JPH08174578A - 注型金型装置 - Google Patents

注型金型装置

Info

Publication number
JPH08174578A
JPH08174578A JP32012794A JP32012794A JPH08174578A JP H08174578 A JPH08174578 A JP H08174578A JP 32012794 A JP32012794 A JP 32012794A JP 32012794 A JP32012794 A JP 32012794A JP H08174578 A JPH08174578 A JP H08174578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casting mold
rod
mold apparatus
shaped member
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32012794A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Yamamoto
一也 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP32012794A priority Critical patent/JPH08174578A/ja
Publication of JPH08174578A publication Critical patent/JPH08174578A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 心金の周囲の樹脂の温度を下げることなく硬
化させ、成型時における不良の発生を防止することが可
能な注型金型装置を得る。 【構成】 一端が心金7と接続され他端が恒温槽10内
に突出し恒温槽10の熱風13の熱を心金7に熱伝導す
る伝熱手段18を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、心金の周囲に温度勾
配を設けて合成樹脂を硬化させ成形品を得る注型金型装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば特開平5−192945
号公報に示されたこの種従来の注型金型装置の断面図で
ある。図において、1は注型金型で、一方の金型1aと
他方の金型1bとで形成されている。2は注型金型1の
内部に形成され成形品に対応した形状のキャビティ部、
3はキャビティ部2の中心の両側部にそれぞれ形成され
た止まり穴で、所定の径と深さを備えている。4は注型
金型1の上面とキャビティ部2を接続する注入口、5、
6は注入口4の両側に間隔をあけて形成された通し穴
で、図示はしないが端部で接続されている。7は両端部
が止まり穴3で支持され成形品に埋め込まれる導電材よ
りなる心金、8は注型金型1の一端から他端に挿入され
たボルト、9はボルト8の端部に螺着され注型金型1を
締め付けるナット、10は注型金型1を収容する恒温
槽、11a、11bはそれぞれ恒温槽10に設けられた
熱風吹出口、12は注入口4から注入される熱硬化性樹
脂(以下、樹脂という)、13は熱風吹出口11a、1
1bから吹き出される熱風、14は通し穴5、6内を循
環する水である。
【0003】このように構成された注型金型装置は、注
入口4から樹脂12をキャビティ部2に注入し、高温槽
10から吹き出される熱風13によって注型金型1を加
熱して、樹脂12を硬化させるようにしている。このと
き、図11に示すように注型金型1の各部に温度勾配を
形成するように、通し穴5から水14を注入し、循環さ
せた後通し穴6から排出させることにより注入口4付近
を冷却し、注型金型1の上部および注入口4付近の温度
を105℃程度の低温状態に保持することにより、注型
金型1の下部付近では高温槽10から吹き出す熱風13
により、樹脂12を約130℃の環境温度とし、樹脂1
2の硬化による体積収縮時に不足する樹脂12を注入口
4から補給し、体積収縮が終了する段階で水14の循環
を止め、注型金型1全体を約130℃に保持することに
より、キャビティ部2内の樹脂12を中心方向に向かっ
て徐々に硬化させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の注型金型装置は
以上のように構成され、キィビティ部2内で心金7の周
囲の樹脂12を硬化させるので、相互の材料特性の違い
や、加熱された樹脂12の熱が心金7に熱伝導されるこ
とにより樹脂12の温度が低下し、心金7と樹脂12と
の境界面で完全に樹脂12が硬化されず、隙間が生じた
り、境界面に近接する部分の樹脂12にヒケ不良が発生
するという問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、心金周辺部の温度を上げること
により、成形時における不良が発生するのを防止するこ
とが可能な注型金型装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる注型金型装置は、一端が心金と接続され他端が恒温
槽内に突出して恒温槽の熱を心金に熱伝導する伝熱手段
を設けたものである。
【0007】また、この発明の請求項2に係わる注型金
型装置は、請求項1において、電熱手段は良熱伝導性棒
状部材でなり他端側には複数のフインが設けられたもの
である。
【0008】また、この発明の請求項3に係わる注型金
型装置は、請求項2において、フインの表面には凹凸が
形成されたものである。
【0009】また、この発明の請求項4に係わる注型金
型装置は、請求項2において、フインの表面には黒色処
理が施されたものである。
【0010】また、この発明の請求項5に係わる注型金
型装置は、請求項2において、フインには複数の貫通穴
が形成されたものである。
【0011】また、この発明の請求項6に係わる注型金
型装置は、請求項2において、棒状部材にはヒータが埋
設されたものである。
【0012】また、この発明の請求項7に係わる注型金
型装置は、請求項2において、棒状部材にはヒータが外
周に沿って巻回されたものである。
【0013】また、この発明の請求項8に係わる注型金
型装置は、請求項2において、伝熱手段は複数設けられ
心金の各部に必要な熱量に応じてフインの大きさが変え
られたものである。
【0014】また、この発明の請求項9に係わる注型金
型装置は、請求項2において、伝熱手段は心金の所望の
位置に応じて取付位置の変更が可能である。
【0015】また、この発明の請求項10に係わる注型
金型装置は、請求項9において、棒状部材の一端側には
径方向に形成された複数の穴、およびこの穴に挿入され
径方向に進退可能に弾性支持された係合子を備え、棒状
部材は係合子を介して棒状部材が嵌合される穴の内面に
沿って環状に形成された溝と係合するように構成された
ものである。
【0016】
【作用】この発明の請求項1における注型金型装置の伝
熱手段は、恒温槽の熱を心金に熱伝導する。
【0017】また、この発明の請求項2における注型金
型装置のフインは、恒温槽の熱を効率よく受け棒状部材
により心金に熱伝導する。
【0018】また、この発明の請求項3における注型金
型装置のフインは、表面に形成された凹凸で受熱面積を
拡大する。
【0019】また、この発明の請求項4における注型金
型装置のフインは、表面の黒色処理部で効率よく熱を吸
収する。
【0020】また、この発明の請求項5における注型金
型装置のフインの複数の貫通穴は、熱風を棒状部材に向
けて通過させる。
【0021】また、この発明の請求項6における注型金
型装置の棒状部材に埋設されたヒータは、棒状部材を加
熱する。
【0022】また、この発明の請求項7における注型金
型装置の棒状部材の外周に沿って巻回されたヒータは、
棒状部材を加熱する。
【0023】また、この発明の請求項8における注型金
型装置の棒状部材は、心金の各部に必要な熱量を熱伝導
する。
【0024】また、この発明の請求項9における注型金
型装置の棒状部材は、心金の所望の位置に取付けられ
る。
【0025】また、この発明の請求項10における注型
金型装置の棒状部材は、係合子を介して心金に係合す
る。
【0026】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1による注型金型装置の
断面図である。図において、1〜14は従来のものと同
様のため説明を省略する。7aは心金7の端部に形成さ
れた複数のねじ穴、15は止まり穴3の径より小さい径
で金型1aを貫通して形成された開口、16は各ねじ穴
7aに一端が螺着された棒状部材で、熱伝導性の優れた
アルミ材で形成されている。17は棒状部材16の他端
側に複数が固着された板状のフインで、熱伝導性の優れ
たアルミ材で形成されている。そして、上記16、17
で心金7に着脱可能な伝熱手段18が形成される。
【0027】上記のように構成された注型金型装置は、
従来と同様に注入口4から樹脂12を注入し、恒温槽1
0から吹き出される熱風13によって注型金型1を加熱
することにより、樹脂12を硬化させるようにし、通し
穴5、6を循環する水14によって注入口4付近の温度
を下げて樹脂12の追加注入を容易にし、注型金型1の
下部の温度を上げるようにして、下部および側部から徐
々に上部に向かって温度を上げ、チャビティ部2内の樹
脂12を硬化させて成形品を得るようにされている。
【0028】ここで、恒温槽10から注型金型1に向か
って吹き出される熱風13の内、吹き出し口11bから
吹き出される熱風13は、対向する伝熱手段18のフイ
ン17に向かって吹き付けられ、この熱を受けたフイン
17は接続された棒状部材16を介して心金7に熱伝導
し、心金7の温度を上昇する。このように注型金型1を
加熱する恒温槽10の熱を、伝熱手段18によって心金
7に熱伝導することにより、心金7の温度が上昇し周囲
に存在する樹脂12の温度を下げることなく硬化させる
ので、キャビティ部2内の樹脂12とほぼ同時、または
心金7の周囲を早く硬化させる。
【0029】以上のように実施例1によれば、フイン1
7で恒温槽10の熱を受け棒状部材16を介して心金7
に熱伝導して心金7の温度を上昇するようにしたので、
心金7の周囲に存在する樹脂12の硬化を促進するとい
う効果が得られる。
【0030】実施例2.上記実施例1を示す図1におい
ては、伝熱手段18を心金7の一方に配置したが、心金
7の他方にも伝熱手段18を配置すると心金7への熱伝
導を早くすることは勿論、上記実施例と同様の効果を得
ることが可能となる。
【0031】実施例3.図2はこの発明の実施例3によ
る注型金型装置の伝熱手段の詳細図で、棒状部材16の
他端側に、アルミ材でなり板状の表面に凹凸19aが形
成されたフイン19を複数取り付けて伝熱手段20を形
成したものである。以上のように実施例3によれば、フ
イン19で恒温槽10の熱を受け棒状部材16を介して
心金7に熱伝導して心金7の温度を上昇するようにした
ので、心金7の周囲に存在する樹脂12の硬化を促進す
るという効果が得られる。
【0032】実施例4.図3はこの発明の実施例4によ
る注型金型装置の伝熱手段の詳細図で、図において、
7、16、19は図2のものと同様であり、フイン19
の表面、および棒状部材16の表面にそれぞれ染色アル
マイトメッキ(黒色)21を施して伝熱手段22を形成
したものである。以上のように実施例4によれば、フイ
ン19で恒温槽10の熱を受け棒状部材16を介して心
金7に熱伝導して心金7の温度を上昇するようにしたの
で、心金7の周囲に存在する樹脂12の硬化を促進する
という効果が得られる。
【0033】実施例5.図4はこの発明の実施例5によ
る注型金型装置の伝熱手段の詳細図で、図において、
7、16、19は図2のものと同様であり、フイン19
に複数の貫通穴23を設けて伝熱手段24を形成したも
のである。以上のように実施例5によれば、フイン19
と棒状部材16で恒温槽10の熱を受け、棒状部材16
を介して心金7に熱伝導して心金7の温度を上昇するよ
うにしたので、心金7の周囲に存在する樹脂12の硬化
を促進するという効果が得られる。
【0034】実施例6.図5はこの発明の実施例6によ
る注型金型装置の伝熱手段の詳細図で、図において、
7、16、19は図2のものと同様であり、25は棒状
部材16の他端側内部に形成された所定の径と深さを有
する穴、26は穴25に収納されたヒータで端部に一対
の電極26aが形成され、この電極26aを図示しない
電源と接続することによりヒータ26を温度制御可能に
駆動できるようにして、伝熱手段27を形成したもので
ある。以上のように実施例6によれば、棒状部材16は
フイン19を介して恒温槽10の熱を受けるとともにヒ
ータ26でさらに加熱されることにより、心金7の温度
を十分に上昇するようにしたので、心金7の周囲に存在
する樹脂12の硬化を促進するという効果が得られる。
【0035】実施例7.図6はこの発明の実施例7によ
る注型金型装置の伝熱手段の詳細図で、図において、
7、16、19は図2のものと同様であり、28は棒状
部材16の外周に巻回されたコイル状のヒータで、両端
部には電極28aがそれぞれ形成され、電極28aを図
示しない電源と接続することによりヒータ28を駆動で
きるようにして、伝熱手段29を形成したものである。
以上のように実施例7によれば、棒状部材16はフイン
19を介して恒温槽10の熱を受けるとともにヒータ2
8でさらに加熱されることにより、心金7の温度を上昇
するようにしたので、心金7の周囲に存在する樹脂12
の硬化を促進するという効果が得られる。
【0036】実施例8.図7はこの発明の実施例8によ
る注型金型装置の伝熱手段の詳細図で、図において、
7、16、19、20は図2のものと同様であり、心金
7の複数のねじ穴7aの内、心金7の温度を上昇させる
必要がある所望の位置に対応したねじ穴7aに伝熱手段
20を取り付けたものである。以上のように実施例8に
よれば、フイン19で恒温槽10の熱を受け棒状部材1
6を介して心金7に熱伝導して心金7の所望の位置の温
度を上昇するようにしたので、心金7の所望の位置付近
の樹脂12の硬化を促進するという効果が得られる。
【0037】実施例9.図8はこの発明の実施例9によ
る注型金型装置の伝熱手段の詳細図で、図において、
7、16、19、20は図2のものと同様であり、30
は第2の棒状部材で、棒状部材16より短く形成されて
いる。31は棒状部材30に固着された複数の第2のフ
インで、フイン19より小さく形成され、表面には凹凸
31aが形成されている。そして、上記30、31で第
2の伝熱手段32が形成され、心金7の各部に必要な熱
量に応じて伝熱量の大きい伝熱手段20、又は、伝熱量
の小さい第2の伝熱手段32を取付けるようにしたもの
である。以上のように実施例9によれば、心金7の各部
に必要な熱量に応じた大きさのフイン19、31で恒温
槽10の熱を受け棒状部材16、30を介して心金7に
熱伝導して心金7の温度を上昇するようにしたので、心
金7の周囲に存在する樹脂12の硬化を促進するという
効果が得られる。
【0038】実施例10.図9はこの発明の実施例10
による注型金型装置の伝熱手段の部分断面図で、図にお
いて、7、7aは図2のものと同様であり、33は一端
が心金7のねじ穴7aに挿入可能な径の棒状部材で、他
端側には図示はしないが複数のフインが固着されてい
る。34は棒状部材33にねじ穴7aのねじピッチに対
応した所定の間隔で、径方向の中心に向かって形成され
た複数の穴、35はねじ穴7aのねじ山と係合可能な径
の係合子としての球体、36は一端に球体35を所定の
高さ突出させて係止するように形成された筒状部材で、
外径は穴34に嵌着可能な径に形成されている。37は
筒状部材36に収納され球体35を外側に向かって押圧
するばねである。そして、上記35〜37でプランジャ
ー38が形成される。
【0039】以上のように実施例10によれば、伝熱手
段は棒状部材33の一端側には径方向に形成された複数
の穴34、およびこの穴34に挿入され径方向に進退可
能に弾性支持された球体35を有するプランジャー38
を備えた構成としたことにより、棒状部材33は球体3
5を介して心金7に係合するので、伝熱手段の心金7へ
の着脱の作業性を向上することが可能となる効果が得ら
れる。
【0040】実施例11.上記実施例においては、係合
子として球体35を用いたが、球体に限らず例えば棒状
で突出部が球面に形成された係合子を用いても、上記実
施例と同様の効果を得ることが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、一端が心金と接続され他端が恒温槽内に突出し恒温
槽の熱を心金に熱伝導する伝熱手段を備えた構成とした
ことにより、恒温槽の熱を心金に熱伝導して心金の温度
を上昇し、心金の周囲の樹脂の温度を下げることなく硬
化させるので、成型時における不良の発生を防止するこ
とが可能な注型金型装置を得ることができる。
【0042】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、伝熱手段は良熱伝導性棒状部材でなり他
端側には複数のフインが設けられた構成としたことによ
り、恒温槽の熱を効率よく心金に熱伝導して心金の温度
を上昇し、心金の周囲の樹脂の温度を下げることなく硬
化させるので、成型時における不良の発生を防止するこ
とが可能な注型金型装置を得ることができる。
【0043】また、この発明の請求項3によれば、請求
項2において、フインの表面には凹凸が形成された構成
としたことにより、恒温槽の熱を効率よく心金に熱伝導
して心金の温度を上昇し、心金の周囲の樹脂の温度を下
げることなく硬化させるので、成型時における不良の発
生を防止することが可能な注型金型装置を得ることがで
きる。
【0044】また、この発明の請求項4によれば、請求
項2において、フインの表面には黒色処理が施されてい
る構成としたことにより、恒温槽の熱を効率よく心金に
熱伝導して心金の温度を上昇し、心金の周囲の樹脂の温
度を下げることなく硬化させるので、成型時における不
良の発生を防止することが可能な注型金型装置を得るこ
とができる。
【0045】また、この発明の請求項5によれば、請求
項2において、フインには複数の貫通穴が形成されてい
る構成としたことにより、恒温槽の熱を効率よく心金に
熱伝導して心金の温度を上昇し、心金の周囲の樹脂の温
度を下げることなく硬化させるので、成型時における不
良の発生を防止することが可能な注型金型装置を得るこ
とができる。
【0046】また、この発明の請求項6によれば、請求
項2において、棒状部材にはヒータが埋設されている構
成としたことにより、恒温槽とヒータによる熱を心金に
熱伝導して心金の温度をさらに上昇し、心金の周囲の樹
脂の温度を下げることなく硬化させるので、成型時にお
ける不良の発生を防止することが可能な注型金型装置を
得るとができる。
【0047】また、この発明の請求項7によれば、請求
項2において、棒状部材にはヒータが外周に沿って巻回
れている構成としたことにより、恒温槽とヒータによる
熱を心金に熱伝導して心金の温度をさらに上昇し、心金
の周囲の樹脂の温度を下げることなく硬化させるので、
成型時における不良の発生を防止することが可能な注型
金型装置を得ることができる。
【0048】また、この発明の請求項8によれば、請求
項2において、棒状部材は複数設けられ心金の各部に必
要な熱量に応じてフインの大きさが変えられていること
により、恒温槽の熱を心金の各部に必要な熱量を伝導し
て心金の各部の温度を上昇し、心金の周囲の樹脂の温度
を下げることなく硬化させるので、成型時における不良
の発生を防止することが可能な注型金型装置を得ること
ができる。
【0049】また、この発明の請求項9によれば、請求
項2において、棒状部材は心金の所望の位置に取り付け
られていることにより、恒温槽の熱を心金の所望の位置
に熱伝導して心金の温度を上昇し、心金の周囲の樹脂の
温度を下げることなく硬化させるので、成型時における
不良の発生を防止することが可能な注型金型装置を得る
ことができる。
【0050】また、この発明の請求項10によれば、請
求項9において、棒状部材の一端側には径方向に形成さ
れた複数の穴、およびこの穴に挿入され径方向に進退可
能に弾性支持された係合子を備え、棒状部材は係合子を
介して心金に係合する構成としたことにより、伝熱手段
の着脱作業が容易となる注型金型装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による注型金型装置の断
面図である。
【図2】 この発明の実施例3による注型金型装置の伝
熱手段の詳細図である。
【図3】 この発明の実施例4による注型金型装置の伝
熱手段の詳細図である。
【図4】 この発明の実施例5による注型金型装置の伝
熱手段の詳細図である。
【図5】 この発明の実施例6による注型金型装置の伝
熱手段の詳細図である。
【図6】 この発明の実施例7による注型金型装置の伝
熱手段の詳細図である。
【図7】 この発明の実施例8による注型金型装置の伝
熱手段の詳細図である。
【図8】 この発明の実施例9による注型金型装置の伝
熱手段の詳細図である。
【図9】 この発明の実施例10による注型金型装置の
伝熱手段の部分断面図である。
【図10】 従来の注型金型装置の断面図である。
【図11】 図10の注型金型の温度分布図である。
【符号の説明】
1 注型金型、1a 一方の金型、1b 他方の金型、
2 キャビティ部、3 止まり穴、4 注入口、5,6
通し穴、7 心金、7a ねじ穴、8 ボルト、9
ナット、10 恒温槽、11a,11b 熱風吹出口、
12 樹脂(熱硬化性樹脂)、13 熱風、14 水、
15 開口、16 棒状部材、17 フイン、18 伝
熱手段、19 フイン、19a 凹凸、20 伝熱手
段、21 黒色処理(染色アルマイトメッキ(黒
色))、22 伝熱手段、23 貫通穴、24 伝熱手
段、25 穴、26 ヒータ、26a 電極、27 伝
熱手段、28 ヒータ、28a 電極、29 伝熱手
段、30 第2の棒状部材、31 第2のフイン、32
第2の伝熱手段、33 棒状部材、34 穴、35
球体、36 筒状部材、37 ばね、38 プランジャ
ー。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心金が配置された金型のキャビティ内に
    合成樹脂を注入し、上記金型を恒温槽で加熱して上記合
    成樹脂を心金の周囲に硬化させることにより成形品を得
    る注型金型装置において、一端が心金と接続され他端が
    恒温槽内に突出し上記恒温槽の熱を上記心金に熱伝導す
    る伝熱手段を備えたことを特徴とする注型金型装置。
  2. 【請求項2】 伝熱手段は良熱伝導性棒状の部材でなり
    他端側には複数のフインが設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の注型金型装置。
  3. 【請求項3】 フインの表面には凹凸が形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の注型金型装置。
  4. 【請求項4】 フインの表面には黒色処理が施されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の注型金型装置。
  5. 【請求項5】 フインには複数の貫通穴が形成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の注型金型装置。
  6. 【請求項6】 棒状部材にはヒータが埋設されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の注型金型装置。
  7. 【請求項7】 棒状部材にはヒータが外周に沿って巻回
    されていることを特徴とする請求項2記載の注型金型装
    置。
  8. 【請求項8】 棒状部材は複数設けられ心金の各部に必
    要な熱量に応じてフインの大きさが変えられていること
    を特徴とする請求項2記載の注型金型装置。
  9. 【請求項9】 棒状部材は心金の所望の位置に応じて取
    付位置の変更が可能であることを特徴とする請求項2記
    載の注型金型装置。
  10. 【請求項10】 棒状部材の一端側には径方向に形成さ
    れた複数の穴、およびこの穴に挿入され径方向に進退可
    能に弾性支持された係合子を備え、上記棒状部材は上記
    係合子を介して棒状部材が嵌合される穴の内面に沿って
    環状に形成された溝と係合するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項9記載の注型金型装置。
JP32012794A 1994-12-22 1994-12-22 注型金型装置 Pending JPH08174578A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32012794A JPH08174578A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 注型金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32012794A JPH08174578A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 注型金型装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08174578A true JPH08174578A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18118007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32012794A Pending JPH08174578A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 注型金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08174578A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101246469B1 (ko) * 2010-02-25 2013-03-21 현대제철 주식회사 프레스 금형 장치 및 이를 이용한 냉각 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101246469B1 (ko) * 2010-02-25 2013-03-21 현대제철 주식회사 프레스 금형 장치 및 이를 이용한 냉각 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101172404B1 (ko) 금형장치와 금형용 히터 카트리지
KR101972532B1 (ko) 콜드 런너 블록 시스템
CA2225640C (en) Method of molding composite insulator and metal molding apparatus used for this molding method
JPH08174578A (ja) 注型金型装置
US20120225159A1 (en) Mold apparatus
KR101463858B1 (ko) Pvc용 사출성형장치
JPH0911238A (ja) ゴルフボールの製造方法
KR20050071679A (ko) 가열 및 냉각 부재를 구비하는 진공 주조 세라믹 파이버절연 밴드
CN213295493U (zh) 一种磁控溅射磁棒的冷却系统
JP6563916B2 (ja) ターボ機械部品を組み立てる方法、および当該方法において使用されるアセンブリ
US5607702A (en) Segment with heating and cooling device and mold using the segments
KR20070112904A (ko) 고무류 제품 제조용 crb 금형의 가류시간 단축 구조
KR101608199B1 (ko) 몰딩용 콜드런너 노즐의 잔류 실리콘 제거장치
JP2021049661A (ja) 射出成形装置
JPH09259673A (ja) 複合碍子の製造方法
CN211891848U (zh) 一种高品质高分子材料的防变形改性注塑装置
JPH07304046A (ja) 注型品の成形装置と製造方法
KR100735467B1 (ko) 압출기용 히터
JPH07156166A (ja) 樹脂成形品および樹脂成形品の製造方法
JP3356475B2 (ja) エラストマー物品の加硫装置
JPH07192951A (ja) 樹脂注型品の製造方法及びその装置
KR20080004366U (ko) 가열 및 냉각이 가능한 사출몰드
JPH05237624A (ja) 鋳造用金型の加熱冷却装置
JPH03248809A (ja) 注型絶縁物の製造方法およびこれに使用する注型絶縁物用の注型金型
KR200423450Y1 (ko) 고무류 제품 제조용 crb 금형의 가류시간 단축 구조