JPH08172550A - 陰極線管駆動装置 - Google Patents

陰極線管駆動装置

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JPH08172550A
JPH08172550A JP7135566A JP13556695A JPH08172550A JP H08172550 A JPH08172550 A JP H08172550A JP 7135566 A JP7135566 A JP 7135566A JP 13556695 A JP13556695 A JP 13556695A JP H08172550 A JPH08172550 A JP H08172550A
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cathode ray
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 増幅器の周波数応答特性に歪みを与えること
なく陰極線管にガンマ補正を与える。 【要約】 回路接続点60にビデオ入力信号の値に比例した出力電
流を供給する電流源70と、回路接続点60と電流源7
0との間に結合されていて増幅されビデオ出力信号を発
生する第1の抵抗65と、回路接続点60と陰極線管の
カソード電極K1との間に結合されていて増幅されたビ
デオ出力信号をカソード電極K1に供給する第2の抵抗
85と、第1の電極が上記カソード電極に接続され、第
2の電極がバッファ増幅器90を介して回路接続点60
に接続されたコンデンサ100とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的に言えばテレビジ
ョン装置に関するものであり、さらに具体的に言えば、
ガンマ補正を行なう装置を具えた陰極線管のカソード駆
動装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】理想的なテレビジョン装置では、陰極線
管が発生する光出力はカメラ撮像管に入射する光に対し
て線形の関係にある。実際の装置では、カメラ撮像管、
表示用陰極線管のいずれもが線形装置ではない。換言す
れば、カメラ撮像管によって生成された信号電圧は検出
された光に対して線形の関係になく、また陰極線管によ
って生成される光は該陰極線管に供給されたカソード駆
動電圧と線形の関係にない。カメラ撮像管の光入力と信
号出力との間の関係、映像管の信号入力と光出力との間
の関係は共に、入力関数(X)が出力関数(Y)を生成
するために累乗される羃指数すなわち“累乗”である項
によって表され、簡単に“ガンマ”と称される。例え
ば、入力関数(X)が1乗(ガンマ=1)されて出力関
数を生成すると、2つの関数は線形関係にあると称され
る。もし、出力が入力関数の2乗として変化すると、そ
の羃指数(ガンマ)の値は2に等しい。もし、出力が入
力関数の2乗根として変化すると、“ガンマ”すなわち
羃指数は0.5に等しい。“ガンマ”は換言すれば単に
伝達関数の湾曲の程度となる。
【0003】図1はビデオ信号伝送装置の各種のガンマ
の形態を示し、曲線100は送信側の伝達特性を表わ
し、曲線102は映像管(陰極線管すなわちCRT)の
伝達特性を表わし、曲線104は全体の伝達特性を表わ
す。NTSC、PAL、およびSECAMテレビジョン
方式の送信されたビデオ信号のガンマは約0.45乃至
0.5であり、一方テレビジョン受像機の映像管(陰極
線管)のガンマは約2.8乃至3.1である。その結
果、全体の伝達曲線(カメラへの光入射対映像管からの
光出力)は線形にはならず、全体のガンマは、実際には
1.0のガンマにはならず約1.35になる。このこと
は、映像管の指数関数的特性が充分に補償されず、表示
の暗い映像部分が圧縮されるようになる。このような圧
縮は黒に近い映像の細部が失われ、彩色領域を黒に褪色
させる。同時に白は黒部分に対してしばしば映像管を飽
和状態にさせ、ブルーミング(焦点ぼけ)を生じさせる
ような点にまで過大に増幅される。
【0004】線形の全伝達特性は黒圧縮の問題を解消す
ることができ、またこの線形の全伝達特性はテレビジョ
ン受像機中の赤(R)、緑(G)、青(B)の各信号処
理回路において約0.8のガンマ補正を付加することに
より得られる。しかしながら映像管の光出力の動的動作
領域(ダイナミックレンジ)は比較的小さく、映像管を
ブルーミングが生じる飽和状態にすることなく上記動的
動作領域を拡大させることはできない。従って、暗い映
像領域の増幅度を増大させるためのガンマ補正は高い信
号の白の信号圧縮を生じさせる可能性がある。このこと
が黒レベルに近い信号の利得が増大した部分的にガンマ
補正されたランプ信号を示す図2(A)に示されてい
る。しかしながら、映像管のブルーミングを避けるため
にピークの白を点線で示す未補正の場合と同じレベルに
維持されることが望ましい。これを実現するためには、
ランプ信号の上側部分の傾斜を図2(B)に示すように
減少させてもよい。これにより“ブルーミング”(過大
な白)の問題が生ずるのを避けつゝ黒圧縮の問題を補正
することができる。
【0005】しかしながら、ブルーミングを避けるため
にランプ信号の上側部分を減少させると他の問題が生じ
る可能性がある。視聴者は上記のように上側部分が減少
した信号を灰映像領域と白映像領域のコントラストがな
く色が褪せて(washedout)見える映像が現れ
ると認識する。このような場合、ガンマ補正により映像
の低輝度の部分のコントラストを改善すると高輝度のコ
ントラストの低下という犠牲を払うことになる。
【0006】一般的に言うと、ガンマ補正を行なうのに
2つの方法がある。1つの方法は、例えば1992年1
月21日付けでハファール(Haferl)氏外に与え
られた米国特許第5,083,198号明細書に記載さ
れているように、駆動回路においてビデオ信号に非線形
処理を施すことである。ハファール氏他の装置の実施例
では、ビデオ信号は低振幅部分と高振幅部分とに分割さ
れ、高振幅部分は高域通過濾波され、次いで元のビデオ
信号と低振幅部分と高域通過濾波された高振幅部分とは
合成されて陰極線管に供給される。表示された映像は黒
映像領域から灰映像領域に対するガンマ補正と、灰映像
領域から白映像領域に対するブーストされた細部とを含
む。
【0007】ガンマ補正を行なう他の方法は、例えば1
989年8月15日付けでファーレイ(Furrey)
氏に与えられた米国特許第4,858,015号明細書
に記載されているように、ビデオ信号に線形処理を施
し、ガンマ補正のために陰極線管のカソードの非線形イ
ンピーダンス特性に頼るものである。ファーレイ氏の装
置の実施例では、ビデオ信号はカスコード増幅器で線形
増幅される。増幅器の負荷抵抗をカスケード接続された
相補形エミッタフォロワ・バッファ増幅器から成る電圧
フォロワ増幅器の入力に結合することにより、増幅器の
出力インピーダンスが減少する。電圧フォロワ増幅器の
出力は抵抗とコンデンサとの並列接続を介して陰極線管
のカソードに結合されている。上記抵抗はカソード・イ
ンピーダンスの非線形抵抗性部分と協同してガンマ補正
を行なう。しかしながら、抵抗はカソードの浮遊コンデ
ンサと協同して比較的低い周波数で不所望な周波数応答
の極を生成する(すなわち、低域通過フイルタとして作
用する)。これによって表示された映像の高周波細部を
低下させる。抵抗と並列にバイパス・コンデンサを設け
ることにより、ガンマ補正用抵抗を避けて高い周波数成
分をバイパスさせることにより高周波応答性を回復する
ことができる。相補エミッタフォロワ・バッファ増幅器
はバイパス・コンデンサを駆動するための低インピーダ
ンスを与える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の2つのガンマ補
正方法のうち第2の方法は、比較的簡単で、経済的であ
り、また必要とする回路素子が少なくて済むことにより
改善された信頼性が得られる、という長所がある。しか
しながら、ガンマ補正されたビデオ信号は相補エミッタ
フォロワ・バッファ増幅器のクロスオーバ歪み特性を受
け、しかもこの歪みは本質的に全ビデオ帯域幅にわたっ
て存在するという事実が認められた。本発明は第1にこ
のような歪みを減少させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明を実施した陰極線
管駆動装置は、回路接続点と該回路接続点にビデオ入力
信号に比例した出力電流を供給するように結合された電
流源とを含んでいる。上記回路接続点と電圧源との間に
結合された第1の抵抗は増幅されたビデオ出力信号を発
生し、該増幅されたビデオ出力信号は上記回路接続点か
ら陰極線管のカソードへ第2の抵抗を介して供給され
る。第2の抵抗は上記カソードに対する電圧源インピー
ダンスを少なくとも2個の抵抗の値の合計値となるよう
にする。また、コンデンサが設けられており、その第1
の電極は陰極線管のカソードに結合され、第2の電極は
増幅器を介して回路接続点に結合されている。
【0010】第1の抵抗と第2の抵抗は協同して陰極線
管に対してガンマ補正を与えるという効果がある。ま
た、ビデオ信号のDC成分および低周波成分は第2の増
幅器を通過することはなく、従って第2の増幅器で何ら
の歪みも生じない。
【0011】さらにビデオ信号の電力の大部分はスペク
トルのDC部分および低周波部分に存在するから、第2
の増幅器の電力消費は比較的少なく、従って必要とする
冷却が少なくてすむという効果がある。
【0012】ここで説明する本発明の他の実施例では、
キャパシタンスはビーム電流の変化に対して駆動増幅器
の全周波数応答性に安定性を与えるような態様で上記ビ
ーム電流の関数として変化するという利点がある。
【0013】本発明による陰極線管にガンマ補正を与え
る方法は、(i)ビデオ入力信号に比例する電流を発生
する段階と、(ii)電流を第1の抵抗に供給して増幅
されたビデオ信号を発生する段階と、(iii)上記増
幅されたビデオ信号を、上記カソードに対する電圧源抵
抗が少なくとも上記第1の抵抗と第2の抵抗の値の合計
値となるような上記第2の抵抗を経て陰極線管のカソー
ドに結合する段階と、(iv)上記第1の抵抗と第2の
抵抗との共通接続点を増幅器の入力に結合し、この増幅
器の出力をキャパシタンスを経て陰極線管のカソードに
結合する段階と、から成る。
【0014】
【実施例】以下図示の実施例に従って本発明を詳細に説
明する。なお、各図で同じ素子には同じ参照番号を付
す。図3のテレビジョン受像機10はチューナ、中間周
波数(IF)増幅器および検波器を含むRF段12を有
し、該RF段12は適当な信号源(例えば放送、ケーブ
ル、VCR等)からRF入力信号S1を受信するRF入
力端子14を具えている。RF段12はクロミナンス/
ルミナンス信号処理回路16にベースバンド・ビデオ出
力信号S2を供給し、該クロミナンス/ルミナンス信号
処理回路16は陰極線管20によって表示される赤
(R)、緑(G)、青(B)の成分ビデオ出力信号を発
生する。陰極線管20のカソードK1、K2およびK3
に高電圧駆動信号を供給するために、R、GおよびBの
各駆動信号はそれぞれ各陰極線管駆動増幅器30、40
および50を経て陰極線管の各カソードK3、K2、K
1に供給される。駆動増幅器30、40、50は同じで
あるから、1個の駆動増幅器(駆動増幅器50)につい
てのみ詳細に示す。より完全な形で示すために、この特
定の実施例では各回路素子として例示の値をもった素子
が使用されるものとする。
【0015】仮想線で囲んだ駆動増幅器50は回路接続
点60と電流源70とを含み、該電流源70はこれに供
給されたビデオ入力信号(この場合、赤(R)ビデオ入
力信号)の大きさに比例した出力電流を上記回路接続点
60に供給するように結合されている。
【0016】電流源70は第1のトランジスタQ1と第
2のトランジスタQ2とからなり、第1のトランジスタ
Q1はRビデオ入力信号が供給されるベース電極と、エ
ミッタ抵抗72を介して基準電位源(この例では接地電
位点)に結合されたエミッタ電極と、上記第2のトラン
ジスタQ2から成る共通ベース増幅器の導通路を経て回
路接続点60に結合されたコレクタ電極とを有してい
る。特に、トランジスタQ2について言えば、そのベー
ス電極は電圧源74(例えば+12ボルト)に接続さ
れ、そのエミッタ電極は第1のトランジスタQ1のコレ
クタ電極に接続されて、そのコレクタ電極は回路接続点
60に接続されている。電流源70はさらに抵抗76と
コンデンサ78との直列接続体と、該直列接続体に対し
て並列接続されたエミッタ抵抗72とから成る2個の回
路素子を含んでいる。このバイパス路の時定数は、例え
ば約4MHzのルミナンス信号帯の上側部分で電流源7
0に対して高周波ブーストを与えるように選定されてい
る。
【0017】回路接続点60は抵抗65を経て比較的高
い(例えば約200ボルト)電圧源68に結合されてお
り、また抵抗85を経て陰極線管20のカソード電極K
1に結合されている。これら2つの抵抗の値は、後ほど
説明するように、陰極線管20によって表示される映像
にガンマ補正を与えるように選択されているが、全抵抗
値が比較的高くなると駆動増幅器の帯域幅が減少する傾
向があり、そのため表示される映像の細部が減少する傾
向がある。出力102とカソードK1との間に結合され
た付加抵抗79(例えば330オーム)は増幅器50に
対するアーク保護抵抗として作用するものである。
【0018】駆動増幅器50の残りの素子は上述の帯域
幅の減少の問題を補償し、これら残りの素子はバッファ
増幅器90とコンデンサ100とから成る。特に、増幅
器90はコンデンサ100を経て陰極線管20のカソー
ドK1に結合された出力96と、抵抗95を経て回路接
続点60に結合された入力94とを有している。増幅器
90は相補形エミッタフォロワ形式の利得1の電圧フォ
ロワ増幅器で、1対の相補形トランジスタQ3(PN
P)およびQ4(NPN)を具備している。トランジス
タQ3のコレクタ電極は接地点に結合され、ベース電極
は入力94に結合され、エミッタ電極は抵抗91を介し
て出力96に結合されている。トランジスタQ4のコレ
クタ電極は電圧源68に結合されており、ベース電極は
入力94に結合されており、エミッタ電極は抵抗92を
介して出力96に結合されている。エミッタ抵抗91お
よび92は、一方のトランジスタがターンオンしつゝあ
り、他方のトランジスタがターンオフしつゝある信号の
変化期間中に直列接続されたトランジスタQ3およびQ
4の導通路を通って流れる最大電流を制限する保護抵抗
である。
【0019】定常状態では電流は流れず、従って、零入
力時消費電力すなわち静止消費電力は零である。抵抗9
5の目的は変化状態でトランジスタQ3およびQ4に流
れるベース電流を制限し、また負荷コンデンサ100と
さらに分離するためである。入力接続点における実行キ
ャパシタンス成分はかなり小さく、負荷キャパシタンス
をトランジスタの順方向電流利得にほゞ等しい割合で低
下させた値にほゞ等しい。このキャパシタンスを抵抗9
5によってさらに分離することにより、コンデンサ10
0を回路接続点60から確実且つ充分に分離することが
できる。この分離によって利得の損失を防止することが
でき、コンデンサ100が回路接続点65に直接接続さ
れていたならば付加的にに生ずる好ましくない低周波数
の極(pole)を防止することができる。
【0020】動作について説明すると、電流源70はル
ミナンス/クロミナンス処理回路16によって供給され
る赤(R)ビデオ入力信号の値に比例する出力電流を回
路接続点60に供給する。これは、トランジスタQ1は
そのベース電極に供給される赤(R)信号の電圧に比例
するようにエミッタ抵抗72の両端間の電圧を調整する
ことによって行われる。抵抗72の両端間の電圧は赤信
号に追従するので、該抵抗72を流れる電流、従って回
路接続点60に送られるコレクタ電流は赤の電子銃電圧
に比例する。上記コレクタ電流はトランジスタQ1のエ
ミッタ電流とはベース電流の大きさ分だけ僅かに異なっ
ているが、この差は小さく、また図示のバイポーラトラ
ンジスタの代わりに電界効果トランジスタを使用すれば
上記の差は完全になくなる。
【0021】共通ベース接続されたトランジスタQ2
は、トランジスタQ1のコレクタ電極を電圧変動から分
離してミラー(Miller)効果を抑圧し、それによ
って負荷抵抗65と電流源70とによって構成される全
増幅器の帯域幅を拡大する。この例では、トランジスタ
Q2はそのベース電極を電圧源74に結合することによ
ってトランジスタQ1のコレクタ電圧を上記電圧源74
によって決定される約12ボルトに安定化する。電流源
70によって与えられる電流は、抵抗76とコンデンサ
78とから成るエミッタ抵抗72のバイパス回路網によ
ってビデオ帯域の上端(例えば約4MHz)でブースト
される。
【0022】回路接続点60と電圧源68との間に結合
された抵抗65は、電流源70により与えられる電流に
応答して増幅されたビデオ出力信号を発生する。電流源
70と抵抗65との組合わせによって構成される増幅器
の利得は、一次近似的には、抵抗65の値を抵抗72の
値で除した比の値によって決定される。実際の利得は若
干小さく、また線形抵抗85とダイナミックインピーダ
ンスの非線形実数成分を有するカソードK1との非線形
負荷効果とにより線形にはならない。以下に説明するよ
うに、ガンマ補正を与えるのはこのカソード負荷の非線
形特性である。
【0023】回路接続点60と陰極線管20のカソード
K1との間に結合された抵抗85は抵抗65によって発
生された増幅されたビデオ信号をカソード電極に供給す
る。重要な点は、抵抗65と抵抗85は陰極線管20に
よって表示される映像にガンマ補正を与えるのに充分な
合成抵抗値すなわち全抵抗値を与えるように選定されて
いる点である。このため、抵抗65と85は、陰極線管
20のカソードK1によって与えられるダイナミック抵
抗の最大値と最小値との間の全抵抗値すなわち合成抵抗
値を呈するように選定されている。黒レベルの映像を生
成するためにカソードがカットオフ電位に駆動されたと
きに、カソードのダイナミック抵抗値は最大になる。カ
ソードが陰極線管20上にピーク白出力映像を生成する
ように駆動される時にカソードK1の抵抗値は最少にな
る。
【0024】電流源70と抵抗65および85との組合
わせを陰極線管のカソード電極のインピーダンス変動の
ほゞ中間の固定された出力インピーダンスをもった増幅
器と見做すことにより、上述のガンマ補正を他の点から
見ることができる。インピーダンスがこの範囲の値をも
っていると、カソード・インピーダンスが低いとき(白
レベルの信号のとき)は駆動増幅器は本質的に電流源と
して作用してカソードに対する駆動を制限し、カソード
・インピーダンスが高いとき(黒レベルの信号のとき)
は電圧源として作用する。その結果、白レベルよりも黒
レベルの近くの信号に対してより大きな駆動を与え、そ
れによって比較的暗い場面に対するコントラストを改善
することができる。
【0025】ガンマ補正抵抗の比較的高い全抵抗値(抵
抗65+抵抗85)は陰極線管20のカソード電極に付
帯する浮遊容量と協同して非常に低い周波数で好ましく
ない周波数応答の極を生成する実効的に低域通過フイル
タを形成するという不都合がある。本発明の例では、全
抵抗値は23.2キロオームである。浮遊容量が例えば
約15ピコファラッドであると、不所望な極は半メガヘ
ルツ下に位置するようになり、これは駆動増幅器50の
帯域幅を小さくする傾向があり、それによって陰極線管
20によって表示される映像の細部が減少する傾向があ
る。
【0026】上記の帯域幅が減少する問題は、コンデン
サ100を介してカソードK1に結合された出力96と
回路接続点60に結合された入力94とを有するバッフ
ァ増幅器90によって相殺することができる。この回路
は回路接続点60に何らの意味のある容量性負荷をも導
入することなく、また都合良く、ビデオ信号のDC成分
および低周波成分に何らのクロスオーバ歪みをも与える
ことなくカソードK1に流れる高周波信号成分に対する
低インピーダンス源を与えることができる。
【0027】さらに詳しく説明すると、線形の電流源7
0と線形の負荷抵抗65との組合わせにより、赤ビデオ
信号を線形増幅することは前述の通りである。電流源は
A級モードで動作し(電気的サイクルの360°にわた
って導通し、トランジスタがカットオフ状態に駆動され
ることはないことを意味する)、抵抗85を介して陰極
線管のカソードK1に導かれる増幅されたビデオ信号に
実質的に歪みは存在しない。増幅器90はクロスオーバ
歪みを呈するが、これはコンデンサ100によって導か
れる高周波の増大(オーグメンテーション)成分のみに
制限され、実際問題として陰極線管20により表示され
る映像上では見えない。しかしながら、主ビデオ信号が
バッファ増幅器を経て抵抗85を通過するとクロスオー
バ歪みが見えるようになる。このクロスオーバ歪みは、
コンデンサ100と増幅器90とを上述のように接続す
ることによって前述の回路接続点60における不所望な
容量性負荷効果と同様に完全に消去することができる。
【0028】次に簡単に説明すると、図3の陰極線管駆
動増幅器において、電流源70はその電流源に供給され
るビデオ入力信号(赤)の値に比例する出力電流を回路
接続点60に供給する。共通ベーストランジスタQ2は
電流源70の電流を抵抗65に供給して増幅されたビデ
オ信号を発生させる。抵抗85は増幅されたビデオ信号
を陰極線管20のカソードK1に供給して映像を生成さ
せる。抵抗65と85の値の和は、陰極線管20によっ
て表示された映像にガンマ補正を与えるように選択され
ているが、映像の細部を低下させる傾向がある。コンデ
ンサ100の一方の極板を陰極線管20のカソードK1
に結合し、上記コンデンサ100の他方の極板を増幅器
90を経て抵抗65と85との共通接続点(回路接続点
60)に結合することにより映像の細部を回復させるこ
とができる。
【0029】図4の変形された陰極線管駆動増幅器で
は、コンデンサ100の代わりに可変コンデンサ110
が使用されている。ここでは可変コンデンサ110はバ
ラクタあるいは“バリキャップ”ダイオードによって構
成され、そのアノードはバッファ増幅器90の出力96
に接続されており、そのカソードは陰極線管20のカソ
ードK1に接続されている。
【0030】動作について説明すると、抵抗85を流れ
るカソード電流は可変容量ダイオード110に対するバ
イアス電圧を発生する。従って、陰極線管のビーム電流
が増加すると容量値は減少し、ビーム電流が減少すると
容量値は増加する。容量値の変化によりビーム電流の変
化に伴うカソードのインピーダンスの抵抗性部分の変化
を補償し、それによって安定化された高周波応答性が得
られる。
【0031】さらに詳しく説明すると、周知のように、
カソード・ダイナミック・インピーダンスはビーム電流
の変化に反比例して変化する実数部分(抵抗性部分)
と、陰極線管のカソードに付帯する浮遊容量によって表
され、ビーム電流によっては変化しない虚数部分(容量
性部分)とを含んでいる。ビーム電流が増加すると、抵
抗性部分は減少し、そのため“コーナ周波数”あるいは
浮遊容量による応答の極の周波数は高くなる傾向があ
る。この変化は、装置全体について一定の周波数応答性
を維持するために高周波駆動は小さくてもよいことを意
味する。このようにビーム電流の増加に対して高周波の
駆動を減少させることができる点は、ビーム電流の増加
に伴って大きなバイアスが供給され、それによって容量
値が減少する可変容量ダイオード110によって実現さ
れる。この変化は表示された映像の輝度レベルの変化に
対する全周波数応答性を安定化させる方向にある。
【0032】特許請求の範囲で限定された本発明の範囲
内で他の各種の変形例、変更例も可能である。例えば、
増幅器90のクロスオーバー歪みは、消費電力は多少増
加するが、トランジスタQ3、Q4をゼロ入力時動作電
流を流通させるようにバイアスすることによって減少さ
れる。電流源70およびバッファ増幅器90でバイポー
ラ・トランジスタの代わりに電界効果トランジスタを使
用することもできる。抵抗85と直列に自動陰極線管バ
イアス(AKB)感知トランジスタを設ける等の他の変
形も可能である。また、陰極線管のカソードに火花ギャ
ップを設けることもできるし、比較的低い値の陰極線管
アーク保護抵抗をコンデンサ100と直列に接続しても
よく、あるいはこのような抵抗をコンデンサ100と抵
抗85との共通接続点とカソードK1との間に接続して
もよい。
【0033】図5に示した図3の変形例では、トランジ
スタQ2のコレクタと回路接続点60との間に別のコレ
クタ負荷抵抗66(例では2.7キロオーム)が挿入さ
れている。この変形例は、信号のDC成分および低周波
成分に比して高周波成分が増強されるという効果があ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、回路接続点60と電圧
源68との間に第1の抵抗65を接続し、上記回路接続
点60を第2の抵抗85を介して陰極線管のカソード電
極に接続し、さらに上記回路接続点60と陰極線管のカ
ソード電極との間にコンデンサと増幅器90とを直列に
接続したことにより、低周波成分に対する増幅器の歪み
を伴うことなく、ガンマ補正を与えることができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テレビジョン送信機、テレビジョン受像機、お
よびテレビジョン送信機とテレビジョン受像機を含むテ
レビジョン・システム全体の伝達特性およびガンマ値を
例示する図である。
【図2】(A)、(B)共ガンマ補正を示す図である。
【図3】本発明によるガンマ補正された陰極線管駆動増
幅器を含むテレビジョン受像機を一部をブロックの形
で、残りの部分を回路図の形で示した図である。
【図4】本発明の陰極線管駆動増幅器の第2の実施例を
示す図である。
【図5】本発明の陰極線管駆動増幅器の第3の実施例を
示す図である。
【符号の説明】
20 陰極線管 60 回路接続点 65 第1の抵抗 68 電圧源 70 電流源 85 第2の抵抗 90 増幅器 100、110 コンデンサ K1 陰極線管のカソード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路接続点と、 ビデオ入力信号の値に比例した出力電流を上記回路接続
    点に供給するように結合された電流源と、 上記回路接続点と電圧供給源との間に結合されていて増
    幅されたビデオ出力信号を発生する第1の抵抗と、 上記回路接続点と陰極線管のカソード電極との間に結合
    されていて上記増幅されたビデオ出力信号を上記カソー
    ド電極に供給する第2の抵抗と、 コンデンサを介して上記カソード電極に結合された出力
    と上記回路接続点に接続された入力とを有するバッファ
    増幅器と、から成る陰極線管駆動装置。
JP13556695A 1994-04-28 1995-04-26 陰極線管駆動増幅器 Expired - Lifetime JP3822264B2 (ja)

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US234014 1994-04-28

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