JPH08172807A - 畝成形体におけるフィルムシートの被覆穿孔装置 - Google Patents

畝成形体におけるフィルムシートの被覆穿孔装置

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JPH08172807A
JPH08172807A JP33704694A JP33704694A JPH08172807A JP H08172807 A JPH08172807 A JP H08172807A JP 33704694 A JP33704694 A JP 33704694A JP 33704694 A JP33704694 A JP 33704694A JP H08172807 A JPH08172807 A JP H08172807A
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film
ridge
wheel
film sheet
holes
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JP33704694A
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Shigeki Sano
茂樹 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 農業用動力走行機に牽引し、畝を成形しつ
つ、該畝にフィルムシートを被覆し、且つ上記作業を行
うとともに畝間底面に被覆したフィルムシートに多数の
小貫通孔を効率的に穿孔してゆくこと。 【構成】 トラクター,耕耘機或いは種々の牽引機等の
農業用動力走行機aの後方に牽引可能とした畝成形体に
おいて、ロールフィルム6から引き出したフィルムシー
ト6aを畝間底面m1 上を踏圧する輪体10と、小貫通
孔h,h,…を穿孔する複数の孔開け突起12,12,
…とを備え、該孔開け突起12,12,…を前記輪体1
0の外周に所定間隔に設けて踏圧輪B1 としてなるこ
と。前記踏圧輪B1 の輪体10の外周面の両側端縁箇所
は断面略円弧状とした円弧端面10a,10aとするこ
と。踏圧輪B1 は金属製或いは合成樹脂製とすること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業用動力走行機に牽
引し、畝を成形しつつ、該畝にフィルムシートを被覆
し、且つ上記作業を行うとともに畝間底面に被覆したフ
ィルムシートに多数の小貫通孔を効率的に穿孔してゆく
ことができる畝成形体におけるフィルムシートの孔明け
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より農作物の栽培において、農作物
を栽培する耕作土壌の表面部に合成樹脂等のフィルム状
のシートを被覆する農作物栽培方法が存在している。こ
のフィルム状のシートを畝に全面的に被覆することで、
除草的効果にて雑草が生えることを防止し、定期的な除
草作業を行なわずにすむようにしている。また、フィル
ム状のシートを被覆した畝表面の地温は上昇し、作物等
に好影響を及ぼすこともできる。
【0003】このフィルム状のシートを被覆する栽培の
一般的なものは畝の成形面上にフィルム状のシートが敷
かれ、且つ畝と畝との畝間底面箇所のフィルム状のシー
トには長手方向に沿って適宜の間隔をおいて置土が配置
され、フィルム状のシートが畝の成形面に確実に被覆す
るように置土を錘としているものである。そして、この
ような、フィルム状のシートには畝間底面部分に雨水が
溜まることがないようにするために、予め複数の水抜き
用の小貫通孔が形成されていることもあり、雨水がこれ
ら多数の小貫通孔を通って、畝を構成する土壌にしみ込
むようになっている。また、この多数の小貫通孔は大量
の雨水が畝間底面を流れる場合に多数の小貫通孔で雨水
をフィルム状のシート下面の土壌に流しこませ、置土が
雨水によって流されないようにする役目もなしている。
【0004】また、その畝を成形しつつ、その畝及び畝
間底面にフィルムを被覆する装置も種々存在している。
その一般的なものとして、トラクター或いは耕耘機等の
農業用動力走行機に牽引し、一度に2又は3の畝を成形
しつつ、この畝及び畝間底面にロール状にしたフィルム
を引き出しつつ、被覆してゆくものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図26
(A)及び(B)は従来技術を示したものであり、フィ
ルム状のシートを畝に被覆してゆく場合に、隣接するフ
ィルム状のシートの端部同士が畝間底面箇所で重合する
ようになっている。このときに従来タイプのフィルム状
のシートSに予め雨水抜き用の孔Sh,Sh,…が穿設
されているものでは、フィルム状のシートS,Sの端部
同士の重合箇所で孔Sh,Sh,…を上下に一致させな
ければならず、もし上下の孔Sh,Sh,…が一致しな
ければ、孔Sh,Sh,…が互いにずれて雨水が通過す
ることができず、雨水が畝間底面箇所で溜まってしま
い、置土を流してしまうこととなる。
【0006】そして、置土が流されてしまうと、フィル
ム状のシートSの重しとしての役目をなすことができ
ず、ひいてはフィルム状のシートS自体を畝面より剥が
してしまうこととなり、最悪の場合には土を耕作地より
流し去ってしまうこととなる。さらにフィルム状のシー
トSの幅方向中間箇所でも雨水抜き用の多数の孔Sh,
Sh,…が穿設されているが、このフィルム状のシート
Sの幅方向中間箇所が畝間底面位置に一致せず、敷設作
業でずれて敷設されてしまうこともあり得る。このよう
な状態では雨水が小貫通孔より抜いて、土壌にしみこま
せることができなくなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は上記課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明をトラク
ター,耕耘機或いは種々の牽引機等の農業用動力走行機
の後方に牽引可能とした畝成形体において、ロールフィ
ルムから引き出したフィルムシートを畝間底面上を踏圧
する輪体と、小貫通孔を穿孔する複数の孔開け突起とを
備え、該孔開け突起を前記輪体の外周に所定間隔に設け
て踏圧輪としてなる畝成形体におけるフィルムシートの
被覆穿孔装置としたことにより、農業用動力走行機に牽
引し、畝を成形しつつ、該畝にフィルムシートを被覆
し、且つ上記作業を行うとともに畝間底面に被覆したフ
ィルムシートに多数の小貫通孔を効率的に穿孔してゆく
ことができ、上記課題を解決したものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明は、図1に示すように畝成形装置A及びフ
ィルム被覆装置Bから構成されている。そして、トラク
ター,耕耘機或いは種々の牽引機等の農業用動力走行機
aの牽引部a1 により牽引されて、走行するものであ
る。その畝成形装置Aについては、耕耘部1,畝成形部
2及び掘削部3から構成されている。耕耘部1ではその
耕耘刃1a,1a,…にて土壌を柔らかくして畝成形し
易くし、さらに畝成形部2の畝成形板2a,2aにて畝
mを成形してゆく。
【0009】そして、掘削部3の鍬片3aにて畝間底面
1 箇所に適宜の間隔をおいて窪みm1dを成形してゆ
く。上記の畝成形装置Aの耕耘部1と畝成形部2との間
には置土運搬用コンベアCのベルト30の運搬開始部3
0aが位置し、運搬終端部30bがフィルム被覆装置B
の適所に位置しており、その運搬終端部30bには置土
案内落下部31が備えられている。そのベルト30には
所定間隔をおいて置土運搬用板30c,30c,…が設
けられ、該置土運搬用板30c,30c,…にて適量の
置土nを運搬開始部30aから取り出し、置土nを一定
間隔にて運搬することができる。
【0010】そして、ベルト30の運搬終端部30bか
ら置土案内落下部31に送り込まれ、畝間底面m1 上に
敷設されたフィルムシート6a上に所定間隔をおいて置
土n,n,…が配置される(図18,図19参照)。ま
た、その置土nは前記窪みm1dの位置に対応して配置さ
れるように、置土運搬用コンベアCのベルト30の回転
速度及び置土運搬用板30c,30c,…のピッチが適
正に設定されている。
【0011】また、置土運搬用コンベアCは、前記置土
案内落下部31を設けずにベルト30のみからなる構成
とすることもある(図11参照)。これは、ベルト30
の運搬開始部30aから採取した置土nを運搬終端部3
0bから畝間底面m1 上のフィルムシート6aの適所に
落下させるものである(図12,図13参照)。この場
合にはベルト30の運搬終端部30bを置土案内落下部
31を設けた場合よりも、必要に応じて少し後方に位置
させることもある。
【0012】次に、畝成形体のフィルム被覆装置Bにつ
いては、ロールフィルム6から引き出されたフィルムシ
ート6aを踏圧し、該フィルムシート6aに多数の小貫
通孔h,h,…を穿孔する踏圧輪B1 及び補助穿孔部B
3 から構成されている。そして、前記畝成形装置Aの掘
削部3の後方にロールフィルム6が配置され、該ロール
フィルム6の後方に踏圧輪B1 が配置され、該踏圧輪B
1 の後方に補助穿孔部B3 が設けられている(図1,図
2参照)。その踏圧輪B1 と補助穿孔部B3 との間に前
記置土運搬用コンベアCから搬送する置土が落下可能な
構成となっている。
【0013】まず、踏圧輪B1 は、偏平円筒状とした輪
体10の外周面に所定間隔をおいて孔開け突起12,1
2,…が設けられたものであり、畝間底面m1 上に敷設
されたフィルムシート6aを踏圧しつつ小貫通孔h,
h,…を穿孔するものである。また、輪体10の外周面
の両側端縁は図9(B)に示すように、断面略円弧状と
した円弧端面10a,10aとして形成されている。図
10では、図9(B)の想像線にて囲ったイ箇所、即ち
円弧端面10a箇所を拡大したものである。そして、輪
体10の外周面の両側端縁箇所を円弧端面10a,10
aとすることにより、鋭利な形状とはならず、踏圧輪B
1 がフィルムシート6aを踏圧して行く際であっても、
輪体10の外周面の両側端縁箇所がフィルムシート6a
にソフトに接触し、フィルムシート6aを誤って切断す
ることを防止できる構成となっている。
【0014】その踏圧輪B1 は、金属製或いは合成樹脂
により形成されている。まず、踏圧輪B1 の輪体10が
金属にて形成されたものでは、金属自体の重量がフィル
ムシート6aを畝間底面m1 上に適正な圧力にて踏圧し
てゆくことができる。また、輪体10を合成樹脂にて形
成したものでは、その合成樹脂が金属よりも表面が滑ら
かであることで、フィルムシート6aをより良好に保護
しつつ踏圧してゆくことができる。また、輪体10を合
成樹脂とした場合には成形が極めて簡単にできるもので
ある。さらに、孔開け突起12,12,…の形状は図1
6(A)乃至(D)に示すように、四角錐形状先端,円
錐形状先端及びマイナスドライバー形状先端等が存在し
ている。とくに、マイナスドライバー形状先端としたも
のでは、その方向が図16(C)及び(D)に示すよう
に、二種類は存在する。
【0015】その補助穿孔部B3 は、前記踏圧輪B1
て既に小貫通孔h,h,…を穿孔されたフィルムシート
6aにさらに、小貫通孔h,h,…を穿孔してゆくもの
であり、図14(A)に示すように、ホィール20の外
周に補助用孔開け突起21,21,…が等間隔に設けら
れたものである。そのホィール20は円板状に形成さ
れ、その外周部分は、図14(B)に示すように、断面
円弧状に屈曲形成された円弧外周面20bが形成されて
いる。そして、該円弧外周面20bに補助用孔開け突起
21,21,…が設けられるものである。そしてホィー
ル20の中心にボス20aが設けられ、支持軸22が貫
通して軸支される。そして、支持軸22には補助用孔開
け突起21,21,…を設けた複数のホィール20,2
0,…が装着されているが、具体的には図14(A)に
示すように、支持軸22に3基のホィール20,20,
…が装着されることが好適である。
【0016】さらに、図15では、補助穿孔部B3 の変
形例であり、前記ホィール20が中心よりスポーク軸が
設けられたリング状タイプとしたものである。該リング
状としたホィール20の外周も円弧外周面20bとな
る。さらに、補助用孔開け突起21,21,…の形状
は、前記孔開け突起12,12,…と同様である(図1
6参照)。
【0017】図17(A)に示したものは補助穿孔部B
3 の上記とは別の変形例の斜視図であって、ホィール2
0の外周に弾性部材19が設けられている。そして、図
17(B)は補助穿孔部B3 の断面図であって、この図
に示すように、それぞれの補助用孔開け突起21,2
1,…は、弾性部材19の外周より外方に僅かに突出し
ている。また、図示しないが弾性部材19の外周より突
出しないタイプとすることもある。そして、補助用孔開
け突起21,21,…にてフィルムシート6aに小貫通
孔h,h,…を穿孔すると同時に、弾性部材19にてフ
ィルムシート6aを畝間底面m1 上に柔軟に踏圧してゆ
くことができる。
【0018】また、弾性部材19はフィルムシート6a
を畝間底面m1 上に踏圧しているときに補助用孔開け突
起21,21,…がフィルムシート6aに小貫通孔h,
h,…を穿孔するが、このときに弾性部材19が圧縮状
態となり、さらに、補助穿孔部B3 が回転して補助用孔
開け突起21,21,…がフィルムシート6aより抜け
るときには、弾性部材19が自らの復元作用により、フ
ィルムシート6aから補助用孔開け突起21が外れる動
作を補助し、フィルムシート6aにおける小貫通孔h,
h,…の穿孔作業を良好なものとすることができる。
【0019】上記のフィルム被覆装置Bにおいて、踏圧
輪B1 及び補助穿孔部B3 は装着杆26に備えつけられ
る。具体的には踏圧輪B1 は可動アーム23により支持
され、補助穿孔部B3 のホィール20は補助穿孔部用ア
ーム25を介して前記装着杆26に設けられる(図1等
参照)。また、補助穿孔部用アーム25には、図17
(C)に示すように、錘24が設けられることもある。
該錘24を補助穿孔部用アーム25に設けることで、補
助穿孔部B3 のフィルムシート6aに対する接地圧を大
きくすることができる。さらに、その錘24を補助穿孔
部用アーム25の長手方向に対して摺動且つ適宜に固定
自在とすることで補助穿孔部B3 のフィルムシート6a
に対する接地圧を適宜に微調整することができる。
【0020】また、図示しないが、補助穿孔部B3 を支
持する補助穿孔部用アーム25の代わりにチェーンを使
用することもある。この場合には、補助穿孔部B3 の支
持軸22の両軸端箇所を吊るすようにして支持するもの
である。
【0021】次に、本発明における作用を詳述する。先
ず、農業用動力走行機aの後方に畝成形体を牽引し、農
業用動力走行機aを走行させる(図1参照)。そして、
農業用動力走行機aに牽引された畝成形体は同様に走行
しながら耕耘部1にて土を耕耘し、畝成形部2にて畝m
を成形してゆく。また、成形した畝mと畝mと間の畝間
底面m1 には一定間隔をおいて掘削部3にて窪みm1d
形成してゆく(図3参照)。その畝mは、通常一度に二
つ成形されることが多い。また、三つ以上にすることも
できる。
【0022】その畝成形体にて畝mを成形するととも
に、その成形された畝mにロールフィルム6から引き出
されたフィルムシート6aが被覆されてゆく。その畝m
上に被覆されたフィルムシート6aは畝間底面m1 上に
て踏圧輪B1 に踏圧され、フィルムシート6aを畝m及
び畝間底面m1 に適正な状態となるようにして配置させ
る。特に、畝間底面m1 においては、該畝間底面m1
び窪みm1dが成形されている箇所にフィルムシート6a
が表面地形に沿って適正に配置されるようにする(図4
参照)。
【0023】次に、踏圧輪B1 にて踏圧された畝間底面
1 上のフィルムシート6aが孔開け突起12,12,
…にて小貫通孔h,h,…を穿孔される。そして、置土
運搬用コンベアCの運搬開始部30aから採取した適量
の土を運搬終端部30b位置まで運搬し、該運搬終端部
30b箇所からも置土案内落下部31を介して、前記踏
圧輪B1 の後方より畝間底面m1 上に被覆したフィルム
シート6a上に置土nを配置してゆく(図6参照)。
【0024】このとき、置土nの配置する位置は窪みm
1d箇所となるように予め置土運搬用コンベアCのベルト
30の回転速度或いは置土運搬用板30c,30c,…
のピッチを設定しておく。また、置土nは前記窪みm1d
上に被覆されたフィルムシート6a上に配置されるが、
置土nの下には既に踏圧輪B1 にて穿孔された適正の数
の小貫通孔h,h,…が存在している〔図8(C),図
20,図21参照〕。
【0025】そして、踏圧輪B1 及び置土案内落下部3
1の後方に設けた補助穿孔部B3 が畝間底面m1 上に被
覆したフィルムシート6aにさらに小貫通孔h,h,…
を穿孔してゆく。このとき、窪みm1dにおいて被覆した
フィルムシート6a上に既に置土nが配置されているの
で、補助穿孔部B3 は、図7,図8(C)に示すよう
に、その置土n上を通過することとなり、補助穿孔部B
3 の補助用孔開け突起21,21,…が窪みm1d上に被
覆されたフィルムシート6aに達することができず、フ
ィルムシート6aに、さらに多くの小貫通孔h,h,…
を穿孔しない。
【0026】即ち、畝間底面m1 に被覆されたフィルム
シート6aは、踏圧輪B1 によって小貫通孔h,h,…
が穿孔されるが、その後方に設けた補助穿孔部B3 は、
置土nの存在しない箇所ではフィルムシート6aに前記
踏圧輪B1 の穿孔した小貫通孔h,h,…に加えてさら
に多く小貫通孔h,h,…を穿孔してゆくものである
が、置土n箇所ではフィルムシート6aに小貫通孔h,
h,…の穿孔を行わない。それゆえに、置土n箇所と置
土nの存在しない箇所とでは小貫通孔h,h,…の数が
異なり、図8(C),図20,図21に示すように、置
土n箇所での小貫通孔h,h,…は置土nの存在しない
箇所の小貫通孔h,h,…の数よりも少ないものとな
る。
【0027】次に、本発明において踏圧輪B1 のみが設
けられ、補助穿孔部B3 が設けられない構成とする実施
例も存在する(図11参照)。即ち、該実施例ではロー
ルフィルム6から引き出したフィルムシート6aに穿孔
する小貫通孔h,h,…は、前記踏圧輪B1 のみで穿孔
してゆくものである(図12,図13参照)。これは本
発明をさらに簡単な構成とし、必要最小限の小貫通孔
h,h,…を穿孔することができればよい場合に好適と
したものである。
【0028】
【発明の効果】請求項1においては、トラクター,耕耘
機或いは種々の牽引機等の農業用動力走行機aの後方に
牽引可能とした畝成形体において、ロールフィルム6か
ら引き出したフィルムシート6aを畝間底面m1 上を踏
圧する輪体10と、小貫通孔h,h,…を穿孔する複数
の孔開け突起12,12,…とを備え、該孔開け突起1
2,12,…を前記輪体10の外周に所定間隔に設けて
踏圧輪B1 としてなる畝成形体におけるフィルムシート
の被覆穿孔装置としたことにより、フィルムシート6a
に確実に雨水を抜くことができる小貫通孔h,h,…を
穿孔することができるし、且つこの作業を極めて効率的
に行うことができる。
【0029】上記効果を詳述すると本発明は、ロールフ
ィルム6から引き出したフィルムシート6aを畝m及び
畝間底面m1 上に被覆し、小貫通孔h,h,…を穿孔し
てゆくタイプのもので、特に畝間底面m1 上に被覆した
フィルムシート6aに小貫通孔h,h,…を穿孔するこ
ととしたことにより、畝間底面m1 に対応した小貫通孔
h,h,…を設けることができる。
【0030】これは、従来タイプに見られる予め雨水抜
き用の多数の小孔を設けたロールフィルムを引きだして
畝に敷設した場合に、その小孔が適正に畝間底面m1
位置することができない欠点や、隣接するフィルムシー
ト同士の重合箇所における小孔が一致せず雨水の抜けが
悪くなるという欠点を全て解決することができる。
【0031】即ち、本発明では、フィルムシート6aを
畝m及び畝間底面m1 に敷設した後に踏圧輪B1 の輪体
10にてフィルムシート6aを畝間底面m1 上に踏圧し
てゆくとともに、そのフィルムシート6aに小貫通孔
h,h,…を穿孔してゆくタイプで、且つ輪体10の外
周面に孔開け突起12,12,…を所定間隔に設けてい
るので、図8(B)に示すように畝間底面m1 に敷設し
たフィルムシート6aに小貫通孔h,h,…を等間隔に
正確に穿孔することができる。また、畝間底面m1 にて
隣接するフィルムシート6a,6aの重合部分でも、図
21に示すように重合した状態で小貫通孔h,h,…を
穿孔するので、畝間底面m1 を被覆する重合状態のフィ
ルムシート6a,6aに正確に小貫通孔h,h,…を穿
孔することができる。
【0032】さらに、小貫通孔h,h,…を後から穿孔
するタイプとしているのでフィルムシート6aの小貫通
孔hを穿孔した箇所に穿孔バリ6a1 が生じることとな
り、これが隣接するフィルムシート6a,6aの重合部
分において上下の穿孔バリ6a1 ,6a1 とが適正に重
なり雨水の抜けが良い小貫通孔h,h,…とすることが
できる〔図25(A)及び(B)参照〕。
【0033】また、従来より水抜き用の孔を多数穿孔し
たフィルムシートは、そのような水抜き用の孔が穿孔さ
れていないタイプのものよりも高価なものであるが、本
発明のフィルムシートの穿孔具を使用することにより、
水抜き用の孔が穿孔されていない低価格のフィルムシー
トを使用することができ、経済的にも極めて有利とな
る。
【0034】請求項2においては、請求項1において、
前記踏圧輪B1 の輪体10の外周面の両側端縁箇所は断
面略円弧状とした円弧端面10a,10aとしてなるフ
ィルムシートの被覆穿孔装置としたことにより、フィル
ムシート6aに小貫通孔h,h,…を穿孔して行く際
に、フィルムシート6aを誤って切断することがないよ
うにすることができる。即ち、踏圧輪B1 では、これを
構成する輪体10の外周面の両側端縁箇所を円弧端面1
0a,10aとすることにより、その外周面両端縁は角
が鋭角な鋭利な形状とはならず、踏圧輪B1 がフィルム
シート6aを踏圧して行く際であっても、輪体10の外
周面の両側端縁箇所の円弧端面10a,10aがフィル
ムシート6aにソフトに接触し、フィルムシート6aを
誤って切断することを防止できる構成となっている。
【0035】請求項3においては、請求項1において、
前記踏圧輪B1 は金属製としてなるフィルムシートの被
覆穿孔装置としたことにより、畝間底面m1 に敷設した
フィルムシート6aを適正に踏圧しながら、小貫通孔
h,h,…を穿孔してゆくことができる。上記効果を詳
述すると、踏圧輪B1 を金属製としているので、踏圧輪
1 自体に金属の重量を有することとなり、その金属製
とした重さがフィルムシート6aに対して略適正な踏圧
を行うことができる。
【0036】次に、請求項4においては、請求項1にお
いて、前記踏圧輪B1 は合成樹脂製としてなるフィルム
シートの被覆穿孔装置としたことにより、その合成樹脂
から形成した踏圧輪B1 が金属製とした実施例の場合よ
りも表面が滑らかにできることで、フィルムシート6a
をより良好に保護しつつ踏圧してゆくことができるとと
もに、合成樹脂とした踏圧輪B1 の成形は極めて簡単に
できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】畝成形装置及びフィルム被覆装置を農業用動力
走行機にて牽引した状態を示す側面図
【図2】畝成形装置及びフィルム被覆装置の平面略示図
【図3】畝成形装置の掘削部にて畝間底面に窪みを成形
した状態を示す作用図
【図4】踏圧輪がフィルムシートを踏圧しつつ窪みを通
過する状態を示す作用図
【図5】踏圧輪が窪み上に被覆したフィルムシートに小
貫通孔を穿孔している状態を示す作用図
【図6】窪みに置土を配置している状態を示す作用図
【図7】窪みに配置した置土上を補助穿孔部が通過する
状態を示す作用図
【図8】(A)は置土が配置される前の窪み上に敷設し
たフィルムシートに小貫通孔を穿孔部にて穿孔している
状態を示す要部拡大作用図 (B)は踏圧輪及び補助穿孔部の配置状態を示す平面略
示図 (C)は窪み上に敷設したフィルムシート上の置土を補
助穿孔部が通過する状態を示す要部拡大作用図
【図9】(A)は踏圧輪の実施例を示す斜視図 (B)は踏圧輪の実施例を示す正面図
【図10】図9(B)の要部拡大断面略示図
【図11】踏圧輪のみから構成し、且つ置土運搬用コン
ベアは置土案内落下部を設けないタイプとした実施例を
示す側面図
【図12】置土運搬用コンベアから窪みに置土を落下さ
せた状態を示す作用図
【図13】窪みに置土を配置しつつ、被覆穿孔装置が進
行する状態を示す作用図
【図14】(A)は補助穿孔部の要部斜視図 (B)は補助穿孔部の要部断面図
【図15】別の実施例の補助穿孔部の要部斜視図
【図16】(A)乃至(D)は孔開け突起の形状を示す
斜視図
【図17】(A)は補助穿孔部の変形例を示す斜視図 (B)は補助穿孔部の変形例を示す縦断正面図 (C)は補助穿孔部用アームに錘を設けたタイプの側面
【図18】複数の畝にフィルムシートを被覆し、畝間底
面上には多数の小貫通孔を穿孔した状態の略示斜視図
【図19】フィルムシート及び置土を設けた畝の略示側
面図
【図20】畝間底面の窪み箇所におけるフィルムシート
及び置土の拡大略示図
【図21】畝間底面の窪み箇所におけるフィルムシート
及び置土の拡大平面略示図
【図22】畝及び畝間底面上にフィルムシートを被覆し
た状態の略示縦断正面図
【図23】畝間底面箇所におけるフィルムシートに小貫
通孔を穿孔した状態を示す縦断正面図
【図24】フィルムシートに小貫通孔を穿孔した状態を
示す拡大図
【図25】(A)及び(B)は重合したフィルムシート
に小貫通孔を穿孔した状態を示す略示図
【図26】(A)は従来タイプの水抜孔が付属したフィ
ルムシートを畝間底面にて重合した状態を示す略示図 (B)は従来タイプの水抜孔が付属したフィルムシート
を畝間底面にて重合した状態を示す略示縦断正面図
【符号の説明】
a…農業用動力走行機 6…ロールフィルム 6a…フィルムシート B1 …踏圧輪 10…輪体 10a…円弧端面 12…孔開け突起 m1 …畝間底面 h…小貫通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクター,耕耘機或いは種々の牽引機
    等の農業用動力走行機の後方に牽引可能とした畝成形体
    において、ロールフィルムから引き出したフィルムシー
    トを畝間底面上を踏圧する輪体と、小貫通孔を穿孔する
    複数の孔開け突起とを備え、該孔開け突起を前記輪体の
    外周に所定間隔に設けて踏圧輪としてなることを特徴と
    した畝成形体におけるフィルムシートの被覆穿孔装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記踏圧輪の輪体の
    外周面の両側端縁箇所は断面略円弧状とした円弧端面と
    してなることを特徴としたフィルムシートの被覆穿孔装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記踏圧輪は金属製
    としてなることを特徴としたフィルムシートの被覆穿孔
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記踏圧輪は合成樹
    脂製としてなることを特徴としたフィルムシートの被覆
    穿孔装置。
JP33704694A 1994-12-27 1994-12-27 畝成形体におけるフィルムシートの被覆穿孔装置 Pending JPH08172807A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103891436A (zh) * 2013-09-03 2014-07-02 新疆农垦科学院 地表残膜回收机
CN109005707A (zh) * 2018-06-22 2018-12-18 明光市丰润家庭农场 一种水蜜桃种植用松土装置

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CN103891436A (zh) * 2013-09-03 2014-07-02 新疆农垦科学院 地表残膜回收机
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