JPH08174214A - 突合せ溶接方法及びその方法に用いる当材 - Google Patents

突合せ溶接方法及びその方法に用いる当材

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JPH08174214A
JPH08174214A JP33717594A JP33717594A JPH08174214A JP H08174214 A JPH08174214 A JP H08174214A JP 33717594 A JP33717594 A JP 33717594A JP 33717594 A JP33717594 A JP 33717594A JP H08174214 A JPH08174214 A JP H08174214A
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groove
welding method
welding
butt welding
triangular prism
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JP33717594A
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Kunihiko Takemasa
邦彦 武政
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SHINKURUSHIMA DOCK KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工工数や作業工数を低減し、容易に溶接が
できる突合せ溶接方法に使用する当材を提供すること。 【構成】 当材31は、耐火物で構成した三角柱32
と、この三角柱32を溶接に使用するときに母材に固定
する固定手段33とからなる。固定手段33は、一面全
面に接着面35が形成された金属箔34と、その上に配
置した剥離紙36とからなる。三角柱32は、三角柱単
位体37を金属箔34の一部接着面35上に一列に並べ
てなる。三角柱単位体37は、セラミック等の耐火物で
構成される。三角柱単位体37の角度はX開先、K開先
のいずれにも使用できるように、三角柱32の内角の角
度α、角度β、角度γが設定されている。当材31を使
用するときは、当材31の三角柱32の角度を選択し、
両母材の開先部分の裏面に三角柱32を密着配置して固
定手段33で両母材に接着させた後、溶接をさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、突合せ溶接方法及びそ
の方法に使用する当材に関する。本発明は、所定の厚さ
以上の母材同士の一方あるいは双方に開先を設け、前記
開先部分を突き合わせた状態で溶接する突合せ溶接方
法、及び前記開先部分であって溶接面と反対側に配置し
て使用する当材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の突合せ溶接方法は、金属からな
る母材同士を突合せ、当該突合せ部分を溶融状態で接合
させる方法として知られている。このような突合せ溶接
方法では、母材の厚さが例えば15ミリメートル以上の
場合には、両母材同士の一方あるいは双方に開先を設
け、前記開先部分を突き合わせた状態で溶接している。
このように母材の突合せ部分に開先を設ける理由は、厚
みのある両母材の内部まで確実に溶融状態にして接合さ
せるためである。
【0003】なお、開先の種類としては、例えば、両母
材の一方にテーパーを設けた「K開先」と、両母材の双
方にテーパー設けた「X開先」及び「V開先」とがある
が、以下では主に溶接の容量が少なくてすむ「K開先」
と「X開先」の場合について説明する。
【0004】図11は、上記突合せ溶接方法を説明する
ための斜視図である。また、図12はX開先部分が溶接
された状態を示す図であり、図13はK開先部分が溶接
された状態を示す図である。これらの図において、母材
111の端部の中央線に向かって表裏両面からテーパー
を持たせるとともに、母材112の端部の中央線に向か
って表裏両面からテーパーを持たせ、かつ前記テーパー
部を突き合わせてX開先部分113xを形成させる。
【0005】また、このX開先部分113xは、母材1
11,112の突合せ部分を側面から見ると、図12に
示すように、母材111,112の存在部分がX字状に
見えることからきている。なお、K開先部分113k
は、母材111a,112の突合せ部分を側面から見る
と、図13に示すように、母材111a,112の存在
部分がK字状に見えることからきている。ここでは、主
に、X開先部分113xの場合について説明する。
【0006】このようにX開先113x(K開先部分1
13kも同様)を形成させた場合、両母材111,11
2のテーパー頂部同士のギャップは、0〔mm〕である
ことを理想としており、溶接棒の径によって2〜3〔m
m〕までは許容されている。したがって、テーパーは、
慎重に形成している。また、符号121は溶接機であ
り、この溶接機121は電源から電力の供給を受けられ
るようになっている。この溶接機121の一方の出力端
子はケーブル122を介して溶接棒125に、当該溶接
機121の他方の出力端子はケーブル123を介して母
材111,112にそれぞれ接続されている。
【0007】そして、溶接機121から溶接棒125と
前記母材111,112に電力を供給して突合せ部分の
X開先部分113xを移動させつつアーク溶接してゆ
く。上述した従来の突合せ溶接方法にあっては、母材1
11,112の突合せ部分のX開先部分113xにおけ
るギャップが0〔mm〕または2〜3〔mm〕でもっ
て、前記突合せ部分の表面からアーク熔接した場合、第
1パスの熔接(複数回にわたって溶接を行なうので、そ
の第1回目の溶接のことをいう)をおこなうと、図12
に示すように、前記突合せ部分(X開先部分113x)
の表面側に溶接部分141が形成されるとともに、前記
突合せ部分の裏面側に溶接欠陥142ができていた。
【0008】したがって、上記従来の突合せ溶接方法で
は、母材111,112の突合せ部分の裏面からガウジ
ングを行う必要があった。このガウジングは、図示しな
い炭素棒を前記欠陥142に接触させて前記炭素棒と母
材111,112との間に電流を流し、前記欠陥142
を溶融させて酸化金属を還元させることにより、正常な
状態にするものである。なお、母材111a,112に
K開先部分113kを形成して溶接する場合も、上記同
様であるので、同一符号を付して説明を省略する(図1
3参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の突合せ
溶接方法によれば、両母材111(または111a),
112の突合せ部分におけるギャップが2〜3〔mm〕
以上になると、第1パスの溶接が行えないという欠点が
あった。また、上述した従来の突合せ溶接方法によれ
ば、開先のためのテーパーの形成に精度を要し、加工工
数が増加するという欠点もある。
【0010】さらに、上述した従来の突合せ溶接方法に
よれば、母材111(または111a),112の突合
せ部分の表面から第1パスの溶接をおこなった際に、図
12あるいは図13に示すように、同突合せ部分の裏面
の間隙から母材111,112の溶融部分が空気に触れ
て酸化し、溶接欠陥142が形成されてまうという欠点
があった。このため、ガウジング工程やグラインダーを
かける工程を設けて前記溶接欠陥142を除去してお
り、作業工数が増加するという欠点があった。本発明
は、上記事情に鑑みてなされたもので、加工工数や作業
工数を低減し、容易に溶接ができる突合せ溶接方法及び
その方法に使用する当材を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る突合せ溶接方法は、所定
の厚さ以上の母材同士の一方あるいは双方に開先を設
け、前記開先部分を突き合わせた状態で溶接する突合せ
溶接方法において、前記開先部分の溶接面とは反対の開
先部分に耐火物で構成した当材を配置した後に、前記開
先部分の溶接面側で溶接を行なうことを特徴とするもの
である。
【0012】特に、前記開先は、X開先あるいはK開先
であることが好適である。また、前記開先部分には、セ
ラミックでもって三角柱状に形成してなる当材を配置す
ることが好適である。上記目的を達成するために、請求
項4記載の発明に係る突合せ溶接方法に使用する当材
は、所定の厚さ以上の母材同士の一方あるいは双方に開
先を設け、前記開先部分を突き合わせた状態で溶接する
突合せ溶接方法に使用する当材であって、耐火物でもっ
て形成した三角柱と、前記三角柱を母材に固定する際に
用いる固定手段とからなることを特徴とする突合せ溶接
方法に用いる当材。
【0013】特に、前記三角柱と固定手段とが一体にさ
れていることを特徴とする。また、前記三角柱の角度
は、X開先あるいはK開先のいずれにも使用できるよう
に開先形状に合わせるようにするとよい。さらに、前記
耐火物は、耐火レンガあるいはセラミックが好適であ
る。また、前記固定手段は、金属箔に接着材を設け、当
該接着材の上に剥離紙を設けたものである。また、前記
三角柱は、耐火レンガあるいはセラミックで構成した三
角柱単位体を、前記固定手段の金属箔の上で剥離紙を除
いて接着面を露出させた部分に一列に配置し接着固定し
てなるものが好適である。前記三角柱単位体は、酸化シ
リコンを主成分とし、他に酸化アルミニューム、酸化マ
グネシウム等を高温度で焼結してなるものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明に係る突合せ溶接方法によ
れば、前記開先部分の溶接面とは反対側の開先部分に、
耐火レンガやセラミックからなる耐火物で構成した当材
を配置して、溶接面とは反対側の開先部分が空気に触れ
ないようにし、前記開先部分の溶接面側で溶接を行なう
際には、前記当材が若干溶融することにより、溶接面と
は反対側の両母材が酸化することを防止している。
【0015】請求項4記載の発明に係る突合せ溶接方法
に使用する当材によれば、耐火レンガやセラミックから
なる耐火物でもって、X開先あるいはK開先のいずれに
も使用できるように開先形状に合わせた三角柱単位体を
得ておき、この三角柱単位体を固定手段の上に一列に配
置固定することにより三角柱を構成させている。固定手
段は、金属箔の一面全面に接着材を塗り、その接着面を
隔離紙で覆ってある。
【0016】この当材を溶接に使用するときには、母材
同士の開先部分に、三角柱の角度を合わせ、固定手段の
剥離紙を剥がし、開先部分に三角柱の両面を密着させる
ようにし、かつ固定手段の接着面を母材に張りつける。
これにより、当材が母材の固定されることになる。な
お、当材は、三角柱単位体の集合で構成されており、か
つ固定手段は金属箔で構成されているので、必要に応じ
た長さに切って使用することができる。
【0017】
【実施例】以下、図1乃至図9を参照しつつ本発明に係
る突合せ溶接方法及びその方法に使用する当材について
説明する。ここで、図1は本発明に係る突合せ溶接方法
の一実施例を示す斜視図、図2は突合せ溶接方法に使用
する当材の一実施例を示す斜視図、図3は同当材の単位
体の平面図、図4は同単位体の側面図、図5は同単位体
の正面図、図6は同当材の固定手段を示す斜視図、図7
は当材の分解斜視図、図8及び図9は同突合せ溶接方法
の説明図である。
【0018】〔X開先部分13xにおける溶接機及び母
材の関係の説明〕図1において、符号11、12は溶接
する母材である。この母材11は、その端部の中央線に
向かって表裏両面からテーパーを形成してある。また、
母材12も、その端部の中央線に向かって表裏両面から
テーパーを形成してある。両母材11、12を溶接する
ために、両母材11、12のテーパー部の頂部を突き合
わせることにより、X開先部分13xが形成される。
【0019】また、符号21は溶接機であり、この溶接
機21はケーブルを介して交流電源に接続されていて交
流電源から電力の供給を受けられるようになっている。
前記溶接機21は溶接電力を出力端子から供給できるよ
うになっており、その一方の出力端子をケーブル22を
介して溶接棒25に、その他方の出力端子をケーブル2
3を介して母材11,12に接続している。また、前記
両母材11,12の突合せ部分におけるX開先部分13
xの裏面には、その溶接する長さに応じて当材31が配
置されている。
【0020】〔当材31の説明〕図2乃至図7におい
て、当材31は、耐火物で構成した三角柱32と、前記
三角柱32を母材11,12のX開先部分13x等に挿
入し密着させたときに前記三角柱32を母材11,12
に固定する固定手段33とからなる。さらに説明する
と、固定手段33は、図2、図6及び図7に示すよう
に、アルミニューム等の金属箔34の一面全面に接着材
を塗布して接着面35を形成し、その接着面35の上に
剥離紙36を張り着けた状態で構成されており、剥離紙
36が容易に剥離されるようになっている。また、図6
及び図7に示すように、前記金属箔34の中央部分には
剥離紙36をなくし、接着面35の一部が露出してお
き、その一部接着面35に三角柱単位体37を一列に配
置接着して、図2に示すように三角柱32を構成してい
る。
【0021】また、前記三角柱単位体37の角度は、図
2及び図4に示すように、X開先あるいはK開先のいず
れにも使用できるように開先形状に合わせて、例えば角
度αがほぼ85度、角度βがほぼ55度、角度γがほぼ
40度程度に設定している。これらの各角度は、前記K
開先または、X開先の溶接において使用する場合にそれ
ぞれその溶接箇所の開先角度に対応するので、これらの
角度は極めて好適なものである。
【0022】また、前記三角柱単位体37の各長さは、
図4に示すように、例えば斜面の長さLaが20〔m
m〕、側面の長さLbが18〔mm〕、底面の長さLc
が15〔mm〕程度にしており、また図3に示すように
単体全長Ldは25〔mm〕程度にしてある。単体全長
Ldは25〔mm〕程度にしてあるが、三角柱単位体3
7は、後述のように複数の単位体を連続して同一の剥離
紙36に固着してあるので、溶接箇所の長さに応じて、
適宜長さを合わせて溶接箇所に当てて溶接できる。上記
三角柱単位体37は次のようにして得られる。まず、酸
化シリコン(SiO2)を主成分とし、他に酸化アルミニュ
ーム(AlO3)、酸化マグネシウム(MgO)等の材料と水
とで練りあげ、上記三角柱単位体37の形状になるよう
に形成し乾燥後に、所定の時間をかけて高温で焼結して
なるものである。
【0023】〔溶接の説明〕次に、同実施例の突合せ溶
接方法について図8及び図9を参照して説明する。図8
及び図9(1)に示すように、母材11,12を矢印R
の方向に突合せて、X開先部分13xを形成させ、か
つ、当材31の固定手段33の剥離紙36を図示矢印S
の方向に引っ張り、剥離紙36を剥離して接着面35を
露出させる。そして、母材11,12の突合せ部分(X
開先部分13x)の裏面側から、矢印S方向のように当
材31を挿入する。この場合は、角度αが図示上側にな
るように配置する。
【0024】次に、図9(2)に示すように、上記当材
31を母材11,12のX開先部分13xの形状に合わ
せて密着させるとともに、固定手段33の金属箔34の
接着面35を母材11,12のX開先部分13xの面に
接着させる。そして、X開先部分13xの表面側から溶
接棒25を下ろし、溶接機21から電流を供給して溶接
棒25とX開先部分13xの母材11,12との間にア
ークを発生させ、第一パスの溶接を実行する。
【0025】この第一パスの溶接が終了すると、図9
(3)に示すように、前記X開先部分13xの表面側に
溶接部分41が形成されるとともに、当該当材31の一
部で溶接部分41に接触している部分が溶融して一部接
着状態になる。次に、固定手段33の金属箔34を母材
11,12から剥がし、かつ母材11,12に衝撃を加
える等して、当材31を母材11,12のX開先部分1
3x部分から落下させる。
【0026】その後、図9(5)に示すように、溶接棒
25を下ろし、第二パスの溶接を開始する。以後、必要
なパス分の溶接を行なう。本実施例によれば、母材1
1,12のX開先部分13xのギャップが、仮に10
〔mm〕近くあっても、X開先部分13xの裏面に当材
31が密着配置されているので、裏面に溶接が抜けるこ
とがなく、溶接を行なうことができる。また、本実施例
によれば、X開先部分13xの裏面に当材31が密着配
置されているので、X開先部分13xの裏面側が空気に
触れることがなく、X開先部分13xの裏面側の溶接部
分が酸化せず、溶接不良が発生しない。したがって、ガ
ウジング等の作業が不用になり、作業工数を低減するこ
とができる。
【0027】さらに、本実施例によれば、X開先部分1
3xの裏面に当材31が密着配置されることになるの
で、ギャップ(歪み、大型誤差)の精度を必要とせず、
加工工数の低減を図ることができる。また、本実施例に
よれば、当材31は、固定手段33の金属箔34の接着
面35により母材11,12に接着固定され、しかも三
角柱32が三角柱単位体37の集合で構成されるととも
に固定手段33が金属箔34で構成されていて必要な長
さで使用できるため、使用勝手がよい。さらにまた、本
実施例によれば、当材31の固定手段33が、金属箔3
4の接着面35によりX開先部分13x等における母材
11,12の面に接着するため、母材11,12同士を
固定することができ、溶接精度を上げることができる。
【0028】〔K開先部分13kの場合の説明〕図10
は、上記突合せ溶接方法をK開先部分13kに適用する
場合の状態を説明するための図である。図10に示す方
法では、母材11aの端部は何ら加工せずに垂直の側面
としておき、かつ母材12については当該端部の中央線
に向かって表裏両面からテーパーを形成してある。両母
材11a、12を溶接するために、両母材11aの側面
と、12のテーパー部の頂部とを突き合わせることによ
り、K開先部分13kが形成される。
【0029】なお、図示しないが、溶接機等の配置は図
1のとおりにすればよい。また、K開先部分13kの裏
面から当材31を挿入し、K開先部分13kの形状に密
着させる。この場合は、角度γが図示上側になるように
すればよい。この場合も、上記X開先の場合と同様の作
用効果を奏することができる。なお、V開先の場合に
は、V開先部分の下に耐火レンガやセラミックで構成し
た平面状の板体を配置すればよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、母材同士の開先部分のギャップが、規定のも
のより大きくても、開先部分の裏面に当材が密着配置さ
れているので、裏面に溶接が抜けることがなく、溶接を
行なうことができる。また、請求項1記載の発明によれ
ば、開先部分の裏面に当材が密着配置されているので、
開先部分の裏面側が空気に触れることがなく、開先部分
の裏面側の溶接部分が酸化せず、溶接不良が発生しな
い。したがって、ガウジング等の作業が不用になり、作
業工数を低減することができる。
【0031】さらに、請求項1記載の発明によれば、開
先部分の裏面に当材が密着配置されることになるので、
ギャップの精度を必要とせず、加工工数の低減を図るこ
とができる。以上説明したように請求項4記載の発明に
よれば、耐火物でもって、開先形状に合わせて三角柱形
状の当材としており、三角柱状の角度を選択することに
より、X開先あるいはK開先の双方に使用することがで
きる。
【0032】また、請求項4記載の発明によれば、母材
同士の開先部分に密着させて使用することができるの
で、溶接を行なっているときに、裏面に溶接が抜けるこ
とがなく溶接をおこなうことができ、開先部分の裏面側
の溶接部分が酸化を防止できる。このため、ガウジング
等の作業が不用にすることができ、作業工数を低減する
ことができる。さらに、請求項4記載の発明によれば、
開先部分の裏面に当材が密着配置して使用されるので、
ギャップの精度を必要とせず、開先の加工工数の低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の突合せ溶接方法を実現する装置等を示
す斜視図である。
【図2】同突合せ溶接方法に使用する当材を示す斜視図
である。
【図3】同当材の三角柱単位体を示す平面図である。
【図4】同当材の三角柱単位体を示す側面図である。
【図5】同当材の三角柱単位体を示す正面図である。
【図6】同当材の固定手段を示す斜視図である。
【図7】同当材の分解斜視図である。
【図8】同突合せ溶接方法を説明するための斜視図であ
る。
【図9】同突合せ溶接方法を説明するための説明図であ
る。
【図10】同他の開先の場合の説明図である。
【図11】従来の突合せ溶接方法を実現する装置等を示
す斜視図である。
【図12】同X開先における溶接状態を説明するための
図である。
【図13】同K開先における溶接状態を説明するための
図である。
【符号の説明】
11、12・・・・母材 13x・・・・X開先部分 13k・・・・X開先部分 21・・・・溶接機 22、23・・・・ケーブル 25・・・・溶接棒 31・・・・当材 32・・・・三角柱 33・・・・固定手段 34・・・・金属箔 35・・・・接着面 36・・・・剥離紙 37・・・・三角柱単位体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の厚さ以上の母材同士の一方あるい
    は双方に開先を設け、前記開先部分を突き合わせた状態
    で溶接する突合せ溶接方法において、 前記開先部分の溶接面とは反対の開先部分に耐火物で構
    成した当材を配置した後に、前記開先部分の溶接面側で
    溶接を行なうことを特徴とする突合せ溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記開先は、X開先あるいはK開先であ
    ることを特徴とする請求項1記載の突合せ溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記開先部分には、セラミックでもって
    三角柱状に形成してなる当材を配置してなることを特徴
    とする請求項1記載の突合せ溶接方法。
  4. 【請求項4】 所定の厚さ以上の母材同士の一方あるい
    は双方に開先を設け、前記開先部分を突き合わせた状態
    で溶接する突合せ溶接方法に使用する当材であって、 耐火物でもって形成した三角柱と、前記三角柱を母材に
    固定する際に用いる固定手段とからなることを特徴とす
    る突合せ溶接方法に用いる当材。
  5. 【請求項5】 前記三角柱と固定手段とが一体にされて
    いることを特徴とする請求項4記載の突合せ溶接方法に
    使用する当材。
  6. 【請求項6】 前記三角柱の角度は、X開先あるいはK
    開先のいずれにも使用できるように開先形状に合わせた
    ものであることを特徴とする請求項4記載の突合せ溶接
    方法に用いる当材。
  7. 【請求項7】 前記耐火物は、耐火レンガあるいはセラ
    ミックであることを特徴とする請求項4記載の突合せ溶
    接方法に用いる当材。
  8. 【請求項8】 前記固定手段は、金属箔に接着材を設
    け、当該接着材の上に剥離紙を設けたものであることを
    特徴とする請求項4記載の突合せ溶接方法に使用する当
    材。
  9. 【請求項9】 前記三角柱は、耐火レンガあるいはセラ
    ミックで構成した三角柱単位体を、前記固定手段の金属
    箔の上で剥離紙を除いて接着面を露出させた部分に一列
    に配置し接着固定してなるものであることを特徴とする
    請求項4、5または6記載の突合せ溶接方法に用いる当
    材。
  10. 【請求項10】 前記三角柱単位体は、酸化シリコンを
    主成分とし、他に酸化アルミニューム、酸化マグネシウ
    ム等を高温度で焼結してなるものであることを特徴とす
    る請求項9記載の突合せ溶接方法に用いる当材。
JP33717594A 1994-12-26 1994-12-26 突合せ溶接方法及びその方法に用いる当材 Pending JPH08174214A (ja)

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JP33717594A Pending JPH08174214A (ja) 1994-12-26 1994-12-26 突合せ溶接方法及びその方法に用いる当材

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JP (1) JPH08174214A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60123919A (ja) * 1983-12-08 1985-07-02 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd ギヤシフトレバ−
JPH03238197A (ja) * 1990-02-15 1991-10-23 Nippon Steel Corp Tig溶接における平坦な裏波ビードの形成法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60123919A (ja) * 1983-12-08 1985-07-02 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd ギヤシフトレバ−
JPH03238197A (ja) * 1990-02-15 1991-10-23 Nippon Steel Corp Tig溶接における平坦な裏波ビードの形成法

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