JP2660617B2 - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JP2660617B2
JP2660617B2 JP35341991A JP35341991A JP2660617B2 JP 2660617 B2 JP2660617 B2 JP 2660617B2 JP 35341991 A JP35341991 A JP 35341991A JP 35341991 A JP35341991 A JP 35341991A JP 2660617 B2 JP2660617 B2 JP 2660617B2
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dust collecting
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隆司 大野
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Akai Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気清浄装置に係わ
り、特に塵埃、煙草の煙、ダニの糞、その他の空気中の
粒子成分を荷電集塵する電気式空気清浄装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用空気清浄装置として、針状
電極もしくはワイヤー電極に対して集塵電極を設け、両
電極間に直流高電圧(3乃至8KV)を印加することに
よって塵埃等を同一個所にて荷電して集塵する一段式の
ものが知られている。一般に、この種の空気清浄装置
は、集塵紙と呼ばれる安価な紙製シートで集塵電極を覆
い、この集塵紙は交換できるようになっている。また、
この種の空気清浄装置は送風手段を用いることなく、荷
電粒子がそれとは逆極性を有する集塵電極に移動する際
に、中性粒子にも衝突して運動エネルギーを与え、これ
らの移動と空気の粘性によって起こる、電気力線に沿う
イオン風や室内の対流風を利用している。
【0003】一方、家庭用空気清浄装置として、ファン
等の送風手段を用い、コロナ放電により塵埃粒子を荷電
する荷電部と、この荷電部により荷電された粒子とは逆
の荷電を持つように永久帯電されたエレクトレットフィ
ルタを用いた集塵部を有する濾過形の二段式のものも知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の家庭用
空気清浄装置のうち、一段式のものは消耗品である集塵
紙が安価に得られるという利点はあるが、平面的な集塵
を行なっているために送風手段を設けることが困難であ
る。このため、煙草の煙等のように、一時的に多くの汚
染粒子が発生する場合に対処するには、集塵速度が遅い
という欠点があった。これに対して二段式のものは、上
記のような場合にでも集塵速度の問題は無いが、エレク
トレットフィルタを用いて濾過するものであるため、消
耗品であるフィルタが高価であるという問題があると共
に、汚れが進むとフィルタの目詰まりを生ずるという欠
点があった。
【0005】この発明は上記した従来の電気式空気清浄
装置の欠点を除去し、集塵速度が速く、しかも消耗品と
して安価なものを用いることができる空気清浄装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の空気清浄装置は、微細塵埃を含む空気
を集塵室に導く送風手段と、この送風手段により導かれ
た空気中の微細塵埃をコロナ放電によって荷電させる荷
電部と、この荷電の極性とは逆極性の集塵電極を有し前
記の荷電された塵埃を捕集する集塵部とを備えた空気清
浄装置において、前記集塵部は、前記微細塵埃を含む空
気の流通方向に沿って先細の略漏斗状に形成され、かつ
その漏斗状の軸方向の中央部が開口され、略漏斗状の集
塵電極及びこの集塵電極を覆うように、前記の開口を介
して流れる前記微細塵埃を含む空気の流通側に、交換可
能に配置された集塵紙によって構成され、そして、前記
のように略漏斗状に形成された前記集塵部には、周囲に
螺旋状翼を有する逆円錐形体を遊嵌するように配置して
前記集塵部に螺旋状空路を形成したことを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】上記のように構成された空気清浄装置では、送
風手段により微細塵埃を含む空気が集塵室に導かれる。
この際、集塵室の上流に配設された荷電部によって微細
塵埃が荷電され、この荷電された微細塵埃を含む空気は
前記集塵室の下流に配設された螺旋状空路を通る。この
螺旋状空路により集塵電極に沿った空気の流路ができ、
このため実質的に集塵電極を空気が通過する時間が長く
なり、集塵電極による荷電塵埃の捕集効率が高くなる。
上記した微細塵埃の捕集は、電荷によるクーロン力によ
るものであるが、前記螺旋状空路を空気が通る際に塵埃
粒子に螺旋流による遠心力が働き、この遠心力も微細塵
埃の捕集に寄与する。また、濾過式ではないため、フィ
ルタのように、送風手段に対する経時的な圧力損失を伴
うこともない。
【0008】
【実施例】以下に、この発明の実施例について図1を用
いて説明する。図1は空気清浄装置の概略を示す断面図
である。図において、1は本体ケースであり、この本体
ケース1の上部には綿ゴミ等の大きなホコリを取り除く
ための粗い目を持つプレフィルタ2を介して空気流入口
3が円周状に設けられている。この空気流入口3の内側
には空気中の微細塵埃を荷電する荷電部を構成するため
の針状正電極と平板状負電極4(コロナ放電電極)が
対峙して配設されている。この荷電部の下方には中央部
を開口した略漏斗状の集塵部6が配設され、この集塵部
6は略漏斗状の集塵電極7及びこの集塵電極7を覆うよ
うに置かれた同形状の集塵紙8によって構成されてい
る。この集塵紙8が集塵によって捕集塵が溜った場合に
は、着脱可能な上部ケース9を外すことによって、集塵
紙8を容易に交換することができる。
【0009】前記上部ケース9には逆円錐形体10が設
けられており、この周囲には螺旋状翼11が配設されて
いる。この螺旋状翼11は略漏斗状の集塵部6に螺旋状
空路を形成するものである。符号12は遠心ファン、1
3はモータであり、これらの遠心ファン12及びモータ
13により送風手段が構成されている。
【0010】さて、電源スイッチ14を入れると、空気
流入口3付近の荷電部にある針状正電極5と平板状負電
極4との間に直流電源15によって数K乃至十数KVの
電圧が印加され、これにより正コロナ放電が発生する。
前記送風手段によって針状正電極3と平板状負電極4の
間を通過する空気中の微細塵埃は前記正コロナ放電によ
ってプラスに荷電される。このプラスに帯電した塵埃は
前記遠心ファン12及びモータ13よりなる送風手段に
より集塵紙8に沿って下方に移動する。この移動は前記
逆円錐形体10に設けられている螺旋状翼11によって
形成された螺旋状空路を通るものであり、この際に、負
極性を有する集塵電極7との間に生じるクーロン力によ
り塵埃が集塵紙8に捕集される。
【0011】上記のように集塵部6に螺旋状空路と略漏
斗状の集塵電極7とを設けることにより、従来より用い
られている円筒集塵電極の場合に比較して、一定の集塵
極面積に対して帯電塵埃の接触時間が長くなる。このた
め、捕集効率を高くでき、かつ再飛散に対しても有効で
ある。
【0012】尚、上記実施例では、放電電極を正極とし
て正コロナ放電を生じるようにしたが、負コロナ放電を
生じるようにしても実施できる。
【0013】
【発明の効果】この発明は上記のように構成されている
ので、送風手段により集塵速度を充分に速くすることが
でき、更に従来のエレクトレットフィルタのような汚れ
による負荷変動がなく、安価な集塵紙(コーヒー用の紙
フィルタと同様のもの)で対応できる。また、一定の集
塵極面積に対して、螺旋状空路の効果により、帯電塵埃
の接触時間が長くとれるため、捕集効率を高くでき、か
つ集塵紙上で帯電塵埃が跳躍するような挙動を示す再飛
散に対しても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すものであり、空気清浄
装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 プレフィルタ 3 空気流入口 4 平板状負電極 5 針状正電極 6 集塵部 7 集塵電極 8 集塵紙 9 上部ケース 10 逆円錐形体 11 螺旋状翼 12 遠心ファン 13 モータ 14 電源スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細塵埃を含む空気を集塵室に導く送風
    手段と、この送風手段により導かれた空気中の微細塵埃
    をコロナ放電によって荷電させる荷電部と、この荷電の
    極性とは逆極性の集塵電極を有し前記の荷電された塵埃
    を捕集する集塵部とを備えた空気清浄装置において、 前記集塵部は、前記微細塵埃を含む空気の流通方向に沿
    って先細の略漏斗状に形成され、かつその漏斗状の軸方
    向の中央部が開口され、略漏斗状の集塵電極及びこの集
    塵電極を覆うように、前記の開口を介して流れる前記微
    細塵埃を含む空気の流通側に、交換可能に配置された集
    塵紙によって構成され、 そして、前記のように略漏斗状に形成された前記集塵部
    には、周囲に螺旋状翼を有する逆円錐形体を遊嵌するよ
    うに配置して前記集塵部に螺旋状空路を形成し たことを
    特徴とする空気清浄装置。
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JPH05168974A JPH05168974A (ja) 1993-07-02
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