1000μm厚さの塩化ビニール樹脂を挟ん
で最外層に金属板の配置された面状発熱体を得た。
【0047】本品は電気抵抗値170Ωであった。本品
に100Vの電圧を印加した。Al板側の表面温度は1
0分後35℃、20分後48℃、70分後に65℃とな
った。表面Al板よりの漏洩電流は0.15mAであっ
た。
【0048】実施例3 実施例1と同様にして、面状発熱体を作成した。但し、
この実施例では表面の100μmポリエステルフィルム
に代わり、1mm厚さのポリプロピレンシートを用い
た。すなわち、片側に1000μm厚さのポリプロピレ
ンの配置された面状発熱体を得た。
【0049】本品の電気抵抗値は180Ωであった。本
品の表面に0.2mm厚さの鉄板を配置した後、100
Vの電圧を印加した。鉄板の表面温度は10分後35
℃、20分後50℃、68分後に65℃となった。表面
鉄板よりの漏洩電流は0.1mAであった。本例に使用
したポリプロピレンシートの誘電率は2.1であった。
【0050】実施例4 実施例1と同様にして、面状発熱体を作成した。但し、
この実施例では表面の100μmポリエステルフィルム
に代わり、2mm厚さのポリプロピレンシートを用い
た。すなわち、片側に2000μm厚さのポリプロピレ
ンの配置された面状発熱体を得た。
【0051】本品の面積抵抗値は178Ωであった。本
品の表面に0.2mm厚さの鉄板を配置した後、100
Vの電圧を印加した。鉄板の表面温度は10分後31
℃、20分後50℃、78分後に65℃となった。表面
鉄板よりの漏洩電流は0.05mAであった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂が含浸されて成る導電性シート、電
    極帯、および該導電性シートの両面に設けられた絶縁フ
    ィルムより成る面状発熱体エレメントを有する面状発熱
    体において、少なくとも片側の表面にアースされた状態
    の金属板が配置され、該金属板が配置された側の絶縁フ
    ィルムが500μm以上5mm以下の厚みを有するプラ
    スチック材料からなることを特徴とする面状発熱体。
  2. 【請求項2】 導電性シートが炭素繊維を含むシート、
    又はペーパーである請求項1記載の面状発熱体。
  3. 【請求項3】 導電性シートに含浸されている樹脂が熱
    硬化性樹脂である請求項1または2記載の面状発熱体。
  4. 【請求項4】 導電性シートに含浸されている樹脂が、
    融点110℃以上の熱可塑性樹脂である請求項1または
    2記載の面状発熱体。
  5. 【請求項5】 金属板が配置される側の絶縁フィルム
    が、誘電率3.5以下である、請求項1、2、3または
    4に記載の面状発熱体。
  6. 【請求項6】 絶縁フィルムが熱可塑性樹脂である、請
    求項5記載の面状発熱体。
  7. 【請求項7】 金属板が配置される側の絶縁フィルム
    が、誘電率3.5以下のパルプもしくはガラス繊維/熱
    硬化性樹脂複合体である、請求項1、2、3または4に
    記載の面状発熱体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5940579A (en) * 1997-02-26 1999-08-17 White Consolidated Industries, Inc. Capacitive leakage current cancellation for heating panel
JP2007173038A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Japan Pionics Co Ltd 面状発熱体

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US5940579A (en) * 1997-02-26 1999-08-17 White Consolidated Industries, Inc. Capacitive leakage current cancellation for heating panel
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