JPH08175587A

JPH08175587A - 板状物品の収納ボード

Info

Publication number: JPH08175587A
Application number: JP31960994A
Authority: JP
Inventors: Masato Hino; 正人日野
Original assignee: PII PII PII DESIGN KK
Current assignee: PII PII PII DESIGN KK
Priority date: 1994-12-22
Filing date: 1994-12-22
Publication date: 1996-07-09

Abstract

(57)【要約】【目的】コンパクトディスクなどの板状物品の取り扱
いを容易とするとともに、表面を見易くして物品の選択
を容易に行えるようにする。【構成】コンパクトディスクなどの板状物品のケース
外形に合わせた透孔13を複数個有するクッション材11の
裏面に、剛性を有する薄板状の補助板21を貼着した構造
の収納ボード10とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスクや
コンパクトカセットテープなどの比較的薄い小型の物品
を収納するためのボード状をしたラックに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】今日、コンパクトディスクやコンパクト
カセットテープ、又は、種々のプログラムなどが記録さ
れているＣＤ−ＲＯＭなどの比較的小型で平板状に近い
形状の物品は、単に積み上げられたり、又、物品の表面
を他の物品の裏面と合わせるように面と面とを接近させ
て立てておくようにしてラックに収納して保管されてい
ることが多い現状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述のように、面と面
とを合わせるようにコンパクトディスクなどを並べる場
合や積み重ねた場合、ケースの背の部分に記載されてい
る題名によりディスクやカセットなどを選定して取り出
すこととしているも、このケースの背の部分は、幅が約
１cm程度と細く、題名などが見辛い欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】板状物品のケース外形に
合わせた透孔を複数個有するクッション材の裏面に剛性
を有する薄板状の補助板を貼着した板状物品の収納ボー
ドとする。又、クッション材の前面に透明薄膜の保護シ
ートを設けることがある。そして、補助板の上辺に吊り
下げ具を設けることや、補助板の側縁部から突出した棒
状の支持固定部を設けることもある。

【０００５】更に、補助板の前面にポスター印刷を施す
こともある。

【０００６】

【作用】本発明は、クッション材に物品の外形に合わせ
た透孔を設けている故、クッション材を変形させて物品
を透孔に挿入して固定することができる。また、クッシ
ョン材の変形により、物品の取り付け及び取り外しを自
由に行うことができる。

【０００７】更に、クッション材の裏面に剛性を有する
補助板を設けている故、複数枚のコンパクトディスクな
どの物品を並べた状態として固定し、小型板状の物品を
まとめて取り扱うことを可能とし、物品の取り扱いを容
易に行うことができる。そして、クッション材の前面に
薄膜シートを設ければ、複数枚をまとめて取り扱いうに
際し、各物品がクッション材から脱落することを一層確
実に防止することができる。

【０００８】また、補助板の上辺に吊り下げ具を設けれ
ば、複数枚の物品を収納した当該収納ボードを吊り下げ
ることにより、小型板状の物品の収納及び取り扱いを容
易とすることができる。そして、補助板の側縁部に支持
固定部を設ける場合も、複数の収納ボードを立てること
が容易であり、多数の物品の収納などが容易となる。

【０００９】また、補助板の前面にポスター印刷を施し
た場合は、物品をクッション材から取り外した場合に印
刷が見え、収納ボード全体を美麗に見せることができ
る。

【００１０】

【実施例】本発明に係る板状物品の収納ボードの実施例
は、図１に示すように、コンパクトディスクやＣＤ−Ｒ
ＯＭ（以下、単にＣＤという）のケース50の大きさに合
わせて発泡ポリウレタンのシートに透孔13を設け、この
ポリウレタンシートを塩化ビニールのボードに貼り付け
るものである。

【００１１】このポリウレタンシートなどの弾性変形が
容易なクッション材11は、厚さを約１０mm程度とし、Ｃ
Ｄケース50の大きさに合わせた透孔13を横に４個、縦に
５個並べ、各透孔13の間には７mm乃至１０mm程度の幅と
した区切り部15を設けているものである。そして、この
収納ボード10は、前記クッション材11を厚さ２乃至３mm
程度の剛性を有する塩化ビニールボードに貼り付けるも
のであって、補助板21とする塩化ビニールボードの表面
には、適宜のポスター印刷29を施しておくものである。

【００１２】このように、補助板21の表面にクッション
材11を貼着することにより２０枚のＣＤを整理固定する
ことができる収納ボード10とするものであって、この収
納ボード10は、２０枚のＣＤケースを幅を約７５乃至８
０cm、高さを約９０cmとして厚さが十数mmの大きさの一
枚の板に並べて表の絵や写真を見せるようにすることが
できるものである。

【００１３】そして、補助板21とした塩化ビニールボー
ドの上辺に微小透孔24を有する突出部を設け、フック35
を微小透孔24に挿入することにより当該収納ボード10を
吊り下げるように支持する吊り下げ具23を形成すれば、
壁などに容易にこの収納ボード10を吊り下げることがで
き、ＣＤケース50をクッション材11の透孔13に押し込め
ば、クッション材11の変形によりＣＤケース50を極めて
容易に固定することができるものであって、ＣＤケース
50の表面を列べることにより美麗な収納ボード10とし、
ＣＤケース50の表面を見てＣＤを選択することを可能と
するものである。

【００１４】又、この収納ボード10では、クッション材
11を押圧してＣＤケース50の縁に指を掛けると容易にＣ
Ｄケース50を取り外すことができ、ＣＤケース50を取り
外した場合にも、補助板21の表面にはポスター印刷29を
施している故、美麗な収納ボード10の外観を維持するこ
とができるものである。尚、ポスター印刷29は、各透孔
13の位置に合わせて印刷することもあれば、補助板21の
前面全体に１つの絵などを表す印刷とすることもある。

【００１５】また、図２に示すように、補助板21とした
塩化ビニールボードに少なくとも上端縁を溶着した透明
なビニールシートを設けることにより、クッション材11
の表面を覆う保護シート19を設けることもある。この場
合は、収納ボード10の表面からＣＤケース50の角や縁に
直接触れることが防止され、ＣＤケース50に衝撃を与え
て不用意にＣＤケース50が収納ボード10から脱落するこ
とを防止できる。

【００１６】尚、保護シート19は、図２に示したように
上端縁のみを補助板21に接着する場合に限ることなく、
上端縁と下端縁、又は、上端縁と側縁など、適宜上端縁
を含む２辺又は３辺を接着することもある。また、吊り
下げ具23により吊り下げる場合は、壁に吊り下げる場合
のみでなく、図３に示すように、レール31に対して移動
可能として多数の収納ボード10を吊り下げれば、店舗の
ように極めて多数のＣＤを取り扱う場合にも、収納スペ
ースを有効に利用しつつ各ＣＤケース50の表面を見て容
易にＣＤの選択を行うことができる。

【００１７】そして、この板状物品の収納ボード10は、
吊り下げる場合のみでなく、図４に示すように、棚に収
納することも可能であり、この場合も従来の収納棚と異
なり、ＣＤの一枚一枚を抜き出すのではなく、２０枚単
位で抜き出すことができ、整理や確認、選択などの取り
扱いを容易とすることができる。なお、このような場合
は、図５に示すように、補助板21の側縁に膨出部25を形
成し、インデックスを貼り付けることにより取り扱いを
一層容易とすることができる。

【００１８】また、図６に示すように、補助板21の側縁
部には補助板21の上方及び下方に突出する棒状の支持固
定部27を設けることもある。この場合は、図７に示すよ
うに、ラック受台40などを使用し、このラック受台40に
は、支柱部47の上下に環状の支持環41,43を設けてお
き、上支持環41及び下支持環43には棒状の支持固定部27
を挿入する挿入孔45を多数設け、収納ボード10に設けた
支持固定部27を上支持環41の挿入孔45に挿入した後、収
納ボード10に設けた下側の支持固定部27を下支持環43の
挿入孔45に挿入することにより、支持固定部27を中心と
して収納ボード10を揺動可能にラック受台40に取り付
け、多数のＣＤを収納することができるものである。

【００１９】なお、上支持環41及び下支持環43は、支柱
部47に対して一体的に回転可能とし、又、支柱部47の内
部には蛍光灯などの照明用光源を内蔵させることもあ
る。そして上記実施例は、補助板21として塩化ビニール
ボードを用いているも、補助板21は、適宜剛性を有する
板状体であれば足りるものであり、好ましくは軽量にし
て印刷が容易に表面に施せるものであれば、厚紙や、ア
ルミニューム板、その他アクリル樹脂など適宜の合成樹
脂板などが使用できるものである。

【００２０】また、クッション材11もポリウレタンシー
トに限るものでなく、粘性ビニールなど、適宜に弾性変
形又は粘弾性変形が容易なものを使用することができ、
厚みもＣＤケース50の厚みに合わせる場合のみでなく、
表面に透明薄膜の保護シート19を設ける場合は、厚みを
５mm程度と薄くし、ＣＤケース50を取り付けないときの
取り扱いに際して当該収納ボード10を重ねた場合に広い
空間を使用しないようにすることもある。

【００２１】そして、クッション材11に設ける透孔13
も、２０個に限るものではなく、適宜の個数を設けるこ
とにより、複数のＣＤをまとめて取り扱い得るようにす
れば足り、また、透孔13の形状も矩形に限ることなく、
図８に示すような円形に、又は長円形として形成するこ
とも可能である。なお、この板状物品の収納ボード10
は、ＣＤケース50を収納する場合のみでなく、コンパク
トカセットテープやゲーム用のＲＯＭなど適宜板状の物
品を取り扱うに際し、物品ケースの大きさや厚さに合わ
せた透孔13を設けることにより、種々の平板状の物品を
整理して収納することができるものである。

【００２２】また、補助板21の周囲にはアルミニウムの
アングルなどを用いた補強枠を設け、収納ボード10を堅
牢とするとともに、ＣＤケース50の表面印刷や補助板21
のポスター印刷29などと合わせて収納ボード10を美麗と
することもある。

【００２３】

【発明の効果】本発明は、物品の外形に合わせた透孔を
複数個設けたクッション材を補助板に貼着した収納ボー
ドである故、透孔に板状物品を挿入固定して複数個のコ
ンパクトディスクやカセットテープをまとめて取り扱う
ことができ、また、これらの物品の表を見せるように並
べることができる板状物品の収納ボードである故、物品
の選別が行い易く、更に、これら物品の表は一般に人目
を引く表紙が設けられており、これらを列べることによ
り収納ボードをもって壁飾りの代用とすることができ
る。

【００２４】また、透明薄膜の保護シートを前面に設け
た収納ボードは、透孔に挿入した物品の脱落を防止し、
且つ、物品が汚れることも防止できる。そして、上辺に
吊り下げ具を設けた収納ボードは、壁などに取り付ける
ことが極めて容易であり、また、レールなどに吊り下げ
ることにより極めて多数の物品を容易に収納することが
できる。

【００２５】また、側縁部に支持固定部を設ける収納ボ
ードも極めて多数の物品の取り扱い及び保管を容易とす
ることができるものである。そして、補助板にポスター
印刷を施せば、物品を収納した場合のみでなく、物品を
取り外したときにも収納ボードによる装飾効果を維持さ
せることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る収納ボードの第１実施例を示す分
解斜視図。

【図２】本発明に係る収納ボードの第２実施例を示す
図。

【図３】本発明に係る収納ボードの使用状態を示す図。

【図４】本発明に係る収納ボードの使用状態を示す図。

【図５】本発明に係る収納ボードの改良例を示す図。

【図６】本発明に係る収納ボードの第３実施例を示す
図。

【図７】本発明に係る収納ボードの第３実施例の使用状
態を示す図。

【図８】本発明に係る収納ボードの改良例を示す図。

【符号の説明】

１０収納ボード１１クッション材１３透孔１５区切り部１９保護シート２１補助板２３吊り下げ具２４微小透孔２５膨出部２７支持固定部３１レール３５フック４０ラック受台４１上支持環４３下支持環４５挿入孔４７支柱部５０コンパクトデ
ィスクケース

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】板状物品のケース外形に合わせた透孔を
複数個有するクッション材の裏面に、剛性を有する薄板
状の補助板を配置して前記クッション材を前記補助板に
貼着した構造であることを特徴とする板状物品の収納ボ
ード。
【請求項２】少なくとも上端縁が補助板に接着され、
クッション材の前面を覆う透明薄膜の保護シートを有す
ることを特徴とする請求項１に記載された板状物品の収
納ボード。
【請求項３】補助板の上辺に吊り下げ具を有すること
を特徴とする請求項１又は請求項２に記載された板状物
品の収納ボード。
【請求項４】補助板の側縁部から突出した棒状の支持
固定部を有することを特徴とする請求項１又は請求項２
に記載された板状物品の収納ボード。
【請求項５】補助板の前面にポスター印刷が施されて
いることを特徴とする請求項１乃至請求項４の何れかに
記載された板状物品の収納ボード。