JPH08173843A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JPH08173843A
JPH08173843A JP33489194A JP33489194A JPH08173843A JP H08173843 A JPH08173843 A JP H08173843A JP 33489194 A JP33489194 A JP 33489194A JP 33489194 A JP33489194 A JP 33489194A JP H08173843 A JPH08173843 A JP H08173843A
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慎一 原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルターエレメントを簡単に交換できると
ともに、パネルの吸込部から棒等を挿入できないように
したものを提供する。 【構成】 メインフィルター101の上流にプレフィル
ター100を設けるので、このプレフィルターによって
予め塵埃が除去されるので、その分だけメインフィルタ
ーの目づまりが少なくなり、メインフィルターの寿命が
向上するものであり、このプレフィルターのフィルター
エレメント115が花粉や胞子を除去可能な大きさの繊
維径を有する紙材で形成されるので、空気清浄装置専用
のフィルターエレメント115を準備しなくてもすむの
で、フィルターエレメント115の保守管理が簡単にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、花粉や胞子などを除去
可能なプレフィルターを備えた空気清浄装置の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】空気を清浄するために空気流路の上流側
に粉塵粒子を帯電させる荷電部(アイオナイザ)を配置
し、この帯電された粉塵粒子を捕集する集塵部(コレク
タ)を下流側に配置するものは公知である。例えば、特
開昭62−53751号公報には、荷電部を放電極とこ
れに対向する対向極とによって構成し、直流電源の正極
側を放電極に、負極側を対向極にそれぞれ接続し、ま
た、正集塵極と負集塵極とを複数段に交互に対向して集
塵部を構成し、正集塵部に直流電源の正極を接続すると
共に、負集塵部に負極を接続する技術が開示される。
【0003】このような、電気集塵機をケースに収納し
て家庭用の空気清浄装置として用いる場合には、アイオ
ナイザの上流にプレフィルターを配置することが望まし
い。このプレフィルターによって、花粉や胞子などの比
較的大きな塵埃を予め除去して、空気清浄装置の集塵効
率を向上させるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成によると、プレフィルターのフィルターエレメント
には、フィルターエレメント専用の素材や形状などが規
定されており、エレメントを簡単に交換できるようにな
っていない。通常、エレメントは1ケ月程度で交換が必
要だが、簡単に交換できないとなると、エレメントを交
換しないで使用して、集塵性能を悪化させることにな
る。一方、家庭用の空気清浄装置となれば、子供等のい
たずらにより、パネルの吸込部から金属製の棒等を挿入
しないとも限らない。金属製のものを挿入すると、空気
清浄装置の内部の放電電極に接触して感電事故に至るお
それがある。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題点を解消し、フィルターエレメントを
簡単に交換できるとともに、パネルの吸込部から棒等を
挿入しても安全な空気清浄装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
メインフィルターの上流にプレフィルターを設けるとと
もに、このプレフィルターのフィルターエレメントを花
粉や胞子を除去可能な大きさの繊維径を有する紙材で形
成したものである。
【0007】請求項2記載の発明は、フィルターエレメ
ントはティッシュ・ペーパーからなり、このティッシュ
・ペーパーは、プレフィルターの枠部材に挟持されるこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明は、プレフィルターを
通る空気がフィルターエレメントに対して直角ではなく
斜めに通るように形成したものである。
【0009】請求項4記載の発明は、吸込部を有するパ
ネルを設けるとともに、このパネルの吸込部の下流にプ
レフィルターを設け、このプレフィルターの下流に放電
電極を有するアイオナイザを設けた空気清浄装置におい
て、吸込部の空気通路のほぼ延長線上にプレフィルター
の枠部材の桟を配置したものである。
【0010】請求項5記載の発明は、吸込部の空気通路
は下方から上方へ向かうようにパネルに斜めに設けられ
た空気吸入スリットであるものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、メインフィルタ
ーの上流にプレフィルターを設けるので、このプレフィ
ルターによって予め塵埃が除去されるので、その分だけ
メインフィルターの目づまりが少なくなり、メインフィ
ルターの寿命が向上するものであり、このプレフィルタ
ーのフィルターエレメントが花粉や胞子を除去可能な大
きさの繊維径を有する紙材で形成されるので、空気清浄
装置専用のフィルターエレメントを準備しなくてもすむ
ので、フィルターエレメントの保守管理が簡単になり、
経済的な空気清浄装置である。
【0012】請求項2記載の発明によれば、ティッシュ
・ペーパーを使用するので、このティッシュ・ペーパー
は安価であるとともに、入手がきわめて簡単であるの
で、更に経済的な空気清浄装置である。
【0013】請求項3記載の発明によれば、プレフィル
ターを通る空気がフィルターエレメントに対して直角で
はなく斜めに通るようになっているので、通過距離が長
くなり、その分だけフィルターエレメントと塵埃との接
触面積が増大するので、吸着効率を向上させるように機
能する。
【0014】請求項4記載の発明によれば、吸込部の空
気通路のほぼ延長線上に、プレフィルターの枠部材の桟
が位置するから、子供のいたずらにより空気通路から金
属製の棒等が挿入されたとしても、その棒は桟に当たっ
て止まり、その棒は空気清浄装置の内部の放電電極に達
することはない。
【0015】請求項5記載の発明によれば、吸込部の空
気通路は下方から上方へ向かうようにパネルに斜めに設
けられるので、その分だけフィルターエレメントと塵埃
との接触面積が増大するので、吸着効率が向上する。
【0016】
【実施例】以下、この発明の第1の実施例を図面により
説明する。
【0017】図1及び図2において、家庭用空気清浄装
置が示され、この空気清浄装置1は、ケース2内部にプ
レフィルター100、電気集塵機3、電源制御ユニット
4、ファン5、短絡スイッチ6等が配置され、ケース2
は、前側ケース部材2aと、これに組合わされる後側ケ
ース部材2bと、前側ケース部材2aに着脱自在に組付
けられ、電気集塵機3の収納箇所7を覆うフロントパネ
ル2cとによって構成され、ファン5の回転によってフ
ロントパネル2cの下部に設けられた吸込部(以下、空
気吸入スリットという)8から吸引された空気は、電気
集塵機3を通過する際に浄化され、しかる後にフロント
パネル2cの上部に設けられた吹出部(以下、空気吹出
スリットという)9から吹き出されるようになってい
る。
【0018】プレフィルター100、電気集塵機3は、
図3に示されるように配列され、電気集塵機3は、アイ
オナイザ(荷電部)10と永久帯電されたメインフィル
ター101と脱臭用活性炭フィルター103とからなっ
ている。アイオナイザ10は、直流高圧電源(例えば6
KVの電源)の正極側に接続された放電電極12と、こ
の放電電極12間に差し込まれて、放電電極12に対向
するよう交互に複数段に配置された放電対極13(図
2)とを備えている。
【0019】放電電極12は、電気集塵機3の組付用枠
体14の両端に設けられた電極取付片15の間を所定の
間隔で位置をずらしながら平行に何回も渡すように取り
付けられた線状のもので、スプリング16の所定の張力
をもって張られている。そして、放電電極12の一端に
は、組付用枠体14に形成された通孔から突出する端子
18(図2)が設けられている。ここで、組付用枠体1
4及び電極取付片15は、合成樹脂等の絶縁体で構成さ
れている。
【0020】また、放電対極13は、図示は省略した
が、多数の導体板が両縁に設けられた連結片に所定の間
隔で平行に固定されて電気的に導通した構成となってお
り、組付用枠体14に組付けた際に、各導体板13は電
極取付片15に形成された切欠きに位置決めされて、放
電電極12に挿入されると共に、連結片に設けられた端
子22(図2)が、組付用枠体14の側面に形成された
通孔に嵌め込まれ、端子の一部が組付用枠体14の側面
から突出している。
【0021】メインフィルター101、並びに脱臭用活
性炭フィルター103はアイオナイザ10の下流側に配
置される。メインフィルター101は永久帯電され、メ
インフィルター101はアイオナイザ10でのコロナ放
電により帯電される空気中の塵、ホコリなどの塵埃をク
ーロン引力によって吸着し、脱臭用活性炭フィルター1
03は、更に下流に配置され、特には煙草などの臭いの
成分を吸着する。
【0022】しかして、この実施例によれば、上述した
プレフィルター100の構成に特徴を有する。このプレ
フィルター100は図4及び図5に示すように2枚の枠
部材110a,110bを備え、2枚の枠部材110
a,110bはそれぞれが縦横に延びる複数本の桟11
3を有し、2枚の枠部材110a,110bは樹脂製で
あり、相互に重ね合わせると、一方の枠部材110aの
8か所のピン115(図4)が、他方の枠部材110b
の対応する8か所の凹部117(図5)に嵌合して、一
体になるようになっている。
【0023】プレフィルター100は2枚の枠部材11
0a,110b間にフィルターエレメント115(図
3)を挟んで構成される。このフィルターエレメント1
15には、後述するように、花粉や胞子を除去可能な大
きさの繊維径(例えば繊維径が数μm)を有する紙材が
使用される。フィルターエレメントにはティッシュ・ペ
ーパー115が好適であるが、それに限定するものでは
なく、例えばトイレット・ペーパーなどであってもよ
い。ティッシュ・ペーパー115であれば、安価である
とともに、入手が簡単であり、フィルターエレメントの
管理は簡単になる。ティッシュ・ペーパー115の繊維
径は数μm〜30μm程度である。
【0024】ティッシュ・ペーパー115を挟むに際し
ては、他方の枠部材110bの面に突出する3つのスト
ッパ119にまずティッシュ・ペーパー115の端縁を
当接させることによりティッシュ・ペーパー115の位
置を決めて、そののちに一方の枠部材110aを重ね合
わせて、枠部材110aのピン115(図4)と枠部材
110bの凹部117(図5)とを嵌合させる。これに
よればティッシュ・ペーパー115の交換作業はきわめ
て簡単になる。
【0025】プレフィルター100は空気流路内に設置
されるが、この実施例によれば、2枚の枠部材110
a,110bはそれぞれが縦横に延びる複数本の桟11
3を有するので、その間に挟まれるティッシュ・ペーパ
ー115は破れることが少なくなっている。桟113を
細かく設けるほど、保持力が増大するので、ティッシュ
・ペーパー115の破れは減少するが、桟113の存在
は空気抵抗となるので、あまり細かく設けることはでき
ない。双方の効果を期待できる範囲内で桟113の本数
を決定することが望ましい。
【0026】図6を参照して、プレフィルター100の
ティッシュ・ペーパー115は、数μm以上の粒子径を
有する花粉、胞子、ホコリの一部、バクテリアの一部、
霧の一部などを除去することが可能である。電気集塵機
3のメインフィルター101は、例えば0.001μm
〜10数μmの粒子径を有するビールス、すす、タバコ
の煙り、スモッグ、ホコリの一部、バクテリアの一部、
霧の一部などを除去することが可能である。したがっ
て、この空気清浄装置1によれば、図6に表したすべて
の粒子径の塵埃を集塵することが可能である。
【0027】要するに、以上の構成にすれば、数μm以
上の粒子径を有する花粉、胞子などを除去できるよう
に、プレフィルター100のフィルターエレメント11
5に、花粉や胞子を除去可能な大きさの繊維径を有する
紙材(ティッシュ・ペーパー)115を使用したので、
花粉や胞子を除去できるだけでなく、フィルターエレメ
ント115の保守管理を簡単に行えるという効果を奏す
る。
【0028】また、プレフィルター100を設けたこと
により、数μm以上の粒子径を有する花粉、胞子など
を、電気集塵機3の上流で予め除去することができるの
で、電気集塵機3のメインフィルター101で除去する
塵埃の数が減少するので、メインフィルター101の目
つまりが減少し、寿命を向上させることができる。
【0029】更に、この実施例によれば、特に花粉、胞
子の除去率を95%以上に維持することができる。ティ
ッシュ・ペーパー115、メインフィルター101、脱
臭用活性炭フィルター103の3段階で除去するからで
ある。
【0030】次に、第2の実施例を説明する。図7を参
照して、フロントパネル2cの下部に設けられた吸込部
(空気吸入スリット)8の下流には、上述したように、
プレフィルター100が設けられる。このプレフィルタ
ー100は、2枚の枠部材110a,110b間にティ
ッシュ・ペーパー115を挟んで構成される。枠部材1
10a,110bには桟113が設けられ、この桟11
3は、空気吸入スリット8の空気通路200のほぼ延長
線上に位置している。
【0031】空気吸入スリット8の空気通路200は下
方から上方へ向かうようにフロントパネル2cを斜めに
横切るように設けられている。このように構成すると、
吸入空気は、ティッシュ・ペーパー115に対して直角
ではなく、斜めに進入し、且つティッシュ・ペーパー1
15を斜めに横切るように通過するので、通過距離が長
くなり、その分だけ塵埃とティッシュ・ペーパー115
との接触面積が増大するので、吸着効率が向上する。
【0032】要するに、この家庭用の空気清浄装置1に
よれば、空気吸入スリット8の空気通路200のほぼ延
長線上に、枠部材110a,110bの桟113が位置
するから、子供等のいたずらにより、空気吸入スリット
8から金属製の棒等を挿入したとしても、その棒(図示
せず)は桟113に当たって止まる。したがって、その
棒は、空気清浄装置1の内部の放電電極12に達するこ
とはなく、感電事故などを未然に防止することができ
る。
【0033】以上、一実施例に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は、これに限定されるものではない。例え
ば、フロントパネル2cに可視化窓を設けておいて、プ
レフィルター100のティッシュ・ペーパー115の汚
れを外から確認できるようにすることなどの変更も可能
である。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、プレフィ
ルターのフィルターエレメントが花粉や胞子を除去可能
な大きさの繊維径を有する紙材で形成されるので、空気
清浄装置専用のフィルターエレメントを準備しなくても
すむので、フィルターエレメントの保守管理が簡単にな
る。
【0035】請求項2記載の発明によれば、フィルター
エレメントにティッシュ・ペーパーを使用するので、安
価で入手が簡単なものになる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、プレフィル
ターを通る空気がフィルターエレメントに対して直角で
はなく斜めに通るので、通過距離が長くなり、その分だ
けフィルターエレメントと塵埃との接触面積が増大する
ので、吸着効率を向上させることができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、吸込部の空
気通路のほぼ延長線上に、プレフィルターの枠部材の桟
を位置させるので、子供のいたずらにより空気通路から
金属製の棒等が挿入されたとしても、その棒は桟に当た
って止まり、その棒は内部の放電電極に達しない。
【0038】請求項5記載の発明によれば、吸込部の空
気通路は下方から上方へ向かうようにパネルに斜めに設
けられるので、その分だけフィルターエレメントと塵埃
との接触面積が増大するので、吸着効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる家庭用空気清浄装置を正面から
みた内部の主要構造を示す図である。
【図2】図1に示す家庭用空気清浄装置を側面からみた
内部の主要構造を示す断面図である。
【図3】電気集塵機を示す分解斜視図である。
【図4】プレフィルターの一方の枠部材を示す平面図で
ある。
【図5】プレフィルターの他方の枠部材を示す平面図で
ある。
【図6】家庭用空気清浄装置の集塵できる範囲を示す図
である。
【図7】別の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 家庭用空気清浄装置 2 ケース 2c フロントパネル(パネル) 3 電気集塵機 8 空気吸入スリット(吸込部) 10 アイオナイザ 12 放電電極 100 プレフィルター 110a,110b 枠部材 113 桟 115 ティッシュ・ペーパー(フィルターエレメン
ト) 200 空気通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインフィルターの上流にプレフィルタ
    ーを設けるとともに、このプレフィルターのフィルター
    エレメントを花粉や胞子を除去可能な大きさの繊維径を
    有する紙材で形成したことを特徴とする空気清浄装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルターエレメントはティッシュ
    ・ペーパーからなり、このティッシュ・ペーパーは前記
    プレフィルターの枠部材に挟持されることを特徴とする
    請求項1記載の空気清浄装置。
  3. 【請求項3】 前記プレフィルターを通る空気が前記フ
    ィルターエレメントに対して直角ではなく斜めに通るよ
    うに形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の空気清浄装置。
  4. 【請求項4】 吸込部を有するパネルを設けるととも
    に、このパネルの吸込部の下流にプレフィルターを設
    け、このプレフィルターの下流に放電電極を有するアイ
    オナイザを設けた空気清浄装置において、 前記吸込部の空気通路のほぼ延長線上に前記プレフィル
    ターの枠部材の桟を位置させたことを特徴とする空気清
    浄装置。
  5. 【請求項5】 前記吸込部の空気通路は下方から上方へ
    向かうように前記パネルに斜めに設けられた空気吸入ス
    リットであることを特徴とする請求項4記載の空気清浄
    装置。
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