JPH08174397A - レンズ周縁加工方法及びその装置 - Google Patents

レンズ周縁加工方法及びその装置

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JPH08174397A
JPH08174397A JP32682194A JP32682194A JPH08174397A JP H08174397 A JPH08174397 A JP H08174397A JP 32682194 A JP32682194 A JP 32682194A JP 32682194 A JP32682194 A JP 32682194A JP H08174397 A JPH08174397 A JP H08174397A
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JP
Japan
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lens
frame
curve
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JP32682194A
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English (en)
Inventor
Takahiro Watanabe
孝浩 渡辺
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】眼鏡レンズのヤゲンカーブと眼鏡フレーム枠の
カーブとの差と、眼鏡フレーム枠の柔軟性、レンズ材質
等を考慮し、フィット感がよい枠入れ可能にすることが
できるレンズ周縁加工方法及びその装置を提供するこ
と。 【構成】フレームカーブ値とヤゲンカーブ値のカーブ差
を求め、カーブ差からレンズ回転軸と砥石軸との軸間距
離を補正して、この補正された軸間距離を基にして被加
工レンズを研削加工するレンズ周縁加工方法及びその装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡レンズ枠の三次元
形状を計測する眼鏡レンズ枠形状測定装置からの眼鏡レ
ンズ枠の形状データを基にして、被加工レンズのレンズ
周縁加工を行うためのレンズ周縁加工方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレンズ周縁加工方法においては、
特開平5−212661号に記載されているように、ヤ
ゲン加工された眼鏡用レンズを、眼鏡フレーム枠にフィ
ット感良く枠入れするために、ヤゲンカーブの周長と眼
鏡フレーム枠の周長を一致させる方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の方法
でヤゲンカーブの周長と眼鏡フレームの周長とを一致さ
せたとしても、眼鏡レンズのヤゲンカーブと眼鏡フレー
ム枠のカーブとが異なっているためにフィット感がよい
枠入れをすることができなかった。
【0004】すなわち、眼鏡フレーム枠がプラスチック
等の柔軟な材質で作成されているときには、眼鏡レンズ
のヤゲンカーブに眼鏡フレーム枠がなじみ、フィット感
がよい枠入れができるが、金属性の眼鏡フレーム枠(メ
タルフレーム)のときには、眼鏡レンズのヤゲンカーブ
がメタルフレームのカーブになじまないため、枠入れ作
業時に適切なフィット感が得られなかった。
【0005】しかも、無理やり枠入れしようとしても眼
鏡レンズに無理な力が掛かってしまい、眼鏡レンズに歪
みが生じてしまうという問題点もあった。
【0006】本願発明は、上記問題点を解決し、眼鏡レ
ンズのヤゲンカーブと眼鏡フレーム枠のカーブとの差
と、眼鏡フレーム枠の柔軟性、レンズ材質等を考慮し、
フィット感のよい枠入れを可能にすることができるレン
ズ周縁加工装置及びレンズ周縁加工方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、眼鏡レンズ枠に枠入れするため
にレンズ回転軸に挟持された被加工レンズの周縁を砥石
軸に保持された砥石により加工するレンズ周縁加工方法
において、前記眼鏡レンズ枠の形状データを入力する第
1段階と、該第1段階により入力された前記眼鏡レンズ
枠の形状データに基づいて前記眼鏡レンズ枠のフレーム
カーブ値を求める第2段階と、前記第1段階により入力
された前記眼鏡レンズ枠の形状データと眼鏡装用者のレ
イアウト情報とを用いて前記被加工レンズのコバ厚デー
タを求める第3段階と、 該第3段階により求められた
コバ厚データから前記被加工レンズのヤゲンカーブ値を
求める第4段階と、前記フレームカーブ値とのカーブ差
を求め、該カーブ差から前記レンズ回転軸と前記砥石軸
との軸間距離を補正する第5段階と、該第5段階で補正
された軸間距離を基にして前記被加工レンズを研削加工
する第6段階とからなるレンズ周縁加工方法としたこと
を特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明は、前記第5段階は前記フ
レームカーブ値と前記ヤゲンカーブ値とのカーブ差に所
定係数を掛けて、前記レンズ回転軸と前記砥石軸との軸
間距離の補正値を算出する段階を有することを特徴とす
る。
【0009】請求項3の発明は、前記所定係数は、前記
被加工レンズのレンズ材質情報、前記眼鏡レンズ枠のフ
レーム材質、フレーム柔軟性及びフレームの形態情報を
基にして決定される係数であることを特徴とする。
【0010】また、請求項4の発明は、眼鏡レンズ枠に
枠入れするためにレンズ回転軸に挟持された被加工レン
ズの周縁を砥石軸に保持された砥石により加工するレン
ズ周縁加工装置において、前記眼鏡レンズ枠の形状デー
タを入力するためのレンズ枠形状入力手段と、該レンズ
枠形状入力手段からの前記眼鏡レンズ枠の形状データに
基づいて前記眼鏡レンズ枠のフレームカーブ値を求める
手段と、前記レンズ枠形状入力手段からの前記眼鏡レン
ズ枠の形状データと眼鏡装用者のレイアウト情報とを用
いて前記被加工レンズのコバ厚データを求めるコバ厚算
出手段と、該コバ厚算出手段により求められたコバ厚デ
ータから前記被加工レンズのヤゲンカーブ値を求める手
段と、前記フレームカーブ値と前記ヤゲンカーブ値との
カーブ差を求め、該カーブ差から前記レンズ回転軸と前
記砥石軸との軸間距離を補正し、補正した軸間距離を基
にして前記被加工レンズを研削加工するように制御する
制御手段を備えたレンズ周縁加工装置としたことを特徴
とする。
【0011】請求項5の発明は、前記制御手段は前記フ
レームカーブ値と前記ヤゲンカーブ値とのカーブ差に所
定係数を掛けて、前記レンズ回転軸と前記砥石軸との軸
間距離の補正値を算出する算出手段を有することを特徴
とする。
【0012】請求項6の発明は、前記所定係数は、前記
被加工レンズのレンズ材質情報、前記眼鏡レンズ枠のフ
レーム材質、フレーム柔軟性及びフレームの形態情報を
基にして決定される係数であることを特徴とする。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】<研削加工部>図7において、1はレンズ
周縁加工装置の筺体状の本体、2は本体1の前側上部に
設けられた傾斜面、3は傾斜面2の左側半分に設けられ
た液晶表示部、4は傾斜面2の右側に設けられたキーボ
ード部、4a〜4c等はキーボード部4に設けられたス
イッチである。
【0015】また、本体1の中央及び左側部近傍の部分
には凹部1a,1bが設けられていて、凹部1aには本
体1に回転自在に保持された砥石5が配設されている。
この砥石5は、粗砥石6とV溝砥石7を備え、図1に示
したモータ8で回転駆動される様になっている。
【0016】本体1内には、図2に示したキャリッジ支
持用の支持台9が固定されている。この支持台9は、左
右の脚部9a,9bと、脚部9b側に偏らせて脚部9
a,9b間に配設した中間脚部9cと、脚部9a〜9c
の上端部を連設している取付板部9dを有する。
【0017】しかも、取付板部9dの両側部には軸取付
用のブラケット10,11が突設され、取付板部9dの
中間部には軸支持突起12が突設されている。このブラ
ケット10,11及び軸支持突起12は図7に示した平
面形状がコ字状のカバー13で覆われている。このブラ
ケット10,11には軸支持突起12を貫通する支持軸
14の両端部が固定されている。
【0018】<キャリッジ>本体1上にはキャリッジ1
5が配設されている。このキャリッジ15は、キャリッ
ジ本体15aと、このキャリッジ本体15aの両側に前
方に向けて一体に設けられた互いに平行なアーム部15
b,15cと、キャリッジ本体15aの両側に後方に向
けて突設された突起15d,15eを有する。
【0019】この突起15d,15eは、図2に示した
様に軸支持突起12を挟む位置に配設されていると共
に、支持軸14の軸線回りに回動可能に且つ支持軸14
の長手方向(左右)に移動自在に支持軸14に保持され
ている。これによりキャリッジ15の前端部が支持軸1
4を中心に上下回動できるようになっている。
【0020】このキャリッジ15のアーム部15bには
レンズ回転軸16が回転自在に保持され、キャリッジ1
5のアーム部15cにはレンズ回転軸16と同軸上に配
設されたレンズ回転軸17が回転自在に且つレンズ回転
軸16に対して進退調整可能に保持されていて、このレ
ンズ回転軸16,17の対向端間(一端部間)には被加
工レンズLが挟持される様になっている。また、レンズ
回転軸16の他端部には図示を省略した固定手段により
円板Tが着脱可能に取り付けられている。この固定手段
の構造は周知のものを用いている。
【0021】このレンズ回転軸16,17は軸回転駆動
装置(軸回転駆動手段)で回転駆動されるようになって
いる。この軸回転駆動装置は、キャリッジ本体15a内
に固定されたパルスモータ18と、パルスモータ18の
回転をレンズ回転軸16,17に伝達する動力伝達機構
(動力伝達手段)19を有する。
【0022】この動力伝達機構19は、レンズ回転軸1
6,17にそれぞれ取り付けられたプーリ20,20
と、キャリッジ本体15aに回転自在に保持された回転
軸21と、回転軸21の両端部にそれぞれ固定されたプ
ーリ22,22と、プーリ20,22に掛け渡されたタ
イミングベルト23と、回転軸21に固定されたギヤ2
4と、パルスモータ18の出力用のピニオン25等から
構成されている。
【0023】また、支持軸14には、本体1の凹部1a
に配設した支持アーム26の後部が左右動自在に保持さ
れている。この支持アーム26は、キャリッジ15に対
して相対回転自在に且つ左右方向には一体的に移動可能
に保持されている。尚、支持アーム26の中間部は本体
1に図示しない軸で左右動自在に保持されている。
【0024】この支持アーム26とブラケット10との
間には支持軸14に巻回したスプリング27が介装さ
れ、本体1とブラケット11との間にはスプリング28
が介装されている。そして、キャリッジ15はスプリン
グ27,28のバネ力がバランスする位置で停止し、こ
の停止位置ではレンズ回転軸16,17間に保持された
被加工レンズLが粗砥石6上に位置するようになってい
る。
【0025】<キャリッジ横移動手段>このキャリッジ
15はキャリッジ横移動手段29で左右に移動駆動可能
に設けられている。
【0026】このキャリッジ横移動手段29は、支持ア
ーム26の前面に固定されたコ字状のブラケット30
と、ブラケット30内に位置させて支持アーム26の前
面に固定されたバリアブルモータ31と、バリアブルモ
ータ31の支持アーム26を貫通する出力軸31aに固
定されたプーリ32と、支持台9の脚部9b,9c間に
両端が固定され且つプーリ32に捲回されたワイヤ33
を有する。
【0027】また、キャリッジ横移動手段29は、ブラ
ケット30に固定されたロータリーエンコーダ34(検
出手段)と、ロータリーエンコーダ34の回転軸34a
とバリアブルモータ31の出力軸31bとを連結するカ
ップリング35を有する。尚、バリアブルモータ31は
通電を停止させると、出力軸31bが自由回転し得る状
態となる。
【0028】<キャリッジ昇降手段>円板Tに対応する
位置の下方には図3に示した様にキャリッジ昇降手段3
6が配設されている。
【0029】このキャリッジ昇降手段36は、自由端部
が上下回動可能に基端部を枢軸37a,37aで支持ア
ーム26に回動自在に取り付けたリンク37,37と、
リンク37,37の自由端部に枢軸37b,37bで回
動自在に取り付けたリンク38と、リンク38に上方に
向けて突設した支持ロッド39と、支持ロッド39の上
端に設けられた板状の型受台40を有する。
【0030】また、キャリッジ昇降手段36は、支持ロ
ッド39とは直角に前側に向けて突設された軸部材41
と、キャリッジ15の移動方向に延びて軸部材41を支
持する軸受部材42と、軸受部材42と一体に設けられ
且つ周方向に回転不能且つ上下動可能に図示しない位置
で本体1に保持された雌ネジ筒43と、雌ネジ筒43に
螺合された雄ネジ44と、本体1に固定され且つ雄ネジ
44を回転駆動するパルスモータ45を有する。
【0031】<レンズ枠形状形状測定部(枠形状測定手
段)>レンズ枠形状測定部46は、パルスモータ47
と、パルスモータ47の出力軸47aに取り付けられた
回転アーム48と、回転アーム48に保持されたレール
49と、レール49に沿って長手方向に移動可能なフィ
ラー支持体50と、フィラー支持体50に装着されたフ
ィラー51(接触子)と、フィラー支持体50の移動量
を検出するエンコーダ52と、フィラー支持体50を一
方向に付勢しているスプリング53を有する。
【0032】なお、レンズ枠形状測定部46をレンズ加
工装置と一体に構成するか、これをレンズ加工装置と別
体に構成し両者を電気的に接続する代わりに、レンズ加
工装置と別体のレンズ枠形状測定装置により測定された
レンズ枠形状データをフロッピーディスクやICカードに
一旦入力し、レンズ加工装置にはこれら記憶媒体からデ
ータを読み取る読取装置を設けるように構成してもよい
し、眼鏡フレームメーカーからオンラインでレンズ枠形
状データをレンズ加工装置に入力できるように構成して
もよい。
【0033】<レンズコバ厚測定部>レンズコバ厚測定
部200は図4に示した様に砥石5に対応して設けられ
ている。
【0034】このレンズコバ厚測定部200は、本体1
上に前後に間隔をおいて平行に取り付けられたブラケッ
ト201,202と、前後に延び且つブラケット20
1,202間に渡架固定された一対の平行なガイドレー
ル203,204と、キャリッジ15に対して進退自在
にガイドレール203,204に保持された板状の可動
ベース205を有する。
【0035】また、レンズコバ厚測定部200は、ガイ
ドレール203,204と平行に設けられ且つ可動ベー
ス205の下面に固定されたラック206と、可動ベー
ス205の下面に位置して本体1上に固定されたパルス
モータ207と、パルスモータ207の出力軸207a
に固定され且つラック206に噛合するピニオン208
と、ブラケット202に固定されて可動ベース205の
原点を検出するマイクロスイッチMSを有する。このパ
ルスモータ207を駆動制御してピニオン208を回転
させることにより、このピニオン208とラック206
との作用により可動ベース205がキャリッジ15に対
して進退駆動させられる。
【0036】しかも、レンズコバ厚測定部200は、可
動ベース205の上方に間隔をおいて固定された取付プ
レート209と、取付プレート209の上方に間隔をお
いて固定された取付プレート210と、取付プレート2
09,210間に回転自在に保持され且つ互いに噛合す
るギヤ211,212と、取付プレート209上に固定
されたバリアブルモータ213と、バリアブルモータ2
13の取付プレート209を貫通する出力軸213aに
固定され且つギヤ211に噛合するピニオン214と、
取付プレート209上に固定されたロータリーエンコー
ダ215(検出手段)と、ロータリーエンコーダ215
の取付プレート209を貫通する出力軸215aに固定
され且つギヤ212に噛合するピニオン216を有す
る。
【0037】更に、レンズコバ厚測定部200は、ギヤ
211,212の取付プレート210から突出する軸部
211a,212aに基端部217a,217bが保持
されたフィラー軸217,218と、フィラー軸21
7,218の先端に一体に設けられた円板状のフィラー
219(第1接触子),220(第2接触子)と、フィ
ラー軸217,218間に介装されたスプリング221
と、フィラー軸217の基端部217a近傍に位置して
取付プレート210上に固定されたマイクロスイッチ2
22を有する。尚、図7中、223はレンズコバ厚測定
部200のフィラー軸217,218の一部及びフィラ
ー219,220以外の各部品を覆うカバーケースであ
る。
【0038】そして、バリアブルモータ213を駆動制
御することにより、バリアブルモータ213の回転が出
力軸213a,ピニオン216を介してギヤ211,2
12に伝達されて、フィラー軸217,218がスプリ
ング221のバネ力に抗して互いに離反する方向に回動
させられ、フィラー219,220の間隔が開くことに
なる。この際、ギヤ212の回転がピニオン216,出
力軸215aを介してロータリーエンコーダ215に伝
達され、フィラー219,220の間隔がロータリーエ
ンコーダ215の出力から得られることになる。また、
マイクロスイッチ222は、フィラー219,220同
士がスプリング221のバネ力で当接させられていると
きにフィラー軸217の基端部217aで押圧されてON
するようになっている。
【0039】なお、フィーラー軸217,218は、図
7に示すとおり、砥石5を配置した加工室の手前に設け
られているが、これに限定されず、キャリッジ15に開
口部を設けてキャリッジ内に配設してもよい。
【0040】<電装部>電装部Dの演算制御回路100
(制御手段)は、上述の研削加工部のモータ8,バリア
ブルモータ31,パルスモータ18,64等を駆動制御
するドライブコントローラ101と、フレームデータメ
モリ102と、フレームPD値FPDおよび装用者の瞳孔間
距離値PDとを入力するためのFPD/PD入力装置103
と、眼鏡フレームやレンズ等の部品情報を入力する部品
情報入力装置104と、部品情報に応じて予め定めた補
正のための経験値kを記憶している補正値メモリ105
と、レンズLを加工するための加工データ(Pi,Θi,Z
i)を記憶するための加工データメモリ106とが接続さ
れている。
【0041】この補正値メモリ104に予め記憶されて
いる補正のための経験値kは、 「・レンズ材質情報(プラスチック、ガラス、ポリカー
ボネイト等)、 ・フレーム材質情報(セルフレーム、メタルフレーム、
オプチルフレーム、平ら等) ・フレームの柔軟性情報(固め、ちょっと固め、普通、
ちょっと柔らかめ、柔らかめ等 ・フレームの形状情報(丸いもの、角の多いもの等)」 等の部品に応じて経験的(または実験的)に求められた
もので、下記の表1にその一例を示す。
【0042】表1<経験値k> 部 品 情 報 メタル セル プラスチックレンズ 0.2 0.1 ガ ラ ス レ ン ズ 0.3 0.2 上述したロータリーエンコーダ215,マイクロスイッ
チ222,MSからの出力は演算制御回路100に入力
され、パルスモータ207,バリアブルモータ213は
演算制御回路100によりドライブコントローラ101
を介して制御されるようになっている。また、演算制御
回路100は、可動ベース205がキャリッジ15側に
移動させられる際、マイクロスイッチMSがOFFさせら
れた時点からのパルスモータ207への駆動パルス数を
カウントすることにより、可動ベース205のキャリッ
ジ15側への移動量すなわちフィラー219,220の
キャリッジ15側への移動量を演算して求めるようにな
っている。
【0043】FPD/PD入力装置103としてはテンキー
入力装置のような手入力装置でもよいし、検眼装置から
のオンライン入力や、フロッピーディスクやICカード等
の検眼データ記憶手段からの読取装置で構成してもよ
い。
【0044】しかも、演算制御部100でドライブコン
トローラ101を作動させることによりパルス発生器1
06から駆動パルスを発生させて、パルスモータ47を
作動させると、回転アーム48が回転させられる。これ
により、フィーラー66が眼鏡フレームF(眼鏡枠)の
レンズ枠RFまたはLFの内周に沿って移動させられる。
【0045】この際、上述したフィーラー66の移動量
はエンコーダ52で検出され動径長ρiとして電装部Dの
フレームデータメモリ102に入力され、パルス発生器
106からパルスモータ47に供給されたと同じパルス
が回転アーム48の回転角すなわち動径角θiとしてフ
レームデータメモリ102に入力され、フィーラー66
の上下動(昇降量)ziは図示しないエンコーダで検出
されてフレームメモリ102に入力されることにより、
レンズ枠(または型板)の形状データである動径データが
(ρi,θi,zi)[ここでi=1,2,3,………N]としてフ
レームメモリ102に記憶される様になっている。
【0046】以下上記構成のレンズ周縁加工装置の作用
を説明する。
【0047】ステップS1 図1に示したレンズ周縁加工装置の電源(図示略)をON
させると、図1に示した制御回路が動作可能な状態とな
る。
【0048】この状態で図8のステップS1において、
まず、フレームリーダ(フレーム形状測定装置)すなわ
ちレンズ枠形状測定部46を作動させて、図5,図6に
示した様な眼鏡フレームFの右眼レンズ枠RFの形状を測
定しレンズ枠(または型板)動径データ(ρi,θi,zi)
[ここでi=1,2,3,………N]を求め、これをフレーム
データメモリ102に記憶させ、ステップS2に移行す
る。
【0049】ステップS2 このステップS2では、ステップS1の動径データを求
める際に得られた、レンズ枠形状測定部46によりフレ
ームカーブ値Rfを求めてステップS3に移行する。
【0050】本ステップでは、ステップS1で求められ
た極座標形式のレンズ枠(または型板)動径データ(ρi,
θi,zi)を直交座標に座標変換し、直交座標形式の形
状データ(Xi,Yi,Zi)[i=0,1,2,3・・・
・N]を求めて、この直交座標形式の形状データ(Xi,
Yi,Zi)を用いてフレームカーブ値Rfを求める。
【0051】すなわち、レンズ枠RFの形状の上の任意の
点におけるカーブ値を求めるために用いる変数を、l,
m,nとすると、フレームカーブ値Rfは (Xi−l)2+(Yi−m)2+(Zi−n)2=Rf 2 として求められ、この式に(Xi,Yi,Zi)の値を代
入する。
【0052】この方程式はレンズ枠RFの形状の任意の4
点の各々について作り、この4つの連立方程式を解くこ
とによりフレームカーブ値Rfを求める。
【0053】ステップS3 このステップS3では、フレームPD値FPD,装用者の瞳
孔間距離値PD,及び上寄せ量UP等をFPD/PD入力装置1
06により演算制御回路100にレイアウトデータとして
入力すると共に、ステップS4に移行する。
【0054】ステップS4 このステップS4では、 「・レンズ材質情報(プラスチック、ガラス、ポリカー
ボネイト等)、 ・フレーム材質情報(セルフレーム、メタルフレーム、
オプチルフレーム、平ら等) ・フレームの柔軟性情報(固め、ちょっと固め、普通、
ちょっと柔らかめ、柔らかめ等 ・フレームの形状情報(丸いもの、角の多いもの等)」 等の部品情報を部品情報入力装置104で演算制御回路
100に入力し、ステップS5に移行する。
【0055】ステップS5 このステップS5では、図示を省略したスタートボタン
が押されたか否かが判断され、押されていなければステ
ップS4に戻り、押されていればステップS6に移行す
る。
【0056】ステップS6 このステップS6では、フレームの枠データを瞳中心に
計算して、ステップS7に移行する。即ち、演算制御回
路100は入力されたフレームPD値FPDと瞳孔間距離値P
Dとから右眼レンズの光学中心OLRの内寄せ量IN´を IN´={(FPD−PD)/2} …………(1) として求め、フレームデータメモリ102に記憶されて
いるレンズ枠RFの幾何学中心に原点をもつレンズ枠(ま
たは型板)動径データ(ρi,θi,zi)の各サンプリング
ポイントQiについて、その動径データをx−y座標変換
を求め、このx座標値を内寄せ量IN´分x軸方向(水平方
向)に移動させ、新たな原点に基づく瞳中心データ(P
i,Θi,Zi)(ここでi=1,2,3,…………N)を として求め、これを瞳中心データメモリ110に記憶さ
せ、ステップS7に移行する。ここで、上寄せ量UPが
入力されていれば、この上寄せ量も加味して瞳中心デー
タ(Pi,Θi,Zi)を求めるものとする。
【0057】ステップS6´ 本ステップS6´では、瞳中心に計算した枠データによ
り加工データを求める。被加工レンズを砥石で研削加工
する際、レンズ回転軸と砥石回転軸との軸間を結ぶ直線
上において被加工レンズLと砥石とが接触すると仮定し
た点を仮想加工点とした場合、この仮想加工点と実際の
加工点は一般的にはずれている。しかも、角度θiにお
ける動径ρiの研削時には、レンズ回転軸と上記仮想加
工点との距離、即ち加工データliの大きさで砥石に被
加工レンズLを接触させる必要がある。
【0058】実際には、加工データliを調整して研削
加工を行うが、換言すると、レンズ回転軸と砥石回転軸
との軸間距離を調整して研削加工を行うことになる。
【0059】砥石回転軸を有するキャリッジは型受台を
目一杯に上昇させた位置を基準位置とし、その基準位置
から下方に型受台を下ろしていき、砥石により研削加工
を行う。
【0060】型受台は、例えば1パルス当り所定の大き
さで昇降移動する。加工データ(軸間距離)liと型受
台のモータ移動量(駆動量)との関係は、所定量駆動さ
せた後の型受台の位置におけるレンズ回転軸と砥石回転
軸との距離をxiとすると、 モータ移動量(駆動量)=xi−li として表わされる。
【0061】尚、現実の加工点と仮想加工点とが一致す
る場合、即ち現実の加工点がレンズ回転軸と砥石回転軸
とを結ぶ直線上に存在する場合、加工データliは動径
ρiに一致し、 モータ移動量(駆動量)=xi−ρi として表わされる。
【0062】従って、この様な現実の加工点が仮想加工
点と一致していない場合のズレ量も加味して加工データ
(Pi,Θi,Zi)を求めるものとする。
【0063】ステップS7このステップS7では、ステ
ップS6で求めた動径データ(ρi,θi,zi)に対応す
る瞳中心データ(Pi,Θi,Zi)に基づいて被加工レン
ズLのコバ厚を求め、ステップS8に移行する。
【0064】即ち、演算制御回路100は、コバ厚測定
モードにすると、バリアブルモータ213を上述の如く
駆動制御してフィラー219,220の間隔を開いた
後、パルスモータ207を駆動制御して可動ベース20
5をキャリッジ15側に移動させて、フィラー219,
220を被加工レンズLの両側まで移動させて、モータ
207,213の作動を停止させる。これにより、フィ
ラー219,220は、スプリング221のバネ力によ
り被加工レンズLの左右の屈折面に当接させられる。
【0065】この状態で演算制御回路100は、パルス
モータ18を駆動制御すると共に、パルスモータ207
を駆動制御して、フィラー219,220の被加工レン
ズLへの当接位置を加工データ(Pi,Θi,Zi)に対応
して移動させ、このフィーラー219,220の間隔
(コバ厚)をロータリーエンコーダ215の出力から加
工データ(Pi,Θi,Zi)に対応して求める。
【0066】ステップS8 このステップS8では、ステップS7で測定したコバ厚
データを基にヤゲンカーブ値Ryを求めてステップS9
に移行する。
【0067】本ステップでは、ステップS7で求めたコ
バ厚データを基に未加工レンズLにヤゲン頂点を作るヤ
ゲンカーブを求め、このヤゲンカーブの任意の点におけ
るカーブ値Ryを求めるために用いる変数を、l´,m
´,n´とすると、ヤゲンカーブ値Ryは (Xj−l´)2+(Yj−m´)2+(Zj−n´)2=R
y 2 として求められ、この式に(Xj,Yj,Zj)[j=0,
1,2,3,・・・・N]の値を代入する。
【0068】この方程式はヤゲンカーブの任意の4点の
各々について作り、この4つの連立方程式を解くことに
よりヤゲンカーブ値Ryを求める。
【0069】ステップS9 このステップS9では、ステップS8で求められたヤゲ
ンカーブ値Ryを変更するためのキー操作(図示略)が
なされたか否かを判断する。変更がなければステップS
11に移行し、変更があればステップS10に移行す
る。
【0070】ステップS10 ステップS10では、図示しないテンキー等によりヤゲ
ンカーブ値Ryの変更データを入力し、ステップS11
に移行する。
【0071】ステップS11 このステップS11では、フレームカーブ値Rfとヤゲ
ンカーブ値Ryとのカーブ差RΔを、 RΔ=|Rf−Ry| として求める。
【0072】ステップS12 ステップS11で求めたRΔをもとに補正値lHを演算
する。
【0073】即ち、演算制御回路100は、カーブ差R
Δが求められると、ステップS4において入力された部
品情報をもとに補正値メモリ105に記憶されている経
験値kを読みだして補正値lHを演算する。
【0074】ここで、補正値lHは、このような部品情
報により決められる経験値(実験値)に基づく係数kを
カーブ差RΔに掛けることにより、 lH=k×RΔ として得られる。
【0075】この係数kは、予め補正値メモリ105に
記憶させているが、顧客の好みに応じて変えることもで
きる。この係数kはの変更方法は、図示していない別の
手段により変更することもできる。
【0076】もし、フレームの材質・レンズの材質より
補正値lHを見直して、補正値lHの変更の必要があれば
補正テンキー等を用いて補正値lHに直接変更を加えた
後、図示しないキーの操作によりステップS13に移行
させる。
【0077】ステップS13 このステップS13では、ステップS4においてフレー
ムの柔軟性に関するデータが入力されたか否かを判断し
て、入力されていなければステップS15に移行し、入
力されていればステップS14に移行する。
【0078】ステップS14 ステップS14では、補正値lHの変更が可能な待機状
態となっていて、フレームの柔軟性に関するデータによ
り補正値lHを見直すことができる状態となっている。
ここで、補正値lHの変更の必要がなければ図示しない
キーの操作によりステップS15に移行させる。
【0079】もし、フレームの柔軟性に関するデータに
より補正値lHを見直して、補正値lHの変更の必要があ
れば補正テンキー等を用いて補正値lHに直接変更を加
えた後、図示しないキーの操作によりステップS15に
移行させる。
【0080】ステップS15 このステップS15では、加工開始ボタン(図示せず)が
押されたか否かが判断され、押されていなければステッ
プS9に移行してループし、押されていればステップS
16に移行する。
【0081】ステップS16 このステップS16では、加工データメモリ102に記
憶させた加工データ(Pi,Θi,Zi)と砥石6の半径か
ら、レンズ加工のためのレンズ回転軸と砥石軸との間の
軸間距離情報(θi,li)[i=0,1,2,3,・・
・N]を演算して、この軸間距離(θi,li)に補正値
Hを加えて、仕上がり径のための軸間距離を加工デー
タとして求め、ステップS17に移行する。即ち、加工
データである軸間距離情報(θi,Li)の軸間距離Li
は、 Li=li−lH(i=0,1,2,3,…N) として求められる。
【0082】ステップS17 このステップS17において演算制御回路100は、軸
間距離情報(θi,Ln)を加工データメモリ102に記
憶させて、次ぎに、ドライブコントローラ101を制御
してモータ8を駆動し砥石5を回転させ、レンズRLの粗
研削を行い、ステップS18に移行する。
【0083】この際、ドライブコントローラ101は演
算制御回路100の制御下でパルス発生器51から加工
データメモリ106に記憶されている加工データに対応
してパルスモータ24,35にパルスを供給する。これ
により、レンズ回転軸22,23は加工動径角度Θi回
転され、型受台33はレンズRLが加工動径Piまで砥石6
で研削加工された時、円板Tが型受台33に当接しそれ
以上研削されない位置に移動される。
【0084】この動作を軸間距離情報(θi,Ln)の全
てについて実行することにより、被加工レンズLを加工
データに基いて粗研削してレンズ枠RFと相似形状のレン
ズRLに研削加工する。
【0085】ステップS18 このステップS17において、砥石6による粗研削が完
了すると、図示しない公知のキャリッジ移動手段でレン
ズRLを移動しV溝砥石7でヤゲン加工をする。この際、
演算制御回路100は、求めた軸間距離情報(θi,L
i)に対応するコバ厚を基に、レンズRLの周縁にヤゲン
加工を行わせる。
【0086】なお、レンズRLはその光学中心OLRがレン
ズ回転軸2,2の回転軸と一致するようにレンズ回転軸2,2
にチャッキングされる。
【0087】左眼レンズLLについても上記と同様の動作
を実行させる。
【0088】また、上述した実施例では、2つのフィラ
ー219,220を用いてコバ厚を測定しているが、特
願平5−269001号におけるように一つのフィラー
でコバ厚を求めることもできる。
【0089】尚、上記実施例では、加工データliに仕
上がり径の補正値lHを加味して、レンズ回転軸と砥石
回転軸との軸間距離の補正を行ったが、これに限定され
ず、フレームの形状データ(ρi,θi,zi)の動径情
報ρiに加え、仮想加工点に基づく補正動径情報ρ´iを
求め、加工データを計算してもよい。
【0090】
【効果】以上説明したように、請求項1の発明のレンズ
周縁加工方法は、眼鏡レンズ枠に枠入れするためにレン
ズ回転軸に挟持された被加工レンズの周縁を砥石軸に保
持された砥石により加工するレンズ周縁加工方法におい
て、前記眼鏡レンズ枠の形状データを入力する第1段階
と、該第1段階により入力された前記眼鏡レンズ枠の形
状データに基づいて前記眼鏡レンズ枠のフレームカーブ
値を求める第2段階と、前記第1段階により入力された
前記眼鏡レンズ枠の形状データと眼鏡装用者のレイアウ
ト情報とを用いて前記被加工レンズのコバ厚データを求
める第3段階と、 該第3段階により求められたコバ厚
データから前記被加工レンズのヤゲンカーブ値を求める
第4段階と、前記フレームカーブ値とのカーブ差を求
め、該カーブ差から前記レンズ回転軸と前記砥石軸との
軸間距離を補正する第5段階と、該第5段階で補正され
た軸間距離を基にして前記被加工レンズを研削加工する
第6段階とからなる構成としたので、眼鏡レンズのヤゲ
ンカーブと眼鏡フレーム枠のカーブとの差からレンズ回
転軸と砥石軸との軸間距離を補正し、フィット感がよい
枠入れを可能にすることができる。
【0091】請求項2の発明は、前記第5段階が前記フ
レームカーブ値と前記ヤゲンカーブ値とのカーブ差に所
定係数を掛けて、前記レンズ回転軸と前記砥石軸との軸
間距離の補正値を算出する段階を有するので、フレーム
カーブとヤゲンカーブとのカーブ差に応じてレンズ回転
軸と砥石軸との軸間距離調整し、眼鏡レンズ枠のフレー
ムカーブに合った眼鏡レンズのヤゲンカーブを実現する
ことができる。
【0092】請求項3の発明は、前記所定係数を、前記
被加工レンズのレンズ材質情報、前記眼鏡レンズ枠のフ
レーム材質、フレーム柔軟性及びフレームの形態情報を
基にして決定される係数としたので、眼鏡装用者の好み
に応じ様々な眼鏡レンズ枠のフレームカーブにマッチす
るように眼鏡レンズのヤゲンカーブを実現することがで
きる。
【0093】また、請求項4の発明のレンズ周縁加工装
置は、眼鏡レンズ枠に枠入れするためにレンズ回転軸に
挟持された被加工レンズの周縁を砥石軸に保持された砥
石により加工するレンズ周縁加工装置において、前記眼
鏡レンズ枠の形状データを入力するためのレンズ枠形状
入力手段と、該レンズ枠形状入力手段からの前記眼鏡レ
ンズ枠の形状データに基づいて前記眼鏡レンズ枠のフレ
ームカーブ値を求める手段と、前記レンズ枠形状入力手
段からの前記眼鏡レンズ枠の形状データと眼鏡装用者の
レイアウト情報とを用いて前記被加工レンズのコバ厚デ
ータを求めるコバ厚算出手段と、該コバ厚算出手段によ
り求められたコバ厚データから前記被加工レンズのヤゲ
ンカーブ値を求める手段と、前記フレームカーブ値と前
記ヤゲンカーブ値とのカーブ差を求め、該カーブ差から
前記レンズ回転軸と前記砥石軸との軸間距離を補正し、
補正した軸間距離を基にして前記被加工レンズを研削加
工するように制御する制御手段を備えた構成としたの
で、眼鏡レンズのヤゲンカーブと眼鏡フレーム枠のカー
ブとの差からレンズ回転軸と砥石軸との軸間距離を補正
し、フィット感がよい枠入れを可能にすることができ
る。
【0094】請求項5の発明は、前記制御手段が前記フ
レームカーブ値と前記ヤゲンカーブ値とのカーブ差に所
定係数を掛けて、前記レンズ回転軸と前記砥石軸との軸
間距離の補正値を算出する算出手段を有する構成とした
ので、フレームカーブとヤゲンカーブとのカーブ差に応
じてレンズ回転軸と砥石軸との軸間距離調整し、眼鏡レ
ンズ枠のフレームカーブに合った眼鏡レンズのヤゲンカ
ーブを研削加工することができる。
【0095】請求項6の発明は、前記所定係数を、前記
被加工レンズのレンズ材質情報、前記眼鏡レンズ枠のフ
レーム材質、フレーム柔軟性及びフレームの形態情報を
基にして決定される係数としたので、眼鏡装用者の好み
に応じ様々な眼鏡レンズ枠のフレームカーブにマッチす
るように眼鏡レンズのヤゲンカーブを研削加工すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるレンズ周縁加工装置の第1実
施例を示す制御回路図である。
【図2】図1に示したキャリッジ取付部の概略背面図で
ある。
【図3】図2に示したキャリッジのキャリッジ昇降手段
の部分の一部を破断してA−A方向から見た説明図であ
る。
【図4】(a)は図1〜図3に示したキャリッジとフィラ
ーとの関係を示す概略平面図、(b)は(a)のB−B線に沿
う断面図、(c)は(b)のC−C線に沿う断面図、(d)は(b)
のラックとピニオンとの関係を示す説明図である。
【図5】図1に示した被加工レンズとレンズ枠形状との
関係を示す説明図である。
【図6】図1に示したレンズ枠の幾何学中心からの内寄
せ量及び上寄せ量をしめす説明図である。
【図7】図1〜図4に示した構成を備えるレンズ周縁加
工装置の外観図である。
【図8】この発明にかかるレンズ周縁加工装置のフロー
チャートである。
【符号の説明】
5…砥石(レンズ研削用砥石) 15…キャリッジ 16,17…レンズ回転軸 34…ロータリーエンコーダ(検出手段) 46…レンズ枠形状測定部(枠形状測定手段) 66…フィーラー(接触子) 100…演算制御回路(制御手段) 215…ロータリーエンコーダ(検出手段) 219…フィーラー(第1接触子) 220…フィーラー(第2接触子)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】眼鏡レンズ枠に枠入れするためにレンズ回
    転軸に挟持された被加工レンズの周縁を砥石軸に保持さ
    れた砥石により加工するレンズ周縁加工方法において、 前記眼鏡レンズ枠の形状データを入力する第1段階と、 該第1段階により入力された前記眼鏡レンズ枠の形状デ
    ータに基づいて前記眼鏡レンズ枠のフレームカーブ値を
    求める第2段階と、 前記第1段階により入力された前記眼鏡レンズ枠の形状
    データと眼鏡装用者のレイアウト情報とを用いて前記被
    加工レンズのコバ厚データを求める第3段階と、 該第
    3段階により求められたコバ厚データから前記被加工レ
    ンズのヤゲンカーブ値を求める第4段階と、 前記フレームカーブ値とのカーブ差を求め、該カーブ差
    から前記レンズ回転軸と前記砥石軸との軸間距離を補正
    する第5段階と、 該第5段階で補正された軸間距離を基にして前記被加工
    レンズを研削加工する第6段階とからなることを特徴と
    するレンズ周縁加工方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のレンズ周縁加工方法にお
    いて、前記第5段階は前記フレームカーブ値と前記ヤゲ
    ンカーブ値とのカーブ差に所定係数を掛けて、前記レン
    ズ回転軸と前記砥石軸との軸間距離の補正値を算出する
    段階を有することを特徴とするレンズ周縁加工方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のレンズ周縁加工方法にお
    いて、前記所定係数は、前記被加工レンズのレンズ材質
    情報、前記眼鏡レンズ枠のフレーム材質、フレーム柔軟
    性及びフレームの形態情報を基にして決定される係数で
    あることを特徴とするレンズ周縁加工方法。
  4. 【請求項4】眼鏡レンズ枠に枠入れするためにレンズ回
    転軸に挟持された被加工レンズの周縁を砥石軸に保持さ
    れた砥石により加工するレンズ周縁加工装置において、 前記眼鏡レンズ枠の形状データを入力するためのレンズ
    枠形状入力手段と、 該レンズ枠形状入力手段からの前記眼鏡レンズ枠の形状
    データに基づいて前記眼鏡レンズ枠のフレームカーブ値
    を求める手段と、 前記レンズ枠形状入力手段からの前記眼鏡レンズ枠の形
    状データと眼鏡装用者のレイアウト情報とを用いて前記
    被加工レンズのコバ厚データを求めるコバ厚算出手段
    と、 該コバ厚算出手段により求められたコバ厚データから前
    記被加工レンズのヤゲンカーブ値を求める手段と、 前記フレームカーブ値と前記ヤゲンカーブ値とのカーブ
    差を求め、該カーブ差から前記レンズ回転軸と前記砥石
    軸との軸間距離を補正し、補正した軸間距離を基にして
    前記被加工レンズを研削加工するように制御する制御手
    段を備えたことを特徴とするレンズ周縁加工装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のレンズ周縁加工装置にお
    いて、前記制御手段は前記フレームカーブ値と前記ヤゲ
    ンカーブ値とのカーブ差に所定係数を掛けて、前記レン
    ズ回転軸と前記砥石軸との軸間距離の補正値を算出する
    算出手段を有することを特徴とするレンズ周縁加工装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のレンズ周縁加工装置にお
    いて、前記所定係数は、前記被加工レンズのレンズ材質
    情報、前記眼鏡レンズ枠のフレーム材質、フレーム柔軟
    性及びフレームの形態情報を基にして決定される係数で
    あることを特徴とするレンズ周縁加工装置。
JP32682194A 1994-12-28 1994-12-28 レンズ周縁加工方法及びその装置 Pending JPH08174397A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006102846A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Nidek Co Ltd 眼鏡レンズ加工装置
CN1319699C (zh) * 2003-12-19 2007-06-06 广东工业大学 一种轴对称回转曲面的精密加工装置及其方法

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