JPH0817552A - 避雷器の劣化検出装置 - Google Patents

避雷器の劣化検出装置

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JPH0817552A
JPH0817552A JP14974694A JP14974694A JPH0817552A JP H0817552 A JPH0817552 A JP H0817552A JP 14974694 A JP14974694 A JP 14974694A JP 14974694 A JP14974694 A JP 14974694A JP H0817552 A JPH0817552 A JP H0817552A
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current
capacitance
leakage current
component
commercial frequency
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JP14974694A
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Nobuo Eto
伸夫 江藤
Hiroshi Maekawa
洋 前川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 避雷器の印加電圧に3次高調波成分が含まれ
ていても抵抗分電流を精度よく検出する。 【構成】 電流検出手段2で検出した避雷器1の漏れ電
流からローパスフィルタ14で商用周波数成分を抽出
し、避雷器1の容量分電流を仮定して設定し、漏れ電流
の商用周波数成分の実効値電流と容量分電流とから演算
回路16で演算を行うことによって、精度のよい商用周
波数成分の抵抗分電流の実効値を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、酸化亜鉛形避雷器の
特性劣化を検出する避雷器の劣化検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】酸化亜鉛形非直線抵抗体の優れた電圧電
流特性の非直線性を利用して直列ギャップをなくしたい
わゆる酸化亜鉛形避雷器は、常時系統電圧が非直線抵抗
体に印加されているので長期的な使用による劣化の懸念
がある。そのため漏れ電流計測による劣化診断が行われ
ている。しかしながら劣化によって増加し、ひいてはそ
の発熱によって熱暴走の原因となる抵抗分漏れ電流は通
常健全な状態では容量分漏れ電流の10%程度の小さい
量であり容量分電流にマスクされている。避雷器の接地
線から変流器等の電流検出手段により検出される全漏れ
電流は容量分電流と抵抗分電流の合わさったものであり
この波高値あるいは実効値を測定していても劣化の兆候
を見い出すことはできない。劣化の傾向を早期に検出し
予防保全に役立てるためには全漏れ電流の中から抵抗分
電流を分離抽出する必要がある。
【0003】図12は、例えば特開平1−272075
号公報に記載された従来の避雷器の劣化検出装置の構成
図、13図は図12の避雷器の電気的な等価回路図、図
14は印加電圧と避雷器の漏れ電流の位相関係を示す説
明図である。
【0004】図12〜図14において、避雷器1の接地
線に貫通形高感度変流器からなる電流検出手段2が配設
され、変流器2の2次側に接続されたケーブル3により
アナログ伝送され検出部4にはいる。検出部4ではケー
ブル3が増幅部5につながり、その出力はシュミットト
リガ回路6及びアナログ・ディジタル変換器7に接続さ
れる。シュミットトリガ回路6及びアナログ・ディジタ
ル変換器7の出力は演算部8に入力される。
【0005】演算部8はシュミットトリガ回路6の出力
をもとに全漏れ電流波形の周期を計測する周期測定部
9、アナログ・ディジタル変換器7より得られたデータ
をもとにキャンセル波の位相を求める位相検出部10、
アナログ・ディジタル変換器7より得られたデータ、位
相検出部10より得られたキャンセル波の位相をもとに
キャンセル波の波高値を求める波高値検出部11及びア
ナログ・ディジタル変換器7より得られたデータ、位相
検出部10より得られたキャンセル波位相、波高値検出
部11により得られたキャンセル波波高値をもとにキャ
ンセル波を合成し、全漏れ電流データからキャンセル波
を差し引いて抵抗分電流を得るようにした抵抗分検出部
12より成る。
【0006】このような構成を有する本実施例の避雷器
劣化検出装置の作用は次の通りである。避雷器1の接地
線に常時流れている全漏れ電流は変流器2により検出さ
れ、ケーブル3によりアナログ伝送され、増幅部5によ
り適当なレベルの電圧信号に増幅される。シュミットト
リガ回路6は全漏れ電流信号の零点付近で反転する矩波
形を発生し、周期測定部9により全漏れ電流信号の基本
波分の周期Tが測定される。アナログ・ディジタル変換
器7は周期測定部9により得られた周期Tの整数分の
1、例えば1/256の間隔で(2〜3)Tの間、全漏
れ電流信号をサンプリングしてディジタイズする。こう
して得られた全漏れ電流信号データIoと周期Tをもと
に演算部8により抵抗分電流IRを分離・抽出する演算
が行われる。
【0007】酸化亜鉛形避雷器の電気的等価回路は図1
3のように表されることが知られている。全漏れ電流I
oは容量分電流Icと抵抗分電流IRのベクトル和であ
る。もし酸化亜鉛形避雷器の静電容量、抵抗ともに線形
であるならば外部から位相信号をもってこないかぎり全
漏れ電流Ioから容量分電流Icと抵抗分電流IRを分
離することは不可能である。しかし、酸化亜鉛形避雷器
の抵抗は電圧非直線性を有しているため正弦波電圧を印
加した場合に流れる電流には基本波分以上に奇数次の高
調波成分が現れる。
【0008】一方、静電容量は線形であるため容量分電
流には高調波成分は含まれない。従って、全漏れ電流に
含まれる高調波分は抵抗分電流のもののみであり、これ
から抵抗分電流の位相、及びこれを90°進めたものと
して容量分電流の位相が得られる。抵抗分電流に含まれ
る高調波分としては第3次のものが最も大きいので、第
3次調波分の位相を用いるのが実用的である。位相検出
部10では、アナログ・ディジタル変換器7から得られ
た全漏れ電流データio(t)をもとに図14に示すよ
うにt=0において、io(t)=0となるようにデー
タを抽出する。そして、下記の数3の式が成り立つよう
に位相paをきめる。数3において、paはキャンセル
波(容量分電流)の位相、Tは周期、ωは角周波数(2
π/T)、εは零または微小な値である。
【0009】
【数3】
【0010】波高値検出部11では容量分電流と抵抗分
電流の直交関係を利用して下記の数4の式が成り立つよ
うにキャンセル波(容量分電流)の波高値Icpを求め
る。
【0011】
【数4】
【0012】抵抗分検出部12では、以上により求めた
キャンセル波の位相paと波高値Icpをもとに下記の
数5の式から抵抗分漏れ電流iR(t)を求める。
【0013】
【数5】
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の避雷器の劣化検
出装置は以上のように構成されているので、避雷器に印
加される電圧に3次高調波成分が含有されているときに
は、3次高調波成分の位相や大きさが変化するので、抵
抗分電流を精度よく求めることが困難であるという問題
点があった。
【0015】この発明は上記ような問題点を解消するた
めになされたもので、避雷器に印加される電圧に3次高
調波成分が含有していても、抵抗分電流を精度よく求め
ることができる避雷器の劣化検出装置を提供するもので
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】避雷器の劣化検出装置に
係る発明の請求項1は、酸化亜鉛形避雷器に商用周波数
の電圧Vが印加されたときの漏れ電流を測定し、漏れ電
流から抵抗分電流を算出する劣化検出装置において、漏
れ電流を検出する電流検出手段と、漏れ電流から商用周
波数成分を抽出するローパスフィルタと、避雷器の容量
分電流Icを仮定して設定する容量分電流設定手段と、
漏れ電流の商用周波数成分の実効値電流Io及び容量分
電流Icから抵抗分電流IRを数6により算出する演算
回路とを備えたものである。
【0017】
【数6】
【0018】請求項2は、酸化亜鉛形避雷器に商用周波
数の電圧Vが印加されたときの漏れ電流を測定し、漏れ
電流から抵抗分電流を算出する劣化検出装置において、
漏れ電流を検出する電流検出手段と、漏れ電流から商用
周波数成分を抽出するローパスフィルタと、避雷器の容
量分電流Icを仮定して設定する容量分電流設定手段
と、漏れ電流の商用周波数成分の実効値電流Io及び容
量分電流Icから抵抗分電流IRを数7により算出する
第1の演算回路と、ローパスフィルタの出力の容量分電
流がピーク値をとる時点を抵抗分電流の零点として抵抗
分電流の位相を決定し、抵抗分電流と同位相の正弦波を
発生する正弦波発生回路と、この正弦波発生回路が発生
した正弦波と抵抗分電流とから抵抗分電流の商用周波数
の正弦波形を出力する第2の演算回路とを備えたもので
ある。
【0019】
【数7】
【0020】請求項3は、酸化亜鉛形避雷器に商用周波
数の電圧Vが印加されたときの漏れ電流を測定し、漏れ
電流から抵抗分電流を算出する劣化検出装置において、
漏れ電流を検出する電流検出手段と、漏れ電流から商用
周波数成分を抽出するローパスフィルタと、避雷器の容
量分電流Icを仮定して設定する容量分電流設定手段
と、容量分電流がピーク値をとる時点を検出して容量分
電流の位相を決定し、容量分電流と同位相の余弦波を発
生する余弦波発生回路と、この余弦波発生回路が発生し
た余弦波と容量分電流とから容量分電流の余弦波形を出
力する演算手段と、電流検出手段が検出した漏れ電流か
ら演算手段が発生した余弦波の容量分電流を減算して高
調波分を含んだ抵抗分電流の波形を出力する減算回路と
を備えたものである。
【0021】請求項4は、酸化亜鉛形避雷器に商用周波
数の電圧Vが印加されたときの漏れ電流を測定し、漏れ
電流から抵抗分電流を算出する劣化検出装置において、
漏れ電流を検出する電流検出手段と、避雷器の容量分電
流Icを仮定して設定する容量分電流設定手段と、漏れ
電流の波形を商用周波数の逆数の周期でフーリエ展開
し、基本波の余弦級数の第1の係数と容量分電流のピー
ク値とがほぼ等しく、かつ基本波の正弦級数の第2の係
数が正になったときの第2の係数を抵抗分電流のピーク
値として出力する演算手段とを備えたものである。
【0022】請求項5は、酸化亜鉛形避雷器に商用周波
数の電圧Vが印加されたときの漏れ電流を測定し、漏れ
電流から抵抗分電流を算出する劣化検出装置において、
漏れ電流を検出する電流検出手段と、避雷器の容量分電
流Icを仮定して設定する容量分電流設定手段と、漏れ
電流の波形を商用周波数の逆数の周期でフーリエ展開
し、基本波の余弦級数の第1の係数と容量分電流のピー
ク値とがほぼ等しく、かつ基本波の正弦級数の第2の係
数が正になったときの基本波の余弦級数の第1の波形デ
ータを漏れ電流の第2の波形データから減算して出力す
る演算手段を備えたものである。
【0023】請求項6は、請求項1から請求項5のいず
れかにおいて、容量分電流Icは指令された電圧Vによ
って算出するようにしたものである。
【0024】請求項7は、請求項1から請求項5のいず
れかにおいて、容量分電流Icを避雷器の静電容量C、
避雷器の印加電圧V及び印加電圧の周波数fからIc=
2πfcVにより設定するものである。
【0025】請求項8は、請求項1から請求項5のいず
れかにおいて、容量分電流を避雷器の印加電圧、避雷器
の漏れ電流、印加電圧の位相及び漏れ電流の位相を測定
して決定するものである。
【0026】請求項9は、請求項4または請求項5にお
いて、漏れ電流の波形の1サイクルの時間を求めてフー
リエ展開の周期にするものである。
【0027】請求項10は、請求項4または請求項5に
おいて、漏れ電流から商用周波数成分を抽出するローパ
スフィルタを設け、商用周波数成分の波形から1サイク
ルの周期を求めてフーリエ展開の周期にするものであ
る。
【0028】
【作用】請求項1の発明では、検出した避雷器の漏れ電
流からローパスフィルタで商用周波数成分を抽出し、避
雷器の容量分電流を仮定して設定し、漏れ電流の商用周
波数成分の実効値電流と容量分電流とから演算回路で演
算を行うことによって、商用周波数成分の抵抗分電流の
実効値が得られる。
【0029】請求項2の発明では、検出した避雷器の漏
れ電流からローパスフィルタで商用周波数成分を抽出
し、避雷器の容量分電流を仮定して設定し、漏れ電流の
商用周波数成分の実効値電流と容量分電流とから第1の
演算回路で商用周波数成分の抵抗分電流の実効値を得
る。また、ローパスフィルタの出力の容量分電流がピー
ク値をとる時点を検出して抵抗分電流の位相を決定し、
抵抗分電流と同位相の正弦波を正弦波発生回路で発生
し、正弦波と抵抗分電流とから第2の演算手段で演算を
行うことによって、商用周波数成分の抵抗分電流の波形
を得る。
【0030】請求項3の発明では、検出した避雷器の漏
れ電流からローパスフィルタで商用周波数成分を抽出
し、避雷器の容量分電流を仮定して設定し、容量分電流
がピーク値をとる時点を検出して容量分電流の位相を決
定し、容量分電流と同位相の余弦波を余弦波発生回路で
発生させる。そして、余弦波と容量分電流とから演算回
路で容量分電流の余弦波形を出力し、電流検出手段で検
出した漏れ電流から余弦波の容量分電流を減算回路で減
算することによって、高調波分を含んだ抵抗分電流の波
形を出力する。
【0031】請求項4の発明では、避雷器の静電容量、
印加電圧及び印加電圧の周波数から漏れ電流の容量分電
流を仮定して設定し、電流検出手段で検出した避雷器の
漏れ電流の波形を商用周波数の逆数の周期でフーリエ展
開し、基本波の余弦級数の第1の係数と容量分電流のピ
ーク値とがほぼ等しく、かつ基本波の正弦級数の第2の
係数が正であることを演算手段で判断して、第2の係数
を抵抗分電流のピーク値として出力する。
【0032】請求項5の発明では、避雷器の容量分電流
を仮定して設定し、電流検出手段で検出した避雷器の漏
れ電流の波形を商用周波数の逆数の周期でフーリエ展開
し、基本波の余弦級数の第1の係数と容量分電流のピー
ク値とがほぼ等しく、かつ基本波の正弦級数の第2の係
数が正であることを演算手段で判断して、余弦級数の第
1の波形データを漏れ電流の第2の波形データから減算
して出力する。
【0033】請求項6の発明では、請求項1から請求項
5のいずれかにおいて、容量分電流を設定するときの電
圧を指令し、印加される電圧の条件によって容量分電流
を設定する。
【0034】請求項7の発明では、請求項1から請求項
5のいずれかにおいて、容量分電流Icを避雷器の静電
容量C、印加電圧V及び周波数fからIc=2πfcV
により設定する。
【0035】請求項8の発明では、請求項1から請求項
5のいずれかにおいて、容量分電流を避雷器の印加電
圧、漏れ電流、印加電圧の位相及び漏れ電流の位相を測
定して設定する。
【0036】請求項9の発明では、請求項4または請求
項5において、漏れ電流の波形の1サイクルの時間を求
めてフーリエ展開の周期にすることによって、避雷器に
印加される電圧の周波数の変動の影響を低減させる。
【0037】請求項10の発明では、請求項4または請
求項5において、漏れ電流から商用周波数成分をローパ
スフィルタで抽出し、商用周波数成分の波形から1サイ
クルの周期を求めてフーリエ展開の周期にすることによ
って、避雷器に印加される電圧の周波数の変動の影響を
低減させる。
【0038】
【実施例】
実施例1.以下、実施例1を図について説明する。図1
は実施例1の構成図、図2は避雷器の印加電圧と漏れ電
流の位相関係を示す説明図である。図1及び図2におい
て、1,2,Io,Ic,IR,Vは従来のものと同様
である。
【0039】13は増幅器で電流検出手段2で検出した
避雷器1の漏れ電流信号を増幅する。14はローパスフ
ィルタで、増幅器13で増幅された漏れ電流信号の商用
周波数成分のみを抽出し、漏れ電流Ioとして出力す
る。15は容量分電流設定手段で、避雷器1の静電容
量、印加電圧V及び印加電圧の周波数fから容量分電流
Ic=2πfcVにより仮定して設定する。16は避雷
器1の抵抗分電流IRを算出する演算回路で、漏れ電流
の商用周波数成分の実効値電流Io及び容量分電流Ic
から数8によって抵抗分電流IRを算出する。
【0040】
【数8】
【0041】容量分電流Icは、避雷器1に印加される
電圧Vがほぼ一定であり、避雷器1の静電容量Cが一定
であることから、印加電圧の商用周波数をfとすると、
Ic=2πfcVで求められる。この容量分電流Icに
対応した信号を容量分電流設定手段15から演算回路1
6へ出力する。なお、容量分電流Icは、実際に避雷器
1に電圧を印加して、印加電圧、漏れ電流、印加電圧の
位相及び漏れ電流の位相を実測して仮定した値を設定す
れば、より精度のよい設定値が得られる。
【0042】避雷器1の等価回路は従来と同様に図13
のように表される。そして、商用周波数成分のみのとき
のベクトル図は図2のようになる。図2から数9の式が
成り立ち、抵抗分電流IRを数10によって求めること
ができる。
【0043】
【数9】
【0044】
【数10】
【0045】図1において、電流検出手段2で検出した
漏れ電流は、増幅器13で増幅される。増幅された漏れ
電流は、ローパスフィルタ14を通過することによっ
て、商用周波数成分のみの漏れ電流(実効値Io)の信
号となる。この漏れ電流Ioと設定された容量分電流
(実効値Ic)とが演算回路16に入力される。演算回
路16では上記の数10の式による演算を行って抵抗分
電流(実効値IR)を求める。
【0046】以上により、高調波成分を除いた商用周波
数成分として抵抗分電流の実効値を求めるので、精度の
よい値を得ることができる。
【0047】実施例2.図3は実施例2の構成図であ
る。図3において、17は正弦波を発生する正弦波発生
回路で、ゲイン調節器18と反転増幅器19と連動スイ
ッチ20a,20bとコンパレータ21と正弦波発生器
22とで構成されている。23は演算手段で、正弦波発
生回路17が発生した正弦波と抵抗分電流とから商用周
波数の正弦波形を出力する。
【0048】次に動作について説明する。図2におい
て、抵抗分電流IRは漏れ電流Ioからθだけ位相が遅
れている。従って、漏れ電流Ioからθだけ遅れた時点
から始まる正弦波形が抵抗分電流と同相の波形となる。
一方、このときの容量分電流Icはピーク値をとること
になるので、これを利用して抵抗分電流IRの位相を決
定することができる。
【0049】図4は図3の各部の信号状態を示す説明図
である。(a)は電流検出手段2で検出した漏れ電流i
o(瞬時値)を容量分電流ic(瞬時値)及び抵抗分電
流iR(瞬時値)に分離した波形を示す。(b)は漏れ
電流ioである出力信号13aの波形である。(c)は
ローパスフィルタ14を通ったあとの出力信号14aの
波形である。(d)はコンパレータ21の出力信号21
aの波形である。(e)は連動スイッチ20a,20b
のON/OFFを示す。(f)は演算回路23の出力信
号23aの波形である。
【0050】容量分電流icは時間t0から位相がθだ
け遅れてピーク値となり、抵抗分電流iRは零となる。
このことから、容量分電流設定手段15から容量分電流
Icに対応した信号をゲイン調節器18に入力して、出
力として容量分電流Icのピーク値を得る。連動スイッ
チ20aはコンパレータ21の出力信号21aがHレベ
ルのときONとなり、出力信号21aがLレベルのとき
OFFとなる。また、連動スイッチ20bはコンパレー
タ21の出力信号21aがHレベルのときOFFとな
り、LレベルのときONとなる。
【0051】したがって、連動スイッチ20bがONの
ときはゲイン調節器18の出力信号18aが、そのまま
出力信号20cとなる。また、連動スイッチ20aがO
Nのときは、出力信号18aが反転増幅器19で(−
1)倍した逆極性の出力信号20cとなる。そのため、
1時点では出力信号14aの方が出力信号20cより
大きくなるので、コンパレータ21の出力信号21aが
Hレベルとなり、連動接点20aがON、連動接点20
bがOFFとなる。この一連の動作から出力信号20c
は容量分電流Icの負のピーク値となる。
【0052】t2時点では出力信号14aが出力信号2
0cより小さくなるので、コンパレータ21の出力信号
21aがLレベルとなり、t1時点とは逆に連動スイッ
チ20aがOFF、連動スイッチ20bがONとなる。
この結果、出力信号20cは容量分電流Icの正のピー
ク値となる。そして、t3時点で再びt1時点と同じ動作
となり、以後は上記の動作を繰り返すことになる。
【0053】コンパレータ21の出力信号21aのクロ
ック信号は、抵抗分電流と同期しているので、この波形
を積分器や市販されているマルチファンクションIcを
適用した正弦波発生器22で正弦波形に変換する。この
正弦波形は、大きさが一定で位相が変わるのみである。
そこで、演算回路23で正弦波発生回路22の出力であ
る正弦波と演算回路16の出力である抵抗分電流とを乗
算して補正することによって、商用周波数成分の抵抗分
電流の波形を出力信号23aとして得る。この出力信号
23aを波形観測に利用できる。
【0054】実施例3.図5は実施例3の構成図であ
る。図において、24は出力信号24aとして余弦波を
出力する余弦波発生回路で、ゲイン調節器18と反転増
幅器19と連動スイッチ20a,20bとコンパレータ
21と余弦波発生器25とで構成されている。26は演
算手段で、容量分電流波形を出力信号26aとして出力
する。27は減算回路で、高調波分を含んだ抵抗分電流
波形の出力信号27aを出力する。
【0055】図6は図5の各部の信号状態を示す説明図
である。(a)〜(e)は図4のものと同様である。
(f)は演算回路26の出力信号26aである。(g)
は減算回路27の出力信号27aで、高調波分を含んだ
抵抗分電流の波形である。
【0056】図5において、コンパレータ21の出力信
号21aを余弦波発生器25で余弦波形に変形する。そ
して、演算回路26で余弦波と容量分電流設定手段15
の出力信号15aとを乗算して補正することによって、
容量分電流波形を出力信号26aとして得る。さらに、
減算回路27で増幅器13の出力信号13a(図6
(b))から演算回路26の出力信号26a(図6
(f))を減算することによって、出力信号27aが高
調波分を含んだ抵抗分電流の波形として図6(g)のよ
うに得られる。以上によって得られた出力信号27aを
波形観測として利用することができる。
【0057】実施例4.上記実施例1〜3は、アナログ
方式でもデジタル方式でも適用できるが、以下に説明す
るのはCPUを用いた信号処理が可能な方式である。図
7は実施例4の構成図である。
【0058】図7において、28はA/D回路で、増幅
回路13のアナログの出力信号13aをデジタル信号2
8aに変換する。29はデジタル信号28aを記憶する
メモリである。30はCPUを有する演算回路で、メモ
リ29の内容を読み出して処理する。
【0059】演算回路30は漏れ電流の波形を商用周波
数の逆数の周期でフーリエ展開し、基本波の余弦級数の
係数(a1)と容量分電流のピーク値とがほぼ等しく、
かつ基本波の正弦級数の係数(b1)が正になったとき
の係数b1を抵抗分電流のピーク値として出力する。
【0060】ここで、図2のθをxに置き変えて、xの
任意の角度で漏れ電流Ioの波形をフーリエ変換する
と、係数a1及び係数b1は数11の式で表される。
【0061】
【数11】
【0062】この関係を縦軸にx、横軸に係数a1,b1
として表したのが図8である。図8からわかるように、
x=θの時点が図2の関係にあるときの漏れ電流波形を
フーリエ展開したときで、係数a1及びb1が共に正であ
る。この時点で係数a1が容量分電流Icのピーク値に
ほぼ等しい値(A点)であって、係数b1が抵抗分電流
のピーク値である。
【0063】以上の関係を利用して図9の処理によって
抵抗分電流を求めることができる。図8において、サン
プリング間隔を10°程度にして遂次変更しながら実施
する。したがって、サンプリング間隔が連続的でないの
で、容量分電流Icのピーク値と係数a1とが必ずしも
一致しない場合があるため、係数a1が容量分電流Ic
のピーク値にほぼ等しい値で位相判定するようにしてい
る。なお、図8のC点でも係数a1が容量分電流Icの
ピーク値に等しい値になるがb1が負になるので、図9
のフローの終了条件を満足しない。
【0064】図9で、抵抗分電流の求め方を示すフロー
チャートである。図9において、ステップS1で波形の
フーリエ変換をする。次にステップS2で余弦級数の係
数a1が容量分電流のピーク値とほぼ等しいかどうかの
判断を行う。ほぼ等しい場合はステップS3で正弦級数
の係数b1が正か負かを判断する。係数b1が正の場合は
ステップS4で係数b1の値を出力する。この係数b1
抵抗分電流のピーク値である。また、ステップS2で係
数a1が容量分電流のピーク値と等しくない場合、また
は等しくても係数b1が負の場合には、ステップS5でフ
ーリエ変換の位相を変えて再びステップS1からの処理
を行う。
【0065】上記の説明では容量分電流設定手段15か
ら容量分電流Icの信号を入力しているが、演算回路3
0にデータとして保存しておくこともできる。以上のよ
うに、漏れ電流の波形をフーリエ展開することによっ
て、マイクロコンピュータなどのCPUで簡単に商用周
波数成分の抵抗分電流を演算処理できる。
【0066】実施例5.図10は実施例5の処理を示す
フローチャートである。図10において、ステップS1
〜S3,S5は図10と同様である。図10において、ス
テップS6で漏れ電流データから抵抗分電流データを減
算することによって、高調波成分を含んだ抵抗分電流の
波形データが得られる。
【0067】実施例6.上記各実施例では容量分電流I
cが一定値であることを仮定しているが、実際には容量
分電流Ic=2πfcVの式から印加電圧Vが変化する
と、その変化分が誤差になる。この印加電圧Vに相当す
る電圧は、通常は変電所の監視室等で検出して管理され
ている。そこで、検出された印加電圧Vを使用すること
によって、精度よく抵抗分電流の検出を行うことができ
る。
【0068】実施例7.上記実施例4及び実施例5で
は、フーリエ展開の周期を一定として計算しているが、
系統の電源周波数(商用周波数)が若干ではあるが変動
することが考えられる。この変動によって、フーリエ展
開の出力係数に誤差が発生する。そこで、図7の演算回
路30で漏れ電流波形の1サイクル、例えば図6(b)
に示すt0時点からの時間Tを求めて、この時間Tをフ
ーリエ展開の周期にする。これによって、精度よく抵抗
分電流の検出を行うことができる。
【0069】実施例8.図11は実施例8の構成図であ
る。上記実施例7において、漏れ電流波形に高調波成分
が含まれていて検出精度が悪くなる場合に、図11のよ
うに商用周波数成分のみを通過させるローパスフィルタ
14を設ける。このように商用周波数成分の信号に変換
してから波形の周期を求める。そして、求められた周期
を使用して漏れ電流の波形のフーリエ展開を行うことに
よって、精度よく抵抗分電流の検出を行うことができ
る。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明では、検出した避雷器の
漏れ電流からローパスフィルタで商用周波数成分を抽出
し、避雷器の容量分電流を仮定して設定し、漏れ電流の
商用周波数成分の実効値電流と容量分電流とから演算回
路で演算を行うことによって、精度のよい商用周波数成
分の抵抗分電流の実効値を得ることができる。
【0071】請求項2の発明では、検出した避雷器の漏
れ電流からローパスフィルタで商用周波数成分を抽出
し、避雷器の容量分電流を仮定して設定し、漏れ電流の
商用周波数成分の実効値電流と容量分電流とから第1の
演算回路で商用周波数成分の抵抗分電流の実効値を得
る。また、ローパスフィルタの出力の容量分電流がピー
ク値をとる時点を抵抗分電流の位相を決定し、抵抗分電
流と同位相の正弦波を正弦波発生回路で発生し、正弦波
と抵抗分電流とから第2の演算手段で演算を行うことに
よって、商用周波数成分の抵抗分電流の波形が得られる
ので、波形の観測ができる。
【0072】請求項3の発明では、検出した避雷器の漏
れ電流からローパスフィルタで商用周波数成分を抽出
し、避雷器の容量分電流を仮定して設定し、容量分電流
がピーク値をとる時点を検出して容量分電流の位相を決
定し、容量分電流と同位相の余弦波を余弦波発生回路で
発生させる。そして、余弦波と容量分電流とから演算回
路で容量分電流の余弦波形を出力し、電流検出手段で検
出した漏れ電流から余弦波の容量分電流を減算回路で減
算することによって、高調波分を含んだ抵抗分電流の波
形が得られるので、波形の観測ができる。
【0073】請求項4の発明では、避雷器の静電容量、
印加電圧及び印加電圧の周波数から漏れ電流の容量分電
流を仮定して設定し、電流検出手段で検出した避雷器の
漏れ電流の波形を商用周波数の逆数の周期でフーリエ展
開し、基本波の余弦級数の第1の係数と容量分電流のピ
ーク値とがほぼ等しく、かつ基本波の正弦級数の第2の
係数が正であることを演算手段で判断して、第2の係数
を抵抗分電流のピーク値として出力する。これによっ
て、抵抗分電流を容易に演算処理で得ることができる。
【0074】請求項5の発明では、避雷器の容量分電流
を仮定して設定し、電流検出手段で検出した避雷器の漏
れ電流の波形を商用周波数の逆数の周期でフーリエ展開
し、基本波の余弦級数の第1の係数と容量分電流のピー
ク値とがほぼ等しく、かつ基本波の正弦級数の第2の係
数が正であることを演算手段で判断して、余弦級数の第
1の波形データを漏れ電流の第2の波形データから減算
して出力する。これによって、高調波成分を含んだ抵抗
分電流を容易に演算処理で得ることができる。
【0075】請求項6の発明では、請求項1から請求項
5のいずれかにおいて、容量分電流を設定するときの電
圧を指令し、印加される電圧の条件によって容量分電流
を設定するので、精度のよい抵抗分電流を得ることがで
きる。
【0076】請求項7の発明では、請求項1から請求項
5のいずれかにおいて、容量分電流Icを避雷器の静電
容量C、印加電圧V及び周波数fからIc=2πfcV
により設定するので、設定が容易にできる。
【0077】請求項8の発明では、請求項1から請求項
5のいずれかにおいて、容量分電流を避雷器の印加電
圧、漏れ電流、印加電圧の位相及び漏れ電流の位相を測
定して設定するので、精度のよい設定ができる。
【0078】請求項9の発明では、請求項4または請求
項5において、漏れ電流の波形の1サイクルの時間を求
めてフーリエ展開の周期にすることによって、避雷器に
印加される電圧の周波数の変動の影響を低減させるの
で、フーリエ展開の演算精度を向上を図ることができ
る。
【0079】請求項10の発明では、請求項4または請
求項5において、漏れ電流から商用周波数成分をローパ
スフィルタで抽出し、商用周波数成分の波形から1サイ
クルの周期を求めてフーリエ展開の周期にすることによ
って、避雷器に印加される電圧の周波数の変動の影響を
低減させるので、周期の判定が容易になり、演算精度の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施例1の構成図である。
【図2】 避雷器の印加電圧と漏れ電流の位相関係を示
す説明図である。
【図3】 発明の実施例2の構成図である。
【図4】 図3の各部の信号状態を示す説明図である。
【図5】 発明の実施例3の構成図である。
【図6】 図5の各部の信号状態を示す説明図である。
【図7】 発明の実施例4の構成図である。
【図8】 フーリエ展開時の係数の関係を示す説明図で
ある。
【図9】 発明の実施例4の処理を示すフローチャート
である。
【図10】 発明の実施例5の処理を示すフローチャー
トである。
【図11】 発明の実施例8の構成図である。
【図12】 従来の避雷器の劣化検出装置の構成図であ
る。
【図13】 酸化亜鉛形避雷器の電気的等価回路図であ
る。
【図14】 避雷器の印加電圧と漏れ電流との関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 避雷器、2 電流検出手段、15 容量分電流設定
手段、17 正弦波発生回路、24 余弦波発生回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛形避雷器に商用周波数の電圧V
    が印加されたときの漏れ電流を測定し、上記漏れ電流か
    ら抵抗分電流を算出する劣化検出装置において、上記漏
    れ電流を検出する電流検出手段と、上記漏れ電流から商
    用周波数成分を抽出するローパスフィルタと、上記避雷
    器の容量分電流Icを仮定して設定する容量分電流設定
    手段と、上記漏れ電流の商用周波数成分の実効値電流I
    o及び上記容量分電流Icから抵抗分電流IRを数1に
    より算出する演算回路とを備えたことを特徴とする避雷
    器の劣化検出装置。 【数1】
  2. 【請求項2】 酸化亜鉛形避雷器に商用周波数の電圧V
    が印加されたときの漏れ電流を測定し、上記漏れ電流か
    ら抵抗分電流を算出する劣化検出装置において、上記漏
    れ電流を検出する電流検出手段と、上記漏れ電流から商
    用周波数成分を抽出するローパスフィルタと、上記避雷
    器の容量分電流Icを仮定して設定する容量分電流設定
    手段と、上記漏れ電流の商用周波数成分の実効値電流I
    o及び上記容量分電流Icから抵抗分電流IRを数2に
    より算出する第1の演算回路と、上記ローパスフィルタ
    の出力の上記容量分電流がピーク値をとる時点を上記抵
    抗分電流の零点として上記抵抗分電流の位相を決定し、
    上記抵抗分電流と同位相の正弦波を発生する正弦波発生
    回路と、この正弦波発生回路が発生した上記正弦波と上
    記抵抗分電流とから上記抵抗分電流の商用周波数の正弦
    波形を出力する第2の演算回路とを備えたことを特徴と
    する避雷器の劣化検出装置。 【数2】
  3. 【請求項3】 酸化亜鉛形避雷器に商用周波数の電圧V
    が印加されたときの漏れ電流を測定し、上記漏れ電流か
    ら抵抗分電流を算出する劣化検出装置において、上記漏
    れ電流を検出する電流検出手段と、上記漏れ電流から商
    用周波数成分を抽出するローパスフィルタと、上記避雷
    器の容量分電流Icを仮定して設定する容量分電流設定
    手段と、上記容量分電流がピーク値をとる時点を検出し
    て上記容量分電流の位相を決定し、上記容量分電流と同
    位相の余弦波を発生する余弦波発生回路と、この余弦波
    発生回路が発生した上記余弦波と上記容量分電流とから
    上記容量分電流の余弦波形を出力する演算手段と、上記
    電流検出手段が検出した上記漏れ電流から上記演算手段
    が発生した上記余弦波の上記容量分電流を減算して高調
    波分を含んだ抵抗分電流の波形を出力する減算回路とを
    備えたことを特徴とする避雷器の劣化検出装置。
  4. 【請求項4】 酸化亜鉛形避雷器に商用周波数の電圧V
    が印加されたときの漏れ電流を測定し、上記漏れ電流か
    ら抵抗分電流を算出する劣化検出装置において、上記漏
    れ電流を検出する電流検出手段と、上記避雷器の容量分
    電流Icを仮定して設定する容量分電流設定手段と、上
    記漏れ電流の波形を上記商用周波数の逆数の周期でフー
    リエ展開し、基本波の余弦級数の第1の係数と上記容量
    分電流のピーク値とがほぼ等しく、かつ上記基本波の正
    弦級数の第2の係数が正になったときの上記第2の係数
    を上記抵抗分電流のピーク値として出力する演算手段と
    を備えたことを特徴とする避雷器の劣化検出装置。
  5. 【請求項5】 酸化亜鉛形避雷器に商用周波数の電圧V
    が印加されたときの漏れ電流を測定し、上記漏れ電流か
    ら抵抗分電流を算出する劣化検出装置において、上記漏
    れ電流を検出する電流検出手段と、上記避雷器の容量分
    電流Icを仮定して設定する容量分電流設定手段と、上
    記漏れ電流の波形を上記商用周波数の逆数の周期でフー
    リエ展開し、基本波の余弦級数の第1の係数と上記容量
    分電流のピーク値とがほぼ等しく、かつ上記基本波の正
    弦級数の第2の係数が正になったときの上記基本波の上
    記余弦級数の第1の波形データを上記漏れ電流の第2の
    波形データから減算して出力する演算手段を備えたこと
    を特徴とする避雷器の劣化検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかにおい
    て、容量分電流Icは指令された電圧Vによって算出す
    ることを特徴とする避雷器の劣化検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれかにおい
    て、容量分電流Icは避雷器の静電容量C、上記避雷器
    の印加電圧V及び上記印加電圧の周波数fからIc=2
    πfcVにより設定することを特徴とする避雷器の劣化
    検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項5のいずれかにおい
    て、容量分電流は避雷器の印加電圧、上記避雷器の漏れ
    電流、上記印加電圧の位相及び上記漏れ電流の位相を測
    定して決定することを特徴とする避雷器の劣化検出装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項4または請求項5において、漏れ
    電流の波形の1サイクルの時間を求めてフーリエ展開の
    周期にすることを特徴とする避雷器の劣化検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項4または請求項5において、漏
    れ電流から商用周波数成分を抽出するローパスフィルタ
    を設け、上記商用周波数成分の波形から1サイクルの周
    期を求めてフーリエ展開の周期にすることを特徴とする
    避雷器の劣化検出装置。
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